JP3580498B2 - 再生装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は再生装置に関し、特に複数収納された記録媒体の中から所望の記録媒体を選択的に再生するようになされた再生装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚収納された円盤状記録媒体(以下これをデイスクと呼ぶ)の中から所望のデイスクを選択的に再生するようになされたデイスク再生装置として例えば実開昭62−195257 号公報に開示されているように、デイスク再生装置に対して着脱自在なストツカに複数枚のデイスクを収納しておき、当該ストツカをデイスク再生装置に装着する方法がある。
【0003】
ところがこの方法によると、デイスクを交換するたびにストツカを着脱しなければならず、操作性が悪い問題があつた。
【0004】
この問題点を解決するための一つの方法として、例えば特開平3−83263 号公報に開示されているように、デイスクを保持するサブトレイを複数枚収納したストツカをデイスク再生装置内に設けると共にデイスクを出し入れするためのメイントレイを設けた構成のものがある。
【0005】
すなわち図15に示すように、このデイスク再生装置1は光ピツクアツプ2が搭載された基台3の摺動部3A及び3Bにメイントレイ5が矢印kで示す方向及びこれと逆方向に摺動自在に保持されている。従つて当該メイントレイ5を摺動部3A及び3Bに沿つて摺動することにより、当該メイントレイ5を筺体6に設けられたデイスク挿入口6Aから装填及び取り出し位置11Aに掃き出すことができると共に、光ピツクアツプ2が設けられた再生位置11Bに引き込むことができるようになされている。
【0006】
またデイスク挿入口6Aから見て最深部にあるストツカ12には上下方向に複数のサブトレイ13Aが収納されており、当該サブトレイ13Aの中から所望のサブトレイをストツカ12を上下動させることにより選択し、これをこれを矢印kで示す方向と逆方向に移動することにより、当該サブトレイ13Aを再生位置11Bまで移動する。
【0007】
この状態において当該サブトレイ13A上に載置されたデイスクを所定のターンテーブル(図示せず)上に保持することにより、当該デイスクを回転駆動すると共に、当該デイスクの記録面に光ピツクアツプからの光ビームを照射して当該記録面に記録されている情報を再生する。
【0008】
また当該再生位置11Bにあるデイスクをデイスク挿入口6Aから外部(すなわち装填及び取り出し位置)に掃き出す際には、再生位置11Bにおいてメイントレイ5上にサブトレイ13Aが載置され、さらに当該サブトレイ13A上にデイスクが載置された状態でメイントレイ5がデイスク挿入口6Aから装填及び取り出し位置11Aに掃き出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような方法においては、ストツカ12からサブトレイ13Aを装填及び取り出し位置11Aまで移動する際に、再生位置11Bにおいて一端サブトレイ13Aをメイントレイ5上に載置した後、当該メイントレイ5をサブトレイ13Aと共に装填及び取り出し位置11Aまで移動するようになされていることにより、メイントレイ5を用いる分、当該デイスク再生装置1の構成が複雑化し、全体として大型化する問題があつた。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、一段と操作性を向上し得ると共に、簡易な構成かつ小型化し得る再生装置を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、記録媒体DISKをそれぞれ保持する複数のトレイ42〜46と、複数のトレイ42〜46を各収納位置に並設して収納するストツカ31と、ストツカ31を複数のトレイ42〜46が並設される方向に移動させる移動手段32と、記録媒体DISKを再生する再生手段90と、再生手段90により記録媒体DISKが再生される再生位置と、記録媒体DISKを装脱する装脱位置と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上に位置決めされた一のトレイ42(43〜46)の収納位置との間を移動する係合突起64Aと、複数のトレイ42〜46がストツカ31に収納されるとき当該複数のトレイ42〜46が並設される方向に向かう略同一線上に位置するように各トレイ42〜46の側面に設けられ、係合突起64Aと係合する被係合部42B〜46Bと、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上で、かつ、各トレイ42〜46に設けられた被係合部42B〜46Bが位置する略同一線上に係合突起64Aが移動したとき、移動手段32によりストツカ31をトレイ42〜46の並設方向に移動させる制御手段120とを設けるようにした。
【0012】
この結果、再生装置30では、係合突起64Aと係合する被係合部42B(43B〜46B)が、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上でかつ複数のトレイ42〜46の並設方向の略同一線上に位置しているときに、ストツカ31をトレイ42〜46の並設方向に移動させることができるため、係合突起64Aの係合対象である被係合部42B〜46Bを変更することができ、かくして簡易な構成で所望のトレイ42(43〜46)を選択することが可能となるだけでなく、選択したトレイ42(43〜46)を再生位置又は装脱位置に不具合なく移送することができる。
【0013】
また本発明においては、制御手段120は、複数のトレイ42〜46のうち一のトレイ42(43〜46)の被係合部42B〜46Bが係合突起64Aと係合し、一のトレイ42(43〜46)が移送位置と再生位置又は装脱位置との間を移送されるとき、移動手段32によるストツカ31の移動を禁止させるようにした。
【0014】
この結果、再生装置30では、記録媒体DISKをストツカ31内に収容するまでは移動手段32が保持されているため、記録媒体DISKを移送させる手段が当該記録媒体DISKをストツカ31内に戻す場所を予め記憶しておいたり、或いは当該記録媒体DISKを戻す場所を収容時の段階で検索したりする煩雑さを事前に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)全体構成
図1において30は全体としてデイスク再生装置を示し、シヤーシ40上に摺動軸33A及び33Bが植立固定され、当該摺動軸33A及び33Bにはストツカ31の側面に設けられた摺動軸受31A及び31Bが摺動自在に係合されている。
【0017】
すなわちデイスクの挿入口41側から見て示す図2に示すように、ストツカ31にはそれぞれデイスクを搭載し得る複数のトレイ42、43、44、45及び46が収納されている。この複数のトレイ42、43、44、45及び46はその一端側を側板48のガイド突起48B、48C、48D、48E、48Fに保持されている。また各トレイ42、43、44、45及び46の他端側においては、図3に示すように支持部材49及び54によつて摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eが支持されており、当該摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eに各トレイ42、43、44、45及び46に固定された摺動軸受42A、43A、44A、45A及び46Aを介して当該各トレイ42、43、44、45及び46が保持されている。またストツカ31は、ガイド突起48A及び49A上に上側板31Cが固定されている。
【0018】
このように複数のトレイ42、43、44、45及び46を収納したストツカ31は基台50上に固定される。この基台50には正面パネル側にガイド孔50A(図2)が形成されており、当該ガイド孔50Aに沿つてエレベータアーム51の先端部に設けられた突起部51Aが摺動し得るようになされている。また当該エレベータアーム51は回動軸51Bによつてシヤーシ40に回動自在に枢支されている。
【0019】
またエレベータアーム52は、シヤーシ40に形成されたガイド孔40Aに沿つて先端部に設けられた突起部52Bが摺動し得るようになされていると共に、回動軸52Aによつてストツカ31の基台50に回動自在に枢支されている。
【0020】
また図3に示すようにストツカ31の側面側においても同様にしてエレベータアーム65及び66が設けられておりこれによりストツカ31を上下動させる際に、ストツカ31がエレベータアーム51及び52によつて支持されるようになされている。
【0021】
ここでトレイ42、43、44、45及び46を保持するストツカ31を摺動軸33A及び33Bに沿つて上下動させる駆動手段として、図4に示すようにストツカ移動装置32が設けられており、シヤーシ40の一部に固定されたモータM1の出力軸にプーリ55が固定されており、当該プーリ55の回転がベルト56を介して第2のプーリ57に伝達されるようになされている。
【0022】
また当該第2のプーリ57には歯車58が形成されており、当該歯車58に歯合された歯車59及び当該歯車59に一体形成された歯車60を介して回転力がカム61に設けられた歯車62に伝達される。従つてモータM1の回転力はカム61に伝達され、当該モータM1を回転駆動することにより、カム61を回動させることができるようになされている。
【0023】
ここでカム61の回動中心部分にはロータリエンコーダ65が設けられており、当該ロータリエンコーダ65の回動位置(すなわちカム61の回動位置)を検出し得るようになされている。
【0024】
またカム61の側面には図5に示すような摺動溝61Aが形成されており、カム61を回動させることにより当該摺動溝61Aに沿つてストツカ31に固定された案内突起31Eを摺動させ、これによりストツカ31を矢印aで示す方向又はこれと逆方向に上下動することができるようになされている。従つて当該ストツカ31を上下動させると共に、カム61の回動位置を検出するようになされたロータリエンコーダ65の出力信号に基づいて当該カム61を所定の回動位置で停止させることにより、ストツカ31に収納されたトレイ42〜46のうち所望のトレイをデイスク挿入口41に対向した所定の掃出し及び挿入位置まで移動させることができる。
【0025】
またストツカ31に収納されているトレイ42〜46の摺動軸受42A、43A、44A、45A及び46Aの先端部にはそれぞれ凹形状の係合部42B、43B、44B、45B及び46Bが形成されており、当該係合部42B、43B、44B、45B及び46Bのうち挿入口41の高さ位置P(以下これを搬送可能位置と呼ぶ)に有るトレイの係合部は、図6の記録媒体搬送装置68において矢印b方向に摺動軸63上を摺動する摺動軸受64の係合突起64Aに係合され、当該摺動軸受64の動きに応じて矢印b方向(又は矢印bに対して逆方向)に摺動し得るようになされている。従つて当該搬送可能位置Pに移動したトレイをそれぞれの摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eに沿つて搬送し得るようになされている。
【0026】
また当該摺動軸受64の位置は、シヤーシ40に固定された例えばフオトセンサでなる位置検出素子66A、66B、66Cによつて検出し得るようになされている。
【0027】
ここで摺動軸受64を摺動軸63に沿つて移動させる手段として図7に示すように、シヤーシ40の一部に固定されたモータM2の出力軸にプーリ71が固定されており、当該プーリ71の回転がベルト72を介して第2のプーリ73に伝達されるようになされている。
【0028】
また当該第2のプーリ73には歯車74が形成されており、当該歯車74には歯車75が歯合され、さらに当該歯車75に一体形成された歯車76に歯車77が歯合され、さらに当該歯車77にベルト駆動用の歯車79に一体形成された歯車78が歯合されている。
【0029】
従つてモータM2を回転駆動することにより、ベルト駆動用の歯車79を回転させることができ、これによりベルト駆動用の歯車79及び81にそれぞれ歯合された歯付ベルト80を回転させることができる。このとき当該歯付ベルト80の一部に固定された摺動軸受64を摺動軸63に沿つて移動させることができる。
【0030】
従つてこのとき当該摺動軸受64に係合されている係合部42Aと一体に固定されたトレイ42を摺動軸63に沿つた方向(すなわち矢印bで示す方向又はこれと逆方向)に搬送することができる。
【0031】
ここでストツカ31に収納された複数のトレイ42、43、44、45及び46のうち、摺動軸受64によつて移動するトレイを選択する方法として、図5について上述した構成によつてストツカ31を上下動し、これにより選択したトレイを摺動軸受64と同様の高さ位置Pに移動することにより、当該トレイの係合部42B〜46Bのいずれかを摺動軸受64の突起部64Aに係合させることができる。この高さ位置Pは摺動軸受64に係合部を係合したトレイの高さ位置が挿入口41の高さ位置と等しくなるようになされている。
【0032】
従つて当該選択されたトレイは、モータM2を駆動することにより矢印gで示す方向に掃き出され、またモータM2を逆転駆動することにより矢印gで示す方向と逆方向に引き込まれるようになされている。
【0033】
また図8に示すように、トレイ42〜46のいずれかを挿入口41から見て最深部まで引き込んだ位置に光ピツクアツプ90が設けられている。この光ピツクアツプ90は基台91上を矢印cで示す方向又はこれとは逆方向に移動し得るようになされており、トレイ上に搭載されたデイスクに照射する光ビームの照射位置を当該デイスクの記録トラツクに沿つて移動させるようになされている。
【0034】
ここで図9に示すように、基台91は固定端91Aがデイスク再生装置30のシヤーシ40に固定されていると共に、当該固定端91Aに対して反対側の変移端91Bが矢印dで示す方向及びこれとは逆方向に変移し得るようになされている。
【0035】
すなわち当該基台91の変移端91Bには係合軸93Aが固定されており、当該係合軸93Aは図10に示すように、スライドカム95の垂直面に斜め方向及び水平方向に形成されているガイド孔95Aに係合するようになされている。
【0036】
ここで当該スライドカム95は矢印eで示す方向又はこれとは逆方向にスライドし得るようになされており、当該スライドカム95をスライド駆動するための駆動手段としてモータM3が設けられている。すなわちモータM3の出力軸に固定されたプーリ101にベルト102を介してプーリ103が係合されており、また当該プーリ103に一体形成されている歯車104に歯車105が歯合されている。さらに当該歯車105に一体形成されている歯車106がスライドカム95に形成されているラツク107に歯合されている。
【0037】
従つてモータM3を回転駆動することにより、スライドカム95を矢印eで示す方向又はこれと逆方向にスライドさせることができる。
【0038】
従つて当該スライドカムを矢印eで示す方向にスライドさせることにより、基台91の係合軸93Aがガイド孔95Aに沿つて矢印fで示す方向に移動する。従つて当該係合軸93Aが固定されている基台91の変移端91B(図9)もこれに応じて矢印fで示す方向に移動する。かくしてスライドカム95がスライド領域の端部Aまでスライドすると、係合軸93Aがガイド孔95Aの水平領域Hまで到達し、これにより基台91の変移端91Bが最上部まで移動することにより、基台91がほぼ水平状態となる。このときスライドカム95の位置は、マイクロスイツチ67(図8)でなる位置検出素子がスライドカム95の一部に設けられた突起部によつて押圧されることにより検出され、これによりモータM3を停止させるようになされている。
【0039】
ここでスライドカム95のガイド孔95Bには回動アーム96(図9)の先端に固定された係合軸93Bが係合され、当該スライドカム95のスライド動作に応じて矢印f又はこれと逆方向に上下動するようになされている。従つて当該係合軸93Bの上下動に応じて図9に示す回動アーム96が回動中心96Aを中心にして回動する。また当該回動アーム96の係合軸93Bが設けられた先端に対して反対側の先端部にはガイド孔96Bが形成されており、当該ガイド孔96Bには回動アーム97の先端部に設けられた係合突起97Bが当該ガイド孔96Bに沿つて摺動し得るように係合されている。
【0040】
従つて回動アーム97は回動アーム96の回動動作に応じて回動中心97Aを中心にして回動し得るようになされており、当該回動アーム97の回動動作に応じて当該回動アーム97の先端部に係合されたピン98を上下動させるようになされている。
【0041】
従つて図9において複数のトレイ42〜46の中から選択され、光ピツクアツプ90上の再生位置まで移動したトレイ42の位置決め孔42Hに対して、基台91の矢印fで示す方向への変移動作に応じてピン98が挿入されることにより、トレイ42の位置決めをし得ると共に当該トレイ42が不用意に矢印bで示す方向又はこれと逆方向に動かないようにすることができる。
【0042】
かくしてこの状態において基台91に設けられているターンテーブル110がトレイ42上に搭載されているデイスクDISKをデイスク押え112(図9)との間で押圧し、これにより当該ターンテーブル110を回転させることによりデイスクDISKを回転駆動することができる。またこのとき基台91の光ピツクアツプ90から光ビームをトレイ42上に搭載されているデイスクDISKの記録面に照射することにより、当該回転するデイスクDISKから情報を読み取ることができる。
【0043】
さらに再生動作を終了すると、スライドカム95を矢印e(図10)で示す方向と逆方向にスライドさせることにより、基台91の変移端91Bを矢印f方向と逆方向(すなわち下方向)に移動する。かくしてスライドカム95をスライド領域の端部までスライドさせることにより、基台91の変移端91Bが最下部に変移する。従つてこの状態においては基台91のターンテーブル110が同時に最下部に変移することにより、トレイ42上に搭載されているデイスクDISKを開放状態とすると共に、ピン98(図9)がサブトレイ42の位置決め孔42Hから抜脱され、この状態においてトレイ42をストツカ31の位置まで移動する。
【0044】
ここで図11に示すように、当該デイスク再生装置30においては、制御回路120が設けられており、当該制御回路120からの制御信号S10に基づいてストツカ31を上下駆動するための駆動回路121を駆動制御するようになされている。
【0045】
またストツカ31を上下動させる際の当該ストツカ31の位置はロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11によつて制御回路120に入力され、これにより当該制御回路120においてストツカ31の位置を検出し得るようになされている。
【0046】
また当該制御回路120は制御信号S12を駆動回路122に送出することにより、各トレイ42、43、44、45又は46を摺動軸受63に沿つて駆動するようになされている。
【0047】
また各トレイ42、43、44、45又は46を摺動軸受63に沿つて駆動する際の当該トレイ42、43、44、45又は46の摺動位置は、摺動軸受63に沿つて設けられた3つの位置検出素子66A、66B及び66Cからの位置検出信号S13、S14、S15が制御回路120に入力されることにより、当該制御回路120においてこれを検出し得るようになされている。
【0048】
また当該制御回路120は制御信号S16を駆動回路123に送出することにより、光ピツクアツプ90が搭載された基台91の変移端91Bを上下動するようになされている。
【0049】
また光ピツクアツプ90が搭載された基台91の変移端91Bを上下動させる際の当該変移端91Bの位置は、スライドカム95の位置を検出するようになされた位置検出素子67から出力される位置検出信号S17を制御回路120に入力することにより検出され、制御回路120は当該検出結果に基づいて駆動回路123を駆動制御するようになされている。
【0050】
(2)実施の形態の動作
このデイスク再生装置30においては、トレイ42、43、44、45及び46は、デイスク挿入口41に対応した高さPにおいて移動し得るようになされている。この位置は摺動軸受64が保持されている位置である。
【0051】
まず、デイスク再生装置30内にデイスクが収納されていない時、任意のトレイ42〜46にデイスクDISKを載置し、当該デイスク再生装置30内に収納する動作を実行する。
【0052】
すなわち例えば、トレイ44にデイスクを載置し当該デイスク再生装置30内に収納する場合(図12(A))、所要の操作に応じて制御回路120(図11)は駆動回路121を介してモータM1を駆動し、カム61(図4及び図5)を回動させることにより、ストツカ31を矢印a方向に移動する。そして、ロータリエンコーダ65(図11)からの位置検出信号S11によりトレイ44が搬送可能位置Pに到達したことを検出し、このとき制御回路120はストツカ31の移動を停止させる。この時、トレイ44に固定された係合部44Bと摺動軸受64に設けられた係合突起64Aとが係合される(図12(B))。
【0053】
この状態において制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64(図6)を矢印bで示す方向に対して逆方向に移動させる。そして、位置検出素子66Aが摺動軸受64が到来したことを検出したところで、制御回路120は当該摺動軸受64の移動を停止させる。この状態においてはトレイ44はデイスク挿入口41から当該デイスク再生装置30の外部(この位置をデイスクの装填及び取り出し位置と呼ぶ)に掃き出された状態(図12(C))となり、当該トレイ44にデイスクDISKを載置できる。
【0054】
さらに、操作者が当該トレイ44にデイスクDISKを載置し、所要の操作を行なうと、それに応じて制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する。そして、位置検出素子66Bが摺動軸受64が到来したことを検出したところで、制御回路120は摺動軸受120の移動を停止させる。この状態においてデイスクDISKが載置されたトレイ44はストツカ31に収納されたことになる(図12(D))。以上と同様な動作によつて、任意のトレイ42〜46にデイスクDISKを載置し収納することができる。
【0055】
次に任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKを再生する動作を説明する。すなわち図13に示すように、例えばトレイ44に載置されたデイスクDISKを再生する場合(図13(A))、所要の操作に応じて、制御回路120は駆動回路121を介して、モータM1を駆動し、カム61を回動させることにより、ストツカ31を矢印a方向(図5)に移動する。そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11により、トレイ44が搬送可能位置Pに到達したことを検出し、このとき制御回路120はストツカ31の移動を停止させる。
【0056】
この時、トレイ44に設けられている係合部44Bと摺動軸受64の係合突起64Aが係合される(図13(B))。ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64(図6)を矢印bで示す方向に移動する。そして位置検出素子66C(図6)が摺動軸受64が到来したことを検出したところで、当該摺動軸受64の移動を停止させる(図13(C))。
【0057】
摺動軸受64が所定の位置で停止した後、制御回路120は駆動回路123を介してモータM3を駆動し、スライドカム95(図9)を移動することにより光ピツクアツプを搭載した基台91を矢印fで示す方向に移動する。そして、位置検出素子67が基台91が再生位置に来たことを検出したところでスライドカム95を停止させる。この状態でトレイ44に載置されたデイスクDISKを再生することができる(図13(D))。以上と同様な動作で、任意のデイスクトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKを再生することができる。
【0058】
次に、現在再生位置にある任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKと別のトレイに載置されたデイスクDISKを再生する動作を説明する。すなわち図14に示すように、例えば、トレイ42に載置されたデイスクDISKを再生している際に(図14(A))別のトレイ45に載置されたデイスクDISKを再生する場合、所要の操作に応じて制御回路120は駆動回路123を通して駆動源M3を駆動し、スライドカム95を移動させることにより、光ピツクアツプ90が搭載された基台91を矢印fで示す方向と逆方向に移動する。そして、基台91が再生解除の位置まで来たことを位置検出素子67によつて検出したところで、スライドカム95を停止させる(図14(B))。
【0059】
スライドカム95が停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する。そして、位置検出素子66B(図6)において摺動軸受64が到来したたことを検出したところで摺動軸受64の移動を停止させる(図14(C))。摺動軸受64が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路121を通してモータM1を駆動し、カム61(図4)を回動駆動することにより、ストツカ31を矢印aで示す方向に移動する。
【0060】
そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11によつてトレイ45が搬送可能位置Pに到達したところで、摺動軸受64の移動を停止させる。この時、トレイ45に設けられた係合部42Bと摺動軸受64の係合突起64Aとが係合される(図14(D))。ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を通してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する(図14(E))。そして、位置検出素子66Cが摺動軸受64が到来したことを検出したところで制御回路120は駆動回路123を介してモータM3を駆動し、スライドカム95(図8)を移動させることにより基台91が再生位置に到達したことを検出したところで、当該スライドカム95の移動を停止させる。この状態で、トレイ45に載置されたデイスクDISKを再生することができる(図14(F))。
【0061】
以上と同様な動作で任意のデイスクトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKの再生中に別のトレイ42に載置されたデイスクDISKを再生できる。
【0062】
次に、任意のトレイに載置されたデイスクDISKの再生中に、別のトレイ42に載置されたデイスクDISKを取り出す動作を説明する。すなわち図15に示すように、例えば、トレイ42に載置されたデイスクDISKの再生中(図15(A))に、トレイ45に載置されたデイスクDISKを取り出す場合、所要の操作に応じて制御回路120は駆動回路123を通してモータM3を駆動し、スライドカム95(図5)を移動することにより、基台91を矢印fで示す方向と逆方向に移動する。そして、制御回路120は位置検出素子67からの位置検出信号S17に基づいて基台91が再生解除の位置まで来たことを検出すると、スライドカム95の移動を停止させる(図15(B))。
【0063】
スライドカム95が停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向と逆方向に移動する。そして、位置検出素子66Bにおいて摺動軸受64が到来したことを検出したところで、摺動軸受64の移動を停止させる(図15(C))。摺動軸受64が所定の位置で停止した後、制御回路120は駆動回路121を介してモータM1を駆動し、カム61(図4)を回転駆動することにより、ストツカ31を矢印aで示す方向に移動する。そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11により、トレイ45が搬送可能位置Pに来たところで、ストツカ31の移動を停止させる。この時、トレイ45に設けられた係合部45Bと摺動軸受64の係合突起64Aが係合される(図15(D))。
【0064】
ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向と逆方向に移動する。そして、位置検出素子66A(図6)において摺動軸受64が到来したことを検出したところで、摺動軸受64の移動を停止させる。この状態でトレイ45に載置されたデイスクDISKを取り出すことができる(図15(E))。
【0065】
以上と同様な動作で、任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKの再生中に別のトレイに載置されたデイスクDISKを取り出すことができる。
【0066】
このように当該デイスク再生装置30においては、デイスク挿入口41からトレイ42、43、44、45又は46を介してデイスクDISKを挿入するだけの簡易な操作方法によつてストツカ31内に当該デイスクDISKを収納し得ると共に、ストツカ31内に収納されたデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKを再生することができる。
【0067】
またデイスクDISKを取り出す場合にも、ストツカ31に収納されている複数のデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKをデイスク挿入口41から外部に掃き出すことができる。
【0068】
またストツカ31に収納されている複数のデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKを再生位置まで移動させることができる。
【0069】
また当該デイスク再生装置30においては、ストツカ31の前後にデイスクDISKの装填及び取り出し部と再生部とを設けると共に、ストツカ31に収納されたトレイ42〜46を当該ストツカ31の前後方向に摺動し得るようにしたことにより、装填及び取り出し部及びストツカ31の間に再生部を設けた従来の場合に比して、ストツカ31からのトレイ42〜46の移動距離を短かくすることができる。
【0070】
従つて従来のようにメイントレイを用いることなく、トレイ42〜46を直接デイスク再生装置30の外部のデイスクの装填及び取り出し位置まで移動することができ、この分当該デイスク再生装置30の構成を簡略化し得、デイスク再生装置30を全体として小型化することができる。
【0071】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、一段と簡単な操作方法によつてデイスクDISKをデイスク再生装置30内に収納し得ると共に、ストツカ31に収納されたデイスクDISKの中から所望のデイスクを選択して再生することができる。
【0072】
またトレイ42〜46をデイスク挿入口41からデイスク再生装置30の外部(装填及び取り出し位置)まで直接移動することができ、この分当該デイスク再生装置30の構成を簡略化し得、デイスク再生装置30を全体として小型化することができる。
【0073】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、デイスクDISKを収納するトレイとして5つのトレイ42〜46を有するストツカ31を用いた場合について述べたが、トレイの数はこれに限らず、要は複数のトレイによつて複数のデイスクDISKを収納し、選択的に再生するデイスク再生装置であれば良い。
【0074】
また上述の実施の形態においては、デイスク再生装置30によつて再生するデイスクとして光学的に記録情報を読み出すようになされたものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の記録媒体を再生する再生装置に適用して好適なものである。
【0075】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、記録媒体をそれぞれ保持する複数のトレイと、複数のトレイを各収納位置に並設して収納するストツカと、ストツカを複数のトレイが並設される方向に移動させる移動手段と、記録媒体を再生する再生手段と、再生手段により記録媒体が再生される再生位置と、記録媒体を装脱する装脱位置と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上に位置決めされた一のトレイの収納位置との間を移動する係合突起と、複数のトレイがストツカに収納されるとき当該複数のトレイが並設される方向に向かう略同一線上に位置するように各トレイの側面に設けられ、係合突起と係合する被係合部と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上で、かつ、各トレイに設けられた被係合部が位置する略同一線上に係合突起が移動したとき、移動手段によりストツカをトレイの並設方向に移動させる制御手段とを設けるようにしたことにより、係合突起の係合対象である被係合部を変更することができ、この結果、簡易な構成で所望のトレイを選択することが可能となるだけでなく、選択したトレイを再生位置又は装脱位置に不具合なく移送することができ、かくして一段と操作性を向上し得ると共に、簡易な構成かつ小型化し得る再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再生装置の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】トレイの収納状態を示す側面図である。
【図3】ストツカの構成を示す斜視図である。
【図4】ストツカの駆動部を示す略線的平面図である。
【図5】カムによるストツカの駆動手段を示す断面図である。
【図6】トレイの搬送状態を示す略線的平面図である。
【図7】トレイを搬送する際の駆動手段を示す略線的側面図である。
【図8】再生部の構成を示す略線的平面図である。
【図9】スライドカムによる再生部の駆動状態を示す略線的側面図である。
【図10】スライドカムの構成を示す略線的側面図である。
【図11】実施の形態の制御系を示すブロツク図である。
【図12】デイスクの収納動作を示す略線図である。
【図13】デイスクの再生動作を示す略線図である。
【図14】デイスクの再生動作を示す略線図である。
【図15】デイスクの取り出し動作の説明に供する略線図である。
【図16】従来のデイスク再生装置を示す略線図である。
【符号の説明】
1、30……デイスク再生装置、31……ストツカ、40……シヤーシ、42、43、44、45、46……トレイ、42A、43A、44A、45A、46A、64……摺動軸受、42B、43B、44B、45B、46B……係合部、47A、47B、47C、47D、47E、63……摺動軸、61……カム、65……ロータリエンコーダ、66A、66B、66C、67……位置検出素子、90……光ピツクアツプ、91……基台。
【発明の属する技術分野】
本発明は再生装置に関し、特に複数収納された記録媒体の中から所望の記録媒体を選択的に再生するようになされた再生装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚収納された円盤状記録媒体(以下これをデイスクと呼ぶ)の中から所望のデイスクを選択的に再生するようになされたデイスク再生装置として例えば実開昭62−195257 号公報に開示されているように、デイスク再生装置に対して着脱自在なストツカに複数枚のデイスクを収納しておき、当該ストツカをデイスク再生装置に装着する方法がある。
【0003】
ところがこの方法によると、デイスクを交換するたびにストツカを着脱しなければならず、操作性が悪い問題があつた。
【0004】
この問題点を解決するための一つの方法として、例えば特開平3−83263 号公報に開示されているように、デイスクを保持するサブトレイを複数枚収納したストツカをデイスク再生装置内に設けると共にデイスクを出し入れするためのメイントレイを設けた構成のものがある。
【0005】
すなわち図15に示すように、このデイスク再生装置1は光ピツクアツプ2が搭載された基台3の摺動部3A及び3Bにメイントレイ5が矢印kで示す方向及びこれと逆方向に摺動自在に保持されている。従つて当該メイントレイ5を摺動部3A及び3Bに沿つて摺動することにより、当該メイントレイ5を筺体6に設けられたデイスク挿入口6Aから装填及び取り出し位置11Aに掃き出すことができると共に、光ピツクアツプ2が設けられた再生位置11Bに引き込むことができるようになされている。
【0006】
またデイスク挿入口6Aから見て最深部にあるストツカ12には上下方向に複数のサブトレイ13Aが収納されており、当該サブトレイ13Aの中から所望のサブトレイをストツカ12を上下動させることにより選択し、これをこれを矢印kで示す方向と逆方向に移動することにより、当該サブトレイ13Aを再生位置11Bまで移動する。
【0007】
この状態において当該サブトレイ13A上に載置されたデイスクを所定のターンテーブル(図示せず)上に保持することにより、当該デイスクを回転駆動すると共に、当該デイスクの記録面に光ピツクアツプからの光ビームを照射して当該記録面に記録されている情報を再生する。
【0008】
また当該再生位置11Bにあるデイスクをデイスク挿入口6Aから外部(すなわち装填及び取り出し位置)に掃き出す際には、再生位置11Bにおいてメイントレイ5上にサブトレイ13Aが載置され、さらに当該サブトレイ13A上にデイスクが載置された状態でメイントレイ5がデイスク挿入口6Aから装填及び取り出し位置11Aに掃き出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような方法においては、ストツカ12からサブトレイ13Aを装填及び取り出し位置11Aまで移動する際に、再生位置11Bにおいて一端サブトレイ13Aをメイントレイ5上に載置した後、当該メイントレイ5をサブトレイ13Aと共に装填及び取り出し位置11Aまで移動するようになされていることにより、メイントレイ5を用いる分、当該デイスク再生装置1の構成が複雑化し、全体として大型化する問題があつた。
【0010】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、一段と操作性を向上し得ると共に、簡易な構成かつ小型化し得る再生装置を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、記録媒体DISKをそれぞれ保持する複数のトレイ42〜46と、複数のトレイ42〜46を各収納位置に並設して収納するストツカ31と、ストツカ31を複数のトレイ42〜46が並設される方向に移動させる移動手段32と、記録媒体DISKを再生する再生手段90と、再生手段90により記録媒体DISKが再生される再生位置と、記録媒体DISKを装脱する装脱位置と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上に位置決めされた一のトレイ42(43〜46)の収納位置との間を移動する係合突起64Aと、複数のトレイ42〜46がストツカ31に収納されるとき当該複数のトレイ42〜46が並設される方向に向かう略同一線上に位置するように各トレイ42〜46の側面に設けられ、係合突起64Aと係合する被係合部42B〜46Bと、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上で、かつ、各トレイ42〜46に設けられた被係合部42B〜46Bが位置する略同一線上に係合突起64Aが移動したとき、移動手段32によりストツカ31をトレイ42〜46の並設方向に移動させる制御手段120とを設けるようにした。
【0012】
この結果、再生装置30では、係合突起64Aと係合する被係合部42B(43B〜46B)が、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上でかつ複数のトレイ42〜46の並設方向の略同一線上に位置しているときに、ストツカ31をトレイ42〜46の並設方向に移動させることができるため、係合突起64Aの係合対象である被係合部42B〜46Bを変更することができ、かくして簡易な構成で所望のトレイ42(43〜46)を選択することが可能となるだけでなく、選択したトレイ42(43〜46)を再生位置又は装脱位置に不具合なく移送することができる。
【0013】
また本発明においては、制御手段120は、複数のトレイ42〜46のうち一のトレイ42(43〜46)の被係合部42B〜46Bが係合突起64Aと係合し、一のトレイ42(43〜46)が移送位置と再生位置又は装脱位置との間を移送されるとき、移動手段32によるストツカ31の移動を禁止させるようにした。
【0014】
この結果、再生装置30では、記録媒体DISKをストツカ31内に収容するまでは移動手段32が保持されているため、記録媒体DISKを移送させる手段が当該記録媒体DISKをストツカ31内に戻す場所を予め記憶しておいたり、或いは当該記録媒体DISKを戻す場所を収容時の段階で検索したりする煩雑さを事前に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)全体構成
図1において30は全体としてデイスク再生装置を示し、シヤーシ40上に摺動軸33A及び33Bが植立固定され、当該摺動軸33A及び33Bにはストツカ31の側面に設けられた摺動軸受31A及び31Bが摺動自在に係合されている。
【0017】
すなわちデイスクの挿入口41側から見て示す図2に示すように、ストツカ31にはそれぞれデイスクを搭載し得る複数のトレイ42、43、44、45及び46が収納されている。この複数のトレイ42、43、44、45及び46はその一端側を側板48のガイド突起48B、48C、48D、48E、48Fに保持されている。また各トレイ42、43、44、45及び46の他端側においては、図3に示すように支持部材49及び54によつて摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eが支持されており、当該摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eに各トレイ42、43、44、45及び46に固定された摺動軸受42A、43A、44A、45A及び46Aを介して当該各トレイ42、43、44、45及び46が保持されている。またストツカ31は、ガイド突起48A及び49A上に上側板31Cが固定されている。
【0018】
このように複数のトレイ42、43、44、45及び46を収納したストツカ31は基台50上に固定される。この基台50には正面パネル側にガイド孔50A(図2)が形成されており、当該ガイド孔50Aに沿つてエレベータアーム51の先端部に設けられた突起部51Aが摺動し得るようになされている。また当該エレベータアーム51は回動軸51Bによつてシヤーシ40に回動自在に枢支されている。
【0019】
またエレベータアーム52は、シヤーシ40に形成されたガイド孔40Aに沿つて先端部に設けられた突起部52Bが摺動し得るようになされていると共に、回動軸52Aによつてストツカ31の基台50に回動自在に枢支されている。
【0020】
また図3に示すようにストツカ31の側面側においても同様にしてエレベータアーム65及び66が設けられておりこれによりストツカ31を上下動させる際に、ストツカ31がエレベータアーム51及び52によつて支持されるようになされている。
【0021】
ここでトレイ42、43、44、45及び46を保持するストツカ31を摺動軸33A及び33Bに沿つて上下動させる駆動手段として、図4に示すようにストツカ移動装置32が設けられており、シヤーシ40の一部に固定されたモータM1の出力軸にプーリ55が固定されており、当該プーリ55の回転がベルト56を介して第2のプーリ57に伝達されるようになされている。
【0022】
また当該第2のプーリ57には歯車58が形成されており、当該歯車58に歯合された歯車59及び当該歯車59に一体形成された歯車60を介して回転力がカム61に設けられた歯車62に伝達される。従つてモータM1の回転力はカム61に伝達され、当該モータM1を回転駆動することにより、カム61を回動させることができるようになされている。
【0023】
ここでカム61の回動中心部分にはロータリエンコーダ65が設けられており、当該ロータリエンコーダ65の回動位置(すなわちカム61の回動位置)を検出し得るようになされている。
【0024】
またカム61の側面には図5に示すような摺動溝61Aが形成されており、カム61を回動させることにより当該摺動溝61Aに沿つてストツカ31に固定された案内突起31Eを摺動させ、これによりストツカ31を矢印aで示す方向又はこれと逆方向に上下動することができるようになされている。従つて当該ストツカ31を上下動させると共に、カム61の回動位置を検出するようになされたロータリエンコーダ65の出力信号に基づいて当該カム61を所定の回動位置で停止させることにより、ストツカ31に収納されたトレイ42〜46のうち所望のトレイをデイスク挿入口41に対向した所定の掃出し及び挿入位置まで移動させることができる。
【0025】
またストツカ31に収納されているトレイ42〜46の摺動軸受42A、43A、44A、45A及び46Aの先端部にはそれぞれ凹形状の係合部42B、43B、44B、45B及び46Bが形成されており、当該係合部42B、43B、44B、45B及び46Bのうち挿入口41の高さ位置P(以下これを搬送可能位置と呼ぶ)に有るトレイの係合部は、図6の記録媒体搬送装置68において矢印b方向に摺動軸63上を摺動する摺動軸受64の係合突起64Aに係合され、当該摺動軸受64の動きに応じて矢印b方向(又は矢印bに対して逆方向)に摺動し得るようになされている。従つて当該搬送可能位置Pに移動したトレイをそれぞれの摺動軸47A、47B、47C、47D及び47Eに沿つて搬送し得るようになされている。
【0026】
また当該摺動軸受64の位置は、シヤーシ40に固定された例えばフオトセンサでなる位置検出素子66A、66B、66Cによつて検出し得るようになされている。
【0027】
ここで摺動軸受64を摺動軸63に沿つて移動させる手段として図7に示すように、シヤーシ40の一部に固定されたモータM2の出力軸にプーリ71が固定されており、当該プーリ71の回転がベルト72を介して第2のプーリ73に伝達されるようになされている。
【0028】
また当該第2のプーリ73には歯車74が形成されており、当該歯車74には歯車75が歯合され、さらに当該歯車75に一体形成された歯車76に歯車77が歯合され、さらに当該歯車77にベルト駆動用の歯車79に一体形成された歯車78が歯合されている。
【0029】
従つてモータM2を回転駆動することにより、ベルト駆動用の歯車79を回転させることができ、これによりベルト駆動用の歯車79及び81にそれぞれ歯合された歯付ベルト80を回転させることができる。このとき当該歯付ベルト80の一部に固定された摺動軸受64を摺動軸63に沿つて移動させることができる。
【0030】
従つてこのとき当該摺動軸受64に係合されている係合部42Aと一体に固定されたトレイ42を摺動軸63に沿つた方向(すなわち矢印bで示す方向又はこれと逆方向)に搬送することができる。
【0031】
ここでストツカ31に収納された複数のトレイ42、43、44、45及び46のうち、摺動軸受64によつて移動するトレイを選択する方法として、図5について上述した構成によつてストツカ31を上下動し、これにより選択したトレイを摺動軸受64と同様の高さ位置Pに移動することにより、当該トレイの係合部42B〜46Bのいずれかを摺動軸受64の突起部64Aに係合させることができる。この高さ位置Pは摺動軸受64に係合部を係合したトレイの高さ位置が挿入口41の高さ位置と等しくなるようになされている。
【0032】
従つて当該選択されたトレイは、モータM2を駆動することにより矢印gで示す方向に掃き出され、またモータM2を逆転駆動することにより矢印gで示す方向と逆方向に引き込まれるようになされている。
【0033】
また図8に示すように、トレイ42〜46のいずれかを挿入口41から見て最深部まで引き込んだ位置に光ピツクアツプ90が設けられている。この光ピツクアツプ90は基台91上を矢印cで示す方向又はこれとは逆方向に移動し得るようになされており、トレイ上に搭載されたデイスクに照射する光ビームの照射位置を当該デイスクの記録トラツクに沿つて移動させるようになされている。
【0034】
ここで図9に示すように、基台91は固定端91Aがデイスク再生装置30のシヤーシ40に固定されていると共に、当該固定端91Aに対して反対側の変移端91Bが矢印dで示す方向及びこれとは逆方向に変移し得るようになされている。
【0035】
すなわち当該基台91の変移端91Bには係合軸93Aが固定されており、当該係合軸93Aは図10に示すように、スライドカム95の垂直面に斜め方向及び水平方向に形成されているガイド孔95Aに係合するようになされている。
【0036】
ここで当該スライドカム95は矢印eで示す方向又はこれとは逆方向にスライドし得るようになされており、当該スライドカム95をスライド駆動するための駆動手段としてモータM3が設けられている。すなわちモータM3の出力軸に固定されたプーリ101にベルト102を介してプーリ103が係合されており、また当該プーリ103に一体形成されている歯車104に歯車105が歯合されている。さらに当該歯車105に一体形成されている歯車106がスライドカム95に形成されているラツク107に歯合されている。
【0037】
従つてモータM3を回転駆動することにより、スライドカム95を矢印eで示す方向又はこれと逆方向にスライドさせることができる。
【0038】
従つて当該スライドカムを矢印eで示す方向にスライドさせることにより、基台91の係合軸93Aがガイド孔95Aに沿つて矢印fで示す方向に移動する。従つて当該係合軸93Aが固定されている基台91の変移端91B(図9)もこれに応じて矢印fで示す方向に移動する。かくしてスライドカム95がスライド領域の端部Aまでスライドすると、係合軸93Aがガイド孔95Aの水平領域Hまで到達し、これにより基台91の変移端91Bが最上部まで移動することにより、基台91がほぼ水平状態となる。このときスライドカム95の位置は、マイクロスイツチ67(図8)でなる位置検出素子がスライドカム95の一部に設けられた突起部によつて押圧されることにより検出され、これによりモータM3を停止させるようになされている。
【0039】
ここでスライドカム95のガイド孔95Bには回動アーム96(図9)の先端に固定された係合軸93Bが係合され、当該スライドカム95のスライド動作に応じて矢印f又はこれと逆方向に上下動するようになされている。従つて当該係合軸93Bの上下動に応じて図9に示す回動アーム96が回動中心96Aを中心にして回動する。また当該回動アーム96の係合軸93Bが設けられた先端に対して反対側の先端部にはガイド孔96Bが形成されており、当該ガイド孔96Bには回動アーム97の先端部に設けられた係合突起97Bが当該ガイド孔96Bに沿つて摺動し得るように係合されている。
【0040】
従つて回動アーム97は回動アーム96の回動動作に応じて回動中心97Aを中心にして回動し得るようになされており、当該回動アーム97の回動動作に応じて当該回動アーム97の先端部に係合されたピン98を上下動させるようになされている。
【0041】
従つて図9において複数のトレイ42〜46の中から選択され、光ピツクアツプ90上の再生位置まで移動したトレイ42の位置決め孔42Hに対して、基台91の矢印fで示す方向への変移動作に応じてピン98が挿入されることにより、トレイ42の位置決めをし得ると共に当該トレイ42が不用意に矢印bで示す方向又はこれと逆方向に動かないようにすることができる。
【0042】
かくしてこの状態において基台91に設けられているターンテーブル110がトレイ42上に搭載されているデイスクDISKをデイスク押え112(図9)との間で押圧し、これにより当該ターンテーブル110を回転させることによりデイスクDISKを回転駆動することができる。またこのとき基台91の光ピツクアツプ90から光ビームをトレイ42上に搭載されているデイスクDISKの記録面に照射することにより、当該回転するデイスクDISKから情報を読み取ることができる。
【0043】
さらに再生動作を終了すると、スライドカム95を矢印e(図10)で示す方向と逆方向にスライドさせることにより、基台91の変移端91Bを矢印f方向と逆方向(すなわち下方向)に移動する。かくしてスライドカム95をスライド領域の端部までスライドさせることにより、基台91の変移端91Bが最下部に変移する。従つてこの状態においては基台91のターンテーブル110が同時に最下部に変移することにより、トレイ42上に搭載されているデイスクDISKを開放状態とすると共に、ピン98(図9)がサブトレイ42の位置決め孔42Hから抜脱され、この状態においてトレイ42をストツカ31の位置まで移動する。
【0044】
ここで図11に示すように、当該デイスク再生装置30においては、制御回路120が設けられており、当該制御回路120からの制御信号S10に基づいてストツカ31を上下駆動するための駆動回路121を駆動制御するようになされている。
【0045】
またストツカ31を上下動させる際の当該ストツカ31の位置はロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11によつて制御回路120に入力され、これにより当該制御回路120においてストツカ31の位置を検出し得るようになされている。
【0046】
また当該制御回路120は制御信号S12を駆動回路122に送出することにより、各トレイ42、43、44、45又は46を摺動軸受63に沿つて駆動するようになされている。
【0047】
また各トレイ42、43、44、45又は46を摺動軸受63に沿つて駆動する際の当該トレイ42、43、44、45又は46の摺動位置は、摺動軸受63に沿つて設けられた3つの位置検出素子66A、66B及び66Cからの位置検出信号S13、S14、S15が制御回路120に入力されることにより、当該制御回路120においてこれを検出し得るようになされている。
【0048】
また当該制御回路120は制御信号S16を駆動回路123に送出することにより、光ピツクアツプ90が搭載された基台91の変移端91Bを上下動するようになされている。
【0049】
また光ピツクアツプ90が搭載された基台91の変移端91Bを上下動させる際の当該変移端91Bの位置は、スライドカム95の位置を検出するようになされた位置検出素子67から出力される位置検出信号S17を制御回路120に入力することにより検出され、制御回路120は当該検出結果に基づいて駆動回路123を駆動制御するようになされている。
【0050】
(2)実施の形態の動作
このデイスク再生装置30においては、トレイ42、43、44、45及び46は、デイスク挿入口41に対応した高さPにおいて移動し得るようになされている。この位置は摺動軸受64が保持されている位置である。
【0051】
まず、デイスク再生装置30内にデイスクが収納されていない時、任意のトレイ42〜46にデイスクDISKを載置し、当該デイスク再生装置30内に収納する動作を実行する。
【0052】
すなわち例えば、トレイ44にデイスクを載置し当該デイスク再生装置30内に収納する場合(図12(A))、所要の操作に応じて制御回路120(図11)は駆動回路121を介してモータM1を駆動し、カム61(図4及び図5)を回動させることにより、ストツカ31を矢印a方向に移動する。そして、ロータリエンコーダ65(図11)からの位置検出信号S11によりトレイ44が搬送可能位置Pに到達したことを検出し、このとき制御回路120はストツカ31の移動を停止させる。この時、トレイ44に固定された係合部44Bと摺動軸受64に設けられた係合突起64Aとが係合される(図12(B))。
【0053】
この状態において制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64(図6)を矢印bで示す方向に対して逆方向に移動させる。そして、位置検出素子66Aが摺動軸受64が到来したことを検出したところで、制御回路120は当該摺動軸受64の移動を停止させる。この状態においてはトレイ44はデイスク挿入口41から当該デイスク再生装置30の外部(この位置をデイスクの装填及び取り出し位置と呼ぶ)に掃き出された状態(図12(C))となり、当該トレイ44にデイスクDISKを載置できる。
【0054】
さらに、操作者が当該トレイ44にデイスクDISKを載置し、所要の操作を行なうと、それに応じて制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する。そして、位置検出素子66Bが摺動軸受64が到来したことを検出したところで、制御回路120は摺動軸受120の移動を停止させる。この状態においてデイスクDISKが載置されたトレイ44はストツカ31に収納されたことになる(図12(D))。以上と同様な動作によつて、任意のトレイ42〜46にデイスクDISKを載置し収納することができる。
【0055】
次に任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKを再生する動作を説明する。すなわち図13に示すように、例えばトレイ44に載置されたデイスクDISKを再生する場合(図13(A))、所要の操作に応じて、制御回路120は駆動回路121を介して、モータM1を駆動し、カム61を回動させることにより、ストツカ31を矢印a方向(図5)に移動する。そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11により、トレイ44が搬送可能位置Pに到達したことを検出し、このとき制御回路120はストツカ31の移動を停止させる。
【0056】
この時、トレイ44に設けられている係合部44Bと摺動軸受64の係合突起64Aが係合される(図13(B))。ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64(図6)を矢印bで示す方向に移動する。そして位置検出素子66C(図6)が摺動軸受64が到来したことを検出したところで、当該摺動軸受64の移動を停止させる(図13(C))。
【0057】
摺動軸受64が所定の位置で停止した後、制御回路120は駆動回路123を介してモータM3を駆動し、スライドカム95(図9)を移動することにより光ピツクアツプを搭載した基台91を矢印fで示す方向に移動する。そして、位置検出素子67が基台91が再生位置に来たことを検出したところでスライドカム95を停止させる。この状態でトレイ44に載置されたデイスクDISKを再生することができる(図13(D))。以上と同様な動作で、任意のデイスクトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKを再生することができる。
【0058】
次に、現在再生位置にある任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKと別のトレイに載置されたデイスクDISKを再生する動作を説明する。すなわち図14に示すように、例えば、トレイ42に載置されたデイスクDISKを再生している際に(図14(A))別のトレイ45に載置されたデイスクDISKを再生する場合、所要の操作に応じて制御回路120は駆動回路123を通して駆動源M3を駆動し、スライドカム95を移動させることにより、光ピツクアツプ90が搭載された基台91を矢印fで示す方向と逆方向に移動する。そして、基台91が再生解除の位置まで来たことを位置検出素子67によつて検出したところで、スライドカム95を停止させる(図14(B))。
【0059】
スライドカム95が停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する。そして、位置検出素子66B(図6)において摺動軸受64が到来したたことを検出したところで摺動軸受64の移動を停止させる(図14(C))。摺動軸受64が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路121を通してモータM1を駆動し、カム61(図4)を回動駆動することにより、ストツカ31を矢印aで示す方向に移動する。
【0060】
そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11によつてトレイ45が搬送可能位置Pに到達したところで、摺動軸受64の移動を停止させる。この時、トレイ45に設けられた係合部42Bと摺動軸受64の係合突起64Aとが係合される(図14(D))。ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を通してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向に移動する(図14(E))。そして、位置検出素子66Cが摺動軸受64が到来したことを検出したところで制御回路120は駆動回路123を介してモータM3を駆動し、スライドカム95(図8)を移動させることにより基台91が再生位置に到達したことを検出したところで、当該スライドカム95の移動を停止させる。この状態で、トレイ45に載置されたデイスクDISKを再生することができる(図14(F))。
【0061】
以上と同様な動作で任意のデイスクトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKの再生中に別のトレイ42に載置されたデイスクDISKを再生できる。
【0062】
次に、任意のトレイに載置されたデイスクDISKの再生中に、別のトレイ42に載置されたデイスクDISKを取り出す動作を説明する。すなわち図15に示すように、例えば、トレイ42に載置されたデイスクDISKの再生中(図15(A))に、トレイ45に載置されたデイスクDISKを取り出す場合、所要の操作に応じて制御回路120は駆動回路123を通してモータM3を駆動し、スライドカム95(図5)を移動することにより、基台91を矢印fで示す方向と逆方向に移動する。そして、制御回路120は位置検出素子67からの位置検出信号S17に基づいて基台91が再生解除の位置まで来たことを検出すると、スライドカム95の移動を停止させる(図15(B))。
【0063】
スライドカム95が停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向と逆方向に移動する。そして、位置検出素子66Bにおいて摺動軸受64が到来したことを検出したところで、摺動軸受64の移動を停止させる(図15(C))。摺動軸受64が所定の位置で停止した後、制御回路120は駆動回路121を介してモータM1を駆動し、カム61(図4)を回転駆動することにより、ストツカ31を矢印aで示す方向に移動する。そして、ロータリエンコーダ65からの位置検出信号S11により、トレイ45が搬送可能位置Pに来たところで、ストツカ31の移動を停止させる。この時、トレイ45に設けられた係合部45Bと摺動軸受64の係合突起64Aが係合される(図15(D))。
【0064】
ストツカ31が所定の位置に停止した後、制御回路120は駆動回路122を介してモータM2を駆動し、摺動軸受64を矢印bで示す方向と逆方向に移動する。そして、位置検出素子66A(図6)において摺動軸受64が到来したことを検出したところで、摺動軸受64の移動を停止させる。この状態でトレイ45に載置されたデイスクDISKを取り出すことができる(図15(E))。
【0065】
以上と同様な動作で、任意のトレイ42〜46に載置されたデイスクDISKの再生中に別のトレイに載置されたデイスクDISKを取り出すことができる。
【0066】
このように当該デイスク再生装置30においては、デイスク挿入口41からトレイ42、43、44、45又は46を介してデイスクDISKを挿入するだけの簡易な操作方法によつてストツカ31内に当該デイスクDISKを収納し得ると共に、ストツカ31内に収納されたデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKを再生することができる。
【0067】
またデイスクDISKを取り出す場合にも、ストツカ31に収納されている複数のデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKをデイスク挿入口41から外部に掃き出すことができる。
【0068】
またストツカ31に収納されている複数のデイスクDISKの中から所望のデイスクDISKを再生位置まで移動させることができる。
【0069】
また当該デイスク再生装置30においては、ストツカ31の前後にデイスクDISKの装填及び取り出し部と再生部とを設けると共に、ストツカ31に収納されたトレイ42〜46を当該ストツカ31の前後方向に摺動し得るようにしたことにより、装填及び取り出し部及びストツカ31の間に再生部を設けた従来の場合に比して、ストツカ31からのトレイ42〜46の移動距離を短かくすることができる。
【0070】
従つて従来のようにメイントレイを用いることなく、トレイ42〜46を直接デイスク再生装置30の外部のデイスクの装填及び取り出し位置まで移動することができ、この分当該デイスク再生装置30の構成を簡略化し得、デイスク再生装置30を全体として小型化することができる。
【0071】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、一段と簡単な操作方法によつてデイスクDISKをデイスク再生装置30内に収納し得ると共に、ストツカ31に収納されたデイスクDISKの中から所望のデイスクを選択して再生することができる。
【0072】
またトレイ42〜46をデイスク挿入口41からデイスク再生装置30の外部(装填及び取り出し位置)まで直接移動することができ、この分当該デイスク再生装置30の構成を簡略化し得、デイスク再生装置30を全体として小型化することができる。
【0073】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、デイスクDISKを収納するトレイとして5つのトレイ42〜46を有するストツカ31を用いた場合について述べたが、トレイの数はこれに限らず、要は複数のトレイによつて複数のデイスクDISKを収納し、選択的に再生するデイスク再生装置であれば良い。
【0074】
また上述の実施の形態においては、デイスク再生装置30によつて再生するデイスクとして光学的に記録情報を読み出すようになされたものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の記録媒体を再生する再生装置に適用して好適なものである。
【0075】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、記録媒体をそれぞれ保持する複数のトレイと、複数のトレイを各収納位置に並設して収納するストツカと、ストツカを複数のトレイが並設される方向に移動させる移動手段と、記録媒体を再生する再生手段と、再生手段により記録媒体が再生される再生位置と、記録媒体を装脱する装脱位置と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上に位置決めされた一のトレイの収納位置との間を移動する係合突起と、複数のトレイがストツカに収納されるとき当該複数のトレイが並設される方向に向かう略同一線上に位置するように各トレイの側面に設けられ、係合突起と係合する被係合部と、再生位置と装脱位置とを結ぶライン上で、かつ、各トレイに設けられた被係合部が位置する略同一線上に係合突起が移動したとき、移動手段によりストツカをトレイの並設方向に移動させる制御手段とを設けるようにしたことにより、係合突起の係合対象である被係合部を変更することができ、この結果、簡易な構成で所望のトレイを選択することが可能となるだけでなく、選択したトレイを再生位置又は装脱位置に不具合なく移送することができ、かくして一段と操作性を向上し得ると共に、簡易な構成かつ小型化し得る再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再生装置の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】トレイの収納状態を示す側面図である。
【図3】ストツカの構成を示す斜視図である。
【図4】ストツカの駆動部を示す略線的平面図である。
【図5】カムによるストツカの駆動手段を示す断面図である。
【図6】トレイの搬送状態を示す略線的平面図である。
【図7】トレイを搬送する際の駆動手段を示す略線的側面図である。
【図8】再生部の構成を示す略線的平面図である。
【図9】スライドカムによる再生部の駆動状態を示す略線的側面図である。
【図10】スライドカムの構成を示す略線的側面図である。
【図11】実施の形態の制御系を示すブロツク図である。
【図12】デイスクの収納動作を示す略線図である。
【図13】デイスクの再生動作を示す略線図である。
【図14】デイスクの再生動作を示す略線図である。
【図15】デイスクの取り出し動作の説明に供する略線図である。
【図16】従来のデイスク再生装置を示す略線図である。
【符号の説明】
1、30……デイスク再生装置、31……ストツカ、40……シヤーシ、42、43、44、45、46……トレイ、42A、43A、44A、45A、46A、64……摺動軸受、42B、43B、44B、45B、46B……係合部、47A、47B、47C、47D、47E、63……摺動軸、61……カム、65……ロータリエンコーダ、66A、66B、66C、67……位置検出素子、90……光ピツクアツプ、91……基台。
Claims (2)
- 記録媒体をそれぞれ保持する複数のトレイと、
上記複数のトレイを各収納位置に並設して収納するストツカと、
上記ストツカを上記複数のトレイが並設される方向に移動させる移動手段と、
上記記録媒体を再生する再生手段と、
上記再生手段により上記記録媒体が再生される再生位置と、上記記録媒体を装脱する装脱位置と、上記再生位置と上記装脱位置とを結ぶライン上に位置決めされた一のトレイの収納位置との間を移動する係合突起と、
上記複数のトレイが上記ストツカに収納されるとき当該複数のトレイが並設される方向に向かう略同一線上に位置するように各上記トレイの側面に設けられ、上記係合突起と係合する被係合部と、
上記再生位置と上記装脱位置とを結ぶライン上で、かつ、各上記トレイに設けられた上記被係合部が位置する略同一線上に上記係合突起が移動したとき、上記移動手段により上記ストツカを上記トレイの並設方向に移動させる制御手段と
を具えることを特徴とする再生装置。 - 上記制御手段は、
上記複数のトレイのうち一のトレイの上記被係合部が上記係合突起と係合し、上記一のトレイが上記移送位置と上記再生位置又は上記装脱位置との間を移送されるとき、上記移動手段による上記ストツカの移動を禁止させる
ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
Priority Applications (1)
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JP2001229603A JP2001229603A (ja) | 2001-08-24 |
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Family Applications (1)
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- 2001-01-23 JP JP2001015137A patent/JP3580498B2/ja not_active Expired - Fee Related
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