JPH0861943A - X線測定装置 - Google Patents

X線測定装置

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Publication number
JPH0861943A
JPH0861943A JP21784594A JP21784594A JPH0861943A JP H0861943 A JPH0861943 A JP H0861943A JP 21784594 A JP21784594 A JP 21784594A JP 21784594 A JP21784594 A JP 21784594A JP H0861943 A JPH0861943 A JP H0861943A
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JP
Japan
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distance
measured
ray
measuring head
inclination angle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21784594A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Tawara
伸一郎 田原
Naoki Matsuura
直樹 松浦
Seiya Shibata
誠也 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Rigaku Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Rigaku Industrial Corp
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Publication date
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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定ヘッド3の設置箇所に制約を受けたり、
装置コストの上昇を招くことなく、正確な測定結果が得
られるX線測定装置を提供する。 【構成】 X線源4とX線検出器5を備えた測定ヘッド
3と、これに装着されて被測定物2までの距離を測定す
る複数の距離計6A,6Bと、測定ヘッド3から被測定
物2までの実距離を求める距離算出手段8と、被測定物
2の測定ヘッド3に対する傾斜角を求める傾斜量算出手
段9と、X線検出器5で検出される二次X線強度の上記
距離および傾斜角の変動に対する補正量を記憶するメモ
リ10と、距離算出手段8および傾斜角算出手段9で求
められた距離および傾斜角に基づき、これらに対応した
上記補正量を演算する演算手段11と、X線検出器5で
検出された二次X線強度を上記補正量で補正する補正手
段13とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば圧延装置か
ら複数の送りロールを介して移動される金属板の表面に
塗膜を設ける場合で、その厚みを測定するとき、又は、
上記金属板に設けられたメッキの付着量を金属板の移動
状態で測定するような場合に使用されるX線測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動状態にある被測定物の厚み
などを測定するときには、被測定物の移動ライン上にX
線源とX線検出器を備えた測定ヘッドを配置して、この
測定ヘッドのX線源から一次X線を上記被測定物に照射
し、この被測定物から発生する二次X線強度を上記X線
検出器で検出し、その検出結果に基づいて上記被測定物
の厚みなどを測定するようにしている。
【0003】ところが、上記被測定物を複数の送りロー
ルを介して移動させるときには、これら送りロール間で
上記被測定物のバタ付きが発生し、つまり、この被測定
物が上下方向に移動して、上記測定ヘッドから被測定物
までの距離が変動することがあり、その場合、X線検出
器で検出される二次X線強度が変化するので、上記被測
定物の厚みなどを正確には測定できなかった。
【0004】そこで、従来では、上記測定ヘッドから被
測定物までの距離変動に伴うX線強度の変動を補正し
て、測定精度を向上させる方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記被測定物
の移動時には、この被測定物が自重などにより上記各送
りロール間で撓んだりして、上記被測定物の測定ヘッド
に対する傾斜角度が変動することがあり、この場合従来
の方法では対応できなかった。このため、上記被測定物
の角度変動が発生しにくい送りロールの真上に上記測定
ヘッドを配置したり、また、多数の送りロールを短い間
隔で配置して、上記被測定物の角度変動が起こりにくい
ようにしていた。ところが、このような方法でも、正確
な測定結果が得られないばかりか、上記測定ヘッドの設
置箇所に制約を受けたり、また、多くの送りロールを用
いることにより装置のライン設置コストが高くなる問題
がある。
【0006】この発明は、以上のような問題に鑑みてな
されたもので、その目的は、測定ヘッドの設置箇所に制
約を受けたり、また、装置のライン設置コストの上昇を
招くことがなく、しかも、たとえ被測定物の角度変動が
発生した場合でも、正確な測定結果を得ることができる
X線測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明にかかるX線測定装置は、被測定物に一次
X線を照射するX線源と被測定物から発生する二次X線
を検出するX線検出器を備えた測定ヘッドと、この測定
ヘッドに装着されて被測定物までの距離に対応した信号
を出力する複数の距離計と、上記距離計からの信号に基
づいて測定ヘッドから被測定物までの実距離を求める距
離算出手段と、上記距離計からの信号に基づいて被測定
物の上記測定ヘッドに対する傾斜角を求める傾斜量算出
手段と、上記X線検出器で検出される二次X線強度の上
記距離および傾斜角の変動に対する補正量を記憶するメ
モリと、上記距離算出手段および傾斜角算出手段で求め
られた距離および傾斜角と上記メモリに記憶された補正
量とに基づいて距離および傾斜角に対応した上記補正量
を演算する演算手段と、上記X線検出器で検出された二
次X線強度を上記補正量で補正する補正手段とを備えて
いる。
【0008】また、第2発明のX線測定装置では、被測
定物に一次X線を照射するX線源と被測定物から発生す
る二次X線を検出するX線検出器とを備えた測定ヘッド
と、この測定ヘッドに装着されて被測定物までの距離に
対応した信号を出力する複数の距離計と、上記距離計か
らの信号に基づいて被測定物の上記測定ヘッドに対する
傾斜角を求める傾斜量算出手段と、上記測定ヘッドを回
動させる駆動手段と、上記傾斜角算出手段で求められた
傾斜角に基づき上記駆動手段を作動させて、上記傾斜角
を基準値に設定する制御手段とを備えている。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、上記測定ヘッドに設けら
れた各距離計で上記被測定物までの距離に対応した信号
が生成され、その信号に基づいて、上記距離算出手段に
より上記測定ヘッドから被測定物までの実距離が、上記
傾斜量算出手段により上記測定ヘッドに対する被測定物
の傾斜角が、それぞれ求められる。
【0010】そして、上記距離算出手段および傾斜角算
出手段で求められた実距離および傾斜角と、上記メモリ
により記憶された上記X線検出器で検出される二次X線
強度の上記距離および傾斜角の変動に対する補正量と
が、上記演算手段に入力されて、この演算手段により上
記各算出手段で求められた実距離および傾斜角に対応し
た補正量が演算される。
【0011】また、上記演算手段による補正量が上記補
正手段に入力されて、この補正手段により上記X線検出
器で検出された二次X線強度が上記補正量で補正され、
この補正量で補正された補正値が測定結果として取出さ
れる。従って、上記被測定物と測定ヘッドの間に距離変
動が発生したとき、また、この測定ヘッドに対する被測
定物の角度変動が発生した何れの場合でも、これら距離
および角度変動による測定誤差を補正して、正確な測定
結果が得られる。
【0012】また、第2の発明は、第1発明の場合とは
異なり、上記X線検出器で検出された二次X線強度を上
記補正手段を用いて補正するのではなく、上記傾斜量傾
斜手段で求められた傾斜角に基づいて測定ヘッドの方を
回動させ、上記測定ヘッドの傾斜角が所定基準値となる
ように直接調整する。
【0013】即ち、第2発明の場合には、上記測定ヘッ
ドに設けられた各距離計で上記被測定物までの距離に対
応した信号が生成され、その信号に基づき上記傾斜量算
出手段により上記測定ヘッドに対する被測定物の傾斜角
が求められる。
【0014】そして、上記傾斜量算出手段で求められた
傾斜角に基づき、上記制御手段により上記駆動手段が作
動され、この駆動手段を介して上記測定ヘッドの傾斜角
が所定基準値となるように回動調整される。従って、上
記測定ヘッドに対する被測定物の角度変動が発生したと
き、この角度変動を調整することにより正確な測定結果
が得られる。
【0015】
【実施例】以下、第1発明にかかるX線測定装置につい
て説明する。図2は、複数の送りロール1を介して移動
される被測定物2の上部側にX線測定装置を構成する測
定ヘッド3を配置して、上記被測定物2の厚みなどを測
定する場合の実施例を示している。そして、上記測定ヘ
ッド3の内部には、上記被測定物2にロジウムLα線の
ような一次X線を照射するX線源4と、このX線源4か
らのX線照射により上記被測定物2から発生するコンプ
トン散乱線のような二次X線強度を検出するX線検出器
5を設ける。
【0016】また、上記測定ヘッド3の両側壁で、上記
X線源4およびX線検出器5による被測定物2の測定中
心Aに対してその前後に、それぞれ第1および第2レー
ザ距離計6A,6Bを取付けて、その各レーザ発振位置
から各距離計6A,6Bと対向する上記被測定物2まで
の距離D1 ,D2 を測定する。なお、同実施例では、2
つの距離計6A,6Bを設けているが、これ以上の距離
計を用いることも可能であり、たとえば二次元的な傾斜
が発生するときには、3個の距離計が使用される。
【0017】そして、上記測定ヘッド3内のX線検出器
5に処理回路7を接続する。この処理回路7は、図1で
示すように、上記各距離計6A,6Bから出力される測
定距離D1 ,D2 に対応した信号に基づき上記測定ヘッ
ド3から被測定物2までの距離d1 ,d2 を算出し、こ
の算出結果に基づき上記測定ヘッド3と被測定物2間の
測定中心Aに対する実距離dA を算出する距離算出手段
8と、上記距離d1 ,d2 に基づき上記被測定物2の上
記測定ヘッド3に対する傾斜角θA を算出する傾斜量算
出手段9を備えている。
【0018】また、上記処理回路7には、上記X線検出
器5で検出される二次X線強度の上記実距離dA および
傾斜角θA の変動に対する補正量が記憶されたメモリ1
0と、上記距離算出手段8および傾斜角算出手段9で算
出された実距離dA および傾斜角θA に基づき、これら
に対応して上記メモリ10に記憶された補正量を演算す
る演算手段11と、上記X線検出器5で検出された二次
X線強度を検知するX線強度検知手段12と、この検知
手段12で検知されるX線強度を上記補正量で補正する
補正手段13とを備えている。なお、上記X線強度検知
手段12は、二次X線を計数するための波高値分析回路
や計数回路などを備えている。
【0019】次に、以上のX線測定装置による作用につ
いて説明する。図2の送りロール1上を移動する被測定
物2の厚みなどを測定する場合には、先ず、上記測定ヘ
ッド3に設けられた第1,第2距離計6A,6Bで上記
被測定物2までの距離D1 ,D2 に対応した信号が生成
される。これら信号に基づき上記処理回路7に備えた距
離算出手段8により、上記測定ヘッド3から被測定物2
までの距離d1 ,d2 が算出され、この算出結果に基づ
き上記測定ヘッド3および被測定物2の測定中心Aに対
する実距離dA が算出され、また、上記距離d1,d2
に基づき、上記傾斜量算出手段9により上記測定ヘッド
3に対する被測定物2の傾斜角θA が算出される。
【0020】上記距離d1 ,d2 は、上記距離計6A,
6Bで測定される各距離D1 ,D2から、これら各距離
計6A,6Bの下端と上記測定ヘッド3の下端までの距
離Mを差し引くことにより算出される。
【0021】また、上記実距離dA は、次の計算式によ
って求められる。 dA =(d1 2 +d2 1 )/(L1 +L2 )……(1) ここで、L1 ,L2 は、両距離計6A,6Bの設置位置
を結んだ基準線Sに沿って、各距離計6A,6Bのそれ
ぞれから測定中心Aまでの距離である。
【0022】さらに、上記傾斜角θA は、次の計算式に
よって求められる。 θA =tan-1[(d1 −d2 )/L]……(2) ここで、L=L1 +L2 である。また、θA は測定ヘッ
ド3の水平軸、つまり両距離計6A,6Bの設置位置を
結んだ基準線Sからの傾斜角度である。
【0023】また、上記メモリ10においては、上記X
線検出器5で検出される二次X線強度の上記実距離dA
および傾斜角θA の変動に対する補正量が記憶される。
【0024】図3は、縦軸に、上記X線検出器5による
二次X線測定値を実距離dA が基準値dA0である場合の
二次X線測定値によって除して無次元化した値を、横軸
に、上記被測定物2までの距離の変化量Δd、つまり、
実距離dA の基準値dA0からの変化量Δd(=dA −d
A0)をとったグラフを示しており、この実距離の変化量
に対する上記二次X線測定値の変化量は、二次関数とな
って、次のように表される。 y=f(Δd)……(3)
【0025】また、図4は、縦軸に、上記X線検出器5
による二次X線測定値を傾斜角θAが零度(基準値)で
ある場合の二次X線測定値によって除して無次元化した
値を、横軸に上記被測定物2の傾斜角θA をとったグラ
フを示しており、この傾斜角θA に対する上記二次X線
測定値の変化量は、一次関数となって、次のように表さ
れる。 Y=g(θ)……(4)
【0026】二次X線の測定値、つまりX線検出器への
入射量が被測定物2の傾斜角度により変動する理由はつ
ぎのとおりである。すなわち、図2のX線源4からの一
次X線は一定の幅を持った光束であり、通常は被測定物
2に対して90°以外の斜めの角度で照射される。した
がって、X線源4からの被測定物2までの光路長および
被測定物2から検出器5までの光路長が、被測定物2の
傾斜角度の変化により変動する。その結果、検出器5に
入射する二次X線の量が変動する。
【0027】上記(3),(4)が、上記X線検出器5
で検出される二次X線強度の上記実距離dA および傾斜
角θA の変動に対する補正式として、予め上記メモリ1
0に記憶される。
【0028】そして、上記メモリ10に記憶された上記
各補正式(3)(4)と、上記実距離dA および傾斜角
θA とが上記演算手段11に入力され、この演算回路1
1で、上記実距離dA の変化量Δdおよび傾斜角θA
対応した補正量が演算される。
【0029】つまり、上記実距離dA から得られた変化
量Δd=dA −dA0を上記式(3)に代入することによ
り、次式に示すように、上記実距離dA に対応した補正
量yが求められる。 y=f(dA )……(5)
【0030】また、上記傾斜角θA を上記式(4)に代
入することにより、次式に示すように、上記傾斜角θA
に対応する補正量Yが求められる。 Y=g(θA )……(6)
【0031】そして、上記演算手段11による上記各補
正量が、上記X線強度検知手段12により検知された二
次X線強度ととともに、上記補正手段13に入力され
て、この補正手段13により上記X線強度検知器12で
検知された二次X線強度が上記各式(5)(6)の補正
量に基づいて補正される。
【0032】つまり、上記X線強度検知器12で検知さ
れた二次X線強度をI0 とし、その補正済強度をIとし
たときには、次式で示すように、 I=I0 ×f(dA )×g(θA )……(7) が求められ、この式により上記補正済強度Iが算出され
て、この補正済強度Iが測定結果として上記処理回路7
から出力され、プリンタのような出力手段15に入力さ
れて表示される。
【0033】次に、具体的な測定試験を行った結果につ
いて説明する。亜鉛メッキ付着量測定器を用いて、下記
の表1,表2に示すように、距離変動(mm)に対する
X線測定誤差(X線強度変化%)と、傾斜量変動(角
度)に対するX線測定誤差とを測定したところ、以下の
結果が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】なお、上記各表1,2は、補正を行なわな
い場合のデータである。
【0037】以上の各表1,2に示すデータでは、距離
変動や傾斜量変動に対応して大きなX線測定誤差が発生
したのに対し、第1発明による補正を行った結果、上記
各表に示した距離変動や傾斜量変動のデータに対し、そ
の何れの場合でもX線測定誤差が±0.2%以下となっ
た。このことから、上記被測定物2と測定ヘッド3の間
に距離変動が発生し、また、この測定ヘッド3に対する
被測定物2の角度変動が発生した何れの場合でも、正確
な測定結果が得られることが理解できる。
【0038】次に、第2発明にかかるX線測定装置を、
図5に基づいて説明する。同図においては、第1発明の
場合と同様に、測定ヘッド3にX線源4とX線検出器5
を内装するとともに、この測定ヘッド3の両側壁で測定
中心Aに対し等距離位置に、それぞれ第1および第2距
離計6A,6Bを取付けている。
【0039】そして、上記測定ヘッド3に、これを矢印
20方向に回動させるステップモータのような駆動手段
21を連結するとともに、この駆動手段21を作動させ
る制御手段22を設ける。また、この制御手段22に
は、上記各距離計6A,6Bによる測定距離に基づいて
被測定物2の傾斜角θA を算出する傾斜量算出手段9を
設ける。
【0040】次に、以上のX線測定装置による作用につ
いて説明する。先ず、第1発明の場合と同様に、上記測
定ヘッド3に設けられた第1,第2距離計6A,6Bで
上記被測定物2までの距離D1 ,D2 がそれぞれ測定さ
れ、これら各測定距離D1 ,D2 に基づき上記制御手段
22に備えた傾斜量算出手段9により、上記測定ヘッド
3に対する被測定物2の傾斜角θA が算出される。この
とき傾斜角は、θA =tan-1[(D1 −D2 )/L]
の式で求められる。
【0041】そして、上記傾斜角算出手段9で算出され
た傾斜角θA に基づき上記制御手段22から駆動手段2
1に制御信号が出力され、この駆動手段21が作動し
て、上記測定ヘッド3の傾斜角θA が所定の基準値とな
るように回動調整される。この基準値は、通常、上記被
測定物2に対する測定ヘッド3の傾斜角がゼロとなるよ
うに、つまり、被測定物2と、距離計6A,6Bの設置
位置を結んだ基準線Sとが平行になるように設定され
る。また、場合によっては、ゼロ以外の所定角度に設定
されることもある。
【0042】
【発明の効果】以上のように第1発明によれば、測定ヘ
ッドの設置箇所に制約を受けたり、また、装置のライン
設置コストの上昇を招くことなく、被測定物と測定ヘッ
ドの間に距離変動が発生したとき、また、この測定ヘッ
ドに対する被測定物の角度変動が発生した何れの場合で
も、これら距離および角度変動による測定誤差を補正し
て、正確な測定結果が得ることができる。
【0043】また、第2発明によれば、上記測定ヘッド
に対する被測定物の角度変動が発生したとき、この角度
変動を調整することができるため、正確な測定結果を得
ることができる。この場合にも、第1発明の場合と同様
に、上記測定ヘッドの設置箇所に制約を受けたり、ま
た、装置のライン設置コストの上昇を招くことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明にかかるX線測定装置のブロック図で
ある。
【図2】同X線測定装置の全体構造を簡略的に示す側面
図である。
【図3】被測定物の距離変化量に対する二次X線測定値
の変化量を示すグラフである。
【図4】被測定物の傾斜量に対する二次X線測定値の変
化量を示すグラフである。
【図5】第2発明にかかるX線測定装置の全体構造を簡
略的に示す側面図である。
【符号の説明】 2…被測定物、3…測定ヘッド、4…X線源、5…X線
検出器、6A,6B…距離計、8…距離算出手段、9…
傾斜量検出手段、10…メモリ、11…演算手段、13
…補正手段、21…駆動手段、22…制御手段、dA
実距離。
フロントページの続き (72)発明者 柴田 誠也 大阪府高槻市赤大路町14番8号 理学電機 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に一次X線を照射するX線源と
    被測定物から発生する二次X線を検出するX線検出器を
    備えた測定ヘッドと、 上記測定ヘッドに装着されて被測定物までの距離に対応
    した信号を出力する複数の距離計と、 上記距離計からの信号に基づいて上記測定ヘッドから被
    測定物までの実距離を求める距離算出手段と、 上記距離計からの信号に基づいて上記被測定物の測定ヘ
    ッドに対する傾斜角を求める傾斜量算出手段と、 上記X線検出器で検出される二次X線強度の上記実距離
    および傾斜角の変動に対する補正量を記憶するメモリ
    と、 上記距離算出手段および傾斜角算出手段で求められた実
    距離および傾斜角と上記メモリに記憶された補正量とに
    基づいて、実距離および傾斜角に対応した上記補正量を
    演算する演算手段と、 上記X線検出器で検出された二次X線強度を上記補正量
    で補正する補正手段とを備えてなるX線測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定物に一次X線を照射するX線源と
    被測定物から発生する二次X線を検出するX線検出器を
    備えた測定ヘッドと、 上記測定ヘッドに装着されて被測定物までの距離に対応
    した信号を出力する複数の距離計と、 上記距離計からの信号に基づいて上記被測定物の測定ヘ
    ッドに対する傾斜角を求める傾斜量算出手段と、 上記測定ヘッドを回動させる駆動手段と、 上記傾斜角算出手段で求められた傾斜角に基づき上記駆
    動手段を作動させて、上記傾斜角を基準値に設定する制
    御手段とを備えてなるX線測定装置。
JP21784594A 1994-08-19 1994-08-19 X線測定装置 Withdrawn JPH0861943A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304844A (ja) * 2000-03-17 2001-10-31 Helmut Fischer Gmbh & Co Inst Fuer Elektronik & Messtechnik X線蛍光による層厚測定において測定対象の位置を設定する方法
JP2002213935A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Murata Mfg Co Ltd 膜厚測定方法

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JP2001304844A (ja) * 2000-03-17 2001-10-31 Helmut Fischer Gmbh & Co Inst Fuer Elektronik & Messtechnik X線蛍光による層厚測定において測定対象の位置を設定する方法
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