JPH08177584A - 空燃比制御系の故障診断方法 - Google Patents
空燃比制御系の故障診断方法Info
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- JPH08177584A JPH08177584A JP32589594A JP32589594A JPH08177584A JP H08177584 A JPH08177584 A JP H08177584A JP 32589594 A JP32589594 A JP 32589594A JP 32589594 A JP32589594 A JP 32589594A JP H08177584 A JPH08177584 A JP H08177584A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
値の変化と蒸発燃料のパージ制御に伴う空燃比学習値の
変化とを確実に識別し、的確且つ迅速に異常を検出す
る。 【構成】 前回の診断から十分に学習が進行していると
判断すると、空燃比学習マップから学習済みの格子の学
習値の平均値KLRAVE1を算出し、この平均値KLRAVE1が
設定範囲内にないとき、空燃比学習マップMPLRにおい
てキャニスタパージの影響を受けにくい領域で学習済み
となった全ての格子の学習値の平均値KLRAVE2と、上記
平均値KLRAVE1との差(絶対値)ΔKLRAVEを算出す
る。そして、この差ΔKLRAVEが設定値DIDMDLよ
り小さい状態が設定時間継続しているとき、空燃比制御
系が異常であると判断する。これにより、キャニスタパ
ージ実行による学習値変化と空燃比制御系の劣化による
学習値変化とを確実に識別し、的確且つ迅速に異常を検
出することができる。
Description
吸入空気計測系や燃料を供給する燃料供給系の異常を診
断する空燃比制御系の故障診断方法に関する。
ステムにおいては、吸入空気量センサ等の吸入空気計測
系やインジェクタ等の燃料供給系の生産時のばらつき、
あるいは経時変化による空燃比のずれを迅速に補正する
ため、O2センサ等の空燃比センサによるフィードバッ
ク制御に対して学習制御を取入れ、運転状態が大きく変
化した場合にも常に目標空燃比の状態が保持されるよう
にしている。
て、O2センサによるクローズドループの補正係数すな
わち空燃比フィードバック補正係数が、比例積分制御に
より空燃比リッチ/リーンを所定回数繰返したとき、空
燃比フィードバック補正係数の中心値を学習値(オープ
ンループの補正係数)として空燃比学習マップに記憶
し、運転状態が変化した場合にも、この学習値を燃料噴
射量に反映して上記空燃比フィードバック補正係数の中
心が基準値となるよう制御し、空燃比を目標空燃比に保
つようにしている。
ば、インジェクタの配線に断線あるいは短絡が発生した
場合等に対処するため、異常発生を自己診断する機能が
備えられており、例えば、特開昭60−252133号
公報には、学習補正係数の値が設定値以上のとき、制御
装置が異常であると判定する技術が開示されており、ま
た、特開平6−066188号公報には、マップ内の学
習済みフラグがセットされているエリア間の学習補正係
数の段差が所定のスライスレベルを超えている場合、燃
料供給系に異常有りと判定する技術が開示されている。
ンクの蒸発燃料を貯留するキャニスタに対してパージ制
御を行うキャニスタパージシステムを備えたエンジンに
おいては、キャニスタパージ実行による空燃比変化も学
習されるため、前述した先行技術のように、ある学習領
域内の学習値の偏差によって異常を検出するのみでは、
キャニスタパージに伴って学習値が変化したのか、吸入
空気計測系や燃料供給系等の空燃比制御系に生じた劣化
を補償するために学習値が変化したのかを識別すること
は困難であり、誤診断を招くおそれがある。
で、空燃比制御系の劣化による通常の空燃比学習値の変
化と蒸発燃料のパージ制御に伴う空燃比学習値の変化と
を確実に識別し、的確且つ迅速に異常を検出することの
できる空燃比制御系の故障診断方法を提供することを目
的としている。
空燃比センサの出力に基づく空燃比フィードバック補正
量の学習値を記憶する空燃比学習マップに基づいて、キ
ャニスタパージシステムを備えたエンジンの空燃比制御
系が異常か否かを診断する空燃比制御系の故障診断方法
であって、上記空燃比学習マップにおいて、学習済みの
全領域の学習値の平均値とキャニスタパージによる空燃
比変化の影響を受けない学習済みの各領域の学習値の平
均値との差が設定値より小さい状態が設定時間継続した
とき、上記空燃比制御系が異常であると判定することを
特徴とする。
明において、上記各平均値の算出タイミングを、上記空
燃比学習マップの学習進行状態に応じて決定することを
特徴とする。
学習済みの全領域の学習値の平均値とキャニスタパージ
による空燃比変化の影響を受けない学習済みの各領域の
学習値の平均値との差を算出し、この差が設定値より小
さい状態が設定時間継続したとき、空燃比制御系が異常
であると判定する。
発明において、空燃比学習マップの学習進行状態に応じ
たタイミングで上記各平均値の差を算出し、診断を行
う。
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は故障診断
ルーチンを示すフローチャート、図2及び図3は空燃比
学習ルーチンのフローチャート、図4はエンジン制御系
の概略構成図、図5は電子制御系の回路構成図、図6は
定常状態判定マトリックスと空燃比学習マップと学習済
みフラグマップと学習進行フラグマップとの関係を示す
説明図である。
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
の直下流に、ホットワイヤ式あるいはホットフィルム式
等の吸入空気量センサ8が介装され、さらに、上記スロ
ットルチャンバ5に設けられたスロットルバルブ5a
に、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと
スロットルバルブ全閉でONするアイドルスイッチとを
内蔵したスロットルセンサ9が連設されている。
と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドルス
ピードコントロール(ISC)バルブ11が介装され、
上記インテークマニホルド3の各気筒の各吸気ポート2
a直上流側に、インジェクタ12が臨まされている。
グ13aが上記シリンダヘッド2の各気筒毎に取付けら
れ、上記点火プラグ13aに連設される点火コイル13
bにイグナイタ14が接続されている。
を介して燃料タンク16に連通されており、この燃料タ
ンク16内にはインタンク式の燃料ポンプ17が設けら
れている。この燃料ポンプ17からの燃料は、上記燃料
供給路15に介装された燃料フィルタ18を経て上記イ
ンジェクタ12、プレッシャレギュレータ19に圧送さ
れ、このプレッシャレギュレータ19から上記燃料タン
ク16にリターンされて上記インジェクタ12への燃料
圧力が所定の圧力に調圧される。
ロートバルブからなるフューエルカットバルブ20が設
けられ、このフューエルカットバルブ20から蒸発燃料
ガス放出通路21が延出されている。この蒸発燃料ガス
放出通路21には、2個のボールバルブと2ウエイバル
ブとが内蔵されたロールオーババルブ22が介装され、
活性炭等からなる吸着部を備えたキャニスタ23に連通
されている。さらに、このキャニスタ23は、リニアソ
レノイドバルブ等からなるキャニスタパージコントロー
ル(CPC)バルブ24を介して吸気系(上記スロット
ルバルブ5a全閉状態でスロットルバルブ5aの直下流
位置)に連通されている。
は、上記フューエルカットバルブ20により上記蒸発燃
料ガス放出通路21への液体分の流入が阻止され、気体
分のみが上記蒸発燃料ガス放出通路21へ放出される。
そして、上記蒸発燃料ガス放出通路21へ放出された蒸
発燃料ガスの圧力が上記ロールオーババルブ22内の2
ウエイバルブの設定圧を越えると、この2ウエイバルブ
を通って上記キャニスタ23内の活性炭に吸着される。
料ガスは、上記CPCバルブ24を介して吸気系に導か
れ、エンジン1の燃焼室内に吸入される。尚、上記CP
Cバルブ24は、後述する電子制御装置40からの駆動
信号のデューティ比に応じて弁開度が制御される。
一の場合の車輌横転に対して2個のボールバルブにより
上記燃料タンク16からの燃料漏れを防止する安全装置
の役目を果たすと同時に、通常時は2ウエイバルブとし
て働き、上記燃料タンク16の内圧が設定圧以上に高く
なると、蒸発燃料ガスを上記キャニスタ23に解放し、
逆に、上記燃料タンク16内が規定以上の負圧になる
と、上記キャニスタ23から大気を上記燃料タンク16
内に導き、タンク内圧を常に所定範囲内に保って上記燃
料タンク16の変形を防止するようになっている。
1aにノックセンサ25が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路26に冷却水温センサ27が臨まされている。さら
に、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通する
エグゾーストマニホルド28の集合部に、空燃比センサ
としてのフロントO2センサ(FO2センサ)29aが臨
まされ、このFO2センサ29aの下流側にフロント触
媒コンバータ30aが介装されている。このフロント触
媒コンバータ30aの直下流にはリア触媒コンバータ3
0bが介装され、このリア触媒コンバータ30bの下流
側に、同じく空燃比センサとしてのリアO2センサ(R
O2センサ)29bが臨まされている。
触媒劣化診断等のために設けられ、上記FO2センサ2
9aの出力と上記RO2センサ29bの出力との比較結
果に基づいて触媒の劣化診断が行なわれる。
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ31が軸
着され、このクランクロータ31の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリット)を検出する
磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光センサ等
からなるクランク角センサ32が対設されている。さら
に、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1cにカムロ
ータ33が連設され、このカムロータ33に、同じく磁
気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別用のカム
角センサ34が対設されている。
装置(ECU)であり、CPU41、ROM42、RA
M43、バックアップRAM44、及び、I/Oインタ
ーフェース45がバスライン46を介して互いに接続さ
れたマイクロコンピュータを中心として構成され、その
他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路47、上記
I/Oインターフェース45の出力ポートからの信号に
よりアクチュエータ類を駆動する駆動回路48、センサ
類からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器49等の周辺回路が組み込まれている。
のリレー接点を介してバッテリ51に接続され、このバ
ッテリ51に、上記ECUリレー50のリレーコイルが
イグニッションスイッチ52を介して接続されている。
また、上記定電圧回路47は、直接、上記バッテリ51
に接続されており、上記イグニッションスイッチ52が
ONされてECUリレー50のリレー接点が閉となった
とき、上記定電圧回路47から各部へ電源が供給される
一方、上記イグニッションスイッチ52のON,OFF
に拘らず、常時、上記バックアップRAM44にバック
アップ用の電源が供給される。
入力ポートには、クランク角センサ32、カム角センサ
34が接続されるとともに、吸入空気量センサ8、スロ
ットルセンサ9、ノックセンサ25、冷却水温センサ2
7、FO2センサ29a、RO2センサ29b、及び、車
速センサ35が上記A/D変換器49を介して接続さ
れ、さらに、このA/D変換器49に上記バッテリ51
からの電圧VBが入力されてモニタされる。
出力ポートには、イグナイタ14が接続されるととも
に、上記駆動回路48を介して、ISCバルブ11、イ
ンジェクタ12、CPCバルブ24、及び、図示しない
インストルメントパネルに配設され、各種警報を集中し
て表示するMILランプ53が接続されている。
ラムや各種の故障診断プログラム、、マップ類等の固定
データが記憶されており、また、上記RAM43には、
各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理した後のデー
タ、及び上記CPU41で演算処理したデータが格納さ
れている。また、上記バックアップRAM44には、後
述する空燃比学習マップを初めとする各種制御用デー
タ、トラブルを示すデータ等がストアされており、上記
イグニッションスイッチ52がOFFのときにもデータ
が保持される。
ルデータは、ECU40にコネクタ54を介して携帯型
故障診断装置であるシリアルモニタ60を接続すること
で外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ6
0は、本出願人が先に提出した特開平2−73131号
公報に詳述されている。
されている制御プログラムに従って、燃料噴射量、点火
時期、ISCバルブ11の駆動信号のデューティ比、C
PCバルブ24の駆動信号のデューティ比等を演算し、
空燃比学習制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、
キャニスタパージ制御等の各種制御を行なう。
ランク角センサ32の出力信号に基づくエンジン回転数
NEと、吸入空気量センサ8の出力信号に基づく吸入空
気量Qとから、基本燃料噴射量(基本燃料噴射パルス
幅)Tpを算出し(Tp=K×Q/NE;K…インジェク
タ特性補正定数)、この基本燃料噴射量Tpを、FO2セ
ンサ29aの出力に基づいて設定される空燃比フィード
バック補正量としての空燃比フィードバック補正係数L
AMBDA、冷却水温センサ27、スロットルセンサ9
からの信号に基づいて設定される各種増量分補正係数CO
EFによって空燃比補正する。
値マップを参照して得られる空燃比学習値KLRから補間
計算により空燃比学習補正係数KBLRCを設定し、この学
習補正係数KBLRCによって上記基本燃料噴射量Tpを学
習補正するとともに、バッテリ51の端子電圧VBに基
づいてインジェクタ12の無効噴射時間を補間する電圧
補正係数TSにより電圧補正し、最終的な燃料噴射量
(燃料噴射パルス幅)Tiを設定する(Ti←Tp×COEF
×KBLRC×LAMBDA+TS)。そして、この燃料噴
射量Tiの駆動信号をインジェクタ12に出力して相応
する量の燃料を噴射させ、空燃比を制御する。
入空気量センサ等の吸入空気計測系やインジェクタ等の
燃料供給系の生産時のばらつき、あるいは経時変化によ
る空燃比のずれ、及び、キャニスタパージの実行に伴う
空燃比のずれを学習した結果が記憶されており、エンジ
ン回転数NEとエンジン負荷としての基本燃料噴射量Tp
とによって特定される各領域毎に、学習がなされる。
尚、キャニスタパージは、例えば、エンジン始動後から
設定時間が経過し、冷却水温Twが設定値以上(エンジ
ン暖機完了状態)で、且つ、エンジン回転数NEが設定
回転数以上の運転領域で実行される。
習マップ内の学習状況から空燃比制御系が正常か否かを
判定し、異常と判定すると、上記MILランプ53を点
灯あるいは点滅して警告を発するとともに、バックアッ
プRAM44に該当するトラブルデータをストアする。
障診断に係わる処理について、図1〜図3のフローチャ
ートに従って説明する。
空燃比学習ルーチンであり、ステップS101で、F/B制
御中か否かを判別する。例えば、冷却水温Twが設定値
以下のエンジン冷態状態、或いはエンジン回転数NEが
設定回転数以上で基本燃料噴射量Tpが設定値以上(ス
ロットル略全開領域)のときには、クローズドループ制
御条件不成立と判別し、これ以外のとき、且つ、FO2
センサ29a、RO2センサ29bの出力電圧が設定値
以上で活性化しているとき、クローズドループ制御条件
成立と判別する。
記ステップS101からステップS102へ進み、F/B制御中
でないと判別したときには、ステップS118へジャンプし
て後述するリッチ/リーン切換り回数をカウントするた
めのカウント値C1をクリアし(C1←0)、ルーチン
を抜ける。
NEと基本燃料噴射パルス幅Tpとから図6に示す定常状
態判定マトリックスMT中の区画位置D1を特定し、こ
の区画位置の領域データ(NE,Tp)NEWが前回のルーチン
実行時に特定され、且つ、RAM43にストアされてい
る領域データ(NE,Tp)OLDと同一であるか否かを判別す
る。
域データ(NE,Tp)OLDと今回の領域データ(NE,Tp)NEW
とが異なるとき、すなわち、ルーチンの実行が初回の実
行であるとき、あるいは、前回ルーチン実行時の運転領
域と今回ルーチン実行時の運転領域とが同一でなく定常
運転状態でないときには、上記ステップS102からステッ
プS117へ進み、今回の領域データ(NE,Tp)NEWを旧デー
タ(NE,Tp)OLDとして((NE,Tp)OLD←(NE,Tp)NEW)
RAM43にストアすると、前述のステップS118を経て
ルーチンを抜ける。
タ(NE,Tp)OLDと今回の領域データ(NE,Tp)NEWとが同
一の場合、上記ステップS102からステップS103へ進み、
FO2センサ29aの出力電圧VO2を読込んで、この出
力電圧VO2の所定時間T0内のリッチ/リーン切換りが
あるか否か、すなわち、空燃比がリッチ側からリーン側
へ、あるいは、リーン側からリッチ側へ反転したか否か
を判別する。
0内に上記FO2センサ29aの出力電圧VO2の反転がな
い場合、上記ステップS103から前述のステップS118へ分
岐してルーチンを抜け、一方、上記ステップS103で所定
時間T0内に上記FO2センサ29aの出力電圧VO2の反
転があった場合、上記ステップS103からステップS104へ
進んで、カウント値C1をカウントアップする(C1←
C1+1)。
ント値C1が設定値C1S(例えば3)以上となったか否
かを判別し、C1<C1Sのとき、定常状態でないと判
別してルーチンを抜け、C1≧C1Sのとき、すなわ
ち、エンジン回転数NE及び基本燃料噴射量Tpによる運
転状態が略同一であり、且つ、このときFO2センサ2
9aの出力電圧VO2の反転がC1S回以上あったときに
は、定常状態と判定してステップS106へ進む。
クリアし(C1←0)、次いで、ステップS107で、FO
2センサ29aの出力電圧VO2がスライスレベルをC1S
回横切った間の空燃比フィードバック補正係数LAMB
DAの極大値及び極小値の平均値LAMBDAAVEを算
出すると、ステップS108で、この平均値LAMBDAAV
Eが基準値LAMBDA0(1.0)から設定範囲内(L
AMBDAAVEMIN<LAMBDAAVE<LAMBDAAVE
MAX)にあるか否かを調べる。
LAMBDAAVEが設定範囲外のときにはルーチンを抜
け、上記平均値LAMBDAAVEが設定範囲内のとき、
ステップS109へ進んで、上記平均値LAMBDAAVEが
設定範囲内にある状態を計数するためのカウント値C2
をカウントアップし(C2←C2+1)、ステップS110
で、このカウント値C2が設定値C2Sに達したか否
か、すなわち、定常運転状態で空燃比フィードバック補
正係数LAMBDAのリッチ方向のピーク値とリーン方
向のピーク値との平均値が基準値より設定範囲内にある
状態が設定回数だけ繰り返されているか否かを調べる。
Sのときにはルーチンを抜け、C2≧C2Sのときには、
学習を実施すべくステップS111へ進んでカウント値C2
をクリアすると(C2←0)、ステップS112で、平均値
LAMBDAAVEの基準値LAMBDA0(1.0)から
の偏差量LAMBDADIFを算出し(LAMBDADIF←
LAMBDAAVE−1.0)、ステップS113で、エンジ
ン回転数NEと基本燃料噴射量Tpとをパラメータとして
バックアップRAM44の空燃比学習値マップMPLRか
ら学習値KLRを検索する。
すように、エンジン回転数NEとエンジン負荷としての
基本燃料噴射量Tpによって形成される各格子毎に、定
常運転状態で、空燃比フィードバック補正係数LAMB
DAが空燃比リッチ/リーンを所定回数繰り返した間の
平均値と基準値との差に基づいて決定された学習値KLR
をストアするものであり、未学習の初期状態では、マッ
プ内のデータはイニシャルセット値により1.0となっ
ている。
14へ進むと、上記ステップS113で検索した学習値KLRと
上記ステップS112で算出した偏差量LAMBDADIFと
から学習値KLRを設定し(KLR←KLR+M×LAMBD
ADIF;Mは学習値更新の比率を決定する定数)、この
学習値KLRを上記空燃比学習マップMPLRの該当アドレ
スに書き込む。
15へ進み、上記ステップS114で学習値KLRを書き込んだ
上記空燃比学習マップMPLRの格子に対応して、バック
アップRAM44の学習済みフラグマップMPFLG1の該
当格子の学習済みフラグFLG1を1にセットし、ステ
ップS116で、同様に、上記ステップS114で学習値KLRを
書き込んだ上記空燃比学習マップMPLRの格子に対応し
て、バックアップRAM44の学習進行フラグマップM
PFLG2の該当格子の学習進行フラグFLG2を1にセッ
トする。
記学習進行フラグマップMPFLG2は、図6に示すよう
に、上記空燃比学習マップMPLRと同じ格子を有するマ
ップであり、初期状態では共にマップ内のデータは0で
あるが、上記学習済みフラグマップMPFLG1には、上記
空燃比学習マップMPLRの格子に学習値KLRが書き込ま
れたとき、対応する格子に1のデータが書き込まれる一
方、上記学習進行フラグマップMPFLG2は、後述する図
1の故障診断ルーチンによって診断が実行される毎にマ
ップ内の全データが0にクリアされ、その後、上記空燃
比学習マップMPLRの格子に学習値KLRが書き込まれる
と、対応する格子に1のデータが書き込まれる。
噴射量Tpとをパラメータとして、上記学習済みフラグ
マップMPFLG1を参照することにより、該当する運転領
域が未学習の状態から既に学習が実行されている状態で
あるか否かを知ることができ、上記学習進行フラグMP
FLG2を参照することにより、既学習領域の学習値KLRが
再び更新される、あるいは、未学習領域が新たに学習さ
れる等して、前回の診断実行後に十分に学習が進行して
いるか否かを知ることができるのである。
間毎に実行される図1の故障診断ルーチンについて説明
する。
プS201で、学習進行フラグマップMPFLG2のFLG2=
1である格子数を計数するカウンタ値CTが設定値PR
GZDTより大きいか否かを調べる。そして、CT≦P
RGZDTのときには、前回の診断から十分に学習が進
行していないと判断して診断を行うことなくルーチンを
抜け、CT>PRGZDTのとき、前回の診断から十分
に学習が進行していると判断してステップS202以降へ進
む。
MPFLG1内のフラグFLG1の値が1である格子に対応
して、空燃比学習マップMPLRから学習済みの格子の学
習値KLRを全て読み込み、その平均値KLRAVE1を算出す
る。次いで、ステップS203へ進み、この平均値KLRAVE1
が設定範囲内(DISMIN<KLRAVE1<DISMA
X)であるか否かを調べる。
内にあるときには、上記ステップS203からステップS204
へ進み、上記平均値KLRAVE1が設定範囲内にある条件が
満たされた状態の継続時間をカウントするためのカウン
ト値C3をカウントアップし(C3←C3+1)、ステ
ップS205で、このカウント値C3が設定値C3S以上と
なったか否かを判別する。そして、C3<C3Sのとき
には、ルーチンを抜け、C3≧C3Sのとき、すなわ
ち、学習済み全領域の平均値KLRAVE1が設定範囲内にあ
る条件が設定時間上継続しているときには、ステップS2
06で空燃比制御系は正常であると判断し、ステップS207
でカウント値C3をクリアして(C3←0)ステップS2
14へ進む。
LRAVE1が設定範囲内にないときには、上記ステップS203
からステップS208へ進み、空燃比学習マップMPLRにお
いてキャニスタパージの影響を受けにくい領域、例え
ば、エンジン回転数NEが所定回転数以下のキャニスタ
パージが実行されない領域で、学習済みとなった全ての
格子の学習値の平均値KLRAVE2と、上記平均値KLRAVE1
との差(絶対値)ΔKLRAVEを算出する(ΔKLRAVE←|
KLRAVE2−KLRAVE1|)。
プS208で算出した平均値の差ΔKLRAVEが設定値DID
MDLより小さいか否か、すなわち、キャニスタパージ
による空燃比学習マップMPLR内の段差の大きさが設定
値以上か否かを調べる。そして、ΔKLRAVE≧DIDM
DLのときには、上記ステップS209からステップS214へ
ジャンプし、ΔKLRAVE<DIDMDLのとき、ステッ
プS210へ進んで、空燃比学習マップMPLR内の段差が設
定値より小さい状態の継続時間をカウントするためのカ
ウント値C4をカウントアップし(C4←C4+1)、
ステップS211で、このカウント値C4が設定値C4S以
上となったか否かを判別する。
4Sのときには、ルーチンを抜け、C4≧C4Sのとき、
すなわち、学習済み全領域の平均値KLRAVE1が設定範囲
内になく、且つ、空燃比学習マップMPLR内の段差が設
定値より小さい状態が設定時間以上継続しているときに
は、ステップS212で、吸入空気計測系あるいは燃料供給
系等の空燃比制御系が異常であると判断し、該当するト
ラブルデータをバックアップRAM44にストアすると
ともに、MILランプ53を点灯あるいは点滅して警告
を発した後、ステップS213でカウント値C4をクリアし
(C4←0)、ステップS214へ進む。
キャニスタパージが実行されると、空燃比が変化して空
燃比フィードバック補正係数LAMBDAが基準値LA
MBDA0(=1.0)からずれ、この空燃比フィード
バック補正係数LAMBDAの基準値LAMBDA0か
らのずれが定常運転状態において学習され、空燃比学習
値マップMPLR内で、キャニスタパージが実行される領
域と実行されない領域との間に段差が生じることにな
る。
て、学習済みの全領域の学習値の平均値KLRAVE1と、キ
ャニスタパージの影響を受けない領域の学習済みの各領
域の学習値の平均値KLRAVE2との差を調べることによ
り、キャニスタパージに伴って学習値が変化したのか、
吸入空気計測系や燃料供給系等の空燃比制御系に生じた
劣化を補償するために学習値が変化したのかを識別する
ことができ、的確且つ迅速に異常を検出することができ
るのである。
次回の診断までの学習進行状態を調べるためのカウント
値CTをクリアし(CT←0)、ステップS215で、学習
進行フラグマップMPFLG2内の全データをクリアしてル
ーチンを抜ける。
燃比学習マップの学習済みの全領域の学習値の平均値と
キャニスタパージによる空燃比変化の影響を受けない学
習済みの各領域の学習値の平均値との差を算出し、この
差が設定値より小さい状態が設定時間継続したとき、空
燃比制御系が異常であると判定するため、空燃比制御系
の劣化による通常の空燃比学習値の変化と蒸発燃料のパ
ージ制御に伴う空燃比学習値の変化とを確実に識別し、
的確且つ迅速に異常を検出することができる。その際、
上記各平均値の差を空燃比学習マップの学習進行状態に
応じたタイミングで算出することにより、前回の診断か
ら十分に学習が進行していることが保証され、適切な診
断結果を得ることができる等優れた効果が得られる。
と学習済みフラグマップと学習進行フラグマップとの関
係を示す説明図
Claims (2)
- 【請求項1】 空燃比センサの出力に基づく空燃比フィ
ードバック補正量の学習値を記憶する空燃比学習マップ
に基づいて、キャニスタパージシステムを備えたエンジ
ンの空燃比制御系が異常か否かを診断する空燃比制御系
の故障診断方法であって、 上記空燃比学習マップにおいて、学習済みの全領域の学
習値の平均値とキャニスタパージによる空燃比変化の影
響を受けない学習済みの各領域の学習値の平均値との差
が設定値より小さい状態が設定時間継続したとき、上記
空燃比制御系が異常であると判定することを特徴とする
空燃比制御系の故障診断方法。 - 【請求項2】 上記各平均値の算出タイミングを、上記
空燃比学習マップの学習進行状態に応じて決定すること
を特徴とする請求項1記載の空燃比制御系の故障診断方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32589594A JP3630745B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 空燃比制御系の故障診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32589594A JP3630745B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 空燃比制御系の故障診断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08177584A true JPH08177584A (ja) | 1996-07-09 |
JP3630745B2 JP3630745B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=18181802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32589594A Expired - Fee Related JP3630745B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 空燃比制御系の故障診断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3630745B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025387A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Robert Bosch Gmbh | ハイブリッド駆動システムの運転方法および装置 |
CN105626271A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-06-01 | 中国航空工业集团公司沈阳发动机设计研究所 | 一种航空发动机控制系统组合故障逻辑处理方法 |
CN108999709A (zh) * | 2017-06-07 | 2018-12-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于计算内燃机的充气量的方法 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32589594A patent/JP3630745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012025387A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Robert Bosch Gmbh | ハイブリッド駆動システムの運転方法および装置 |
CN105626271A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-06-01 | 中国航空工业集团公司沈阳发动机设计研究所 | 一种航空发动机控制系统组合故障逻辑处理方法 |
CN108999709A (zh) * | 2017-06-07 | 2018-12-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于计算内燃机的充气量的方法 |
CN108999709B (zh) * | 2017-06-07 | 2022-12-30 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于计算内燃机的充气量的方法 |
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---|---|
JP3630745B2 (ja) | 2005-03-23 |
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