JP2007329397A - 不燃性電波吸収板 - Google Patents

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俊宏 黒木
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Abstract

【課題】2.4GHz帯域と5.2GHz帯域の2波長付近における電波吸収能に優れ、例えば、無線LANを採用する室内の内装材や天井材等に適するとともに、軽量であり、施工性や運搬性も良好な不燃性電波吸収板を提供すること。
【解決手段】不燃性電波吸収板1は、電波が入射する側から順に、軽質けい酸カルシウム板10と、電気抵抗層11と、硬質けい酸カルシウム板12と、電波反射体13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信機器から発せられる電波の多重反射による誤動作を防止することができる不燃性電波吸収板に関する。
近年、通信機器による種々の形式の情報伝達が活発化し、例えば、オフィス内では社内コンピュータネットワークが拡大している。そして、利便性の点から、LAN(Local Area Network:構内通信網)構築も有線から無線によるネットワーク化が普及している。
一方、前記したシステムを採用するにあたっては、天井や側面壁等で電波が多重反射することによって誤動作が生じている。例えば、オフィスには金属製家具といった反射体が多く、自己電波の反射波が生ずるのは避けられない。このように、電波の混線による電波伝送の悪化、通信品質の低下、情報機器の誤動作が問題となっている。
そこで、このような電波の反射を防ぐため、電波を吸収する磁性材料を板やシートに混合し、これを反射面に設置する方法が採用されている。例えば、電波吸収材としては、フェライトを樹脂材料やゴム材料をマトリックスとして混練したシートや板材が開発されてきた。しかし、このようなシートや板材は、樹脂材料やゴム材料がマトリックスであり、可燃材料であることから、耐火構造建築物であるオフィスビルの内装材としては不適当である。
このような不燃性の電波吸収板として、無線LAN対応の不燃性電波吸収板についての技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−364154号公報
一方、無線LANでは、周波数や通信速度により、規格が分かれている。一般には、IEEE 802.11bであり、周波数は2.4GHzを使用している。しかし、速度が遅いという問題点があり、また、他の機器も2.4GHz帯を使っているので混信するという問題がある。そこで、もう一つの規格として、IEEE 802.11aがあり、使用される周波数帯域は5.2GHzである。すなわち、オフィス等では、2.4GHzと5.2GHzが混在する環境下にある場合があり、2波同時通信に対する電波吸収対策が必要となってくる。すなわち、無線LANに対応する電波吸収板としては2つの周波数帯域の電波を吸収できる材料が必要である。
従って、本発明の目的は、2波長領域、特に2.4GHz帯域と5.2GHz帯域の2波長付近における電波吸収能に優れ、無線LANを採用する室内の内装材や天井材等に適するとともに、軽量であり、施工性や運搬性も良好な不燃性電波吸収板を提供することにある。
前記の課題を解決すべく、本発明の不燃性電波吸収板は、電波が入射する側から順に、軽質けい酸カルシウム板と、電気抵抗層と、硬質けい酸カルシウム板と、電波反射体とを備えることを特徴とする。
ここで、軽質けい酸カルシウム板とは、JIS A5430 タイプ2の0.8けい酸カルシウム板であり、また、硬質けい酸カルシウム板とは、JIS A5430 タイプ2の1.0けい酸カルシウム板である。
本発明の不燃性電波吸収板によれば、硬質けい酸カルシウム板の一方の側に電波反射体を備え、他方の側に電気抵抗層と軽質けい酸カルシウム板を備える構成を採用しているので、複層化による吸収周波数の2波長化を可能にするものとなる。特に、2.4GHz帯域と5.2GHz帯域の2波長付近における電波吸収能を容易に設定することが可能となる。
また、硬質けい酸カルシウム板および軽質けい酸カルシウム板は、ともに不燃材料なので、不燃性を優れた状態で維持することができる。それ故、本発明の不燃性電波吸収板は、通信機器から発せられる電波を多重反射による誤動作を防止するための不燃性電波吸収板として好適であり、無線LAN(Local Area Network:構内通信網)を採用する室内の内装材や天井材等に好適に使用することができる。
本発明では、前記電気抵抗層の表面抵抗値が180〜300Ω/□であることが好ましい。
前記表面抵抗値の範囲であると、目的とする2.4GHzおよび5.2GHzの2つの周波数帯域において、反射損失が15dB以上となる電波吸収特性を有することが可能となる。表面抵抗値が180Ω/□以下もしくは300Ω/□以上の場合、目的とする2.4GHzおよび、もしくは5.2GHzの周波数帯域での吸収ピークのずれが生じたり、あるいは吸収量が低下し、一方もしくは両方の周波数において15dB以上の反射損失を得ることができなくなる。
本発明では、前記電気抵抗層が、前記軽質けい酸カルシウム板または前記硬質けい酸カルシウム板に塗布された導電性塗料であることが好ましい。
この発明によれば、導電性塗料を軽質けい酸カルシウム板または硬質けい酸カルシウム板に塗布するだけで簡便に電気抵抗層を形成することができるため、コスト的にも優れたものとなる。また、大量生産も容易となる。
本発明では、前記電波反射体が、金属の薄膜あるいは金属のメッシュであることが好ましい。具体的には、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属の薄板、フィルム、メッシュ網、箔等を採用することができる。
(不燃性電波吸収板の構成)
図1は、本発明の不燃性電波吸収板(以下、単に「電波吸収板」ともいう)の構成の一態様を示した断面図である。
電波吸収板1は、多層構造となっており、電波が入射する側から順に、軽質けい酸カルシウム板10と、電気抵抗層11と、硬質けい酸カルシウム板12と、電波反射体13とを備えている。
軽質けい酸カルシウム板10は、JIS A5430に規定されるタイプ2の0.8けい酸カルシウム板が好適に使用できる。軽質けい酸カルシウム板10は、素板、化粧板のどちらを採用してもよいが、化粧板を採用することで施工現場での表面塗装作業を省略することができる。なお、軽質けい酸カルシウム板10として素板を採用する場合は、意匠性および耐水性付与のため、表面に塗装、もしくは化粧シートを貼ることができる。
電気抵抗層11は、例えば、軽質けい酸カルシウム板10や後述する硬質けい酸カルシウム板の一方の面に導電性塗料を塗布して形成された抵抗皮膜である。ここで、導電性塗料に含まれる導電性物質は、炭素系のカーボンブラックや銅、銀、ニッケルなどの金属粒子が挙げられる。電気抵抗層11の表面抵抗値は、180〜300Ω/□になるように、導電性塗料の厚みを調整して塗布することが好ましい。
硬質けい酸カルシウム板12は、JIS A5430に規定されるタイプ2の1.0けい酸カルシウム板が好適に使用できる。
電波反射体13としては、導電性を備え、電波を反射するものであることより、層状の金属材料、具体的には、アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等からなる薄板、フィルム、シート、メッシュ網、箔等を採用することができる。電波反射体13の厚さは、特に制限はないが、0.1〜1mm程度であればよい。
(不燃性電波吸収板の製造)
不燃性電波吸収板1の製造方法の一例を以下に示す。
硬質けい酸カルシウム板12の一方の面に対して電波反射体13を接着剤、もしくはビス留め(ネジ留め)により貼り合わせる。接着剤を用いる場合は、有機系、無機系の接着剤を採用することができる。有機系接着剤としては、α−オレフィン系、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系等の接着剤を、無機系接着剤としては、ケイ酸ソーダ、アルミナセメント等を採用することができる。
次に、硬質けい酸カルシウム板12の他方の面に対して、導電性塗料をスプレー塗布して、抵抗層11を形成する。
さらにその電気抵抗層11の上に、接着剤、もしくはビス留め(ネジ留め)により軽質ケイ酸カルシウム板10を貼り合わせることで、4層が一体となった不燃性電波吸収板1を簡便に得ることができる。
このように、本発明の不燃性電波吸収板1は、図1に示すように、軽質けい酸カルシウム板10、電気抵抗層11、硬質けい酸カルシウム板12および電波反射体13からなる4層構成を採用しているので、複層化による吸収周波数の2波長化を可能にするものとなる。特に、2.4GHz帯域と5.2GHz帯域の2波長付近における電波吸収能を容易に設定することが可能となる。特に、誘電体である軽質けい酸カルシウム板10と硬質けい酸カルシウム板が抵抗層11を挟んで積層されることにより、吸収性能の向上と整合周波数の調整を図ることができる。
また、けい酸カルシウムは不燃材料なので、不燃性を優れた状態で維持することができる。
それ故、本発明の不燃性電波吸収板1は、通信機器から発せられる電波を多重反射による誤動作を防止するための電波吸収板として、無線LAN(Local Area Network:構内通信網)を採用する室内の内装材や天井材等に好適に使用することができる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
(不燃性電波吸収板の製造)
以下のようにして、図1に示すような不燃性電波吸収板1を製造した。
硬質けい酸カルシウム板12として、JIS A5430 タイプ2の1.0けい酸カルシウム板を使用した。硬質けい酸カルシウム板12の見掛け密度は1.1g/cm3であり、厚さは10.3mmである。この硬質けい酸カルシウム板12にカーボン系の導電性塗料をスプレー塗布し、表面抵抗値が250Ω/□の抵抗層(抵抗皮膜)11を形成した。
硬質けい酸カルシウム板10の他方の面には、電波反射体13として厚さが0.1mmのアルミニウムフィルムをアクリル系接着剤により貼り合わせた。
そして、前記した抵抗皮膜11の上に軽質けい酸カルシウム板10を接着剤により貼り合わせた。ここで、軽質けい酸カルシウム板10として、JIS A5430 タイプ2の0.8けい酸カルシウム板を使用した。軽質けい酸カルシウム板の見掛け密度は0.8g/cm3であり、厚さは11.7mmである。
最終的に、不燃性電波吸収板1の厚さは、22.1mmとなった。
(評価方法および結果)
前記した方法で得られた不燃性電波吸収板1について、所定寸法の試験片を作成し、所定領域の電波を軽質けい酸カルシウム板10の方向から照射した。この電波に対する反射損失を同軸管法を用いて確認した。結果を図2に示す。このグラフでは、横軸に入射する電波の周波数(GHz)を、縦軸に反射された電波の反射損失(dB)を設定している。図2に示されるように、無線LANに使用されている2.4GHzと5.2GHzの2つの周波数帯域で、反射損失が20dB以上であることが確認された。それ故、本発明の不燃性電波吸収板は、無線LANにおける電波吸収の用途への使用に十分適用できることが確認できた。
本発明は、無線LANを採用する室内の内装材や天井材等に適する不燃性電波吸収板として好適に使用することができる。
本発明の不燃性電波吸収板の一態様を示す断面図。 実施例に係る不燃性電波吸収板についての電波吸収性能の測定結果を表すグラフ。
符号の説明
1 … 不燃性電波吸収板
10 … 軽質けい酸カルシウム板
11 … 電気抵抗層(抵抗被膜)
12 … 硬質けい酸カルシウム板
13 … 電波反射体

Claims (3)

  1. 電波が入射する側から順に、軽質けい酸カルシウム板と、
    電気抵抗層と、
    硬質けい酸カルシウム板と、
    電波反射体と、
    を備えることを特徴とする不燃性電波吸収板。
  2. 請求項1に記載の不燃性電波吸収板において、
    前記電気抵抗層の表面抵抗値が180〜300Ω/□であることを特徴とする不燃性電波吸収板。
  3. 請求項1または請求項2に記載の不燃性電波吸収板において、
    前記電気抵抗層が、前記軽質けい酸カルシウム板または前記硬質けい酸カルシウム板に塗布された導電性塗料であることを特徴とする不燃性電波吸収板。
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