JP2021095598A - スナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 - Google Patents

スナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法 Download PDF

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優太 坂田
Yuta Sakata
優太 坂田
好司 岩田
Koji Iwata
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【課題】溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯への付着を抑制可能なスナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明に係るスナウト装置は、先端部が溶融金属めっき浴に浸漬され、先端部を介して内部を移動する鋼帯を溶融金属めっき浴に導くスナウト装置であって、屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材と、蛇腹構造部材の外周面を被覆する断熱部材と、を備えている。このような構成によれば、蛇腹構造部材の内壁温度が上がるので、溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯への付着が発生することを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼帯の連続溶融金属めっきラインに設置されるスナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法に関する。
従来の鋼帯の連続溶融金属めっきラインでは、鋼帯は、大気遮断されたスナウト装置の内部を介してめっき浴に侵入し、めっき浴に配設されたシンクロールによってめっき浴面より上方向に引き上げられることによって、連続的にめっき処理を施されている。スナウト装置の先端部は、めっき浴に浸漬されており、これにより、外気とのシールがなされて鋼帯は外気に触れることなくめっき浴中に導かれる。このような連続溶融金属めっきラインでは、めっき浴の種類変更を簡易に行うために、めっき浴を収納するめっき槽を台車上に載せて水平移動できるようにしている。ここで、めっき槽の移動時には、めっき浴に浸漬させているスナウト装置を上昇させる必要がある。そこで、スナウト装置を上昇させる機構として、スナウト装置の途中に蛇腹構造を設け、蛇腹構造の部分でスナウト装置が屈曲又は伸縮できるようにし、パワーシリンダーの動作によって蛇腹構造より下部のスナウト装置をめっき槽上に昇降できるようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開昭56−84457号公報
しかしながら、スナウト装置に蛇腹構造を設けた場合、蛇腹構造箇所では熱放散が多く保温性が悪いと共に内面が凸凹状であるために、蛇腹構造箇所で溶融金属蒸気が凝固しやすい。この結果、溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯への付着が発生する可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯への付着を抑制可能なスナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法を提供することにある。
本発明に係るスナウト装置は、先端部が溶融金属めっき浴に浸漬され、前記先端部を介して内部を移動する鋼帯を前記溶融金属めっき浴に導くスナウト装置であって、屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材と、前記蛇腹構造部材の外周面を被覆する断熱部材と、を備える。
前記蛇腹構造部材と前記断熱部材との間に配設された電熱ヒーターを備えるとよい。
本発明に係る連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置は、先端部が溶融金属めっき浴に浸漬され、前記先端部を介して内部を移動する鋼帯を前記溶融金属めっき浴に導くスナウト装置と、前記スナウト装置を介して前記溶融金属めっき浴に浸漬された鋼帯の進行方向を転換することによって前記溶融金属めっき浴から前記鋼帯を引き出すシンクロールと、を備える連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置であって、前記スナウト装置は、屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材と、前記蛇腹構造部材の外周面を被覆する断熱部材と、を備える。
本発明に係る溶融金属めっき鋼帯の製造方法は、本発明に係る連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置を用いて溶融金属めっき鋼帯を製造するステップを含む。
本発明に係るスナウト装置、連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置、及び溶融金属めっき鋼帯の製造方法によれば、溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯への付着を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施形態である連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置の構成を示す模式図である。 図2は、従来の連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、本発明の一実施形態である連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置1は、連続焼鈍炉(連続熱処理炉)2、スナウト装置3、及びめっき槽4を備えている。この連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置1では、鋼帯Sは、連続焼鈍炉2で熱処理(焼鈍−冷却)された後、スナウト装置3を介してめっき槽4内のめっき浴5に導かれて金属めっき処理される。その後、鋼帯Sは、めっき槽4内のシンクロール6によって方向転換されることによりめっき槽4の上方に導かれ、ガスワイピングノズル7によって金属めっき付着量が調整された後、次工程へと導かれる。
本実施形態では、スナウト装置3は、屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材31とスナウトシュート32とを備え、鋼帯Sは、蛇腹構造部材31及びスナウトシュート32の内部を順に通過してめっき槽4内のめっき浴5に導かれる。また、蛇腹構造部材31の外周面は、電熱ヒーター33によって被覆され、電熱ヒーター33の外周面は、断熱部材34によって被覆されている。また、スナウトシュート32の外周面は、電熱ヒーター35によって被覆され、電熱ヒーター35の外周面は、断熱部材36によって被覆されている。
このような構成によれば、蛇腹構造部材31の外周面には電熱ヒーター33及び断熱部材34が設置されているので、蛇腹構造部材31の内壁温度が上がり、溶融金属蒸気が凝固することによる金属酸化物の生成や金属酸化物の鋼帯Sへの付着が発生することを抑制できる。また、この結果、品質欠陥の発生を抑制できるので、金属めっき処理の歩留まり及び生産効率を向上させることができる。
なお、断熱部材34は、蛇腹構造部材31の屈曲動作や伸縮動作に追従できるように、セラミック系繊維を複雑に絡ませブランケット状の部材等の伸縮性を有する部材により形成されていることが望ましい。同様に、電熱ヒーター33も、形状が自由自在に変化するフレキシブルヒーター等の伸縮性を有する部材により形成されているこが望ましい。また、断熱部材34による保温効果が十分であれば、電熱ヒーター33は省略してもよい。
図1に示す連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置1を用いて冷延鋼帯に溶融亜鉛めっき処理を施したものを本発明例1とした。図1に示す連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置1では、スナウト装置3の蛇腹構造部材31に断熱部材34を被覆し電熱ヒーター33を設置している。図1に示す連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置1のうち、電熱ヒーター33は設置せず、断熱部材34のみを被覆した場合を本発明例2とした。また、比較例として、図2に示す電熱ヒーター33及び断熱部材34のない従来の連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置を用いて冷延鋼帯に溶融亜鉛めっき処理を施した。用いた冷延鋼帯は、板厚:0.7〜1.2mm×幅:800〜1200mmの鋼帯各100mコイルとし、溶融亜鉛めっき浴への侵入板温は440〜490℃、溶融亜鉛めっき浴のAl濃度は0.10〜0.20%、通板速度は120〜150m/minとした。また、溶融亜鉛めっき処理を施している過程における蛇腹構造部材の内壁温度を熱電対を用いて測定し、得られた溶融亜鉛めっき鋼帯についてドロスや酸化物の付着による品質欠陥の発生個数を評価した。品質欠陥の発生個数は、得られた溶融亜鉛めっき鋼帯各部から500×500mmの大きさの試験片を10枚採取し、試験片の表面を目視により観察することにより評価した。評価結果を以下の表1に示す。
Figure 2021095598
表1に示すように、本発明例によれば、比較例と比較して、断熱部材34を導入することにより、蛇腹構造部材の内壁温度の低下が抑制され、電熱ヒーター33及び断熱部材34を併せることにより、内壁温度の低下をさらに抑制され、ドロスや酸化物の付着による品質欠陥の発生を顕著に低減できることが確認された。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置
2 連続焼鈍炉(連続熱処理炉)
3 スナウト装置
4 めっき槽
5 めっき浴
6 シンクロール
7 ガスワイピングノズル
31 蛇腹構造部材
32 スナウトシュート
33 電熱ヒーター
34 断熱部材
35 電熱ヒーター
36 断熱部材
S 鋼帯

Claims (4)

  1. 先端部が溶融金属めっき浴に浸漬され、前記先端部を介して内部を移動する鋼帯を前記溶融金属めっき浴に導くスナウト装置であって、
    屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材と、
    前記蛇腹構造部材の外周面を被覆する断熱部材と、
    を備えることを特徴とするスナウト装置。
  2. 前記蛇腹構造部材と前記断熱部材との間に配設された電熱ヒーターを備えることを特徴とする請求項1に記載のスナウト装置。
  3. 先端部が溶融金属めっき浴に浸漬され、前記先端部を介して内部を移動する鋼帯を前記溶融金属めっき浴に導くスナウト装置と、
    前記スナウト装置を介して前記溶融金属めっき浴に浸漬された鋼帯の進行方向を転換することによって前記溶融金属めっき浴から前記鋼帯を引き出すシンクロールと、
    を備え、
    前記スナウト装置は、
    屈曲及び伸縮可能な蛇腹構造部材と、
    前記蛇腹構造部材の外周面を被覆する断熱部材と、
    を備えることを特徴とする連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置。
  4. 請求項3に記載の連続溶融金属めっき鋼帯の製造装置を用いて溶融金属めっき鋼帯を製造するステップを含むことを特徴とする溶融金属めっき鋼帯の製造方法。
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