JPH06170443A - 竪形圧延機における被圧延材の幅測定方法及び装置 - Google Patents

竪形圧延機における被圧延材の幅測定方法及び装置

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JPH06170443A
JPH06170443A JP4327862A JP32786292A JPH06170443A JP H06170443 A JPH06170443 A JP H06170443A JP 4327862 A JP4327862 A JP 4327862A JP 32786292 A JP32786292 A JP 32786292A JP H06170443 A JPH06170443 A JP H06170443A
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roll
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Hideyuki Yuzawa
秀行 湯澤
Ryuta Mogi
龍太 茂木
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Kawasaki Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B38/00Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
    • B21B38/04Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring thickness, width, diameter or other transverse dimensions of the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
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    • B21B2261/06Width

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱間圧延の悪環境下でも、簡単な構成で正確
に板材の幅を測定する。 【構成】 板材Pの両側端部を圧延する竪形ロール10
A、10Bと、竪形ロールとは独立に離間距離Lを隔て
た距離計12A、12Bを備え、ロール交換直後の非圧
延状態下で、油圧シリンダ14A、14B及び電動スク
リュー16A、16Bが有する位置センサからの出力信
号に基づき、ロール間距離計18で無負荷時のロール間
距離Sを求め、設定入力装置20から入力される離間距
離L、ロール直径初期値DA0、DB0から演算・記憶装置
22でロール間距離計18の零点補正用基準値a を算出
し、圧延開始後は、非圧延時に距離計で実測された竪形
ロールの外側面までの距離LA 、LB を装置22に入力
して該ロールの直径の合計(DA +DB )を更新し、圧
延中にW=L−(LA +LB +DA +DB )で板幅Wを
算出し、表示・記録装置24に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡便で且つ高精度に被
圧延材の幅を測定することができる、竪形圧延機におけ
る被圧延材の幅測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被圧延材の幅を連続的に測定するための
幅測定装置には、一般に光電方式と、距離計測方式とが
ある。
【0003】光電方式による幅測定装置としては、日本
鉄鋼協会編「板圧延の理論と実際」昭和59年9月1日
発行、頁271〜頁274に詳細に説明されているよう
に、熱間圧延においては鋼板の放射する光をイメージセ
ンサ等のカメラで計測して、鋼板のエッジ部を検出する
自発光方式と、鋼板の下部に光源を置き、鋼板に遮られ
ていない部分の光源からの光を同様にイメージセンサ等
のカメラで計測するバックライト方式とがある。
【0004】しかし、上記両方式は共に、板材の蛇行、
パスラインからの浮上り等ににより計測誤差が生じるの
で、その改善策として、板材の蛇行に応じて、板材のエ
ッジ部がカメラの直下(光軸中心)にあるようにカメラ
位置をサーボ制御する技術が、特開昭63−28260
7に、又、板材の浮上り量、上反り量等のいずれかを、
別途板材高さ検出器で計測して、その計測値により板幅
計測値を補正する技術が、特開昭62−3819号公報
に開示されている。
【0005】距離計測方式による幅測定装置としては、
板材の幅方向両側方向の位置が既知の2点から、それぞ
れ板材の幅方向両端までの距離を距離計で測定すること
により、板材の幅を測定するものである。ここで用いら
れる距離計には、一般にレーザによる三角測量方式と、
レーザの入射光と反射の位相差から距離を計測する方式
が採用されている。
【0006】しかし、上記距離計には、板材幅方向端部
における厚み方向の固定点までの距離を計測する場合
に、板材がパスラインから浮上ったり、板材の厚さが薄
かったりすると計測不能となる欠点がある。
【0007】そこで、その改善策として、レーザ光を板
材幅方向端部における厚み方向に走査して、パスライン
からの板材の浮上り等があっても板材幅方向端部までの
距離を計測して板材の幅を測定することができる技術
が、特開昭62−054109号公報に提案されてい
る。
【0008】又、前記「板圧延の理論と実際」頁229
に説明されているように、竪形圧延機においては、水平
圧延機の出側板厚計算式を変形した、次の(1)式で表
わされる出側板幅式を用いて間接的に板幅を測定できる
ことが知られている。
【0009】W=S+P/M+a …(1) ここで、W:竪形圧延機の出側板幅 S:非圧延時(無負荷時)の竪形ロール間距離 P:竪形圧延機の圧延荷重 M:竪形圧延機のミル剛性係数 a :ロール間距離計の零点補正のための基準値
【0010】更に、実開昭62−34308号公報に
は、図4に示す、熱間における鋳片の幅測定装置が開示
されている。この装置は、鋳片30の幅方向両端部近傍
に水冷式接触ロールR1、R2を設け、鋳片30の両側
方に該接触ロールR1、R2を鋳片幅方向に移動する駆
動装置M1、M2及びその移動量を測定する位置測定器
S1、S2を設け、位置測定器S1、S2の測定値を論
理演算することにより、鋳片30の幅を求める論理演算
処理装置32を設け、その演算結果を表示装置34に表
示できるようにしたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭63−282607号公報、同62−3819号公
報及び同62−054109号公報に開示されている技
術には、いずれも光学式計器を用いているため、熱間圧
延時のように、例えば板材表面や光源上部に水やスケー
ルが付着したり、光が透過する空間に水蒸気や粉塵が浮
游している等の悪い環境条件の下では、測定精度の低下
を招いたり、場合によっては測定不可能になったりする
という問題がある。
【0012】又、竪形圧延機において前記(1)式の出
側板幅式を用いる方法では、ミル剛性係数の誤差や、竪
形ロール間距離計の零点補正のための基準値を、ロール
交換時に精度良く求めることが困難であり、その上、竪
形ロールに、圧延進行に伴う温度上昇による膨脹や、被
圧延材と接触することによるロール摩耗等に起因して寸
法変動が生じることから、実際の幅測定値にはかなりの
誤差が含まれ、従って、測定精度が悪いという問題があ
る。
【0013】更に、前記実開昭62−34308号公報
に開示されている、図4の装置には、水冷式接触ロール
を用いているので、上記のようなロールの熱膨脹による
寸法変動を小さくできるという利点を有しているもの
の、この装置を竪形圧延機における板材の連続幅測定に
適用しようとすると、以下のような問題がある。
【0014】(1)高速で回転する竪形ロールそのもの
を水冷式にすることは、構造が複雑となり、設備費や保
守費が高価になる上に、ロール摩耗による誤差が生じる
ことは避けられない。
【0015】(2)竪形圧延機の出側に別途この装置を
据え付ける場合には、高速で走行する板材の蛇行や、板
幅の変動に接触ロールが追随するようにしなければなら
ず、そのためには、接触ロールの駆動制御手段が複雑な
ものとなり、設備費や保守費が高価なものとなるばかり
でなく、設置のためのスペースが余分に必要となる。
又、接触ロールが前記と同様に高速で走行する板材と直
に接触するため、該接触ロールの摩耗が速く、そのロー
ル摩耗による測定誤差が生じることも避けられない。
【0016】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、熱間圧延の悪環境の下でも、又、被
圧延材に浮上りや蛇行が生じる場合でも、竪形ロールの
熱膨脹や摩耗による直径変動やミル定数の影響を受ける
ことなく、高精度に被圧延材の幅を測定することができ
る、簡単な構成からなる竪形圧延機における被圧延材の
幅測定方法及び装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向配置され
た1対の竪形ロールにより被圧延材の両側端部を圧延し
ながら、該被圧延材の幅を測定するロール間距離計測手
段を備えた竪形圧延機における被圧延材の幅測定装置に
おいて、前記1対の竪形ロールの中心軸を含む面上で、
且つ被圧延材のパスラインの延長上であって、該1対の
竪形ロールの外側の離間した位置に、その外側面にそれ
ぞれ対向して配置された1対の距離計が、互いに所定の
離間距離を隔て、且つ、竪形圧延機とは独立した状態で
設置され、前記1対の距離計により、各距離計からそれ
ぞれに近接する竪形ロールの外側面までの距離を測定可
能になされていると共に、前記ロール間距離計測手段で
計測した非圧延時のロール間距離値と、1対の距離計に
より測定された、各距離計から近接する竪形ロールの外
側面までの距離と、該1対の距離計の離間距離とを用い
て、竪形ロールで圧延されている被圧延材の幅を演算す
る演算手段を備えた構成とすることにより、前記課題を
達成したものである。
【0018】本発明は、又、前記幅測定装置を用いる、
竪形圧延機における被圧延材の幅測定方法であって、離
間距離が既知の1対の距離計により、各距離計から相対
する竪形ロールまでの距離を連続的に計測すると共に、
竪形ロール交換直後の非圧延時に、次式 a =L−(S+LA0+LB0+DA0+DB0) L:1対の距離計間の離間距離(固定値) S:非圧延時のロール間距離計測手段による計測値 LA0、LB0:1対の距離計から相対する竪形ロール外側
面までのパスライン上の距離の初期計測値 DA0、DB0:1対の竪形ロールのパスライン上における
直径の初期値 により、ロール間距離計測手段の零点を補正するための
基準値a を求め、前記竪形ロール交換直後から次回の竪
形ロール交換時までのロールチャンス間の非圧延時毎
に、次式 DA +DB =L−(S+a +LA +LB ) LA 、LB :1対の距離計から相対する竪形ロール外側
面までのパスライン上の距離の計測値(初期値を除く) により、竪形ロール交換後の、パスライン部における1
対の竪形ロールの直径の合計(DA +DB )を求め、次
いで、上記ロールチャンス間の圧延時後とに、次式 W=L−(LA +LB +DA +DB ) により、被圧延材の幅Wを求めることにより、同様に前
記課題を達成したものである。
【0019】
【作用】本発明においては、1対の竪形ロールの中心軸
を含む面上で、且つ被圧延材のパスラインの延長上であ
って、該1対の竪形ロールの外側の離間した位置に、そ
の外側面にそれぞれ対向して配置された1対の距離計
を、互いに所定の離間距離を隔て、且つ、竪形圧延機と
は独立した状態で設置し、上記1対の距離計により、各
距離計からそれぞれに近接する竪形ロールの外側面まで
の距離を測定可能にすると共に、竪形圧延機が備えてい
るロール間距離計測手段で計測した非圧延時のロール間
距離値と、1対の距離計により測定された、各距離計か
ら近接する竪形ロールの外側面までの距離と、該1対の
距離計の離間距離とを用いて、竪形ロールで圧延されて
いる被圧延材の幅を演算するようにしたので、竪形圧延
機の影響を受けることなく各距離計と近接する竪形ロー
ルまでの距離を高精度に測定することが可能となり、こ
の測定距離を用いてロール間距離計測定手段により計測
したロール間距離値を正確に補正することが可能とな
る。
【0020】従って、1対の竪形ロールで圧延される被
圧延材の幅を、該竪形ロールの直径が熱膨張やロール摩
耗により変動する場合でも、常に正確に被圧延材の幅を
測定することが可能となる。
【0021】次に、本発明により、被圧延材の幅測定を
行う場合の一例を、図1及び図2を用いて説明する。
【0022】図1及び図2は、本発明の基本原理を説明
するための、1対の竪形ロールと、1対の距離計の相互
の位置関係を示した説明図である。
【0023】図1は、竪形ロール交換直後の状態を示
し、1対の竪形ロール10A、10Bと、これら竪形ロ
ール10A、10Bのそれぞれの外側面に相対する1対
の距離計12A、12Bとが配置されている。この1対
の距離計12A、12Bは、上記竪形ロール10A、1
0B(竪形圧延機)とは独立に、しかも既知の離間距離
Lを隔てて設置されている。又、ここでは、上記距離計
12A、12Bは1対の竪形ロール10A、10Bの中
心軸を含む面上で、且つパスラインの延長上に設置され
ている。
【0024】この図1に示す竪形ロール交換直後では、
1対の竪形ロール10A、10Bの直径の初期値が
A0、DB0で、2つの距離計12A、12Bから該竪形
ロール10A、10Bの外側面までのそれぞれの初期の
距離計測値がLA0、LB0である。
【0025】図2は、圧延状態を示し、図中Pは、1対
の竪形ロール10A、10Bで側端部が圧延されている
板材(被圧延材)であり、この板材Pの幅Wは、圧延時
における1対の竪形ロール10A、10Bの間の真のロ
ール間距離GR に等しい。
【0026】従って、圧延時における真のロール間距離
R を求めることが、板材Pの板幅を測定することにな
るが、この板幅Wは、次の(2)式で求められる。
【0027】 W=L−(LA +LB +DA +DB ) …(2)
【0028】ここで、LA 、LB は、竪形ロール交換
後、次にこれを交換するまでの間における距離計12
A、12Bから竪形ロール10A、10Bそれぞれの外
側面までの距離の実測値であり、DA 、DB は、そのと
きの竪形ロール10A、10Bそれぞれのパスライン上
における直径で、交換直後のDA0、DB0から、熱膨脹や
摩耗により変化したものである。
【0029】本発明では、以下の手順で処理することに
より、上記(2)式から板幅Wを正確に求められるよう
にする。
【0030】上記図1に示した竪形ロール交換直後の無
負荷時(非圧延時)には、ロール間距離計測手段(例え
ば、後述する図3における油圧シリンダ14A、14B
及び電動スクリュー16A、16Bそれぞれの位置セン
サ(図示せず)の出力信号に基づいてロール間距離を算
出するロール間距離計)により、前記(1)式に含まれ
る無負荷時のロール間距離Sが求められる。しかし、こ
の無負荷時のロール間距離Sは、絶対値ではなく相対値
であるため、無負荷時の真のロール間距離GUを求める
には、ロール交換直後の零点調整により上記ロール間距
離計測手段の零点を補正するための基準値a を求め、こ
れを上記ロール間距離Sに加算して求める必要がある。
【0031】そこで、まず、竪形ロール交換直後に、距
離計12A、12Bの離間距離L、竪形ロール10A、
10Bのロール直径初期値DA0、DB0、距離計12A、
12Bによる2つの距離計測初期値LA0、LB0、及び無
負荷時のロール間距離Sから、次の(3)式により竪形
ロール10A、10B間の距離を計測するためのロール
間距離計測手段の零点補正のための基準値a を正確に求
める。
【0032】a =GU −S =L−(S+LA0+LB0+DA0+DB0) …(3)
【0033】一方、圧延進行に伴って竪形ロール10
A、10Bの直径DA 、DB は、熱膨脹や摩耗等によっ
て変動することになるが、その変動分を補正する必要が
ある。そこで、次材圧延までの非圧延時に、距離計12
A、12Bで2つの距離計測値LA 、LB を実測し、そ
の実測値LA 、LB 、前記無負荷時のロール間距離S、
同零点補正のための基準値a 及び距離計12A、12B
の離間距離Lから、竪形ロール直径の実績値の合計値
(DA +DB )を次の(4)式から求める。
【0034】 DA +DB =L−(S+a +LA +LB ) …(4)
【0035】圧延時の板幅Wは、距離計の離間距離L、
2つの距離計測値LA 、LB 、及び前記(4)式により
求めた2つのロール直径の合計値を、それぞれ前記
(2)式に代入することにより求めることができる。
【0036】従って、前記(2)式により板幅Wを求め
る場合、該(2)式に含まれる竪形ロールの直径の和
(DA +DB )を、各圧延を実行する前に、前記(4)
式で求めて更新し、その更新された実績値を使用するこ
とにより、熱膨脹や摩耗によるロール直径の変動分を補
正することができるので、真の板幅Wを確実に求めるこ
とができる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0038】図3は、本発明に係る一実施例の竪形圧延
機における被圧延材の幅測定装置を、正面から見た竪形
圧延機と共に示す概略構成図である。
【0039】本実施例の幅測定装置を構成する竪形圧延
機は、前記図1、図2と同様に、パスライン上を移動す
る板材(被圧延材)Pの両側端部を圧延するための1対
の竪形ロール10A、10Bを備えると共に、これら竪
形ロール10A、10Bをそれぞれ図中左右方向に進退
動させてその間隔を開閉するための油圧シリンダ14
A、14Bと、電動スクリュー16A、16Bを備えて
いる。
【0040】本実施例では、距離計12A、12Bが、
前記1対の竪形ロール10A、10Bの軸心を含む面内
で、且つパスラインの延長上に、圧延機とは独立して設
置されている。
【0041】この1対の距離計12A、12Bは、既知
の離間距離Lを隔てて配置され、且つ上記竪形ロール1
0A、10Bそれぞれの外側面までの距離を計測できる
ようになっている。
【0042】この距離計12A、12Bとしては、竪形
圧延機とは独立して、且つ非接触で、それぞれに接近し
た相対する竪形ロール10A、10Bの外側面までの距
離を精度良く計測できるものであれば、公知の光学式
や、その他の任意の方式の距離計を用いることができ
る。
【0043】又、光学式の距離計を用いる場合には、圧
延機側の測定点に、レンズを先端に備えた光ファイバー
を設置し、該レンズで集光されて光ファイバーで伝送さ
れた光信号を、圧延機計器室等においてカメラで受光す
ることにより、保全性の向上や、熱、水蒸気、粉塵等の
存在する悪条件の下でも測定精度の維持向上を図るよう
にすることができる。
【0044】又、本実施例の幅測定器は、以下に詳細に
説明するロール間距離計(ロール間距離計測手段)18
と、設定入力装置20と、演算・記憶装置22と、表示
・記録装置24とをそれぞれ備えている。
【0045】ロール間距離計18は、前記竪形ロールの
間隔を開閉するための油圧シリンダ14A、14B及び
電動スクリュー16A、16Bのそれぞれに設けられた
位置センサ(図示せず)の出力値からロール間距離Sを
求める機能を有している。
【0046】設定入力装置20は、上記距離計12A、
12Bの間の離間距離L、ロール交換直後の前記1対の
竪形ロール10A、10Bそれぞれの直径の初期値
A0、D B0を設定入力する機能を有している。
【0047】演算・記憶装置22は、前記1対の距離計
12A、12Bそれぞれで測定された竪形ロール10
A、10Bの外側面までの距離LA 、LB と、前記設定
入力装置20で設定された、距離計12A、12B間の
離間距離L及びロール直径初期値DA0、DB0と、ロール
間距離計18で求めた、非圧延時(無負荷時)のロール
間距離S等を入力して、前記(3)〜(4)式により、
前記ロール間距離計18を零点補正するための基準値a
、各圧延前の竪形ロール10A、10Bの直径の合計
値(DA +DB )を算出し、該合計値を用いて前記
(2)式により各圧延毎の板材Pの幅Wを演算で求める
と共に、その結果を記憶する機能を有している。
【0048】表示・記録装置24は、前記演算・記憶装
置22で演算された板幅Wを連続的に表示すると共に、
記録する機能を有している。
【0049】次に、本実施例の作用を説明する。
【0050】まず、竪形ロールの交換直後に、非圧延状
態の下で、油圧シリンダ14A、14B及び電動スクリ
ュー16A、16Bが有する位置センサ(図示せず)に
よる検出信号に基づいて、無負荷時におけるロール間距
離Sをロール間距離計18で測定すると共に、該ロール
間距離計18から入力された上記ロール間距離Sと、設
定入力装置20から入力された距離計離間距離Lと、竪
形ロールの直径初期値DA0、DB0とを用いて、演算・記
憶装置22において前記(3)式によりロール間距離計
18の零点補正をするための基準値a を算出する。
【0051】次いで、圧延が開始された後は、次のロー
ル交換時までの非圧延時に距離計12A、12Bで各竪
形ロール10A、10Bの外側面までの距離LA 、LB
を実測し、その実測値LA 、LB を上記演算・記憶装置
22に入力して、前記(4)式で竪形ロール10A、1
0Bの直径の合計(DA +DB )を算出し、これを前記
(2)式に代入して板材の幅Wを算出し、その幅Wを表
示・記録装置24に出力して表示し、且つ記録する。
【0052】以上詳述した本実施例によれば、熱、水蒸
気、粉塵等の浮游物が存在する、熱間竪形圧延機におけ
る悪い環境下においても、且つ板材の非定常な動作(浮
上り、蛇行等)に影響されることなく、又、ミル剛性係
数の誤差、竪形ロール間距離計の零点補正の誤差、及び
ロールの熱膨脹や摩耗による直径の変動による誤差を含
むことなく、被圧延材の幅測定を、簡単な構成の装置
で、精度良く行うことが可能となる。
【0053】特に、本実施例によれば、従来の幅測定装
置では困難であったタンデム圧延機におけるスタンド間
でも、正確な幅測定を行うことが可能となる。
【0054】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施例に示したものに限られるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0055】例えば、幅測定装置の具体的構成は、前記
図3に示したものに限定されない。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、熱
間圧延の悪環境下でも、又、被圧延材に浮上りや蛇行が
生じる場合でも、竪形ロールの熱膨脹や摩耗による直径
変動、ミル定数の影響を受けることなく、簡便な方法
で、しかも高精度に被圧延材の幅を測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による板幅測定の原理を説明するための
説明図
【図2】本発明による板幅測定の原理を説明するための
他の説明図
【図3】本発明に係る一実施例の竪形圧延機における被
圧延材の測定装置を示す概略構成図
【図4】従来の接触式熱間鋳片幅測定装置を示す概略構
成図
【符号の説明】
10A、10B…竪形ロール 12A、12B…距離計 14A、14B…油圧シリンダ 16A、16B…電動スクリュー 18…ロール間距離計 20…設定入力装置 22…演算・記憶装置 24…表示・記録装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向配置された1対の竪形ロールにより被
    圧延材の両側端部を圧延しながら、該被圧延材の幅を測
    定するロール間距離計測手段を備えた竪形圧延機におけ
    る被圧延材の幅測定装置において、 前記1対の竪形ロールの中心軸を含む面上で、且つ被圧
    延材のパスラインの延長上であって、該1対の竪形ロー
    ルの外側の離間した位置に、その外側面にそれぞれ対向
    して配置された1対の距離計が、互いに所定の離間距離
    を隔て、且つ、竪形圧延機とは独立した状態で設置さ
    れ、 前記1対の距離計により、各距離計からそれぞれに近接
    する竪形ロールの外側面までの距離を測定可能になされ
    ていると共に、 前記ロール間距離計測手段で計測した非圧延時のロール
    間距離値と、1対の距離計により測定された、各距離計
    から近接する竪形ロールの外側面までの距離と、該1対
    の距離計の離間距離とを用いて、竪形ロールで圧延され
    ている被圧延材の幅を演算する演算手段を備えているこ
    とを特徴とする竪形圧延機における被圧延材の幅測定装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した幅測定装置を用いる竪
    形圧延機における被圧延材の幅測定方法であって、 離間距離が既知の1対の距離計により、各距離計から相
    対する竪形ロールまでの距離を連続的に計測すると共
    に、 竪形ロール交換直後の非圧延時に、次式 a =L−(S+LA0+LB0+DA0+DB0) L:1対の距離計間の離間距離(固定値) S:ロール間距離計測手段により計測された、非圧延時
    の竪形ロール間距離 LA0、LB0:1対の距離計から相対する竪形ロール外側
    面までのパスライン上の距離の初期計測値 DA0、DB0:1対の竪形ロールのパスライン上における
    直径の初期値 により、ロール間距離計測手段の零点を補正するための
    基準値a を求め、 前記竪形ロール交換直後から次回の竪形ロール交換時ま
    でのロールチャンス間における非圧延時毎に、次式 DA +DB =L−(S+a +LA +LB ) LA 、LB :1対の距離計から相対する竪形ロール外側
    面までのパスライン上の距離の計測値(初期値を除く) により、各圧延前毎の、パスライン上における1対の竪
    形ロールの直径の合計(DA +DB )を求め、 次いで、同ロールチャンス間における圧延時毎に、次式 W=L−(LA +LB +DA +DB ) により、被圧延材の幅Wを求めることを特徴とする竪形
    圧延機における被圧延材の幅測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100815762B1 (ko) * 2001-12-14 2008-03-20 주식회사 포스코 강판의 폭 측정용 기준편 자동교정장치
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