JP3284948B2 - ストリップの蛇行制御方法 - Google Patents

ストリップの蛇行制御方法

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JP3284948B2 JP32135197A JP32135197A JP3284948B2 JP 3284948 B2 JP3284948 B2 JP 3284948B2 JP 32135197 A JP32135197 A JP 32135197A JP 32135197 A JP32135197 A JP 32135197A JP 3284948 B2 JP3284948 B2 JP 3284948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは冷間圧延機
で圧延されるストリップの蛇行制御方法に関し、特に、
左右のロールギャップ差(レベリング)の最適化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延材の蛇行を防止するため、下
記(1)式に従って多段圧延機のスタンドのレベリング
を制御する方式が知られている。 ΔTi,i+1 =AΔSli+BΔW+CΔC …(1) ただし、ΔTi,i+1 :第iスタンド前方差張力、Δ
li:第iスタンドレベリング量、ΔW:板の幅方向へ
のずれ量、ΔC:板の幅方向のクラウン差分、A,B,
C:圧延スケジュールによって決まる常数 上記(1)式に基づいて圧延を行う例を図3を参照して
説明する。図3において、1は圧延機、2は圧延材、3
は圧延方向、4は張力計、5は蛇行補正装置、6はレベ
リング装置、7は差張力信号、8はバイアス装置であ
る。前方張力計4から差張力ΔTi,i+1 を検出する。差
張力とは一つのスタンドにおいて、ストリップ両端(駆
動側、操作側)の張力をそれぞれ測定し、その差を求め
たものである。ΔWをミル後方に設置されたCPC装置
(図示せず)により検出し、ΔCをミル後方に設置され
たクラウンメータ(図示せず)により検出し、BΔW+
CΔCをバイアス信号装置8の出力として、AΔSli
ΔTi,i+1 −(BΔW+CΔC)によりΔSliを求め、
この信号を蛇行補正装置5に入力しこれにより、レベリ
ングを制御する。
【0003】しかし、上記従来技術は、第iスタンド以
外のスタンドの影響について配慮がされておらず、実圧
延状態を必ずしも反映していないという改良すべき問題
があった。
【0004】そこで、特開昭63-188415 号公報では、第
iスタンドのレベリングを制御するにあたり、第iスタ
ンドのみならず、第i+1スタンドの前方差張力、スト
リップの幅方向のずれ量、ストリップの幅方向のクラウ
ン差分を検出し、これらに基づいて第iスタンドにおけ
るレベリング量を制御する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭63-188
415 号公報では、蛇行の制御方法として、前方、後方差
張力と蛇行量に基づく評価式により、最適レベリング値
を推定し、レベリングのフィードバック制御を行ってい
るが、張力検出器の原理上、差張力とレベリングの関係
はリニアな関係とならないために評価式の精度に問題が
あり、最適レベリング値の評価方法の改善が必要であっ
た。
【0006】また、蛇行量はミル後方のCPC装置によ
って測定され、レベリングに反映されるだけなので、正
確な蛇行制御は困難であった。本発明の目的は、冷間圧
延機のレベリング設定不良位置の測定において、ヒュー
ム、クーラント等の使用環境の影響を受けない高精度の
測定を行い、従来の最適レベリング値の評価方法を改善
するストリップの蛇行制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。 (1)本発明の制御方法は、複数スタンドを有する冷間
圧延機で圧延されるストリップの蛇行を制御する方法に
おいて、任意のスタンド出側に設置した電磁式タイプの
位置検出器によりストリップの板幅及び蛇行量を測定
し、且つ前記スタンド出側に設置した張力計によりスト
リップの和張力及び差張力を測定し、これらの測定値に
基づいて、前記スタンドのレベリングを制御する工程
と、第1スタンド入側に設置した電磁式タイプの位置検
出器によりストリップの蛇行量を測定し、この測定値に
基づいて、アンコイラー位置を制御する工程と、を備え
たことを特徴とするストリップの蛇行制御方法である。 (2)本発明の制御方法は、任意のスタンドのレベリン
グを制御する工程が、下記(1)〜(4)式に示す連立
方程式を解くことにより算出されるレベリング設定不良
位置εに基づいて行われる上記(1)に記載のストリッ
プの蛇行制御方法である。
【0008】
【数2】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者は、冷間圧延機のレベリ
ング設定不良位置の測定において、ヒューム、クーラン
ト等の使用環境の影響を受けない高精度の測定を行い、
従来の最適レベリング値の評価方法を改善するストリッ
プの蛇行制御方法について、鋭意研究を重ねた。
【0010】その結果、測定精度に及ぼすヒューム、ク
ーラント等の使用環境の影響を除去するためには、位置
検出器として電磁式タイプのセンサーを用いることが有
効であり、また、ストリップの和張力、差張力、板幅及
び蛇行量からレベリング設定不良位置を推定し、同時に
圧延機入側にてセンタリングを併用することが、レベリ
ング設定不良位置の高精度な推定に有効であるという知
見が得られた。
【0011】この知見に基づき本発明者は、位置検出器
を電磁式タイプのセンサーとし、また、ストリップの和
張力、差張力、板幅及び蛇行量からレベリング設定不良
位置を推定し、同時に圧延機入側にてセンタリングを併
用するようにして、レべリング設定不良による蛇行を防
止できる本発明のストリップの蛇行制御方法を見出だ
し、本発明を完成させた。
【0012】すなわち、本発明はストリップの蛇行制御
条件を下記範囲に特定することにより、冷間圧延機のレ
ベリング設定不良位置の測定において、ヒューム、クー
ラント等の使用環境の影響を受けない高精度の測定を行
い、従来の最適レベリング値の評価方法を改善するスト
リップの蛇行制御方法を得ることができる。
【0013】以下に本発明のストリップの蛇行制御条件
の限定理由について説明する。 (1)ストリップの蛇行制御方法 複数スタンドを有する冷間圧延機で圧延されるストリッ
プの蛇行を制御する方法において、任意のスタンド(第
1スタンドを含む)出側に設置した電磁式タイプの位置
検出器によりストリップの幅及び蛇行量を測定し、且つ
前記スタンド出側に設置した張力計によりストリップの
和張力及び差張力を測定する。
【0014】これらの測定値は演算器に入力され、前記
(1)〜(4)式に示す連立方程式を解くことによりレ
ベリング設定不良位置εを求め、これに基づいてレベリ
ング設定不良によって発生している板形状を推定し、レ
ベリング修正量を算出する。
【0015】レベリング修正量は前記スタンドのレベリ
ング装置に出力し、レベリング修正量が0となるように
フィードバック制御を行う。また、第1スタンド入側に
設置した位置検出器により測定した蛇行量は演算器に入
力され、アンコイラーの位置の修正量を算出する。アン
コイラー位置修正量はアンコイラーシフト装置に出力
し、アンコイラー位置修正量が0となるようにフィード
バック制御を行う。
【0016】この際、位置検出器は耐環境に優れた電磁
式タイプを用いることで、ヒューム、クーラント等の測
定精度に及ぼす影響を除去する。また、各スタンドのレ
ベリング制御に併せて、アンコイラー位置制御を行う理
由は、レベリング設定不良によって発生する板形状の推
定精度は蛇行量に応じて増大するため、レベリング設定
不良位置の推定精度を上げるためには、圧延機入側にあ
るセンタリング装置(アンコイラーシフト装置)により
圧延機入側で検出した蛇行量の最小化を図る必要がある
からである。
【0017】さらに、前記(1)〜(4)式に示す連立
方程式は、図2に示すように実測したストリップの板幅
(W)及び蛇行量(b)と張力(Tt )分布との関係に
基づいて成立したものであり、実測したストリップの板
幅、蛇行量、和張力及び差張力を入力して、これらの連
立方程式を解くことによりレベリング設定不良位置εを
求めることで、従来の前方、後方差張力と蛇行量に基づ
き、任意のスタンドレベリング量の評価精度を向上させ
ることが可能となる。
【0018】このように、本発明のストリップの蛇行制
御方法によれば、ヒューム、クーラント等の使用環境の
影響を受けずに、レベリング設定不良位置の高精度の測
定が可能となり、レベリング設定不良によるストリップ
の蛇行を防止することができる。
【0019】
【実施例】図1を参照して、本発明のストリップの蛇行
制御方法の一実施例を説明する。なお、図1において、
前記図3と同じ部分は図3と同じ符号で示す。第iスタ
ンド出側に設置した張力計4により、ストリップ2の和
張力及び差張力を測定し、位置検出器50により、スト
リップ2の板幅及び蛇行量を測定する。 ここで、位置
検出器50は電磁式タイプのセンサーとするが、環境面
の対策が十分になされた場合は光学式タイプのセンサー
の使用も可能である。
【0020】ストリップ2の和張力、差張力、板幅及び
蛇行量の各測定値は、演算器60に入力され、図2に示
す板幅(W)及び蛇行量(b)と張力(Tt )分布との
関係に基づく下記(1)〜(4)式に示す連立方程式を
解くことによりレベリング不良によって発生している板
形状を推定し、レベリング設定不良位置εを算出する。
【0021】
【数3】
【0022】ここで、f(x)、g(x) はその特性を示す
ようにあらかじめ決定しておく関数で、以下に実機圧延
において採取した影響係数関数の例を示す。 f(x)=α・x、g(x) =β・x+γ・x3 (α、
β、γ:定数) 上式に基づいて算出したレベリング設定不良位置からレ
ベリング修正量を求め、レベリング修正量は第iスタン
ドのレベリング装置6に出力し、レベリング修正量が0
となるようにフィードバック制御を行う。
【0023】ここで、f(x)、g(x) は同次数の項を含
んでいるため、各々の推定誤差は影響を及ぼしあうの
で、あらかじめ、g(x) の影響を最小にするようにし
て、f(x)に関わるレベリングの精度を向上させる必要
がある。
【0024】このために、第1スタンド前方に設置した
位置検出器50により測定した蛇行量は演算器60に入
力され、アンコイラー位置の修正量を算出する。アンコ
イラー位置修正量はアンコイラーシフト装置70に出力
し、アンコイラー位置修正量が0となるようにフィード
バック制御を行う。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、冷間圧延機で圧延され
るストリップの蛇行検出条件と制御条件を特定すること
により、ヒューム、クーラント等の使用環境の影響を受
けずに、レベリング設定不良位置の高精度の測定が可能
となり、レベリング設定不良によるストリップの蛇行を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るストリップの蛇行制御方
法を説明するための概略図。
【図2】本発明の実施例に係るストリップの板幅(W)
及び蛇行量(b)と張力(Tt)分布との関係を示す
図。
【図3】従来のストリップの蛇行制御方法を説明するた
めの概略図。
【符号の説明】
1…圧延機 2…圧延材(ストリップ) 3…圧延方向 4…張力計 5…蛇行補正装置 6…レベリング装置 7…差張力信号 8…バイアス信号装置 50…位置検出器 60…演算器 70…アンコイラーシフト装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数スタンドを有する冷間圧延機で圧延
    されるストリップの蛇行を制御する方法において、 任意のスタンド出側に設置した電磁式タイプの位置検出
    器によりストリップの板幅及び蛇行量を測定し、且つ前
    記スタンド出側に設置した張力計によりストリップの和
    張力及び差張力を測定し、これらの測定値に基づいて、
    前記スタンドのレベリングを制御する工程と、 第1スタンド入側に設置した電磁式タイプの位置検出器
    によりストリップの蛇行量を測定し、この測定値に基づ
    いて、アンコイラー位置を制御する工程と、 を備えたことを特徴とするストリップの蛇行制御方法。
  2. 【請求項2】 前記スタンドのレベリングを制御する工
    程は、下記(1)〜(4)式に示す連立方程式を解くこ
    とにより算出されるレベリング設定不良位置εに基づい
    て行われる請求項1に記載のストリップの蛇行制御方
    法。 【数1】
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