JPH08176773A - 連続溶融めっきのスナウト内フューム付着防止法および装置 - Google Patents

連続溶融めっきのスナウト内フューム付着防止法および装置

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JPH08176773A
JPH08176773A JP33934694A JP33934694A JPH08176773A JP H08176773 A JPH08176773 A JP H08176773A JP 33934694 A JP33934694 A JP 33934694A JP 33934694 A JP33934694 A JP 33934694A JP H08176773 A JPH08176773 A JP H08176773A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スナウト内金属ヒュームに起因するめっき鋼
帯の表面欠陥の発生を防止する。 【構成】 鋼帯を連続焼鈍炉で還元性雰囲気下で加熱、
焼鈍し、該連続焼鈍炉から溶融金属めっき浴へ周囲雰囲
気から区画されたターンダウンロール室およびスナウト
を介して導入して溶融金属めっきを行う連続溶融金属め
っき方法において、ターンダウンロール室およびスナウ
ト内の雰囲気温度および内壁温度を、めっき浴直上から
連続炉側のターンダウンロール室の範囲で、めっき浴と
の温度差を−150℃以内で付与する。 【効果】 めっき鋼帯の歩留向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続溶融めっき装置
において、被めっき鋼帯へのアッシュ付着により発生す
る鋼帯の表面欠陥を抑制できる連続溶融めっきのスナウ
ト内ヒュームの付着防止法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の表面処理鋼板、例えば溶融亜鉛め
っき鋼板等は、耐食性に優れていることから、自動車外
装材、建築材料、家庭用電気製品等様々な分野で需要が
急速に増大している。表面処理鋼板のうち溶融めっき鋼
板の製造法としては、主に溶融亜鉛めっき法や、溶融ア
ルミニュームめっき法が多用されている。
【0003】上記溶融亜鉛めっき法は、図4に示すとお
り、還元性雰囲気に維持された連続焼鈍炉31において
表面の活性化、および機械的性質やめっき浴への侵入温
度を調整された鋼帯32は、同様に還元性雰囲気に維持
された筒状のスナウト33、34を介して、めっきポッ
ト35内の溶融金属めっき浴36中に導入される。溶融
金属めっき浴36中に侵入した鋼帯32は、溶融金属め
っき浴36に浸漬配置された非駆動のシンクロールと呼
ばれるパス周回ロール37により進行方向を上方に変え
られ、同じく溶融金属めっき浴36中に浸漬配置された
サポートロール38を経由して溶融金属めっき浴36か
ら引き上げられる。溶融金属めっき浴36から引き上げ
られためっき鋼帯39は、ワイピングノズル40により
めっき金属の付着量を調整された後、用途に応じて合金
化炉あるいは合金化炉と互いにライン内に入替わるミニ
マムスパングル装置41により、合金化処理やミニマム
スパングル処理を施され、その後、トップロール42を
経由して常温まで冷却される。
【0004】上記連続溶融亜鉛めっきラインにおけるス
ナウト33、34は、内部を大気雰囲気から遮断するた
め、一端が連続焼鈍炉31に接続され、他端は溶融亜鉛
のめっき浴36中に浸漬されている。このスナウト3
3、34内は、めっき層と鋼帯との密着性や鋼帯表面の
酸化、汚れ等に起因する不めっきを防止のため、還元性
雰囲気に維持され、酸素濃度も50ppm以下程度の極
低レベルに維持管理されている。しかしながら、連続溶
融亜鉛めっきラインにおいては、スナウト内における溶
融亜鉛のめっき浴表面から蒸発した亜鉛ヒュームは、ス
ナウト内壁部で冷却されてスナウトの内壁面に金属状態
あるいは酸化された状態で堆積する。この堆積物は、溶
融亜鉛のめっき浴上に落下すると、めっき中の鋼帯に付
着してそのままめっき層中に取込まれてドロス欠陥や不
めっき欠陥を生じたり、あるいはめっき浴中で浮遊して
鋼帯と接触し、その表面に疵をつけて亜鉛めっき鋼帯に
表面欠陥を与えたり、めっき鋼帯の商品価値を著しく損
なう原因となっている。
【0005】このようなスナウト内浮遊金属ヒュームに
起因する問題点を解消する方法としては、スナウト内に
ストリップの広幅面に非酸化性ガスを噴射するノズルを
設けると共に、噴射された非酸化性ガスをストリップ広
幅面からめっき浴面上を通ってスナウト内壁面に沿って
流動せしめる非酸化性ガス流動案内板を設け、めっき金
属ヒュームの流路コントロールを施し、鋼帯への付着防
止を図る方法(実開昭63−175153号公報)、ス
ナウト内の溶融めっき浴面直上を局部冷却し、めっき浴
表面から蒸発した金属蒸気を直ちに凝縮させてめっき浴
面に落下させることによって、蒸発金属によるドロスの
発生を防止する方法(特開昭63−277746号公
報)、スナウト内部の還元性ガス雰囲気が、その酸素濃
度を20〜200ppmに制御することによって、めっ
き浴の亜鉛蒸発量を抑制する方法(特開平3−2535
48号公報)、スナウト端部を溶融めっき浴直上に配置
し、該スナウト端部に炉内ガスシール装置または不活性
ガスシール装置を付設してガスシールし、スナウト内へ
のめっき金属ヒュームの侵入を防止する方法(特開平3
−111545号公報、実開平3−78094号公
報)、スナウト内の溶融めっき浴面にセラミックス片、
分割浮遊固形物または蒸発防止材を浮遊させ、溶融金属
の蒸発を防止する方法(特開平4−99852号公報、
特開昭63−86852号公報、特開平1−29485
1号公報)、スナウト内に絞り部を設け、該絞り部と溶
融金属浴間にスナウト側部より還元性の高いガスを吹き
込み、スナウト内の溶融金属浴面のドロス発生を抑制す
る方法(特開平6−49610号公報)等が提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の経験では、スナウト内において、還元性ガス吹き込
み等により局部冷却を行うと、スナウト内における化学
的平衡が崩れ、その結果逆に金属ヒュームの蒸発が促進
され、スナウト内壁への付着異物が増加し、めっき鋼帯
の表面欠陥が増加すること、また、溶融めっき金属表面
にガスを吹き付けて冷却を行っても、溶融金属めっき浴
表面からの金属ヒューム蒸発量を抑制できるほどの冷却
効果を得ることは極めて困難であること、さらに、一般
的にめっき密着性の確保、あるいは不めっき抑制の観点
より、スナウト内酸素濃度は比較的極低レベルに管理さ
れているが、該条件下においても、金属ヒュームの発生
抑制は困難であり、その結果、やはり生成異物によるめ
っき鋼帯の表面欠陥が発生し、製品歩留の低下を生じて
いた。
【0007】この発明の目的は、上記スナウト内金属ヒ
ュームに起因するめっき鋼帯の表面欠陥の発生を防止で
きる連続溶融めっきのスナウト内ヒューム付着防止法お
よび装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記スナウ
ト内壁への異物付着現象を種々調査、分析した結果、め
っき浴面からの金属ヒュームの発生を抑制することは、
めっきポット内の溶融金属めっき浴温度をめっき性、お
よびめっき品質確保の観点より、所定の温度に維持する
ことが不可欠である以上、不可能であるとの結論に達し
た。また、スナウト内雰囲気制御においても、例えば雰
囲気内の酸素濃度、水素濃度、窒素濃度、水蒸気濃度等
を現在の技術レベルにおいて、ほぼ限界レベルまで管理
できたとしても、同様に金属ヒュームの発生抑制は極め
て困難であるとの結論に達した。
【0009】本発明者は、かかる状況よりスナウト内に
おける金属ヒュームの付着防止を図るべく、さらに調査
を進めた結果、スナウト内の雰囲気ガス温度およびスナ
ウト内壁温度が、前記付着異物生成に寄与することを見
い出した。すなわち、スナウト内において、該付着異物
は、スナウト内壁の比較的低温部に析出付着する傾向が
顕著であることが、スナウト内雰囲気温度およびスナウ
ト内壁温度測定、スナウト内異物付着状況観察の結果判
明した。この結果に基づきスナウト内壁への異物付着を
防止するには、スナウト内壁およびスナウト内雰囲気ガ
ス温度のコントロールが有効であるとの結論に達し、こ
の発明に想到した。
【0010】すなわち、本願の第1発明は、鋼帯を連続
焼鈍炉で還元性雰囲気下で加熱、焼鈍し、該連続焼鈍炉
から溶融金属めっき浴へ周囲雰囲気から区画されたター
ンダウンロール室およびスナウトを介して導入して溶融
金属めっきを行う連続溶融めっき方法において、ターン
ダウンロール室およびスナウト内の雰囲気温度および内
壁温度を、めっき浴直上から連続炉側のターンダウンロ
ール室の範囲で、めっき浴との温度差を−150℃以内
で付与することを特徴とする連続溶融めっきのスナウト
内フューム付着防止法である。
【0011】また、本願の第2発明は、鋼帯を還元性雰
囲気下で加熱、焼鈍する連続焼鈍炉と、該連続焼鈍炉か
ら溶融金属めっき浴へ鋼帯を導入する周囲雰囲気から区
画されたスナウト内フューム付着防止装置において、タ
ーンダウンロール室およびスナウトの鉄皮外面側に電熱
ヒータを複数に区画して設置し、該電熱ヒータの外側に
断熱材を施工し、ターンダウンロール室およびスナウト
の各部に温度検出器を設け、該温度検出器から入力され
る測温結果に基づいて複数に区画した各電熱ヒータへの
印加電圧を制御する温度制御部を設けたことを特徴とす
る連続溶融めっきのスナウト内フューム付着防止装置で
ある。
【0012】さらに、本願の第3発明は、鋼帯を還元性
雰囲気下で加熱、焼鈍する連続焼鈍炉と、該連続焼鈍炉
から溶融金属めっき浴へ鋼帯を導入する周囲雰囲気から
区画されたスナウト内フューム付着防止装置において、
下部を除くターンダウンロール室およびスナウトの鉄皮
外面側に電熱ヒータを複数に区画して設置し、該電熱ヒ
ータの外側に断熱材を施工し、下部を除くターンダウン
ロール室およびスナウトの各部に温度検出器を設け、該
温度検出器の測温結果に基づいて複数に区画した各電熱
ヒータへの印加電圧を制御する温度制御部を設けると共
に、ターンダウンロール室下部に金属フュームの凝結温
度以下の低温部を設けたことを特徴とする連続溶融めっ
きのスナウト内フューム付着防止装置である。
【0013】さらにまた、本願の第4発明は、鋼帯を還
元性雰囲気下で加熱、焼鈍する連続焼鈍炉と、該連続焼
鈍炉から溶融金属めっき浴へ鋼帯を導入する周囲雰囲気
から区画されたスナウト内フューム付着防止装置におい
て、下部を除くターンダウンロール室およびスナウトの
鉄皮外面側に断熱材を施工したことを特徴とする連続溶
融めっきのスナウト内フューム付着防止装置である。
【0014】
【作用】本願の第1発明においては、ターンダウンロー
ル室およびスナウト内の雰囲気温度および内壁温度を、
めっき浴直上から連続炉側のターンダウンロール室の範
囲で、めっき浴との温度差を−150℃以内で付与する
ことによって、金属ヒュームの自然対流が促進されると
共に、ターンダウンロール室およびスナウト内壁に金属
ヒュームが析出、付着する低温部が発生せず、ターンダ
ウンロール室およびスナウト内壁への金属ヒュームの析
出による異物付着を防止することができる。
【0015】また、本願の第2発明においては、ターン
ダウンロール室およびスナウトの鉄皮外面側に電熱ヒー
タを複数に区画して設置し、該電熱ヒータの外側に断熱
材を施工し、ターンダウンロール室およびスナウトの各
部に温度検出器を設け、該温度検出器から入力される測
温結果に基づいて複数に区画した各電熱ヒータへの印加
電圧を制御する温度制御部を設けたことによって、ター
ンダウンロール室およびスナウト内雰囲気および内壁温
度を金属フュームが析出、凝結する温度以上に保持でき
ると共に、めっき浴直上から連続炉側のターンダウンロ
ール室の範囲で、めっき浴との温度差を−150℃以内
で付与できる。この結果、ターンダウンロール室および
スナウトの内壁への金属フュームの析出による異物付着
を防止できると共に、めっき浴面近傍の金属フュームが
スナウト内部で生じた自然対流により、連続炉側のスナ
ウト取付け部より上流側に強制的に移送され、めっき浴
近傍でのアッシュ発生およびスナウト内壁への付着・成
長が抑制され、前記めっき鋼帯の表面欠陥の発生を防止
することができる。
【0016】さらに、本願の第3発明においては、下部
を除くターンダウンロール室およびスナウトの鉄皮外面
側に電熱ヒータを複数に区画して設置し、該電熱ヒータ
の外側に断熱材を施工し、下部を除くターンダウンロー
ル室およびスナウトの各部に温度検出器を設け、該温度
検出器の測温結果に基づいて複数に区画した各電熱ヒー
タへの印加電圧を制御する温度制御部を設けると共に、
ターンダウンロール室下部に金属フュームの凝結温度以
下の低温部を設けたことによって、ターンダウンロール
室およびスナウト内雰囲気および内壁温度を金属フュー
ムが析出、凝結する温度以上に保持でき、めっき浴直上
から連続炉側のターンダウンロール室の範囲で、めっき
浴との温度差を−150℃以内で付与できると共に、タ
ーンダウンロール室下部で金属フュームを析出凝結させ
ることができる。この結果、ターンダウンロール室およ
びスナウトの内壁への金属フュームの析出による異物付
着を防止できると共に、めっき浴面近傍の金属フューム
がスナウト内部で生じた自然対流により、連続炉側のス
ナウト取付け部より上流側に強制的に移送され、ターン
ダウンロール室下部で金属フュームを析出凝結させて分
離除去でき、めっき浴近傍でのアッシュ発生およびスナ
ウト内壁への付着・成長が抑制され、前記めっき鋼帯の
表面欠陥の発生を防止することができる。
【0017】さらにまた、本願の第4発明においては、
下部を除くターンダウンロール室およびスナウトの鉄皮
外面側に断熱材を施工したことによって、下部を除くタ
ーンダウンロール室およびスナウト内の雰囲気および内
壁の温度低下を抑制でき、ターンダウンロール室および
スナウト内雰囲気および内壁温度を金属フュームが析
出、凝結する温度以上に保持でき、ターンダウンロール
室およびスナウトの内壁への金属フュームの析出による
異物付着を防止できると共に、めっき浴近傍でのアッシ
ュ発生およびスナウト内壁への付着・成長が抑制され、
前記めっき鋼帯の表面欠陥の発生を防止することができ
る。
【0018】なお、本願発明において、ターンダウンロ
ール室およびスナウト内の雰囲気温度および内壁温度
を、めっき浴直上から連続炉側のターンダウンロール室
までの範囲でめっき浴との温度勾配を−150℃以内と
したのは、本発明者の調査の結果、ターンダウンロール
室およびスナウト内雰囲気温度が、めっき浴との温度勾
配が−150℃を超えるとめっき浴面からの金属ヒュー
ムの蒸発が促進されることが判明したためである。ま
た、スナウト内壁温度を確保する手段としては、例え
ば、複数に区分した電熱ヒーターをスナウト外壁に取り
付け保温する方法や断熱材をスナウト外壁にライニング
する方法、あるいはこの両者の組み合わせにより行う方
法等、幾つかの手段が考えられるが、何れの方法を採用
しても構わない。なお、加熱雰囲気ガスの吹込みによる
温度制御方法は、スナウト内の雰囲気を撹拌し、前記の
本発明条件を損なうため、好ましくない。
【0019】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の詳細を実施例を示す図1ないし図3に
基づいて説明する。図1はこの発明のスナウト内フュー
ム付着防止対策を施した溶融亜鉛めっき設備の概略構成
図、図2はスナウト上部のターンダウンロール室内に、
電熱ヒーターや断熱材施工をしない低温部を設けた溶融
亜鉛めっき設備の概略構成図、図3はこの発明のスナウ
トおよびターンダウンロール室に断熱材施工によるフュ
ーム付着防止対策を施した溶融亜鉛めっき設備の概略構
成図である。図1ないし図2において、1は連続焼鈍
炉、2は還元性雰囲気に維持された連続焼鈍炉1で表面
の活性化および機械的性質やめっき浴への侵入温度を調
整された鋼帯、3は連続焼鈍炉1に一端が取付けられ他
端がめっきポット4の溶融金属めっき浴5中に先端が浸
漬されたスナウト6と連結するスナウトで、表面の活性
化および機械的性質やめっき浴への侵入温度を調整され
た鋼帯2は、スナウト3、6を介して溶融金属めっき浴
5中に導入される。7はスナウト3と連続焼鈍炉1との
取付け部であるターンダウンロール室、8はターンダウ
ンロール室7およびスナウト3、6の鉄皮外面側に組み
込まれた複数に区分された電熱ヒーター、9はその外側
に施工された断熱材、10はターンダウンロール室7お
よびスナウト3、6の各部に設けた温度検出器、11は
各温度検出器10の測温結果に基づいて各電熱ヒーター
8への印加電圧を制御する温度制御部で、ターンダウン
ロール室7、スナウト3、6の内壁および雰囲気温度を
特定の温度に維持・管理するように構成されている。
【0020】12はめっきポット4内に浸漬されたパス
周回ロール、13は同じくめっき浴5中に浸漬配置され
たサポートロール、14はワイピングノズル、15は合
金化炉、16はトップロールで、パス周回ロール12に
より進行方向を上方に変えられためっき鋼帯17は、サ
ポートロール13を経由してめっき浴5から引き上げら
れ、ワイピングノズル14によりめっき金属の付着量が
調整されたのち、用途に応じて合金化炉15あるいはミ
ニマムスパングル装置により合金化処理やミニマムスパ
ングル処理が施され、トップロール16を経由して冷却
装置18により常温まで冷却されるよう構成されてい
る。
【0021】上記のとおり構成したことによって、各温
度検出器10の測温結果に基づいて温度制御部11で各
電熱ヒーター8への印加電圧を制御し、ターンダウンロ
ール室7およびスナウト3、6内の雰囲気および内壁温
度を、例えば、めっき浴5から1m程度までのスナウト
下部では、めっき浴5浴温とほぼ同一温度に、また、該
位置よりターンダウンロール室7にかけてはめっき浴5
浴温よりマイナス150℃以内の温度勾配となるように
調整する。上記ターンダウンロール室7およびスナウト
3、6内の雰囲気および内壁温度の調整によって、めっ
き浴5近傍では、めっき浴5からの金属ヒュームの自然
対流が促進されると共に、その上方部においても、スナ
ウト3、6内壁への金属アッシュ付着が抑制できること
になる。また、めっき浴5上方の比較的低温部で金属ア
ッシュが発生したとしても、スナウト3下部から、ター
ンダウンロール室7にかけて、前記のように温度勾配を
設けたから、この温度差によりスナウト3、6内に自然
対流が生じ、発生アッシュはターンダウン室7の鋼帯2
より下方の比較的低温部にて付着堆積することとなるた
め、めっき浴5上に落下して、めっき鋼帯の製品表面の
欠陥を発生させることにはなり得ない。
【0022】図2において、21はターンダウンロール
室7下部に電熱ヒーター8や断熱材9を施工しない低温
部で、スナウト3、6内の温度差により生じた自然対流
によって移動した金属ヒュームは、ターンダウンロール
室7下部の低温部21で優先的に冷却されて金属アッシ
ュが発生し、前記低温部21でアッシュが生成堆積する
ことととなる。また、仮にもう少し下方のスナウト6上
部で金属アッシュが発生したとしても、前記のように温
度勾配による自然対流がより促進されるため、やはり前
記低温部21でアッシュが生成堆積することとなり、め
っき浴5上への金属アッシュの落下が抑制できると共
に、スナウト3、6内の清掃が容易で、かつ、効率的に
行えるという利点もある。
【0023】図3においては、電熱ヒーター8を設置せ
ず、ターンダウンロール室7およびスナウト3、6の鉄
皮外側に断熱材9のみを施工したから、ターンダウンロ
ール室7およびスナウト3、6内の雰囲気温度および内
壁温度は、めっき浴5からターンダウンロール室7にか
けて順次低下するが、断熱材9の施工によってその低下
の程度を抑制でき、金属フュームの析出凝結を防止する
ことができる。
【0024】実施例2 前記図1に示す溶融亜鉛めっき装置を用い、亜鉛めっき
鋼帯を製造したときのスナウト内金属アッシュの付着状
況と亜鉛めっき鋼帯の表面欠陥による不良率の発生状況
を調査した。その結果を表1に示す。なお、このときの
溶融亜鉛浴温度460℃、電熱ヒーターを使用しなかっ
た場合、およびめっき浴から1m程度までのスナウト下
部では溶融亜鉛浴温とほぼ同一温度に、該位置よりター
ンダウンロール室にかけては溶融亜鉛浴温より100
℃、150℃低くなるように電熱ヒーターへの印加電圧
を調整した。また、焼鈍炉内雰囲気ガスは、H2:10
%、N2:90%、O2:10ppm、露点−50℃であ
った。また、比較例としてめっき浴から1m程度までの
スナウト下部では溶融亜鉛浴温とほぼ同一温度に、該位
置よりターンダウンロール室にかけては溶融亜鉛浴温よ
り160℃低くなるように電熱ヒーターへの印加電圧を
調整した場合と、上記電熱ヒーター等を設置する以前の
スナウト内金属アッシュの付着状況と亜鉛めっき鋼帯の
表面欠陥による不良率の発生結果を表1に示す。なお、
スナウト内金属アッシュの付着状況は、1ケ月間の金属
アッシュの付着部の目視判定で評価し、◎は付着なし、
○は若干付着、××は付着大で金属アッシュの落下あり
を示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すとおり、電熱ヒーターを使用し
なかった場合および溶融亜鉛浴面からターンダウンロー
ル室側が150℃以内の低温となるよう温度勾配を設け
た場合には、スナウト内アッシュ付着状況は、比較例に
比べて大幅に低減すると共に、めっき鋼帯の表面欠陥発
生率が約1/10に低減しており、その効果は明白であ
る。しかし、溶融亜鉛浴面からターンダウンロール室側
を160℃低くした場合は、スナウト内アッシュ付着状
況は実施例とほとんど差がなく、また、めっき鋼帯の表
面欠陥発生率も実施例とほとんど差がなかった。しかし
ながら、スナウト内で余り温度を下げすぎると、めっき
性能に悪影響を及ぼすので好ましくない。
【0027】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明によれば、
スナウト内における温度勾配を適正にすることによっ
て、金属アッシュのスナウト内壁への付着・成長を抑制
することが可能となり、該アッシュに起因する、めっき
鋼帯の表面欠陥発生を防止でき、めっき鋼帯の歩留向上
を図ることができる。また、金属アッシュの析出・堆積
場所をターンダウンロール室内に設けることにより、ア
ッシュのめっきへの悪影響を除外するばかりでなく、清
掃が容易になるという利点をも併せ持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスナウト内フューム付着防止対策を
施した溶融亜鉛めっき設備の概略構成図である。
【図2】この発明のスナウト上部のターンダウンロール
室内に、電熱ヒーターや断熱材施工をしない低温部を設
けた溶融亜鉛めっき設備の概略構成図である。
【図3】この発明のスナウトおよびターンダウンロール
室に断熱材施工によるフューム付着防止対策を施した溶
融亜鉛めっき設備の概略構成図である。
【図4】従来の一般的な連続溶融亜鉛めっき設備の概略
構成図である。
【符号の説明】
1、31 連続焼鈍炉 2、32 鋼帯 3、6、33、34 スナウト 4、35 めっきポット 5、36 溶融金属めっき浴 7 ターンダウンロール室 8 電熱ヒーター 9 断熱材 10 温度検出器 11 温度制御部 12、37 パス周回ロール 13、38 サポートロール 14、40 ワイピングノズル 15、41 合金化炉 16、42 トップロール 17、39 めっき鋼帯 18 冷却装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯を連続焼鈍炉で還元性雰囲気下で加
    熱、焼鈍し、該連続焼鈍炉から溶融金属めっき浴へ周囲
    雰囲気から区画されたターンダウンロール室およびスナ
    ウトを介して導入して溶融金属めっきを行う連続溶融め
    っき方法において、ターンダウンロール室およびスナウ
    ト内の雰囲気温度および内壁温度を、めっき浴直上から
    連続炉側のターンダウンロール室の範囲で、めっき浴と
    の温度差を−150℃以内で付与することを特徴とする
    連続溶融めっきのスナウト内フューム付着防止法。
  2. 【請求項2】 鋼帯を還元性雰囲気下で加熱、焼鈍する
    連続焼鈍炉と、該連続焼鈍炉から溶融金属めっき浴へ鋼
    帯を導入する周囲雰囲気から区画されたスナウト内フュ
    ーム付着防止装置において、ターンダウンロール室およ
    びスナウトの鉄皮外面側に電熱ヒータを複数に区画して
    設置し、該電熱ヒータの外側に断熱材を施工し、ターン
    ダウンロール室およびスナウトの各部に温度検出器を設
    け、該温度検出器から入力される測温結果に基づいて複
    数に区画した各電熱ヒータへの印加電圧を制御する温度
    制御部を設けたことを特徴とする連続溶融めっきのスナ
    ウト内フューム付着防止装置。
  3. 【請求項3】 鋼帯を還元性雰囲気下で加熱、焼鈍する
    連続焼鈍炉と、該連続焼鈍炉から溶融金属めっき浴へ鋼
    帯を導入する周囲雰囲気から区画されたスナウト内フュ
    ーム付着防止装置において、下部を除くターンダウンロ
    ール室およびスナウトの鉄皮外面側に電熱ヒータを複数
    に区画して設置し、該電熱ヒータの外側に断熱材を施工
    し、下部を除くターンダウンロール室およびスナウトの
    各部に温度検出器を設け、該温度検出器の測温結果に基
    づいて複数に区画した各電熱ヒータへの印加電圧を制御
    する温度制御部を設けると共に、ターンダウンロール室
    下部に金属フュームの凝結温度以下の低温部を設けたこ
    とを特徴とする連続溶融めっきのスナウト内フューム付
    着防止装置。
  4. 【請求項4】 鋼帯を還元性雰囲気下で加熱、焼鈍する
    連続焼鈍炉と、該連続焼鈍炉から溶融金属めっき浴へ鋼
    帯を導入する周囲雰囲気から区画されたスナウト内フュ
    ーム付着防止装置において、下部を除くターンダウンロ
    ール室およびスナウトの鉄皮外面側に断熱材を施工した
    ことを特徴とする連続溶融めっきのスナウト内フューム
    付着防止装置。
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