JPH081782Y2 - パーツ搬送装置 - Google Patents

パーツ搬送装置

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JPH081782Y2
JPH081782Y2 JP1989030622U JP3062289U JPH081782Y2 JP H081782 Y2 JPH081782 Y2 JP H081782Y2 JP 1989030622 U JP1989030622 U JP 1989030622U JP 3062289 U JP3062289 U JP 3062289U JP H081782 Y2 JPH081782 Y2 JP H081782Y2
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【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、コンベアで搬送される被組付ワークに組付
けるパーツを、前記被組付ワークと同期して搬送するた
めのパーツ搬送装置に関する。
(2)従来の技術 自動車のドアパネルのような被組付ワークにウィンド
ガラス等のパーツを組付ける作業は、コンベアで搬送さ
れる被組付ワークに同期して複数のパーツを移動させ、
この被組付ワークの移動中に複数のパーツを順次組付け
ている。
従来、上述のようなパーツの組付け作業には、1個の
被組付ワークに組付ける複数のパーツを一括して収納す
るパレットが用いられている。すなわち、予め複数のパ
ーツをプリセットしたパレットを被組付ワークの搬送ハ
ンガに人手により係合させ、被組付ワークとパレットを
同期して移動させながらパーツの組付けを行った後、空
のパレットを搬送ハンガから人手により取り外してい
た。
(3)考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来のパーツの組付け作業は、搬
送ハンガに対するパレットの着脱作業を人手により行う
必要があるため、作業効率が極めて低いという問題点が
あった。
本考案は、前述の事情に鑑みてなされたもので、パー
ツをプリセットしたパレットを被組付ワークを搬送する
搬送ハンガ等に自動的に着脱することができる、構造簡
単なパーツ搬送装置を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 前記目的を達成するために本考案の第1の特徴によれ
ば、被組付ワークを載置した状態で所定のハンガ搬送路
に沿って走行駆動される搬送ハンガと、パーツを収納し
た状態で所定のパレット搬送路に沿って循環搬送し得る
パレットとを、同期搬送部において並走させ、この同期
搬送部において前記被組付ワークに対するパーツの組付
け作業を行うようにしたパーツ搬送装置において、前記
ハンガ搬送路は、前記同期搬送部の始端部で搬送方向下
向きに傾斜する下り傾斜部と、該同期搬送部の終端部で
搬送方向上向きに傾斜する上り傾斜部とを有して該同期
搬送部において前記パレット搬送路に並設され、前記搬
送ハンガには、これと一体的に移動する係合部材が設け
られる一方、前記パレットには、前記搬送ハンガが前記
下り傾斜部を下降することで前記係合部材と係合状態と
なり且つ同ハンガが前記上り傾斜部を上昇することで前
記係合状態が解除される係止部材が設けられ、前記パレ
ットが前記同期搬送部においては前記係合部材と係止部
材との係合により搬送ハンガの移動に一体的に従動する
が、該同期搬送部の終端部から始端部まで循環する間は
同ハンガから独立して走行するように、前記パレット搬
送路の一部区間にパレットに対する走行駆動手段が設け
られる。
また、本考案の第2の特徴によれば前記第1の特徴に
加えて、前記係止部材をパレットに収納自在に装着し、
同期搬送部の始端部に設けた係止部材押出機構で前記係
止部材を突出位置に移動させると共に、同期搬送部の終
端部に設けた係止部材収納機構で前記係止部材を収納位
置に移動させるようにしている。
(2)作用 上記第1の特徴によれば、被組付ワークを支持した搬
送ハンガが同期搬送部に達してハンガ搬送路の下り傾斜
部を下降すると、該ハンガの係合部材が、パーツを収納
したパレットの係止部材と自動的に係合状態となるか
ら、同期搬送部においてはパレットが搬送ハンガに一体
的に(従って同期して)追従移動し、その間に被組付ワ
ークに対するパーツの組付け作業を的確に行うことがで
きる。また、そのハンガが同期搬送部の終端部に達して
ハンガ搬送路の上り傾斜部を上昇すると、前記係合部材
と係止部材との係合状態が自動的に解除され、パレット
は、パレット搬送路に設けたパレット駆動手段により駆
動されて、同期搬送部の終端部から始端部までの間、搬
送ハンガから独立して循環搬送される。かくして搬送ハ
ンガとパレット間を同期のために自動的に連結し且つそ
の連結を自動的に解除するための機構が、ハンガ搬送路
に沿うハンガの、上下変位を伴う動きを利用することで
頗る簡単となり、しかも同期搬送部の少なくとも一部区
間においては、パレットに対する専用の走行駆動手段を
省略可能となる。
また、本考案の第2の特徴によれば、同期搬送部の始
端部において係止部材押出機構がパレットに収納された
係止部材を押圧し、この係止部材を搬送ハンガの係合部
材と係合可能な突出位置に移動させる。また、同期搬送
部の終端部において係止部材収納機構がパレットから突
出する係止部材を押圧して収納位置へ移動させる。これ
により、パレットの係止部材は必要なときだけ突出し、
搬送の邪魔になることがない。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
この実施例は、トロリーコンベアの搬送ハンガに載置
されて移動する被組付ワークである自動車のドアパネル
に、ウィンドガラスやドアトリム等の複数のパーツを順
次組付けるためのものであり、以下、第1図に基づいて
その概略構成を説明する。
搬送ハンガHが走行する左右一対のハンガ搬送路Rが
所定の間隔を置いて平行に設置されており、左右のハン
ガ搬送路Rの搬送ハンガHには車両の右側のドアパネル
Wと左側のドアパネルWがそれぞれ載置される。
左右のハンガ搬送路Rの外側にはドアパネルWに取付
けるパーツwを収納するパレットPを搬送するためのパ
レット搬送路Cが平行に設置されている。このパレット
搬送路Cは上下2段に形成されており上段搬送路C1を移
動するパレットPが供給ステーションS1を通過する際に
作業員が所定のパーツwを前記パレットPにプリセット
し、このパレットPが組付けステーションS2に達すると
並走する搬送ハンガHに載置したドアパネルWに対して
パーツwの組付けが行われる。空になったパレットPは
上段搬送路C1の終端部に設けたリフタL2によって下段搬
送路C2に移載されて逆方向に移動し、その終端部に設け
たリフタL1で再び上段搬送路C1に移載される。
上段搬送路C1の始端部近傍と終端部近傍にはアーム起
立機構A1とアーム倒伏機構A2が設けられており、パーツ
wを支持するためにパレットPに設けた後述のアーム部
材の起立および倒伏が行われる。
組付けステーションS2の近傍の同期搬送部Dには係止
部材押出機構B1と係止部材収納機構B2が設けられてお
り、パレットPを搬送ハンガHに連結するための後述の
係止部材の突出および収納が行われる。
上述の各構成要素は、同一の構造を有する右側ドアパ
ネルW用のものと左側ドアパネルW用のものが左右対称
に配置されており、以下、その一方についてのみ説明を
行う。
第2図に示すように、パレット搬送路Cの上部に架設
されたハンガ搬送路Rの搬送レール1は、組付けステー
ションS2の近傍において搬送方向下向きに傾斜する下り
傾斜部1a1と、同上向きに傾斜する上り傾斜部1a2と、そ
の両傾斜部1a1,1a2間を接続する水平な下降部1bとを備
えており、この下降部1bの位置でハンガ搬送路Rとパレ
ット搬送路Cの上下方向の距離が接近する同期搬送部D
が構成されている。
搬送ハンガHは角型鋼材よりなる基台2を備えてお
り、その上面両端に立設した一対のブラケット3の上端
に回転自在に装着した走行ローラ4が前記搬送レール1
に係合している。基台2の下面に設けた一対のブラケッ
ト5には鋼管を屈曲して形成したフレーム6が固着され
ており、その下端にはドアパネルWの下部に当接する一
対の支持部材7が設けられている。また、フレーム6の
前部と該フレーム6から後方に突設したビーム8の中間
には、ドアパネルWの側面に当接する支持部材9が設け
られており、さらに前記ビーム8の先端にはロック可能
な支持部材10が設けられてドアパネルWの前部フランジ
を支持している。そして、ビーム8の支持部材10取付部
からはロッド状の係合部材11が垂下するように固着され
ており、この係合部材11は上段搬送路C1の側面に近接し
て位置している。
フレーム6の後部下端に回転自在に装着したガイドロ
ーラ12は上段搬送路C1の側部に平行に配設したガイドレ
ール13に係合し、搬送ハンガHの揺れを防止している。
また、前記フレーム6に立設したブラケット14と、この
フレーム6の上端に固着したバランスウェイト15の上端
に立設したブラケット16には、左右一対のガイドローラ
17が回転自在に装着されており、それぞれガイドレール
(図示せず)に係合して搬送ハンガHの揺れを防止して
いる。
上述の構成を備えた搬送ハンガHは所定の間隔を存し
て連結機構(図示せず)で相互に連結され、図示しない
走行駆動装置に駆動されて、ドアパネルWを載置しなが
らハンガ搬送路Rに沿って移動する。
パレット搬送路Cは上下2段に形成した上段搬送路C1
と下段搬送路C2(第5図)を備えて、パレットPを循環
搬送し得るように構成されており、各搬送路C1,C2は左
右の側板18に回転自在に軸支した多数の駆動ローラ19を
有するローラコンベアで構成されている。各駆動ローラ
19の回転軸20の端部にはスプロケット21が固着されてお
り、このスプロケット21に噛合する無端チェーン22をモ
ータ(図示せず)で駆動すると、前記駆動ローラ19が回
転してパレットPを移動させる。そして、前記同期搬送
部Dに対応する上段搬送路C1には駆動機構を持たないフ
リーローラ23が装着されており、この同期搬送部Dにお
いて、上段搬送路C1上のパレットPは搬送ハンガHと係
合して牽引駆動される。而して前記駆動ローラ19は、パ
レット搬送路Cの一部区間(即ち前記フリーローラ23の
設置区間を除く区間)に設けられてパレットPを搬送ハ
ンガHから独立して走行駆動させることができる、本発
明の走行駆動手段を構成している。
パレットPは矩形状の基板24を備えており、その前部
上面に設けたブラケット25に固着した筒状のガイド部材
26には、一端に半円状の係止部27aを形成した係止部材2
7が摺動自在に支持されており、この係止部材27の係止
部27aに前記搬送ハンガHに設けた係合部材11が係合す
るとパレットPは搬送ハンガHに牽引されて一体で移動
する。
パレットPの上面には3枚の仕切部材28が平行に立設
されており、その後部には箱型容器29が設けられてい
る。第3図および第4図から明らかなように、各仕切部
材28はその上端面から後面にかけて開口する切欠き28a
を備えており、この切欠き28aの左右両側面には上下方
向に延びる長孔28bが形成されている。そして、この長
孔28bに線材をコ字状に屈曲して形成したアーム部材30
の両端に形成した外側折曲部30aが摺動自在に係合して
いる。したがって、前記アーム部材30を起立させ、その
外側屈曲部を長孔30bに沿って下降させると、このアー
ム部材30は第7図に示す起立位置に保持される。また、
アーム部材を上方に引き上げて後方に倒伏させると、こ
のアーム部材30は第4図に示す倒伏位置に保持される。
このように構成されたパレットPには、前記3個のア
ーム部材30を起立させた間隙にパーツwであるウィンド
ガラスとドアトリムが略垂直姿勢で保持され、箱型容器
29の内部には他のパーツwが収納される。
第2図に示す係止部材押出機構B1は、前記パレットP
に設けた係止部材27を係合位置に突出させるための機構
であって、上段搬送路C1の同期搬送部Dの始端部に設け
られている。係止部材押出機構B1は床面に立設したスタ
ンド31に固着した支持板32を備えており、その上面に装
着したシリンダ33のピストンロッド34の先端には、前記
係止部材27の尾部に当接可能な押圧部材35が取り付けら
れている。押圧部材35にはガイドロッド36が固着されて
おり、このガイドロッド36を支持板32に設けたガイドブ
ロック37に摺動自在に支持することにより前記押圧部材
35の回り止めが施されている。
第6図に示す係止部材収納機構B2は、係止位置に突出
したパレットPの係止部材27を収納するための機構であ
って、同期搬送部Dの終端部に設けられている。この係
止部材収納機構B2の構造は前述の係止部材押出機構B1
同一であって、スタンド38に固着した支持板39上に装着
したシリンダ40のピストンロッド41の先端に押圧部材42
を備え、そのガイドロッド43はガイドブロック44に摺動
自在に支持されている。そして、この係止部材収納機構
B2は前記係止部材押出機構B1に対向するように上段搬送
路C1を挟んで反対側に装着されており、パレットPの係
止部材27の係止部27aを押圧するようになっている。
第3図〜第5図に示すアーム起立機構A1は、倒伏した
パレットPのアーム部材30を起立させるための機構であ
って、上段搬送路C1の始端部に設けられている。このア
ーム起立機構A1は床面に立設した支柱45の上端にパレッ
ト搬送路Cの上部に延びる機枠46を備えており、この機
枠46には一対のガイドレール47が架設されている。ガイ
ドレール47にスライダ48を介して摺動自在に支持された
基板49の下面には水平シリンダ50が設けられており、そ
のピストンロッド51の先端は前記機枠46に接続されてい
る。これにより、ピストンロッド51を伸縮すると、基板
49は水平シリンダ50と一体でガイドレール47に沿って移
動する。
基板49の上面には垂直シリンダ52が設けられており、
そのピストンロッド53の先端に固着した支持板54には、
基板49に設けた一対のガイド部材55に上下摺動自在に支
持したガイドロッド56の下端が固着されている。そし
て、支持板54の下面には、パレットPの3個のアーム部
材30に対応して凹部を前方に向けた円弧状の起立部材57
が一対ずつ設けられている。
第6図〜第8図に示すアーム倒伏機構A2は、起立した
パレットPのアーム部材30を倒伏させるための機構であ
って、上段搬送路C1の終端部に設けられている。このア
ーム倒伏機構A2は床面に立設した支柱58の上端にパレッ
ト搬送路Cの上部に延びる機枠59を備えており、この機
枠59には一対のガイドレール60が架設されている。ガイ
ドレール60にスライダ61を介して摺動自在に支持された
基板62には、機枠59に設けた水平シリンダ63のピストン
ロッド64の先端が接続されている。
基板62の上面には垂直シリンダ65が設けられており、
そのピストンロッド66の先端に固着した支持板67には、
基板62に設けた一対のガイド部材68に上下摺動自在に支
持したガイドロッド69の下端が固着されている。そし
て、支持板67の下面には、パレットPの3個のアーム部
材30に対応して倒伏部材70が一対ずつ設けられている。
倒伏部材70の下端には、軸71で上方に回動自在に枢支さ
れ、ピン72に当接して水平姿勢に保持される引掛け部材
73が設けられている。
第9図および第10図は、上段搬送路C1における係止部
材押出機構B1の近傍、アーム起立機構A1の近傍、および
アーム倒伏機構A2と係止部材収納機構B2の近傍に設けら
れるストッパ機構74を示すものである。これらのストッ
パ機構74は全て同一の構成を備えているので、前記係止
部材押出機構B1の近傍に装着されたストッパ機構74につ
いてのみ説明を行う。
このストッパ機構74は同期搬送部Dの始端部、すなわ
ち上段搬送路C1の駆動ローラ19とフリーローラ23の間隙
に装着されている(第2図参照)。基台75の上部には一
対の側部ブラケット76と後部ブラケット77が立設されて
おり、側部ブラケット76にはピン78を介してL字状のリ
ンク79が枢支されるとともに、後部ブラケット77にはシ
リンダ80が取付けられている。そして、リンク79の折曲
部とシリンダ80のピストンロッド81の先端間は、それぞ
れピン82とピン83を介して連結部材84で接続されてい
る。リンク79の先端にはパレットPの端部に当接するス
トッパ85がピン86で枢支されており、その下部にはウェ
イト87が固着されている。そして、実線で示すストッパ
85の作用位置において、このウェイト87がリンク79の前
部に当接してストッパ85の前方への回動を規制してい
る。ストッパ85の上端には、その不作用位置においてパ
レットPの下面に当接するローラ88が設けられている。
また、ピストンロッド81の先端のピン83に設けたローラ
89は、基台75に固着したガイドレール90に当接してお
り、ピストンロッド81を補強している。
これにより、実線で示すストッパ85の作用位置におい
て、パレットPによる荷重はストッパ85、リンク79、連
結部材84、およびローラ89に伝達され、ガイドレール90
において受け止められる。シリンダ80を収縮させるとス
トッパ85は鎖線で示す不作用位置へ下降してパレットP
が移動を開始する。そして、その直後にシリンダ80を伸
長させると、鎖線で示すようにローラ88がパレットの下
面に当接してストッパ85は時計方向に回転し、パレット
Pが通過し終るとウェイト87によって反時計方向に回転
して原位置に復帰する。
次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用につ
いて説明する。
パレット搬送路Cの下段搬送路C2にあるパレットPを
リフタL1で上段搬送路C1に移載した後、上段搬送路C1
駆動ローラ19を回転させてアーム起立機構A1の位置へ移
動させ、第3図に示すようにストッパ機構74によって停
止させる。
このとき、第4図に示すように、パレットPは空であ
って、そのアーム部材30は倒伏位置にある。この状態か
らアーム起立機構A1の垂直シリンダ52と水平シリンダ50
を同時に収縮させると、起立部材57が斜め前方に上昇し
てアーム部材30を倒伏位置から起立位置に回動させる。
アーム部材30が起立すると、その下部両端の外側折曲部
30aがパレットPの仕切部材28の切欠き28aの両側に形成
した長孔28bに沿って自重で下降し、アーム部材30は鎖
線で示す起立位置に保持される。
次に、前記ストッパ機構74を解除し、パーツwのプリ
セット作業を行うためにパレットPを供給ステーション
S1に向けて移動させる。パレットPが供給ステーション
S1の側部を通過する際、作業員がパーツwであるウィン
ドガラスとドアトリムを起立したアーム部材30の間に保
持させる(第2図鎖線)とともに、他のパーツwを箱型
容器29の内部に供給する。
第2図に示すように、パレットPが上段搬送路C1の同
期搬送部Dの始端部に達してストッパ機構74によって停
止すると、係止部材押出機構B1の押圧部材35がパレット
Pの係止部材27を押圧して搬送ハンガHの移動経路に突
出させる。
次に、ストッパ機構74を解除し、係止部材27を突出さ
せた状態でパレットPを待機させる。すると、後方から
ドアパネルWを載置した搬送ハンガHがハンガ搬送路R
の搬送レール1の下り傾斜部1a1を下降して接近し、こ
の搬送ハンガHの係合部材11が前記パレットPの係止部
材27の係止部27aに係合し、パレットPは搬送ハンガH
に牽引されてフリーローラ23上を移動し始める。上述の
ようにして、パレットPと搬送ハンガHが同期搬送部D
を一体で移動する間に、作業員はパレットPに収納した
パーツwをドアパネルWに対して組付ける作業を行う。
そして、搬送ハンガHが同期搬送部Dの終端部に達して
搬送レール1の上り傾斜部1a2を上昇すると、搬送ハン
ガHの係合部材11はパレットPの係止部材27から自動的
に離脱し、以後、パレットPは駆動ローラ19によって移
動する。
第6図に示すように、空になったパレットPがアーム
倒伏機構A2の位置でストッパ機構74によって停止する
と、係止部材収納機構B2の押圧部材42がパレットPの係
止部材27を押圧して収納位置へ移動させる。同時に、第
7図に示すように、アーム倒伏機構A2の垂直シリンダ65
を伸長させ、倒伏部材70の引掛け部材73が起立位置にあ
るアーム部材30の上端を乗り越える(イ)位置まで一旦
下降させる。次に、垂直シリンダ65を再び収縮させ、ア
ーム部材30の外側折曲部30aがパレットPの仕切部材28
の切欠き28aの両側に形成した長孔28bの上端に達する
(ロ)位置まで上昇させる。続いて、垂直シリンダ65を
伸長させるとともに水平シリンダ63を収縮させ、アーム
部材30を鎖線で示す倒伏位置へ回動させる。
上述のようにしてアーム部材30の倒伏が終了すると、
ストッパ機構74を解除してパレットPを上段搬送路C1
終端部にあるリフトL2に載置し、このリフトL2を下降さ
せてパレットPを下段搬送路C2に移載する。そして、パ
レットPは下段搬送路C2を逆方向に移動し、その終端部
に設けたリフトL1によって再び上段搬送路C1の始端部に
移載される。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は、前記
実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の
範囲に記載された本考案を逸脱することなく、種々の小
設計変更を行うことが可能である。
例えば、パレット搬送路Cは必ずしも上段搬送路C1
下段搬送路C2で構成する必要はなく、水平面内で循環さ
せてもよい。また、本装置はドアパネルに対するパーツ
の組付けに限らず、他の被組付ワークに対しても適用可
能である。
C.考案の効果 前述の本考案の第1の特徴によれば、被組付ワークを
支持した搬送ハンガが同期搬送部に達してハンガ搬送路
の下り傾斜部を下降すると、該ハンガの係合部材が、パ
ーツを収納したパレットの係止部材と自動的に係合状態
となるから、同期搬送部においてはパレットを搬送ハン
ガに一体的に(従って同期して)追従移動させることが
でき、その間に被組付ワークに対するパーツの組付け作
業を的確に行うことができる。そしてそのハンガが同期
搬送部の終端部に達してハンガ搬送路の上り傾斜部を上
昇すると、前記係合部材と係止部材との係合状態が自動
的に解除されるから、パレットは、パレット搬送路に設
けた走行駆動手段により駆動されて、同期搬送部の終端
部から始端部までの間、搬送ハンガから独立して循環搬
送される。これにより、従来のように人手によってパレ
ットを搬送ハンガに接続する必要はなくなり、作業効率
が大幅に向上する。
その上、搬送ハンガとパレット間を同期のために自動
的に連結し且つその連結を自動的に解除するための機構
を、ハンガ搬送路に沿うハンガの、上下変位を伴う動き
を利用することで頗る簡単化することができ、更に同期
搬送部の少なくとも一部区間においては、搬送ハンガ自
体がパレットに対する走行駆動手段を兼ねることとなっ
て、パレットに対する専用の走行駆動手段を省略するこ
とができ、それらの結果、装置の構造簡素化、延いては
コストの節減に大いに寄与することができる。
また、本考案の第2の特徴によれば、パレットに設け
た係止部材が不使用時に自動的に収納されるので、この
係止部材が他の部材と干渉して搬送の妨げになることが
防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるパーツ搬送装置の概略
構成図、第2図はその同期搬送部の斜視図、第3図はそ
のアーム起立機構の斜視図、第4図は同じく側面図、第
5図は同じく正面図、第6図はそのアーム倒伏機構の斜
視図、第7図は同じく側面図、第8図は同じく正面図、
第9図はそのストッパ機構の正面図、第10図は第9図の
X−X線断面図である。 B1……係止部材押出機構、B2……係止部材収納機構、C
……パレット搬送路、D……同期搬送部、H……搬送ハ
ンガ、P……パレット、R……ハンガ搬送路、W……ド
アパネル(被組付ワーク)、w……パーツ、1a1……下
り傾斜部、1a2……上り傾斜部、19……走行駆動手段と
しての駆動ローラ、11……係合部材、27……係止部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被組付ワーク(W)を載置した状態で所定
    のハンガ搬送路(R)に沿って走行駆動される搬送ハン
    ガ(H)と、パーツ(w)を収納した状態で所定のパレ
    ット搬送路(C)に沿って循環搬送し得るパレット
    (P)とを、同期搬送部(D)において並走させ、この
    同期搬送部(D)において前記被組付ワーク(W)に対
    するパーツ(w)の組付け作業を行うようにした、パー
    ツ搬送装置において、 前記ハンガ搬送路(R)は、前記同期搬送部(D)の始
    端部で搬送方向下向きに傾斜する下り傾斜部(1a1
    と、該同期搬送部(D)の終端部で搬送方向上向きに傾
    斜する上り傾斜部(1a2)とを有して該同期搬送部
    (D)において前記パレット搬送路(C)に並設され、
    前記搬送ハンガ(H)には、これと一体的に移動する係
    合部材(11)が設けられる一方、前記パレット(P)に
    は、前記搬送ハンガ(H)が前記下り傾斜部(1a1)を
    下降することで前記係合部材(11)と係合状態となり且
    つ同ハンガ(H)が前記上り傾斜部(1a2)を上昇する
    ことで前記係合状態が解除される係止部材(27)が設け
    られ、前記パレット(P)が前記同期搬送部(D)にお
    いては前記係合部材(11)と係止部材(27)との係合に
    より搬送ハンガ(H)の移動に一体的に従動するが、該
    同期搬送部(D)の終端部から始端部まで循環する間は
    同ハンガ(H)から独立して走行するように、前記パレ
    ット搬送路(C)の一部区間にパレット(P)に対する
    走行駆動手段(19)が設けられることを特徴とする、パ
    ーツ搬送装置。
  2. 【請求項2】前記係止部材(27)をパレット(P)に収
    納自在に装着し、同期搬送部(D)の始端部に設けた係
    止部材押出機構(B1)で前記係止部材(27)を突出位置
    に移動させるとともに、同期搬送部(D)の終端部に設
    けた係止部材収納機構(B2)で前記係止部材(27)を収
    納位置に移動させることを特徴とする、請求項記載の
    パーツ搬送装置。
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JPS5246012B2 (ja) * 1974-08-19 1977-11-21
JPS608171A (ja) * 1983-06-24 1985-01-17 Toyota Auto Body Co Ltd 搬送設備

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