JPH04140671A - 放射イミュニティ評価試験場 - Google Patents
放射イミュニティ評価試験場Info
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- JPH04140671A JPH04140671A JP26300090A JP26300090A JPH04140671A JP H04140671 A JPH04140671 A JP H04140671A JP 26300090 A JP26300090 A JP 26300090A JP 26300090 A JP26300090 A JP 26300090A JP H04140671 A JPH04140671 A JP H04140671A
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- radiation immunity
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、放射イミユニティ評価試験場に関し、特にE
MIノイズ測定用電波暗室を使用して放射イミユニティ
評価試験をするのに好適な放射イミユニティ評価試験場
に関する。
MIノイズ測定用電波暗室を使用して放射イミユニティ
評価試験をするのに好適な放射イミユニティ評価試験場
に関する。
(従来の技術)
妨害波を受ける機器に対していかに大きいレベルに耐え
つるか、その耐ノイズ性(イミユニティ)は重要であり
、規定の妨害波レベルに対し、電子機器が誤動作な(正
常に機能することが求められている。
つるか、その耐ノイズ性(イミユニティ)は重要であり
、規定の妨害波レベルに対し、電子機器が誤動作な(正
常に機能することが求められている。
近年、ディジタルICを用いたOA機器をはじめ制御装
置等の種々電子機器に対するノイズの問題が、誤動作や
電波障害を含めたEMC(電磁環境整備)の観点より重
要視されている。妨害波を出す機器に対しては、出来る
だけ小さなレベル(EMrノイズ)に抑えることが必要
とされ、逆に妨害波を受ける機器に対しては、いかに大
きいレベルに耐えつるかが求められている。
置等の種々電子機器に対するノイズの問題が、誤動作や
電波障害を含めたEMC(電磁環境整備)の観点より重
要視されている。妨害波を出す機器に対しては、出来る
だけ小さなレベル(EMrノイズ)に抑えることが必要
とされ、逆に妨害波を受ける機器に対しては、いかに大
きいレベルに耐えつるかが求められている。
従来より妨害波を出すことに関して(EMIノイズ)は
、国際機関であるC I S P R(Inter−n
ational 5pecial Comm1ttee
on Radio Inter−ference )
の勧告や、それに基づく各国の規制が実施されている。
、国際機関であるC I S P R(Inter−n
ational 5pecial Comm1ttee
on Radio Inter−ference )
の勧告や、それに基づく各国の規制が実施されている。
また放射ノイズレベルを評価する環境が規定されており
、原則として野外の広い測定場(オーブンサイト)と床
面の条件が安定した反射体となっている。しかし、電波
の野外周囲環境の悪化、ノイズ規制の強化に伴うノイズ
評価対策の精度アップおよび測定効率向上の要請から、
最近は試験場として電波暗室(EMIノイズ測定用)が
普及している。
、原則として野外の広い測定場(オーブンサイト)と床
面の条件が安定した反射体となっている。しかし、電波
の野外周囲環境の悪化、ノイズ規制の強化に伴うノイズ
評価対策の精度アップおよび測定効率向上の要請から、
最近は試験場として電波暗室(EMIノイズ測定用)が
普及している。
従来からあるEMIノイズ測定用電波暗室11は、第1
1図に示すような放射ノイズ評価環境の規定から床面が
反射体で構成され、その他の面が出来るだけ無反射状態
を実現させる高性能な電波吸収体14で構成されており
、いわゆる半無響電波暗室と称されている。そして、タ
ーンテーブル上に置かれた供試体(電子機器)13部分
から放射される電波を受信アンテナ12で受信してEM
Uノイズ測定を行なう。また、放射ノイズ(EMIノイ
ズ)測定の評価環境条件としては、サイトアッテネーシ
ョン特性がオーブンサイトの場合に近いことが必要とさ
れている。すなわち、床面からの反射波と直接波の合成
によるレベルが、ノイズを受ける受信アンテナ高さをあ
る範囲変化させたときに最大となる値をもってサイトア
ッテネーション値とし、周波数に対する変化特性が評価
されている。
1図に示すような放射ノイズ評価環境の規定から床面が
反射体で構成され、その他の面が出来るだけ無反射状態
を実現させる高性能な電波吸収体14で構成されており
、いわゆる半無響電波暗室と称されている。そして、タ
ーンテーブル上に置かれた供試体(電子機器)13部分
から放射される電波を受信アンテナ12で受信してEM
Uノイズ測定を行なう。また、放射ノイズ(EMIノイ
ズ)測定の評価環境条件としては、サイトアッテネーシ
ョン特性がオーブンサイトの場合に近いことが必要とさ
れている。すなわち、床面からの反射波と直接波の合成
によるレベルが、ノイズを受ける受信アンテナ高さをあ
る範囲変化させたときに最大となる値をもってサイトア
ッテネーション値とし、周波数に対する変化特性が評価
されている。
しかしながら、現在のところ妨害波を受けることに関し
て(イミユニティ)は規定等を決める作業が遅れており
、試験場としての規定も明確にされていない。但し、試
験目的からして電界の均一性だけが求められている。
て(イミユニティ)は規定等を決める作業が遅れており
、試験場としての規定も明確にされていない。但し、試
験目的からして電界の均一性だけが求められている。
一方、古(からアンテナ測定等を行う試験場として、床
面を含め室内全面を電波吸収体で構成されるいわゆる全
無響電波暗室があり、電界の場の均一性が求められてい
るが、特殊な分野に限られていた。
面を含め室内全面を電波吸収体で構成されるいわゆる全
無響電波暗室があり、電界の場の均一性が求められてい
るが、特殊な分野に限られていた。
(発明が解決しようとする課題)
放射イミユニティ(耐ノイズ性)評価試験場としての電
波伝播条件は、放射ノイズ測定場におけるサイトアッテ
ネーション特性とは異なり、いかに均一電磁界を実現し
つるかにある。
波伝播条件は、放射ノイズ測定場におけるサイトアッテ
ネーション特性とは異なり、いかに均一電磁界を実現し
つるかにある。
ところで、従来から普及しているEMIノイズ測定用電
波暗室は、測定条件の規定から床面が反射体で構成され
ているため、床面からの反射波による影響をうける。す
なわち、直接波と床面反射波との合成波が形成されるこ
とによる電界の大きな強弱が、特定周波数において送受
の位置関係により発生し、電界分布の均一性が得られな
い。
波暗室は、測定条件の規定から床面が反射体で構成され
ているため、床面からの反射波による影響をうける。す
なわち、直接波と床面反射波との合成波が形成されるこ
とによる電界の大きな強弱が、特定周波数において送受
の位置関係により発生し、電界分布の均一性が得られな
い。
また一方、アンテナ測定等で用いる全無響電波暗室では
、床面全面に電波吸収体が施されており、測定試験場と
して良好と考えられるが、高価になることとEMI放射
ノイズの測定が基準の規定条件下で行えない問題がある
。また、半無響・全無響兼用のものとしても、床面全部
に電波吸収体を敷くことに対するコストの問題、電波吸
収体出し入れの手間および設備の問題および半無響とし
たときの電波吸収体置き場所の問題が生じる。
、床面全面に電波吸収体が施されており、測定試験場と
して良好と考えられるが、高価になることとEMI放射
ノイズの測定が基準の規定条件下で行えない問題がある
。また、半無響・全無響兼用のものとしても、床面全部
に電波吸収体を敷くことに対するコストの問題、電波吸
収体出し入れの手間および設備の問題および半無響とし
たときの電波吸収体置き場所の問題が生じる。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、床面
が反射体となっているEMIノイズ測定用電波暗室をイ
ミユニティ評価試験場としても使用可能とし、極めて電
磁界均一性が得られ、イミユニティ評価試験場の設定お
よびEMIノイズ測定用としての復元を簡単に行え、イ
ミユニティ評価試験場の設定に関し、経済的負担が少な
い放射イミユニティ評価試験場を提供することにある。
が反射体となっているEMIノイズ測定用電波暗室をイ
ミユニティ評価試験場としても使用可能とし、極めて電
磁界均一性が得られ、イミユニティ評価試験場の設定お
よびEMIノイズ測定用としての復元を簡単に行え、イ
ミユニティ評価試験場の設定に関し、経済的負担が少な
い放射イミユニティ評価試験場を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明の放射イミユニティ評
価試験場は、床面が電波伝播からみて実質的に金属ない
し大地等の反射体からなり、天井・壁面等の他の面が電
波吸収体で構成されているEMIノイズ測定用電波暗室
において、送信アンテナと供試体との間に電波吸収体を
配置したことに特徴がある。
価試験場は、床面が電波伝播からみて実質的に金属ない
し大地等の反射体からなり、天井・壁面等の他の面が電
波吸収体で構成されているEMIノイズ測定用電波暗室
において、送信アンテナと供試体との間に電波吸収体を
配置したことに特徴がある。
また、上記放射イミユニティ評価試験場において、上記
送信アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体は、
斜入射角30°〜60°における斜入射特性が一7dB
以下の反射係数を有することに特徴がある。
送信アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体は、
斜入射角30°〜60°における斜入射特性が一7dB
以下の反射係数を有することに特徴がある。
さらに、上記放射イミユニティ評価試験場において、上
記送信アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体は
、高さ寸法が30cm〜120cmとなることや、斜入
射特性に優れたピラミッド形状ないしウェッジ形状であ
ることにも特徴があり、上記送信アンテナと供試体との
間に配置する電波吸収体を、配置面積3+n2以上15
m2以下に配置したことに特徴がある。
記送信アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体は
、高さ寸法が30cm〜120cmとなることや、斜入
射特性に優れたピラミッド形状ないしウェッジ形状であ
ることにも特徴があり、上記送信アンテナと供試体との
間に配置する電波吸収体を、配置面積3+n2以上15
m2以下に配置したことに特徴がある。
(作用)
本発明においては、送信アンテナと供試体との間に電波
吸収体を配置し、この電波吸収体は、斜入射角30°〜
60°における斜入射特性が一7dE以下の反射係数を
有する。また、電波吸収体の高さ寸法を30cm〜12
0cmとし、斜入射特性に優れたピラミッド形状ないし
ウェッジ形状の電波吸収体を用いる。さらに、上記送信
アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体を、配置
面積3m2以上15m2以下に配置した。
吸収体を配置し、この電波吸収体は、斜入射角30°〜
60°における斜入射特性が一7dE以下の反射係数を
有する。また、電波吸収体の高さ寸法を30cm〜12
0cmとし、斜入射特性に優れたピラミッド形状ないし
ウェッジ形状の電波吸収体を用いる。さらに、上記送信
アンテナと供試体との間に配置する電波吸収体を、配置
面積3m2以上15m2以下に配置した。
これらにより、EMIノイズ測定用電波暗室を用いて放
射イミユニティ試験場の設定と撤去復元を簡単にでき、
経済的負担を少なくできる。
射イミユニティ試験場の設定と撤去復元を簡単にでき、
経済的負担を少なくできる。
(実施例)
以下、本発明の一実施例を、図面により詳細に説明する
。
。
第1図は、本発明の一実施例を示す放射イミユニティ評
価試験場の構成図である。
価試験場の構成図である。
第1図において、13は供試体、14は電波吸収体、2
1は放射イミユニティ評価試験場、22は電波吸収体、
23は送信アンテナである。
1は放射イミユニティ評価試験場、22は電波吸収体、
23は送信アンテナである。
本放射イミユニティ評価試験場21は、第1図に示すよ
うに、従来のEMIノイズ測定用電波暗室の床面に送信
アンテナ23と受信される場(供試体]3)との間に電
波吸収体22を設置することにより、放射イミユニティ
試験用サイトとして適切な場を提供する。これにより、
試験場設定と撤去復元を簡単にし、経済的負担を少な(
する。
うに、従来のEMIノイズ測定用電波暗室の床面に送信
アンテナ23と受信される場(供試体]3)との間に電
波吸収体22を設置することにより、放射イミユニティ
試験用サイトとして適切な場を提供する。これにより、
試験場設定と撤去復元を簡単にし、経済的負担を少な(
する。
第2図は、床面反射の斜入射に対する入射角を示す図で
あり、第3図は直接波、反射波および合成波の関係と直
接伝播距離、反射伝播距離の関係を示す図である。また
、第4図は直接波を妨害しない電波吸収体の高さを示す
図である。
あり、第3図は直接波、反射波および合成波の関係と直
接伝播距離、反射伝播距離の関係を示す図である。また
、第4図は直接波を妨害しない電波吸収体の高さを示す
図である。
第2図、第3図、第4図において、22は電波吸収体、
23は送信アンテナ、’31は反射波、32は受信部(
供試体13の部分)、41は直接波である。
23は送信アンテナ、’31は反射波、32は受信部(
供試体13の部分)、41は直接波である。
また、本実施例は床面の主たる反射部分(反射波31)
と送信アンテナ23・受信部32(供試体13の部分)
との関係が第2図に示すように斜入射角度30°〜60
° (図では、40.6°〜50,2°であるが、斜入
射角度は立体的領域で変動するので、立体的領域の最大
・最小をとると30°〜60°になる)にあり、極めて
電磁界の均一性が高い場を形成するために、電波吸収体
としては斜入射に対し優れた電波吸収性能のものを用い
る。
と送信アンテナ23・受信部32(供試体13の部分)
との関係が第2図に示すように斜入射角度30°〜60
° (図では、40.6°〜50,2°であるが、斜入
射角度は立体的領域で変動するので、立体的領域の最大
・最小をとると30°〜60°になる)にあり、極めて
電磁界の均一性が高い場を形成するために、電波吸収体
としては斜入射に対し優れた電波吸収性能のものを用い
る。
さらに、電波吸収体の高さは、経済性から出来るだけ高
さが低いもので、少な(とも送信アンテナから放射した
電磁波が受信部に直接照射されるのを障害しない程度の
高さ以下が望まれる。
さが低いもので、少な(とも送信アンテナから放射した
電磁波が受信部に直接照射されるのを障害しない程度の
高さ以下が望まれる。
これらの条件に適する特殊な斜入射用電波吸収体を用い
ることにより、出来るだけ少ない使用面積に配置し、極
めて電磁界の均一性の高い放射イミユニティ試験場を提
供する。
ることにより、出来るだけ少ない使用面積に配置し、極
めて電磁界の均一性の高い放射イミユニティ試験場を提
供する。
均一電磁界を実現するためには、床面からの反射成分を
おさえ、出来るだけ直接波のみにする必要がある。現在
必要とされている動向より、均一電磁界を電界変動6d
B以内と考える。第3図に示すように、直接波「。(直
接波41)と床面からの反射波rr (反射波31)お
よび合成波「に単純モデル化すると、合成波は「=「o
+1となる。「の絶対値が最大となるのは、ro +
ITrのときで、最小となるのはF。−「、のときであ
り、rの変動は、 となり、dB表現すると、 である。従って、「の変動Δ「を6 dB (0,50
12)とするためには、「。=1とした場合、rrは0
、332 (−9,57dB)が必要である。なお、直
接波と反射波の伝播距離を比較すると [(〕I +4
2) /ノ。] :1.4倍となっているので、距離減
衰分が約3dBとなるため、床面の反射が約−6,57
dBであれば「、は−9,57dBとなり合成波Fが6
dBの変動内におさまる。
おさえ、出来るだけ直接波のみにする必要がある。現在
必要とされている動向より、均一電磁界を電界変動6d
B以内と考える。第3図に示すように、直接波「。(直
接波41)と床面からの反射波rr (反射波31)お
よび合成波「に単純モデル化すると、合成波は「=「o
+1となる。「の絶対値が最大となるのは、ro +
ITrのときで、最小となるのはF。−「、のときであ
り、rの変動は、 となり、dB表現すると、 である。従って、「の変動Δ「を6 dB (0,50
12)とするためには、「。=1とした場合、rrは0
、332 (−9,57dB)が必要である。なお、直
接波と反射波の伝播距離を比較すると [(〕I +4
2) /ノ。] :1.4倍となっているので、距離減
衰分が約3dBとなるため、床面の反射が約−6,57
dBであれば「、は−9,57dBとなり合成波Fが6
dBの変動内におさまる。
従って、床面の電波吸収体の反射係数は、少な(とも−
7dB以下とする必要がある。
7dB以下とする必要がある。
また、床面で反射する場合の電波の入射は、第2図に示
すように入射角度30〜60°の斜入射となる。
すように入射角度30〜60°の斜入射となる。
以上のことから、斜入射特性が入射角度30〜60°で
、7dB以下の反射係数となる電波吸収体を送信アンテ
ナと受信部間に配置することにより、均一な電磁界を実
現できることになる。
、7dB以下の反射係数となる電波吸収体を送信アンテ
ナと受信部間に配置することにより、均一な電磁界を実
現できることになる。
電波吸収体の高さは、経済性からできるだけ低いものが
望まれるが電波吸収性能面からは高いものが良い。斜入
射特性を入射角度30〜60°で一7dB以下の反射係
数とするためには、1/2波長以上の高さを必要とし対
象(試験周波数)を500MHzとすると30cmとな
る。また、少な(とも送信アンテナから放射した電磁波
が受信部に直接照射されることを障害しない高さは、第
4図に示すように120cm以下となる。
望まれるが電波吸収性能面からは高いものが良い。斜入
射特性を入射角度30〜60°で一7dB以下の反射係
数とするためには、1/2波長以上の高さを必要とし対
象(試験周波数)を500MHzとすると30cmとな
る。また、少な(とも送信アンテナから放射した電磁波
が受信部に直接照射されることを障害しない高さは、第
4図に示すように120cm以下となる。
また、電波吸収体22を配置する領域は送信アンテナ1
2と供試体13との距離が3mを標準となっており、床
反射面に電界の大部分が反射する領域が第1フレネルゾ
ーンで決まる巾寸法約5mであることから、3m X
5m =15m2で十分である。
2と供試体13との距離が3mを標準となっており、床
反射面に電界の大部分が反射する領域が第1フレネルゾ
ーンで決まる巾寸法約5mであることから、3m X
5m =15m2で十分である。
次に具体的電波暗室について本実施例を適用した結果に
ついて説明する。
ついて説明する。
放射イミユニティ試験周波数は現在のところ30MHz
から100100Oの範囲が一般的である。したかって
、この周波数帯域で比較的良好な電波吸収特性を有する
電波吸収体を使用し、既に国際標準で認められているE
MIノイズ測定用電波暗室(FCCファイリング済)長
さ12m、巾7.6m、高さ7.2mを用いて放射イミ
ユニティ試験場としての可能性の検討を行った。
から100100Oの範囲が一般的である。したかって
、この周波数帯域で比較的良好な電波吸収特性を有する
電波吸収体を使用し、既に国際標準で認められているE
MIノイズ測定用電波暗室(FCCファイリング済)長
さ12m、巾7.6m、高さ7.2mを用いて放射イミ
ユニティ試験場としての可能性の検討を行った。
送信アンテナと受信部との間に下記電波吸収体を用いた
。また、各電波吸収体の特性を第5図に示す。ここでの
特性は試験周波数500MHzと100100Oのとき
の入射角60°の斜入射特性を示している。試験周波数
500MHzの場合、フェライト電波吸収体は一7dB
、ピラミッド型電波吸収体は一10dB、ウェッジ型電
波吸収体は−16dBを示し、試験周波数100100
Oの場合、フェライト電波吸収体は一5dB、ピラミッ
ド型電波吸収体は一17dB、ウェッジ型電波吸収体は
一27dBを示している。
。また、各電波吸収体の特性を第5図に示す。ここでの
特性は試験周波数500MHzと100100Oのとき
の入射角60°の斜入射特性を示している。試験周波数
500MHzの場合、フェライト電波吸収体は一7dB
、ピラミッド型電波吸収体は一10dB、ウェッジ型電
波吸収体は−16dBを示し、試験周波数100100
Oの場合、フェライト電波吸収体は一5dB、ピラミッ
ド型電波吸収体は一17dB、ウェッジ型電波吸収体は
一27dBを示している。
■VHF帯で優れるフェライト電波吸収体■従来より広
くマイクロ波吸収体として用いられているピラミッド型
電波吸収体 ■斜入射特性を主目的に開発したウェッジ型電波吸収体 また、第6図(a)はピラミッド型電波吸収体51の例
を示し、第6図(b)は斜入射用ウェッジ型電波吸収体
52の例を示す。
くマイクロ波吸収体として用いられているピラミッド型
電波吸収体 ■斜入射特性を主目的に開発したウェッジ型電波吸収体 また、第6図(a)はピラミッド型電波吸収体51の例
を示し、第6図(b)は斜入射用ウェッジ型電波吸収体
52の例を示す。
これらの電波吸収体51.52を、床の主反射面上中心
線を基準として送信アンテナ23と受信部32との間長
さ方向3m、巾方向2.4mの領域に配置して、電磁界
分布を測定した。第7図は電磁界分布の測定位置関係を
示している。送信アンテナの高さを1.5mとして送信
アンテナ12から3mの距離を中心に、高さ1゜5mの
60cmX 60cm面内フィールドパターンを測定し
ている6 EMIノイズ測定用電波暗室の電界分布(フィールドパ
ターン)の例を第8図(a)に示し、斜入射用ウェッジ
型電波吸収体を床面に配置したときの電界分布(フィー
ルドパターン)の例を第8図(b)に示す。ここで、試
験周波数は500MHzを用いた。EMIノイズ測定用
電波暗室では電界分布の均一性が得られないことが分か
る。また、60cmX60cm面内の電界変動値の周波
数特性を第9図に示した。この結果から、ピラミッド型
および斜入射用ウェッジ型電波吸収体の場合、6dBの
変動値以下であり、特に斜入射用ウェッジ型電波吸収体
の場合、3dB以下となっており優れた電界均一性が得
られる。
線を基準として送信アンテナ23と受信部32との間長
さ方向3m、巾方向2.4mの領域に配置して、電磁界
分布を測定した。第7図は電磁界分布の測定位置関係を
示している。送信アンテナの高さを1.5mとして送信
アンテナ12から3mの距離を中心に、高さ1゜5mの
60cmX 60cm面内フィールドパターンを測定し
ている6 EMIノイズ測定用電波暗室の電界分布(フィールドパ
ターン)の例を第8図(a)に示し、斜入射用ウェッジ
型電波吸収体を床面に配置したときの電界分布(フィー
ルドパターン)の例を第8図(b)に示す。ここで、試
験周波数は500MHzを用いた。EMIノイズ測定用
電波暗室では電界分布の均一性が得られないことが分か
る。また、60cmX60cm面内の電界変動値の周波
数特性を第9図に示した。この結果から、ピラミッド型
および斜入射用ウェッジ型電波吸収体の場合、6dBの
変動値以下であり、特に斜入射用ウェッジ型電波吸収体
の場合、3dB以下となっており優れた電界均一性が得
られる。
電波吸収体の個数をどこまで減らせるか、配置する面積
の異なる場合について斜入射用ウェッジ型電波吸収体を
使用し測定した。電界変動値の周波数特性を第10図に
示した。この結果から、6dBの変動値以下を満たすの
は3m”であることが分かる。
の異なる場合について斜入射用ウェッジ型電波吸収体を
使用し測定した。電界変動値の周波数特性を第10図に
示した。この結果から、6dBの変動値以下を満たすの
は3m”であることが分かる。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明によれば、EMIノイズ測
定用電波暗室において送信アンテナと供試体との間に電
波吸収体を配置することにより床面からの反射を防止し
極めて電界分布を均一にできる。特に斜入射特性に優れ
た電波吸収体を配置することにより少ない数量で電界分
布の均一性の効果は著しく、放射イミユニティ評価試験
に適した場を提供できる。
定用電波暗室において送信アンテナと供試体との間に電
波吸収体を配置することにより床面からの反射を防止し
極めて電界分布を均一にできる。特に斜入射特性に優れ
た電波吸収体を配置することにより少ない数量で電界分
布の均一性の効果は著しく、放射イミユニティ評価試験
に適した場を提供できる。
第1図は本発明による放射イミユニティ評価試験場の図
、 第2図は床面反射の斜入射に対する入射角を示す図、 第3図は直接波、反射波および合成波の関係と直接伝播
距離、反射伝播距離の関係を示す図、第4図は直接波を
妨害しない電波吸収体の高さを示す図、 第5図は電波吸収体の特性を示す図、 第6図(a) 、 (b)はピラミッド型電波吸収体の
例および斜入射用ウェッジ型電波吸収体の例を示す図、 第7図は電界分布の測定位置関係を示す図、第8図(a
) 、 (b)はEMIノイズ測定用電波暗室の電界分
布の例および床面に斜入射用ウェッジ型電波吸収体を配
置した場合の電界分布の例を示す図、 第9図は電波吸収体の種類が異なる場合の電界変動値の
周波数特性を示す図、 第10図は電波吸収体の配置面積が異なる場合の電界変
動値の周波数特性を示す図、 第11図は従来のEMIノイズ測定用電波暗室の概略図
である。 11・・・EMIノイズ測定用電波暗室、12・・・受
信アンテナ、 13・・・供試体、21・・・本発明
による放射イミユニティ評価試験場、22・・・斜入射
特性に優れる電波吸収体、23・・・送信アンテナ、
31・・・反射波、32・・・受信部、 4
1・・・直接波、51・・・ピラミッド型電波吸収体、 52・・・斜入射用ウェッジ型電波吸収体。
、 第2図は床面反射の斜入射に対する入射角を示す図、 第3図は直接波、反射波および合成波の関係と直接伝播
距離、反射伝播距離の関係を示す図、第4図は直接波を
妨害しない電波吸収体の高さを示す図、 第5図は電波吸収体の特性を示す図、 第6図(a) 、 (b)はピラミッド型電波吸収体の
例および斜入射用ウェッジ型電波吸収体の例を示す図、 第7図は電界分布の測定位置関係を示す図、第8図(a
) 、 (b)はEMIノイズ測定用電波暗室の電界分
布の例および床面に斜入射用ウェッジ型電波吸収体を配
置した場合の電界分布の例を示す図、 第9図は電波吸収体の種類が異なる場合の電界変動値の
周波数特性を示す図、 第10図は電波吸収体の配置面積が異なる場合の電界変
動値の周波数特性を示す図、 第11図は従来のEMIノイズ測定用電波暗室の概略図
である。 11・・・EMIノイズ測定用電波暗室、12・・・受
信アンテナ、 13・・・供試体、21・・・本発明
による放射イミユニティ評価試験場、22・・・斜入射
特性に優れる電波吸収体、23・・・送信アンテナ、
31・・・反射波、32・・・受信部、 4
1・・・直接波、51・・・ピラミッド型電波吸収体、 52・・・斜入射用ウェッジ型電波吸収体。
Claims (5)
- (1)床面が電波伝播からみて実質的に金属ないし大地
等の反射体からなり、天井・壁面等の他の面が電波吸収
体で構成されているEMIノイズ測定用電波暗室におい
て、送信アンテナと供試体との間に電波吸収体を配置し
たことを特徴とする放射イミュニティ評価試験場。 - (2)上記送信アンテナと供試体との間に配置する電波
吸収体は、斜入射角30°〜60°における斜入射特性
が−7dB以下の反射係数を有することを特徴とする請
求項1記載の放射イミュニティ評価試験場。 - (3)上記送信アンテナと供試体との間に配置する電波
吸収体は、高さ寸法が30cm〜120cmとなること
を特徴とする請求項1、2いずれか記載の放射イミュニ
ティ評価試験場。 - (4)上記送信アンテナと供試体との間に配置する電波
吸収体は、斜入射特性に優れたピラミッド形状ないしウ
ェッジ形状であることを特徴とする請求項1、2、3の
いずれか記載の放射イミュニティ評価試験場。 - (5)上記送信アンテナと供試体との間に配置する電波
吸収体を、配置面積3m^2以上15m^2以下に配置
したことを特徴とする請求項1、2、3、4のいずれか
記載の放射イミュニティ評価試験場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300090A JPH04140671A (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | 放射イミュニティ評価試験場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26300090A JPH04140671A (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | 放射イミュニティ評価試験場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04140671A true JPH04140671A (ja) | 1992-05-14 |
Family
ID=17383503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26300090A Pending JPH04140671A (ja) | 1990-10-02 | 1990-10-02 | 放射イミュニティ評価試験場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04140671A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002033710A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-31 | Dainippon Printing Co Ltd | コンサルティング方法 |
US7688246B2 (en) | 2005-05-10 | 2010-03-30 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Radio wave absorber, electromagnetic field measurement system and radiated immunity system |
JP2023077603A (ja) * | 2021-11-25 | 2023-06-06 | 株式会社フジクラ | 電波伝搬特性測定装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01158797A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-21 | Matsushita Electric Works Ltd | 移動型電波吸収装置 |
JPH02228097A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-11 | Toppan Printing Co Ltd | 電波暗室 |
-
1990
- 1990-10-02 JP JP26300090A patent/JPH04140671A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01158797A (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-21 | Matsushita Electric Works Ltd | 移動型電波吸収装置 |
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US8063812B2 (en) | 2005-05-10 | 2011-11-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Radio wave absorber, electromagnetic field measurement system and radiated immunity system |
US8072366B2 (en) | 2005-05-10 | 2011-12-06 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Radio wave absorber, electromagnetic field measurement system and radiated immunity system |
US8279104B2 (en) | 2005-05-10 | 2012-10-02 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Radio wave absorber, electromagnetic field measurement system and radiated immunity system |
JP2023077603A (ja) * | 2021-11-25 | 2023-06-06 | 株式会社フジクラ | 電波伝搬特性測定装置 |
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