JPH0241197B2 - Denpamukyoshitsu - Google Patents

Denpamukyoshitsu

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JPH0241197B2
JPH0241197B2 JP27025787A JP27025787A JPH0241197B2 JP H0241197 B2 JPH0241197 B2 JP H0241197B2 JP 27025787 A JP27025787 A JP 27025787A JP 27025787 A JP27025787 A JP 27025787A JP H0241197 B2 JPH0241197 B2 JP H0241197B2
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wall
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/08Measuring electromagnetic field characteristics
    • G01R29/10Radiation diagrams of antennas
    • G01R29/105Radiation diagrams of antennas using anechoic chambers; Chambers or open field sites used therefor

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  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波暗室、電波半無響室、或いは電波
無反射装置とも言われる電波無響室に関し、特
に、小型で既存の建屋内にも設置し得るようにし
たものである。
(従来の技術) コンピユータを始めとする種々の電子機器から
は電磁波ノイズが発生することから、これらの機
器からの発生電波を測定する必要がある。この測
定は基本的には屋外で行なうことが、発生電波の
伝わり状態を最も良く検出し得ることとなるが、
そのような測定を行なうと、外来電波の影響を受
けることになり、正確な測定を行なうことができ
ないのみならず、測定作業が天候に作用されるこ
とになり、測定の再現性を期待することができな
い。また、新たに開発されたアンテナの特性を調
べる際にも、外来電波の影響を受けないようにし
て受信状態を測定する必要がある。
そこで、外来電波の影響を排除しつつ上述した
測定を行ない得るようにすべく、電波無響室が開
発されている。電波発生源から受信アンテナに入
射する電波に地上からの反射波が含むことを前提
とした場合を半無響室と言い、宇宙空間を想定し
て地上からの反射波をも受信アンテナに入射させ
ないようにした場合のみを電波無響室と言う狭義
の意味でこれを使用する場合があり、更に、地上
からの反射波が入射される場合を含めて広義の意
味で電波無響室と言うことがある。
従来の電波無響室は外来電波を遮蔽するために
金属材料からなる壁材を用いて内部に収容空間を
有する電波無響室を形成し、この収容空間内に設
けられた発生電波が反射するのを防止するために
壁材の内面に電波吸収体を貼り付けている。電波
吸収体としては、第8図に示すようなものがあ
る。第8図はピラミツト型と言われる電波吸収体
40を示す図であり、これ以外には、W型と言わ
れる電波吸収体がある。このような電波吸収体4
0は、発泡ウレタンにカーボン粉末を含浸させて
図示する形状に成形されており、低抗体型電波吸
収体とも言われている。このタイプの吸収体は、
電波の電気エネルギーを低抗体の発熱作用により
熱エネルギーに変換して、吸収体表面からの反射
を避けながら、電波の吸収を行なうようにしたも
のである。このタイプの吸収体の性能は、ピラミ
ツドの長さに最も依存しており、この長さを吸収
すべき電波の波長の約3分の1以上に設定しなけ
ればならなかつた。したがつて、測定する電波の
周波数によつては吸収体の長さをかなり長くしな
ければならず、また、減衰した一次反射波が受信
アンテナに戻るために、収容空間を広くしなけれ
ばならず、実用化が困難な場合があつた。
また、他のタイプの電波吸収体としては、フエ
ライトを用いたものがある。このタイプの吸収体
はフエライトをタイル状に形成し、これを金属板
の表面に貼り付けることにより形成されている。
この電波吸収体は自由空間と臨界結合している広
帯域共振器と考えられている。したがつて、この
タイプの吸収体はこれを薄くすることができる反
面、電波吸収量の大きな周波数範囲に上限下限が
あつた。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、収容空間の容積を小さくしても受
信アンテナに一次反射波が戻らずに、広い範囲の
周波数の電波を、小型で高精度に試験し得る電波
無響室を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、床壁と、
前後壁と、左右壁と、天井壁とにより内部に収容
空間を形成し、当該収容空間内に電波を発信する
送信源と、この送信源からの電波のうち直線偏波
成分を受信する受信アンテナとを設けるようにし
てなる電波無響室において、前記床壁と前記4つ
の前後左右壁と天井壁とをそれぞれ金属材料によ
り形成し、前記床壁と前記4つの側壁と前記天井
壁とのうち少なくとも1つの壁を、前記受信アン
テナの受信偏波基準線に対して10〜40°の角度で
傾斜して形成してなる電波無響室であり、更に、
床壁と、前後壁と、左右壁と、天井壁とにより内
部に収容空間を形成し、当該収容空間内に電波を
発信する送信源と、この送信源からの電波のうち
直線偏波成分を受信する受信アンテナとを設ける
ようにしてなる電波無響室において、前記前後左
右壁のそれぞれを鉛直線に対して10〜40°の角度
で上向きに傾斜させて形成すると共に、相対向し
合う前記左右壁を、前記前後壁を貫通しかつ前記
鉛直線に対して直角をなす第1水平線に対して前
記角度で傾斜して形成し、更に相対向し合う前記
前後壁を、前記左右壁を貫通しかつ前記鉛直線に
対して直角をなす第2水平線に対して前記角度で
傾斜して形成し、前記天井壁と前記底壁とを、前
記第1水平線或いは第2水平線に対してそれぞれ
前記角度で傾斜して形成してなる電波無響室であ
る。
(作用) 電波無響室を形成する底壁、天井壁、前後左右
の6つの壁のうちの少なくとも1つを、これらの
壁により形成される収容空間内の受信アンテナの
受信偏波基準線に対して傾斜させたことから、送
信源から受信アンテナに至る平面波のうち、傾斜
した壁からの反射波は受信アンテナに戻らなくな
る。これにより、収容空間の容積を小さくしても
コンピユータ等の電子機器のような送信源からの
電波の発信状態を外部からの侵入電波の影響を防
止しつつ測定することが可能となる。更に、電波
無響室の前後左右壁のそれぞれを鉛直線に対して
10〜40°の角度で上向きに傾斜させて形成すると
共に、相対向し合う前記左右壁を、前記前後壁を
貫通しかつ前記鉛直線に対して直角をなす第1水
平線に対して前記角度で傾斜して形成し、更に相
対向し合う前記前後壁を、前記左右壁を貫通しか
つ前記鉛直線に対して直角をなす第2水平線に対
して前記角度で傾斜して形成し、前記天井壁と前
記底壁とを、前記第1水平線或いは第2水平線に
対してそれぞれ前記角度で傾斜して形成したの
で、垂直偏波と水平偏波の何れに対しても、反射
波が受信アンテナに到達しなくなり、小さい収容
空間で送信源からの電波の発信状態を測定するこ
とが可能となつた。
(実施例) 第6図Aは送信用と受信用の直線偏波アンテナ
1,2とを相互に平行に床壁3に対して垂直に設
置し、送信用アンテナ1から電波を発信させて受
信アンテナ2で受信している状態を示している。
この場合には金属製の側壁4がそれぞれのアンテ
ナ1,2と平行となつており、受信用アンテナ2
には送信用アンテナ1からの直接の垂直偏波と、
側壁4で反射して減衰した一次反射の垂直偏波と
が入射することになる。電波無響室にあつては、
金属製の側壁等によつて内部の空間内には外部か
ら電波が遮蔽されることになるので、前述した反
射波が受信用アンテナ2に入射しないようにする
ことが望ましい。前記反射波の量は、電波の周波
数や両アンテナ1,2の相互間の距離、更には、
側壁4までの距離等の要素によつて変化すること
が考えられる。
そこで、第6図Aに仮想線で示すように、両ア
ンテナ1,2に対して側壁を傾斜させて実験を行
なつたところ、受信用アンテナ2により受信され
た電波の量が変化することが認められ、これによ
り、側壁4に角度を持たせることによつて、一次
反射波が受信アンテナ2に戻らなくなるようにす
ることが可能であることが判明した。
このことは、第6図Bに示すように、底壁3の
上方に設けられた天井壁5との間に、水平状態と
なつた底壁3に対して平行状態に送信用アンテナ
1と受信用アンテナ2とを相互に平行に設置し、
送信アンテナ1からの発信電波を受信アンテナ2
で受信するようにした場合でも、天井壁5に傾斜
角度を持たせることによつて反射波が受信アンテ
ナ2に戻らなくするようにすることが可能であつ
た。
第1,2図は、このような反射波の性質を利用
することによりなされた本発明の一実施例を示す
図であり、第1,2図には本発明に係る電波無響
室の基本構造が示されている。
図示するように、本発明の電波無響室10は、
床壁11と、前壁12と、後壁13と、左側側壁
14と、右側側壁15と、天井壁16とを有して
おり、内部には収容空間17が形成されている。
尚、第1図においては、天井壁16は図示省略さ
れている。前述したそれぞれの壁11〜16は全
て鋼板等の金属製の反射板で形成されている。こ
れにより、外部から前記収容空間17内への電波
の侵入は遮蔽されることになる。
前記床壁11の上には、収容空間17内に電波
を発信する送信源21と、この送信源21からの
電波のうち直線偏波成分を受信する直線偏波アン
テナ22が設けられている。その直線偏波アンテ
ナ22としては、棒状のものが用いられ、これの
長手方向を通る受信偏波基準線Oを有しており、
この基準線Oが垂直つまり鉛直となるように受信
アンテナ22が設置されている。このアンテナ2
2が送信源21からの垂直偏波を受信するように
なつている。
前記前壁12は第1図及び第2図Aに示すよう
に、前記アンテナ22の前記基準線Oに対して所
定の角度avで傾斜しており、同様に後壁13は
基準線Oに対して所定の角度bvで傾斜している。
また、左側の側壁14は第2図Bに示すように、
前記アンテナ22の前記基準線Oに対して所定の
角度cvで傾斜しており、右側の側壁15は同様
に角度dvで傾斜している。また、前記それぞれ
の壁12〜15の傾斜は図示するように上向きと
なつている。
したがつて、上述のように、4つの壁12〜1
5が前記基準線Oに対して所定の角度でそれぞれ
上向きに傾斜していることから、送信源21から
の垂直偏波のうち、左右の側壁14,15で反射
した一次反射電波はそのままでは受信アンテナ2
2に戻らなくなる。
更に第1,2図に示すように、前記直線偏波ア
ンテナ22を収容空間17内で水平状態に設置
し、発振源21からの水平偏波を測定する場合を
考慮して、天井壁16は、水平状態となつた場合
の基準線Oに対して、所定の角度eH2で傾斜して
いる。このように、天井壁16を傾斜させること
によつて、受信偏波基準線Oが水平状態となつた
受信アンテナ22を用いて水平偏波を測定する場
合にも、上述した場合と同様に、天井壁16から
の一次反射波が受信アンテナ22に戻らなくな
る。ただし、このようにして水平偏波を測定する
には、前後壁12,13の間の距離が左右壁1
4,15の間の距離よりも長いので、送信源21
を前壁12に寄せ、受信アンテナ22を後壁13
に寄せて測定を行なうことから、受信アンテナ2
2の受信偏波基準線Oが左右の壁14,15を貫
通する水平線の方向を向くようにして受信アンテ
ナ22を収容空間17内に設置するようにする。
水平線は鉛直方向に対して直角方向を向いてお
り、相互に対向し合う前後壁12,13を貫通す
る方向の第1水平線(X軸方向)と、相互に対向
し合う左右の側壁14,15を貫通する第2水平
線(Y軸方向)とに分けることが可能であり、第
1,2図においては、第1水平線を符号O1で示
し、第2水平線を符号O2で示している。このよ
うに示すと、左壁14と右壁15はそれぞれ第1
水平線O1に対しても所定の角度cH、dHで傾斜
しており、前壁12と後壁13は、第2水平線O
2に対しても所定の角度aH、bHで傾斜してい
る。同様に、天井壁16は第1水平線O1に対し
て第2図A示すように、所定の角度eH1で傾斜す
ると共に、第2水平線O2に対しても所定の角度
eH2で傾斜していることになる。
送信源21からの電波のうち水平偏波成分のみ
を測定するならば、天井壁16を第2水平線O2
に対して角度eH2で傾斜させることのみにより、
つまり他の壁11〜15を傾斜させることなく、
受信アンテナ22に天井壁16からの一次反射波
が戻らなくなるようにすることができる。ただ
し、この場合には受信アンテナ22はその受信偏
波基準線Oが第2水平線O2と平行となるように
設定しておくことになる。そして、この場合には
底壁11からの一次反射波が受信アンテナ22に
戻ることになるので、上述した電波半無響室とな
り、狭義の電波無響室とするには、底壁11をも
第2図Bおいて仮想線で示すように角度fH2で傾
斜させることになる。
同様に、垂直偏波成分のみを測定するならば、
左右の側壁14,15のみを上記所定の角度で傾
斜させることで、一次反射波を戻らなくさせるこ
とが可能であるが、1つの電波無響室10で垂直
偏波成分と水平偏波成分との測定を行なうのが通
常であることから、受信アンテナ22に反射が戻
らないようにするには、前後左右の4つの壁を上
述したように2方向に傾斜させると共に、天井壁
16を第2水平線O2に対して傾斜させるように
し、望ましくは天井壁16を第1と第2水平線O
1,O2との両方の方向に傾斜させるようにする
ことが良い。更に望ましくは、前述した狭義の電
波無響室とするには、底壁11をも第1と第2の
水平線O1,O2の何れか一方ないし両方向に傾
斜させるものとする。
第1,2図においては、それぞれの壁11〜1
6の基本構造のみを示しているが、第8図に示す
ような低抗体型電波吸収体を底壁11を除く他の
壁12〜16に貼り付けるようにすると、反射波
の減衰を促進することが可能となる。同様に、上
述したようにタイル状のフエライトからなるタイ
プの電波吸収体を壁12〜16と低抗体型電波吸
収体との間にも貼り付けるようにしても良く、こ
れら両方のタイプの電波吸収体を底壁11の内面
に張付けるようにしても良い。また、前壁12に
は、収容空間17内への作業者の出入を行なうべ
く、ドアを取付けるようにしたり、図示する電波
無響室10に隣接して、機械室や測定室が設置さ
れることになる。
更に、上述のように、それぞれの壁11〜16
は金属製の板を用いて形成しても良いが、送信源
21の発信電波の波長によつては、板を用いるこ
となく金属製の網状の部材を用いても良い。その
場合には外部から収容空間17内に電波が侵入し
ないように、それぞれの壁12〜16の外側に金
属製の鉄板等を用いて内部の収容空間17をシー
ルドすることが望ましい。
第3,4図は本発明の他の実施例に係る電波無
響室10を示す図であり、これらの図にあつて
は、前記第1,2図に示す第1実施例における部
材と共通する部材には同様の参照符号を付してあ
る。この場合には底壁11は何れの方向にも傾斜
しておらず、水平となつている。一方、前後壁1
2,13と左右の側壁14,15は上向きに傾斜
している。そして、左右の側壁14,15を第1
水平線O1に対して傾斜させるために、これらの
左右の側壁14,15の中央部14a,15aに
おける相互間の距離が最小となり、端部30に向
かうに従つて相互間の距離が大きくなるようにそ
れぞれの側壁14,15が形成されている。つま
り、第1水平線O1に対しては、中央部14a,
15aからそれぞれの側壁14,15が逆方向に
傾斜して形成されている。
同様に、前後の壁12,13を第2水平線O2
に対して傾斜させるために、これらの前後壁1
2,13の中央部12a,13aにおける相互間
の距離が最小となり、端部30に向かうに従つて
相互間の距離が大きくなるように、それぞれの前
後壁12,13が形成されている。つまり、第2
水平線O2に対しては、中央部12a,13aか
らそれぞれの前後壁12,13が逆方向に傾斜し
て形成されている。
このように前後左右の壁12〜15をそれぞれ
の中央部を中心に折り曲げてそれぞれ水平線に対
して傾斜させることにより、これらの傾斜角度を
充分に大きく設定しても、内部の収容空間の容積
を前記実施例における電波無響室に比して比較的
大きくさせることが可能となる。第3,4図に示
す天井壁16は発信電波のうちの水平偏波を受信
する際に、受信アンテナ22の受信偏波基準線O
が第2水平線O2と平行となるように設定される
ことを考慮して、この第2水平線O2に対しての
み傾斜させてあるが、前記第1実施例の場合と同
様に天井壁16を2方向に傾斜させるようにして
も良い。
第3,4図に示す実施例における前後左右の壁
12〜15が図示するように折り曲げられて形成
されていることから、このような形状に傾斜させ
る場合には、前記第1実施例における場合と相違
して、それぞれの壁12〜15は表面が平坦とな
らず、湾曲することになる。したがつて、このよ
うな湾曲面を持つ壁12〜15を製造するために
は、上述したように、これらを金網等の素材を用
いることが望ましい。この場合には、予め枠体で
それぞれの壁の概略形状を形成した後に、その内
面に金網を貼り付けることによりそれぞれの壁1
2〜15を形成することになる。更に、この場合
には、これらの壁12〜15の外側に外部からの
侵入電波を防止すべく、金属製の板で覆うように
する。
この実施例の場合にも、前記第1実施例の場合
と同様に、それぞれの壁11〜16の内面に種々
のタイプの電波吸収体を貼り付けるようにしても
良い。第5図Aは本発明の他の実施例に係る電波
無響室の天井壁を除去した状態における平面側の
端面図を示す図であり、この場合にはそれぞれの
壁12〜16を第3,4図に示す場合と同様に傾
斜させると共に、上述のように壁12〜15の内
面に電波吸収体40が貼り付けられている。この
場合には一次反射波が受信アンテナ22に戻らな
いのみならず、反射波は電波吸収体40で減衰す
ることになる。
第5図Bは天井壁16をこれの中央部16aと
底壁11との間の距離が最も短くなり、四隅に向
かうに従つて距離が大きくなるように、全体的に
四角錐の形状に形成した場合を示す。
尚、前記それぞれの実施例において、前後左右
の4つの壁のうち、何れを前後左右の壁としても
良い。
第7図Aは第6図Aに示すように、水平状態の
床壁3の上に、それぞれ垂直に送信アンテナ1と
受信アンテナ2とを設置し、送信アンテナ1から
発信する垂直偏波をこれの垂直偏波面と一致させ
た状態の受信アンテナ2で受信するようにして、
300〜800MHzの周波数の電波について実験した結
果を示すグラフである。
このグラフの縦軸は反射波が受信アンテナ2に
全く戻らない理想状態を基準とし、側壁4を種々
の角度で傾斜させた場合におけるそれぞれの周波
数での反射波の戻り量を偏差としてdBで示して
いる。傾斜角度を10度から40度までの4種類実験
したが、傾斜角度を40度とした場合が他の角度よ
りも最も反射波の戻り量が少ないことが理解され
た。
第7図Bは第6図Bに示すように、天井壁5を
水平状態から種々の角度で傾斜させた場合を示す
図であり、この場合にはそれぞれのアンテナ1,
2はそれぞれ水平状態となるように相互に平行に
天井壁5の下方に設置して、上述した場合と同様
な周波数の範囲で実験を行なつた。
このような実験から前述のそれぞれの壁の傾斜
角度は、収容空間17として必要な空間容積を考
慮して、この空間容積等の条件に応じて、設定さ
れることになる。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、床壁、前後左
右の壁及び天井壁の6つの壁からなり、内部に収
容空間を形成し、この中で送信源からの発信電波
を受信アンテナで検知するようにした電波無響室
において、前記6つの壁のうち少なくとも1つの
壁を受信アンテナの受信偏波基準線に対して10〜
40°の角度で傾斜して形成したので、送信源から
の電波のうち壁からの一次反射波が受信アンテナ
に戻らなくなり、狭い収容空間を有する小型の電
波無響室であつても、高精度でコンピユータ等の
電子機器からの発生電波の測定等の作業を行なう
ことが可能となつた。電波無響室の前後左右壁の
それぞれを鉛直線に対して10〜40°の角度で上向
きに傾斜させて形成すると共に、相対向し合う前
記左右壁を、前記前後壁を貫通しかつ前記鉛直線
に対して直角をなす第1水平線に対して前記角度
で傾斜して形成し、更に相対向し合う前記前後壁
を、前記左右壁を貫通しかつ前記鉛直線に対して
直角をなす第2水平線に対して前記角度で傾斜し
て形成し、前記天井壁と前記底壁とを、前記第1
水平線或いは第2水平線に対してそれぞれ前記角
度で傾斜して形成したので、水平偏波と垂直偏波
との何れに対しても、それぞれの壁からの一次反
射波が受信アンテナに到達することなく、高精度
で発生電波の測定作業を行なうことが可能となつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電波無響室を
示す一部切欠き斜視図、第2図Aは第1図におけ
るA−A線に沿う断面図、第2図B同図Aにおけ
るB−B線に沿う断面図、第2図Cは同図Aにお
けるC−C線に沿う断面図、第3図は本発明の他
の実施例に係る電波無響室を示す一部切欠き斜視
図、第4図Aは第3図におけるA−A線に沿う断
面図、第4図B同図AにおけるB−B線に沿う断
面図、第4図Cは同図AにおけるC−C線に沿う
断面図、第5図Aは本発明の他の実施例に係る電
波無響室を示す平面側端面図、第5図Bは更に他
の実施例に係る電波無響室を構成する天井壁を示
す斜視図、第6図A,Bは本発明の基本構造を示
す斜視図、第7図A,Bは実験結果を示すグラ
フ、第8図は電波吸収体を示す斜視図である。 1,21……送信源、2,22……受信アンテ
ナ、11……底壁、12……前壁、13……後
壁、14……左壁、15……右壁、16……天井
壁、17……収容空間、O……受信偏波基準線、
O1……第1水平線、O2……第2水平線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 床壁と、前後壁と、左右壁と、天井壁とによ
    り内部に収容空間を形成し、当該収容空間内に電
    波を発信する送信源と、この送信源からの電波の
    うち直線偏波成分を受信する受信アンテナとを設
    けるようにしてなる電波無響室において、前記床
    壁と前記4つの前後左右壁と天井壁とをそれぞれ
    金属材料により形成し、前記床壁と前記4つの側
    壁と前記天井壁とのうち少なくとも1つの壁を、
    前記受信アンテナの受信偏波基準線に対して10〜
    40°の角度で傾斜して形成してなる電波無響室。 2 前記天井壁を前記角度で傾斜してなる前記請
    求の範囲第1項に記載の電波無響室。 3 前記前後壁のうち前後の一方の壁を前記角度
    で傾斜してなる請求の範囲第1項に記載の電波無
    響室。 4 前記左右壁のうち左右の一方の壁を前記角度
    で傾斜してなる請求の範囲第1項に記載の電波吸
    収体。 5 前記天井壁と前記床壁と前記4つの前後左右
    壁との全ての壁の内面に電波吸収体を取付けてな
    る前記特許請求の範囲第1項ないし第4項の何れ
    か1つに記載の電波無響室。 6 前記底壁を除いて、前記天井壁と前記4つの
    前後左右壁のそれぞれの内面に電波吸収体を取付
    けてなる前記特許請求の範囲第1項ないし第4項
    の何れか1つに記載の電波無響室。 7 床壁と、前後壁と、左右壁と、天井壁とによ
    り内部に収容空間を形成し、当該収容空間内に電
    波を発信する送信源と、この送信源からの電波の
    うち直線偏波成分を受信する受信アンテナとを設
    けるようにしてなる電波無響室において、前記前
    後左右壁のそれぞれを鉛直線に対して10〜40°の
    角度で上向きに傾斜させて形成すると共に、相対
    向し合う前記左右壁を、前記前後壁を貫通しかつ
    前記鉛直線に対して直角をなす第1水平線に対し
    て前記角度で傾斜して形成し、更に相対向し合う
    前記前後壁を、前記左右壁を貫通しかつ前記鉛直
    線に対して直角をなす第2水平線に対して前記角
    度で傾斜して形成し、前記天井壁と前記底壁と
    を、前記第1水平線或いは第2水平線に対してそ
    れぞれ前記角度で傾斜して形成してなる電波無響
    室。 8 前記前後左右壁のそれぞれを鉛直線に対して
    前記角度で上向きに傾斜させて形成すると共に、
    相対向し合う前記左右壁を、前記前後壁を貫通し
    かつ前記鉛直線に対して直角をなす第1水平線に
    対して前記角度で傾斜して形成し、更に相対向し
    合う前記前後壁を、前記左右壁を貫通しかつ前記
    鉛直線に対して直角をなす第2水平線に対して前
    記角度で傾斜して形成し、前記天井壁と前記底壁
    とを、前記第1水平線及び第2水平線に対してそ
    れぞれ前記角度で傾斜して形成してなる前記特許
    請求の範囲第7項に記載の電波無響室。 9 前記左右壁間の距離がこれらの中央部で最小
    となり端部に向かうに従つて大きくなるように、
    前記左右壁の中央部から前記第1水平線に対して
    逆方向に傾斜させて前記左右壁を形成し、かつ、
    前記前後壁間の距離がこれらの中央部で最小とな
    り端部に向かうに従つて大きくなるように、前記
    前後壁の中央部から前記第2水平線に対して逆方
    向に傾斜させて前記前後壁を形成し、前記傾斜角
    度を前記角度に設定してなる前記特許請求の範囲
    第7項に記載の電波無響室。 10 前記底壁と前記天井壁との間の距離がこれ
    らの中央部で最小となり端部或いは側部に向かう
    に従つて大きくなるように、前記中央部から前記
    第1水平線ないし第2水平線に対して逆方向に傾
    斜させて前記底壁と前記天井壁の少なくとも何れ
    か一方を傾斜させて形成し、前記傾斜角度を前記
    角度に設定してなる前記特許請求の範囲第8項に
    記載の電波無響室。 11 前記天井壁と前記床壁と前記4つの前後左
    右壁との全ての壁の内面に電波吸収体を取付けて
    なる前記特許請求の範囲第7項ないし第10項の
    何れか1つに記載の電波無響室。 12 前記底壁を除いて、前記天井壁と前記4つ
    の前後左右壁のそれぞれの内面に電波吸収体を取
    付けてなる前記特許請求の範囲第7項ないし第1
    0項の何れか1つに記載の電波無響室。
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