JP2000100052A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JP2000100052A
JP2000100052A JP10283293A JP28329398A JP2000100052A JP 2000100052 A JP2000100052 A JP 2000100052A JP 10283293 A JP10283293 A JP 10283293A JP 28329398 A JP28329398 A JP 28329398A JP 2000100052 A JP2000100052 A JP 2000100052A
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disk
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disc
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Shinji Ito
伸二 伊東
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクトレイ及びこれを支持するトレイガ
イド部の形状、構造を工夫することにより、ディスク記
録再生装置全体の奥行きを小さくして、装置の小型化を
図ことができるディスクローディング装置を提供する。 【解決手段】 情報の記録及び/再生のための光ディス
クDが載置されるディスク載置部30及びこのディスク
載置部30より外側に突出する一対の被支持部を有する
ディスクトレイ17と、このディスクトレイ17の一対
の被支持部を支持する一対のトレイガイド部16,16
が前面から突出されたシャーシ11と、を備え、ディス
クトレイ17の一対の被支持部と反対側がシャーシ11
のトレイ出入口から突出している状態で一対のトレイガ
イド部16,16により一対の被支持部を支持可能に構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やCD−ROM(リードオンリメモリ)等の
光ディスク或いは光磁気ディスク(OD)その他のディ
スク状記憶媒体を用いて情報の記録及び/又は再生を行
う情報記憶装置のディスクローディング装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、情報記憶装置の一例とし
て、CDやCD−ROM等のディスク状記憶媒体を用い
て音楽や映画等の再生等を行うディスク記録再生装置が
提供されている。この種のディスク記録再生装置として
は、例えば、図22に示すようなMDプレーヤ1が知ら
れている。
【0003】このMDプレーヤ1は、3枚のMD(ミニ
ディスク)2を一度に収納してMD3枚の連続演奏や3
枚のMDに記録されている曲目を任意の順番に再生する
等の機能を有するものである。そのため、このMDプレ
ーヤ1には、3枚のMD2を収納できる3MD交換装置
3と、この3MD交換装置3とディスク駆動装置との間
に任意のMD2を選択して搬送する搬送機構と、この搬
送機構により搬送されたMD2を記憶媒体装着部におい
てチャッキングして音楽等の記録又は再生を行う記録再
生機構等が備えられている。
【0004】3MD交換装置3は装置本体4の正面中央
部に装着されており、その正面には3つのカートリッジ
挿入口5a,5b,5cが設けられている。これら3つ
のカートリッジ挿入口5a〜5cは、上下方向に所定の
間隔をあけて3層に形成されている。そして、各カート
リッジ挿入口5a〜5cの一側には、対応するカートリ
ッジ挿入口5a〜5cに挿入されたMD2を個別に排出
するためのイジェクト釦6a,6b,6cが設けられて
いる。
【0005】この3MD交換装置3の正面は、装置本体
4の前面に取り付けられた開閉蓋7によって開閉可能と
されている。この開閉蓋7の両側には、電源をオン・オ
フさせる電源釦及び送り釦や停止釦その他の操作釦8が
多数配置されている。この開閉蓋7を開けて3MD交換
装置3の正面を露出させ、各カートリッジ挿入口5a〜
5cからMD2を個別に挿入することにより、3枚のM
D2が装置本体4内において3箇所のカートリッジ収納
部に夫々収納保持される。
【0006】この装置本体4内において3MD交換装置
3の後方には、所定位置に収納されている3枚のMD2
のうち任意の1枚を選択的に取り出して搬送する搬送機
構が設けられている。そして、搬送機構の近傍には、こ
の搬送機構により搬送されるMD2の情報記憶ディスク
をチャッキングして楽音信号等を読み出して音楽等を再
生し、或いは楽音信号等を書き込んで音楽等を記録する
記録再生機構が配設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のMDプレーヤ1においては、3箇所のカ
ートリッジ収納部に収納された3枚のMD2の中から任
意のMD2を選択して取り出すために取出ホルダを昇降
動作させるためのモータと、取り出されたMD2を保持
するMDホルダを記憶媒体装着部に搬送するためのモー
タと、この記憶媒体装着部においてスピンドルモータを
移動させてMD2をチャッキングするためのモータとの
合計3個のモータが駆動源として使用されていた。従っ
て、MDの着脱動作やMDの搬送動作等の各動作毎にそ
れぞれ独立のモータが使用されていたため、使用される
モータの数が多くてモータ制御が複雑になると共に装置
全体の重量が重くなり、また不経済であるという課題が
あった。
【0008】このことは、上述したMD2に代えてCD
等のディスク状記憶媒体を使用するCDプレーヤについ
ても同様である。この種のCDプレーヤには、複数枚の
CDが個別に載置される複数のディスクトレイと、この
複数のディスクトレイを保持するトレイストッカと、こ
のトレイストッカを昇降動作させるスライド部材とが設
けられている。そして、これらの駆動源として、トレイ
ストッカを昇降動作させるためのモータと、このトレイ
ストッカに保持されているディスクトレイを装置本体の
前方に突出させたり、ディスクトレイに載置されている
CDを記憶媒体装着部に搬送するためのモータと、この
記憶媒体装着部においてスピンドルモータを移動させて
CDをチャッキングするためのモータとの合計3個のモ
ータが使用されており、3モータ構成となっていて、同
じくモータの数が多かった。
【0009】そこで、本件特許出願に係る発明者は、上
述した3種類の動作を2個のモータで行う機構を完成し
た。その機構は、複数のディスクトレイを保持するトレ
イストッカの昇降動作と、このトレイストッカに保持さ
れているディスクトレイを1個ずつ取り出して搬送する
搬送動作とを1個のモータで行うことができるようにし
たものである。そして、1個のモータを駆動源として、
ディスク状記憶媒体の記録及び/又は再生中にディスク
状記憶媒体の交換動作(以下「エクスチェンジ(exchang
e)」という。)を可能とすべく努力した結果、そのよう
な機能を有するエクスチェンジ機構を発明することがで
きた。
【0010】ところが、そのエクスチェンジ機構におい
ては、ディスクトレイが略四角形をなす板体によって構
成されていたため、エクスチェンジ機能を確保するため
にはシャーシの奥行方向の長さが、少なくともディスク
トレイの長さの2倍以上必要とされていた。そのため、
ディスク記録再生装置全体の奥行きが大きくなってしま
い、装置が大型化されるという課題があった。
【0011】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ディスクトレイ及びこれを支持するト
レイガイド部の形状、構造を工夫することにより、ディ
スク記録再生装置全体の奥行きを小さくして、装置の小
型化を図り、上記課題を解決することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載のディスクローディング装置は、情報の記録及び/
又は再生のためのディスク状記憶媒体が載置されるディ
スク載置部及びこのディスク載置部より外側に突出する
一対の被支持部を有する載置部材と、この載置部材の一
対の被支持部を支持する一対のトレイガイド部が前面か
ら突出されたシャーシと、を備え、載置部材の一対の被
支持部と反対側がシャーシのトレイ出入口から突出して
いる状態で一対のトレイガイド部により一対の被支持部
を支持可能に構成したことを特徴としている。
【0013】本発明の請求項2記載のディスクローディ
ング装置は、載置部材は、ディスク載置部を中心として
外側に突出する一対の被支持部と、この一対の被支持部
と反対側に突出され且つ両側部に切欠きが設けられた突
出部と、一対の被支持部間に形成され且つ突出部が挿入
可能とされた切欠き部とを設けたことを特徴としてい
る。
【0014】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載のディスクローディング装置では、シャ
ーシの一対のトレイガイド部で載置部材の一対の被支持
部を支えることにより、トレイ出入口から載置部材を所
定量突出させた状態で確実に支持することができる。
【0015】本発明の請求項2記載のディスクローディ
ング装置では、載置部材に一対の被支持部と中央突出部
と切欠き部とを形成することにより、載置部材をトレイ
出入口から所定量突出させた状態で確実に支持すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図21は、本発明の実施の
例を示すもので、ディスク状記憶媒体としてCD等の光
ディスクや光磁気ディスク等を用いて情報の記録(書込
み)及び/又は再生(読取り)を行うようにした情報記
憶装置の一具体例を示す記録再生両用のディスク記録再
生装置に適用したものである。
【0017】即ち、図1は本発明のディスク記録再生装
置をブロック毎に分解した斜視図、図2は同じく部品毎
に分解した斜視図、図3はディスク記録再生装置のシャ
ーシ組立体とストッカ組立体を示す斜視図、図4はスト
ック位置においてトレイストッカに5枚のディスクトレ
イを収納したトレイ収納状態を示す平面図、図5は図4
のX−X線断面図、図6は図4のY−Y線断面図、図7
はトレイストッカを最上段まで上昇させた状態の平面
図、図8はディスクトレイを引出したイジェクト状態の
平面図、図9はディスクトレイを記憶媒体装着部に移動
したトレイ装着状態の平面図、図10はディスクトレイ
を記憶媒体装着部に移動してチャッキングした状態の中
央部縦断面図、図11はディスク再生中のディスク交換
(エクスチャンジ)状態の中央部縦断面図である。
【0018】また、図12は本発明のディスク記録再生
装置に係るディスクトレイの斜視図、図13は本発明の
ディスク記録再生装置に係るディスクトレイと従来のデ
ィスクトレイとの比較した説明図、図14は本発明のデ
ィスク記録再生装置に係るトレイストッカの斜視図、図
15は同じくスライド部材の斜視図、図16は本発明の
ディスク記録再生装置の動力伝達経路を示す平面図、図
17はディスクトレイ搬送系の動力伝達経路を示す側面
図、図18はチャッキング操作系の動力伝達経路を示す
側面図、図19はスライド部材駆動系の動力伝達経路を
示す側面、図20はディスクトレイ搬送系における動力
伝達経路の要部を示す説明図、図21は本発明のディス
ク記録再生装置に係る段付切換レバーの斜視図である。
【0019】このディスク再生装置10は、図1〜図3
に示すように、上面に開口された筐体からなるシャーシ
11を備えており、このシャーシ11内には、ディスク
状記憶媒体の一具体例を示す記録再生両用の光ディスク
Dを1度に5枚ストックすることができる収納手段の一
具体例を示すトレイストッカ12と、このトレイストッ
カ12から供給された光ディスクDをチャッキングして
所定速度で回転駆動する記憶媒体駆動装置の一具体例を
示すディスク回転駆動装置13と、所定速度で回転駆動
される光ディスクDに対して情報信号の書込み(記録)
及び/又は読出し(再生)を行う光学ピックアップ装置
14と、これら装置の動作を制御するコントローラその
他の装置が内蔵されている。
【0020】シャーシ11は、上面が開口された長方形
状の匣体からなり、略長方形をなす底面板11aと、こ
の底面板11aの前部に連続する前面板11bと、底面
板11aの両側部に連続する左右の側面板11c,11
dと、底面板11aの後部に連続する後面板11eとを
有している。このシャーシ11の前面板11bの上部に
は、その高さを側面板11c,11d等よりも低く設定
することにより横方向に延びる細長い開口部からなるト
レイ出入口15が設けられている。そして、トレイ出入
口15の両側部には、前面板11bの外側である前方に
突出すると共に内側である後方にも連続して延在された
一対のトレイガイド部16,16が設けられている。
【0021】一対のトレイガイド部16,16は、載置
部材の一具体例を示すディスクトレイ17の搬送方向と
交差する方向の各側部を下方から支えるもので、各トレ
イガイド部16,16には、シャーシ11の前後方向で
あるトレイ搬送方向に延びるガイドレイル16a,16
aが上方へ突出するように設けられている。この一対の
トレイガイド部16,16に関連させてシャーシ11の
前側上部には、前部取付ベース18が固着手段の一具体
例を示す固定ネジ19により締付固定されて取り付けら
れている。
【0022】この前部取付ベース18は、図1等に示す
ように、シャーシ11を横方向に跨ぐように装着される
ブロック状の部材からなり、その長手方向の両端下部に
は、一対のトレイガイド部16,16と上下方向に対向
するように一対のトレイ押え部18a,18bが設けら
れている。ディスクトレイ17のイジェクト時、これら
上下に対をなすトレイガイド部16,16とトレイ押え
部18a,18bとで両側部が支えられてディスクトレ
イ17の前部が前面板11bの前方へ突出するように保
持される。
【0023】この前部取付ベース18の一方のトレイ押
え部18aには、図5等に示すように、ディスクトレイ
17の出入りを検出する前部検出アーム20と後部検出
アーム21とが上下方向へ揺動可能に取り付けられてい
る。各検出アーム20,21は、ディスクトレイ17の
移動軌跡上に突出する入力部20a,21aを有し、こ
れら入力部20a,21aの反対側に検出スイッチ22
a,22bがそれぞれ配置されている。これらの検出ア
ーム20,21をディスクトレイ17で押し上げて対応
する検出スイッチ22a,22bをオン・オフさせるこ
とにより、そのスイッチが取り付けられている位置をデ
ィスクトレイ17が通過したことを検出することができ
る。
【0024】更に、前部取付ベース18の一方のトレイ
押え部18aには、前部送りギア23が回転自在に取り
付けられている。この前部送りギア23の一部は、トレ
イガイド部16の上方へ突出されており、この突出部に
はイジェクト時においてディスクトレイ17のラックが
噛合される。この前部送りギア23の回転力により、そ
の回転方向に応じてディスクトレイ17が前方又は後方
へ移動される。更に、シャーシ11の一方の側面板11
cには、後述する側部取付ベース25が取り付けられる
棚部11fが設けられている。そして、他方の側面板1
1dには、シャーシ11の前後方向に所定の間隔をあけ
て2つの垂直溝26a,26bが上下方向に延在されて
設けられている。
【0025】また、図1等に示すように、前面板11b
の一対のトレイ押え部18a,18bの内側には、トレ
イ出入口15を開閉するための開閉蓋27が取り付けら
れている。この開閉蓋27は横方向に細長い板体からな
り、その両端下部には、長手方向外側に突出する軸部2
7a,27aが設けられている。これらの軸部27a,
27aを回動自在に支持するため、一対のトレイ押え部
18a,18bの内側には一対の軸受部28a,28b
が設けられており、これらの軸受部28a,28bによ
って開閉蓋27が回動自在に両端支持されている。そし
て、開閉蓋27の一方の軸部27aに装着されるコイル
バネ29のバネ力により付勢されて、トレイ出入口15
が開閉蓋27によって閉じられている。
【0026】このトレイ出入口15から出し入れされる
ディスクトレイ17は、図12に示すように、使用され
る光ディスクDよりも大きな板状の部材からなり、その
中央部には、例えば直径12cmの光ディスクDが載置
される大径凹部30aと直径8cmの光ディスクDが載
置される小径凹部30bとを有するディスク載置部30
が設けられている。このディスクトレイ17の前部中央
部には、その両側部に四角形の切欠き31a,31bを
設けることにより台形状の中央突出部17aが設けられ
ている。そして、中央突出部17aの反対側には、ディ
スク載置部30を中心として外側に互いに平行に突出す
る一対の被支持部17b,17cが設けられている。
【0027】このディスクトレイ17には、ディスク載
置部30の中央部から後部にかけてスリット状に開口さ
れた開口部の一具体例を示す開口穴34が設けられてい
る。この開口穴34は、トレイ装着状態においてディス
ク回転駆動装置13のターンテーブル33が挿入される
もので、トレイ装着前のストック位置においては、光デ
ィスクDがディスク載置部30に載置されているか否か
を検出する光検出器の光の通路となるものである。この
ディスクトレイ17のディスク載置部30の後方と一対
の被支持部17b,17cとで囲まれた部分に、後述す
るカム部材やギア等との接触を避けると共に縦方向に並
べられた2枚のディスクトレイ17の長さを短くするた
めの逃げ部35が設けられている。
【0028】図13に示すように、一方のディスクトレ
イ17の逃げ部35内には他方のディスクトレイ17の
中央突出部17aが挿入可能とされている。このよう
に、2枚のディスクトレイ17を縦方向に並べることに
より、前部両側部に切欠きの無い従来のディスクトレイ
37を縦方向に2枚並べた場合に比べて、全体の縦方向
の長さを距離Sだけ短くすることができる。従って、デ
ィスクトレイ17のストック位置とディスク回転駆動装
置13との距離を短くして奥行き方向を短くし、装置全
体の小型化を図ることができる。
【0029】更に、図12に示すように、ディスクトレ
イ17の搬送方向と交差する方向の両側縁には、それぞ
れ下面側に開口すると共に前後方向に真っ直ぐ延びるガ
イド溝38a,38bが設けられている。これらのガイ
ド溝38a,38bは、ディスクトレイ17の横方向の
移動を規制してトレイ出入口15からディスクトレイ1
7を直線的に出し入れさせるためのものであり、イジェ
クト時において各ガイド溝38a,38bには、シャー
シ11の一対のトレイガイド16,16に設けたガイド
レール16a,16aがそれぞれ摺動可能に挿入され
る。
【0030】また、ディスクトレイ17の一方の側縁に
は、先端部から形成されて被支持部17bの後端部まで
達するラック39が設けられている。そして、被支持部
17bの後端部近傍には、後述するスライダ40によっ
て位置合せされる位置決め部としてのV字凹部41が設
けられている。更に、ディスクトレイ17の被支持部1
7bの近傍には、このディスクトレイ17をロックして
移動を防止するためのロック穴42が設けられている。
【0031】このような構成を有する5枚のディスクト
レイ17が、ディスク載置部30に載置されている光デ
ィスクDの主面である情報記録面を互いに略平行にして
トレイストッカ12に収納されている。このトレイスト
ッカ12は、図14に示すように、ディスクトレイ17
よりも若干幅広に形成されたベース板12aと、このベ
ース板12aの幅方向両側において立ち上げるよう取り
付けられた左右の側面板12b,12cとを有し、各側
面板12b,12cは固定ネジ43a等の固着手段によ
り固定されて一体的に構成されている。
【0032】このトレイストッカ12の各側面板12
b,12cの内側には、上下方向に所定の隙間をあけて
5枚の棚片12d,12dが互いに平行をなすようにそ
れぞれ設けられている。最上段の棚片12dは、最上段
に収納されるディスクトレイ17の上方への抜止めをな
すもので、各棚片12d間に形成されたトレイ収納部及
び最下段の棚片12dと底面とで囲まれたトレイ収納部
により、ディスクトレイ17の左右の側縁部がそれぞれ
移動可能に保持される。更に、一方の側面板12bに
は、中部送りギア44が挿入される開口窓45が設けら
れている。この開口窓45は5つのトレイ収納部にそれ
ぞれ開口されていて、トレイストッカ12の昇降位置に
応じて対応する穴から中部送りギア44がトレイ収納部
内に入り込み、その段に保持されているディスクトレイ
17のラック39と着脱可能に噛合される。
【0033】図2に示すように、トレイストッカ12の
前部にはストッパ板46が固定ネジ43b等の固着手段
により取り付けられている。このストッパ板46は、ト
レイストッカ12が前方へ移動するのを制限するもので
ある。また、左右の側面板12b,12c間には上面板
46が掛け渡されていて、複数の固定ネジ43cによっ
て上面板46が両側面板12b,12cの上部に固定さ
れている。更に、底面板12aの略中央部には、後述す
る光検出器48の光を通過させるための光通過穴49が
設けられている。この光通過穴49には、シャーシ11
の底面板11aに設けたセンサ保持部11hが挿入され
る。更に、底面板12aの両側面には、ガイドピン50
のネジ部が螺合される2つのネジ孔51が前後方向に所
定の間隔をあけてそれぞれ設けられている。
【0034】このような構成を有するトレイストッカ1
2が、スライド部材53に載置されている。このスライ
ド部材53は、図15に示すように、トレイホルダ12
よりも若干幅広に形成された下面板53aと、この下面
板53aの左右に連続して上方へ立ち上がるように形成
された左右の側面板53b,53cとを有している。ス
ライド部材53の下面板53aには、このスライド部材
53を前後方向に移動させるためのガイド穴54,55
が2箇所に設けられている。2つのガイド穴のうち、1
つのガイド穴54は下面板53aの前部略中央部に配置
され、他の1つのガイド穴55は後部において一側に若
干オフセットされて配置されている。
【0035】これらガイド穴54,55の前部には、抜
け止め用の頭部を挿入するための広口部54a,55a
が設けられている。そして、図4に示すように、一方の
ガイド穴54にはシャーシ11の底面板11aに設けた
センサ保持部11hが挿入され、他方のガイド穴55に
は同じく底面板11aに設けたガイド突部11iが挿入
されている。これらセンサ保持部11h及びガイド突部
11iにガイドされてスライド部材53が、シャーシ1
1に対して前後方向へスライド可能に支持されている。
更に、底面板11aの後部であって、ガイド穴55と一
方の側面板53bとの間には前後方向に延びる切欠き部
53dが設けられ、ガイド穴55と他方の側面板53c
との間には後述するカム部材等との接触を避けるための
切欠き部53eが設けられている。そして、一方の切欠
き部53dの一方の側縁には、後述する駆動ギア56と
噛み合う歯を前後方向に連続させたラック57が設けら
れている。
【0036】また、スライド部材53の左右の側面板5
3b,53cには、前後方向に所定の隙間をあけて2つ
の昇降カム溝58,58が前後並びにそれぞれ設けられ
ている。これらの昇降カム溝58,58は、同一の形状
及び大きさを有する階段状の長穴からなり、左右の側面
板53b,53c間においては互いに対向するように配
置されている。そして、各昇降カム溝58には、トレイ
ストッカ12に螺合固定されるガイドピン50がそれぞ
れ摺動可能に挿通される。
【0037】ガイドピン50は、段付きの軸部を有する
ネジ部材からなり、その軸部が昇降カム溝58内を摺動
する。そして、一方の側面板53bの2つの昇降カム溝
58には、後述する側部取付ベース66に設けた垂直溝
を貫通した後にガイドピン50が挿通され、その先端の
ネジ部がベース12aのネジ孔51に螺合される。ま
た、他方の側面板53cの2つの昇降カム溝58には、
シャーシ11に設けた垂直溝26a,26bを貫通した
後にガイドピン50が挿通され、同じく先端のネジ部が
ベース12aのネジ孔51に螺合される。
【0038】これらの昇降カム溝58は、上下方向に所
定の間隔をあけて設けられた5つの水平部58aと、上
下の水平部58aを斜めに連通する4つの傾斜部58b
とを有し、5つの水平部58aはトレイストッカ12の
5つのトレイ収納部に対応させて同様の高さとなるよう
に形成されている。そして、トレイストッカ12の高さ
に対応させて上述したトレイ出入口15が形成されてい
る。
【0039】即ち、各昇降カム溝58に挿通された4本
のガイドピン50が最下段の1段目の水平部58aにあ
る場合には、トレイストッカ12の最上段のトレイ収納
部がトレイ出入口15と略同一高さとなるように設定さ
れている。そして、4本のガイドピン50が最上段の5
段目の水平部58aに移動した場合には、トレイストッ
カ12が所定量だけ持ち上げられてその最下段のトレイ
収納部がトレイ出入口15と一致することになる。
【0040】このようなトレイストッカ12の昇降動作
は、シャーシ11の一方の側面板11dに設けた2つの
垂直溝26a,26bと、側部取付ベース66に設けた
2つの垂直溝と、スライド部材53に設けた4つの昇降
カム溝58,58とによって実現される。即ち、トレイ
ストッカ12が、垂直溝26a,26bによりシャーシ
11に対して上下方向へのみ昇降可能に支持されている
一方、スライド部材53が、シャーシ11に対して前後
方向へのみ移動可能に支持されているため、スライド部
材53を前後方向へ移動することにより、垂直溝26
a,26bとガイドピン50,50と昇降カム溝58,
58とからなるストッカ昇降機構の作用を介してトレイ
ストッカ12が上下方向へ昇降動作される。
【0041】このようなトレイストッカ12に収納され
ているディスクトレイ17をトレイ出入口15から出し
入れさせるためシャーシ11の一方の側面板11cの棚
部11fには、イジェクト位置とトレイストッカ12と
記憶媒体装着部との間にディスクトレイ17を搬送する
トレイ搬送機構60が設けられている。このトレイ搬送
機構60は、ディスクトレイ搬送系を構成するもので、
図1等に示すように、駆動源としての駆動モータ61
と、この駆動モータ61の回転数を落として伝達トルク
を増大させるゴムベルト式減速機構62と、このゴムベ
ルト式減速機構62から伝達されるトルクにより回転駆
動される3個の送りギア23,44,63等を備えてお
り、図17等に示すような動力伝達経路が構成されてい
る。
【0042】このトレイ搬送機構60の駆動モータ61
は、図1等に示すように、シャーシ11の一方の側面板
11cの棚部11fに複数の固定ネジ65aで取り付け
られる側部取付ベース66に固定されている。この駆動
モータ61の回転軸61aは側部取付ベース66の上面
側に突出されており、その回転軸61aには駆動プーリ
67が取り付けられている。駆動プーリ67は、軸方向
に所定の間隔をあけて設けた3箇所のベルト掛け部を有
し、各ベルト掛け部には無端状の動力伝達媒体であるゴ
ムベルト68a,68b,68cが掛けられている。
【0043】図4及び図16等に示すように、駆動プー
リ67の中央ベルト掛け部に掛けられている第1のゴム
ベルト68aの他端は、シャーシ11の前側に延在され
て、側部取付ベース66の前部に立設された支持軸69
aに回転自在に支持されている前部従動プーリ70aに
掛けられている。前部従動プーリ70aには前部出力ギ
ア70bが一体に設けられており、この前部出力ギア7
0bは前部中間ギア71の大径部71aに噛合されてい
る。前部中間ギア71は、支持軸69aの前側に立設さ
れた支持軸69bに回転自在に支持されており、その大
径部71aと一体に小径部71bが設けられている。そ
して、前部中間ギア71の小径部71bは、上述した前
部送りギア23に噛合されている。
【0044】また、駆動プーリ67の下部ベルト掛け部
に掛けられている第2のゴムベルト68bの他端は、シ
ャーシ11の後側に延在されて、側部取付ベース66の
中部に立設された支持軸69cに回転自在に支持されて
いる中部従動プーリ72aに掛けられている。中部従動
プーリ72aの下方には、同じく支持軸69cに回転自
在に支持されている揺動アーム73が配置され、この揺
動アーム73上に中部従動プーリ72aと一体に設けた
中部出力ギア72bが載置されている。この中部出力ギ
ア72bには中部中間ギア74の大径部74aが噛合さ
れていて、その大径部74aには小径部74bが一体に
設けられている。そして、中部中間ギア74の小径部7
4bには、上述した中部送りギア44が噛合されてい
る。
【0045】中部送りギア44と中部中間ギア74と
は、揺動アーム73の一方のアーム片73aに立設され
た軸部73c,73dにそれぞれ回転自在に支持されて
いる。従って、中部送りギア44及び中部中間ギア74
は、揺動アーム73の揺動動作によって中部出力ギア7
2bの周囲を回転するように構成されている。そして、
揺動アーム73が図4において時計方向へ回動するとき
には、中部送りギア44が内側に回動されてトレイスト
ッカ12に設けた開口窓45からトレイ収納部内に入り
込み、そのトレイ収納部内に保持されているディスクト
レイ17のラック39に噛合される。また、揺動アーム
73の他方のアーム片73bには、下方に突出する操作
ピン73eが設けられている。
【0046】更に、駆動プーリ67の上部ベルト掛け部
に掛けられている第3のゴムベルト68cの他端は、シ
ャーシ11の後側に延在されて、側部取付ベース66の
後部に立設された支持軸69cに回転自在に支持されて
いる後部従動プーリ75aに掛けられている。後部従動
プーリ75aには後部出力ギア75bが一体に設けられ
ていて、この後部出力ギア75bには後部中間ギア76
の大径部76aが噛合されている。そして、後部中間ギ
ア76の大径部76aには小径部76bが一体に設けら
れている。この後部中間ギア76は、シャーシ11に立
設された支持軸77aに回転自在に支持されている。そ
して、後部中間ギア76の下方には、同じく支持軸77
aに回転自在に支持されている段付切換レバー78が配
置され、この段付切換レバー78上に小径部76bが載
置されている。
【0047】段付切換レバー78は、図21に示すよう
に、円筒状の筒軸部78aと、この筒軸部78aから突
出した2つのアーム部78b,78cとを有している。
そして、第1のアーム部78bには上方に突出する操作
ピン78dが設けられ、第2のアーム部78cには周方
向に傾斜された傾斜面78eが設けられている。この傾
斜面78eの両側に上面部78fと下面部78gとが設
定されていて、上下両面78f,78g間に所定の高さ
を有する段差が設けられている。そして、第2のアーム
部78cには、上面部78fから傾斜面78eを経て下
面部78gに達する長孔79が設けられている。
【0048】段付切換レバー78の長孔79は、円筒部
78aの軸心を中心とする円弧状とされており、シャー
シ11に立設された支持軸77bが摺動可能に挿通され
ている。支持軸77bには昇降ギア80が回動自在に支
持されていて、コイルばね81aのばね力で第2のアー
ム部78c側に付勢されている。この昇降ギア80は、
後部中間ギア76の小径部76bに噛合される大径部8
0aと、この大径部80aの下部に一体に設けた小径部
80bとを有している。この昇降ギア80は、段付切換
レバー78の回動によりコイルばね81aの付勢力に抗
して傾斜面78eに沿って昇降動作され、上面部78f
上の上部位置と下面部78g上の下部位置とを取ること
ができる。この昇降動作の前後において昇降ギア80
は、常に後部中間ギア76の小径部76bに噛合されて
いる。
【0049】昇降ギア80の大径部80aには可動ギア
82が着脱可能に噛合される。可動ギア82は、シャー
シ11に立設された支持軸77cに回動自在に支持され
ていて、コイルばね81bのばね力でシャーシ11の底
面板11a側に付勢されている。この可動ギア82の下
方には後述する揺動フレーム83に設けた操作アーム8
3aが対向設置されており、この操作アーム83aの上
下方向への揺動によりコイルばね81bの付勢力に抗し
て昇降動作される。この昇降動作の前後において可動ギ
ア82は、昇降ギア80が上部位置にあるときには大径
部80aと噛合され、下部位置に移動したときには大径
部80aとの噛合が解除されるようになされている。
【0050】この可動ギア82には、側部取付ベース6
6に回動自在に支持されている後部送りギア63が噛合
されている。この後部送りギア63は、可動ギア82の
昇降動作の前後において常に可動ギア82と噛合されて
いる。尚、2つのコイルばね81a,81bの他端は、
側部取付ベース66に設けたばね受け片66aに着座さ
れている。
【0051】かくして、図4、図8及び図9において、
駆動モータ61が実線で示す時計方向に回転すると、駆
動プーリ67から3本のゴムベルト68a〜68cを介
して3つの従動プーリ70a,72a,75aが共に時
計方向に回転駆動される。これにより、前部従動プーリ
70aからトルクが伝達される前部搬送部では、出力ギ
ア70bと中間ギア71を介して前部送りギア23が時
計方向へ回転駆動される。また、中部従動プーリ72a
からトルクが伝達される中部搬送部では、出力ギア72
bと中間ギア74を介して中部送りギア44が時計方向
へ回転駆動される。そして、後部従動プーリ75aから
トルクが伝達される後部搬送部では、出力ギア75bと
中間ギア76と昇降ギア80と可動ギア82を介して後
部送りギア63が同じく時計方向へ回転駆動される。
【0052】このとき、前部搬送部の前部送りギア23
と中部搬送部の中部送りギア44は、それぞれ出力ギア
70b及び出力ギア72bと直結されているため、両送
りギア23,44は常に回転駆動されることになる。一
方、後部搬送部では、昇降ギア80と可動ギア82との
間が噛み合いに関して断続可能に構成されているため、
その噛み合いの有無により、後部送りギア63は回転駆
動されたり静止状態とされることになる。
【0053】また、前部送りギア23及び後部送りギア
63は、シャーシ11の所定位置に支持されていてディ
スクトレイ17に設けたラック39の移動軌跡上に位置
しているため、その位置にディスクトレイ17が移動す
ると、常にラック39に噛合されることになる。一方、
中部送りギア44は揺動アームに支持されているため、
この揺動アームの揺動運動に応じてラック39の移動軌
跡上に突出し、その際にのみラック39に噛合すること
ができる。
【0054】このような構成を有するトレイ搬送機構6
0によって出し入れされる複数枚のディスクトレイ17
が収納されたトレイストッカ12の後方には、シャーシ
11に対して揺動可能に支持された揺動フレーム83が
配設されている。図1〜図4等に示すように、揺動フレ
ーム83は略四角形をなす枠体からなり、一方の側面の
前側下部には、上述した操作アーム83aが前向きに突
出するよう設けられている。この揺動フレーム83の両
側面の後側上部には、シャーシ11に対する回動中心と
なる回動軸部83bが設けられている。この回動軸部8
3bは、シャーシ11に設けた軸受支持部によって回動
自在に支持されており、従って、揺動フレーム83はシ
ャーシ11に対して前下がりに傾動自在に構成されてい
る。更に、揺動フレーム83の上面には、上方に突出す
るロックピン117が設けられている。このロックピン
117は、チャッキング時においてディスクトレイ17
のロック穴42に嵌合されるもので、これによりディス
クトレイ17をロックして移動を制限することができ
る。
【0055】この揺動フレーム83の傾動動作を確保す
るため、シャーシ11の底面板11aには揺動フレーム
44よりも若干大きな開口窓84が設けられている。こ
の揺動フレーム83の前側下部は前下がり時、即ち、チ
ャッキング前の状態においてのみ開口窓84から下方へ
突出する。この揺動フレーム83の内部には、4個のマ
ウント部材85を介してサブシャーシ86が弾性支持さ
れている。そして、このサブシャーシ86にディスク回
転駆動装置13と光学ピックアップ装置14とが搭載さ
れている。マウント部材85は、ゴム状弾性体によって
形成された中空の瓢箪形円筒体からなり、このような4
個のマウント部材85でサブシャーシ86を弾性支持す
ることにより、シャーシ11側の振動がディスク回転駆
動装置13等に伝達されるのを防止している。
【0056】ディスク回転駆動装置13は、サブシャー
シ86の前部に固定されたスピンドルモータ87を有
し、このスピンドルモータ87の上向きに設定された回
転軸の先端部にターンテーブル33が取り付けられてい
る。このターンテーブル33は、サブシャーシ86の上
面に対して略平行をなすように設定されていると共に、
その上面中央部には、光ディスクDの中心穴が嵌合され
るセンタリングガイドが設けられている。
【0057】このスピンドルモータ87の後方には、光
学ピックアップ装置14が1本のガイド軸88aと1個
のガイド板88bとで両側をガイドされて前後方向へ進
退移動可能に支持されている。一方のガイド軸88aは
両端がサブシャーシ48に固定されていると共に、他方
のガイド板88bはサブシャーシ86に固定されて、互
いに平行をなすように構成されている。これらのガイド
軸88a及びガイド板88bに摺動可能に支持された光
学ピックアップ装置14のキャリッジ14aがターンテ
ーブル33に対して接近・離反可能に構成されている。
【0058】このキャリッジ14aの上部には対物レン
ズ14bが上向きに設置された光学ヘッド14cが取り
付けられている。この対物レンズ14bから出射された
レーザ光がターンテーブル33にチャッキィングされた
光ディスクDの情報記録面に照射され、また、その情報
記録面から反射されたレーザ光が対物レンズ14bを介
して光学ヘッド14cに入射される。対物レンズ14b
及びターンテーブル33(スピンドルモータ87)の各
中心はディスクトレイ17の中心の移動軌跡上に設定さ
れており、ターンテーブル33に装着された光ディスク
Dの後部において対物レンズ14bが前後方向に移動可
能とされている。
【0059】このターンテーブル33の上方には、図1
及び図11等に示すように、ターンテーブル33との間
で光ディスクDを挟持して回転方向に一体となすディス
ククランパー89が配置されている。このディスククラ
ンパー89は、揺動フレーム83の上方を覆うように配
置された後部取付ベース90に、上下、左右及び前後方
向にそれぞれ一定のあそびを持って保持されている。こ
の後部取付ベース90は、シャーシ11の後部におい
て、左右の側面板11c,11d間に掛け渡すように取
り付けられ、複数本の固定ネジ19aで締付固定されて
いる。
【0060】この後部取付ベース90の略中央部にディ
スククランパー89が配置されている。このディスクク
ランパー89は、後部取付ベース90に設けた穴を上下
に貫通する筒軸部と、この筒軸部の下端部に設けられた
フランジ状の押え板と、筒軸部の上端部に着脱可能に取
り付けられた取付板とを有している。そして、筒軸部の
内部にはチャッキング用のマグネットが収納されてお
り、このマグネットの吸着力によってディスククランパ
ー89がターンテーブル33に吸着される。これによ
り、ターンテーブル33に装着された光ディスクDが、
ディスククランパー89とターンテーブル33とで上下
から挟持され、このチャッキング状態で回転駆動され
る。
【0061】また、図5等に示すように、後部取付ベー
ス90の一方の側部には、情報信号の記録及び/又は再
生が行われる記憶媒体装着部にディスクトレイ17が移
動されたか否かを検出する前部検出アーム91と後部検
出アーム92とが上下方向へ揺動可能に取り付けられて
いる。各検出アーム91,92は、ディスクトレイ17
の移動軌跡上に突出する入力部91a,92aを有し、
これら入力部91a,92aの反対側に検出スイッチ2
2c,22dがそれぞれ配置されている。これらの検出
アーム91,92をディスクトレイ17で押し上げて対
応する検出スイッチ22c,22dをオン・オフさせる
ことにより、そのスイッチが取り付けられている位置を
ディスクトレイ17が通過したことを検出することがで
きる。
【0062】また、シャーシ11の一方の側面板11d
の内面と側部取付ベース66の内面には、トレイストッ
カ12の後方からターンテーブル33側に搬送されたデ
ィスクトレイ17の両側部を支持する後部ガイドレール
93a,93bが設けられている。この後部ガイドレー
ル93a,93bは、一対のトレイガイド16,16と
トレイ押え部18a,18bとで囲まれたトレイ出入口
15と略同じ高さに設定されている。
【0063】上述した揺動フレーム83の前面の中央上
部には前方に突出するカムピン94が設けられていて、
そのカムピン94の先端部は摺動摩擦抵抗を小さくする
ため球形に形成されている。このカムピン94は、その
前方に配置されたカム部材95のカム溝96に摺動可能
に係合されている。
【0064】カム部材95は、図2及び図3等に示すよ
うに、外周面に螺旋状に延びるカム溝96を有する回転
体からなり、このカム部材95の下端部にはカムギア9
5aが設けられ、上面には端面カム95bが設けられて
いる。カム部材95のカム溝96は、所定の角度で傾斜
された斜面部96aと、この斜面部96aの両側に連続
する水平とされた上水平部96b及び下水平部96cと
を有している。このカム溝96の傾斜部96aは右下が
りの長溝とされており、この傾斜部96aの左側の高い
位置には上水平部96bが形成され、また、傾斜部96
aの右側の低い位置には下水平部96cが形成されてい
る。このカム溝96の上水平部96bは、揺動フレーム
83を水平にした状態と同じ高さ位置に設定されてお
り、下水平部96cとの高低差の分だけ揺動フレーム8
3が前下がりの状態となる。
【0065】このカム部材95は、カムギア95aを下
に配した状態で、シャーシ11の底面板11aに立設さ
れた支持軸77dに回転自在に支持されている。そし
て、カム部材95のカムギア95aには、チャッキング
操作系のカム駆動機構97における動力伝達経路の末端
に位置する出力ギア98噛合されている。この出力ギア
98は、中間ギア99の小径部99aに噛合されてい
て、この小径部99aには大径部99bが一体に設けら
れている。出力ギア98の大径部99bには駆動ギア1
00aが噛合されている。
【0066】駆動ギア100aには従動プーリ100b
が一体に設けられていて、その従動プーリ100bには
無端状のゴムベルト68dの一端が掛けられている。こ
のゴムベルト68dの他端は、後方に延在されて駆動プ
ーリ101aに掛けられており、その駆動プーリ101
aはカム駆動モータ101の回転軸に固定されている。
カム駆動モータ101はシャーシ11の側面板11dの
内側に固定されていて、駆動ギア100a、中間ギア9
9及び出力ギア98は、底面板11aに立設された支持
軸にそれぞれ回転自在に支持されている。
【0067】また、カム部材95の上面に設けた端面カ
ム95bは、カム部材95の回転中心を中心にして一側
に変位させた環状溝からなり、この環状溝における半径
方向の変位量によって所定距離のストロークを設定して
いる。この端面カム95bには、スライダ40の裏面に
突出させた凸部40aが摺動可能に係合されている。
【0068】スライダ40は、図3及び図4等に示すよ
うに、横方向に長い板状の部材からなり、その長手方向
に所定の間隔をあけて横方向に延びる2つの長穴40
b,40cが設けられている。このスライダ40の一方
の長穴40bは、カム部材95を支持する支持軸77d
の頂部に対向され、この頂部に螺合される取付ネジ10
2aにより、横方向への移動をガイドしつつ脱落が防止
されている。スライダ40の他方の長穴40cは、シャ
ーシ11に立設された支持軸77eの上方に延在されて
おり、この頂部に螺合される取付ネジ102bにより、
同じく横方向への移動をガイドしつつ脱落が防止されて
いる。
【0069】このスライダ40の側部取付ベース66側
にはアーム片40dが設けられていて、このアーム片4
0dの先端部には環状をなす2個の操作環103a,1
03bと、位置決め片104とが設けられている。図1
7等に示すように、スライダ40の一方の操作環103
aには、上述した揺動アーム73の操作ピン73eが緩
く挿入され、他方の操作環103bには段付切換レバー
78の操作ピン78dが緩く挿入される。また、スライ
ダ40の位置決め片104は、ディスクトレイ17を収
納位置に位置決めするもので、ディスクトレイ17の位
置決め凹部41に係合して前後方向への移動を制限する
ようにしている。
【0070】また、スライダ40の前面側には、昇降シ
ャッタ105が昇降可能に支持されている。この昇降シ
ャッタ105は、ディスクトレイ17のディスク載置部
30に載置されている光ディスクDが、例えば振動等の
外乱により記憶媒体装着部側に移動するのを防止するた
めのもので、通常は昇降シャッタ105の上部がカム部
材95の上端面よりも上方へ突出されていて、ディスク
トレイ17を記憶媒体装着部側へ搬送するときには所定
量だけ下降して、その通過を可能とさせる構成となって
いる。
【0071】このため、昇降シャッタ105には、左右
一対の傾斜されたガイド穴106,106が設けられて
いる。このガイド穴106,106には、スライダ40
に設けた一対のガイドピン107,107が摺動可能に
係合されている。そして、スライダ40と昇降シャッタ
105との間にはスプリング108が掛け渡されてお
り、このスプリング108のばね力で昇降シャッタ10
5は常時側部取付ベース66側に付勢されている。この
昇降シャッタ105の横方向への移動を制限するため、
シャーシ11の底面板11aにはストッパ109が立設
されている。このストッパ109で昇降シャッタ105
の横方向への移動を制限し、一対のガイドピン107,
107にガイドされてガイド穴106,106が下方へ
移動することにより、昇降シャッタ105が全体として
押し下げられて下方へ移動することになる。
【0072】このスライダ40の側部取付ベース66側
を支持する支持軸77fには、ゼネバギアの一方を構成
するゼネバピンギア110が回転自在に支持されてい
る。図19及び図20等に示すように、ゼネバピンギア
110は、扇状に突出形成されたカム凸部110aと、
このカム凸部110aの半径方向外側に設けられたカム
ピン110bと、カム凸部110aを下方へ膨出させる
ことにより形成されたスイッチ操作部110cとを有し
ている。ゼネバギアの他方を構成するゼネバ溝ギア11
1は、カムピン110bが摺動可能に係合される十文字
状に形成されたカム溝111aと、カム凸部110aの
外周面に摺接して回転力の伝達を阻止するストッパ曲面
111bと、これらと一体に形成されたギア部111c
とを有している。
【0073】このゼネバ溝ギア111のギア部111c
には、駆動ギア112の大径部112aが噛合されてい
る。この大径部112aには小径部112bが一体に設
けられており、その小径部112bは、上述したスライ
ド部材53のラック57に噛合されている。この駆動ギ
ア112とゼネバ溝ギア111とは、シャーシ11に立
設された支持軸に回転自在に支持されている。
【0074】更に、図19に示すように、ゼネバピンギ
ア110にはコイルばね113が緩く嵌合されていて、
その一端がスリーブ114を介してスライダ40の下面
に圧接されてりる。このコイルばね113の付勢力に抗
してカムピン112bをカム溝111aから逃がすこと
により、ゼネバピンギア110とゼネバ溝ギア111と
の間に過大な荷重が負荷されるのを防止している。
【0075】また、図1に示すように、前部取付ベース
18と後部取付ベース90との間には、中部取付ベース
115が複数の固定ネジ19bで取り付けられている。
この中部取付ベース115には、光検出器48の一方を
構成する受光センサ48bが取付ブラケット116を介
して取り付けられている。この受光センサ48bに対向
するようシャーシ11の底面板11aに設けたセンサ保
持部11hには、発光センサ48aが取り付けられてい
る。これら発光センサ48a及び受光センサ448b間
に透過する光が、トレイストッカ12に収納されたディ
スクトレイ17に載置されている光ディスクDの中央穴
を通る位置に設定されている。この光検出センサ48の
光をディスクトレイ17に載置されている光ディスクD
の情報記録面で遮断することにより、そのディスクトレ
イ17に光ディスクDが載置されていることを知ること
ができる。
【0076】このような構成を有するディスク記録再生
装置10は、例えば、次のようにして用いることによ
り、5枚のディスクトレイ17に対する光ディスクDの
装着及び排出作業と、五層に積み重ねられた5枚のディ
スクトレイ17の各ディスク載置部30に載置されてい
る5枚の光ディスクDの中から所望の1枚の光ディスク
Dを選択して取り出して音楽演奏等の情報信号の記録又
は再生を行うと共に、その記録又は再生中に他のディス
クトレイ17のディスク載置部30に載置されている光
ディスクDの交換作業を行う、いわゆるエクスチェンジ
機能を実行することができる。
【0077】図4〜図6は、このディスク記録再生装置
10の初期状態とするディスクトレイ17の収納状態を
示すものである。このトレイ収納状態では揺動フレーム
83は前下がりの状態になっており、この揺動フレーム
83に保持されているディスク回転駆動装置13のター
ンテーブル33と後部取付ベース90に支持されている
ディスククランパー89との間には1枚のディスクトレ
イ17が入り込むために十分な大きさの隙間が設定され
ている。そして、5枚のディスクトレイ17を保持する
トレイストッカ12は最下端に位置しており、このとき
最上段のトレイ収納部はトレイ出入口15に対向されて
いる。
【0078】また、カム部材95の端面カム95bに係
合された凸部40aが端面カム95bの外側に位置する
ため、スライダ40は側部取付ベース66側に移動した
状態にある。そのため、図16に示すように、スライダ
40の2つの操作環103a,103b内に挿入されて
いる操作ピン73e,78dは、共に外側に変位した位
置にある。従って、操作ピン73eの他端側に位置する
中部送りギア44は、トレイストッカ12の開口窓45
からトレイ収納部内に入り込み、そこに保持されている
ディスクトレイ17のラック39に噛合されている。
【0079】まず、電源スイッチをオンして電気系統に
電力を供給した後、シャーシ11の前面等に配設される
図示しないフロントパネルに取り付けられた操作スイッ
チ群のうちトレイ動作スイッチを操作し、所望のディス
クトレイ17を前進させてトレイ出入口15から前方に
突出させる。このとき、例えば、最上段である5段目に
位置するディスクトレイ17を突出させる場合には、こ
の初期状態からそのまま突出動作を実行することができ
るが、4段目より下の段に位置するディスクトレイ17
を突出させる場合には、ディスクトレイ17の突出動作
の前に後述するストッカ昇降機構の昇降動作が必要とな
る。
【0080】この場合、トレイ動作スイッチをオンする
と、図示しないコントロール装置の働きによりトレイ搬
送機構60の駆動モータ61が駆動され、この駆動モー
タ61の回転力が駆動プーリ67aから3本のゴムベル
ト68a〜68cを介して前中後の各搬送部における3
個の従動プーリ70a,72a,75aにそれぞれ伝達
される。その結果、前部搬送部及び中部搬送部において
は出力ギア70b,72b及び中間ギア71,74を介
して送りギア23,44がそれぞれ回転駆動される。ま
た、後部搬送部においては出力ギア75b、中間ギア7
6、昇降ギア80及び可動ギア82を介して送りギア6
3が回転駆動される。
【0081】これにより、ディスクトレイ17のラック
39に噛合する中部送りギア44の回転力により、ディ
スクトレイ17が前方に移動される。このディスクトレ
イ17が前方に少々移動すると、ラック39の先端部が
前部送りギア23に噛合され、両送りギア23,44の
回転力で更に移動される。そして、ディスクトレイ17
の先端部が開閉蓋27に当接し、この開閉蓋27を前方
に倒してトレイ出入口15を開放する。その後、中部送
りギア44がラック39から離れるが、これ以後は前部
送りギア23の回転力でディスクトレイ17が前方に移
動される。そして、ディスクトレイ17が所定位置まで
突出すると、その位置が前部取付ベース18に取り付け
られた前後の検出アーム20,21及び検出スイッチ2
2a,22bにより検出され、その検出信号に基づいて
駆動モータ61が停止される。
【0082】このイジェクト状態では、ディスクトレイ
17のディスク載置部30の略全体がトレイ出入口15
の前方に露出されるため、ディスク載置部30の小径凹
部30bに直径8cmの光ディスクを簡単に載置できる
と共に、大径凹部30aに対して直径12cmの光ディ
スクをスムースに載置することができる。また、ディス
クトレイ17がシャーシ11の一対のトレイガイド部1
6,16と前部取付ベース18の一対のトレイ押え部1
8a,18bとで被支持部17b,17cを上下から保
持されているため、ディスクトレイ17をできるだけ前
に突出させながら、しっかりと支えることができる。
【0083】これにより、ディスクトレイ17のイジェ
クト量を十分に大きく確保することができるため、光デ
ィスクDをディスク載置部30から容易に取り出すこと
ができる。しかも、トレイガイド部16に設けた
16aがディスクトレイ17の両側部に設けたガイド溝
38a,38b内に入り込み、これらのガイドレイル1
6aでガイドされるため、ディスクトレイ17を真っ直
ぐ前方に、しかもスムースに移動させることができる。
【0084】このようにディスクトレイ17のディスク
載置部30に所望の光ディスクDを載置した後、このデ
ィスクトレイ17の先端部を軽く押圧するか、或いはト
レイ動作スイッチをオンすると、駆動モータ61が逆方
向に回転駆動され、この駆動モータ61の回転力が前部
送りギア23からラック39に伝達される。これによ
り、ディスクトレイ17がシャーシ11内に引き込ま
れ、トレイ出入口15を経てトレイストッカ12のトレ
イ収納部を通過し、そのまま記録媒体装着部側に搬送さ
れる。
【0085】このとき、トレイストッカ12を通過する
ディスクトレイ17のディスク載置部30に光ディスク
Dが載置されるてい場合には、その光ディスクDが光検
出器48によって検出される。この場合、光検出器48
の発光センサ48aと受光センサ48bとが光ディスク
Dの中央穴の移動軌跡上に対向するよう配設されている
ため、光ディスクDがイジェクト位置からストック位置
に移動する間に光が一回遮断されるか否かを見ることに
より、光ディスクDの有無を判断することができる。
【0086】即ち、光検出器48の光が光ディスクDの
情報記録面によって遮断された後、その後情報記録面を
通過して中央穴に達して再び光が通過されることによ
り、この光のオン・オフ動作で光ディスクDの有無を検
出することができる。従って、この光検出器48によれ
ば、光ディスクDが12cmであるか8cmであるかに
係わらず、光ディスクDの有無を正確且つ確実に判断す
ることができる。例えば、8cmの光ディスクDがディ
スク載置部30の小径凹部30bをはみ出して載置され
ている場合には、光が通る位置に光ディスクDの情報記
録面が位置することになるため、このようなディスクの
あばれを検出することができる。
【0087】次に、中部送りギア44の回転力により、
ディスクトレイ17がトレイストッカ12のトレイ収納
部を通って後方に移動し、ラック39の後部が後部送り
ギア63に噛合されると、両送りギア44,63の回転
力でディスクトレイ17が移動される。そして、中部送
りギア44がラック39から離れると、その後は後部送
りギア63の回転力のみでディスクトレイ17が移動さ
れる。その結果、ディスクトレイ17が記憶媒体装着部
の所定位置まで移動すると、その位置が後部取付ベース
90に取り付けられた前後の検出アーム91,92及び
検出スイッチ22c,22dにより検出され、その検出
信号に基づいて駆動モータ61が停止される。
【0088】その後、光ディスクDをターンテーブル3
3に固定するチャッキング動作が行われる。このディス
クチャッキング動作は、カム駆動機構97の作動によっ
て行われる。まず、カム駆動モータ101が駆動され、
このカム駆動モータ101の回転力が駆動プーリ101
aからゴムベルト68d、従動プーリ100b、駆動ギ
ア100a、中間ギアの大径部99b、同小径部99a
及び出力ギア98を介してカムギア95aに伝達され
る。これにより、カムギア95aが回転駆動されると、
カム溝96の回転によってカムピン94がカム溝96の
下水平部96cを傾斜部96a側に移動する。そして、
カムピン94が傾斜部96aに入り込んだ後、この傾斜
部96aにより徐々に押し上げられて上方に移動するこ
とにより、カムピン94の上昇量に応じて揺動フレーム
83がその回動軸部83bを回動中心として上方へ回動
される。
【0089】この際、揺動フレーム83の上方への回動
により、この揺動フレーム83にサブシャーシ86を介
して支持されたスピンドルモータ87が徐々に押し上げ
られ、その回転軸に固定されたターンテーブル33がデ
ィスクトレイ17の略中央部に設けられた開口穴34内
に挿入される。このターンテーブル33は、ディスク載
置部30に載置されている光ディスクDに下方から接近
して中央穴内に入り込み、その嵌合状態で光ディスクD
を押し上げる。
【0090】そして、カムピン94が傾斜部96aの上
端に達すると、ターンテーブル33に装着された光ディ
スクDが略水平状態になると共に、このターンテーブル
33の上方に配置されているディスククランパー89
が、これに内蔵されているマグネットの吸着力によって
ターンテーブル33に吸着される。これが、図10に示
すチャッキング状態である。その結果、ターンテーブル
33とディスククランパー89とで光ディスクDが上下
から挟持され、これにより、光ディスクDのチャッキン
グ動作が実行される。
【0091】このとき、揺動フレーム83がある程度上
昇すると、図17に示すように、操作アーム83aが下
方から可動ギア82に当接し、この可動ギア82を上方
へ押し上げる。その結果、可動ギア82と昇降ギア80
の大径部80aとの噛合が解除され、送りギア63への
動力伝達経路が遮断される。これにより、ディスクトレ
イ17のラック39に後部送りギア63が噛合している
にも係わらず、後部送りギア63の回転動作を防止し
て、ディスクトレイ17の静止状態を確保することがで
きる。
【0092】これと同時に、揺動フレーム83の上面に
設けたロックピン117がディスクトレイ17に設けた
ロック穴42内に入り込む。これにより、記憶媒体装着
部に搬送されたディスクトレイ17が揺動フレーム83
によってロックされ、搬送方向への移動が制限される。
そのため、上述した動力伝達経路の遮断手段に加えて、
ディスクトレイ17の移動をより確実に防止して確実な
静止状態を確保することができる。
【0093】更に、カムピン94が傾斜部96aから上
水平部96b内に入り込むと、カム駆動モータ101の
駆動が停止されてカム部材95の回転が停止される。こ
の際、光学ピックアップ装置14のキャリッジ14aに
搭載された光学ヘッド14cがディスクトレイ17の開
口穴34内に入り込み、その対物レンズ14bが光ディ
スクDの情報記録面に接近する。これと前後してスピン
ドルモータ87が駆動され、ターンテーブル33にチャ
ッキングされている光ディスクDが所定速度で回転され
る。
【0094】その後、光学ピックアップ装置14が光デ
ィスクDの半径方向に移動され、このとき光学ヘッド1
4cが光ディスクDの情報記録面に情報信号を書込み、
或いは既に記録されている情報信号を読み取ることによ
り、光学ピックアップ装置14による情報の記録及び/
又は再生が実行される。
【0095】次に、トレイ収納状態において5段目では
なく4段目より下の段に位置するディスクトレイ17を
選択してイジェクトするため、或いは、再生演奏中に、
他の4枚のディスクトレイ17のうち、いずれか1枚の
ディスクトレイ17を選択して交換(エクスチェンジ)
するために、所望のトレイ動作スイッチをオンすると、
下水平部96c又は上水平部96bにおいてカムギア9
5aが若干回転駆動される。このとき、カムピン94は
上水平部96b内又は下水平部96c内に保持されるた
め、このカム部材95の回転によって揺動フレーム83
の姿勢に変化を生ずることはなく、その水平状態又は傾
斜状態が保持される。
【0096】その結果、端面カム95bに係合している
スライダ40の凸部40aがそのカム面にガイドされて
摺動するため、2つの長穴40b,40cに挿通されて
いる取付ネジ102a,102bにガイドされてスライ
ダ40が、カム部材95の回転中心側に移動する。これ
により、2つの操作環103a,103bが同じくカム
部材95側に移動して、操作ピン73e,78dをそれ
ぞれ内側に移動させる。
【0097】これにより、操作ピン73eの移動によっ
て揺動アーム73が、図4において反時計方向に回動
し、中部送りギア44が外側へ移動される。また、操作
ピン78dの移動によって段付切換レバー78が、図4
において時計方向に回動し、そのアーム部78cが同方
向へ回動されるため、昇降ギア80が上面部78fから
傾斜面78eを滑って下面部78gに移動する。その結
果、昇降ギア80の大径部80aが中間ギア76との噛
合状態を確保しつつ、小径部80bがゼネバピンギア1
10に噛合する。これにより、駆動モータ61の回転力
が中間ギア76から昇降ギア80を介してゼネバピンギ
ア110に伝達される。
【0098】このゼネバピンギア110の回転力は、図
19に示すように、そのカムピン110bからゼネバ溝
ギア111に伝達され、駆動ギア112を介してスライ
ド部材53のラック57に伝達される。これにより、図
7等に示すように、スライド部材53に設けた階段状の
昇降カム溝58,58にトレイストッカ12に固定され
たガイドピン5,50が摺動可能に係合されていると共
に、これらガイドピン50,50の移動をシャーシ11
に設けた垂直溝26a,26bで制限するように構成し
ているため、スライド部材53が横方向に移動すると、
これら垂直溝26a,26bにガイドされてガイドピン
50,50が押し上げられる。
【0099】その結果、4本のガイドピン50,50で
支持されたトレイストッカ12が略水平状態を保持した
まま略垂直上方へと押し上げられる。そして、昇降カム
溝58,58の各水平部58aはトレイストッカ12の
トレイ収納部に対応されているため、例えば、ガイドピ
ン50,50が最下段の水平部58aから3段目の水平
部58aに移動すると、トレイストッカ12が2段持ち
上げられて、上から三番目の3段目に位置するトレイ収
納部がトレイ出入口15と同じ高さになる。
【0100】この状態において、3段目のディスクトレ
イ17をトレイ出入口15から突出させることにより、
再生中であっても、所望のディスクトレイ17をイジェ
クトさせて、光ディスクDの交換作業や新たな挿填作業
を行うことができる。このプレイ中のイジェクト状態を
示すものが、図11である。
【0101】その後、突出しているディスクトレイ17
を押圧するか、或いは対応するトレイ動作スイッチをオ
ンし、このディスクトレイ17をトレイストッカ12に
収納する。これにより、トレイストッカ12の昇降動作
が可能となり、例えば、更にトレイストッカ12を上昇
させて、2段目或いは1段目のディスクトレイ17をイ
ジェクトさせ、これらに新たな光ディスクDを挿填した
り、光ディスクDの交換作業を行うことができる。ま
た、トレイストッカ12を下降させて、それまで再生動
作に寄与していた光ディスクDを載置したディスクトレ
イ17を5段目のトレイ収納部に戻す作業等を行うこと
ができる。
【0102】その後、音楽演奏等の再生動作が終了する
と、スピンドルモータ87の駆動が停止される一方、カ
ム駆動機構97のカム駆動モータ101が駆動されてカ
ム部材95が回転駆動される。これにより、カムピン9
4がカム溝96の上水平部96bを抜け出し、傾斜部9
6aを下がって下水平部96cに移動する。その結果、
揺動フレーム83の姿勢が、図10に示す略水平の状態
から、図5に示す傾斜した状態に変化する。
【0103】この際、揺動フレーム83の下方への回動
により、ターンテーブル33が下方に徐々に引下げら
れ、マグネットの吸着力に抗してターンテーブル33が
ディスククランパー89から引き離される。その結果、
ターンテーブル33等による光ディスクDのチャッキン
グが解除され、ディスク装着部に搬送されているディス
クトレイ17のディスク載置部30に光ディスクDが置
き去りにされる。これにより、このディスクトレイ17
をディスク装着部からトレイホルダ12の5段目のトレ
イ収納部に戻す搬送が可能となる。そして、ディスクト
レイ17が前方に所定量搬送されてトレイストッカ12
のトレイ収納部まで搬送されると、駆動モータ61の駆
動が停止される。これにより、このディスクプレーヤ装
置10が、図4等に示す当初のトレイ収納状態に復帰さ
れる。
【0104】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、ディスク状記憶媒体として光ディスクを使用して
記録及び再生の可能なディスクプレーヤ装置10に適用
した例について説明したが、記録又は再生の専用装置に
適用できることは勿論である。更に、光磁気ディスクや
磁気ディスク等をディスク状記憶媒体として適用するこ
とができる。更に又、上記実施の例では、5枚のディス
クトレイを5層に重ねて配置した例について説明した
が、ディスクトレイの数は4枚以下でもよく、また6枚
以上でもよいものである。
【0105】また、上記実施の例においては、回動軸部
83bを中心に揺動フレーム83を回動させて姿勢を変
更することによりチャッキングを行う構成とした例につ
いて説明したが、これ以外にも、揺動フレーム83をデ
ィスクトレイと平行に移動させて姿勢を変更し、これに
よりディスク状記憶媒体のチャッキングを行う構成とす
ることもできる。このように、本発明は、その趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載のディスクローディング装置によれば、シャーシ
の一対のトレイガイド部で載置部材の一対の被支持部を
支えることにより、トレイ出入口から載置部材を所定量
突出させた状態で確実に支持することができるという効
果が得られる。
【0107】本発明の請求項2に記載のディスクローデ
ィング装置によれば、載置部材に一対の被支持部と突出
部と切欠き部とを形成することにより、載置部材をトレ
イ出入口から所定量突出させた状態で確実に支持するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、構
成部品をブロック毎に分解した状態の斜視図である。
【図2】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、構
成部品毎に分解した状態の斜視図である。
【図3】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、シ
ャーシ組立体とストッカ組立体を示す斜視図である。
【図4】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ス
トック位置でトレイストッカに5枚のディスクトレイを
収納したトレイ収納状態を示す平面図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図4のY−Y線断面図である。
【図7】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、ト
レイストッカを最上段まで上昇させた状態を示す平面図
である。
【図8】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、デ
ィスクトレイを引き出したイジェクト状態を示す平面図
である。
【図9】本発明のディスクローディング装置が用いられ
たディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、デ
ィスクトレイを記憶媒体装着部に移動したトレイ装着状
態を示す平面図である。
【図10】本発明のディスクローディング装置が用いら
れたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、
ディスクトレイを記憶媒体装着部に移動してチャッキン
グした状態の中央部縦断面図である。
【図11】本発明のディスクローディング装置が用いら
れたディスク記録再生装置の実施の一例を示すもので、
ディスク再生中のディスク交換状態の中央部縦断面図で
ある。
【図12】本発明のディスク記録再生装置に係るディス
クトレイを示す斜視図である。
【図13】本発明のディスク記録再生装置に係るディス
クトレイと従来のディスクトレイとを比較して示す説明
図である。
【図14】本発明のディスク記録再生装置に係るトレイ
ストッカを示す斜視図である。
【図15】本発明のディスク記録再生装置に係るスライ
ド部材を示す斜視図である。
【図16】本発明のディスク記録再生装置の動力伝達経
路を示す平面図である。
【図17】本発明のディスク記録再生装置のディスクト
レイ搬送系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図18】本発明のディスク記録再生装置のチャッキン
グ操作系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図19】本発明のディスク記録再生装置のスライド部
材駆動系の動力伝達経路を示す側面図である。
【図20】本発明のディスク記録再生装置のディスクト
レイ搬送系における動力伝達経路の要部を示す説明図で
ある。
【図21】本発明のディスク記録再生装置に係る段付切
換レバーを示す斜視図である。
【図22】従来のディスク記録再生装置の一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 ディスク再生装置(情報記憶装置)、 11 シ
ャーシ、 12 トレイストッカ(収納手段)、 13
ディスク回転駆動装置、 14 光学ピックアップ装
置、 15 トレイ出入口、 16 トレイガイド部、
17 ディスクトレイ(載置部材)、 18,66,
90,115 取付ベース 23,44,63 送りギ
ア、 26a,26b 垂直溝、 30 ディスク載置
部、 33 ターンテーブル、 34 開口穴、 39
ラック、 40 スライダ、41 位置決め部、 4
2 ロック穴、 45 開口窓、 48 光検出器、5
0 ガイドピン、 53 スライド部材、 56 駆動
ギア、 57 ラック、 58 昇降カム、 60 ト
レイ搬送機構、 61 駆動モータ、 78段付切換レ
バー、 80 昇降ギア、 82 可動ギア、 83
揺動フレーム、 94 カムピン、 95 カム部材、
95b 端面カム、 96 カム溝、 97 カム駆
動機構、 101 カム駆動モータ、 105 昇降シ
ャッタ、 110 ゼネバピンギア、 111 ゼネバ
溝ギア、 117 ロックピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記録及び/又は再生のためのディ
    スク状記憶媒体が載置されるディスク載置部及びこのデ
    ィスク載置部より外側に突出する一対の被支持部を有す
    る載置部材と、 上記載置部材の一対の被支持部を支持する一対のトレイ
    ガイド部が前面から突出されたシャーシと、 を備え、上記載置部材の上記一対の被支持部と反対側が
    上記シャーシの記憶媒体挿入口から突出している状態で
    上記一対のトレイガイド部により一対の被支持部を支持
    可能に構成したことを特徴とするディスクローディング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクローディング装
    置において、 上記載置部材は、上記ディスク載置部を中心として外側
    に突出する一対の被支持部と、この一対の被支持部と反
    対側に突出され且つ両側部に切欠きが設けられた突出部
    と、一対の被支持部間に形成され且つ上記突出部が挿入
    可能とされた切欠き部とを設けたことを特徴とするディ
    スクローディング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100356471C (zh) * 2000-11-17 2007-12-19 索尼公司 盘盒以及盘记录和/或再现装置

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