JP4306471B2 - 溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法 - Google Patents

溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶融めっきラインのめっき浴に進入する金属帯の進入板温度制御方法に関する。
溶融亜鉛めっき鋼板は、例えば図2に示すような連続溶融亜鉛めっきラインで製造される。
鋼板1は、図示しない焼鈍炉において還元性雰囲気で焼鈍が施された後、冷却帯2にてめっき浴温度近傍まで冷却され、その後にめっき槽6内の溶融亜鉛めっき浴3(以下、単にめっき浴3という)中に浸漬され、めっき浴3中でシンクロール4により方向を転換されてめっき浴3中から引き上げられることにより、表面にめっき層が形成される。
そして、従来においては、鋼板1表面に高品質な溶融めっきを施すために、めっき槽6に取り付けた誘導加熱装置5によりめっき浴3を一定の出力で加熱制御すると共に、めっき浴3表面からの対流、輻射による熱放散等に起因する抜熱を考慮して鋼板1からめっき浴に入る熱量を制御することで、めっき浴3の温度を一定(溶融亜鉛めっきの場合460°C程度)に保つようにしている(例えば特許文献1参照)。
特許第3024302号公報
しかしながら、上記従来のめっき浴温度の制御方法においては、鋼板1からめっき浴3への入熱量が変化する場合があるため、時定数の大きなめっき浴の温度分布が変動してドロスを発生させてしまうという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、めっき浴中の温度分布の変動を抑制してドロスの発生を防止し、これにより、高品質な溶融めっきを施すことができる溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、溶融めっきラインのめっき浴に金属帯を浸漬させるにあたり、製造条件の変更として、前記金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚の少なくとも一つが変動する場合において、前記金属帯が前記めっき浴へ持ち込む熱量が一定となるように、「入熱量Q1(一定)=板厚t×板幅w×ラインスピードLS×(進入板温度−目標めっき浴温度)×係数α」の式を用いて目標進入板温度を決定し、前記金属帯の実際の進入板温度が前記目標進入温度となるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、製造条件の変更として、金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚の少なくとも一つが変動する場合において、金属帯がめっき浴へ持ち込む熱量が一定となるように、「入熱量Q1(一定)=板厚t×板幅w×ラインスピードLS×(進入板温度−目標めっき浴温度)×係数α」の式を用いて目標進入板温度を決定し、前記金属帯の実際の進入板温度が前記目標進入温度となるように制御するので、めっき浴中の温度分布の変動を抑制することができ、これにより、ドロスの発生を防止して金属帯の表面に高品質な溶融めっきを施すことができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を実施する連続溶融亜鉛めっき製造ラインの概略図である。
この連続溶融亜鉛めっき製造ラインは、鋼板11が、図示しない焼鈍炉において還元性雰囲気で焼鈍が施された後、冷却帯12にてめっき浴温度近傍まで冷却され、その後にハースロール13及びターンダウンロール14を介してスナウト15内を通ってめっき槽16内の溶融亜鉛めっき浴17(以下、単にめっき浴17という)中に浸漬され、めっき浴17中でシンクロール18により方向を転換されてめっき浴17中から引き上げられることにより、表面にめっき層が形成される。また、めっき浴17は、めっき槽16に取り付けた誘導加熱装置19により略460°Cの温度となるように加熱制御されている。
ところで、めっき浴17の熱バランスを考えると、入熱に関しては、鋼板11からの入熱量Q1、誘導加熱装置19による加熱量Q2、一方、抜熱に関しては、めっき浴17表面からの対流、輻射による熱放散量Q3、めっき浴設備(めっき槽、浴機器等)表面からの輻射による熱放散量Q4、インゴット投入による抜熱量Q5が考えられる。
鋼板11表面に高品質な溶融めっきを施すために、めっき浴17の温度を一定に保つには、入熱量Q1+加熱量Q2=熱放散量Q3+熱放散量Q4+抜熱量Q5となるように誘導加熱装置19による加熱量Q2を変化させる。これらの内で、Q3及びQ4については、めっき浴温の変化による変動は少なく、また、Q5についてもインゴットボックスの設置や溶解専用の誘導加熱装置を設置することで浴温低下による影響を軽微にでき、従って、めっき浴温度に大きな影響を及ぼすのは鋼板11からの入熱量Q1の変化であるといえる。
例えば、めっき浴17への鋼板11の進入板温度とめっき浴17の温度との差が10°Cで、板厚0.4〜3.2mm、板幅700〜1800mm、ラインスピードLS50〜150mpmと変化する場合、最小8.8kw〜最大540kwまで鋼板11からの入熱量Q1が変化する。
そこで、この実施の形態では、めっき浴17への鋼板11の進入板温度を、該鋼板11がめっき浴17へ持ち込む熱量が一定となるように、即ち、「Q1(一定)=板厚t×板幅w×ラインスピードLS×(進入板温度−目標めっき浴温度)×係数α」の式を用いて目標進入板温度を決定し、実際の進入板温度が目標進入板温度となるように冷却帯12で鋼板11の温度を制御する。
具体的には、めっき浴17の温度を測定する浴温センサ20を設けると共に、実際の進入板温度を測定する進入板温度センサ21をスナウト15の先端に設け、進入板温度制御装置22によって、浴温センサ20からの測定値及びプロセスコンピュータから得られた板厚t、板幅w、ラインスピードLSを基に上式を用いて目標進入板温度を設定すると共に、進入板温度センサ21の測定値が目標進入板温度となるように、冷却帯12に送気して鋼板11を冷却するための送気ファン23と該冷却帯12との間に介装された制御バルブ24の開度をフィードバック制御する。
なお、熱量Q1については、誘導加熱装置19の出力がアナログ(タップ)式の場合、上記熱バランスを計算することにより、誘導加熱装置19の出力値前後となるように設定することがより好ましい。
上記の説明から明らかなように、この実施の形態では、めっき浴17への鋼板11の進入板温度を、該鋼板11がめっき浴17へ持ち込む熱量Q1が一定となるように制御しているので、めっき浴17中の温度分布の変動を抑制することができ、これにより、ドロスの発生を防止して鋼板11の表面に高品質な溶融めっきを施すことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、スナウト15の先端に設けた進入板温度センサ21による鋼板11の進入板温度の測定値が目標進入板温度となるように制御バルブ24の開度を制御する場合を例に採ったが、必ずしもこのようにする必要はなく、特開平6−108214号公報や特開平8−92712号公報等に開示されたように、冷却帯12出側に設けた温度センサの測定値等を用いてめっき浴進入時の鋼板11の進入板温度をモデル化して計算し、該進入板温度が目標進入板温度となるように制御バルブ24の開度を制御するようにしてもよい。
溶融亜鉛めっき製造ラインにおいて、溶融亜鉛めっき浴への鋼板の進入板温度を一定とした従来例では、浴温変化が±4°Cとなり、浴内ドロス量(4時間の平均値)が30個/cm2 で、鋼板不良率が0.20%であったのに対し、溶融亜鉛めっき浴への鋼板の進入板温度を、該鋼板がめっき浴へ持ち込む熱量が一定となるように制御した本発明例では、浴温、Al濃度、通板サイズ、ラインスピードLSに関係なく、浴温変化が±1°C以下となり、浴内ドロス量(4時間の平均値)が12個/cm2 で、鋼板不良率が0.15%であった。
本発明の実施の形態の一例である溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法を実施する連続溶融亜鉛めっき製造ラインの概略図である。 従来の連続溶融亜鉛めっき製造ラインの一例を示す概略図である。
符号の説明

11 鋼板(金属帯)
12 冷却帯
16 めっき槽
17 めっき浴
19 誘導加熱装置
20 浴温センサ
21 進入板温度センサ
22 進入板温度制御装置
23 送気ファン
24 制御バルブ

Claims (1)

  1. 溶融めっきラインのめっき浴に金属帯を浸漬させるにあたり、製造条件の変更として、前記金属帯のラインスピード、板幅、及び板厚の少なくとも一つが変動する場合において、前記金属帯が前記めっき浴へ持ち込む熱量が一定となるように、「入熱量Q1(一定)=板厚t×板幅w×ラインスピードLS×(進入板温度−目標めっき浴温度)×係数α」の式を用いて目標進入板温度を決定し、前記金属帯の実際の進入板温度が前記目標進入温度となるように制御することを特徴とする溶融めっき浴への金属帯進入板温度制御方法。
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