JPH10141604A - 並列ボイラ設備 - Google Patents

並列ボイラ設備

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JPH10141604A
JPH10141604A JP29258196A JP29258196A JPH10141604A JP H10141604 A JPH10141604 A JP H10141604A JP 29258196 A JP29258196 A JP 29258196A JP 29258196 A JP29258196 A JP 29258196A JP H10141604 A JPH10141604 A JP H10141604A
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JP
Japan
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boiler
steam
flow rate
fuel flow
signal
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Application number
JP29258196A
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English (en)
Inventor
Toshimoto Miyamoto
俊元 宮本
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Original Assignee
IHI Corp
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 他方のボイラを停止した時の一方のボイラへ
の燃料流量や主蒸気圧力の急激な変動を抑え、且つ、主
蒸気圧力に対する先行要素を発生させ得るようにする。 【解決手段】 複数のボイラ55,57を並列に備え、
主蒸気圧力計67で検出した各ボイラ55,57からの
蒸気の主蒸気圧力72と、蒸気流量計68で検出した一
方のボイラ55の蒸気流量78と、蒸気流量計69で検
出した他方のボイラ57の蒸気流量82と、燃料流量計
70で検出した一方のボイラ55の燃料流量92と、燃
料流量計71で検出した他方のボイラ57の燃料流量9
6に基づき一方のボイラ55の燃料流量調整弁63に最
終制御信号108を送る制御装置Aを備え、制御装置A
に、蒸気流量78,82や燃料流量92,96の信号の
うちの少くとも一つの急激な変化を制限させる変化率制
限器79,83,93,97を設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列ボイラ設備に
関するものである。より詳しくは、他方のボイラを停止
した時の一方のボイラへの燃料流量や主蒸気圧力の急激
な変動を抑え、且つ、主蒸気圧力に対する先行要素を発
生させ得るようにした並列ボイラ設備に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、ボイラを二基或いは複数基並列に
接続して運転するようにした並列ボイラ設備が計画され
ている。
【0003】上記並列ボイラ設備としては、例えば、図
3に示すように、風道1の入側にガスタービン2を接続
された排熱回収ボイラ3の蒸気流路4と、補助ボイラ5
の蒸気流路6とを合流させて主蒸気母管7を形成するよ
うにしたものなどがある。
【0004】そして、排熱回収ボイラ3の風道1の途中
には風洞入口ダンパ8が設けられ、風道1入側のガスタ
ービン2には発電機9が接続され、更に、ガスタービン
2の燃料供給路10には燃料流量調整弁11が設けられ
ている。
【0005】又、補助ボイラ5の燃料供給路12には燃
料遮断弁13と燃料流量調整弁14が設けられている。
【0006】更に、主蒸気母管7には主蒸気圧力計15
が設けられ、又、排熱回収ボイラ3の蒸気流路4には蒸
気流量計16が、補助ボイラ5の蒸気流路6には蒸気流
量計17が設けられ、更に、ガスタービン2の燃料供給
路10には燃料流量計18が、補助ボイラ5の燃料供給
路12には燃料流量計19が設けられている。
【0007】そして、上記並列ボイラ設備の制御装置は
以下の構成を備えている。
【0008】即ち、主蒸気圧力計15で検出した主蒸気
圧力20の信号と、主蒸気圧力設定器21に設定された
設定主蒸気圧力22の信号とを減算する減算器23を設
け、減算器23からの主蒸気圧力偏差信号24を基に比
例積分制御を行う比例積分制御器25を設ける。
【0009】又、排熱回収ボイラ3の蒸気流路4に設け
られた蒸気流量計16で検出した蒸気流量26の信号を
蒸気圧力に相当する値に換算する信号換算器27を設
け、同様に、補助ボイラ5の蒸気流路6に設けられた蒸
気流量計17で検出した蒸気流量28の信号を蒸気圧力
に相当する値に換算する信号換算器29を設け、信号換
算器27からの圧力換算蒸気流量30の信号と信号換算
器29からの圧力換算蒸気流量31の信号とを加算して
圧力換算総蒸気流量32の信号を求める加算器33を設
ける。
【0010】そして、前記比例積分制御器25からの制
御信号34と加算器33からの圧力換算総蒸気流量32
の信号とを加算する加算器35を設ける。
【0011】又、ガスタービン2の燃料供給路10に設
けられた燃料流量計18で検出した燃料流量36の信号
を蒸気圧力に相当する値に換算する信号換算器37を設
け、同様に、補助ボイラ5の燃料供給路12に設けられ
た燃料流量計19で検出した燃料流量38の信号を蒸気
圧力に相当する値に換算する信号換算器39を設け、信
号換算器37からの圧力換算燃料流量40の信号と信号
換算器39からの圧力換算燃料流量41の信号とを加算
して圧力換算総燃料流量42の信号を求める加算器43
を設ける。
【0012】そして、前記加算器35からの蒸気流量補
正制御信号44と加算器43からの圧力換算総燃料流量
42の信号とを減算する減算器45を設ける。
【0013】そして、減算器45からの燃料流量補正制
御信号46を基に比例積分制御を行う比例積分制御器4
7を設け、比例積分制御器47からの最終制御信号48
を、切換スイッチ49により、ガスタービン2の燃料供
給路10の燃料流量調整弁11と、排熱回収ボイラ3の
風道1の途中の風洞入口ダンパ8と、補助ボイラ5の燃
料供給路12の燃料流量調整弁14のいずれかに切換え
て送る、切換リレー50〜52を設ける。
【0014】斯かる構成によれば、先ず、燃料供給路1
0を介してガスタービン2に燃料を送り、ガスタービン
2を駆動させることにより、発電機9が回され、発電が
行われる。
【0015】そして、ガスタービン2から排出される高
温で且つ酸素を含む排ガスが、風道1を介して排熱回収
ボイラ3へ送られ、排熱回収ボイラ3における燃料の燃
焼に利用されて、排熱回収ボイラ3から蒸気が発生され
る。
【0016】こうして発生された蒸気は、蒸気流路4か
ら主蒸気母管7を介して図示しない需要先へ送られ、暖
房などに利用される。
【0017】需要先における蒸気が不足する場合には、
燃料供給路12を介して燃料が送られることにより補助
ボイラ5が起動され、補助ボイラ5からの蒸気が蒸気流
路6、主蒸気母管7を介して必要な量だけ需要先へ送ら
れる。
【0018】そして、上記並列ボイラ設備では、ガスタ
ービン2優先制御と、排熱回収ボイラ3優先制御と、補
助ボイラ5優先制御の三種類の運転モードが考えられる
が、切換スイッチ49による選択により、切換リレー5
0を介して比例積分制御器47からの最終制御信号48
がガスタービン2の燃料流量調整弁11へ送られるよう
にすることによりガスタービン2優先制御に切換えら
れ、切換リレー51を介して比例積分制御器47からの
最終制御信号48が排熱回収ボイラ3の風洞入口ダンパ
8へ送られるようにすることにより排熱回収ボイラ3優
先制御に切換えられ、切換リレー52を介して比例積分
制御器47からの最終制御信号48が補助ボイラ5の燃
料流量調整弁14へ送られるようにすることにより補助
ボイラ5優先制御に切換えられる。
【0019】そして、上記最終制御信号48は、以下の
ようにして発生される。
【0020】即ち、主蒸気圧力計15で主蒸気母管7を
流れる蒸気の圧力を検出し、検出した主蒸気圧力20の
信号と、主蒸気圧力設定器21に設定された設定主蒸気
圧力22の信号とを減算器23で減算し、減算器23か
らの主蒸気圧力偏差信号24を基に比例積分制御器25
が主蒸気母管7を流れる蒸気の圧力が一定となるよう比
例積分制御を行う。
【0021】そして、排熱回収ボイラ3の蒸気流路4に
設けられた蒸気流量計16で排熱回収ボイラ3からの蒸
気流量26を検出し、検出した蒸気流量26の信号を信
号換算器27で蒸気圧力に相当する値に換算し、同様
に、補助ボイラ5の蒸気流路6に設けられた蒸気流量計
17で補助ボイラ5からの蒸気流量28を検出し、検出
した蒸気流量28の信号を信号換算器29で蒸気圧力に
相当する値に換算し、信号換算器27からの圧力換算蒸
気流量30の信号と信号換算器29からの圧力換算蒸気
流量31の信号とを加算器33で加算して圧力換算総蒸
気流量32の信号を求める。
【0022】又、ガスタービン2の燃料供給路10に設
けられた燃料流量計18でガスタービン2への燃料流量
36を検出し、検出した燃料流量36の信号を信号換算
器37で蒸気圧力に相当する値に換算し、同様に、補助
ボイラ5の燃料供給路12に設けられた燃料流量計19
で補助ボイラ5への燃料流量38を検出し、検出した燃
料流量38の信号を信号換算器39で蒸気圧力に相当す
る値に換算し、信号換算器37からの圧力換算燃料流量
40の信号と信号換算器39からの圧力換算燃料流量4
1の信号とを加算器43で加算して圧力換算総燃料流量
42の信号を求める。
【0023】こうして得られた圧力換算総蒸気流量32
の信号と、圧力換算総燃料流量42の信号とは、定常状
態の時に等しい値となるようにする。
【0024】そして、前記比例積分制御器25からの制
御信号34に圧力換算総蒸気流量32の信号を加算器3
5で加算させると共に、前記加算器35からの蒸気流量
補正制御信号44に圧力換算総燃料流量42の信号を減
算器45で減算させることにより、定常時に、圧力換算
総蒸気流量32の信号と圧力換算総燃料流量42の信号
とを相殺させて、蒸気流量や燃料流量による補正が行わ
れないようにし、且つ、負荷変化時などの非定常時に、
圧力換算総蒸気流量32の信号と圧力換算総燃料流量4
2の信号とが相殺されなくなって、蒸気流量や燃料流量
による補正が行われるようにする。
【0025】そして、減算器45からの燃料流量補正制
御信号46を基に比例積分制御器47が比例積分制御を
行って最終制御信号48を発生し、前記したように、切
換スイッチ49により、比例積分制御器47からの最終
制御信号48を、切換リレー50〜52で切換えて、ガ
スタービン2の燃料供給路10の燃料流量調整弁11
と、排熱回収ボイラ3の風道1の途中の風洞入口ダンパ
8と、補助ボイラ5の燃料供給路12の燃料流量調整弁
14のいずれかに送らせるようにする。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の並列ボイラ設備には、以下のような問題があった。
【0027】即ち、比例積分制御器47からの最終制御
信号48でガスタービン2の燃料流量調整弁11の開度
を制御するガスタービン2優先制御を行っている場合、
補助ボイラ5は、一定負荷で運転されるか停止されるか
の二者択一の状態で使用されることとなるが、例えば、
補助ボイラ5が一定負荷での運転状態から停止へと切換
えられた時に、補助ボイラ5へ送られていた燃料が一気
に停止されてしまうので、その分、ガスタービン2へ送
られる燃料が急激に増やされることとなる。
【0028】すると、ガスタービン2では、電力需要が
ないのにも拘らず、燃料供給の急激な増加により、発電
量が急激に増えてしまうという問題が生じる。
【0029】又、補助ボイラ5への燃料の供給が急激に
停止することにより、主蒸気圧力20も大幅に低下し
て、運用上定められた最低蒸気圧力を下回ってしまうお
それがある。
【0030】更に、燃料流量の急激な変動や主蒸気圧力
20の大幅な低下が、制御上の外乱を誘発させる要因と
なる可能性がある。
【0031】本発明は、上述の実情に鑑み、他方のボイ
ラを停止した時の一方のボイラへの燃料や主蒸気圧力の
急激な変動を抑え、且つ、主蒸気圧力に対する先行要素
を発生させ得るようにした並列ボイラ設備を提供するこ
とを目的とするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のボイラ
55,57を並列に備え、主蒸気圧力計67で検出した
各ボイラ55,57からの蒸気の主蒸気圧力72と、蒸
気流量計68で検出した一方のボイラ55の蒸気流量7
8と、蒸気流量計69で検出した他方のボイラ57の蒸
気流量82と、燃料流量計70で検出した一方のボイラ
55の燃料流量92と、燃料流量計71で検出した他方
のボイラ57の燃料流量96に基づき一方のボイラ55
の燃料流量調整弁63に最終制御信号108を送る制御
装置Aを備え、制御装置Aに、蒸気流量78,82や燃
料流量92,96の信号のうちの少くとも一つの急激な
変化を制限させる変化率制限器79,83,93,97
を設けたことを特徴とする並列ボイラ設備にかかるもの
である。
【0033】又、本発明は、複数のボイラ55,57を
並列に備え、主蒸気圧力計67で検出した各ボイラ5
5,57からの蒸気の主蒸気圧力72と、蒸気流量計6
8で検出した一方のボイラ55の蒸気流量78と、蒸気
流量計69で検出した他方のボイラ57の蒸気流量82
と、燃料流量計70で検出した一方のボイラ55の燃料
流量92と、燃料流量計71で検出した他方のボイラ5
7の燃料流量96に基づき一方のボイラ55の燃料流量
調整弁63に最終制御信号108を送る制御装置Aを備
え、制御装置Aに、蒸気流量78,82や燃料流量9
2,96の信号のうちの少くとも一つの急激な変化を制
限させ、且つ、主蒸気圧力72に対する先行要素を作る
変化率制限器79,83,93,97を設けたことを特
徴とする並列ボイラ設備にかかるものである。
【0034】この場合において、一方のボイラ55がガ
スタービン54を接続された排熱回収ボイラ55であ
り、他方のボイラ57が補助ボイラ57であっても良
い。
【0035】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0036】変化率制限器79,83,93,97の影
響により、制御装置Aへ送られる、蒸気流量78,82
や燃料流量92,96の信号のうちの少くとも一つの急
激な変化が制限されるので、他方のボイラ57を停止し
た時の一方のボイラ55への燃料や主蒸気圧力72の急
激な変動が抑えられる。
【0037】更に、燃料流量92,96に対する変化率
制限器93,97の変化率制限設定値を蒸気流量78,
82に対する変化率制限器79,83の変化率制限設定
値よりも大きくすることにより、主蒸気圧力72に対す
る先行要素を作ることが可能となり、該先行要素によ
り、一層効果的に制御上の外乱を抑えさせることができ
るようになる。
【0038】一方のボイラ55をガスタービン54を接
続された排熱回収ボイラ55とし、他方のボイラ57を
補助ボイラ57として、上記効果を得させることができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0040】図1は、本発明の実施の形態の一例であ
る。
【0041】風道53の入側にガスタービン54を接続
された排熱回収ボイラ55(一方のボイラ)の蒸気流路
56と、補助ボイラ57(他方のボイラ)の蒸気流路5
8とを合流させて主蒸気母管59を形成し、並列ボイラ
設備を構成する。
【0042】そして、排熱回収ボイラ55の風道53の
途中に風洞入口ダンパ60を設け、風道53入側のガス
タービン54に発電機61を接続し、更に、ガスタービ
ン54の燃料供給路62に燃料流量調整弁63を設け
る。
【0043】又、補助ボイラ57の燃料供給路64に燃
料遮断弁65と燃料流量調整弁66を設ける。
【0044】更に、主蒸気母管59に主蒸気圧力計67
を設け、又、排熱回収ボイラ55の蒸気流路56に蒸気
流量計68を、補助ボイラ57の蒸気流路58に蒸気流
量計69を設け、ガスタービン54の燃料供給路62に
燃料流量計70を、補助ボイラ57の燃料供給路64に
燃料流量計71を設ける。
【0045】そして、上記並列ボイラ設備に対し、以下
の制御装置Aを設ける。
【0046】即ち、主蒸気圧力計67で検出した主蒸気
圧力72の信号と、主蒸気圧力設定器73に設定された
設定主蒸気圧力74の信号とを減算する減算器75を設
け、減算器75からの主蒸気圧力偏差信号76を基に比
例積分制御を行う比例積分制御器77を設ける。
【0047】又、排熱回収ボイラ55の蒸気流路56に
設けられた蒸気流量計68で検出した蒸気流量78の信
号の急激な変化を防止するための変化率制限器79を設
け、変化率制限器79を通った制限蒸気流量信号80を
蒸気圧力に相当する値に換算する信号換算器81を設
け、同様に、補助ボイラ57の蒸気流路58に設けられ
た蒸気流量計69で検出した蒸気流量82の信号の急激
な変化を防止するための変化率制限器83を設け、変化
率制限器83を通った制限蒸気流量信号84を蒸気圧力
に相当する値に換算する信号換算器85を設け、信号換
算器81からの圧力換算蒸気流量86の信号と信号換算
器85からの圧力換算蒸気流量87の信号とを加算して
圧力換算総蒸気流量88の信号を求める加算器89を設
ける。
【0048】そして、前記比例積分制御器77からの制
御信号90と加算器89からの圧力換算総蒸気流量88
の信号とを加算する加算器91を設ける。
【0049】又、ガスタービン54の燃料供給路62に
設けられた燃料流量計70で検出した燃料流量92の信
号の急激な変化を防止するための変化率制限器93を設
け、変化率制限器93を通った制限燃料流量信号94を
蒸気圧力に相当する値に換算する信号換算器95を設
け、同様に、補助ボイラ57の燃料供給路64に設けら
れた燃料流量計71で検出した燃料流量96の信号の急
激な変化を防止するための変化率制限器97を設け、変
化率制限器97を通った制限燃料流量信号98を蒸気圧
力に相当する値に換算する信号換算器99を設け、信号
換算器95からの圧力換算燃料流量100の信号と信号
換算器99からの圧力換算燃料流量101の信号とを加
算して圧力換算総燃料流量102の信号を求める加算器
103を設ける。
【0050】そして、前記加算器91からの蒸気流量補
正制御信号104と加算器103からの圧力換算総燃料
流量102の信号とを減算する減算器105を設ける。
【0051】そして、減算器105からの燃料流量補正
制御信号106を基に比例積分制御を行う比例積分制御
器107を設け、比例積分制御器107からの最終制御
信号108を、切換スイッチ109により、ガスタービ
ン54の燃料供給路62の燃料流量調整弁63と、排熱
回収ボイラ55の風道53の途中の風洞入口ダンパ60
と、補助ボイラ57の燃料供給路64の燃料流量調整弁
66のいずれかに切換えて送る、切換リレー110〜1
12を設ける。
【0052】次に、作動について説明する。
【0053】先ず、燃料供給路62を介してガスタービ
ン54に燃料を送り、ガスタービン54を駆動させるこ
とにより、発電機61が回され、発電が行われる。
【0054】そして、ガスタービン54から排出される
高温で且つ酸素を含む排ガスが、風道53を介して排熱
回収ボイラ55へ送られ、排熱回収ボイラ55における
燃料の燃焼に利用されて、排熱回収ボイラ55から蒸気
が発生される。
【0055】こうして発生された蒸気は、蒸気流路56
から主蒸気母管59を介して図示しない需要先へ送ら
れ、暖房などに利用される。
【0056】需要先における蒸気が不足する場合には、
燃料供給路64を介して燃料が送られることにより補助
ボイラ57が起動され、補助ボイラ57からの蒸気が蒸
気流路58、主蒸気母管59を介して必要な量だけ需要
先へ送られる。
【0057】そして、上記並列ボイラ設備では、ガスタ
ービン54優先制御と、排熱回収ボイラ55優先制御
と、補助ボイラ57優先制御の三種類の運転モードが考
えられるが、切換スイッチ109による選択により、切
換リレー110を介して比例積分制御器107からの最
終制御信号108がガスタービン54の燃料流量調整弁
63へ送られるようにすることによりガスタービン54
優先制御に切換えられ、切換リレー111を介して比例
積分制御器107からの最終制御信号108が排熱回収
ボイラ55の風洞入口ダンパ60へ送られるようにする
ことにより排熱回収ボイラ55優先制御に切換えられ、
切換リレー112を介して比例積分制御器107からの
最終制御信号108が補助ボイラ57の燃料流量調整弁
66へ送られるようにすることにより補助ボイラ57優
先制御に切換えられる。
【0058】そして、上記最終制御信号108は、以下
のようにして発生される。
【0059】即ち、主蒸気圧力計67で主蒸気母管59
を流れる蒸気の圧力を検出し、検出した主蒸気圧力72
の信号と、主蒸気圧力設定器73に設定された設定主蒸
気圧力74の信号とを減算器75で減算し、減算器75
からの主蒸気圧力偏差信号76を基に比例積分制御器7
7が主蒸気母管59を流れる蒸気の圧力が一定となるよ
う比例積分制御を行う。
【0060】そして、排熱回収ボイラ55の蒸気流路5
6に設けられた蒸気流量計68で排熱回収ボイラ55か
らの蒸気流量78を検出し、検出した蒸気流量78の信
号の急激な変化を変化率制限器79で制限し、変化率制
限器79で変化率を制限された制限蒸気流量信号80を
信号換算器81で蒸気圧力に相当する値に換算し、同様
に、補助ボイラ57の蒸気流路58に設けられた蒸気流
量計69で補助ボイラ57からの蒸気流量82を検出
し、検出した蒸気流量82の信号の急激な変化を変化率
制限器83で制限し、変化率制限器83で変化率を制限
された制限蒸気流量信号84を信号換算器85で蒸気圧
力に相当する値に換算し、信号換算器81からの圧力換
算蒸気流量86の信号と信号換算器85からの圧力換算
蒸気流量87の信号とを加算器89で加算して圧力換算
総蒸気流量88の信号を求める。
【0061】又、ガスタービン54の燃料供給路62に
設けられた燃料流量計70でガスタービン54への燃料
流量92を検出し、検出した燃料流量92の信号の急激
な変化を変化率制限器93で制限し、変化率制限器93
で変化率を制限された制限燃料流量信号94を信号換算
器95で蒸気圧力に相当する値に換算し、同様に、補助
ボイラ57の燃料供給路64に設けられた燃料流量計7
1で補助ボイラ57への燃料流量96を検出し、検出し
た燃料流量96の信号の急激な変化を変化率制限器97
で制限し、変化率制限器97で変化率を制限された制限
燃料流量信号98を信号換算器99で蒸気圧力に相当す
る値に換算し、信号換算器95からの圧力換算燃料流量
100の信号と信号換算器99からの圧力換算燃料流量
101の信号とを加算器103で加算して圧力換算総燃
料流量102の信号を求める。
【0062】こうして得られた圧力換算総蒸気流量88
の信号と、圧力換算総燃料流量102の信号とは、定常
状態の時に等しい値となるようにする。
【0063】そして、前記比例積分制御器77からの制
御信号90に圧力換算総蒸気流量88の信号を加算器9
1で加算させると共に、前記加算器91からの蒸気流量
補正制御信号104に圧力換算総燃料流量102の信号
を減算器105で減算させることにより、定常時に、圧
力換算総蒸気流量88の信号と圧力換算総燃料流量10
2の信号とを相殺させて、蒸気流量や燃料流量による補
正が行われないようにし、且つ、負荷変化時などの非定
常時に、圧力換算総蒸気流量88の信号と圧力換算総燃
料流量102の信号とが相殺されなくなって、蒸気流量
や燃料流量による補正が行われるようにする。
【0064】そして、減算器105からの燃料流量補正
制御信号106を基に比例積分制御器107が比例積分
制御を行って最終制御信号108を発生し、前記したよ
うに、切換スイッチ109により、比例積分制御器10
7からの最終制御信号108を、切換リレー110〜1
12で切換えて、ガスタービン54の燃料供給路62の
燃料流量調整弁63と、排熱回収ボイラ55の風道53
の途中の風洞入口ダンパ60と、補助ボイラ57の燃料
供給路64の燃料流量調整弁66のいずれかに送らせる
ようにする。
【0065】ここで、比例積分制御器107からの最終
制御信号108でガスタービン54の燃料流量調整弁6
3の開度を制御するガスタービン54優先制御を行って
いる場合、補助ボイラ57は、一定負荷で運転されるか
停止されるかの二者択一の状態で使用されることとなる
が、補助ボイラ57が一定負荷での運転状態から停止へ
と切換えられた時に、補助ボイラ57へ送られていた燃
料が一気に停止されてしまうと、その分、ガスタービン
54へ送られる燃料が急激に増やされることとなる。
【0066】すると、ガスタービン54では、電力需要
がないのにも拘らず、燃料供給の急激な増加により、発
電量が急激に増えてしまうという問題が生じ、又、補助
ボイラ57への燃料の供給が急激に停止することによ
り、主蒸気圧力72も大幅に低下して、運用上定められ
た最低蒸気圧力を下回ってしまうおそれがあり、更に、
燃料流量の急激な変動や主蒸気圧力72の大幅な低下
が、制御上の外乱を誘発させる要因となる可能性があ
る。
【0067】そこで、本発明では、変化率制限器97を
設けて、燃料流量計71で検出した補助ボイラ57への
燃料流量96の信号の急激な変化を制限させるようにし
ているので、補助ボイラ57の燃料が一気に停止された
ということを示す信号がそのまま制御系統へ送られてし
まうことがなくなり、その分、ガスタービン54へ送ら
れる燃料の増加が緩やかになって、ガスタービン54に
おける発電量が急激に増えたりすることが防止される。
【0068】又、変化率制限器97を通して制御系統へ
送られる信号は、補助ボイラ57の燃料が緩やかに減少
していくようなものとなるため、主蒸気圧力72が大幅
に低下して、運用上定められた最低蒸気圧力を下回った
りするような事態が回避される。
【0069】更に、燃料流量の急激な変動や主蒸気圧力
72の大幅な低下がなくなって、制御上の外乱が誘発さ
れ難くなる。
【0070】同様に、変化率制限器79を設けて、蒸気
流量計68で検出した排熱回収ボイラ55の蒸気流量7
8の急激な変化を制限させるようにすることにより、上
記効果を一層向上させることができる。
【0071】又、変化率制限器83を設けて、蒸気流量
計69で検出した補助ボイラ57の蒸気流量82の信号
の急激な変化を制限させるようにすることにより、上記
効果をより一層向上させることができる。
【0072】更に、変化率制限器93を設けて、燃料流
量計70で検出したガスタービン54への燃料流量92
の信号の急激な変化を制限させるようにすることによ
り、上記効果を更に一層向上させることができる。
【0073】更に、燃料流量92,96に対する変化率
制限器93,97の変化率制限設定値を蒸気流量78,
82に対する変化率制限器79,83の変化率制限設定
値よりも大きくすることにより、蒸気流量78,82よ
りも燃料流量92,96が少いと判断してガスタービン
54が先行的に出力を上昇して行くことになるので、変
化率制限設定値によって主蒸気圧力72に対する先行要
素を作ることが可能となり、該先行要素により、一層効
果的に制御上の外乱を抑えさせることができるようにな
る。
【0074】より具体的には、図2の各制御項目の変動
の様子を示すタイムチャートに表わされるように、変化
率制限器79,83,93,97がない場合には各制御
項目は、補助ボイラ57を停止した時点a以降、破線の
状態となっていたのが、変化率制限器79,83,9
3,97を設けると各制御項目は実線のようになり、変
化率制限器79,83,93,97を設けない破線の場
合に比べて、変化率制限器79,83,93,97を設
けた実線の場合には、主蒸気圧力72や、総燃料流量
(圧力換算総燃料流量102)や、ガスタービン燃料流
量(燃料流量92)や、補助ボイラ燃料流量(燃料流量
96)や、総蒸気流量(圧力換算総蒸気流量88)や、
排熱回収ボイラ蒸気流量(蒸気流量78)や、補助ボイ
ラ蒸気流量(蒸気流量82)などの全ての制御項目の変
動が小さくなることが確認される。
【0075】又、上記各制御項目は、通常時は毎分5%
程度の範囲の小さな変動を保って運転されており、それ
が上記したような制御上の問題を引き起こすような場合
には、毎分50%以上もの急激な変動を見せるように変
化するため、変化率制限器79,83,93,97の変
化率制限設定値は、毎分5%から毎分50%の間の範囲
で定めれば良いが、解析及び実験を繰返した結果、燃料
流量92,96に対する変化率制限設定値は毎分10〜
40%の範囲内、好ましくは毎分20%程度とするのが
良く、又、蒸気流量78,82に対する変化率制限設定
値は毎分10〜40%の範囲内、好ましくは毎分18%
程度とするのが良いことが確認された。尚、燃料流量9
2,96に対する変化率制限設定値を毎分20%とし、
蒸気流量78,82に対する変化率制限設定値を毎分1
8%とすることにより、外乱を防止するのに最適な先行
要素が発生されることが確認された。
【0076】このように、本発明によれば、補助ボイラ
57を停止したときのガスタービン54への燃料流量9
2の変動や主蒸気圧力72の変動などを抑え、且つ、主
蒸気圧力に対する先行要素を発生させることができる。
【0077】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、ガスタービン54を接続された
排熱回収ボイラ55と補助ボイラ57との組合せ以外に
も並列に接続されたボイラ全般に対し適用可能であるこ
と、三基以上並列に接続されたボイラに対しても適用可
能であること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の並列ボイ
ラ設備によれば、他方のボイラを停止した時の一方のボ
イラへの燃料流量や主蒸気圧力の急激な変動を抑え、且
つ、主蒸気圧力に対する先行要素を発生させることがで
きるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の概略系統図であ
る。
【図2】図1における各制御項目の変動の様子を示すタ
イムチャートである。
【図3】従来例の概略系統図である。
【符号の説明】
54 ガスタービン 55 排熱回収ボイラ 57 補助ボイラ 63 燃料流量調整弁 67 主蒸気圧力計 68,69 蒸気流量計 70,71 燃料流量計 72 主蒸気圧力 78,82 蒸気流量 79,83,93,97 変化率制限器 92,96 燃料流量 108 最終制御信号 A 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のボイラ(55)(57)を並列に
    備え、主蒸気圧力計(67)で検出した各ボイラ(5
    5)(57)からの蒸気の主蒸気圧力(72)と、蒸気
    流量計(68)で検出した一方のボイラ(55)の蒸気
    流量(78)と、蒸気流量計(69)で検出した他方の
    ボイラ(57)の蒸気流量(82)と、燃料流量計(7
    0)で検出した一方のボイラ(55)の燃料流量(9
    2)と、燃料流量計(71)で検出した他方のボイラ
    (57)の燃料流量(96)に基づき一方のボイラ(5
    5)の燃料流量調整弁(63)に最終制御信号(10
    8)を送る制御装置(A)を備え、制御装置(A)に、
    蒸気流量(78)(82)や燃料流量(92)(96)
    の信号のうちの少くとも一つの急激な変化を制限させる
    変化率制限器(79)(83)(93)(97)を設け
    たことを特徴とする並列ボイラ設備。
  2. 【請求項2】 複数のボイラ(55)(57)を並列に
    備え、主蒸気圧力計(67)で検出した各ボイラ(5
    5)(57)からの蒸気の主蒸気圧力(72)と、蒸気
    流量計(68)で検出した一方のボイラ(55)の蒸気
    流量(78)と、蒸気流量計(69)で検出した他方の
    ボイラ(57)の蒸気流量(82)と、燃料流量計(7
    0)で検出した一方のボイラ(55)の燃料流量(9
    2)と、燃料流量計(71)で検出した他方のボイラ
    (57)の燃料流量(96)に基づき一方のボイラ(5
    5)の燃料流量調整弁(63)に最終制御信号(10
    8)を送る制御装置(A)を備え、制御装置(A)に、
    蒸気流量(78)(82)や燃料流量(92)(96)
    の信号のうちの少くとも一つの急激な変化を制限させ、
    且つ、主蒸気圧力(72)に対する先行要素を作る変化
    率制限器(79)(83)(93)(97)を設けたこ
    とを特徴とする並列ボイラ設備。
  3. 【請求項3】 一方のボイラ(55)がガスタービン
    (54)を接続された排熱回収ボイラ(55)であり、
    他方のボイラ(57)が補助ボイラ(57)である請求
    項1記載の並列ボイラ設備。
JP29258196A 1996-11-05 1996-11-05 並列ボイラ設備 Pending JPH10141604A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004053169A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Samson Co Ltd 排熱ボイラとバックアップボイラを設けたシステム
JP2010223485A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Miura Co Ltd 制御プログラム、制御システム及びボイラシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004053169A (ja) * 2002-07-22 2004-02-19 Samson Co Ltd 排熱ボイラとバックアップボイラを設けたシステム
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