JPH0242799A - 電波無響室 - Google Patents

電波無響室

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JPH0242799A
JPH0242799A JP63193061A JP19306188A JPH0242799A JP H0242799 A JPH0242799 A JP H0242799A JP 63193061 A JP63193061 A JP 63193061A JP 19306188 A JP19306188 A JP 19306188A JP H0242799 A JPH0242799 A JP H0242799A
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JP
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wall
radio
walls
waves
anechoic chamber
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Application number
JP63193061A
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English (en)
Inventor
Sumio Kaibuchi
住男 海渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKZO KASHIMA Ltd
Kashima Industries Co
Original Assignee
AKZO KASHIMA Ltd
Kashima Industries Co
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K9/00Screening of apparatus or components against electric or magnetic fields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R29/00Arrangements for measuring or indicating electric quantities not covered by groups G01R19/00 - G01R27/00
    • G01R29/08Measuring electromagnetic field characteristics
    • G01R29/10Radiation diagrams of antennas
    • G01R29/105Radiation diagrams of antennas using anechoic chambers; Chambers or open field sites used therefor

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波暗室、電波半無響室、或いは電波無反射装
置とも言われる電波無響室に関し、特に、小型で既存の
建屋内にも設置し得るようにしたものである。
(従来の技術) コンピュータを始めとする種々の電子機器からは電磁波
ノイズが発生することから、これらの機器からの発生電
波を測定する必要がある。この測定は基本的には屋外で
行なうことが、発生電波の伝わり状態を最も良く検出し
得ることとなるが、そのような測定を行なうと、外来電
波の影響を受けることになり、正確な測定を行なうこと
ができないのみならず、測定作業が天候に作用されるこ
とになり、測定の再現性を期待することができない。ま
た、新たに開発されたアンテナの特性を調べる際にも、
外来電波の影響を受けないようにして受信状態を測定す
る必要がある。
そこで、外来電波の影響を排除しつつ上述した測定を行
ない得るようにすべく、電波無響室が開発されている。
電波発生源から受信アンテナに入射する電波に地上から
の反射波が含むことを前提とした場合を半無響室と言い
、宇宙空間を想定して地上からの反射波をも受信アンテ
ナに入射させないようにした場合のみを電波無響室と言
う狭義の意味でこれを使用する場合があり、更に、地上
からの反射波が入射される場合を含めて広義の意味で電
波無響室と言うことがある。
従来の電波無響室は外来電波を遮蔽するために金属材料
からなる壁材を用いて内部に収容空間を有する電波無響
室を形成し、この収容空間内に設けられた発生電波が反
射するのを防止するために壁材の内面に電波吸収体を貼
り付けている。電波吸収体としては、第12図に示すよ
うなものがある。第12図はピラミッド型と言われる電
波吸収体40を示す図であり、これ以外には、W型と言
われる電波吸収体がある。このような電波吸収体40は
、発泡ウレタンにカーボン粉末を含浸させて図示する形
状に成形されており、低抗体型電波吸収体とも言われて
いる。このタイプの吸収体は、電波の電気エネルギーを
低抗体の発熱作用により熱エネルギーに変換して、吸収
体表面からの反射を避けながら、電波の吸収を行なうよ
うにしたものである。このタイプの吸収体の性能は、ピ
ラミッドの長さに最も依存しており、この長さを吸収す
べき電波の波長の約3分の1以上に設定しなければなら
なかった。したがって、測定する電波の周波数によって
は吸収体の長さをかなり長くしなけれはならず、また、
減衰した一次反射波が受信アンテナに戻るために、収容
空間を広くしなければならず、実用化が困難な場合があ
った。
また、他のタイプの電波吸収体としては、フェライトを
用いたものがある。このタイプの吸収体はフェライトを
タイル状に形成し、これを金属板の表面に貼り付けるこ
とにより形成されている。
この電波吸収体は自由空間と臨界結合している広帯域共
振器と考えられている。したがって、このタイプの吸収
体はこれを薄くすることができる反面、電波吸収量の大
きな周波数範囲に上限下限があった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
あり、収容空間の容積を小さくしても受信アンテナに一
次反射波及び二次以上の反射波が戻らずに、主として低
い周波数の電波を、小型で高精度に試験し得る電波無響
室を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述した目的を達成するための本発明は、床壁と、前後
壁と、左右壁と、天井壁とにより内部に収容空間を形成
し、当該収容空間内に電波を発信する送信源と、この送
信源からの電波のうち直線偏波成分を受信する受信アン
テナとを設けるようにしてなる電波無響室において、前
記床壁と前記4つの前後左右壁と天井壁とをそれぞれ金
属材料により形成し、前記床壁と前記4つの側壁と前記
天井壁とのうち少なくとも1つの壁を、前記受信アンテ
ナの受信偏波基準線に対して所定の角度で傾斜して形成
し、前記少なくとも1つの壁の内側に当該壁との間で電
波捕捉空間をなす導電材が添加された導電性衝立を備え
てなる電波無響室である。
(作用) 電波無響室を形成する底壁、天井壁、前後左右の6つの
壁のうちの少なくとも1つを、これらの壁により形成さ
れる収容空間内の受信アンテナの受信偏波基準線に対し
て傾斜させたことから、送信源から受信アンテナに至る
平面波のうち、傾斜した壁からの反射波は受信アンテナ
に戻らなくなる。更に、床壁と4つの側壁と天井壁との
うち少なくとも1との壁との間に電波捕捉空間をなす導
電性衝立が備えられている。これにより、収容空間の容
積を小さくしてもコンピュータ等の電子機器のような送
信源からの電波の発信状態を外部からの侵入電波の影響
を防止しつつ測定することが可能となる。特に発信源か
らの電波は壁で反射する前に導電性衝立を通過してその
一部が導電性衝立と壁との間で反射を繰返して減衰する
ことになり、−次反射波のみならず、二次以降の反射波
も受信アンテナに至ることがなくなる。
(実施例) 第10図(A>は送信用と受信用の直線偏波アンテナ1
.2とを相互に平行に床壁3に対して垂直に設置し、送
信用アンテナ1がら電波を発信させて受信アンテナ2で
受信している状態を示している。この場合には金属製の
側壁4がそれぞれのアンテナ1.2と平行となっており
、受信用アンテナ2には送信用アンテナ1からの直接の
垂直偏波と、側壁3で反射して減衰した一次反射の垂直
偏波とが入射することになる。電波無響室にあっては、
金属製の側壁等によって内部の空間内には外部から電波
が遮蔽されることになるので、前述した反射波が受信用
アンテナ2に入射しないようにすることが望ましい。前
記反射波の量は、電波の周波数や両アンテナ1.2の相
互間の距離、更には、側壁3までの距離等の要素によっ
て変化することが考えられる。
そこで、第11図(A>に仮想線で示すように、両アン
テナ1.2に対して側壁を傾斜させて実験を行なったと
ころ、受信用アンテナ2により受信された電波の量が変
化することが認められ、これにより、側壁4に角度を持
たせることによって、−次反射波が受信アンテナ2に戻
らなくなるようにすることが可能であることが判明した
このことは、第11図(B)(C)に示すように、底壁
3の上方に設けられた天井壁5との間に、水平状態とな
った底壁3に対して平行状態に送信用アンテナ1と受信
用アンテナ2とを相互に平行に設置し、送信アンテナ1
からの発信電波を受信アンテナ2で受信するようにした
場合でも、天井壁5に傾斜角度を持たせることによって
反射波が受信アンテナ2に戻らなくするようにすること
が可能であった。尚、第11図(C)は第11図(B)
における矢印C方向から見た図である。
更に第11図(D>は床壁3に取付けられた側壁4の内
側にこの側壁4に対して所定の間隔を隔てて衝立6を備
えた場合を示す。この衝立6はポリプロピレン樹脂製の
基材の中にカーボン粉末が添加された導電性を有してい
る。この衝立6の詳細な構造を示すと第11図の通りで
あり、2枚の板6a、6bの間に所定の間隔毎に帯状の
接続板6cが設けられている。そして、これら、の板6
a〜6cは、ポリプロピレン樹脂の中に導電材としての
カーボンの粉末を添加することにより形成されており、
内部には帯状の多数の空間6dが形成されることになる
上述した導電性衝立6を第11図(D>に示すように上
向き傾斜の側壁4に平行に備えると、送信アンテナ1か
らの電波は、一部が導電性衝立6により反射し残りがこ
れを透過することになる。
この透過によって減衰した電波は金属製の側壁4に当た
り、ここで減衰しつつ反射して再度導電性衝立6に戻る
。この電波は更に一部が透過し他が反射して再度側壁4
に至ることになる。このようにして、側壁4と導電性衝
立6との間には、透過した電波を捕える捕捉空間80が
形成されることになる。
本発明は第11図に示した電波の反射現象及び透過現象
を利用して、送信源から受信源に至る反射波を無くし、
電波無響室をより理想状態に近くしたものである。
第1.2図は、このような反射波の性質を利用すること
によりなされた本発明の一実施例を示す図であり、第1
.2図には本発明に係る電波無響室の基本構造が示され
ている。第1図に示す電波無響室は、本願出願人が既に
出願した特願昭62−270,275号に示された電波
無響室にその基本構造が同一であり、複数の壁の組立て
状態を示す。
図示するように、本発明の電波無響室10は、床壁11
と、前壁12と、後壁13と、左側側壁14と、右側側
壁15と、天井壁16とを有しており、内部には収容空
間17が形成されている。
尚、第1図においては、天井壁16は図示省略されてい
る。前述したそれぞれの壁11〜16は全て鋼板等の金
属製の反射板で形成されている。これにより、外部から
前記収容空間17内への電波の侵入は遮蔽されることに
なる。
前記床壁11の上には、収容空間17内に電波を発信す
る送信源21と、この送信源21からの電波のうち直線
偏波成分を受信する直線偏波テンテナ22が設けられて
いる。その直線偏波アンテナ22としては、棒状のもの
が用いられ、これの長手方向を通る受信偏波基準線Oを
有しており、この基準線0が垂直つまり鉛直となるよう
に受信アンテナ21が設置されている。このアンテナ2
2が送信源21からの垂直偏波を受信するようになって
いる。
前記前壁12は第1図及び第2図(A>に示すように、
前記アンテナ22の前記基準線Oに対して所定の角度a
Vで傾斜しており、同様に後壁13は基準線Oに対して
所定の角度byで傾斜している。また、左側の側壁14
は第2図(B)に示すように、前記アンテナ22の前記
基準線0に対して所定の角度cVで傾斜しており、右側
の側壁15は同様に角度dVで傾斜している。また、前
記それぞれの壁12〜15の傾斜は図示するように上向
きとなっている。
したがって、上述のように、4つの壁12〜15が前記
基準線0に対して所定の角度でそれぞれ上向きに傾斜し
ていることから、送信源21からの垂直偏波のうち、左
右の側壁14.15で反射した一次反射電波はそのまま
では受信アンテナ22に戻らなくなる。
更に第1.2図に示すように、前記直線偏波アンテナ2
2を収容空間17内で水平状態に設置し、発振源21か
らの水平偏波を測定する場合を考慮して、天井壁16は
、水平状態となった場合の基準線0に対して、所定の角
度eH2で傾斜している。
このように、天井壁16を傾斜させることによって、受
信偏波基準線Oが水平状態となった受信アンテナ22を
用いて水平偏波を測定する場合にも、上述した場合と同
様に、天井壁16からの一次反射波が受信アンテナ22
に戻らなくなる。ただし、このようにして水平偏波を測
定するには、前後壁12.13の間の距離が左右壁14
.15の間の距離よりも長いので、送信源21を前壁1
2に寄せ、受信アンテナ22を後壁13に寄せて測定を
行なうことから、受信アンテナ22の受信偏波基準線0
が左右の壁14.15を貫通する水平線の方向を向くよ
うにして受信アンテナ22を収容空間17内に設置する
ようにする。
水平線は鉛直方向に対して直角方向を向いており、相互
に対向し合う前後壁12.13を貫通する方向の第1水
平線(X軸方向)と、相互に対向し合う左右の側壁14
.15を貫通する第2水平線(Y軸方向)とに分けるこ
とが可能であり、第1.2図においては、第1水平線を
符号01で示し、第2水平線を符号02で示している。
このように示すと、左壁14と右壁15はそれぞれ第1
水平線01に対しても所定の角度cH、dHで傾斜して
おり、前壁12と後壁13は、第2水平線02に対して
も所定の角度aH、bHで傾斜している。同様に、天井
壁16は第1水平線01に対して第2図(A>示すよう
に、所定の角度e旧で傾斜すると共に、第2図(B)に
示すように、第2水平線02に対しても所定の角度eH
2で傾斜していることになる。
送信源21からの電波のうち水平偏波成分のみを測定す
るならば、天井壁16を第2水平線02に対して角度e
H2で傾斜させることのみにより、つまり他の壁11〜
15を傾斜させることなく、受信アンテナ22に天井壁
16からの一次反射波が戻らなくなるようにすることが
できる。ただし、この場合には受信アンテナ22はその
受信偏波基準線Oが第2水平線o2と平行となるように
設定しておくことになる。そして、この場合には底壁1
1からの一次反射波が受信アンテナ22に戻ることにな
るので、上述した電波半無響室となり、狭義の電波無響
室とするには、底壁11をも第2図(B)おいて仮想線
で示すように角度fH2で傾斜させることになる。
同様に、垂直偏波成分のみを測定するならば、左右の側
壁14.15のみを上記所定の角度で傾斜させることで
、−次反射波を戻らなくさせることが可能であるが、1
つの電波無響室10で垂直偏波成分と水平偏波成分との
測定を行なうのが通常であることから、受信アンテナ2
2に反射が戻らないようにするには、前後左右の4つの
壁を上述したように2方向に傾斜させると共に、天井壁
16を第2水平線02に対して傾斜させるようにし、望
ましくは天井壁16を第1と第2水平線01.02との
両方の方向に傾斜させるようにすることが良い。更に望
ましくは、前述した狭義の電波無響室とするには、底壁
11をも第1と第2の水平線01.02の何れが一方な
いし両方向に傾斜させるものとする。
第1.2図においては、それぞれの壁11〜16の基本
構造のみを示しているが、第12図に示すような低抗体
型電波吸収体を底壁11を除く他の壁12〜16に貼り
付けるようにすると、反射波の減衰を促進することが可
能となる。同様に、上述したようにタイル状のフェライ
トからなるタイプの電波吸収体を壁12〜16と低抗体
型電波吸収体との間にも貼り付けるようにしても良く、
これら両方のタイプの電波吸収体を底壁11の内面に張
付けるようにしても良い。また、前壁12には、収容空
間17内への作業者の出入を行なうべく、ドアを取付け
るようにしたり、図示する電波無響室10に隣接して、
機械室や測定室が設置されることになる。
更に、上述のように、それぞれの壁11〜16は金属製
の板を用いて形成しても良いが、送信源21の発信電波
の波長によっては、板を用いることなく金属製の絹状の
部材を用いても良い。その場合には外部から収容空間1
7内に電波が侵入しないように、それぞれの壁12〜1
6の外側に金属製の鉄板等を用いて内部の収容空間17
をシールドすることが望ましい。
本発明にあっては、上述したようにそれぞれの壁11〜
16を傾斜することに合せて、第12図に示された導電
性衝立6が底壁11と天井壁16とを除いた他の全ての
壁12〜15の内側に、第2図(A)〜第2図(C)に
示すように、それぞれの壁に対して所定の間隔を隔てて
備えられている。また、第2図に示された導電性衝立6
はそれぞれの壁12〜15に対して平行となっており、
全てが上向きにも傾斜角度を有しており、それぞれの導
電性衝立6と壁12〜15との間には、電波捕捉空間8
0が形成されることになる。
第3図はより具体的な導電性衝立の配置状態を示す平面
側断面図であり、この図においては、上述した壁が省略
されており、それぞれの導電性衝立は壁の角度とは無関
係に所定の角度で配置されている。
図示するように、受信用アンテナ22側には、これと発
信用アンテナ21とを結ぶ中心線の部分を境界として、
水平線に対して相互に逆方向に傾斜させて2枚の導電性
衝立61.62が配置されている。そして、これらの衝
立の両側にはそれぞれ所定の間隔を隔てて前記衝立61
.62とは相違した水平線に対する傾斜角度で導電性衝
立63.64が配置されている。これらの衝立61〜6
4は上述した後壁13に対して電波捕捉空間80を介し
て隣接している。前記それぞれのアンテナ21.22の
両側には、これらの間の間隔に対して所定の位置関係で
、導電性衝立65.66が配置され、更に送信用アンテ
ナ21の側には前記中心線の部分を境界として、水平線
に対して相互に逆方向に傾斜させて2枚の導電性衝立6
7.68が配置されている。そして、それぞれの衝立6
1〜68は、第2図に示された場合と同様に全て上向き
に傾斜している。例えば、衝立61は14゜衝立62は
13°、衝立63と衝立64はそれぞれ18°、衝立6
5は34°、衝立66は31゜衝立67と68はそれぞ
れ28°上向きに傾斜している。
第4図は本発明の更に他の実施例に係る導電性衝立の配
置状態を示す平面側断面図であり、第3図に示された衝
立61〜68に加えて、隅の部分に他の導電性衝立69
が配置されている。これが配置される位置は、第1図に
あっては右壁15と前壁12とが交わる隅の部分に相当
している。
第5図は更に他の実施例に係る導電性衝立の配置状態を
示す平面側断面図であり、この場合には第3図に示され
た衝立に加えて、前記衝立61と63に重なる衝立70
と、衝立62と64とに重なる衝立71とを有し、衝立
63と65との間の衝立72と、衝立64と66との間
の衝立73とを有している。更に、衝立65には2枚の
衝立74.75が連なり、同様に衝立66には2枚の衝
立76.77が連なっている。
衝立67に一部が重なる衝立78と前記衝立75との間
には作業者の出入口が形成され、同様ニ衝立68に一部
が重なる衝立79と前記af立?’7どの間には出入口
が形成されている。
第6図に示された本発明の他の実施例にあっては、衝立
79と衝立75の配置が相違することを除き、第5図に
示された場合と基本的にはほぼ同様な配置となっている
第7.8図は本発明の他の実施例に係る電波無響室10
を構成する壁部の基本構造を示す図であり、これらの図
にあっては、前記第1.2図に示す第1実施例における
部材と共通する部材には同様の参照符号を付しである。
この場合には、底壁11は何れの方向にも傾斜しておら
ず、水平となっている。一方、前後壁12.13と左右
の側壁14.15は上向きに傾斜している。そして、左
右の側壁14.15を第1水平線01に対して傾斜させ
るために、これらの左右の側壁14.15の中央部14
a、15aにおける相互間の距離が最小となり、端部3
0に向かうに従って相互間の距離が大きくなるようにそ
れぞれの側壁14.15が形成されている。つまり、第
1水平線01に対しては、中央部14a、15aからそ
れぞれの側壁14.15が逆方向に傾斜して形成されて
いる。
同様に、前後の壁12.13を第2水平線02に対して
傾斜させるために、これらの前後壁12.13の中央部
12a、13aにおける相互間の距離が最小となり、端
部3oに向かうに従って相互間の距離が大きくなるよう
に、それぞれの前後壁12.13が形成されている。つ
まり、第2水平線02に対しては、中央部12a、13
aからそれぞれの前後壁12.13が逆方向に傾斜して
形成されている。
このように前後左右の壁12〜15をそれぞれの中央部
を中心に折り曲げてそれぞれ水平線に対して傾斜させる
ことにより、これらの傾斜角度を充分に大きく設定して
も、内部の収容空間の容積を前記実施例における電波無
響室に比して比較的大きくさせることが可能となる。第
7.8図に示す天井壁16は発信電波のうちの水平偏波
を受信する際に、受信アンテナ22の受信偏波基準線。
が第2水平線02と平行となるように設定されることを
考慮して、この第2水平線02に対シテノみ傾斜させで
あるが、前記第1実施例の場合ト同様に天井壁16を2
方向に傾斜させるようにしても良い。
第7.8図に示す実施例における前後左右の壁12〜1
5が図示するように折り曲げられて形成されていること
から、このような形状に傾斜させる場合には、前記第1
図及び第2図に示した場合と相違して、それぞれの壁1
2〜15は表面が平坦とならず、湾曲することになる。
したがって、このような湾曲面を持つ壁12〜15を製
造するためには、上述したように、これらを金網等の素
材を用いることが望ましい。この場合には、予め枠体で
それぞれの壁の概略形状を形成した後に、その内面に金
網を貼り付けることによりそれぞれの壁12〜15を形
成することになる。更に、この場合には、これらの壁1
2〜15の外側に外部からの電波の侵入を防止すべく、
金属製の板で覆うようにする。
この実施例の場合にも、前記第1図及び第2図に示した
実施例の場合と同様に、それぞれの壁11〜16の内面
に種々のタイプの電波吸収体を貼り付けるようにしても
良い。第9図(A)は本発明の他の実施例に係る電波無
響室の天井壁を除去した状態における平面側の端面図を
示す図であり、この場合にはそれぞれの壁12〜16を
第7.8図に示す場合と同様に傾斜させると共に、上述
のように壁12〜15の内面に電波吸収体4oが貼り付
けられている。この場合には一次反射波が受信アンテナ
22に戻らないのみならず、反射波は電波吸収体40で
減衰することになる。
第9図(B)は天井壁16をこれの中央部16aと底壁
11との間の距離が最も短くなり、四隅に向かうに従っ
て距離が大きくなるように、全体的に四角錐の形状に形
成した場合を示す。尚、前記それぞれの実施例において
、前後左右の4つの壁のうち、何れを前後左右の壁とし
ても良い。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、床壁、前後左右の壁及
び天井壁の6つの壁からなり、内部ニ収容空間を形成し
、この中で送信源からの発信電波を受信アンテナで検知
するようにした電波無響室において、前記6つの壁のう
ち少なくとも1つの壁を受信アンテナの受信偏波基準線
に対して所定の角度で傾斜して形成し、少なくとも1つ
の前記壁の内側に当該壁との間で電波捕捉空間を導電材
が添加された導電性衝立を備えたので、送信源からの電
波のうち壁からの一次反射波が受信アンテナに戻らなく
なる共に、−次反射波は導電性衝立と壁との間に形成さ
れた電波捕捉空間内に捕えられて、この中で一部が反射
を繰返すことになり、狭い収容空間を有する小型の電波
無響室であっても、高精度でコンピュータ等の電子機器
からの発生電波の測定等の作業を行なうことが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電波無響室を示す一部
切欠き斜視図、第2図(A>は第1図におけるA−A線
に沿う断面図、第2図(B)同図(A>におけるB−B
線に沿う断面図、第2図(C)は同図(A)におけるC
−C線に沿う断面図、第3図は本発明の他の実施例に係
る電波無響室内に設置される導電性衝立の配置状態を示
す平面側断面図、第4図〜第6図はそれぞれ本発明の一
実施例に係る導電性衝立の配置状態を示す平面側断面図
、第7図は本発明の更に他の実施例に係る電波無響室の
基本構造を示す斜視図、第8図(A>は第7図における
A−A線に沿う断面図、第8図(B)同図(A>におけ
るB−B線に沿う断面図、第8図(C)は同図(A>に
おけるC−C線に沿う断面図、第9図(A>は本発明の
他の実施例に係る電波無響室を示す平面側端面図、第9
図(B)は更に他の実施例に係る電波無響室を構成する
天井壁を示す斜視図、第10図(A)(B)(C)(D
>は本発明の基本構造を示す斜視図、第11図は本発明
の導電性衝立の詳細な構造を示す拡大斜視図、第12図
は電波吸収体を示す斜視図である。 1.21・・・送信源、2.22・・・受信アンテナ、
11・・・底壁、12・・・前壁、13・・・後壁、1
4・・・左壁、15・・・右壁、16・・・天井壁、1
7・・・収容空間、○・・・受信偏波基準線、01・・
・第1水平線、02・・・第2水平線、6.60〜79
・・・導電性衝立、80・・・電波捕捉空間。 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 床壁と、前後壁と、左右壁と、天井壁とにより内部に収
    容空間を形成し、当該収容空間内に電波を発信する送信
    源と、この送信源からの電波のうち直線偏波成分を受信
    する受信アンテナとを設けるようにしてなる電波無響室
    において、前記床壁と前記4つの前後左右壁と天井壁と
    をそれぞれ金属材料により形成し、前記床壁と前記4つ
    の側壁と前記天井壁とのうち少なくとも1つの壁を、前
    記受信アンテナの受信偏波基準線に対して所定の角度で
    傾斜して形成し、前記少なくとも1つの壁の内側に当該
    壁との間で電波捕捉空間をなす導電材が添加された導電
    性衝立を備えてなる電波無響室。
JP63193061A 1988-08-02 1988-08-02 電波無響室 Pending JPH0242799A (ja)

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US3273150A (en) * 1964-03-26 1966-09-13 Goodrich Co B F Anechoic chamber
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