JP4428096B2 - 溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融めっきラインのめっき浴に進入する金属帯の進入板温度制御方法に関する。
溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば図2に示すような連続溶融亜鉛めっきラインで製造される。
鋼板1は、図示しない焼鈍炉において還元性雰囲気で焼鈍が施された後、冷却帯2にてめっき浴温度近傍まで冷却され、その後にめっき槽6内の溶融亜鉛めっき浴3(以下、単にめっき浴3という)中に浸漬され、めっき浴3中でシンクロール4により方向を転換されてめっき浴3中から引き上げられることにより、表面にめっき層が形成される。
なお、めっき槽6の側部には誘導加熱装置5が取り付けられており、めっき浴3を加熱制御して該めっき浴3の温度を一定(溶融亜鉛めっきの場合460°C程度)に保つようにしている。
ところで、めっき浴3中では、鋼板1のFeが溶出してFeZn7 を主成分とするドロスが生成し、このドロスはめっき槽6の底部に堆積する。
めっき浴3中では過飽和のFeが存在し、Fe−Zn,Fe−Al合金等が析出しやすい。シンクロール4はめっき浴3中に位置する支持アーム等を介しての熱放散により、めっき浴槽1の温度より低い状態にあるため、シンクロール4の表面にはFeZn7 を主体とするドロスが析出して巻き付きやすい状態になる。
そこで、従来においては、シンクロール4の表面に加熱装置7を配置して、該加熱装置7でシンクロール4の表面を加熱することで、該シンクロール4の表面温度をめっき浴2の温度より高くし、これにより、シンクロール4の表面にドロスが析出するのを抑制するようにした技術が提案されている(例えば特許文献1参照)
特開平5−186858号公報
しかしながら、上記従来のシンクロール表面のドロス付着防止技術においては、シンクロール4の表面に新たに加熱装置7を設置する必要があるばかりか、加熱するのためのコストも掛かるため、設備コストが高騰するという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、シンクロールの表面にドロスが析出するのを低コストで防止することができ、これにより、高品質な溶融めっきを施すことができる溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、溶融めっきラインのめっき浴に金属帯を浸漬させた後、シンクロールを介して前記めっき浴から引き上げるにあたり、前記めっき浴への前記金属帯の進入板温度を、前記シンクロールの表面に取り付けたロール表面温度センサによる測定値が前記めっき浴の温度を測定する浴温センサによる測定値より高くなるように、前記ロール表面温度センサによる測定値、前記浴温センサによる測定値、前記金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚に基づいて決定して制御することを特徴とする
本発明によれば、めっき浴への金属帯の進入板温度をシンクロールの表面に取り付けたロール表面温度センサによる測定値が前記めっき浴の温度を測定する浴温センサによる測定値より高くなるように、前記ロール表面温度センサによる測定値、前記浴温センサによる測定値、前記金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚に基づいて決定して制御するので、新たにシンクロール表面に加熱装置を配置する必要がなく、シンクロールの表面にドロスが析出するのを低コストで防止することができ、これにより、高品質な溶融めっきを施すことができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を実施する連続溶融亜鉛めっき製造ラインの概略図である。
この連続溶融亜鉛めっき製造ラインは、鋼板(金属帯)11が、図示しない焼鈍炉において還元性雰囲気で焼鈍が施された後、冷却帯12にてめっき浴温度近傍まで冷却され、その後にハースロール13及びターンダウンロール14を介してスナウト15内を通ってめっき槽16内の溶融亜鉛めっき浴17(以下、単にめっき浴17という)中に浸漬され、めっき浴17中でシンクロール18により方向を転換されてめっき浴17中から引き上げられることにより、表面にめっき層が形成される。めっき浴17は、めっき槽16に取り付けた誘導加熱装置19により略460°Cの温度となるように加熱制御されている。
鋼帯11からめっき浴17へ入熱されると、浴中の溶融金属の温度が上昇する。ここで、浴中での熱伝導は、鋼板11に沿って移動する熱量が大きく、鋼板11により加熱された鋼板11近傍の溶融金属は、その周辺へ熱をあまり奪われることなく、シンクロール18近傍まで到達する。したがって、鋼板11の進入板温度から浴中に持ち込まれる熱量Qを大きくすることで、シンクロール18の温度を上昇させることが可能となる。
この実施の形態では、めっき浴17への鋼板11の進入板温度を、シンクロール18の表面温度がめっき浴17の温度より高くなるように制御している。
具体的には、めっき浴17の温度を測定する浴温センサ20を設けると共に、シンクロール18の表面温度を測定するロール表面温度センサ25を設け、且つ実際の鋼板11の進入板温度を測定する進入板温度センサ21をスナウト15の先端に設け、進入板温度制御装置22によって、浴温センサ20からの測定値、ロール表面温度センサ25からの測定値及びプロセスコンピュータから得られた板厚t、板幅w、ラインスピードLSを基にシンクロール18の表面温度がめっき浴17の温度より高くなる鋼板11の目標進入板温度を設定している。
以下、鋼板11の進入目標板温度T1 の設定方法について説明する。シンクロール18の温度とめっき浴温度との差が大きく、シンクロール18のほうが温度が低い場合、シンクロール18への入熱量を大きくすればよいから、シンクロール18の温度T3 とめっき浴温度T2 に基づいて、鋼板11からシンクロール18への入熱量(正確には、鋼板11の随伴流となっている溶融金属からの入熱量)Qを次式(1)に基づいて変化させればよい。
Q=(T2 −T3 )・k+Q0 …(1)
k,Q0 :定数
また、鋼板11からのシンクロール18への入熱量は次式(2)となる。
Q=(T1 −T3 )・α …(2)
α:係数
(1)式と(2)式から次式(3)が成り立ち、シンクロール温度T3 の測定値、めっき浴温の測定値T2 に基づいて、鋼板11の進入板温T1 を設定することができる。
(T1 −T3 )・α=(T2 −T3 )・k+Q0 …(3)
なお、(2)式は、鋼板11の板厚、板幅及びラインスピードが一定のもとに成り立つ式であり、これらが操業中に変化する場合、例えば、めっき浴17への鋼板11の進入板温度とめっき浴17の温度との差が10°Cで、板厚tが0.4〜3.2mm、板幅wが700〜1800mm、ラインスピードLSが50〜150mpmと変化する場合、最小8.8kWから最大540kWまで鋼板11からめっき浴17への入熱量は変化する。上記(2)式を板厚t、板幅w及びラインスピードLSを考慮すると、次式(4)となる。
Q=t・w・LS(T1 −T3 )・α′ …(4)
(1)式と(4)式から次式(5)が成り立ち、板厚t、板幅w、ラインスピードLS、シンクロール温度T3 の測定値、めっき浴温の測定値T2 に基づいて、鋼板11の進入板温T1 を設定することができる。
t・w・LS(T1 −T3 )・α′=(T2 −T3 )・k+Q0 …(5)
そして、進入板温度センサ21の測定値が目標進入板温度となるように、冷却帯12に送気して鋼板11を冷却するための送気ファン23と該冷却帯12との間に介装された制御バルブ24の開度をフィードバック制御する。
このようにこの実施の形態では、めっき浴17への鋼板11の進入板温度(入熱量)を、シンクロール18の表面温度がめっき浴17の温度より高くなるように制御しているので、加熱された鋼板11に沿って移動する亜鉛浴の随伴流によってシンクロール18の表面がめっき浴17の温度より高くなるよう加熱され、これにより、従来のように、新たにシンクロール表面に加熱装置を配置する必要がなく、シンクロール18の表面にドロスが析出するのを低コストで防止することができ、鋼板11の表面に高品質な溶融めっきを施すことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、スナウト15の先端に設けた進入板温度センサ21による鋼板11の進入板温度の測定値が目標進入板温度となるように制御バルブ24の開度を制御する場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、特開平6−108214号公報や特開平8−92712号公報等に開示されたように、冷却帯12出側に設けた温度センサの測定値等を用いてめっき浴進入時の鋼板11の進入板温度をモデル化して計算し、該進入板温度が目標進入板温度となるように制御バルブ24の開度を制御するようにしてもよい。
本発明の実施の形態の一例である溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を実施する連続溶融亜鉛めっき製造ラインの概略図である。 従来の連続溶融亜鉛めっき製造ラインの一例を示す概略図である。
符号の説明
11 鋼板(金属帯)
12 冷却帯
16 めっき槽
17 めっき浴
19 誘導加熱装置
20 浴温センサ
21 進入板温度センサ
22 進入板温度制御装置
23 送気ファン
24 制御バルブ
25 ロール表面温度センサ

Claims (1)

  1. 溶融めっきラインのめっき浴に金属帯を浸漬させた後、シンクロールを介して前記めっき浴から引き上げるにあたり、前記めっき浴への前記金属帯の進入板温度を、前記シンクロールの表面に取り付けたロール表面温度センサによる測定値が前記めっき浴の温度を測定する浴温センサによる測定値より高くなるように、前記ロール表面温度センサによる測定値、前記浴温センサによる測定値、前記金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚に基づいて決定して制御することを特徴とする溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法。
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