JPH08180570A - カルーセル式光ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＣＤ搭載の検出が短時間になされ、待ち時間
の少ないカルーセル式光ディスク装置を提供する。 【構成】 回動可能なターンテーブルを有して引き出し
可能なトレイを備え、前記ターンテーブルは盤上にそれ
ぞれ光ディスクを搭載可能な複数基のディスク搭載部を
有し、前記ターンテーブルを回動させて所望の光ディス
クを搭載した前記ディスク搭載部を所定位置に移動さ
せ、該位置にて搭載された光ディスクを該位置に配設さ
れたプレヤーに装着して再生するカルーセル式光ディス
ク装置において、２組の光ディスク有無センサを備え、
前記トレイの引き出し時に、前記ディスク搭載部に搭載
された少くとも２基の光ディスクを前記光ディスク有無
センサが検出し、前記トレイの収納時に、他の前記ディ
スク搭載部に搭載された少くとも２基の光ディスクを前
記光ディスク有無センサが検出する構成としたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカルーセル式光ディスク
装置、とりわけカルーセル式のコンパクトディスク（以
後ＣＤと呼ぶ）チェンジャーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】カルーセル式の光ディスク装置として、
図５の斜視図で示すような構成のＣＤチェンジャーが知
られている。同図に示すカルーセル式のＣＤチェンジャ
ーは、５連装チェンジャーであり、回動可能なターンテ
ーブル２を有して引き出し可能なトレイ５を備え、ター
ンテーブル２の盤上には、それぞれＣＤを搭載可能な５
基のディスク搭載部Ｄ１〜Ｄ５を備えている。さらにタ
ーンテーブル２上方に突出して配設されたアーム２０先
端には、光ディスク有無センサ２１が取付けられてい
る。光ディスク有無センサ２１は、直下に在るディスク
搭載部のＣＤ搭載の有無を検出するものである。

【０００３】この装置の動作を説明すると、トレイ５を
引き出した状態において、ターンテーブル２の盤上の５
基のディスク搭載部Ｄ１〜Ｄ５の、少なくとも１基にＣ
Ｄを搭載したのち、トレイ５が閉じられる。トレイ５が
閉じられた状態では、光ディスク有無センサ２１の直下
はディスク搭載部Ｄ２とＤ３の中間か、あるいはディス
ク搭載部Ｄ２が在る。ここで光ディスク有無センサ２１
はターンテーブル２の回動を開始させ、各ディスク搭載
部にＣＤが搭載されているか否かを順次に検出する。タ
ーンテーブル２が回動されて、各ディスク搭載部が光デ
ィスク有無センサ２１の直下に移動した時点で、光ディ
スク有無センサ２１はディスク搭載部にＣＤが搭載され
ているか否かを検出する。このようにしてターンテーブ
ル２の回動を続け、５基すべてのディスク搭載部のＣＤ
搭載の有無の検出を行なう。このようにして得た各ディ
スク搭載部に関するＣＤ搭載情報に基づいて、ＣＤの連
続再生を行なうものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うなカルーセル式光ディスク装置では、トレイを閉じた
後の前記光ディスク搭載の検出動作が、ターンテーブル
の１回転によって為されるため、約数秒の時間を要する
という問題があり、この待ち時間が欠点となっていた。

【０００５】本発明は、従来技術の有するこのような課
題や欠点を解決するためなされたもので、その目的はＣ
Ｄ搭載の検出が従来より短時間になされ、待ち時間の少
ないカルーセル式光ディスク装置を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を実現するため
本発明に係るカルーセル式光ディスク装置は、回動可能
なターンテーブルを有して引き出し可能なトレイを備
え、前記ターンテーブルは盤上にそれぞれ光ディスクを
搭載可能な複数基のディスク搭載部を有し、前記ターン
テーブルを回動させて所望の光ディスクを搭載した前記
ディスク搭載部を所定位置に移動させ、該位置にて搭載
された光ディスクを該位置に配設されたプレヤーに装着
して再生するカルーセル式光ディスク装置において、２
組の光ディスク有無センサを備え、該光ディスク有無セ
ンサは前記トレイの引き出し時に、少くとも２基の前記
ディスク搭載部上の光ディスクの有無を検出し、前記ト
レイの収納時には、前記ディスク搭載部とは異る他の少
くとも２基のディスク搭載部上の光ディスクの有無を検
出する構成としたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明に係るカルーセル式光ディスク装置で
は、２組の光ディスク有無センサが、トレイの引き出し
時に、少なくとも２基のディスク搭載部に搭載された光
ディスクを検出し、さらにトレイの収納時に、他の少く
とも２基のディスク搭載部に搭載された光ディスクを検
出するから、ターンテーブルの回動を従来より少くし
て、短時間に全数のディスク搭載部のＣＤ搭載が検出で
きる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。先ず、この発明の構成を説明する。図１は
本発明に係るカルーセル式光ディスク装置の一実施例の
構成の斜視図であり、カバーを取り外した状態を示して
いる。同図で、本発明に係るカルーセル式光ディスク装
置１は、５連装チェンジャーであり、回動可能なターン
テーブル２を有して引き出し可能なトレイ５をベース６
上に備え、ターンテーブル２の盤上には、それぞれＣＤ
を搭載可能な５基のディスク搭載部Ｄ１〜Ｄ５を備えて
いる。ターンテーブル２上方に突出して、アーム３とア
ーム４が略直角に配設され、アーム３先端には、ＣＤの
チャッキング機構Ａが取付けられ、またアーム４両端に
は、光ディスク有無センサＢと光ディスク有無センサＣ
が取付けられている。トレイ５はベース６に沿ってアー
ム３の長尺方向外側（図中、左下方向）に引き出し可能
である。

【０００９】ＣＤのチャッキング機構Ａの取付け位置
は、トレイ５が収納されている状態ではチャッキング機
構Ａの直下にディスク搭載部Ｄ１が位置するよう設けら
れている。また、光ディスク有無センサＢの取付け位置
は、トレイ５が収納されている状態では光ディスク有無
センサＢの直下にディスク搭載部Ｄ３が位置し、かつト
レイ５が引き出された状態では光ディスク有無センサＢ
の直下にディスク搭載部Ｄ２が位置するよう設けられて
いる。さらに、光ディスク有無センサＣの取付け位置
は、トレイ５が収納されている状態では光ディスク有無
センサＣの直下にディスク搭載部Ｄ４が位置し、かつト
レイ５が引き出された状態では光ディスク有無センサＣ
の直下にディスク搭載部Ｄ５が位置するよう設けられて
いる。光ディスク有無センサＢ，Ｃは、直下に在るディ
スク搭載部のＣＤ搭載の有無を検出するものである。

【００１０】図２は、図１のカルーセル式光ディスク装
置１のトレイ５が引き出された使用状態の斜視図であ
る。トレイ５が引き出された状態では、ディスク搭載部
Ｄ３とＤ４が露出され、これら両ディスク搭載部にＣＤ
を搭載あるいはＣＤを交換できる。他のディスク搭載部
にＣＤを搭載するには、さらにトレイ５を引き出すか、
ターンテーブル２を回動させて他のディスク搭載部を露
出させる。

【００１１】次に、動作を説明する。図３は、図１のカ
ルーセル式光ディスク装置のトレイ開放時の動作説明図
である。同図で、トレイ５がカバー７から引き出された
状態では、光ディスク有無センサＢの直下にはディスク
搭載部Ｄ２が位置しており、よって光ディスク有無セン
サＢはこの状態でディスク搭載部Ｄ２のＣＤ搭載の有無
を検出する。同様に、光ディスク有無センサＣの直下に
はディスク搭載部Ｄ５が位置しており、よって光ディス
ク有無センサＣはこの状態でディスク搭載部Ｄ５のＣＤ
搭載の有無を検出する。

【００１２】つぎに、トレイ５をカバー７に収納する
と、図４に示すように、光ディスク有無センサＢの直下
にはディスク搭載部Ｄ３が位置し、よって光ディスク有
無センサＢはこの状態でディスク搭載部Ｄ３のＣＤ搭載
の有無を検出する。同様に、光ディスク有無センサＣの
直下にはディスク搭載部Ｄ４が位置しており、よって光
ディスク有無センサＣはこの状態でディスク搭載部Ｄ４
のＣＤ搭載の有無を検出する。尚、チャッキング機構Ａ
の直下にはディスク搭載部Ｄ１が位置し、よってチャッ
キング機構Ａはこの状態でディスク搭載部Ｄ１にＣＤが
搭載していれば、制御部の指令によりチャッキング動作
に入り、再生する。このようにして、トレイ５の開け閉
めを１度行なうだけで、４基のディスク搭載部のＣＤ搭
載の有無が検出される。しかも、ターンテーブル２の回
動は１回転の１／５でＤ１〜Ｄ５すべてのＣＤ搭載の有
無が検出される。したがって、トレイ５を閉めターンテ
ーブル２を１／５回転すればＣＤ搭載有無の検出がＤ１
〜Ｄ５まで従来の１／５の短時間で完了して、装置は直
ちに所望ＣＤの再生動作に移行でき、よって待ち時間の
少ない再生が可能になる。

【００１３】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るカルー
セル式光ディスク装置は、トレイの引き出し時に、少な
くとも２基のディスク搭載部に搭載された光ディスクを
検出し、さらにトレイの収納時に、その位置のままで他
の少くとも２基のディスク搭載部に搭載されたＣＤを検
出する構成の２種の光ディスク有無センサを備えるか
ら、ターンテーブルの回動の回転角を少くして、短時間
に、総てのディスク搭載部のＣＤ搭載を検出できる。こ
の結果、ＣＤ搭載の検出が短時間になされ、よって待ち
時間の少ないＣＤ再生が可能になるという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るカルーセル式光ディスク装置の一
実施例の構成の斜視図である。

【図２】図１のカルーセル式光ディスク装置の使用状態
の斜視図である。

【図３】図１のカルーセル式光ディスク装置のトレイ開
放時の動作説明図である。

【図４】図１のカルーセル式光ディスク装置のトレイ収
納時の動作説明図である。

【図５】従来のカルーセル式光ディスク装置の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ カルーセル式光ディスク装置 ２ ターンテーブル ３，４ アーム ５ トレイ ６ ベース Ａ，Ｂ 光ディスク有無センサ Ｃ チャッキング機構 Ｄ１〜Ｄ５ ディスク搭載部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回動可能なターンテーブルを有して引き
   出し可能なトレイを備え、前記ターンテーブルは盤上に
   それぞれ光ディスクを搭載可能な複数基のディスク搭載
   部を有し、前記ターンテーブルを回動させて所望の光デ
   ィスクを搭載した前記ディスク搭載部を所定位置に移動
   させ、該位置にて搭載された光ディスクを該位置に配設
   されたプレヤーに装着して再生するカルーセル式光ディ
   スク装置において、２組の光ディスク有無センサを備
   え、該光ディスク有無センサは前記トレイの引き出し時
   に、少くとも２基の前記ディスク搭載部上の光ディスク
   の有無を検出し、前記トレイの収納時には、前記ディス
   ク搭載部とは異る他の少くとも２基のディスク搭載部上
   の光ディスクの有無を検出する構成としたことを特徴と
   するカルーセル式光ディスク装置。