JPH08181484A - 電波吸収体 - Google Patents

電波吸収体

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JPH08181484A
JPH08181484A JP33536794A JP33536794A JPH08181484A JP H08181484 A JPH08181484 A JP H08181484A JP 33536794 A JP33536794 A JP 33536794A JP 33536794 A JP33536794 A JP 33536794A JP H08181484 A JPH08181484 A JP H08181484A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
radio wave
magnetic material
base material
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Application number
JP33536794A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Kaneda
吉見 金田
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FIGURA KK
Original Assignee
FIGURA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電波吸収性を改善し、防音性、装飾性、断熱
性等に優れた軽量構造で且つ低コストで提供できるユニ
ット型の電波吸収体を提供することである。 【構成】 透光性または遮光性の基材と、基材上に設け
た磁性材層と、磁性材層上に設けた電磁波反射層から成
り、電磁波反射層は基材の面に対して所定角度に傾斜し
て配置された複数の反射面を有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般建築物の外壁面、
天井、内壁面、仕切壁、床等に用いることにより、室内
で使用されるOA機器等から放射される電磁波を吸収し
て、室外への漏洩を防止したり、室外からのフラッタ
ー、ビート、パルスノイズ、ゴースト等の障害波を吸収
して室内で使用される各種機器の電波障害を防止する、
所謂、電波暗室を形成するための建築用基材に関するも
のであり、詳細には、機能性、防音性、装飾性、断熱性
等に優れた軽量構造の電波吸収体に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、コンピューター等の精密電子機
器類を使用する建物、オフィスや病院などでは、ノイズ
発生、誤動作、情報の漏洩を防止するの観点から、室内
外の相互に電磁波が透過しないような遮蔽手段が必要と
されている。この電磁波の遮蔽手段としては、例えば、
硝子板に透明導電膜を形成し、電磁波遮蔽ガラスを透過
する電波を透明導電膜により遮蔽するものや、導電性の
基体の一面にブロック構造としたフェライトを積層させ
たもの等が知られている。この内、前者は、透光性の電
磁波遮蔽体であることから、主に建物の開口部に使用さ
れ、後者は、遮光性の磁性材層であることから、建物の
壁面等に使用される。
【0003】
【本発明の課題】ところが、前者は、実質上、透明導電
膜が電波吸収体でないことから、電波の大部分が反射
し、電磁波遮蔽ガラスをとりつけた建造物のまわりの建
造物が、電波障害を受けるといった問題を有しており、
実際に使用されることが少なく、一方、後者は、基体に
重量があるために、施工が大変であると共に、製造コス
トが高くなり、また、内外装材としては装飾性に極めて
乏しい等の問題があり、建築用に適した軽量構造の電波
吸収体の開発が強く望まれているものであった。
【0004】ところで、軽量構造の電波吸収体を形成す
るには、基材間に配設する磁性材層を板状の層構造とし
て尚且つできるだけ薄く形成する必要があるが、この様
な磁性材層を形成すると、特定波長の電磁波が吸収され
ず、室内外へ反射してしまう等の問題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解消するために、少なくとも透光性または遮光性の基材
と、基材上に設けた磁性材層と、磁性材層上に設けた電
磁波反射層から成る電波吸収体において、電磁波反射層
の反射面を基材の面に対して所定角度に傾斜して配置さ
せることにより、電磁波の吸収特性を改善し、その結
果、電磁波を遮蔽する必要のある一般建物の天井、壁
面、床等に使用するのに適した軽量構造の電波吸収体を
提供したものである。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、上記の事由に着目し、
電波吸収性を改善し、防音性、装飾性、断熱性等に優れ
た軽量構造で且つ低コストで提供できるユニット型の電
波吸収体を提供することである。
【0007】
【発明の構成】本発明の電波吸収体の構成は、透光性ま
たは遮光性の基材と、基材上に設けた磁性材層と、磁性
材層上に設けた電磁波反射層から成り、電磁波反射層は
基材の面に対して所定角度に傾斜して配置された複数の
反射面を有する構成である。
【0008】
【実施例】斯る目的を達成した本発明を以下の実施例の
図面により説明する。
【0009】図1は、本発明の第1実施例の電波吸収体
の概要断面図であり、図2は、本発明の第2実施例の電
波吸収体の概要断面図であり、図3は、本発明の第3実
施例の電波吸収体の概要断面図である。
【0010】本発明の各実施例の電波吸収体1は、一般
建築物の窓、装飾壁等に用いられる建築用材であり、透
光性または遮光性の基材1Aと、全体としてユニット式
の本体を形成するための他の基材1Bの間へ電波吸収層
を設けた電波吸収体である。
【0011】この電波吸収層は、磁性材層2と、該磁性
材層2上へ設けた電磁波反射層4から基本的に構成され
るものであり、具体的には、透光性または遮光性の基材
1Aと、該基材1A上へ設けた磁性材層2と、該磁性材
層2上へ設けた電磁波反射層4から構成されるものであ
る。
【0012】本発明に使用される基材1A・1Bは、透
光性の場合、フロート硝子、磨き板硝子、型板硝子、強
化硝子等の透明又は半透明等の板硝子や着色塗膜を形成
した板硝子を使用することができ、一方、遮光性の場
合、アクリル等の合成樹脂、石膏、タイル等から成る板
材を使用することができる。
【0013】本発明の電波吸収体は、これ等を積層構造
として、またはスペーサを介して複層構造として用いる
ことにより、防音性等の機能や耐貫通性等の機械的強度
を向上させる。また、好ましくは室内側に配置される基
材1Aに硝子を使用すれば、より効果的に装飾性を加味
することが可能である。
【0014】前記磁性材層2は、マグネタイト、パーマ
ロイ、フェライト、ステンレス等のあらゆる磁性材料を
用いることができるもので、例えば、カーボンシートの
に表面に磁性粉末を塗布したり、エポキシ、アクリル、
ナフトラン等の硬化性の樹脂、または、白色ポルトラン
ドセメント等から構成した接着層内に、カーボン粉末等
の導電性の粉末と混和させた磁性粉末等で板状に形成さ
れる。
【0015】前記電磁波反射層4は、金、銀、銅、ニッ
ケル、アルミニウム、鉄等の単層又は積層構造の板材か
ら形成され、後述する断面を有したものである。
【0016】また、本発明の各実施例の電波吸収体1
は、前記基材1Aに硝子を使用した場合、該基材1A上
へ有色の塗膜等により電磁波透過性の装飾層1aを設け
て装飾性を向上させることで、通常の硝子の他に強化ま
たは半強化硝子を使用すると共に、該基材1Aの装飾層
1a上へ断熱層5を設けて断熱性を向上させている。
【0017】前記装飾層1aは、電磁波の透過を妨げ
ず、且つ、断熱性を保持する発色成分を用いた塗料や非
金属のシート材が用いられるもので、装飾層5を形成す
ることにより、磁性材の存在をカムフラージュすると共
に内外装材として優れた電波吸収体1を形成することが
できる。また、この装飾層5は、表面の基材1Aが磁性
材層2との直接的な接触により損傷することを防止し、
且つ、磁性材層2を固定保持する働きを兼ねたものであ
る。一方、前記断熱層5は、電磁波の透過を妨げない多
孔質の発泡体等から形成される。
【0018】本発明の第1実施例の電波吸収体1は、図
1に図示の如く、透光性または遮光性の基材1Aと、該
基材1A上に設けた装飾層1aと、該基材1Aの装飾層
1a上に設けた断熱層5と、該断熱層5上に設けた磁性
材層2と、該磁性材層2上へ設けた電磁波反射層4と、
該電磁波反射層4上へ設けた基材1Bから成るもので、
前記電磁波反射層4を三角形の折曲部が連続する断面ジ
クザク状の金属板で形成することにより、基材1Aの面
に対して所定角度に傾斜した複数の反射面4aを設けた
ものである。
【0019】本発明の第2実施例の電波吸収体1は、図
2に図示の如く、第1実施例の電波吸収体1と同様に、
透光性または遮光性の基材1Aと、該基材1A上に設け
た装飾層1aと、該基材1Aの装飾層1a上に設けた断
熱層5と、該断熱層5上に設けた磁性材層2と、該磁性
材層2上へ設けた電磁波反射層4と、該電磁波反射層4
上へ設けた基材1Bから成ると共に、前記電磁波反射層
4を三角形の屈曲部が連続する断面波状の金属板で形成
することにより、基材1Aの面に対して所定角度に傾斜
した複数の反射面4aを設けたものである。
【0020】本発明の第3実施例の電波吸収体1は、図
3に図示の如く、第1実施例及び第3実施例の電波吸収
体1と同様に、透光性または遮光性の基材1Aと、該基
材1A上に設けた装飾層1aと、該基材1Aの装飾層1
a上に設けた断熱層5と、該断熱層5上に設けた磁性材
層2と、該磁性材層2上へ設けた電磁波反射層4と、該
電磁波反射層4上へ設けた基材1Bから成ると共に、前
記電磁波反射層4を略U字状の湾曲部が連続する断面波
状の金属板で形成することにより、基材1Aの面に対し
て所定角度に傾斜した複数の反射面4aを設けたもので
ある。
【0021】本発明の各実施例の電磁波反射層4は、前
述の如く構成することにより、基材1Aの面に対して所
定角度に傾斜した複数の反射面4aが形成されるので、
電磁波反射層4に到達した電磁波は、反射面4aによっ
て乱反射し、磁性材層2による電磁波の吸収力の向上に
貢献する。尚、反射面4aは、吸収させる電波の出力方
向に応じて配置される。つまり、横方向に強く出力され
た電波を吸収する場合には、電磁波反射層4の横断面が
波状となる様に配置される。また、反射面4aの傾斜角
度等は、吸収を意図する電磁波の波長に応じて、随時設
計変更される。
【発明の効果】本発明の電波吸収体は、透光性または遮
光性の基材と、基材上に設けた磁性材層と、磁性材層上
に設けた電磁波反射層から構成すると共に、電磁波反射
層に基材の面に対して所定角度に傾斜して配置された複
数の反射面を設けたことにより、極めて電波吸収性に優
れた基材を提供したものである。また、本発明の電波吸
収体は、積層または複層構造を利して防音性に優れてい
ることは勿論のこと、断熱層を備えているので断熱性に
優れ、また、室内外側の表面に配置される基材に硝子を
用いることにより、装飾性を加味することができる。総
じて、本発明の電波吸収体は、各部材に安価で軽量の材
料を使用でき、一体型のユニットとして形成できるの
で、電磁波を遮蔽する必要のある一般建物の天井、壁
面、床等に使用するのに適した低コストで且つ施工が容
易な軽量構造の電波吸収体を提供した画期的で且つ有意
義な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電波吸収体の概要断面図
である。
【図2】本発明の第2実施例の電波吸収体の概要断面図
である。
【図3】本発明の第3実施例の電波吸収体の概要断面図
である。
【符号の説明】
1 電波吸収体 1a 装飾層 1A 基材 1B 基材 2 磁性材層 4 電磁波反射層 4a 反射面 5 断熱層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも透光性または遮光性の基材と、
    該基材上に設けた磁性材層と、該磁性材層上に設けた電
    磁波反射層から成ると共に、前記電磁波反射層は前記基
    材の面に対して所定角度に傾斜して配置された複数の反
    射面を有することを特徴とする電波吸収体。
JP33536794A 1994-12-22 1994-12-22 電波吸収体 Pending JPH08181484A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33536794A JPH08181484A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電波吸収体

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JP33536794A JPH08181484A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電波吸収体

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JPH08181484A true JPH08181484A (ja) 1996-07-12

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ID=18287746

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JP33536794A Pending JPH08181484A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電波吸収体

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JP (1) JPH08181484A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009016481A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Toshiba Corp 電子装置用筐体
JP2020038878A (ja) * 2018-09-03 2020-03-12 リンテック株式会社 電磁波吸収シート用の反射フィルム、電磁波吸収シート

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