JP6214451B2 - 誘導加熱装置、プリメルトポット、メインポットおよび溶融金属めっき設備 - Google Patents

誘導加熱装置、プリメルトポット、メインポットおよび溶融金属めっき設備 Download PDF

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Description

本発明は、溶融金属の誘導加熱装置、プリメルトポット、メインポットおよび溶融金属めっき設備に関し、特に、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴に対しても長寿命を有する誘導加熱装置、プリメルトポット、メインポットおよび溶融金属めっき設備に関するものである。
従来、鋼板、鋼管や鋼構造物等の鋼材を溶融亜鉛浴に所定時間浸漬し、引き上げ後に冷却して亜鉛めっき皮膜を形成させることにより鋼材の耐食性を高める、という技術が広く知られており、簡便かつ種々の形状および大きさの被めっき体を同一製造ラインで処理できるため、広く利用されている。
図1は、一般的な溶融金属めっき設備の概略図を示している。この溶融金属めっき設備100は、溶融した金属Mを収容するメインポット11と、該メインポット11に溶融金属Mを供給するプリメルトポット12とを備える。このプリメルトポット12およびメインポット11に設けられた誘導加熱装置13は、鉄心14と、該鉄心14に巻き回されたコイル15と、該コイル15の周りを周回する、溶融金属Mが流通する溶融金属用周回路16が形成された耐火材17と、コイル15と耐火材17との間に配された、耐火材17保護用のブッシング18とを備えている。溶融金属Mの典型的な例の1つとして、溶融亜鉛を挙げることができる。なお、図1において、メインポット11に設けられた誘導加熱装置は図示していない。
この図に示した設備において、溶融亜鉛めっき鋼板は以下のように製造される。すなわち、まず、冷延、前処理工程での表面洗浄、非酸化性あるいは還元性雰囲気中での加熱、焼鈍、冷却の各々の工程を経た鋼板Sをメインポット11内の溶融亜鉛中に浸漬する。次いで、シンクロール19で方向転換した後、鋼板Sをメインポット11から引き上げ、鋼板Sの表面に付着した過剰の溶融亜鉛をガスワイピング等の付着量制御装置(図示せず)で除去してめっき付着量を調整した後、鋼板Sを冷却し、所定の後処理を施すことにより、所望の溶融亜鉛めっき鋼板を得ることができる。その際、鋼板Sに付着して減少する溶融亜鉛を補うために、原料金属Iを誘導加熱装置13によって加熱して生成された溶融亜鉛を、プリメルトポット12からメインポット11へ、必要に応じて適宜補充するように構成されている。
ところで、上記した溶融亜鉛めっき鋼板を製造する際に、耐食性を向上させるために、主成分である亜鉛以外にアルミニウムを添加することが多い。特に、鋼板に55質量%のアルミニウムおよび1.6質量%のシリコンを含む亜鉛めっきを施した、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板(ガルバリウム鋼板)は、耐食性、耐酸性、耐熱性等に優れており、建築材料や産業機械等に広く利用されている。
しかしながら、誘電加熱装置13により原料金属Iを溶融してメインポット11およびプリメルトポット12内に溶融亜鉛−アルミニウム合金浴を収容し、鋼板Sに対して溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき処理を行うと、プリメルトポット12および/またはメインポット11に設けられた誘導加熱装置13の耐火材17にクラックが早期に発生し、アルミニウムを含まない溶融亜鉛めっき処理を行う場合に比べて、誘導加熱装置13の寿命が著しく短くなることが問題となっていた。
そこで、これまで、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき処理を行う場合であっても、誘導加熱装置の寿命を向上させる様々な技術が提案されてきた。例えば、特許文献1には、誘導加熱装置の耐火材をコージライト質で構成することにより、誘導加熱装置の長寿命化および高強度化を図る技術について記載されている。
また、特許文献2には、誘導加熱装置における耐火材の溶融金属と接触する部分をSi系セラミックスで被覆することにより、溶融金属が耐火材を浸食するのを抑制して、誘導加熱装置の寿命を向上させる技術について記載されている。
さらに、特許文献3には、誘導加熱装置における耐火材と鉄皮との間に金属板を配置することにより、溶融金属の浸食を軽減して耐火材の耐久性を向上する技術について記載されている。
特開平07−41922号公報 特開平10−141869号公報 特開平2002−194517号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術を以てしても、誘導加熱装置の寿命は依然として短いことが問題となっていた。
そこで、本発明の目的は、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴に対しても長寿命を有する誘導加熱装置、プリメルトポット、メインポットおよび溶融金属めっき設備を提供することにある。
発明者らは、上記課題を解決する方途について鋭意検討した。従来、耐火材17にクラックが発生する原因は、溶融亜鉛−アルミニウム合金に含まれるアルミニウムが耐火材17に浸食するためであると考えられ、特許文献1〜3に記載されているように、耐火材17の材料の選定や耐火材17の溶融亜鉛−アルミニウム合金が接する側の表面の皮膜等が検討されてきた。しかし、上述のように、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合に、耐火材17におけるクラックの早期発生を抑制できず、誘導加熱装置の寿命は依然として短いのである。発明者らは、従来の耐火材17に対する対策が誘導加熱装置の寿命向上に有効ではないという結果を受けて、耐火材17におけるクラックの発生は、耐火材17の材料や皮膜等とは本質的に別の原因によるものではないかと考え、耐火材17にクラックが発生する要因を鋭意検討した結果、溶融亜鉛浴の場合と、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合とでは、耐火材17の厚み方向の温度勾配が異なることに気づいた。
すなわち、溶融亜鉛浴の場合、溶融亜鉛の温度は450℃程度であるのに対して、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合には、溶融金属の温度は600℃〜650℃程度である。つまり、耐火材17の溶融金属と接する部分の温度が、溶融亜鉛浴と溶融亜鉛−アルミニウム合金浴とでは大きく異なっている。一方、誘導加熱装置13のコイル15と耐火材17との間には、耐火材17保護用のブッシング18が設けられており、コイル15側のブッシング表面は40℃程度まで冷却されている。つまり、耐火材17の溶融金属と接する部分の温度が高い分、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合の方が、耐火材17内の厚み方向の温度勾配が大きい。
発明者らは、この耐火材17内の厚み方向の大きな温度勾配が、耐火材17内に大きな熱応力を発生させ、耐火材17内にクラックを早期に発生させる原因であると推察した。そこで、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合に、耐火材17内に生じる熱応力を低減してクラックの早期発生を抑制し、誘導加熱装置13の寿命を向上させる方途について鋭意検討した結果、耐火材17とブッシング18との間に断熱材を配することが極めて有効であることを見出し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)溶融した少なくとも亜鉛を含む金属を収容するメインポットと、該メインポットに前記溶融金属を供給するプリメルトポットとを備え、被めっき体を前記メインポット内の溶融金属に浸漬して前記被めっき体に亜鉛めっきを施す溶融金属めっき設備における、前記プリメルトポットまたは前記メインポットに設けられた誘導加熱装置であって、鉄心と、該鉄心に巻き回されたコイルと、該コイルの周りを周回する、前記溶融金属が流通する溶融金属用周回路が形成された耐火材と、前記コイルと前記耐火材との間に配されたブッシングとを備え、原料金属を誘導加熱して前記溶融金属とする誘導加熱装置において、前記耐火材と前記ブッシングとの間に、該ブッシングの表面全てを覆うように断熱材を配したことを特徴とする誘導加熱装置。
(2)前記断熱材の熱伝導率が1.0W/m・℃以下である、前記(1)に記載の誘導加熱装置。
(3)前記溶融金属がアルミニウムを含む、前記(1)または(2)に記載の誘導加熱装置。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の誘導加熱装置を備えるプリメルトポット。
(5)前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の誘導加熱装置を備えるメインポット。
(6)前記(4)に記載のプリメルトポットおよび/または前記(5)に記載のメインポットを備える溶融金属めっき設備。
本発明によれば、誘導加熱装置における耐火材とブッシングとの間に断熱材を配したため、耐火材内に生じる応力を低減させてクラックの発生を抑制することができ、誘導加熱装置の寿命を向上させることができる。
従来の溶融金属めっき鋼板の製造の製造設備を示す図である。 本発明に係る誘導加熱装置の断面図である。 発明例および従来例における耐火材内の厚み方向の温度勾配を示す図である。 発明例および従来例における耐火材内の応力分布を示す図である。
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。図2は、本発明に係る誘導加熱装置の断面図である。なお、図1と同じ構成には同じ符号が付されている。この図に示した誘導加熱装置1は、図1に示したような、溶融した少なくとも亜鉛を含む金属を収容するメインポットと、該メインポットに溶融金属を供給するプリメルトポットとを備え、被めっき体をメインポット内の溶融金属に浸漬して被めっき体に金属めっきを施す溶融金属めっき設備における、プリメルトポットに設けられたものであり、鉄心14と、該鉄心14に巻き回されたコイル15と、該コイル15の周りを周回する、溶融金属Mが流通する溶融金属用周回路16が形成された耐火材17と、コイル15と耐火材17との間に配されたブッシング18とを備え、原料金属を誘導加熱して溶融金属Mとする。ここで、耐火材17とブッシング18との間に断熱材20を配することが肝要である。
上述のように、溶融亜鉛の温度は450℃程度であるのに対して、溶融亜鉛−アルミニウム合金の温度は600℃〜650℃程度である。そのため、従来の誘導加熱装置においては、溶融亜鉛−アルミニウム合金浴の場合、耐火材17のブッシング18側と溶融金属用周回路16側との間の温度差、すなわち、耐火材17の厚み方向の温度勾配が、溶融亜鉛浴の場合に比べて大きい。
このような溶融亜鉛−アルミニウム合金浴に対して、従来の誘導加熱装置においては、コイル15と耐火材17との間にブッシング18が設けられており、このブッシング18が、例えば銅製の場合、銅の熱伝導率は398W/m・℃と非常に大きいため、耐火材17が溶融金属用周回路16を流通する溶融金属Mから伝達された熱が、銅製ブッシング18に速やかに伝達される。その結果、耐火材17のブッシング18側の温度が大きく低下し、耐火材17の厚み方向に大きな温度勾配が生じる。
これに対して、本発明に係る誘導加熱装置1においては、耐火材17とブッシング18との間に断熱材20が配されているため、耐火材17が溶融金属用周回路16を流通する溶融金属Mから伝達された熱を、銅製ブッシング18に伝達しづらくなる。その結果、従来の装置に比べて、耐火材17のブッシング18側表面の温度低下が小さくなり、ひいては耐火材17の厚み方向の温度勾配が大きく低減されることとなる。これにより、耐火材17内に発生する熱応力が低減され、耐火材17内にクラックが早期に発生するのを防止して、誘導加熱装置の寿命を向上させることができるのである。
なお、本発明において、「断熱材」とは、誘導加熱装置1における耐火材17とブッシング18との間の熱の伝達を遮断する部材であって、1.0W/m・℃以下の熱伝導率を有する部材を指すものとする。この範囲の熱伝導率を有する断熱材20を耐火材17とブッシング18との間に配することにより、上記した、耐火材17内に発生する熱応力の低減効果を達成して誘導加熱装置の寿命向上を図ることができる。
このような断熱材20の形状は問わないが、ブッシング18の表面全てを覆うように配置する。例えば、布状の断熱材20をブッシング18の表面全体に巻き付けることができる。
断熱材20の素材は、上記範囲の熱伝導率を有し、溶融金属Mからの熱に対する十分な耐熱性を有していれば特に限定されない。例えば、セラミックファイバーやロックウールからなる断熱材を使用することができる。
また、断熱材20の厚みは、耐火材17とブッシング18との間の熱の伝達を良好に遮断して耐火材17内の厚み方向の温度勾配を低減し、耐火材17内に発生する応力を低減してクラックの早期発生を抑制することができればよく、特に限定されない。
耐火材17は、プレキャスト、キャスタブルと称されるものであり、耐火材17の材料は特に限定されず、アルミナ系材料やシリカ系材料、マグネシア系材料等を用いることができる。また、耐火材17の溶融金属用周回路16側の表面に、溶融金属Mに含まれるアルミニウムが耐火材17に浸食するのを防ぐ皮膜を形成してもよい。
ブッシング18は、誘導加熱装置1の作動時にブッシング18の表面を40℃程度に冷却する。ブッシング18の材料としては、熱伝導率の高い材料を用いることが好ましく、銅や真鍮、アルミニウム等を使用することができる。中でも熱伝導率が極めて高いことから、銅を用いることが好ましい。
また、耐火材17とブッシング18との間に、溶融金属Mのリークを検出するリーク検知用銅板(図示せず)を配して、耐火材17に発生したクラックからリークした溶融金属Mを検出するように構成することが好ましい。また、ブッシング18自体にリーク検知用板としての機能を持たせてもよい。
上記ではプリメルトポット12に本発明の誘導加熱装置を設けた場合を例として説明したが、本発明の誘導加熱装置をメインポット11に設けた場合も同様である。
このように、誘導加熱装置における耐火材とブッシングとの間に断熱材を配したため、耐火材内に生じる応力を低減させてクラックの早期発生を抑制することができ、誘導加熱装置の寿命を向上させることができる。
(発明例)
以下、本発明の実施例について説明する。
図2に示した誘導加熱装置1を構成した。ここで、耐火材17はアルミナ系耐火物からなり、熱伝導率は4.8W/m・℃である。また、断熱材20は、セラミックス系シート材からなり、熱伝導率は0.09W/m・℃である。耐火材17、断熱材20およびブッシング18の厚さは、それぞれ60mm、6mmおよび6mmであり、耐火材17と断熱材20とは6mm厚のキャスタブル耐火材で接続した。また、コイル15とブッシング18との間には、空気層を20mm設けた。
(比較例)
発明例と同様に誘導加熱装置を構成した。ただし、耐火材17とブッシング18との間に断熱材20を配しなかった。また、耐火材17と断熱材20とは12mm厚のキャスタブル耐火材で接続した。これ以外の構成は、発明例と全て同じである。
<耐火材内の温度勾配>
図3は、発明例および比較例における耐火材17内の温度勾配を示しており、図3(a)は発明例、図3(b)は比較例についてのものである。この温度勾配は、各材料の熱伝導率や厚さから計算して得られたものである。
まず、図3(b)を参照すると、耐火材17の溶融金属用周回路16側の表面温度(浴温)と、耐火材17とキャスタブル耐火材との界面との温度差は399℃である。
これに対して、発明例については、耐火材17の溶融金属用周回路16側の表面温度(浴温)と、耐火材17とキャスタブル耐火材との界面との温度差は118℃である。すなわち、耐火材17とブッシング18との間に断熱材20を配したことによって、耐火材17における温度勾配が著しく低減されていることが分かる。
<耐火材内の応力分布>
図4は、発明例および比較例における、耐火材内の応力分布を示す図であり、図4(a)は発明例、図4(b)は比較例に対するものである。この図に示した応力分布は、温度勾配、熱伝導率および時間で計算して得られたものである。図4は、図4(b)の最大熱応力がかかる部位の熱応力を100とした場合の相対値で示した。
まず、図4(b)を参照すると、比較例の場合、非常に大きな熱応力が溶融金属用周回路16側の角部にて局所的に発生しているのがわかる。
これに対して、発明例においては、耐火材17全体に亘って、相対値55程度の熱応力が発生しているが、比較例のように、非常に大きな熱応力が局所的に発生することはない。
このように、発明例においては、耐火材17に発生する最大熱応力が大きく低減されており、また、局所的に非常に大きな熱応力が発生している箇所も存在しないことから、発明例においては、熱応力起因のクラックの早期発生を防止できることが期待できる。
本発明によれば、誘導加熱装置における耐火材とブッシングとの間に断熱材を配したため、耐火材内に生じる応力を低減させてクラックの発生を抑制することができ、誘導加熱装置の寿命を向上させることができるため、鉄鋼業において有用である。
1,13 誘導加熱装置
11 メインポット
12 プリメルトポット
14 鉄心
15 コイル
16 溶融金属用周回路16
17 耐火材
18 ブッシング
19 シンクロール
20 断熱材
100 溶融金属めっき設備
I 金属原料
M 溶融金属
S 被めっき体

Claims (6)

  1. 溶融した少なくとも亜鉛を含む金属を収容するメインポットと、該メインポットに前記溶融金属を供給するプリメルトポットとを備え、被めっき体を前記メインポット中の溶融金属に浸漬して前記被めっき体に金属めっきを施す溶融金属めっき設備における、前記プリメルトポットまたは前記メインポットに設けられた誘導加熱装置であって、鉄心と、該鉄心に巻き回されたコイルと、該コイルの周りを周回する、前記溶融金属が流通する溶融金属用周回路が形成された耐火材と、前記コイルと前記耐火材との間に配されたブッシングとを備え、原料金属を誘導加熱して前記溶融金属とする誘導加熱装置において、
    前記耐火材と前記ブッシングとの間に、該ブッシングの表面全てを覆うように断熱材を配したことを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 前記断熱材の熱伝導率が1.0W/m・℃以下である、請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記溶融金属がアルミニウムを含む、請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導加熱装置を備えるプリメルトポット。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導加熱装置を備えるメインポット。
  6. 請求項4に記載のプリメルトポットおよび/または請求項5に記載のメインポットを備える溶融金属めっき設備。
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