JPH01158797A

JPH01158797A - 移動型電波吸収装置

Info

Publication number: JPH01158797A
Application number: JP31668587A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Kobayashi; 敦小林
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1987-12-15
Filing date: 1987-12-15
Publication date: 1989-06-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］本発明は、アンテナ特性等を測定する際に用いる移動型
電波吸収装置に関するものである。

［背景技術］在米上り、電波を反射する部材が比較的多い環境で、ア
ンテナの利得や指向特性等のアンテナ特性を測定する場
合には、天井、床、金属柱、その他の導電性構造材など
の電波を反射する部材に電波吸収材層を貼着して反射の
影響を防止するようにしている。また、屋外では、電波
吸収材層が形成された平板状の衝立を用い、電波を反射
する部材の影響を防止するようにしでいる。

しかしながら、これらの手法では、電波吸収材層を設け
る場所（壁面や部材）が広範囲に亘るから、比較的高価
な電波吸収材料が多量に必要であり、費用がかさむとい
う欠点がある。また、室内でアンテナ特性を測定すると
きに、天井からの反射を防止する簡易な方法がない。

［発明の目的］本発明は上述の点に鑑みて為されたものであって、その
目的とするところは、場所を選ばず簡易に利用でき、ま
た、電波吸収材層を最小限利用することで、安価にした
移動型電波吸収装置を提供することにある。

［発明の開示］（構成）本発明に係る移動型電波吸収装置は、軸方向の両端部が
開放された筒部を有し電波に対して透明な材料で形成さ
れた本体と、筒部の内周面の少なくとも一部に配設され
た電波吸収材層と、本体を移動自在とするように本体の
外側に設けられた移動手段とを具備して成るものであり
、本体を筒状とし内周面に電波吸収材層を形成すること
により、必要最小限の電波吸収材層で測定が行なえるよ
うにし、また、移動手段を設けることにより、場所を選
ばずに使用できるようにしたものである。

（実施例１）第１図に示すように、断面矩形状の枠体に木質材料で形
成された本体１を有し、本体１の下板の上方には棚板２
が配設されている。この棚板２と本体１の内周面とに囲
まれた部分は、断面形状が略正方形となる角筒状の筒部
４となり、この筒部４の各内側面には、それぞれ平板状
に形成された電波吸収材Ｎ　３１〜３４が貼着されてい
る。本体１の下板の下面の四隅には移動手段としてのキ
ャスタ５が取り付けられている。

上記構成を有する移動型電波吸収装置Ａを使用する例を
第２図に示す。第２図では、室内測定サイトに移動型電
波吸収装ｆ＆Ａを適用した例を示す。

送信アンテナ１１に対向して被測定用の受信アンテナ１
２が配設され、送信アンテナ１１と受信アンテナ１２と
を結ぶ直線と、電波吸収材層３．〜３４に囲まれた筒部
４の軸とが合致するようにして、移動型電波吸収装置Ａ
が配設される。

この装置で受信アンテナ１２の特性を測定する場合、床
反射面１３がらの反射波の影響を避けるためには、送信
アンテナ１１と受信アンテナ１２どの間の距離りが大き
いほど、送信アンテナ１１および受信アンテナ１２の中
心軸と床反射面１３との距離Ｈ１を大きくしなければな
らない。すなわち、送信アンテナ１１および受信アンテ
ナ１２から床反射面１３を見込む角度を大きくすること
が必要になる。一方、送信アンテナ１１がらの電波放射
のパターンは、送信アンテナ１１の中心軸に対して軸対
称となっているのが一般的であるから、電波吸収材層３
８，３３は送信アンテナ１１の中心軸に対して上下に対
称となるように配置するのが望ましい。したがって、電
波吸収材層３の上下方向の間隔りは、Ｄ／２＜Ｈ，の関
係を満たさなければならないから、棚板２を形成しでい
るのである。ここに、床反射面１３と天井反射面１４と
の距離Ｈは、Ａ＝Ｈ／２の関係を満たすのがもっとも合
理的である。

（実施例２）本実施例は、第３図に示すように本体１の筒部４の断面
形状を円形とし、電波吸収材／［３も断面円形に形成し
たものである。この構成の場合、筒部４の中心軸の回り
に軸対称となるから、送信アンテナ１１がら送出される
ビームの断面形状が円形である場合にもっとも合理的な
形状となるものである。

（実施例３）実施例２は性能の点ではもっとも合理的であるが、電波
吸収材層３を円筒形に形成する必要があって、作成に手
間がかがるから、本実施例では、第４図に示すように、
筒部４の断面形状を多角形状としている。この構成によ
り、作成が比較的容易でよい特性が得られるものである
。

（実施例４）以上の構成において、筒部４の軸方向における電波吸収
材層３．〜３．の長さをＦとし、移動型電波吸収装置Ａ
が送信アンテナ１１と受信アンテナ１２との間の中央に
位置しているとすると、送信アンテナ１１および受信ア
ンテナ１２の中心から電波吸収材層３１〜３４の一端を
臨む角度θ１は、次式で与えられる。

ここに、Ｈ＝Ｄ／２十Ｅである。一方、送信アンテナ１
１と受信アンテナ１２とを結ぶ方向において電波吸収材
Ｎ３．〜３４と同じ長さＦを有する電波吸収材３“を天
井反射面１４に配設した場合には、電波吸収材層３゛の
端部を見込む角度θ２は次式のようになる。

したがって、明らかに０２〉θ１であり、同じ長さの電
波吸収材層を形成するならば、本発明の移動型電波吸収
装置Ａを用いるよりも天井反射面１４に電波吸収材層３
゛を貼着するほうが、電波の反射を防止するには効果が
大きいことになる。

この点を解決するために、本実施例では、第６図に示す
ように、表裏両面で電波を吸収する電波吸収材層３１〜
３４を用いるようにしている。すなわち、第６図（ａ）
に示すものは、電波吸収材層３゜〜３４を複数の吸収層
５１−・５６と、導電Ｍ６とを積層して形成したもので
あって、導電層６の表裏に吸収層５１〜５６が対称とな
るように形成されている。導電層６の表裏の各３層の吸
収層５．〜５６は誘電率と透磁率とが異なる材料で形成
されている。また、第６図（ｂ）に示すものは、凹凸が
連続する鋸歯状の断面を有する吸収、１１５ａ、５ｂを
導電Ｎ６の表裏に積層して形成した構成となっている。

すなわち、周知の構成の電波吸収材を背中合わせにして
貼着した構造を有しており、表裏表面で電波を吸収する
ことができるようになっている。

この構成によれば、筒部４の内側では、実施例１ないし
実施例３の構成と同等の作用をするが、筒部４の外側で
は、天井反射面１４や床反射面１３で反射された電波を
吸収することができるものである。すなわち、第５図に
示すように、天井反射面１４の上方に距離Ｅだけ離間し
て電波吸収材層３゛を設けたのと等価になるのであり、
この場合の見込み角度θ３は、次式のようになる。

すなわち、θ１〈θ２〈θ３となるのであり、天井反射
面１４と電波吸収材層３１との距離Ｅを離すと効果的に
機能することができるのである。ただし、極端に距離Ｅ
を大きくすると、筒部４の開口寸法りが小さくなり、受
信アンテナ１２に到達する電波の平面度が低下するから
、測定条件に応じて適宜に決定してやる必要がある。

以上の説明では天井反射面１４との関係についてのみ説
明したが、床反射面１３や左右の側壁との関係において
も同様に考えればよい。また、電波吸収材Ｍ　３＋〜３
４は周囲の反射面に対してそれぞれ平行に配置するのが
望ましい。さらに、反射面は測定周波数の波長に比較し
て平坦であることが望ましい。このことがら、通常の室
内では、実施例１は実施例２や実施例３の形状に比較し
てよい結果が得られるものである６また、屋外で使用す
る場合のように、周囲に反射面が存在しない部分があれ
ば、その部分に対応する電波吸収材層は不要であるのは
いうまでもない。

以上のようにして形成された移動型電波吸収装置Ａを、
第７図に示すように、筒部４の軸方向において複数個列
設して使用してもよい。この場合、各移動型電波吸収装
置Ａ間には若干の隙間があっても、電波吸収材層３１〜
３．が表裏両面で電波を吸収することにより、反射波の
影響を十分に防止することができるものである。また、
間隔をあけて配置しているから、連続した一体物に比較
して、比較的高価な吸収材３．〜３．の使用量を減らし
ながらも十分な効果を得ることができるのであり、しか
も、収納スペースも削減できるのである。

（実施例５）本実施例は、第８図に示すように、筒部４の軸方向にお
ける本体１の両端部に連結手段として尾錠等の締結金具
８を設けたものであって、複数の移動型電波吸収装置Ａ
を筒部４の軸方向に連結して使用できるようにしたもの
である。しかる【こ、第７図に示した例と同様に、使用
時には連結し、収納時には分解して収納を容易にするこ
とができるのである。また、使用時には、各移動型電波
吸収装置Ａの位置決めが正確に行なえるという利点もあ
る。

以上の実施例において、送信アンテナ１１と受化アンテ
ナ１２との間にのみ電波吸収材Ｍ３を備えた移動型電波
吸収装置Ａを配置した例を示したが、送信アンテナ１１
や受信アンテナ１２の背後に電波吸収材層を備えた衝立
を配設したり、移動型電波吸収装置Ａと同等の形状で、
筒部４の軸方向の一端面を電波吸収材層で閉塞した装置
を配設することにより１、送信アンテナ１１や受信アン
テナ１２の背後の反射波の影響を防止するようにしても
よい。

［発明の効果］本発明は上述のように、軸方向の両端部が開放された筒
部を有し電波に対して透明な材料で形成された本体と、
筒部の内周面の少なくとも一部に配設された電波吸収材
層と、本体を移動自在とするように本体の外側に設けら
れた移動手段とを具備しで成るものであり、本体に筒部
を形成し、筒部の内周面に電波吸収材層を形成している
ので、とくに室内でアンテナの特性測定を行なう場合に
、電波吸収材層の使用量を大幅に削減することができる
という利点を有する。また、移動手段を設けているから
、場所を選ばずに使用できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例１を示す斜視図、第２図は同上
の使用例を示す配置図、第３図は本発明の実施例２を示
す斜視図、第４図は本発明の実施例３を示す斜視図、第
５図は本発明の実施例４の動作説明図、第６図（ａ）（
ｂ）はそれぞれ同上に使用する電波吸収材層の例を示す
側面図、第７図は同上の使用例を示す配置図、第８図は
本発明の実施例５の使用例を示す一部切欠斜視図である
。１は本体、３．〜３４は電波吸収材層、４は筒部、６は
導電層である。代理人　弁理士　石　１）長　七１）　　　　　　　　　Ｄ／ｖ−Ｉ　　　　　Ｎ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）軸方向の両端部が開放された筒部を有し電波に対
して透明な材料で形成された本体と、筒部の内周面の少
なくとも一部に配設された電波吸収材層と、本体を移動
自在とするように本体の外側に設けられた移動手段とを
具備して成ることを特徴とする移動型電波吸収装置。
（２）筒部の断面形状が多角形状であって、少なくとも
一辺の内周面に電波吸収材層が形成されて成ることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の移動型電波吸収装
置。
（３）上記移動手段はキャスタであることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の移動型電波吸収装置。
（４）筒部の軸方向における本体の両端部には本体同士
を軸方向に連結する連結手段が形成されて成ることを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の移動型電波吸収装
置。
（５）電波吸収材層は、表裏両面から入射する電波を吸
収することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の移
動型電波吸収装置。