JP2004363159A - 電磁波吸収パネル - Google Patents

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Kenichi Kimura
健一 木村
Tomoya Kubo
知也 久保
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Abstract

【課題】低コスト、軽量、加工容易で、内装用電磁波吸収パネルとして好適に使用することのできる電磁波吸収パネルを提供する。
【解決手段】電磁波吸収パネル10は、珪酸カルシウム板やモルタル板などの一般建材で形成した第1及び第2板材12、14の間にスペーサ材16を介装することで、それら板材の間に所定の厚さの中間領域18を画成してそれら板材を互いに平行に保持するようにしてあり、スペーサ材は、中間領域の特性インピーダンスが自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなるように構成してある。更に、第2板材の背面に金属板等から成る電磁波反射材20を設けて、電磁波吸収パネルとしたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波吸収パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
高度情報化社会の到来に伴って、例えばPHS(パーソナル・ハンディ・フォン)や無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などの通信システムが広く利用されるようになり、それらシステムに対応した多くの無線機器が使用されるようになった。また、パーソナル・コンピュータや種々のオフィス機器のように有害電波を周囲に発散する機器も増加しており、一方では、有害電波の影響を受けて誤動作するおそれのある機器等も多用されるようになった。
【0003】
有害電波による機器等の誤動作などは、電磁的干渉(EMI)の一種である。また、例えば、同じ建物に入居している事業体が個々に事業所内PHSシステムや無線LANシステムを運用している場合には、それら事業体のシステムどうしの間で混信が発生することもあり、これもEMIの一種である。これらEMIを解消するための対策の重要性は高まる一方である。
【0004】
また、事業所内PHSや無線LANなどの通信システムを運用する際には、漏洩電波が傍受されることによる情報窃視を防止するための対策を講じることが必要な場合もある。
【0005】
EMIを解消し、漏洩電波の傍受を防止するための有効な方法として、建物の外壁や、建物内の区画壁、床、天井などに、電磁シールドを施すという方法がある。いわゆるインテリジェント・ビルディングなどには、そのような電磁シールドを施したものが既に存在しており、この方法は、これから先、更に多用されるようになることが予想される。
【0006】
しかしながら、電磁シールドは本質的に、電磁波を反射することによって遮断するものであるため、建物に電磁シールドを施すことで新たな問題が発生する。例えば、電磁シールドを施した室内で無線LANシステムを運用すると、電磁シールドのための電磁波反射材を埋設ないし装着した壁面や天井で電波が強く反射されるために、マルチパスが発生して通信品質が劣化することがあった。この問題を解決するには、電磁波反射材の上に電磁波吸収材(電磁波反射抑制材)を重ねて、電磁波反射材で反射される電波を減衰させるようにするとよい。
【0007】
電磁波吸収材それ自体は、建物外壁で反射されるテレビジョン放送電波を減衰させるためのものが従来から幾つも提案されている。それらの多くは、建物外壁で反射された電波が近隣地区のテレビ受像器にゴーストを発生させるのを防止することを目的としたものであって、比重が大きく高価なフェライト材料の層を使用した構造、或いは、大きな厚みを有する誘電体材料の層の中に抵抗膜を埋設した構造を採用したものであった。そのため、それら従来の電磁波吸収材は、高コスト、大重量で、加工性に乏しく、上述したような、電磁シールドを施した室内で無線LANシステムを運用する際にマルチパスが発生するという問題などを解決するための、内装用の電磁波吸収材としては不適当であった。この種の従来の電磁波吸収材としては、例えば特許文献1に開示されているものがある。
【0008】
【特許文献1】
特表2000−507400号公報
【0009】
内装用の電磁波吸収材には、外壁用の電磁波吸収材より更に厳しい要求が課せられる。第1に、内装用の電磁波吸収材は、室内に設けるものであるため、より軽量であることが強く求められる。第2に、外壁用の電磁波吸収材のコストは建物自体の建築費に含まれるため、かなり高額であっても許容されるが、内装用の電磁波吸収材は入居者がみずからの負担で設置しなければならないことも多いため、より低コストであることが要求される。第3に、内装用の電磁波吸収パネルは、既に完成している建物の室内壁面や天井に、内装業者の手によって装着されることが多いため、施工容易であることが要求され、例えば、予め定尺のパネル形状に形成しておき、内装業者が通常所持している切断工具で容易に切断して寸法合わせができるなどの、加工性に優れたものであることが強く望まれる。これらの要求条件を満足する電磁波吸収材はこれまで存在していなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、低コスト、軽量、且つ、加工容易な電磁波吸収材を備え、もって内装用電磁波吸収パネルとして好適に使用することができるようにした、新規な構成の電磁波吸収パネルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る電磁波吸収パネルは、第1誘電体材料で形成した第1板材と第2誘電体材料で形成した第2板材との間にスペーサ材を介装することで、前記第1板材の背面と前記第2板材の前面との間に所定の厚さの中間領域を画成して前記第1板材と前記第2板材とを互いに平行に保持し、前記スペーサ材は、前記中間領域の特性インピーダンスが自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなるように構成し、前記第2板材の背面に電磁波反射材を設けたことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る電磁波吸収パネルによれば、誘電体材料で形成した第1板材及び第2板材と、それらの間に介装するスペーサ材とで、所望の周波数帯の電磁波を良好に吸収できる構造としたため、低コストで入手容易な一般建材を用いて電磁波吸収パネルを製作することができ、従って、低コスト、軽量、加工容易で、内装用電磁波吸収パネルとして好適に使用することのできる電磁波吸収パネルが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る電磁波吸収パネルの構造を示す分解斜視図であり、図2は図1の電磁波吸収パネルの断面図である。図1及び図2に示したように、この第1の実施の形態に係る電磁波吸収パネル10は、第1誘電体材料で形成した厚さdの第1板材12と、第2誘電体材料で形成した厚さdの第2板材14とを備えている。また、それら第1及び第2板材12、14の間に、スペーサ材16を介装してあり、このスペーサ材16は、第1板材12の背面と第2板材14の前面との間に厚さdの中間領域18を画成して、第1板材12と第2板材14とを互いに平行に保持している。更に、第2板材14の背面に、電磁波反射材20を設けてある。電磁波反射材20は、電磁波を良好に反射して電磁シールドとしての機能を果たすことのできる材料で形成し、その材料としては例えば、金属板、金属箔、金属メッシュ、導電性プラスチック板、導電性塗料の塗膜などをはじめとする様々な材料を使用することができる。
【0014】
この電磁波吸収パネル10へ、その背面側(図2で見て右側)から入射する電波は、電磁波反射材20によって反射して戻され、その際の反射損失は僅かなものである。一方、前面側(図2で見て左側)から入射する電波は、第1及び第2板材12、14の働きにより、反射して戻される電波が、かなりの反射損失を伴って減衰される。反射損失の値は電波の周波数によって異なり、即ち周波数依存性を有しており、それについては後に詳述する。
【0015】
第1板材12を形成する第1誘電体材料と、第2板材14を形成する第2誘電体材料とは、入手容易で低価格の材料を使用することが望ましく、更に加工性に優れたものであることが望まれる。これら条件を満足する好適な材料としては、例えば、無機バインダーを主材料とする建材などがあり、具体的には、珪酸カルシウム板などが好ましい材料である。また、セメント板、モルタル板、繊維セメント板、それに繊維モルタル板などのセメント系材料の板状建材なども好ましい材料であり、繊維セメント板の一種であるフレキシブルボードなどは、加工性に優れている点で特に好適な材料である。また、壁面用の電磁波吸収パネルにも使用可能であるが、特に天井用の電磁波吸収パネルに使用するのに適した材料として、石膏ボードや岩綿成型板(岩綿吸音板、岩綿保温板、等々)などの内装建材がある。更に、外観性や装飾性をも兼ね備えた好適な材料として、素焼タイル、陶器タイル、磁器タイルなどの内装用タイルや、テラコッタなどの内装用れんがをはじめとする種々の窯業系板状材料がある。また、同じく外観性及び装飾性に優れた材料として、ガラスタイルや内装用板ガラスなどの様々なガラス内装材、それに人造大理石などの様々なプラスチック内装材も使用可能である。
【0016】
本発明に係る電磁波吸収パネルの電磁波吸収特性については後に詳述するが、本発明を実施する上では、第1板材12及び第2板材14の材料として、比誘電率の値が100以上のITOやBSTなどの高価な材料を使用する必要はなく、比誘電率の値が2〜50の誘電体材料を使用して好適な結果を得ることができ、更には、比誘電率の値が2〜15の誘電体材料を使用して良好な結果を得ることも可能である。一般的に、安価な建材には比誘電率の値の小さなものが多く、そのような建材を使用可能であるということも、本発明の利点の1つである。
【0017】
スペーサ材16は、図示したものはプラスチック製の枠状体(格子状体)であるが、ただしこれ以外の様々な形態のものとすることができる。スペーサ材16は、このスペーサ材16が画成する中間領域18の特性インピーダンスが、自由空間の特性インピーダンス(周知のごとく、約377Ωである)に略々等しくなるように構成する。
【0018】
図示例のように、枠状体として構成したスペーサ材16を使用して画成した中間領域18は、その体積の大部分が空気から成り、空気の特性インピーダンスは自由空間の特性インピーダンスに略々等しい。しかもスペーサ材16の材料が、中間領域18の特性インピーダンスに大きな影響を及ぼさないプラスチック材料であることから、中間領域18の特性インピーダンスが、自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなっている。
【0019】
スペーサ材16の形状は、桟状としてもよく、また、第1板材12と第2板材14との間に多数の駒状体を配列してスペーサ材とすることも可能である。それらの場合にも、中間領域18の全体積に対するスペーサ材の占める体積の割合を充分に小さくすることで、中間領域18の特性インピーダンスを自由空間の特性インピーダンスに略々等しくすることができる。スペーサ材16を金属材料製とした場合には、中間領域18の特性インピーダンスに比較的大きな影響を及ぼすことになるため、金属材料を使用することはあまり好ましくないが、ただし、金属材料は一般的に高強度であるため、金属材料を使用することで中間領域18の全体積に対するスペーサ材の占める体積の割合を極めて小さくできる可能性があり、それが可能であるならば、金属材料の使用も排除されるものではない。尚、いうまでもなく、プラスチック材料以外にも、特性インピーダンスに比較的小さな影響しか及ぼさない公知の材料が幾つも存在しており、それら材料はスペーサ材16の好適な材料である。
【0020】
スペーサ材16の更に別の好適な形態として、例えば発泡ウレタン板や発泡スチロール板などの、発泡材料で形成した板材を使用するのもよい。この場合、その発泡材料の空孔率を充分に大きくすることによって、中間領域18の特性インピーダンスを自由空間の特性インピーダンスに略々等しくすることができる。発泡ウレタン板や発泡スチロール板は一般的な建材であり、入手容易で低価格である上、特に加工性において群を抜いて優れているため、スペーサ材16の材料として非常に好ましいものである。
【0021】
既述のごとく、この電磁波吸収パネル10は、電磁シールド機能を提供するとともに、前面側から入射して反射する電波を減衰させる機能を提供するものであり、その電磁波吸収能力は、周波数依存性を有するものである。そして、本発明においては、この周波数依存性を適切に設定して、電磁波吸収パネル10に所望の吸収周波数特性を持たせるようにしている。電磁波吸収パネル10の吸収周波数特性を決定する要因には、第1板材12を形成する第1誘電体材料の比誘電率ε、第2板材14を形成する第2誘電体材料の比誘電率ε、第1板材12の厚さd、第2板材14の厚さd、及び中間領域18の厚さdがあり、更に、中間領域の特性インピーダンスZcが自由空間の特性インピーダンスから比較的大きく偏位している場合には、中間領域の特性インピーダンスZcないし比誘電率εも考慮することになる。以下に、電磁波吸収パネル10の吸収周波数特性が、それら要因によってどのように定まるかについて説明する。
【0022】
以下の説明においては、理解を容易にするために、暫時、第1板材12から成る層を「第1層12」、第2板材14から成る層を「第2層14」、そして中間領域18を「中間層18」と呼ぶことにする。また、自由空間の特性インピーダンスをZ、電磁波吸収パネル10の表面(前面)に対する電波の入射角をθ、電波の波長をλで表すことにする。
【0023】
既述のごとく、電磁波吸収パネル10は、電波の入射側から順に第1層12、中間層18、及び第2層を有しており、入射角θを考慮に入れたそれら各層の特性インピーダンスを夫々、Zc(θ)、Zc(θ)、Zc(θ)で表すことにする(既述のごとく、中間層18の特性インピーダンスは自由空間の特性インピーダンスZに略々等しくしてあるため、Zc(0)≒Zである)。入射角θの関数としての特性インピーダンスZc(θ)、Zc(θ)、Zc(θ)の値は、各層の比誘電率の値ε、ε、εと、自由空間の特性インピーダンスの値Zとから求めることができ、入射電波がTE波の場合には以下の式1で表され、TM波の場合には以下の式2で表される。
【0024】
【数1】
Figure 2004363159
【数2】
Figure 2004363159
【0025】
また、入射角θを考慮に入れた第1層12、中間層18、及び第2層14の伝播定数をγ(λ,θ)、γ(λ,θ)、γ(λ,θ)で表すことにする。これら伝播定数の値は入射電波の周波数の関数であるとともに入射角θの関数でもあり、ここでは入射電波の波長λ及び入射角θの関数の形で表している。γ(λ,θ)、γ(λ,θ)、γ(λ,θ)の値は以下の式3で表される。
【0026】
【数3】
Figure 2004363159
【0027】
以上において、電磁波吸収パネル10の反射損失を求めるには、先ず、電磁波吸収パネル10の表面、即ち第1層12の前面を境界面と見たときのその背面インピーダンスZ(λ,θ)の値を求める。この背面インピーダンスの値は入射電波の周波数及び入射角θの関数であり、ここでは波長λ及び入射角θの関数の形で表している。この背面インピーダンスZ1(λ,θ)の値は、上述した各層の特性インピーダンスZc(θ)、Zc(θ)、Zc(θ)の値と、伝播定数γ(λ,θ)、γ(λ,θ)、γ(λ,θ)の値と、厚さd、d、dの値とから、以下の式4、式5、式6に従って求めることができ、それらの式においてZ(λ,θ)は、第1層12と中間層18との境界面(即ち、第1板材12の背面)の背面インピーダンスの値であり、Z(λ,θ)は、中間層18と第2層14との境界面(即ち、第2板材の前面)の背面インピーダンスの値である。
【0028】
【数4】
Figure 2004363159
【数5】
Figure 2004363159
【数6】
Figure 2004363159
【0029】
電磁波吸収パネル10の反射損失は、式6によって示された電磁波吸収パネル10の表面の背面インピーダンスZ(λ,θ)の値から求めることができ、入射電波がTE波の場合の反射損失Ste(λ,θ)は以下の式7によって、またTM波の場合の反射損失Stm(λ,θ)は以下の式8によって表される。
【0030】
【数7】
Figure 2004363159
【数8】
Figure 2004363159
【0031】
本発明に係る電磁波吸収パネルの典型的な用途は、例えば、多数の人々が働いている単一オフィス空間において、各人が使用しているパーソナル・コンピュータや、サーバ、共用プリンタなどの機器を相互接続する無線LANシステムを運用する際に、それら多数の機器が夫々に送出する電波がEMIを生じないようにするために、そのオフィス空間の壁面や天井を電磁波吸収パネルで覆うというものである。このような場合には、電磁波吸収パネルへ入射する電波の入射角は一定せず、様々な方向から様々な入射角度で電波が入射するため、電磁波吸収パネルの吸収周波数特性を考える上で、入射角を考慮することには大きな意味はなく、また、電波の反射の影響が強く現れるのは、電波が垂直に近い角度で入射した場合であるため、式7及び式8においてθ=0とすることができる。その場合には、電磁波吸収パネルの反射損失S(θ)は、次の式9で表される。
【0032】
【数9】
Figure 2004363159
【0033】
電磁波吸収パネル10の吸収周波数特性に関する以上の解析は、第1誘電体材料の比誘電率ε、第2誘電体材料の比誘電率ε、第1板材12の厚さd、第2板材14の厚さd、及び中間領域18の厚さdが既に定められている場合に、電磁波吸収パネル10がいかなる吸収周波数特性を呈するものとなるかを示したものである。本発明においては、これとは逆に、電磁波吸収パネル10に所望の吸収周波数特性を付与することができるように、第1誘電体材料の比誘電率ε、第2誘電体材料の比誘電率ε、中間領域の比誘電率ε、第1板材12の厚さd、第2板材14の厚さd、及び中間領域18の厚さdを適切に定めるようにしている。これは、以下の方法に従って行う。
【0034】
先ず、第1板材12を形成する第1誘電体材料を選定して、その第1誘電体材料の比誘電率εを求め、また、第2板材14を形成する第2誘電体材料を選定して、その第2誘電体材料の比誘電率εを求める。第1誘電体材料と第2誘電体材料とは同一材料でもよく、異種材料でもよい。ただし、それらを同一材料とすれば、定尺に形成した電磁波吸収パネルを設置個所の寸法に合わせて切断加工する際に、その加工が容易であるという利点が得られる。両者の材質が大きく異なると、切断工具が良好に対応できないことがあるからである。また、それら材料が一般的なものであって、それらの比誘電率を示したデータが既に存在する場合には、そのデータを参照することでそれらの比誘電率を求めることができる。そのようなデータが入手できない場合には、公知の誘電率測定方法を用いて、測定によって比誘電率を求めればよい。
【0035】
次に、第1誘電体材料で厚さdに形成した第1板材と、第2誘電体材料で厚さdに形成した第2板材とを、それら第1板材の背面と第2板材の前面との間に厚さdの中間領域を画成して互いに平行に保持し、更に第2板材の背面に電磁波反射材を設けて電磁波吸収パネルを構成した場合における、その電磁波吸収パネルの吸収周波数特性を、第1比誘電率εと、第2比誘電率εと、第1板材の厚さdと、第2板材の厚さdと、中間領域の厚さdとに基づいて計算により算出する。このとき、その電磁波吸収パネルを使用する状況に応じて、電波の入射角が電磁波吸収パネルに垂直であると見なしてよければ、上掲の式9を用いて計算をする。一方、斜めに入射する電波を考慮することが妥当であると考えられる場合には、上掲の式7ないし式8を用いる。
【0036】
次に、算出したその吸収周波数特性が、所望の周波数帯をカバーするピークを有するという条件(以下、周波数特性条件という)を満足しているか否かを判定する。本発明に係る電磁波吸収パネルは、後に実施例として例示するように、第1板材12及び第2板材14の材料を、珪酸カルシウム板やモルタル板などの無機バインダーを主材料とする一般建材とし、且つ、第1板材12の厚さd、第2板材14の厚さd、及び中間領域18の厚さdを、3mm〜45mmの範囲内の値としたとき、その吸収周波数特性が1GHz〜10GHzの周波数領域において複数のピークを持つように設計することができる。そして、それらピークの位置は、3つの厚さd、d、dの値に応じて変化する。そこで、算出した吸収周波数特性が、上述の周波数特性条件を満足していなかった場合には、それら3つの厚さd、d、及びdの値を変えて上述の計算を反復することによって、上述の周波数特性条件を満足する3つの厚さd、d、dの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を求める。
【0037】
更に、求める3つの厚さの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)は、周波数特性条件を満足することに加えて、強度条件及び寸法条件も満足するものでなければならない。ここでいう強度条件とは、第1板材12の厚さd及び第2板材14の厚さdが、それら板材12、14が実用上充分な強度を備えるために必要な最小厚さ(それら板材12、14の材料強度や、スペーサ材16の形態などによって異なるが、例えば3mm程度)以上でなければならないという条件であり、寸法条件とは、最終的に完成したときの電磁波吸収パネル10の厚さが、実用上許容される最大厚さ(電磁波吸収パネルの設計者が任意に設定することのできる厚さであり、例えば90mm程度)以下でなければならないという条件である。これら周波数特性条件、強度条件、及び寸法条件のすべてを満足する3つの厚さの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)は、通常幾つも見出すことができ、それらのうちから総合的に判断して最適と思われる組合せを選択するようにする。
【0038】
また、周波数特性条件における所望の周波数帯は、電磁波吸収パネルの具体的な使用目的に応じて決められるものである。例えば、事業所内PHSシステムの通信品質を確保するためにオフィスの壁面及び天井に電磁波吸収パネルを装備するのであれば、吸収周波数特性のピークが(複数のピークがある場合には、そのうちの1つが)PHSの周波数帯である1.88〜1.92GHzをカバーすることのできる位置にくるようにする。ここで、ピークが周波数帯をカバーするというのは、そのピークが存在することによって、カバーしようとする周波数帯の全域において損失反射の値が目標レベル以上になることを意味する。損失反射の目標レベルは、必要とする通信品質に応じて決められる。従来は、20dBが損失反射の目標レベルとされることが多かったが、近年は通信機器の性能が向上したこともあり、損失反射の目標レベルは6dB程度でも充分なことがある。本発明に係る電磁波吸収パネルは、損失反射の目標レベルを、6dBより充分に高い15dBに設定した場合でも、その目標レベルを容易に達成することができる。
【0039】
電磁波吸収パネルの使用目的の別の具体例として、例えば、無線LANシステムの通信品質を確保するためにオフィスの壁面及び天井に電磁波吸収パネルを装備するのであれば、吸収周波数特性のピークが、その無線LANの周波数帯をカバーすることのできる位置にくるようにする。無線LANの周波数帯としては、2.4〜2.5GHzと、5.15〜5.25GHzとの、2つの周波数帯が割り当てられている。そこで、電磁波吸収パネルの吸収周波数特性が、少なくとも2つのピークを持ち、それらのうちの1つのピークが2.4〜2.5GHzの周波数帯をカバーし、もう1つのピークが5.15〜5.25GHzの周波数帯をカバーするようにすれば、それら両方の周波数帯に対応した電磁波吸収パネルを構成することができる。そのためには、算出した吸収周波数特性が、それら2つの所望の周波数帯を各々カバーする2つのピークを有するという条件を満足しているか否かを判定し、もし満足していなければ、3つの厚さd、d、及びdの値を変えて計算を反復することで、この条件を満足するそれら3つの厚さの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を求め、こうして求めた値の組合せを用いて電磁波吸収パネルを製作するようにすればよい。本発明に係る電磁波吸収パネルによれば、このような吸収周波数特性条件を満足する値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を求めることも容易である。
【0040】
更に別の例として、事業所内PHSシステムと無線LANシステムとのいずれにも対応できるようにするには、電磁波吸収パネルの吸収周波数特性が少なくとも3つのピークを持ち、それらピークがPHSの1つの周波数帯と無線LANの2つの周波数帯とをカバーするようにすればよい。ただし、この条件を満足する3つの厚さの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を見出すことは、1つないし2つだけの周波数帯をカバーすればよい場合と比べて、一層困難度が増大することになる。そこで、この条件を満足する適当な値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を見出すには、各値の値域(電磁波吸収パネルの設計者が任意に設定することのできる範囲であり、例えば5mm〜40mm程度)と、各値の増分(例えば1mm)とを設定し、その範囲内の全ての値の組合せによって得られる夫々の吸収周波数特性を網羅的に算出した上、それら算出した吸収周波数特性の評価までを行うコンピュータ・プラグラムを作成し、コンピュータに計算処理を行わせるのがよい。このようなコンピュータ・プログラムは、当業者には容易に作成し得るものであるため、その具体例についてはここでは示さない。
【0041】
かくして、上述した条件を満足する3つの厚さの値の組合せ(d1O、d2O、dmO)を求めたならば、それら求めた値に従って、第1板材12を厚さd1Oに形成し、第2板材14を厚さd2Oに形成し、それらの間にスペーサ材16を介装することで中間領域18を厚さdmOに画成して第1板材12と第2板材14とを互いに平行に保持し、更に、第2板材14の背面に電磁波反射材20を設けることで、電磁波吸収パネル10を製作する。
【0042】
更に、以上のようにして製作する電磁波吸収パネル10は、以下の2つの点を考慮することで、その吸収周波数特性を更に改善することができる。そのうちの1つは、実際に製作した電磁波吸収パネル10の吸収周波数特性におけるピーク(以下、実ピークという)の位置と、その電磁波吸収パネル10を製作する過程で算出した吸収周波数特性におけるピーク(以下、算出ピークという)の位置とのずれを縮小させること、もう1つは、電磁波吸収パネル10の使用中に発生する実ピーク位置の変動を縮小させることである。
【0043】
所望の周波数帯をカバーする実ピークの傾斜をなだらかにして、その実ピークの形状を「幅広」のものにすれば、所望の周波数帯の両側に充分余裕を持って広い領域をカバーすることができるため、ピーク位置のずれ及び変動に対処する必要はなくなる。しかしながら、そのような形状のピークは高さが減じるため、反射損失レベルの低下をもたらす。一方、ピーク位置のずれ及び変動を抑えるようにすれば、より急峻で「幅狭」のピークによって、所望の周波数帯をカバーすることができるようになるため、ピークの高さを増して、吸収能力を高めることができるのである。
【0044】
実ピークと算出ピークとの間のピーク位置のずれをもたらす最大要因は、中間領域18の特性インピーダンスである。上に例示した方法においては、算出ピーク位置を求める上で、中間領域18の特性インピーダンスが自由空間のインピーダンスに完全に等しいものとして、そのピーク位置を求めているのに対して、実際の中間領域18の特性インピーダンスは自由空間の特性インピーダンスから多少なりとも偏位しているため、実ピーク位置が算出ピークの位置からずれるのである。このピーク位置のずれを減少させるには、実際にスペーサ材16によって画成される中間領域18の特性インピーダンスの値を予め計測等によって求め、その求めた特性インピーダンスの値を用いて、前掲の式1及び式2の中のZc(θ)の値に補正を加えればよい。これによって算出ピーク位置が実ピーク位置に近付くため、より急峻なピークによって所望の周波数帯をカバーすることが可能になり、反射損失レベルを高めることができる。
【0045】
実ピーク位置の変動をもたらす最大要因は、第1板材12及び第2板材14の比誘電率ε、εの変動である。既述のごとく、第1及び第2板材12、14の好適材料のうちには、珪酸カルシウム板、セメント板、モルタル板、繊維セメント板、繊維モルタル板、石膏ボード、岩綿吸音板、岩綿保温板、素焼タイル、それに内装用れんがなどのように、結露や室内湿度の影響を受けて含水率が変化しやすい材料が少なからず含まれている。第1及び第2板材12、14をこの種の材料で形成した場合には、電磁波吸収パネル10の供用中に第1及び第2板材12、14の材料の含水率が変化することによって、その比誘電率ε、εが変動し、その結果、実ピーク位置が変動する。上述したように、ピークの形状をなだらかなものとしておけば、実ピーク位置が変動しても所望の周波数帯をカバーし続けることができるが、そのためには反射損失レベルの低下を甘受しなければならず、従って、実ピーク位置の変動を抑制することが望まれる。
【0046】
この問題に対処するための方策としては、例えば、第1板材12及び第2板材14の表面を、防水フィルムや防水塗料の塗膜などの防水材で覆い、それら板材12、14の材料の含水率が結露や室内湿度の影響を受けて変化するのを防止することにより、それら板材12、14の材料の比誘電率ε、εの変動を阻止するようにすればよい。また、その場合に、第1板材12及び第2板材14を防水材で被覆する前に、それら板材12、14の含水率を適当な値に調整しておくとよい。これと同様の別の方法として、第1板材12、第2板材14、及びスペーサ材16を組付けた上で、それらの全体を防水材で覆うようにしてもよく、更に、それら3つの部材に電磁波反射材20までも組付けた上で、それらの全体を防水材で覆うようにしてもよい。尚、これらの方法を用いる場合にも、防水材で被覆する前に、第1板材12及び第2板材14の含水率を適当な値に調整しておくとよい。
【0047】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る電磁波吸収パネル10’の断面図である。この電磁波吸収パネル10’は、パネルの両面のいずれの側から入射した電磁波をも減衰させて反射させるようにした両面形電磁波吸収パネルである。尚、図3に示した電磁波吸収パネル10’の各構成要素には、図1及び図2に示した電磁波吸収パネル10における対応する構成要素と同じ参照番号を付してある。この第2の実施の形態に係る電磁波吸収パネル10’は、その両面の各々に、第1誘電体材料で形成した厚さdの第1板材12と、第2誘電体材料で形成した厚さdの第2板材14とを備えている。また、それら第1及び第2板材12、14の間に、スペーサ材16を介装してあり、このスペーサ材16は、第1板材12の背面と第2板材14の前面との間に厚さdの中間領域18を画成して、第1板材12と第2板材14とを互いに平行に保持している。更に、この電磁波吸収パネル10’は電磁波反射材20を備えており、両側の第2板材14の背面が、この電磁波反射材20の両面に夫々貼着されている。電磁波吸収パネル10’の第1板材12、第2板材14、スペーサ材16、及び電磁波反射材20の材料には、図1及び図2の電磁波吸収パネル10のそれらに対応する構成要素の材料と同じものを使用すればよい。また、第1板材12の厚さd、第2板材14の厚さd、及び中間領域18の厚さdは、図1及び図2の電磁波吸収パネル10のそれらに対応する構成要素の厚さを定めるときに用いる方法と同じ方法によって定められるものである。
【0048】
第1の実施の形態に係る図1及び図2の電磁波吸収パネル10が、主として、無線LANシステムなどの運用空間を囲繞している壁面や天井などに設置されるのに対して、第2の実施の形態に係る電磁波吸収パネル10’は、例えば、個別に無線LANシステムを運用している互いに隣接する空間どうしを区画して、それら無線LANシステムどうしの相互干渉を防止するためなどに用いられるものである。
【0049】
【実施例】
図4は、第1の実施の形態に従って構成した第1実施例に係る電磁波吸収パネルの電磁波反射率の周波数特性(実測値)を示したグラフである。この第1実施例は、第1板材12として厚さd=24mmのカルシウム板を使用し、第2板材14として厚さd=9mmのモルタル板を使用し、スペーサ材16として厚さ30mmの発泡スチロール板を使用したものである。従って、中間領域18の厚さd=30mmである。この図のグラフから明らかなように、この電磁波吸収パネルの吸収周波数特性は、無線LANに割り当てられている2つの周波数帯B1、B2をカバーするそれら周波数帯に対応した2つのピークを有しており、それら周波数帯において12dB以上の反射損失を達成している。
【0050】
図5は、第1の実施の形態に従って構成した第2実施例に係る電磁波吸収パネルの電磁波反射率の周波数特性(実測値)を示したグラフである。この第2実施例は、第1板材12として厚さd=16mmの珪酸カルシウム板を使用し、第2板材として厚さd=18mmの珪酸カルシウム板を使用し、スペーサ材16として厚さ9mmの発泡スチロール板を使用したものである。従って、中間領域18の厚さd=9mmである。この図のグラフから明らかなように、この電磁波吸収パネルの吸収周波数特性は、無線LANに割り当てられている2つの周波数帯B1、B2をカバーするそれら周波数帯に対応した2つのピークを有しており、それら周波数帯において15dB以上の反射損失を達成している。
【0051】
【発明の効果】
以上から明らかなように、本発明に係る電磁波吸収パネルによれば、誘電体材料で形成した第1板材及び第2板材と、それらの間に介装するスペーサ材とで、所望の周波数帯の電磁波を良好に吸収できる構造としたため、低コストで入手容易な一般建材を用いて電磁波吸収パネルを製作することができ、従って、低コスト、軽量、加工容易で、内装用電磁波吸収パネルとして好適に使用することのできる電磁波吸収パネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電磁波吸収パネルの構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1の電磁波吸収パネルの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電磁波吸収パネルの断面図である。
【図4】第1の実施の形態に従って構成した第1実施例に係る電磁波吸収パネルの電磁波反射率の周波数特性を示したグラフである。
【図5】第1の実施の形態に従って構成した第2実施例に係る電磁波吸収パネルの電磁波反射率の周波数特性を示したグラフである。
【符号の説明】
10、10’ 電磁波吸収パネル
12 第1板材
14 第2板材
16 スペーサ材
18 中間領域
20 電磁波反射材

Claims (8)

  1. 第1誘電体材料で形成した第1板材と第2誘電体材料で形成した第2板材との間にスペーサ材を介装することで、前記第1板材の背面と前記第2板材の前面との間に所定の厚さの中間領域を画成して前記第1板材と前記第2板材とを互いに平行に保持し、
    前記スペーサ材は、前記中間領域の特性インピーダンスが自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなるように構成し、
    前記第2板材の背面に電磁波反射材を設けた、
    ことを特徴とする電磁波吸収パネル。
  2. 前記第1誘電体材料は比誘電率の値が2〜50の範囲内にある材料であり、前記第2誘電体材料は比誘電率の値が2〜50の範囲内にある材料であることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  3. 前記第1誘電体材料は比誘電率の値が2〜15の範囲内にある材料であり、前記第2誘電体材料は比誘電率の値が2〜15の範囲内にある材料であることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  4. 前記第1誘電体材料と前記第2誘電体材料とが同一材料であることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  5. 前記第1板材及び前記第2板材の少なくとも一方が、珪酸カルシウム板、セメント系材料の板状建材、石膏ボード、岩綿成型板、窯業系板状材料、ガラス内装材、またはプラスチック内装材であることを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  6. 前記スペーサ材は発泡材料で形成した板材から成り、前記発泡材料の空孔率を充分に大きくすることで、前記中間領域の特性インピーダンスが自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  7. 前記スペーサ材は、枠状、桟状、または駒状のスペーサ材から成り、前記中間領域の全体積に対する前記スペーサ材の占める体積の割合を充分に小さくすることで、前記中間領域の特性インピーダンスが自由空間の特性インピーダンスに略々等しくなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
  8. 前記電磁波吸収材の両面の各々に、前記第1板材と、前記第2板材と、それらの間に介装した前記スペーサ材とを設け、両側のそれら第2板材の背面を前記電磁波反射材の両面に夫々貼着することで、前記電磁波吸収パネルの両面のいずれの側から入射した電磁波をも減衰させて反射させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電磁波吸収パネル。
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