JPH08178643A - 鋼板の板厚計測方法およびその装置 - Google Patents

鋼板の板厚計測方法およびその装置

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JPH08178643A
JPH08178643A JP32088194A JP32088194A JPH08178643A JP H08178643 A JPH08178643 A JP H08178643A JP 32088194 A JP32088194 A JP 32088194A JP 32088194 A JP32088194 A JP 32088194A JP H08178643 A JPH08178643 A JP H08178643A
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plate
plate thickness
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steel plate
steel
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JP32088194A
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English (en)
Inventor
Shigemi Nakamoto
茂実 中元
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋼板が幅方向に傾いたときや、ライン方
向に対して鋼板が小さく波打ったときでも、正確な板厚
補正ができる鋼板の板厚計測方法およびその装置を提供
すること。 【構成】 板厚演算手段により板厚計2A,2Bの測定
値から鋼板1の板厚を算出するとともに、幅方向板波形
状演算手段により距離計測装置3内の各距離計の測定値
の距離偏差から鋼板1の幅方向の波形形状を算出して鋼
板幅方向傾きを求め、板厚演算手段で求めた板厚を、幅
方向板波形状演算手段で求めた鋼板幅方向傾きに基づい
て補正手段により補正することにより板厚の真値を得る
ようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続通板ラインにおけ
る鋼板の板厚を計測するに好適な鋼板の板厚計測方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板の板厚測定値をパスライン変
動に伴って補正する方法として例えば特開昭62-194409
号公報に示されているものがある。この公報のものは、
仕上げミル内に設置した放射線厚み計の測定値を、ルー
パの仰角や、ライン方向に設置した複数の距離計により
測定した各測定距離の差から求めた鋼板のライン方向傾
き角に基づいて補正するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ルーパ
の仰角や、ライン方向に設置した複数の距離計により測
定した各測定距離の差から求めた鋼板のライン方向傾き
に基づいて、板厚の測定値を補正するようにした板厚計
測方法によれば、鋼板が幅方向に傾いたとき、これを検
出できず、幅方向傾きに応じた板厚補正ができなかっ
た。また、複数の距離計の測定値の差から鋼板の変動し
易いライン方向傾きを求める方法では、各距離計間内で
ライン方向に対して鋼板が小さく波打ったときには、傾
きが検出できず、板厚の補正ができなかった。このよう
なライン方向の小さなうねりに対してはルーパも追従で
きず、正確な仰角が得られないので正確な補正ができな
かった。更に、ルーパが作動する位置にないとき、つま
り鋼板の先端もしくは後端が浮き上がった状態にあると
きには、板厚を測定することができなかった。
【0004】本発明は、叙上の点に鑑み、連続鋼板が幅
方向に傾いたときや、ライン方向に対して鋼板が小さく
波打ったときでも、正確な板厚補正ができる鋼板の板厚
計測方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
に係る鋼板の板厚計測方法は、連続鋼板の板厚を測定す
る工程と、鋼板の幅方向の波形形状を測定する工程と、
幅方向波形形状による板厚測定誤差を補正する工程とを
有することを特徴としている。
【0006】また、本発明の請求項2の発明に係る鋼板
の板厚計測方法は、連続鋼板の板厚を測定する工程と、
鋼板の幅方向の波形形状を測定する工程と、鋼板のライ
ン方向の波形形状を測定する工程と、幅方向波形形状お
よびライン方向波形形状による板厚測定誤差を補正する
工程とを有することを特徴としている。
【0007】また、本発明の請求項3の発明に係る鋼板
の板厚計測装置は、連続鋼板の幅方向にトラバース可能
な非接触式の板厚計と、板厚計の測定値から鋼板の板厚
を算出する板厚演算手段と、鋼板に対向させてその幅方
向に複数設置した距離計と、これら各距離計の測定距離
偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出する幅方向板波
形状演算手段と、板厚演算手段で求めた板厚を、幅方向
板波形状演算手段で求めた鋼板幅方向傾きに基づいて補
正する補正手段とを備えたものである。
【0008】また、本発明の請求項4の発明に係る鋼板
の板厚計測装置は、連続鋼板の幅方向にトラバース可能
な非接触式の板厚計と、板厚計の測定値から鋼板の板厚
を算出する板厚演算手段と、鋼板に対向させてその幅方
向に複数設置した距離計と、これら各距離計の測定距離
偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出する幅方向板波
形状演算手段と、距離計の測定値から連続鋼板のライン
方向の波形形状を算出するライン方向板波形状演算手段
と、板厚演算手段で求めた板厚を、幅方向板波形状演算
手段で求めた鋼板幅方向傾き及びライン方向板波形状演
算手段で求めた鋼板ライン方向傾きに基づいて補正する
補正手段とを備えたものである。
【0009】また、本発明の請求項5の発明に係る鋼板
の板厚計測装置は、板厚計を鋼板の幅方向両端部に対応
させて一対設置したものである。
【0010】
【作用】本発明においては、板厚演算手段により板厚計
の測定値から鋼板の板厚を算出するとともに、幅方向板
波形状演算手段により各距離計の測定値の距離偏差から
鋼板の幅方向の波形形状を算出して鋼板幅方向傾きを求
め、板厚演算手段で求めた板厚を、幅方向板波形状演算
手段で求めた鋼板幅方向傾きに基づいて補正手段により
補正するようにしているので、鋼板に幅方向のうねりが
あっても、板厚の真値を得ることができる。
【0011】また、本発明においては、板厚演算手段に
より板厚計の測定値から鋼板の板厚を算出するととも
に、幅方向板波形状演算手段により各距離計の測定値の
距離偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出して鋼板幅
方向傾きを求め、更にライン方向板波形状演算手段によ
り距離計の測定値から連続鋼板のライン方向の波形形状
を算出して鋼板ライン方向傾きを求め、板厚演算手段で
求めた板厚を、幅方向板波形状演算手段で求めた鋼板幅
方向傾き及びライン方向板波形状演算手段で求めた鋼板
ライン方向傾きに基づいて補正手段により補正するよう
にしているので、連続鋼板が幅方向に傾いたときのみな
らず、ライン方向に対して鋼板が小さく波打ったとき、
あるいは鋼板の先端もしくは後端が浮き上がった状態に
あるときでも、正確な板厚の補正ができる。
【0012】また、本発明においては、板厚計を鋼板の
幅方向両端部に対応させて一対設置することにより、常
に鋼板幅方向両端部の板厚をみることができ、鋼板のフ
リーサイド(FS側)とドライブサイド(DS側)の板
厚プロフィールを測定することができる。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の第1の実施例に係る鋼板の板
厚計測方法およびこの方法に用いられる装置を、図1乃
至図7に基づいて説明する。図1は本実施例に係る鋼板
の板厚計測装置の外観を示す斜視図、図2はその回路構
成を示すブロック図、図3はその板厚計の説明図、図4
はその板厚測定の原理を説明するための説明図、図5は
その距離計の説明図、図6はその鋼板幅方向傾き測定の
原理を説明するための説明図、図7は鋼板が幅方向に傾
いた場合の板厚測定の原理を説明するための説明図であ
る。
【0014】本実施例の鋼板の板厚計測装置は、連続鋼
板1の幅方向にトラバース可能な非接触式の板厚計をラ
イン方向に位置を異ならせて一対設け、各板厚計2A,
2Bにより鋼板1の幅方向両端部、つまりDS側とFS
側の板厚を連続的に測定できるようにするとともに、各
板厚計2A,2Bよりもライン方向下流側の上方に、鋼
板1に対向させてその幅方向に複数のレーザ距離計を配
置してなる距離計測装置3を固定設置し、これら各板厚
計2A,2B及び距離計測装置3を制御盤4に接続して
いる。制御盤4内には各板厚計2A,2Bの測定値より
得られる板厚を距離計測装置3の測定値より得られる鋼
板幅方向傾きに基づき補正して板厚の真値を算出する板
厚補正回路5と、算出結果を表示するCRT6が搭載さ
れている。
【0015】次に、これを更に詳述しながら本実施例装
置を用いて鋼板の板厚を計測する方法について説明す
る。板厚計2Aは、図3に示す如く鋼板1を間に挾んだ
状態で図示しない駆動機構により鋼板幅方向に進退可能
なコ字状フレーム7と、フレーム7の一端側(上部側)
に鋼板1に対向させて設置され、扇状に放射線を放射す
るX線発生装置8と、X線発生装置8に対向させてフレ
ーム7の他端側(下部側)に設置されかつ扇状放射線を
カバーするように放射線源を中心とする円弧状に多数配
列された電離箱9a,9b…9nとから構成され、測定
鋼板の幅に対応させて駆動機構により位置が調整され、
測定時にはX線発生装置8と電離箱9が鋼板1のDS側
エッジ部との対向位置に固定されるようになっている。
板厚計2Bも板厚計2Aと同様に構成されているが、板
厚計2Bは測定時にそのX線発生装置と電離箱の位置が
鋼板1のFS側エッジ部との対向位置に固定されるよう
になっている。即ち、各板厚計2A,2Bは、それぞれ
のフレーム7上部から連続的に鋼板1の両エッジ部に扇
状に放射線を放射し、放射線の透過吸収による減衰をフ
レーム7下部の多数の電離箱9a,9b…9nによって
測定し、透過距離を求めるものである。このように複数
のチャンネルで、それぞれ板厚を連続的に測定するの
で、鋼板1の両エッジ部、つまりDS側とFS側の板厚
プロフィールを測定することができる。
【0016】前述の板厚計による板厚測定の原理を、鋼
板1が幅方向に傾いていない状態を例に挙げて図4に基
づき理論式により説明する。扇状放射線を2分割する線
分(図に破線で示す)が鋼板1に対し直交する線分とす
ると、扇状の半分の角度θは既知である。この場合、扇
状放射線の最右側の線分(図3の電離箱9aに対応す
る)と鋼板1に対する垂直線分とのなす角度もθとな
る。透過距離Pは、板厚の真値をTとすれば、 P=T/COSθ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) となる。鋼板1が幅方向に傾いていない状態を前提とす
れば、その他の電離箱9b,9c…9nに対応する扇状
放射線の各線分と鋼板1に対する垂直線分とのなす角度
もそれぞれ既知であり、前記(1)式を用いて各電離箱
に対応したそれぞれの透過距離が求められる。これによ
り、鋼板両エッジ部の板厚幅方向プロフィールを測定す
ることができる。
【0017】距離計測装置3は、図5に示す如く鋼板1
に対向させてその幅方向に複数(本実施例では5個)の
レーザ距離計を配置したものであり、各レーザの反射時
間から鋼板表面までの距離L1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L
5 を測定するものである。そして、制御盤4内の板厚補
正回路5にて、各レーザ距離計により測定された距離L
1 ,L2 ,L3 ,L4 ,L5 間の偏差が求められ、これ
らの距離偏差から図6に示す鋼板幅方向傾き角度φ1
φ2 ,φ3 ,φ4 ,φ5 及び傾き方向が算出される。即
ち、板厚補正回路5では、1チャンネル(L1 )と2チ
ャンネル(L2 )、2チャンネル(L2 )と3チャンネ
ル(L3 )の各距離偏差から得られる傾きをDS側の鋼
板幅方向傾きとし、5チャンネル(L5 )と4チャンネ
ル(L4 )、4チャンネル(L4 )と3チャンネル(L
3 )の各距離偏差から得られる傾きをFS側の鋼板幅方
向傾きとして角度φを求める。これら距離偏差の値を絶
対値としてとらえなければ、鋼板1が幅方向に傾いてい
る場合、算出される値は正(+)・負(−)のいずれか
となる。この正(+)・負(−)を判定することによ
り、傾き方向が判定される。
【0018】鋼板1が幅方向に傾いた場合の板厚測定の
原理を、鋼板1がDS側で左下がりに傾いた状態を例に
挙げて図7に基づき理論式により説明する。各レーザ距
離計により測定された距離の偏差(この場合、偏差値は
正の値となる)から算出された鋼板幅方向傾き角度をφ
とすると、扇状放射線の最右側の線分(図3の電離箱9
aに対応する)と鋼板1に対する垂直線分とのなす角度
θ1 は、扇状放射線の角度が一定であるため鋼板1が幅
方向に傾いていない状態の角度θよりも小さくなり、 θ1 =θ−φ となり、この場合の透過距離P1 は、板厚の真値をTと
すれば、 P1 =T/COS(θ−φ)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2) となり、鋼板1が幅方向に傾いていない状態の透過距離
Pよりも小さくなる。この透過距離の差ΔPは、前記
(1)(2)式より、 ΔP=T/COSθ−{T/COS(θ−φ)}‥‥‥‥‥‥(3) となる。そして、この透過距離の差ΔPを板厚に変換し
た値ΔTを板厚の補正値とし、測定板厚からΔTを差し
引く。以上の演算をその他の電離箱9b,9c…9nに
対応する扇状放射線の各線分の全てについて行うが、実
際の演算に当たっては前述の各理論式中のTには透過距
離の実測値に基づき算出された値が代入され、補正の結
果、真値が得られることは言うまでもない。また、鋼板
1がDS側で左上がりに傾いている場合、各レーザ距離
計により測定された距離の偏差値は負の値となり、これ
によって傾き方向がDS側で左上がりであることが判定
される。傾き方向がDS側で左上がりであることが判定
されると、前述の演算は以下のように行われる。すなわ
ち、各レーザ距離計により測定された距離の偏差値から
算出された鋼板幅方向傾き角度をφx とすると、扇状放
射線の最右側の線分(図3の電離箱9aに対応する)と
鋼板1に対する垂直線分とのなす角度θx は、扇状放射
線の角度が一定であるため鋼板1が幅方向に傾いていな
い状態の角度θよりも大きくなり、 θx =θ+φx となり、この場合の透過距離Px は、板厚の真値をTと
すれば、 Px =T/COS(θ+φx )‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) となり、鋼板1が幅方向に傾いていない状態の透過距離
Pよりも大きくなる。この透過距離の差ΔPx は、前記
(1)(4)式より、 ΔPx =|T/COSθ−{T/COS(θ+φx )}|‥‥(5) となる。そして、この透過距離の差ΔPx を板厚に変換
した値ΔTx を板厚の補正値とし、測定板厚からΔTx
を差し引く。要するに、本実施例装置においては、鋼板
1が幅方向に傾いていない状態にあるときの透過距離P
である(1)式に基づいて板厚の補正演算が行われる。
【0019】次に、板厚補正演算を行うための回路構成
がどのようになっているかを図2のブロック図に基づき
図1,図3乃至図7を参照しながら説明する。なお、こ
こでは図1,図3乃至図7と同一部分には同一符号を付
してその説明を省略し、板厚補正回路5を中心に説明す
る。即ち、板厚補正回路5は、各板厚計2A,2Bの電
離箱9a,9b…9nで検出される放射線の透過吸収に
よる減衰率から放射線の透過経路長Pを算出する透過経
路長演算手段11と、透過経路長演算手段11で算出し
た透過経路長Pと扇状放射線角度データ(θ)に基づき
鋼板1の板厚T(設定値)を算出する板厚演算手段12
と、距離計測装置3の各レーザ距離計の測定値L1 ,L
2 ,L3 ,L4 ,L5 の測定距離偏差を求めて鋼板1の
幅方向の波形形状すなわち幅方向傾き角度φを算出する
幅方向傾き角度演算手段13と、幅方向傾き角度演算手
段13で求めた測定距離偏差の値の正(+)・負(−)
を判定することにより、傾き方向を判定する傾き方向判
定手段14と、板厚演算手段12の出力を板進行速度デ
ータに基づいて遅延させることにより、各板厚計2A,
2Bとそれよりも板進行方向下流側に配置された距離計
測装置3との同期を取る遅延回路15と、板厚演算手段
12で求めた板厚設定値Tを、幅方向傾き角度演算手段
13及び傾き方向判定手段14からなる幅方向板波形状
演算部16で求めた幅方向傾き角度φに基づいて補正
し、結果をCRT6に出力して表示させる板厚補正演算
手段17とから構成されている。なお、遅延回路15と
しては、プログラマブル・ディレイやシフトレジスタ
等、市販されている回路素子を使用することができる。
【0020】このように、本実施例においては、各板厚
計2A,2Bの測定値から鋼板1の板厚を算出するとと
もに、距離計測装置3の各レーザ距離計の測定値の距離
偏差から鋼板1の幅方向の波形形状を算出して鋼板幅方
向傾きを求め、鋼板1の板厚を、鋼板幅方向傾きに基づ
いて補正するようにしているので、鋼板1に幅方向のう
ねりがあっても、板厚の真値を得ることができる。
【0021】実施例2.図8は本発明の第2の実施例に
係る鋼板の板厚計測装置の回路構成を示すブロック図で
あり、図中、前述の第1実施例と同一部分には同一符号
を付してある。
【0022】この実施例の鋼板の板厚計測装置は、板厚
補正回路50が、前述の第1実施例の板厚補正回路内に
連続鋼板のライン方向波形形状を算出するライン方向板
波形状演算部20を付加した構成となっているととも
に、板厚補正演算手段21が、板厚演算手段12で求め
た板厚設定値Tを、幅方向板波形状演算部16で求めた
幅方向傾き角度φとライン方向板波形状演算部20で求
めたライン方向傾き角度φR に基づいて補正し、結果を
CRT6に出力して表示させるようにした点が前述の第
1実施例のものと異なっている。
【0023】次に、これを更に詳述しながらこの実施例
装置を用いて鋼板の板厚を計測する方法について説明す
ると、ライン方向板波形状演算部20は、距離計測装置
3のレーザ距離計の測定値Lを板進行速度データとクロ
ック信号に基づきサンプリングすることにより、連続鋼
板のライン方向等間隔毎に測定値Lを得る距離サンプリ
ング手段22と、距離サンプリング手段22から測定値
Lが出力される度に前回の測定値と比較して測定距離偏
差を求め、鋼板のライン方向の板波形状すなわちライン
方向傾き角度φR を算出するライン方向傾き角度演算手
段23と、ライン方向傾き角度演算手段23で求めた測
定距離偏差の値の正(+)・負(−)を判定することに
より、傾き方向を判定する傾き方向判定手段24とから
構成されている。
【0024】この実施例において、ライン方向傾き角度
φR は、距離計測装置3中のレーザ距離計のいずれか1
つを用いれば検出できるが、全てのレーザ距離計を用い
て鋼板の全面的なライン方向傾き角度φR を検出するこ
とは精度向上の上で好ましい。
【0025】このように、この実施例においては、各板
厚計2A,2Bの測定値から鋼板の板厚を算出するとと
もに、距離計測装置3の各レーザ距離計の測定値の距離
偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出して鋼板幅方向
傾きを求め、更にレーザ距離計の測定値から連続鋼板の
ライン方向の波形形状を算出して鋼板ライン方向傾きを
求め、鋼板の板厚を、鋼板幅方向傾き及び鋼板ライン方
向傾きに基づいて補正するようにしているので、連続鋼
板が幅方向に傾いたときのみならず、ライン方向に対し
て鋼板が小さく波打ったとき、あるいは鋼板の先端もし
くは後端が浮き上がった状態にあるときでも、正確な板
厚の補正ができる。
【0026】なお、前述の各実施例においては板厚計を
鋼板の幅方向両端部に対応させて一対設置し、常に鋼板
幅方向両端部の板厚を検出できるようにして、鋼板のF
S側とDS側の板厚プロフィールを測定するようにした
ものを示したが、板厚計は鋼板の幅方向にトラバース可
能に構成されているので、これを単一構成にして常に鋼
板幅方向に進退駆動するようにしてもよく、このような
場合には鋼板幅方向両端部の板厚プロフィールの連続測
定はできないが、鋼板の全面的な板厚制御に本発明を適
用することができる。
【0027】また、前述の各実施例においては透過経路
長に基づいて算出した板厚(設定値)を板厚補正演算手
段に入力するようにしたものを示したが、これを板厚補
正演算手段に透過経路長を(遅延回路を介して)直接入
力し、板厚補正演算手段にて板厚(設定値)の演算をも
行わせてもよく、これにより回路構成を簡略化すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、板
厚演算手段により板厚計の測定値から鋼板の板厚を算出
するとともに、幅方向板波形状演算手段により各距離計
の測定値の距離偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出
して鋼板幅方向傾きを求め、板厚演算手段で求めた板厚
を、幅方向板波形状演算手段で求めた鋼板幅方向傾きに
基づいて補正手段により補正するようにしたので、鋼板
に幅方向のうねりがあっても、板厚の真値を得ることが
できる。
【0029】また、本発明によれば、板厚演算手段によ
り板厚計の測定値から鋼板の板厚を算出するとともに、
幅方向板波形状演算手段により各距離計の測定値の距離
偏差から鋼板の幅方向の波形形状を算出して鋼板幅方向
傾きを求め、更にライン方向板波形状演算手段により距
離計の測定値から連続鋼板のライン方向の波形形状を算
出して鋼板ライン方向傾きを求め、板厚演算手段で求め
た板厚を、幅方向板波形状演算手段で求めた鋼板幅方向
傾き及びライン方向板波形状演算手段で求めた鋼板ライ
ン方向傾きに基づいて補正手段により補正するようにし
たので、連続鋼板が幅方向に傾いたときのみならず、ラ
イン方向に対して鋼板が小さく波打ったとき、あるいは
鋼板の先端もしくは後端が浮き上がった状態にあるとき
でも、正確な板厚の補正ができる。
【0030】また、本発明によれば、板厚計を鋼板の幅
方向両端部に対応させて一対設置したので、常に鋼板幅
方向両端部の板厚をみることができ、鋼板のFS側とD
S側の板厚プロフィールを測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る鋼板の板厚計測装
置の外観を示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図3】第1の実施例の板厚計の説明図である。
【図4】第1の実施例の板厚測定の原理を説明するため
の説明図である。
【図5】第1の実施例の距離計の説明図である。
【図6】第1の実施例の鋼板幅方向傾き測定の原理を説
明するための説明図である。
【図7】第1の実施例の鋼板が幅方向に傾いた場合の板
厚測定の原理を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る鋼板の板厚計測装
置の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2A,2B 板厚計 3 距離計測装置(距離計) 5,50 板厚補正回路 12 板厚演算手段 16 幅方向板波形状演算部 17,21 板厚補正演算手段 20 ライン方向板波形状演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋼板の板厚を測定する工程と、 前記鋼板の幅方向の波形形状を測定する工程と、 幅方向波形形状による板厚測定誤差を補正する工程とを
    有することを特徴とする鋼板の板厚計測方法。
  2. 【請求項2】 連続鋼板の板厚を測定する工程と、 前記鋼板の幅方向の波形形状を測定する工程と、 前記鋼板のライン方向の波形形状を測定する工程と、 幅方向波形形状およびライン方向波形形状による板厚測
    定誤差を補正する工程とを有することを特徴とする鋼板
    の板厚計測方法。
  3. 【請求項3】 連続鋼板の幅方向にトラバース可能な非
    接触式の板厚計と、 該板厚計の測定値から鋼板の板厚を算出する板厚演算手
    段と、 該鋼板に対向させてその幅方向に複数設置した距離計
    と、 これら各距離計の測定距離偏差から鋼板の幅方向の波形
    形状を算出する幅方向板波形状演算手段と、 前記板厚演算手段で求めた板厚を、前記幅方向板波形状
    演算手段で求めた鋼板幅方向傾きに基づいて補正する補
    正手段とを備えたことを特徴とする鋼板の板厚計測装
    置。
  4. 【請求項4】 連続鋼板の幅方向にトラバース可能な非
    接触式の板厚計と、 該板厚計の測定値から鋼板の板厚を算出する板厚演算手
    段と、 該鋼板に対向させてその幅方向に複数設置した距離計
    と、 これら各距離計の測定距離偏差から鋼板の幅方向の波形
    形状を算出する幅方向板波形状演算手段と、 前記距離計の測定値から連続鋼板のライン方向の波形形
    状を算出するライン方向板波形状演算手段と、 前記板厚演算手段で求めた板厚を、前記幅方向板波形状
    演算手段で求めた鋼板幅方向傾き及び前記ライン方向板
    波形状演算手段で求めた鋼板ライン方向傾きに基づいて
    補正する補正手段とを備えたことを特徴とする鋼板の板
    厚計測装置。
  5. 【請求項5】 板厚計を鋼板の幅方向両端部に対応させ
    て一対設置してなることを特徴とする請求項3又は請求
    項4記載の鋼板の板厚計測装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010044027A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Kanazawa Univ 厚さ測定装置および厚さ分布測定方法
JP2010512524A (ja) * 2006-12-15 2010-04-22 フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ 厚さ測定のための方法及び装置
CN102410824A (zh) * 2011-08-05 2012-04-11 北京理工大学 一种钢板厚度检测装置及方法
KR20190075564A (ko) * 2017-12-21 2019-07-01 주식회사 포스코 에지부 두께 측정 장치 및 방법

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