JPH08177195A - 矢切外壁材及びその製造方法 - Google Patents

矢切外壁材及びその製造方法

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JPH08177195A
JPH08177195A JP6335906A JP33590694A JPH08177195A JP H08177195 A JPH08177195 A JP H08177195A JP 6335906 A JP6335906 A JP 6335906A JP 33590694 A JP33590694 A JP 33590694A JP H08177195 A JPH08177195 A JP H08177195A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 矢切角度の切断が一度で済み,余剰部分の発
生,その端材処理の必要がなく,低コストの矢切外壁材
の製造方法及び矢切外壁材を提供すること。 【構成】 建築物の矢切部分に施工するための矢切外壁
材を製造するに当たり,断面長方形の窯業系外装材1
を,矢切部分に必要な長さで,かつ片端部が矢切角度と
なるように切断線11において切断して2つの中間部材
20,30を作製し,次いで,各中間部材20,30に
おける幅方向の両側縁部に,窯業系外装材の長さ方向に
沿って接合用嵌合部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,建築物における,妻側
の上方の矢切部分に施工する矢切外壁材に関する。
【0002】
【従来技術】窯業系外装材は,1.5尺×10尺(又は
9尺)の長尺に裁断された外装材をそのまま使用する
か,或いは建築モジュールに基づき施工現場において切
断して,建築物の外壁下地に対して横張り或いは縦張り
して施工される。ところで,図9に示すごとく,建築物
99の妻側における矢切部分9に矢切外壁材91,92
を施工する際には,施工現場において矢切部分以外の一
般部分に用いる窯業系外装材90を片端部が矢切角度に
なるように切断して用いる。なお,図9において符号9
4は屋根である。
【0003】即ち,図10,図11に示す長尺の窯業系
外装材90を用い,まずこれを図12に示すごとく,矢
切外壁材91として必要な寸法及び矢切角度に切断線8
1において切断し,図13に示すごとく,矢切外壁材9
1を作製する。次に,例えば,上記矢切外壁材91より
も上段の矢切外壁材92を得るために,上記矢切外壁材
91を採取した残りの残部900(図12)を用いる。
【0004】そして,図14(A),(B)に示すごと
く,矢切外壁材92として必要な矢切角度に,その左側
部分を切断線82において切断し,更に右側部分を垂直
に切断線83において切断する。これにより,上段用の
矢切外壁材92が得られる。次いで,図9に示すごと
く,上記矢切外壁材91を,更にその上に上段用の矢切
外壁材92を,矢切部分9に施工する。
【0005】そして,ここに重要なことは,図12に示
すごとく,窯業系外装材90から矢切外壁材91を採取
した残りの残部900は,単に,左右,上下を反対にし
て切断線81の部分を左側にして,上段用の矢切外壁材
92とすることはできないことである。即ち,上記切断
によって,矢切外壁材91と残部900とは,その矢切
角度は同じになっているが,窯業系外装材90は,図1
0,図11に示すごとく,合抉り構造を有しており,上
実901が表面側907に,下実902が裏面側908
に面して延設されている。
【0006】そのため,図12に示すごとく,矢切外壁
材91と残部900とは,矢切角度が同じであっても,
単に,これを左右,上下に反転しても合抉りが合致しな
い。それ故,残部900をそのまま上段用又は下段用に
用いることができない。そこで,上段用矢切外壁材92
を得るためには,上記図14(A),(B)に示すごと
く,残部900の左方部分において,必要な矢切角度に
切断線82に沿って切断し,また右側部分を切断線83
に沿って垂直に切断する必要が生ずるのである。その結
果,図14(C)に示すごとく,左側と右側に2つの余
剰部分905が発生する。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の方
法においては,次の問題点がある。即ち,2つの矢切外
壁材91,92を作製するに当たっては,上記の図1
2,図14(A)に示すごとく,切断線81,82及び
83の3ケ所において,それぞれ切断を行わねばならな
い。そのため,その切断作業が煩雑である。
【0008】また,上記左右2つの余剰部分905(図
14C)は,産業廃棄物として廃棄するか,微粉砕して
再び窯業系外装材の製造に再利用する。そのため,更に
余剰部分905の端材処理を必要とする。また,そのた
め,コスト高となる。
【0009】また,他の施工方法としては,矢切部分に
は窯業系外装材を用いず,板金処理により壁面仕上げ
し,他の一般部分は上記図9に示したごとく窯業系外装
材90を用いることも行われている。しかし,この場合
には,施工現場における板金加工の作業が必要となる
上,外壁の仕上がり感が上下間で不調和となり易い。
【0010】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,矢切
角度の切断が一度で済み,余剰部分の発生,その端材処
理の必要がなく,低コストの矢切外壁材の製造方法及び
矢切外壁材を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】本発明は,建築物の矢切部分を施工
するための矢切外壁材を製造するに当たり,断面長方形
の窯業系外装材を,矢切部分に必要な長さで,かつ片端
部が矢切角度となるように切断して,2つの中間部材を
作製し,次いで各中間部材における幅方向の両側縁部
に,その長さ方向に沿って接合用嵌合部を形成すること
を特徴とする矢切外壁材の製造方法にある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,合
抉り構造などの接合用嵌合部を設けていない断面長方形
の窯業系外装材を用い,これを矢切部分の矢切角度,寸
法に応じて切断することにより2つの中間部材を作製
し,その後各中間部材の上記側縁部に接合用嵌合部を形
成することである。これにより,一方の矢切外壁材と,
他方の上段用又は下段用の矢切外壁材が得られる。
【0013】上記幅方向の両側縁部とは,矢切外壁材を
施工した場合における上端面,下端面である。この縁部
に,窯業系外装材の長さ方向に沿って,段状の切除加工
を行ない,接合用嵌合部を形成する。接合用嵌合部とし
ては,実施例に示すごとき上実,下実を一対とする段状
の合抉り構造,オス部とメス部とよりなる雌雄の合抉り
構造などがある。
【0014】また,上記窯業系外装材は,上記矢切角度
の切断部分,上記接合用嵌合部を含めて,その全表面に
シーラ塗装膜を有することが好ましい。この場合には,
矢切外壁材を施工した際に用いるコーキング材との接着
性,或いは塗料との密着性が向上する。
【0015】また,本発明における矢切外壁材として
は,断面長方形の窯業系外装材を矢切部分に必要な長さ
で,かつ片端部が矢切角度となるように切断してなると
共に,幅方向の両側縁部が切除加工されて接合用嵌合部
を形成してなることを特徴とする矢切外壁材がある。
【0016】また,上記矢切外壁材は,少なくとも上記
矢切角度の切断面及び上記両側縁部の切除加工部分を除
いて,その表面にシーラ塗装膜が施されていることが好
ましい。これにより,上記のごとく,コーキング材との
接着性,塗料との密着性が向上する。このものは,上記
の窯業系外装材の全表面にシーラ塗装膜を施しておいた
場合に得られる。また,当該シーラ塗装膜を施した窯業
系外装材の表面には,仕上塗装が施してあってもよい。
この場合は,施工後に現場で仕上塗装を施す手間が省け
る。
【0017】
【作用及び効果】本発明の製造方法においては,断面長
方形の窯業系外装材を上記のごとく矢切部分に必要な長
さ,矢切角度に切断する。これにより,矢切部分に必要
な矢切角度を有する2つの中間部材が得られる。そのた
め,矢切角度形成に必要な切断は1回で良い。
【0018】次に,上記中間部材について,それぞれ上
記縁部に,接合用嵌合部を形成するための切除加工を行
う。これにより,例えば矢切角度が左側に位置する矢切
外壁材を2枚作製できる。また,矢切角度の切断が一度
ですむので,余剰部分の発生がない。そのため,余剰部
分の端材処理を必要としない。また,本発明の上記矢切
外壁材によれば,上記のごとく容易に,低コストの矢切
外壁材を得ることができる。
【0019】したがって,本発明によれば,矢切角度の
切断が一度で済み,余剰部分の発生,端材処理の必要が
なく,低コストの矢切外壁材の製造方法及び矢切外壁材
を提供することができる。
【0020】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる矢切外壁材の製造方法につき,
図1〜図6を用いて説明する。即ち,まず図1(A),
(B)に示す断面長方形の長尺状の窯業系外装材1を用
い,これを図2に示すごとく,矢切部分に必要な長さ
で,かつ片端部が矢切角度となるように切断線11に沿
って切断する。
【0021】これにより,上記窯業系外装材1は,図3
に示すごとく,矢切外壁材2用の中間部材20と,上段
用の矢切外壁材3用の中間部材30とに分断される。上
記中間部材20,30は,それぞれ,矢切部分に応じた
矢切角度を設けた片端部21,31を有する。
【0022】次いで,図4,図5に示すごとく,矢切り
方向を同一にして幅方向の両側縁部に,窯業系外装材の
長さ方向に沿って,実加工機を用いて,切除加工を行な
う。これにより,中間部材20については,接合用嵌合
部として下縁部に上実23,上縁部に下実24を形成し
て,矢切外壁材2を作製する(図6)。また,一方の中
間部材30についても,接合用嵌合部として下縁部に上
実33,上縁部に下実34を形成して,例えば上段用の
矢切外壁材3を作製する。なお,後者の矢切外壁材3
は,下段用としても良い。本例において上記窯業系外装
材は,セメント系無機材を用いている。上記矢切角度
は,約25度とした。
【0023】なお,上記接合用嵌合部は,矢切外壁材2
について言えば,図4,図5(A),図6に示すごと
く,その表側面25に面して上実23が,一方裏側面2
6に面して下実24が形成される。一方,上段用の矢切
外壁材3は,図5(B)に示すごとく,同様に左方に矢
切角度の片端部31を有し,下縁部に上実33を,上縁
部に下実34を有する。
【0024】なお,上記矢切角度の片端部21,31,
上実23,33,下実24,34には,シーラ塗装膜を
施す。上記のごとく,本例によれば,矢切外壁材2,3
を製造するに当たり,矢切角度の切断が一度で済む。そ
のため余剰部分の発生がなく,端材処理を必要としな
い。また,これにより,容易に低コストの矢切外壁材を
得ることができる。
【0025】実施例2 本例は,図7,図8に示すごとく,シーラ塗装膜5を有
する断面長方形の窯業系外装材4(図7)を用いたもの
である。そして,実施例1と同様の方法により,2つの
矢切外壁材を作製する。
【0026】図8に示すごとく,上記方法により得た一
方の矢切外壁材6は,表側面45と裏側面46にそれぞ
れ,窯業系外装材4に設けてあったシーラ塗装膜5を有
する。しかし,上実43,下実44の段部48,49と
先端部430,440,及び矢切角度の切断部分(図示
略)には,上記シーラ塗装膜5を有していない。これら
のことは,他方の中間部材から得られた上段用の矢切外
壁材についても同様である。
【0027】本例においては,矢切外壁材の表側面4
5,裏側面46にシーラ塗装膜5を有するので,矢切外
壁材を施工した際に用いるコーキング剤との接着性,塗
料との密着性が向上する。また,実施例1と同様の効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,窯業系外装材の(A)正面
図及び(B)A−A線矢視断面図。
【図2】実施例1における,矢切角度に応じた,窯業系
外装材の切断を示す説明図。
【図3】実施例1における,2つの中間部材の正面図。
【図4】実施例1における,矢切外壁材の断面図。
【図5】実施例1における,2つの矢切外壁材の正面
図。
【図6】実施例における,一方の矢切外壁材の斜視図。
【図7】実施例2における,窯業系外装材の側面図。
【図8】実施例2における,矢切外壁材の側面図。
【図9】建築物の側面図。
【図10】従来例における,矢切外壁材の正面図。
【図11】図10のB−B線矢視断面図。
【図12】従来例における,矢切角度に応じた,窯業系
外装材の切断を示す説明図。
【図13】従来例において得られた,一方の矢切外壁板
の正面図。
【図14】従来例における,他方の矢切外壁材の作製順
序を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・窯業系外装材, 11・・・切断線, 2・・・矢切外壁材, 21,31・・・片端部, 25・・・表側面, 26・・・裏側面, 3・・・矢切外壁材, 4・・・窯業系外装材, 5・・・シーラ塗装膜, 6・・・矢切外壁材,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の矢切部分を施工するための矢切
    外壁材を製造するに当たり,断面長方形の窯業系外装材
    を,矢切部分に必要な長さで,かつ片端部が矢切角度と
    なるように切断して,2つの中間部材を作製し,次いで
    各中間部材における幅方向の両側縁部に,その長さ方向
    に沿って接合用嵌合部を形成することを特徴とする矢切
    外壁材の製造方法。
  2. 【請求項2】 断面長方形の窯業系外装材を矢切部分に
    必要な長さで,かつ片端部が矢切角度となるように切断
    してなると共に,幅方向の両側縁部が切除加工されて接
    合用嵌合部を形成してなることを特徴とする矢切外壁
    材。
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