JPH08177411A - 排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置 - Google Patents

排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置

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JPH08177411A
JPH08177411A JP6318712A JP31871294A JPH08177411A JP H08177411 A JPH08177411 A JP H08177411A JP 6318712 A JP6318712 A JP 6318712A JP 31871294 A JP31871294 A JP 31871294A JP H08177411 A JPH08177411 A JP H08177411A
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバインドサイクル運転時に、ガスタービ
ン出力及び蒸気タービン出力を所定の関係に保持した状
態で再熱器出側温度が所定の温度になるようにする。 【構成】 蒸気タービン出力指令PSOにより定まる基準
再熱器ガスダンパ開度指令XAとXBの差と蒸気タービン
出力PS及びガスタービン出力PGを基に決まる非線形補
償係数βを掛けて得られたガスタービン駆動補正再熱器
ガスダンパ開度指令XGと、基準再熱器ガスダンパ開度
指令XAと、再熱器出側蒸気温度Tと再熱器出側設定蒸
気温度TOの差を比例積分して得られた再熱器ガスダン
パ補正開度指令XRを加算して、再熱器ガスダンパ修正
開度指令Xを求め、該指令Xにより再熱器ガスダンパ1
8の開度を調整し、再熱器ガスダンパ修正開度指令Xを
逆変換して得られた過熱器ガスダンパ修正開度指令1−
Xにより過熱器ガスダンパ20の開度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気再燃型コンバインド
サイクルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱効率の向上を図るため、発電機
及び圧縮機を駆動した後のタービン排ガスを空気と混合
して燃焼用ガスを生成し、該燃焼用ガスをボイラへ送給
してボイラにおける燃料の燃焼に供するようにした排気
再燃型コンバインドサイクルプラントが実用化されつつ
あり、斯かるプラントの一例は、図7に示されている。
【0003】図7中、1は火炉1a及び副側壁1b並び
に後部伝熱部1cを備えたボイラ本体であり、後部伝熱
部1cは後伝部中間壁2により前後2つの燃焼ガス流通
路3,4に仕切られている。又5は火炉1a下部に設置
したバーナであり、該バーナ5から噴射された燃料の燃
焼により火炉1aにおいて燃焼ガスG3が生成されるよ
うになっている。
【0004】6は外気をダクト7及び風箱8を介し燃焼
用の空気Aとして火炉1a内へ送給する強圧通風機、9
はボイラ本体1の後部伝熱部1c下部に接続されてボイ
ラ排ガスG4を後工程へ送給するための排ガスダクトで
ある。
【0005】10は燃焼器11から送給された燃焼ガス
により駆動され、発電機12及び圧縮機13を駆動し得
るようにしたガスタービンであり、燃焼器11では、噴
射された燃料が圧縮機13から送給された圧縮空気と混
合して燃焼し得るようになっている。
【0006】14はガスタービン10から排出されたタ
ービン排ガスG1をダクト7へ送給し得るよう、ダクト
7の中途部に接続されたダクトであり、コンバインドサ
イクル運転時には、ガスタービン10から排出されたタ
ービン排ガスG1は、ダクト14からダクト7へ導入さ
れ、強圧通風機6からの空気Aと合流、混合して燃焼用
ガスG2が生成され、生成された燃焼用ガスG2はダク
ト7、風箱8を通って火炉1a内へ送給し得るようにな
っている。
【0007】15はボイラ本体1の伝熱部で加熱されて
生成した主蒸気を過熱するためにボイラ本体1の副側壁
1b内に格納した過熱器、16はボイラ本体1における
後部伝熱部1cの燃焼ガス流通路3内に配置された再熱
器、17は同燃焼ガス流通路4内に配置された過熱器で
あり、過熱器17を通った過熱蒸気は過熱器15へ送給
されるようになっている。
【0008】18は燃焼ガス流通路3の下部に再熱器1
6よりも下方に位置するよう配置され、燃焼ガス流通路
3を下降してまた燃焼ガスG3の流量を制御するための
再熱器ガスダンパであり、該再熱器ガスダンパ18は駆
動装置19により開度調整し得るようになっている。
【0009】20は燃焼ガス流通路4の下部に過熱器1
7よりも下方に位置するよう配置され、燃焼ガス流通路
4を下降して来た燃焼ガスG3の流量を制御するための
過熱器ガスダンパであり、該過熱器ガスダンパ20は駆
動装置21により開度調整し得るようになっている。
【0010】なお、再熱器ガスダンパ18が開く場合に
は、過熱器ガスダンパ20は絞られ、再熱器ガスダンパ
18が絞られる場合には、過熱器ガスダンパ20は開く
ようになっている。
【0011】22は過熱器17,15で過熱されて過熱
蒸気管23を介し送給された過熱蒸気により駆動され且
つ発電機24を駆動し得るようにした高圧の蒸気タービ
ン、25は蒸気タービン22から抽気された後再熱器1
6で再熱されて再熱蒸気管26を介し送給された再熱蒸
気により駆動され且つ発電機27を駆動し得るようにし
た中、低圧の蒸気タービンである。
【0012】蒸気タービン22,25は後述の蒸気ター
ビン出力指令PSOに対応して、蒸気タービン22のみ、
或いは蒸気タービン22,25の両方を駆動し得るよう
になっている。而して、図8に示すように蒸気タービン
22から抽気された蒸気は、蒸気タービン出力指令PSO
が低い場合には、再熱器16へ送給することなく、バイ
パスされて復水器45へ戻るようになっており、蒸気タ
ービン出力指令PSOが或る程度高い場合には、蒸気ター
ビン22から抽気後再熱器16で再熱されて蒸気タービ
ン25へ導入され、蒸気タービン25を駆動した後復水
器45へ戻るようになっている。
【0013】上記排気再燃型コンバインドサイクルプラ
ントにおいて、ボイラ本体1の後部伝熱部1c内の燃焼
ガス流通路3,4を通る燃焼ガスG3の流量を制御し再
熱蒸気の温度を制御するための再熱器出側蒸気温度制御
装置の一例は図6に示されている。
【0014】図6中、28は気力単独運転時に蒸気ター
ビン出力指令PSOに対応して再熱器ガスダンパ開度指令
Sを出力し得るようにした関数発生器、29はコンバ
インドサイクル運転時に蒸気タービン出力指令PSOに対
応して再熱器ガスダンパ開度指令XCを出力し得るよう
にした関数発生器、30は気力単独運転時にab側へ切
換って再熱器ガスダンパ開度指令XSを出力し、コンバ
インドサイクル運転時にac側へ切換って再熱器ガスダ
ンパ開度指令XCを出力し得るようにした切換器であ
る。
【0015】31は再熱器16の出側に接続した再熱蒸
気管26に接続され、再熱器16から送出された蒸気の
温度を計測するようにした再熱器出側蒸気温度検出器、
32は再熱器出側蒸気温度検出器31で検出した再熱器
出側蒸気温度Tと予め設定した再熱器出側設定蒸気温度
Oとの差をとり再熱器出側蒸気温度偏差ΔTを求める
減算器、33は減算器32からの再熱器出側蒸気温度偏
差ΔTを比例積分して求められた再熱器ガスダンパ補正
開度指令XRを出力し得るようにした比例積分調節器、
34は切換器30からの再熱器ガスダンパ開度指令XS
又はXCと再熱器ガスダンパ補正開度指令XRを加算して
再熱器ガスダンパ修正開度指令Xを求め駆動装置19に
与えると共に、信号逆変換器35で再熱器ガスダンパ修
正開度指令Xを過熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xに
変換したうえ駆動装置21へ与えるようにした加算器で
ある。
【0016】上述の再熱器出側蒸気温度制御装置の関数
発生器28,29には、図9、図10に示すように気力
単独運転時の蒸気タービン出力指令PSOと再熱器ガスダ
ンパ開度指令XSの関係及びコンバインドサイクル運転
時の蒸気タービン出力指令PS Oと再熱器ガスダンパ開度
指令XCの関係が関数F1(x),F2(x)として設
定されている。
【0017】上述の排気再燃型コンバインドサイクルプ
ラントにおいては、蒸気タービン出力指令PSOが所定の
値よりも低い場合には、蒸気タービン22或いは蒸気タ
ービン22,25が駆動され、ガスタービン10は駆動
されない気力単独運転が行われ、蒸気タービン出力指令
SOが所定の値よりも高い場合には、蒸気タービン2
2,25とガスタービン10の両方が駆動されるコンバ
インドサイクル運転が行われる。なお、気力単独運転時
には、蒸気タービン出力指令PSOの大きさにより蒸気タ
ービン22のみが駆動される場合と蒸気タービン22,
25の両方が駆動される場合があり、コンバインドサイ
クル運転時には、必ず蒸気タービン22,25の両方が
駆動されると共にガスタービン10が駆動される。
【0018】而して、気力単独運転の場合は、ガスター
ビン10は停止している。このため、ボイラ本体1の火
炉1a内へは、強圧通風機6から吐出された空気Aが、
ダクト7、風箱8を通って火炉1a内へ送給され、バー
ナ5から火炉1a内へ噴射された燃料は、強圧通風機6
からの空気Aと混合して燃焼する。
【0019】燃料の燃焼により火炉1a内で生成した燃
焼ガスG3は、火炉1a内を上昇しつつボイラ本体1の
伝熱管を流れる水、蒸気を加熱し、過熱器15を流れる
主蒸気を加熱し、後部伝熱部1cにおいて燃焼ガス流通
路3側と4側へ分れ、燃焼ガス流通路3側を下降する燃
焼ガスG3は、再熱器16内を流れる蒸気を再熱し、再
熱器ガスダンパ18を通って排ガスダクト9へ流入し、
燃焼ガス流通路4側を下降する燃焼ガスG3は、過熱器
17内を流れる蒸気を過熱し、過熱器ガスダンパ20を
通って排ガスダクト9へ流入して再熱器ガスダンパ18
からのガスと合流し、一緒になって排ガスダクト9中を
ボイラ排ガスG4として後工程へ送給される。
【0020】ボイラ本体1の伝熱部で生成した蒸気は、
過熱器17,15を経て過熱され、過熱蒸気管23から
蒸気タービン22へ送給され、蒸気タービン22を駆動
して抽気され、蒸気タービン出力指令PSOが低い場合に
は、直ちに復水器45へ戻され、蒸気タービン出力指令
SOがある程度高い場合には再熱器16へ送給され、再
熱器16で再熱されて再熱蒸気管26から中、低圧の蒸
気タービン25へ送給される。又蒸気タービン22或い
は蒸気タービン22,25の駆動により発電機24或い
は発電機24,27が駆動される。
【0021】一方、気力単独運転時には、切換器30は
ab側に切換っており、関数発生器28から出力され
た、蒸気タービン出力指令PSOに対応した再熱器ガスダ
ンパ開度指令XSは、切換器30を経て加算器34へ与
えられている。
【0022】又、再熱器16で再熱されて再熱蒸気管2
6を送給される再熱蒸気の温度は再熱器出側蒸気温度検
出器31により検出され、再熱器出側蒸気温度Tとして
減算器32に与えられ、減算器32では、再熱器出側蒸
気温度Tと再熱器出側設定蒸気温度TOとの差がとられ
て再熱器出側蒸気温度偏差ΔT(=T−TO)が求めら
れ、該再熱器出側蒸気温度偏差ΔTは比例積分調節器3
3へ与えられ、比例積分されて再熱器ガスダンパ補正開
度指令XRが求められ、求められた再熱器ガスダンパ補
正開度指令XRは加算器34へ与えられる。
【0023】加算器34では、切換器30からの再熱器
ガスダンパ開度指令XSと比例積分調節器33からの再
熱器ガスダンパ補正開度指令XRを加算して再熱器ガス
ダンパ修正開度指令X(=XS+XR)が求められ、求め
られた再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは、駆動装置1
9に与えられて駆動装置19が駆動され、再熱器ガスダ
ンパ修正開度指令Xに対応して再熱器ガスダンパ18が
所定の開度に開閉される。
【0024】又、再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは信
号逆変換器35へ与えられ逆変換されて過熱器ガスダン
パ修正開度指令1−Xが求められ、該過熱器ガスダンパ
修正開度指令1−Xは駆動装置21に与えられる。この
ため、駆動装置21が駆動されて過熱器ガスダンパ20
が開閉される。
【0025】再熱器ガスダンパ18が開くと燃焼ガス流
通路3を下降する燃焼ガスG3の流量が増加して再熱器
16へ与えられる熱量は増加するが、過熱器ガスダンパ
20は絞られるため燃焼ガス流通路4を下降する燃焼ガ
スG3の流量が減少して過熱器17へ与えられる熱量は
減少し、再熱器ガスダンパ18が絞られると燃焼ガス流
通路3を下降する燃焼ガスG3の流量が減少して再熱器
16へ与えられる熱量は減少するが、過熱器ガスダンパ
20は開かれるため燃焼ガス流通路4を下降する燃焼ガ
スG3の流量が増加して過熱器17へ与えられる熱量は
増加する。又再熱器16を通る燃焼ガスG3の流量が制
御されることにより、再熱器出側蒸気温度Tは所定の温
度に制御される。
【0026】再熱器ガスダンパ18を絞る場合には、過
熱器ガスダンパ20を開き、再熱器ガスダンパ18を開
く場合には過熱器ガスダンパ20を絞るのは、再熱器ガ
スダンパ18を通る燃焼ガスG3の流量を増加若しくは
減少させた場合には、増加量若しくは減少量に対応して
過熱器ガスダンパ20を通る燃焼ガスG3の流量を減少
若しくは増加させないとボイラ全体のヒートバランスが
崩れ、ボイラの運転に支障を来たす虞れがあるからであ
る。
【0027】なお、気力単独運転時には、蒸気タービン
出力指令PSOの値によっては、蒸気タービン22のみが
駆動されることもあり、この場合には蒸気タービン22
から抽気された蒸気は再熱器16を通らない。
【0028】コンバインドサイクル運転時には、蒸気タ
ービン22,25及びガスタービン10の両方が駆動さ
れている。すなわち、燃焼器11で生成された燃焼ガス
G3はガスタービン10へ導入されてガスタービン10
が駆動され、ガスタービン10により発電機12及び圧
縮機13が駆動され、圧縮機13から吐出された圧縮空
気は燃焼用空気として燃焼器11へ送給され、ガスター
ビン10から排出されたタービン排ガスG1はダクト1
4を経てダクト7へ送給される。このため、タービン排
ガスG1は、強圧通風機6から吐出された空気Aとダク
ト7の中途部で合流し、混合して燃焼用ガスG2が生成
され、生成した燃焼用ガスG2は、ダクト7、風箱8を
通ってボイラ本体1の火炉1a内に導入される。
【0029】一方、バーナ5から火炉1a内へ噴射され
た燃料は、火炉1a内へ導入された燃焼用ガスG2と混
合して燃焼し、燃焼ガスG3が生成される。この燃焼ガ
スG3のボイラ本体1から排ガスダクト9までの流れは
気力単独運転の場合と同じであり、蒸気タービン22,
25の駆動により発電機24,27が駆動される。
【0030】斯かるコンバインドサイクル運転を行う場
合には、図6の切換器30は切換指令によりbc側へ切
換っている。このため、蒸気タービン出力指令PSOに対
応して関数発生器29から出力された再熱器ガスダンパ
開度指令XCは、切換器30を経て加算器34に与えら
れ、又比例積分調節器33からは、再熱器出側蒸気温度
検出器31で検出した再熱器出側蒸気温度Tと再熱器出
側設定蒸気温度TOとの差である再熱器出側蒸気温度偏
差ΔTを比例積分して求めた再熱器ガスダンパ補正開度
指令XRが加算器34に与えられる。
【0031】加算器34では、切換器30からの再熱器
ガスダンパ開度指令XCと比例積分調節器33からの再
熱器ガスダンパ補正開度指令XRを加算して再熱器ガス
ダンパ修正開度指令X(=XC+XR)が求められ、求め
られた再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは駆動装置19
に与えられると共に信号逆変換器35に与えられ、信号
逆変換器35では逆変換されて過熱器ガスダンパ修正開
度指令1−Xが求められ、該過熱器ガスダンパ修正開度
指令1−Xは駆動装置21に与えられる。このため、駆
動装置19,21が駆動されて再熱器ガスダンパ18及
び過熱器ガスダンパ20の開度が調整され、後部伝熱部
1cの燃焼ガス流通路3,4を流れる燃焼ガスG3の流
量が、燃焼ガス流通路3側で増加すれば燃焼ガス流通路
4側では、3側の増加量に対応して減少し、燃焼ガス流
通路3側で減少すれば燃焼ガス流通路4側では、燃焼ガ
ス流通路3側の減少量に対応して増加し、その結果、再
熱器16及び過熱器17のヒートバランスが保持され、
再熱器出側蒸気温度Tは所定の値に保持される。
【0032】上記排気再燃型コンバインドサイクルプラ
ントにおいて、例えば気力単独運転からコンバインドサ
イクル運転に切換え、蒸気タービン出力とガスタービン
出力の合計出力を所定の値まであげる場合について、蒸
気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を示す
図11を参照しつつ説明すると以下に記述したようにな
る。すなわち、蒸気タービン22,25の駆動による蒸
気タービン出力PSが最大出力の62%の出力PS62に上
昇するまでは、図11の水平線Iに沿った気力単独運転
を行い、蒸気タービン出力PSが最大出力の62%の出
力PS62になったら、垂線IIに示すように蒸気タービ
ン出力PSを最大出力の62%の出力PS62に保持した状
態でガスタービン10を起動してコンバインドサイクル
運転を開始し、ガスタービン出力PGを最大出力の50
%の出力PG50まで上昇させ、ガスタービン出力PGが最
大出力の50%の出力PG50に達したら、斜線IIIに
示すごとく、蒸気タービン出力PS及びガスタービン出
力PGを、蒸気タービン出力PSが最大出力の75%の出
力PS75になり、ガスタービン出力PGが最大出力PG100
になるまで上昇させ、ガスタービン出力PGが最大出力
G100に達したら、以後は水平線IVに示すように、ガ
スタービン出力PGは最大出力PG100に保持したままで
蒸気タービン出力PSを最大出力PS100に達するまで上
昇させる。
【0033】コンバインドサイクル運転から気力単独運
転に切換える場合の手順は気力単独運転からコンバイン
ドサイクル運転に移行する場合の手順とは逆になる。
【0034】而して、排気再燃型コンバインドサイクル
プラントにおいて気力単独運転からコンバインドサイク
ル運転に、或いはコンバインドサイクル運転から気力単
独運転に切換える際には、蒸気タービン22,25とガ
スタービン10の単位時間当りの出力の変化の割合の相
違を考慮すると、各タービン22,25,10の出力の
バランスをとるためには、図11の線I,II,II
I,IV或いは線IV,III,II,Iに倣って出力
を増加若しくは減少させることが望ましく、又再熱器ガ
スダンパ18や過熱器ガスダンパ20の開度も、実際の
蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGとが図11
の線II,III,IV、或いは線IV,III,II
I ,IIに沿いバランスを保って変更されるよう調整
することが望ましい。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける再熱
器出側蒸気温度制御装置においては、 i) コンバインドサイクル運転に移行した場合も関数
発生器29から出力された、蒸気タービン出力指令PSO
に対応した再熱器ガスダンパ開度指令XCを基に再熱器
ガスダンパ修正開度指令Xを求めると共に過熱器ガスダ
ンパ修正開度指令1−Xを求め、再熱器ガスダンパ修正
開度指令Xにより再熱器ガスダンパ18の開度を調整
し、過熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xにより過熱器
ガスダンパ20の開度を調整しているだけであるため、
実際の蒸気タービン出力PSやガスタービン出力PGが考
慮されず、再熱器出側蒸気温度Tを所定の温度に保持す
るのが難しい、 ii) 蒸気タービン22,25とガスタービン10で
は、単位時間当りの出力の増減割合である負荷追従性能
が異なるが、従来のように負荷追従性能の相違を考慮し
ない場合には、各タービン22,25,10の実際の運
転状態が考慮されず、従って、コンバインドサイクル運
転時には、再熱器出側蒸気温度Tはなかなか安定せず具
合が悪い、 iii) i)、ii)により蒸気タービン出力PS
ガスタービン出力PGのバランスが取りにくく、各ター
ビン22,25,10が安定した定格出力に達するまで
に時間が掛かる、等の問題があった。
【0036】本発明は、上述の実情に鑑み、コンバイン
ドサイクル運転を行う際に蒸気タービン22,25及び
ガスタービン10の実際の運転状態を考慮し、蒸気ター
ビン出力PSとガスタービン出力PGがバランスを保ちつ
つ迅速且つ確実に所定の出力に達し、しかも出力が安定
して維持できるよう再熱器出側蒸気温度Tを制御するこ
と及び気力単独運転からコンバインドサイクル運転への
切換え、或いはコンバインドサイクル運転から気力単独
運転への切換えを円滑に行い得るようにすることを目的
としてなしたものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、火炉1aで生
じた燃焼ガスG3が流通し得る後部伝熱部1cを前後2
つの燃焼ガス流通路3,4に仕切ると共に一方の燃焼ガ
ス流通路3又は4内に再熱器16が配置され、他方の燃
焼ガス流通路4又は3内に過熱器17が配置されたボイ
ラ本体1と、ボイラ本体1における燃焼ガス流通路3又
は4の再熱器16よりも燃焼ガスG3流れ方向下流側に
配置された開閉可能な再熱器ガスダンパ18と、ボイラ
本体1における燃焼ガス流通路4又は3の過熱器17よ
りも燃焼ガスG3流れ方向下流側に配置され且つ前記再
熱器ガスダンパ18が開く場合には絞られ、絞られる場
合には開くようにした開閉可能な過熱器ガスダンパ20
と、気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に
ボイラ本体1の過熱器17で生成された過熱蒸気により
駆動されると共に発電機24を駆動し得るようにした蒸
気タービン22と、気力単独運転時及びコンバインドサ
イクル運転時に、前記蒸気タービン22から抽気された
後ボイラ本体1の再熱器16で生成された再熱蒸気によ
り駆動されると共に発電機27を駆動し得るようにした
蒸気タービン25と、コンバインドサイクル運転時に燃
焼ガスにより駆動されると共に発電機12を駆動し得る
ようにしたガスタービン10と、気力単独運転時には空
気Aを、又コンバインドサイクル運転時には空気Aとガ
スタービン10から排出されたタービン排ガスG1が混
合して生成された燃焼用ガスG2を、ボイラ本体1の火
炉1aへ送給し得るようにしたダクト7と、を備えた排
気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、蒸気
タービン22或いは25、又は蒸気タービン22,25
の駆動により生じた蒸気タービン出力PSに対応してガ
スタービン出力指令PGOを出力し得るようにした関数発
生器36と、該関数発生器36からのガスタービン出力
指令PGOとガスタービン10の駆動により生じたガスタ
ービン出力PGとの比をとってガスタービン出力比αを
求める比率演算器37と、該比率演算器37からのガス
タービン出力比αに対応して係数βを出力し得るように
した関数発生器38と、蒸気タービン出力指令PSOに対
応して基準再熱器ガスダンパ開度指令XA,XBを出力し
得るようにした関数発生器40,41と、両関数発生器
40,41からの基準再熱器ガスダンパ開度指令XA
Bの差をとってガスタービン駆動基準再熱器ガスダン
パ開度偏差ΔXを求める減算器42と、該減算器42か
らのガスタービン駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏差Δ
Xと前記関数発生器38からの係数βを掛けてガスター
ビン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令XGを求める掛
算器43と、再熱器16で再熱された蒸気の温度を検出
するための再熱器出側蒸気温度検出器31と、該再熱器
出側蒸気温度検出器31からの再熱器出側蒸気温度Tと
再熱器出側設定蒸気温度TOの差をとって再熱器出側蒸
気温度偏差ΔTを求める減算器32と、該減算器32か
らの再熱器出側蒸気温度偏差ΔTを処理して再熱器ガス
ダンパ補正開度指令XRを求める調節器33と、前記関
数発生器40からの基準再熱器ガスダンパ開度指令XA
と掛算器43からのガスタービン駆動補正再熱器ガスダ
ンパ開度指令XGと前記調節器33からの再熱器ガスダ
ンパ補正開度指令XRを加算して再熱器ガスダンパ修正
開度指令Xを求め前記再熱器ガスダンパ18を開閉する
駆動装置19へ与える加算器44と、該加算器44から
の再熱器ガスダンパ修正開度指令Xを逆変換して過熱器
ガスダンパ修正開度指令1−Xを求め前記過熱器ガスダ
ンパ20を開閉する駆動装置21へ与える信号逆変換器
35と、を備えて成るものである。
【0038】又、本発明では、関数発生器38と掛算器
43との間に変化率制御器39を設けると良い。
【0039】
【作用】気力単独運転時には、蒸気タービン出力指令P
SOに対応して関数発生器40から出力される基準再熱器
ガスダンパ開度指令XAが加算器44へ与えられ、又再
熱器出側蒸気温度検出器31で検出した再熱器出側蒸気
温度Tと再熱器出側設定蒸気温度TOの差である再熱器
出側蒸気温度偏差ΔTは調節器33で処理され、再熱器
ガスダンパ補正開度指令XRとして加算器44へ与えら
れ、加算器44では基準再熱器ガスダンパ開度指令XA
と再熱器ガスダンパ補正開度指令XRが加算されて再熱
器ガスダンパ修正開度指令Xが求められ、該指令Xは駆
動装置19に与えられて駆動装置19が駆動され、再熱
器ガスダンパ18が開かれ、或いは絞られる。又再熱器
ガスダンパ修正開度指令Xは信号逆変換器35で逆変換
されて過熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xとなり駆動
装置21へ与えられ、駆動装置21が駆動されて過熱器
ガスダンパ20が絞られ、或いは開かれる。このためボ
イラ本体1における後部伝熱部1cを流通する燃焼ガス
G3の流量が調整され、再熱器出側蒸気温度Tは所定の
温度に制御される。
【0040】コンバインドサイクル運転時には、蒸気タ
ービン出力PSに対応したガスタービン出力指令PGO
ガスタービン出力PGの比をとってガスタービン出力比
αが求められ、該比αから係数βが求められ、一方、蒸
気タービン出力指令PSOに対応して関数発生器40,4
1から出力された基準再熱器ガスダンパ開度指令XA
Bの差をとってガスタービン駆動基準再熱器ガスダン
パ開度偏差ΔXが求められ、掛算器43で偏差ΔXに前
記係数βを掛けてガスタービン駆動補正再熱器ガスダン
パ開度指令XGが求められ、加算器44では前記関数発
生器40からの基準再熱器ガスダンパ開度指令XAと、
掛算器43からのガスタービン駆動補正再熱器ガスダン
パ開度指令XGと、調節器33からの再熱器ガスダンパ
補正開度指令XRが加算されて再熱器ガスダンパ修正開
度指令Xが求められ、該指令Xを基に再熱器ガスダンパ
18が開かれ、或いは絞られ、又再熱器ガスダンパ修正
開度指令Xは信号逆変換器35で逆変換されて過熱器ガ
スダンパ修正開度指令1−Xが求められ、該指令1−X
を基に過熱器ガスダンパ20が絞られ、或いは開かれ
る。このようにコンバインドサイクル運転時には、蒸気
タービン出力PS及びガスタービン出力PGを考慮して再
熱器出側蒸気温度Tの制御を行っているため、蒸気ター
ビン出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた関係を
保持でき、従って定常運転時はもとより例えば気力単独
運転からコンバインドサイクル運転に切換えて蒸気ター
ビン出力PS、ガスタービン出力PGをあげて行くような
過渡的な場合においても、再熱器出側蒸気温度Tの制御
を正確且つ確実にしかも安定して制御することができ
る。
【0041】係数βを変化率制限器39を通して掛算器
43に与える場合には、蒸気タービン出力PS或いはガ
スタービン出力PGの単位時間当りの変化率を押えるこ
とができ、再熱器ガスダンパ18及び過熱器ガスダンパ
20の開閉をゆっくりと行うことができるため、より一
層安定した再熱器出側蒸気温度Tの制御を行うことがで
きる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0043】図1〜図5は本発明の一実施例で、再熱器
出側蒸気温度制御装置が適用される排気再燃型コンバイ
ンドサイクルプラント自体は、図7に示すプラントと全
く同じである。而して、本実施例においては、蒸気ター
ビン22、或いは蒸気タービン22,25の駆動により
生じた蒸気タービン出力PSは発電機24、或いは発電
機24,27を介して検出し得るようになっており、ガ
スタービン10の駆動により生じたガスタービン出力P
Gは発電機12を介して検出し得るようになっている。
【0044】本実施例における再熱器出側蒸気温度制御
装置を図1により説明すると、図中、36は蒸気タービ
ン22、或いは蒸気タービン22,25からの蒸気ター
ビン出力PSに対応してガスタービン出力指令PGOを出
力し得るようにした関数発生器、37は関数発生器36
からのガスタービン出力指令PGOによりガスタービン1
0からのガスタービン出力PGを除算してガスタービン
出力比αを求める比率演算器、38は比率演算器37か
らのガスタービン出力比αに対応した非線形補償係数β
を出力する関数発生器、39は関数発生器38から与え
られる非線形補償係数βの単位時間当りの変化率が予め
定めた所定の変化率よりも大きい場合にその変化率を制
限して非線形補償係数βを出力し得るようにした変化率
制限器である。
【0045】40は蒸気タービン出力指令PSOが気力単
独運転時の値の場合には、蒸気タービン22、或いは蒸
気タービン22,25の駆動に伴い必要となる、蒸気タ
ービン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガスダンパ開
度指令XAを出力し、蒸気タービン出力指令PSOがコン
バインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン2
2,25を駆動したと仮定した場合に必要となる、蒸気
タービン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガスダンパ
開度指令XAを出力する関数発生器、41は気力単独運
転時には蒸気タービン22、或いは蒸気タービン22,
25の駆動に伴い、又コンバインドサイクル運転時には
蒸気タービン22,25の駆動に伴い必要となる、蒸気
タービン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガスダンパ
開度指令XBを出力する関数発生器、42は関数発生器
41,40からの基準再熱器ガスダンパ開度指令XB
基準再熱器ガスダンパ開度指令XAの差をとってガスタ
ービン駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏差ΔXを求める
減算器、43は減算器42からのガスタービン駆動基準
再熱器ガスダンパ開度偏差ΔXに関数発生器38から変
化率制限器39を介して与えられた非線形補償係数βを
掛けてガスタービン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令
Gを求める掛算器、44は関数発生器40からの基準
再熱器ガスダンパ開度指令XAと、掛算器43からのガ
スタービン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令XGと、
従来の場合と同様、減算器32で求められた再熱器出側
蒸気温度偏差ΔTに対応して比例積分調節器33から与
えられた再熱器ガスダンパ補正開度指令XRとを加算し
て再熱器ガスダンパ修正開度指令Xを求める加算器であ
り、加算器44で求めた再熱器ガスダンパ修正開度指令
Xは再熱器ガスダンパ18の駆動装置19に与え得るよ
うになっていると共に、信号逆変換器35に与え得るよ
うになっており、信号逆変換器35からの過熱器ガスダ
ンパ修正開度指令1−Xは、過熱器ガスダンパ20の駆
動装置21に与え得るようになっている。
【0046】再熱蒸気管26に接続した再熱器出側蒸気
温度検出器31から減算器32を経て比例積分調節器3
3に至る経路は従来の場合と全く同じである。
【0047】上述の再熱器出側蒸気温度制御装置の関数
発生器36,38,40,41には、図2、図3、図
4、図5に示すごとき関数F3(x)、F4(x)、F
5(x)、F6(x)が設置してある。
【0048】而して、図2に示す関数F3(x)は、コ
ンバインドサイクル運転を行う際に、各タービン22,
25,10の出力のバランスや負荷追従性の相違を考慮
して決定した、蒸気タービン出力PSと、蒸気タービン
出力PSに対応したガスタービン出力指令PGOとの関係
を表わすものである。
【0049】図3に示す関数F4(x)は、ガスタービ
ン出力指令PGOと実際のガスタービン出力PGの比であ
るガスタービン出力比α=PG/PGOと、該出力比αに
より定まる非線形補償係数βの関係を表わすものであ
る。
【0050】図4に示す関数F5(x)は、蒸気タービ
ン出力指令PSOと、該蒸気タービン出力指令PSOが気力
単独運転時の値の場合には、蒸気タービン22或いは蒸
気タービン22,25の駆動に伴い必要となる、再熱器
出側蒸気温度Tを所定の温度にするための基準再熱器ガ
スダンパ開度指令XAの関係を表わすと共に、蒸気ター
ビン出力指令PSOと、該蒸気タービン出力指令PSOがコ
ンバインドサイクル運転時の値の場合も蒸気タービン2
2,25のみを駆動したと仮定した場合に必要となる、
再熱器出側蒸気温度Tを所定の温度にするための基準再
熱器ガスダンパ開度指令XAの関係を表わすものであ
る。
【0051】図5に示す関数F6(x)は、蒸気タービ
ン出力指令PSOと、気力単独運転時には蒸気タービン2
2、或いは蒸気タービン22,25の運転に伴い、又コ
ンバインドサイクル運転時には蒸気タービン22,25
及びガスタービン10の駆動に伴い必要となる、再熱器
出側蒸気温度Tを所定の温度にするための基準再熱器ガ
スダンパ開度指令XBの関係を表わすものである。
【0052】各関数F3(x)〜F6(x)は、試運転
等により再熱器出側蒸気温度Tをチェックしながら、理
論的、経験的に決定される。
【0053】なお、図2中、PS62は蒸気タービン2
2,25の出力を合計した出力である最大出力PS100
62%の出力、PS75は同最大出力PS100の75%の出
力、PG O50はガスタービン出力指令PGOの最大出力指令
GO100の50%の出力指令を表わしている。
【0054】次に、本実施例の作動について図7をも参
照しつつ説明する。
【0055】蒸気タービン22或いは蒸気タービン2
2,25が駆動されガスタービン10が駆動されない気
力単独運転時には、所定の値の蒸気タービン出力指令P
SOが関数発生器40,41に与えられる。
【0056】このため、関数発生器40からは、蒸気タ
ービン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガスダンパ開
度指令XAが出力されて加算器44及び減算器42に与
えられ、関数発生器41からは蒸気タービン出力指令P
SOに対応した基準再熱器ガスダンパ開度指令XBが出力
されて減算器42に与えられ、減算器42では基準再熱
器ガスダンパ開度指令XBとXAの差がとられてガスター
ビン駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏差ΔX(=XB
A)が求められるが、気力単独運転の場合はX B=XA
であるため、ガスタービン駆動基準再熱器ガスダンパ開
度偏差ΔX=0となり、減算器42からは信号が出力さ
れることはない。
【0057】一方、蒸気タービン22或いは蒸気タービ
ン22,25の出力は、発電機24或いは発電機24,
27を介して関数発生器36に与えられるが、気力単独
運転時には、関数発生器36からは何等指令が出力され
ない。又ガスタービン10は駆動されていないため、発
電機12からはガスタービン出力PGは出力されず、比
率演算器37で演算されるガスタービン出力比PG/P
GO=0/0=0であり、関数発生器38からも何等指令
は出力されない(β=0)。従って、掛算器43では、
ガスタービン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令XG
0となり、掛算器43から指令が出力されることはな
い。
【0058】一方、再熱器16で再熱されて再熱蒸気管
26を送給される再熱蒸気の温度は再熱器出側蒸気温度
検出器31により検出され、再熱器出側蒸気温度Tとし
て減算器32へ与えられ、減算器32では、再熱器出側
蒸気温度Tと再熱器出側設定蒸気温度TOとの差がとら
れて再熱器出側蒸気温度偏差ΔTが求められ、求められ
た再熱器出側蒸気温度偏差ΔTは比例積分調節器33で
比例積分されて再熱器ガスダンパ補正開度指令XRが求
められ、該再熱器ガスダンパ補正開度指令XRは加算器
44へ与えられる。
【0059】加算器44では、関数発生器40からの基
準再熱器ガスダンパ開度指令XAと比例積分調節器33
からの再熱器ガスダンパ補正開度指令XRが加算されて
再熱器ガスダンパ修正開度指令X(=XA+XR)が求め
られ、求められた再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは、
駆動装置19及び信号逆変換器35へ与えられる。
【0060】このため、駆動装置19が駆動されて再熱
器ガスダンパ18が所定の開度に調整され、又信号逆変
換器35では再熱器ガスダンパ修正開度指令Xが逆変換
されて過熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xが求めら
れ、求められた過熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xは
駆動装置21へ与えられ、駆動装置21が駆動されて過
熱器ガスダンパ20が所定の開度に調整される。
【0061】例えば、蒸気タービン出力指令PSOが高く
なって再熱器ガスダンパ18がある角度だけ開いた場合
には、この開いた角度によって増加する再熱器ガスダン
パ18を流れる燃焼ガスG3の単位時間当りの流量分だ
け、過熱器ガスダンパ20を流れる燃焼ガスG3の単位
時間当りの流量が減少するよう、過熱器ガスダンパ20
は絞られ、逆に蒸気タービン出力指令PSOが下降して再
熱器ガスダンパ18が絞られた場合には、絞られた角度
によって減少する再熱器ガスダンパ18を流れる燃焼ガ
スG3の単位時間当りの流量分だけ過熱器ガスダンパ2
0を流れる燃焼ガスG3の単位時間当りの流量が増加す
るよう、過熱器ガスダンパ20は開くことになる。従っ
てボイラ本体1における後部伝熱部1cの燃焼ガス流通
路3,4を下降する燃焼ガスG3の流量は蒸気タービン
出力指令PSOに対応して所定の流量に調整され、再熱器
出側蒸気温度Tは再熱器出側設定蒸気温度TOになるよ
う制御される。
【0062】コンバインドサイクル運転時には、蒸気タ
ービン22,25及びガスタービン10が駆動されてい
る。このため、蒸気タービン22,25の出力は、発電
機24,27を介し蒸気タービン出力PSとして関数発
生器36に与えられ、ガスタービン10の出力は、発電
機12を介しガスタービン出力PGとして比率演算器3
7へ与えられる。
【0063】而して、関数発生器36からは、図2に示
すごとき、蒸気タービン出力PSに対応したガスタービ
ン出力指令PGOが出力されて比率演算器37へ与えら
れ、比率演算器37では、ガスタービン10からのガス
タービン出力PGがガスタービン出力指令PGOにより除
算されてガスタービン出力比αが求められ、求められた
出力比αは関数発生器38へ与えられる。
【0064】関数発生器38では、図3に示すごとく、
ガスタービン出力比αに対応して、すなわち、ガスター
ビン出力指令PGOと実際に発生したガスタービン出力P
Gの差に対応して非線形補償係数βが求められ、該非線
形補償係数βは変化率制限器39を介して掛算器43へ
与えられる。変化率制限器39においては、単位時間当
りの変化率は予め定められているため、非線形補償係数
βは急激に変化することはない。
【0065】一方、蒸気タービン出力指令PSOは関数発
生器40,41へ与えられており、関数発生器40から
は、蒸気タービン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガ
スダンパ開度指令XAが出力されて加算器44及び減算
器42に与えられ、関数発生器41からは、蒸気タービ
ン出力指令PSOに対応した基準再熱器ガスダンパ開度指
令XBが出力されて減算器42へ与えられている。
【0066】このため減算器42では、基準再熱器ガス
ダンパ開度指令XBとXAの差がとられてガスタービン駆
動基準再熱器ガスダンパ開度偏差ΔX(=XB−XA)が
求められ、求められたガスタービン駆動基準再熱器ガス
ダンパ開度偏差ΔXは掛算器43へ与えられ、掛算器4
3では、ガスタービン駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏
差ΔXに非線形補償係数βが掛けられて、ガスタービン
駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令XG(=β・ΔX)
が求められ、該ガスタービン駆動補正再熱器ガスダンパ
開度指令XGは加算器44に与えられる。
【0067】加算器44では、関数発生器36からの基
準再熱器ガスダンパ開度指令XAと、掛算器43からの
ガスタービン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令X
Gと、従来の場合と同様再熱器出側蒸気温度Tと再熱器
出側設定蒸気温度TOとの差である再熱器出側蒸気温度
偏差ΔTを比例積分調節器33で比例積分することによ
り得られた再熱器ガスダンパ補正開度指令XRを加算し
て再熱器ガスダンパ修正開度指令X(=XA+XG
R)が求められ、求められた再熱器ガスダンパ修正開
度指令Xは駆動装置19に与えられると共に信号逆変換
器35にも与えられ、信号逆変換器35で再熱器ガスダ
ンパ修正開度指令Xを逆変換することにより得られた過
熱器ガスダンパ修正開度指令1−Xは駆動装置21に与
えられる。
【0068】このため、気力単独運転の場合と同様、駆
動装置19は再熱器ガスダンパ修正開度指令Xにより駆
動されて再熱器ガスダンパ18が所定の開度に調整さ
れ、駆動装置21は、過熱器ガスダンパ修正開度指令1
−Xにより駆動されて過熱器ガスダンパ20が所定の開
度に調整される。
【0069】例えば、蒸気タービン出力指令PSOが高く
なって再熱器ガスダンパ18が開いた場合は、この開い
た角度に対応して過熱器ガスダンパ20が絞られ、逆に
蒸気タービン出力指令PSOが低くなって再熱器ガスダン
パ18が絞られた場合には、この絞られた角度に対応し
て過熱器ガスダンパ20が開くのは、気力単独運転時と
同じである。このため、ボイラ本体1における後部伝熱
部1cの燃焼ガス流通路3,4を下降する燃焼ガスG3
の流量は、蒸気タービン出力指令PSO、ガスタービン出
力指令PGOのみならず実際の蒸気タービン出力PS、ガ
スタービン出力PGを基に制御されることになり、従っ
て、コンバインドサイクル運転時に、蒸気タービン出力
Sとガスタービン出力PGは図11に示すように予め定
めた所定の関係を保持でき、再熱器出側蒸気温度Tは、
実際の蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGに対
応して正確で安定した状態に制御される。
【0070】本実施例において気力単独運転からコンバ
インドサイクル運転に切換え、ガスタービン出力PG
蒸気タービン出力PSを定常運転状態まで上昇させる際
にも、再熱器ガスダンパ18、過熱器ガスダンパ20は
蒸気タービン出力指令PSOのみを基準とするのではな
く、実際の蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PG
を基に図11の線II、III、IVに示すように制御
する。すなわち、検出された蒸気タービン出力PSが、
例えば蒸気タービン22,25夫々の定格出力を合計し
た最大出力PS100の62%よりも少ない出力PS62以下
の場合には、関数発生器36からガスタービン出力指令
GOは出力されないが、図2に示すように、蒸気タービ
ン出力PSが最大出力PS100の62%の出力に達する
と、蒸気タービン出力PSはPS62に保持されたまま、ガ
スタービン10が起動され、ガスタービン10の出力は
発電機12を介しガスタービン出力PGとして比率演算
器37へ与えられる。
【0071】このため比率演算器37では、通常のコン
バインドサイクル運転時と同様にしてガスタービン出力
Gが関数発生器36からのガスタービン出力指令PGO
により除算されてガスタービン出力比αが求められ、求
められたガスタービン出力比αは関数発生器38へ与え
られ、関数発生器38では、ガスタービン出力比αに対
応した非線形補償係数βが求められ、該非線形補償係数
βは掛算器43へ与えられる。該係数βは、ガスタービ
ン出力PGの増加に従い経時的に大きくなる。
【0072】一方、蒸気タービン出力指令PSOが最大出
力PS100の62%の出力に相当している場合には、蒸気
タービン出力指令PSOに基づいて関数発生器40,41
から出力される基準再熱器ガスダンパ開度指令XA,XB
は変化せず一定である。このため、掛算器43からは非
線形補償係数βの変化に従い比例して変化するガスター
ビン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令XGが出力され
て加算器44に与えられ、又再熱器出側蒸気温度Tと再
熱器出側設定蒸気温度TOが等しくない場合には、比例
積分調節器33からの再熱器ガスダンパ補正開度指令X
Rが加算器44に与えられる。このため、加算器44で
求められて駆動装置19及び信号逆変換器35に与えら
れる再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは時間の経過に従
い徐々に大きくなり、駆動装置19により開閉される再
熱器ガスダンパ18の開度は徐々に大きくなる。又信号
逆変換器35から出力される過熱器ガスダンパ修正開度
指令1−Xは徐々に小さくなり、駆動装置21により開
閉される過熱器ガスダンパ20の開度は徐々に絞られ
る。
【0073】而して、ガスタービン出力PGの増加に伴
い、再熱器ガスダンパ18が徐々に開き、過熱器ガスダ
ンパ20が徐々に絞られると、燃焼ガス流通路3を通過
する燃焼ガスG3の流量は徐々に増加し、燃焼ガス流通
路4を通過する燃焼ガスG3の流量は徐々に減少する
が、この場合も蒸気タービン出力PSとガスタービン出
力PGは予め定められた関係を保持している。従って、
コンバインドサイクル運転を開始してガスタービン出力
Gをあげて行くような過渡的な場合においても、再熱
器出側蒸気温度Tを所定の温度にする制御を正確に且つ
安定して行うことができる。
【0074】図2において、ガスタービン出力指令PGO
がPGO50に達すると、次いで蒸気タービン出力PSをP
S62からPS75まで上昇させつつ、蒸気タービン出力PS
に対応してガスタービン出力指令PGOをPGO50からP
GO100まであげる制御が行われるが、この場合には、蒸
気タービン出力指令PSO、ガスタービン出力指令PGO
蒸気タービン出力PS、ガスタービン出力PGは経時的に
上昇し、基準再熱器ガスダンパ開度指令XA,XB、ガス
タービン出力比α、非線形補償係数βも経時的に変化
し、徐々に大きくなる。このため、再熱器ガスダンパ1
8を更に開くための再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは
更に大きくなり、過熱器ガスダンパ20を絞る過熱器ガ
スダンパ修正開度指令1−Xは徐々に小さくなる結果、
燃焼ガス流通路3も下降する燃焼ガスG3の流量は益々
増加し、燃焼ガス流通路4を下降する燃焼ガスG3の流
量は増々減少する。而して、この場合にも蒸気タービン
出力PSとガスタービン出力PGは予め定めた関係を保持
しているため、再熱器出側蒸気温度Tの制御を安定して
確実に行うことができる。
【0075】図2において、蒸気タービン出力PSがP
S75に達し、ガスタービン出力指令P GOがPGO100に達す
ると、ガスタービン出力指令PGOはPGO100のままで、
蒸気タービン出力PSがPS100まで上昇するが、この場
合には、蒸気タービン出力指令PSO、蒸気タービン出力
Sの上昇に伴い、再熱器ガスダンパ18を開くための
再熱器ガスダンパ修正開度指令Xは徐々に大きくなり、
過熱器ガスダンパ20を絞る過熱器ガスダンパ修正開度
指令1−Xは徐々に小さくなる。而して、この場合も、
上述した各場合と同様、再熱器出側蒸気温度Tは安定し
て確実に所定の温度に制御される。
【0076】本実施例で変化率制限器39を設けている
のは次のような理由による。すなわち、蒸気タービン出
力PS、ガスタービン出力PGのうちの何れかが、何等か
の原因で急激に変化したような場合には、ガスタービン
出力指令PGO延いてはガスタービン出力比αが急激に変
化し、その結果、非線形補償係数βも急激に変化する。
しかるに、非線形補償係数βが急激に変化すると掛算器
43から出力されるガスタービン駆動補正再熱器ガスダ
ンパ開度指令XGも急激に変化するため、再熱器ガスダ
ンパ18や過熱器ガスダンパ20も急激に変化し、燃焼
ガス流通路3,4を通る燃焼ガスG3の流量が急激に増
減し、再熱器出側蒸気温度Tがなかなか所定の温度に落
着かない虞れがある。しかるに変化率制限器39を設け
れば、関数発生器38から出力される非線形補償係数β
が急激に変化しても変化率制限器39から出力される非
線形補償係数βは単位時間当りに徐々に変化し、掛算器
43から出力されるガスタービン駆動補正再熱器ガスダ
ンパ開度指令XGも徐々に変化するため、加算器44か
ら出力される再熱器ガスダンパ修正開度指令X、信号逆
変換器35から出力される過熱器ガスダンパ修正開度指
令1−Xも徐々に変化する。従って、再熱器ガスダンパ
18、過熱器ガスダンパ20の開度も徐々に調整され、
燃焼ガス流通路3,4を流通する燃焼ガスG3の流量が
急激に変化することがなく、より一層安定して再熱器出
側蒸気温度の制御を行うことができる。
【0077】上述のごとく、本実施例では、排気再燃型
コンバインドサイクルプラントにおいて、定常的なコン
バインドサイクル運転時はもとより、気力単独運転から
コンバインドサイクル運転に切換えて蒸気タービン出力
S、ガスタービン出力PGを所定の値まで上昇させる過
渡的な場合にも、蒸気タービン出力PSとガスタービン
出力PGを図11の線II、III、IVに示す望まし
い蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を
保持しつつ、後部伝熱部1cの燃焼ガス流通路3,4を
流通する燃焼ガスG3の流量を制御でき、延いては再熱
器出側蒸気温度Tを所定の温度に安定して且つ確実に制
御することができる。
【0078】なお、本発明の実施例においては、過渡的
な状態として気力単独運転からコンバインドサイクル運
転に切換える場合について説明したが、コンバインドサ
イクル運転から気力単独運転へ切換える場合も適用でき
ること(この場合には、気力単独運転からコンバインド
サイクル運転へ切換える場合とは逆に制御が行われ
る)、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ること、等は勿論である。
【0079】
【発明の効果】本発明の排気再燃型コンバインドサイク
ルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置によれ
ば、請求項1の場合には、定常的なコンバインドサイク
ル運転の場合はもとより気力単独運転からコンバインド
サイクル運転に切換える場合やコンバインドサイクル運
転から気力単独運転に切換える過渡的な場合も含めて、
蒸気タービン出力PSとガスタービン出力PGの関係を所
定の関係に保持することができ、従って再熱器出側蒸気
温度Tを正確且つ安定して所定の温度に制御することが
でき、請求項2の場合には再熱器出側蒸気温度Tの制御
をより一層正確且つ安定して行うことができる、等種々
の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排気再燃型コンバインドサイクルプラ
ントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置の一実施例の
ブロック図である。
【図2】図1の関数発生器36に設定される蒸気タービ
ン出力PSとガスタービン出力指令PGOとの関係を表わ
すグラフである。
【図3】図1の関数発生器38に設定されるガスタービ
ン出力比PG/PGO=αと非線形補償係数βの関係を表
わすグラフである。
【図4】図1の関数発生器40に設定される蒸気タービ
ン出力指令PSOと基準再熱器ガスダンパ開度指令XA
関係を表わすグラフである。
【図5】図1の関数発生器41に設定される蒸気タービ
ン出力指令PSOと基準再熱器ガスダンパ開度指令XB
関係を表わすグラフである。
【図6】従来の排気再燃型コンバインドサイクルプラン
トにおける再熱器出側蒸気温度制御装置の一例のブロッ
ク図である。
【図7】排気再燃型コンバインドサイクルプラントの一
般的な概略配置図である。
【図8】図7の排気再燃型コンバインドサイクルプラン
トにおける蒸気の流れを示す系統図である。
【図9】図6の関数発生器28に設定される気力単独運
転時の蒸気タービン出力指令P SOと再熱器ガスダンパ開
度指令XSとの関係を表わすグラフである。
【図10】図6の関数発生器29に設定するコンバイン
ドサイクル運転時の蒸気タービン出力指令PSOと再熱器
ガスダンパ開度指令XCの関係を表わすグラフである。
【図11】排気再燃型コンバインドサイクルプラントの
コンバインドサイクル運転時における蒸気タービン出力
Sとガスタービン出力PGの関係を表わすグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ボイラ本体 1a 火炉 1c 後部伝熱部 3 燃焼ガス流通路 4 燃焼ガス流通路 10 ガスタービン 12 発電機 16 再熱器 17 過熱器 18 再熱器ガスダンパ 19 駆動装置 20 過熱器ガスダンパ 21 駆動装置 22 蒸気タービン 24 発電機 25 蒸気タービン 27 発電機 31 再熱器出側蒸気温度検出器 32 減算器 33 比例積分調節器(調節器) 35 信号逆変換器 36 関数発生器 37 比率演算器 38 関数発生器 39 変化率制限器 40 関数発生器 41 関数発生器 42 減算器 43 掛算器 44 加算器 A 空気 G1 タービン排ガス G2 燃焼用ガス G3 燃焼ガス PSO 蒸気タービン出力指令 PGO ガスタービン出力指令 PS 蒸気タービン出力 PG ガスタービン出力 T 再熱器出側蒸気温度 TO 再熱器出側設定蒸気温度 ΔT 再熱器出側蒸気温度偏差 XR 再熱器ガスダンパ補正開度指令 X 再熱器ガスダンパ修正開度指令 1−X 過熱器ガスダンパ修正開度指令 α ガスタービン出力比 β 非線形補償係数(係数) XA 基準再熱器ガスダンパ開度指令 XB 基準再熱器ガスダンパ開度指令 ΔX ガスタービン駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏差 XG ガスタービン駆動補正再熱器ガスダンパ開度指令

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炉(1a)で生じた燃焼ガス(G3)
    が流通し得る後部伝熱部(1c)を前後2つの燃焼ガス
    流通路(3)(4)に仕切ると共に一方の燃焼ガス流通
    路(3)又は(4)内に再熱器(16)が配置され、他
    方の燃焼ガス流通路(4)又は(3)内に過熱器(1
    7)が配置されたボイラ本体(1)と、 ボイラ本体(1)における燃焼ガス流通路(3)又は
    (4)の再熱器(16)よりも燃焼ガス(G3)流れ方
    向下流側に配置された開閉可能な再熱器ガスダンパ(1
    8)と、 ボイラ本体(1)における燃焼ガス流通路(4)又は
    (3)の過熱器(17)よりも燃焼ガス(G3)流れ方
    向下流側に配置され且つ前記再熱器ガスダンパ(18)
    が開く場合には絞られ、絞られる場合には開くようにし
    た開閉可能な過熱器ガスダンパ(20)と、 気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時にボイ
    ラ本体(1)の過熱器(17)で生成された過熱蒸気に
    より駆動されると共に発電機(24)を駆動し得るよう
    にした蒸気タービン(22)と、 気力単独運転時及びコンバインドサイクル運転時に、前
    記蒸気タービン(22)から抽気された後ボイラ本体
    (1)の再熱器(16)で生成された再熱蒸気により駆
    動されると共に発電機(27)を駆動し得るようにした
    蒸気タービン(25)と、 コンバインドサイクル運転時に燃焼ガスにより駆動され
    ると共に発電機(12)を駆動し得るようにしたガスタ
    ービン(10)と、 気力単独運転時には空気(A)を、又コンバインドサイ
    クル運転時には空気(A)とガスタービン(10)から
    排出されたタービン排ガス(G1)が混合して生成され
    た燃焼用ガス(G2)を、ボイラ本体(1)の火炉(1
    a)へ送給し得るようにしたダクト(7)と、を備えた
    排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおいて、 蒸気タービン(22)或いは(25)、又は蒸気タービ
    ン(22)(25)の駆動により生じた蒸気タービン出
    力(PS)に対応してガスタービン出力指令(PGO)を
    出力し得るようにした関数発生器(36)と、 該関数発生器(36)からのガスタービン出力指令(P
    GO)とガスタービン(10)の駆動により生じたガスタ
    ービン出力(PG)との比をとってガスタービン出力比
    (α)を求める比率演算器(37)と、 該比率演算器(37)からのガスタービン出力比(α)
    に対応して係数(β)を出力し得るようにした関数発生
    器(38)と、 蒸気タービン出力指令(PSO)に対応して基準再熱器ガ
    スダンパ開度指令(X A)(XB)を出力し得るようにし
    た関数発生器(40)(41)と、 両関数発生器(40)(41)からの基準再熱器ガスダ
    ンパ開度指令(XA)(XB)の差をとってガスタービン
    駆動基準再熱器ガスダンパ開度偏差(ΔX)を求める減
    算器(42)と、 該減算器(42)からのガスタービン駆動基準再熱器ガ
    スダンパ開度偏差(ΔX)と前記関数発生器(38)か
    らの係数(β)を掛けてガスタービン駆動補正再熱器ガ
    スダンパ開度指令(XG)を求める掛算器(43)と、 再熱器(16)で再熱された蒸気の温度を検出するため
    の再熱器出側蒸気温度検出器(31)と、 該再熱器出側蒸気温度検出器(31)からの再熱器出側
    蒸気温度(T)と再熱器出側設定蒸気温度(TO)の差
    をとって再熱器出側蒸気温度偏差(ΔT)求める減算器
    (32)と、 該減算器(32)からの再熱器出側蒸気温度偏差(Δ
    T)を処理して再熱器ガスダンパ補正開度指令(XR
    を求める調節器(33)と、 前記関数発生器(40)からの基準再熱器ガスダンパ開
    度指令(XA)と掛算器(43)からのガスタービン駆
    動補正再熱器ガスダンパ開度指令(XG)と前記調節器
    (33)からの再熱器ガスダンパ補正開度指令(XR
    を加算して再熱器ガスダンパ修正開度指令(X)を求め
    前記再熱器ガスダンパ(18)を開閉する駆動装置(1
    9)へ与える加算器(44)と、 該加算器(44)からの再熱器ガスダンパ修正開度指令
    (X)を逆変換して過熱器ガスダンパ修正開度指令(1
    −X)を求め前記過熱器ガスダンパ(20)を開閉する
    駆動装置(21)へ与える信号逆変換器(35)と、を
    備えてなることを特徴とする排気再燃型コンバインドサ
    イクルプラントにおける再熱器出側蒸気温度制御装置。
  2. 【請求項2】 関数発生器(38)と掛算器(43)と
    の間に変化率制限器(39)を設けた請求項1に記載の
    排気再燃型コンバインドサイクルプラントにおける再熱
    器出側蒸気温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092721A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Hitachi Ltd 多軸コンバインドサイクル発電設備
CN106950831A (zh) * 2017-03-06 2017-07-14 湖北工业大学 一种离线优化/在线切换的无功补偿方法

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