JP2001342848A - ガスタービン発電システムの廃熱回収方法 - Google Patents
ガスタービン発電システムの廃熱回収方法Info
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 需要の変動に応じて電力と熱量とをバランス
よく生成できるようにし、もって総合熱効率の向上に大
きく寄与するガスタービン発電システムの廃熱回収方法
を提供する。 【解決手段】 圧縮機3で圧縮空気と燃料とを燃焼器5
で燃焼させ、その燃焼ガスによりガスタービン2を回し
て発電機1を駆動するガスタービン発電システムにおい
て、ガスタービン2の排ガス系6を分岐して、一方の分
岐管路6aに上記または温水を発生するボイラー10
を、他方の分岐管路6bに熱電素子を内臓する熱電発電
装置11を設け、電力需要と熱量需要との相対変動に応
じ、各分岐管路6a、6b内に配置したダンパー12、
13の開度を制御して、ボイラー10と熱電発電装置1
1とに対する排ガスの分配比率を調節し、需要の多いエ
ネルギーの生成量を増やす。
よく生成できるようにし、もって総合熱効率の向上に大
きく寄与するガスタービン発電システムの廃熱回収方法
を提供する。 【解決手段】 圧縮機3で圧縮空気と燃料とを燃焼器5
で燃焼させ、その燃焼ガスによりガスタービン2を回し
て発電機1を駆動するガスタービン発電システムにおい
て、ガスタービン2の排ガス系6を分岐して、一方の分
岐管路6aに上記または温水を発生するボイラー10
を、他方の分岐管路6bに熱電素子を内臓する熱電発電
装置11を設け、電力需要と熱量需要との相対変動に応
じ、各分岐管路6a、6b内に配置したダンパー12、
13の開度を制御して、ボイラー10と熱電発電装置1
1とに対する排ガスの分配比率を調節し、需要の多いエ
ネルギーの生成量を増やす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン発電
システムの廃熱回収方法に関する。
システムの廃熱回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン発電システムは、一般に図
4に示すように、発電機1と、ガスタービン2と圧縮機
3とを同一の回転軸4上に配列し、別途設置した燃焼器
5に圧縮機3で圧縮した空気と燃料とを供給して燃焼さ
せ、この燃焼ガスによりガスタービン2を回して発電機
1を駆動する構成となっている。このようなガスタービ
ン発電システムにおいては、通常、ガスタービン2から
の廃熱を有効利用するため、同図に示すように、ガスタ
ービン2の排ガス系(排ガス管路)6にボイラー7を配
設し、ガスタービン2からの廃熱と水との間で熱交換さ
せて蒸気または温水を発生させるようにしている。
4に示すように、発電機1と、ガスタービン2と圧縮機
3とを同一の回転軸4上に配列し、別途設置した燃焼器
5に圧縮機3で圧縮した空気と燃料とを供給して燃焼さ
せ、この燃焼ガスによりガスタービン2を回して発電機
1を駆動する構成となっている。このようなガスタービ
ン発電システムにおいては、通常、ガスタービン2から
の廃熱を有効利用するため、同図に示すように、ガスタ
ービン2の排ガス系(排ガス管路)6にボイラー7を配
設し、ガスタービン2からの廃熱と水との間で熱交換さ
せて蒸気または温水を発生させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したガ
スタービン発電システムにおいては、図5に示すよう
に、気温が高くなる夏季には発電量(曲線で示す)を下
げるように運転管理している。その理由は、燃焼用空気
としての大気の温度が高くなると、燃焼器5での燃焼温
度が高くなってその耐久性が低下しまうことに加え、空
気中の酸素濃度が低下して燃焼効率が低下してしまうと
いう不都合が生じ、これらの不都合を避けるため、燃焼
器5での燃焼量を抑制する対策を採っているからであ
る。一方、エネルギー需要の一般的な現象として、気温
が高くなる夏季には、蒸気や温水などの熱量よりも電力
の需要が高まることが知られている。このため、上記ボ
イラー7による従来の廃熱回収方式によれば、特に気温
が高くなる夏季に発電量と熱回収量(図5に棒グラフで
示す)とに需給アンバランスが生じ、総合熱効率が低下
することとなっていた。
スタービン発電システムにおいては、図5に示すよう
に、気温が高くなる夏季には発電量(曲線で示す)を下
げるように運転管理している。その理由は、燃焼用空気
としての大気の温度が高くなると、燃焼器5での燃焼温
度が高くなってその耐久性が低下しまうことに加え、空
気中の酸素濃度が低下して燃焼効率が低下してしまうと
いう不都合が生じ、これらの不都合を避けるため、燃焼
器5での燃焼量を抑制する対策を採っているからであ
る。一方、エネルギー需要の一般的な現象として、気温
が高くなる夏季には、蒸気や温水などの熱量よりも電力
の需要が高まることが知られている。このため、上記ボ
イラー7による従来の廃熱回収方式によれば、特に気温
が高くなる夏季に発電量と熱回収量(図5に棒グラフで
示す)とに需給アンバランスが生じ、総合熱効率が低下
することとなっていた。
【0004】なお、一部では、ガスタービンの排ガスを
熱電素子(熱電材料)を内臓する熱電発電装置に導き、
ガスタービンの廃熱と燃料となる液化天然ガスとの温度
差を利用して発電することを行っているが(例えば、特
開平11−97750号公報参照)、この場合は、電力
の需要に応えることができても、蒸気または温水を全く
生成することができず、総合熱効率の改善にはつながら
ない。
熱電素子(熱電材料)を内臓する熱電発電装置に導き、
ガスタービンの廃熱と燃料となる液化天然ガスとの温度
差を利用して発電することを行っているが(例えば、特
開平11−97750号公報参照)、この場合は、電力
の需要に応えることができても、蒸気または温水を全く
生成することができず、総合熱効率の改善にはつながら
ない。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、需要の変動に応じて電力と熱量とをバランスよく生
成できるようにし、もって総合熱効率の向上に大きく寄
与するガスタービン発電システムの廃熱回収方法を提供
することにある。
とを課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、需要の変動に応じて電力と熱量とをバランスよく生
成できるようにし、もって総合熱効率の向上に大きく寄
与するガスタービン発電システムの廃熱回収方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、燃焼ガスによりガスタービンを回して発
電を行うガスタービン発電システムにおいて、前記ガス
タービンの排ガス系に、蒸気または温水を発生するボイ
ラーと熱電変換素子を内臓する熱電発電装置とを並設
し、電力需要と熱量需要との相対変動に応じて前記ボイ
ラーと前記熱電発電装置とに対する排ガスの分配比率を
制御することを特徴とする。
め、本発明は、燃焼ガスによりガスタービンを回して発
電を行うガスタービン発電システムにおいて、前記ガス
タービンの排ガス系に、蒸気または温水を発生するボイ
ラーと熱電変換素子を内臓する熱電発電装置とを並設
し、電力需要と熱量需要との相対変動に応じて前記ボイ
ラーと前記熱電発電装置とに対する排ガスの分配比率を
制御することを特徴とする。
【0007】このように行うガスタービン発電システム
の廃熱回収方法によれば、熱量需要と相対に電力需要が
増える場合は、熱電発電装置に供給する排ガス量の比率
を高め、逆に電力需要と相対に熱量需要が増える場合
は、ボイラーに供給する排ガス量の比率を高めること
で、需給アンバランスの解消を図ることができる。
の廃熱回収方法によれば、熱量需要と相対に電力需要が
増える場合は、熱電発電装置に供給する排ガス量の比率
を高め、逆に電力需要と相対に熱量需要が増える場合
は、ボイラーに供給する排ガス量の比率を高めること
で、需給アンバランスの解消を図ることができる。
【0008】本発明は、ボイラーで発生した蒸気または
温水の熱量と熱電発電装置で発生した電力量との少なく
とも一方を検出し、この検出結果をボイラーと熱電発電
装置とに対する排ガスの分配比率の制御にフィードバッ
クするのが望ましく、これにより、熱発生量と発電量と
の比率をより正確に調整することができる。
温水の熱量と熱電発電装置で発生した電力量との少なく
とも一方を検出し、この検出結果をボイラーと熱電発電
装置とに対する排ガスの分配比率の制御にフィードバッ
クするのが望ましく、これにより、熱発生量と発電量と
の比率をより正確に調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
図面に基いて説明する。
【0010】図1は、本発明の1つの実施の形態として
の廃熱回収システムを含むガスタービン発電システムを
示したものである。なお、ガスタービン発電システム
は、前出図4に示したものと同じであるので、ここで
は、同一構成要素に同一符号を付すこととする。本実施
の形態においては、ガスタービン2の排ガス管路(排ガ
ス系)6を2経路に分岐して、一方の分岐管路6aにボ
イラー10を、他方の分岐管路6bに熱電発電装置11
をそれぞれ設けると共に、各分岐管路6a、6bにボイ
ラー10、熱電発電装置11に対する排ガスの供給量を
各独立に調整するダンパー12、13を設けている。
の廃熱回収システムを含むガスタービン発電システムを
示したものである。なお、ガスタービン発電システム
は、前出図4に示したものと同じであるので、ここで
は、同一構成要素に同一符号を付すこととする。本実施
の形態においては、ガスタービン2の排ガス管路(排ガ
ス系)6を2経路に分岐して、一方の分岐管路6aにボ
イラー10を、他方の分岐管路6bに熱電発電装置11
をそれぞれ設けると共に、各分岐管路6a、6bにボイ
ラー10、熱電発電装置11に対する排ガスの供給量を
各独立に調整するダンパー12、13を設けている。
【0011】ボイラー10は、前記分岐管路6aを経て
送られるガスタービン2の廃熱と水との間で熱交換して
蒸気または温水を発生する機能を有しており、発生した
蒸気または温水はタンク14を経て、熱を必要とする設
備(需要先)へ給送されるようになっている。一方、熱
電発電装置11は、温度差により電力を発生する熱電素
子を内臓したもので、ここでは、前記分岐管路6bを経
て送られるガスタービン2の廃熱を高温熱源、水を低温
熱源として、両熱源の温度差により電力を発生するよう
になっている。なお、熱電発生器11で発生した電力
は、直流−交流変換装置15を経て、電力を必要とする
設備(需要先)へ送電されるようになっている。また、
ボイラー10は、ここでは熱電発電装置11で用いた水
を共通に使用するようになっており、熱電発電装置11
とボイラー10とは、この共通の水を輸送するための連
通管16で接続されている。このように熱電発電11で
用いた低温熱源としての水をボイラー10でも利用する
ようにしたのは、ガスタービン2の廃熱回収をより多く
するためである。
送られるガスタービン2の廃熱と水との間で熱交換して
蒸気または温水を発生する機能を有しており、発生した
蒸気または温水はタンク14を経て、熱を必要とする設
備(需要先)へ給送されるようになっている。一方、熱
電発電装置11は、温度差により電力を発生する熱電素
子を内臓したもので、ここでは、前記分岐管路6bを経
て送られるガスタービン2の廃熱を高温熱源、水を低温
熱源として、両熱源の温度差により電力を発生するよう
になっている。なお、熱電発生器11で発生した電力
は、直流−交流変換装置15を経て、電力を必要とする
設備(需要先)へ送電されるようになっている。また、
ボイラー10は、ここでは熱電発電装置11で用いた水
を共通に使用するようになっており、熱電発電装置11
とボイラー10とは、この共通の水を輸送するための連
通管16で接続されている。このように熱電発電11で
用いた低温熱源としての水をボイラー10でも利用する
ようにしたのは、ガスタービン2の廃熱回収をより多く
するためである。
【0012】本実施の形態ではまた、別途、ダンパー1
2、13の開度を制御するためのガス量制御装置17を
設けている。このガス量制御装置17は、ボイラー10
による熱回収量(発生熱量)を設定する熱量設定器18
と、熱電発電装置11の発電量を設定する電力設定器1
9と、各分岐管路6a、6bに設けたダンパー12、1
3の開度を調節する調節制御器20と、この調節制御器
20に対して熱量設定器18と電力設定器19とを選択
的に接続するスイッチ21とを備えている。一方、ボイ
ラー10の出力側には発生した蒸気または温水の熱量を
測定する熱量計22が、直流−交流変換装置15の出力
側には出力電力を測定する電力計23がそれぞれ設けら
れ、これら熱量計22、電力計23の信号は前記ガス量
制御装置17内の調節制御器20に送出されるようにな
っている。
2、13の開度を制御するためのガス量制御装置17を
設けている。このガス量制御装置17は、ボイラー10
による熱回収量(発生熱量)を設定する熱量設定器18
と、熱電発電装置11の発電量を設定する電力設定器1
9と、各分岐管路6a、6bに設けたダンパー12、1
3の開度を調節する調節制御器20と、この調節制御器
20に対して熱量設定器18と電力設定器19とを選択
的に接続するスイッチ21とを備えている。一方、ボイ
ラー10の出力側には発生した蒸気または温水の熱量を
測定する熱量計22が、直流−交流変換装置15の出力
側には出力電力を測定する電力計23がそれぞれ設けら
れ、これら熱量計22、電力計23の信号は前記ガス量
制御装置17内の調節制御器20に送出されるようにな
っている。
【0013】以下、上記のように構成した廃熱回収シス
テムによる廃熱回収方法について、図2も参照して説明
する。ガスタービン発電システムは、従来と同様、燃焼
器5に圧縮機3で圧縮した空気と燃料とを供給して燃焼
させ、この燃焼ガスによりガスタービン2を回して発電
機1を駆動する。しかして、このガスタービン発電シス
テムにおいては、前記したように燃焼器5で燃焼空気と
して用いられる大気の温度上昇に応じて発電量を下げる
ように運転管理している(図5参照)。
テムによる廃熱回収方法について、図2も参照して説明
する。ガスタービン発電システムは、従来と同様、燃焼
器5に圧縮機3で圧縮した空気と燃料とを供給して燃焼
させ、この燃焼ガスによりガスタービン2を回して発電
機1を駆動する。しかして、このガスタービン発電シス
テムにおいては、前記したように燃焼器5で燃焼空気と
して用いられる大気の温度上昇に応じて発電量を下げる
ように運転管理している(図5参照)。
【0014】本廃熱回収システムでは、電力需要と熱量
需要との相対変動を監視して、図2に示すように、先
ず、その相対変動量Vに基づいて電力と熱量とのどちら
が必要であるかを判断し(S1)、電力を必要としてい
る場合は、電力設定器19に必要な電力量を設定し(S
2)、さらにスイッチ21を電力設定器19と調節制御
器20との接続側に切替えて(S3)、電力主体の制御
を行う。この場合、ガス量制御装置17内の調節制御器
20は、熱電発電装置11で前記設定した電力量が得ら
れるように、ガスタービン2の排気系6の各分岐管路6
a、6bに設けたダンパー12、13の開度を調節す
る。これにより、ボイラー10に供給される排ガス量と
相対に熱電発電装置11に供給される排ガス量の比率が
高まり、熱電発電装置11による発電量が増加して、ガ
スタービン2による発電量を含めた全発電量が増加す
る。ここで、熱電発電装置11の発電量は電力計23に
より監視されており、調節制御器20は、この電力計2
3の信号に基づいて前記発電設定器19で設定した発電
量が得らるように各ダンパー12、13の開度をフィー
ドバック制御する。
需要との相対変動を監視して、図2に示すように、先
ず、その相対変動量Vに基づいて電力と熱量とのどちら
が必要であるかを判断し(S1)、電力を必要としてい
る場合は、電力設定器19に必要な電力量を設定し(S
2)、さらにスイッチ21を電力設定器19と調節制御
器20との接続側に切替えて(S3)、電力主体の制御
を行う。この場合、ガス量制御装置17内の調節制御器
20は、熱電発電装置11で前記設定した電力量が得ら
れるように、ガスタービン2の排気系6の各分岐管路6
a、6bに設けたダンパー12、13の開度を調節す
る。これにより、ボイラー10に供給される排ガス量と
相対に熱電発電装置11に供給される排ガス量の比率が
高まり、熱電発電装置11による発電量が増加して、ガ
スタービン2による発電量を含めた全発電量が増加す
る。ここで、熱電発電装置11の発電量は電力計23に
より監視されており、調節制御器20は、この電力計2
3の信号に基づいて前記発電設定器19で設定した発電
量が得らるように各ダンパー12、13の開度をフィー
ドバック制御する。
【0015】しかして、電力需要と熱量需要との相対変
動量Vは、燃焼器5で燃焼空気として用いられる大気の
温度と相関しているので、上記した電力主体の制御にお
いては、大気温度の上昇に応じて熱電発電装置11によ
る発電量を増加させる制御を行っていることになる。こ
の結果、図3に示すように、ガスタービン2による発電
量を含めた総発電量(実線でA示す)は、ボイラーのみ
で廃熱回収を行っていた従来の総発電量(点線A´で示
す:図5と同じ)よりも増加することとなり、気温の上
がる夏場に需要が多くなる電力需要にも応えられるよう
になる。この場合、ボイラー10で発生する熱量(実線
棒グラフで示す)は従来の発生熱量(点線棒グラフで示
す:図5と同じ)よりも少なくなるが、気温の上がる夏
場は熱量需要が下がるので、特に心配することはない。
動量Vは、燃焼器5で燃焼空気として用いられる大気の
温度と相関しているので、上記した電力主体の制御にお
いては、大気温度の上昇に応じて熱電発電装置11によ
る発電量を増加させる制御を行っていることになる。こ
の結果、図3に示すように、ガスタービン2による発電
量を含めた総発電量(実線でA示す)は、ボイラーのみ
で廃熱回収を行っていた従来の総発電量(点線A´で示
す:図5と同じ)よりも増加することとなり、気温の上
がる夏場に需要が多くなる電力需要にも応えられるよう
になる。この場合、ボイラー10で発生する熱量(実線
棒グラフで示す)は従来の発生熱量(点線棒グラフで示
す:図5と同じ)よりも少なくなるが、気温の上がる夏
場は熱量需要が下がるので、特に心配することはない。
【0016】一方、上記ステップS1で熱量が必要と判
断した場合は、処理をステップS5に移して熱量設定器
18に必要な電力量を設定し、さらに前記ステップS3
でスイッチ21を熱量設定器18と調節制御器20との
接続側に切替えて、熱量主体の制御を行う。この場合、
ガス量制御装置17内の調節制御器20は、ボイラー1
0で前記設定した蒸気または温水が得られるように、ガ
スタービン2の排気系6の各分岐管路6a、6bに設け
たダンパー12、13の開度を調節する。これにより、
熱電発電装置11に供給される排ガス量と相対にボイラ
ー10に供給される排ガス量の比率が高められ、ボイラ
ー10による発生熱量が増加する。ここで、ボイラー1
0による発生熱量は熱量計22により監視されており、
調節制御器20は、この熱量計22の信号に基づいて前
記熱量設定器18で設定した熱量が得らるように各ダン
パー12、13の開度をフィードバック制御する。
断した場合は、処理をステップS5に移して熱量設定器
18に必要な電力量を設定し、さらに前記ステップS3
でスイッチ21を熱量設定器18と調節制御器20との
接続側に切替えて、熱量主体の制御を行う。この場合、
ガス量制御装置17内の調節制御器20は、ボイラー1
0で前記設定した蒸気または温水が得られるように、ガ
スタービン2の排気系6の各分岐管路6a、6bに設け
たダンパー12、13の開度を調節する。これにより、
熱電発電装置11に供給される排ガス量と相対にボイラ
ー10に供給される排ガス量の比率が高められ、ボイラ
ー10による発生熱量が増加する。ここで、ボイラー1
0による発生熱量は熱量計22により監視されており、
調節制御器20は、この熱量計22の信号に基づいて前
記熱量設定器18で設定した熱量が得らるように各ダン
パー12、13の開度をフィードバック制御する。
【0017】本実施の形態においては、危険防止のた
め、インターロック機構を設けて、各ダンパー12、1
3が同時に全開または全閉とならないように配慮してい
る。また、ヒートショックを軽減するため、各ダンパー
12、13に除開機構を付設して、各ダンパー12、1
3が急激に開動作しないように配慮している。
め、インターロック機構を設けて、各ダンパー12、1
3が同時に全開または全閉とならないように配慮してい
る。また、ヒートショックを軽減するため、各ダンパー
12、13に除開機構を付設して、各ダンパー12、1
3が急激に開動作しないように配慮している。
【0018】なお、上記実施の形態においては、燃焼空
気として用いられる大気の温度上昇に応じて発電量を下
げるように運転管理しているガスタービン発電システム
の運転状況に合せて、発電主体の制御と熱量主体の制御
とを切替えるようにしているが、本発明は、このガスタ
ービン発電システムの運転状況とは無関係に、需要先の
要求に応じて、発電主体の制御と熱量主体の制御とを切
替えるようにしてもよいことはもちろんである。
気として用いられる大気の温度上昇に応じて発電量を下
げるように運転管理しているガスタービン発電システム
の運転状況に合せて、発電主体の制御と熱量主体の制御
とを切替えるようにしているが、本発明は、このガスタ
ービン発電システムの運転状況とは無関係に、需要先の
要求に応じて、発電主体の制御と熱量主体の制御とを切
替えるようにしてもよいことはもちろんである。
【0019】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るガ
スタービン発電システムの廃熱回収方法によれば、需要
の変動に応じて電力と熱量とをバランスよく生成でき、
総合熱効率の向上に大きく寄与するものとなる。
スタービン発電システムの廃熱回収方法によれば、需要
の変動に応じて電力と熱量とをバランスよく生成でき、
総合熱効率の向上に大きく寄与するものとなる。
【図1】本発明に廃熱回収方法を実行する廃熱回収シス
テムを組込んだガスタービン発電システムを示す模式図
である。
テムを組込んだガスタービン発電システムを示す模式図
である。
【図2】本廃熱回収方法における制御フローを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図3】本廃熱回収方法を適用した場合の発電量と熱回
収量との月次変化を、従来の廃熱回収方法を適用した場
合と比較して示すグラフである。
収量との月次変化を、従来の廃熱回収方法を適用した場
合と比較して示すグラフである。
【図4】従来の廃熱回収システムを組込んだガスタービ
ン発電システムを示す模式図である。
ン発電システムを示す模式図である。
【図5】従来の廃熱回収方法を適用した場合の発電量と
熱回収量との月次変化を示すグラフである。
熱回収量との月次変化を示すグラフである。
1 発電機、 2 ガスタービン 3 圧縮機、 5 燃焼器 6 排ガス管路(排ガス系) 6a、6b 分岐管路 10 ボイラー 11 熱電発電装置 12、13 ダンパー 17 ガス量制御装置 22 熱量計 23 電力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02G 5/04 F02G 5/04 U H L S N F22B 1/18 F22B 1/18 C E P H01L 35/28 H01L 35/28 C 35/30 35/30 35/32 35/32 Z H02P 9/04 H02P 9/04 F
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼ガスによりガスタービンを回して発
電を行うガスタービン発電システムにおいて、前記ガス
タービンの排ガス系に、蒸気または温水を発生するボイ
ラーと熱電変換素子を内臓する熱電発電装置とを並設
し、電力需要と熱量需要との相対変動に応じて前記ボイ
ラーと前記熱電発電装置とに対する排ガスの分配比率を
制御することを特徴とするガスタービン発電システムの
廃熱回収方法。 - 【請求項2】 ボイラーで発生した蒸気または温水の熱
量と熱電発電装置で発生した電力量との少なくとも一方
を検出し、この検出結果をボイラーと熱電発電装置とに
対する排ガスの分配比率の制御にフィードバックするこ
とを特徴とする請求項1に記載の廃熱回収方法。
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