JPH08176527A - 抗菌防黴性表面処理組成物 - Google Patents

抗菌防黴性表面処理組成物

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JPH08176527A
JPH08176527A JP6320352A JP32035294A JPH08176527A JP H08176527 A JPH08176527 A JP H08176527A JP 6320352 A JP6320352 A JP 6320352A JP 32035294 A JP32035294 A JP 32035294A JP H08176527 A JPH08176527 A JP H08176527A
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JP
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antibacterial
group
compound
guanidyl
surface treatment
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JP6320352A
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English (en)
Inventor
Tsunetoshi Honda
常俊 本田
Akiko Azuma
彰子 東
Akira Nishihara
明 西原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (イ) 少なくとも2個のアルコキシ基を有する
ケイ素化合物、チタン化合物またはジルコニウム化合物
からなる皮膜形成成分 100重量部、および(ロ) グアニジ
ル基を有するアルコキシシランおよび/またはポリシロ
キサンで表面処理された親水性無機粉末 0.1〜50重量部
からなる、材料表面に抗菌防黴性を付与するための表面
処理組成物。好適には、親水性無機粉末は、平均粒子径
0.1 μm以下のシリカ、アルミナ、酸化亜鉛または酸化
チタンである。この表面処理組成物はさらに、(ハ) アル
コール、(ニ) 架橋促進剤、および(ハ) 水のうち1種もし
くは2種以上の成分を含有してもよい。 【効果】 種々の材料に、グアニジル基に基づく優れた
抗菌性を長期間にわたり付与できる。特に、これまで抗
菌剤の適用が難しかった金属や樹脂成形品に対しても抗
菌効果を持続できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材料表面に抗菌防黴性
(以下、単に抗菌性ということがある) を付与するため
の表面処理組成物に関する。この表面処理組成物は、種
々の材料、例えば繊維や織物、紙、建材やコンクリー
ト、ガラス、金属その他の無機物、合成および天然樹脂
等に抗菌防黴性を付与することができる。特に、金属や
樹脂成形体の表面に適用して持続性に優れた抗菌防黴性
を付与する透明塗料として有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、広範な分野で抗菌性製品が注目さ
れ、材料に持続的な抗菌性を付与する試みがなされてい
る。これまでの抗菌性付与方法としては、繊維やプラス
チック等の種々の材料に無機系抗菌剤を練り込む方法、
あるいは繊維や織物、紙などの表面を抗菌性成分を有す
るシランあるいはポリシロキサン化合物で処理する方法
がある。
【0003】無機系抗菌剤を練り込む方法としては、合
成繊維等に銀のような抗菌性金属を担持した無機粉末を
練り込み、持続的に抗菌性を付与する方法が提案されて
いる。しかし、この方法は抗菌剤が材料の内部に入り込
んでしまうため抗菌効果が低下し効率が悪い上、練り込
みが可能な材料にしか適用できず使用対象が限定され
る。例えば天然繊維などには応用できない。さらに、銀
イオンは人体に有害であるとされ、これが溶出して抗菌
効果が発現されることは好ましくない。
【0004】有機系の抗菌剤としては、クロロヘキシジ
ン、第4級アンモニウム塩等の含窒素化合物があるが、
可溶性のものが多くまた耐熱性に乏しいことから、単独
では練り込みあるいは表面処理に使用して、持続的な抗
菌性を付与することは困難である。
【0005】また、材料を表面処理することによって抗
菌性を持続的に付与できる抗菌防黴剤 (以下、単に抗菌
剤ということがある) として、本発明者らは先に、グア
ニジル基を有するアルコキシシランおよびポリシロキサ
ン化合物を提案した (特開平6−239877号公報、特開平
6−192428号公報) 。これらの抗菌剤は、材料表面との
反応性に優れる、あるいは材料表面に高分子膜を形成す
るため、繊維、織物、紙、建材、コンクリート等に対し
て持続的な抗菌性を付与できるが、金属や合成樹脂に対
しては表面への結合性、密着性が得にくいため、効果の
持続性が十分でない。従って、金属や合成樹脂に適用し
た場合にも抗菌効果が持続する表面処理剤が望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、種々
の材料に表面処理することにより好ましい抗菌性を付与
することが可能であり、効果の持続性が高い表面処理組
成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、抗菌性成分
であるグアニジル基を有するアルコキシシランおよび/
またはポリシロキサン化合物で処理したシリカ、アルミ
ナ、酸化亜鉛、酸化チタン等の親水性無機粉末と、成膜
成分としての少なくとも2個のアルコキシ基を有するケ
イ素化合物、チタン化合物またはジルコニウム化合物と
からなる組成物で、抗菌性付与の対象である材料を表面
処理することにより達成しうる。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、(イ) 少なくと
も2個のアルコキシ基を有するケイ素化合物、チタン化
合物またはジルコニウム化合物 100重量部、および(ロ)
グアニジル基を有するアルコキシシランおよび/または
ポリシロキサンで処理された親水性無機粉末 0.1〜50重
量部からなる、材料表面に抗菌防黴性を付与するための
表面処理組成物にある。
【0009】さらに、本発明は、上記表面処理組成物で
表面処理された抗菌防黴性物品にも関する。
【0010】本発明では、抗菌剤としてグアニジル基を
有するアルコキシシランおよび/またはポリシロキサン
を使用し、抗菌剤との結合性、密着性に優れる担体とし
てシリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタンのような親
水性無機粉末を、あらかじめ抗菌剤で表面処理してお
く。こうして得られた、抗菌性成分が固定された親水性
無機粉末を、少なくとも2個のアルコキシ基を有するケ
イ素化合物、チタン化合物またはジルコニウム化合物
(以下、アルコキシド化合物という場合がある)からな
る膜形成成分と共に、材料表面に塗膜としてコーティン
グすることによって、従来、持続的に薬剤を固着させる
ことの難しかった材料にも、効率よく持続的な抗菌性を
付与することができる。上記アルコキシド化合物は、ア
ルコキシ基の加水分解により架橋結合を生じ、膜を形成
するものである。このアルコキシド化合物は、抗菌剤が
固定された粉末成分が存在しても成膜性に優れ、安定し
た膜を形成するため、抗菌剤を含有する粉末を材料表面
に良好に保持できる。しかも、膜表面に多数の細孔を有
するため、抗菌性成分を含有する粉末と細菌類とが接触
しやすく、抗菌効果が大きい。また、抗菌性成分は粉末
に吸着あるいは結合しているため、抗菌効果を持続して
発揮することができる。
【0011】本発明表面処理組成物の成分(ロ) で使用す
る親水性無機粉末としては、表面に親水性基を有してい
る無機粉末であれば特に限定されないが、シリカ、アル
ミナ、酸化亜鉛、酸化チタンなどの金属酸化物が好まし
い。
【0012】使用する親水性無機粉末成分は、平均粒子
径が0.1 μm以下の超微粒子であると、単位重量あたり
の表面積が大きくなることから、抗菌剤を吸着、結合さ
せる上で有利である。また、このような超微粒子は可視
光の透過を妨げないことから塗膜に透明性が得られ、フ
ィルムやガラスなど透明性が要求される種々の用途にお
いて好ましい。
【0013】この平均粒子径0.1 μm以下の親水性無機
粉末が、酸化亜鉛または酸化チタンからなるものである
場合には、可視光域での透明性に加えて紫外線遮断能も
有している。従ってガラスや繊維などにおいて、紫外線
遮断能が要求される場合の抗菌性付与に有利である。
【0014】本発明表面処理組成物の成分(ロ) で使用す
る抗菌剤は、グアニジル基を有するアルコキシシランお
よび/またはグアニジル基を有するポリシロキサン化合
物である。これらは単独で材料の表面処理に使用して
も、材料表面との反応性に優れていたり、高分子の膜を
材料表面に形成するため、繊維や織物、紙、建材やコン
クリートなどの材料に持続的な抗菌性を付与することが
可能であるが、本発明によれば、さらに金属や合成樹脂
に対しても抗菌性の保持効果が高い。グアニジル基を有
するアルコキシシラン、グアニジル基を有するポリシロ
キサン化合物では、グアニジル基により抗菌性が発揮さ
れる。
【0015】グアニジル基を有するアルコキシシランと
しては下記一般式: X123−Si−Y−NHC(=NH)NHZ1 で示されるアルコキシシランが好適である。上記式中、
1 〜X3 はC1 〜C5のアルキル基(例、メチル基、
エチル基)またはアルコキシ基 (例、メトキシ基、エト
キシ基) を意味し、X1 〜X3 の少なくとも1つ、好ま
しくは2つ以上がC1 〜C5 のアルコキシ基である。Y
はC1 〜C20のアルキレン基を意味し、Z1 は−CNま
たは−C (=NH) NHZ2 を意味し、Z2 は水素、C
1 〜C20のアルキル基、置換または非置換のフェニル基
を意味する。Z2 のC1 〜C20のアルキル基としては、
メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、デシル、エイコ
シル基などがあり、フェニル基はフッ素や塩素などのハ
ロゲン、トリフルオロメチル基等で置換されていてもよ
い。上記アルコキシシランはグアニジル基に酸が付加し
た酸付加塩の形態で使用することもできる。
【0016】このようなグアニジル基含有アルコキシシ
ランは特開平5−247066号公報記載の方法により製造す
ることができる。この方法では、X123−Si−Y
−NH2 で示されるアミノシラン化合物を出発物質と
し、これにNC−N=C(SCH3 )NH2 またはNaN
(CN)2 を反応させて、上記一般式においてZ1 が−
CNであるシアノグアニジル基含有シラン化合物を合成
する。Z1 がビグアニジル基であるシラン化合物は、こ
のシアノグアニジル基含有シラン化合物を第1アミンと
反応させることにより合成できる。
【0017】グアニジル基含有アルコキシシランの好適
な具体的としては、次のような化合物が例示される。
【0018】(C25O)3Si(CH2)3NHC(=NH)
NHZ1・HCl 上記式においてZ1 =−CNである化合物:<1> 上記式においてZ1 =−C(=NH)NHZ2 (Z2 はp
−クロロフェニル基)である化合物:<2> グアニジル基を含有するポリシロキサンは、一般式−X
YSiO− (式中、XはC1 〜C5 のアルキル基、Yは
グアニジル基を含む1価の基) で示されるグアニジル基
含有構成単位をポリシロキサン分子中に有する。ポリシ
ロキサン1分子中のグアニジル基含有構成単位の数は特
に制限されず、またその位置も連鎖内、連鎖末端あるい
は側鎖であってもよい。このようなポリシロキサンは特
開昭6−192428号に記載の方法によって製造することが
できる。この方法では、末端または側鎖にアミノ基を有
するポリシロキサン (例、ジメチルポリシロキサン) を
出発物質とし、上記のシラン化合物の合成と同様の反応
を利用して、アミノ基にシアノグアニジル基を導入し、
さらに必要であればシアノグアニジル基をビグアニジル
基に転化させることにより合成できる。別の方法とし
て、シリコーンの合成時に、原料シラン化合物の一部に
グアニジル基を含有するシラン化合物を用いることによ
って、連鎖内にグアニジル基含有構成単位−XYSiO
−を有するポリシロキサンを得ることもできる。
【0019】グアニジル基含有ポリシロキサンは、作業
性の面などから、25℃における粘度が100 〜1,000,000
センチストークス(cSt) 、好ましくは50〜100,000cStの
ものを使用することが好ましい。このポリシロキサンも
グアニジル基に酸が付加した酸付加塩であってもよい。
【0020】グアニジル基を含有するポリシロキサンの
好適具体例には、下記一般式で示されるものがある。
【0021】
【化1】
【0022】上記式中、mは平均で20、n=3、Aは下
記式(1) もしくは(2) で示されるグアニジル基を含有す
る基、またはアミノ基 (−NH2 ) であり、Aの約50%
がグアニジル基を含有する基である。
【0023】
【化2】
【0024】グアニジル基含有基として式(1) の基を有
するポリシロキサン:<3> グアニジル基含有基として式(2) を基を有するポリシロ
キサン:<4> 抗菌性成分で親水性無機粉末を表面処理する方法には、
抗菌剤を適当な溶剤に溶解または分散させ、これに無機
粉末を浸漬した後、溶媒を留去する方法がある。または
ミキサー等で無機粉末を攪拌し、ここに抗菌剤を溶かし
た溶剤を滴下し、その後乾燥することによって行うこと
も可能である。処理温度は0〜180 ℃、好ましくは60〜
100 ℃である。無機粉末表面と抗菌剤の結合性、密着性
を向上させるには、処理の過程で熱をかけることが好ま
しい。
【0025】抗菌剤を溶解するのに使用する溶剤として
は、水の他、エタノール、プロパノール等のアルコール
類、酢酸エチル等のエステル類、テトラヒドロフラン等
のエーテル類、トルエン等の炭化水素類が挙げられる。
【0026】無機粉末に対する抗菌剤の割合は、通常は
0.1 〜50重量%、好ましくは0.5 〜20重量%である。
【0027】本発明で使用する成分(イ) は少なくとも2
個のアルコキシ基を有する、ケイ素化合物、チタン化合
物またはジルコニウム化合物である。
【0028】ケイ素化合物の例としては、テトラメトキ
シシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリ
エトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イ
ソブチルトリメトキシシラン等、ならびにシランカップ
リング剤として知られる官能基を有するアルコキシシラ
ン化合物、例えばγ−アミノプロピルエトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、などが挙げられ、特にテトラメトキ
シシラン、テトラエトキシシランが好適である。
【0029】また、成分(イ) として使用できる少なくと
も2個のアルコシキ基を有するチタン化合物およびジル
コニウム化合物の例には、チタニウムテトラエトキシ
ド、チタニウムテトラプロポキシド、ジルコニウムテト
ラエトキシド、ジルコニウムテトラプロポキシドなどの
チタン酸およびジルコン酸エステル類がある。
【0030】これらの化合物は膜形成性であり、抗菌性
成分を含有する無機粉末を、抗菌処理する材料の表面に
塗膜として固着させることができる。膜を形成する成分
として樹脂を使用した場合には、粉末成分のほとんどが
樹脂膜の内部に埋まってしまい、良好な抗菌性が得難い
が、アルコキシド化合物の場合、形成された膜の表面に
細孔が数多く存在するため、粉末成分に結合あるいは吸
着している抗菌剤と細菌類との接触が図れ、良好な抗菌
性が得られるという特徴を有している。また、粉末成分
の存在によりアルコキシドの架橋反応が阻害されること
がないため、成膜性に優れ、膜の安定性が高く、抗菌効
果の持続性も著しく向上する。
【0031】本発明表面処理組成物は、成分(イ) および
(ロ) を混合することによって得られる。成分(イ) と成分
(ロ) の混合割合は、成分(イ) 100 重量部に対して成分
(ロ) が0.1〜50重量部、好ましくは0.5 〜20重量部であ
る。成分(ロ) の量がこれより少ないと良好な抗菌性が得
られにくく、また、これより多いと成膜しにくい。
【0032】また、成分(イ) および成分(ロ) のみの混合
物でも表面処理組成物を得ることができるが、(ハ) 溶媒
を使用することで材料への処理に適した粘度に調整する
ことができる。溶媒としては、溶解性、安定性に優れた
アルコール類を用いることができる。具体的にはメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、n−ヘキサノール等があり、特にメタノール、エタ
ノールが好ましい。溶媒の使用量は成分(イ) 100 重量部
に対して10〜10000 重量部の範囲が適当である。表面処
理の対象、処理方法、成分(ロ) の量などに応じて上記範
囲内で選択することができる。
【0033】さらに、本発明の表面処理組成物には、ア
ルコール溶媒以外の任意成分も存在させることができ
る。このような任意成分の例には、(ニ) 架橋促進剤およ
び(ホ)水があり、これらの1種もしくは2種以上の成分
を使用することができる。架橋促進剤は、アルコキシ基
の加水分解による架橋反応を促進する1種の触媒であ
る。このような架橋促進剤の例としては、塩酸、硝酸等
の無機酸類、酢酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸
類、ならびにアミンやアルカリ等の有機もしくは無機塩
基類を挙げることができる。架橋促進剤を添加する場
合、その最適使用量は架橋促進剤の種類によっても異な
るが、一般に成分(イ) 100 重量部に対して50重量部以下
の量で使用する。前述したように、成分(イ) の膜形成は
アルコキシ基の加水分解による架橋結合により生じる。
従って、水が存在すると加水分解が促進され、膜が迅速
に形成されるので、所望により水を添加してもよい。た
だし、水を添加しなくても空気中の水分によりアルコキ
シシランの加水分解は十分に進行する。水を添加する場
合、その添加量は成分(イ) 100 重量部に対して50重量部
までの範囲が適当である。これより多いと成分(イ) が分
離する等の問題が生じる。
【0034】本発明の表面処理組成物は、前述したアル
コキシド成分(イ) および抗菌剤で処理した親水性無機粉
末成分(ロ) 、ならびに必要に応じ、任意成分(ハ) 〜(ホ)
の1種もしくは2種以上を混合することにより調製され
る。各成分はいずれも2種以上の混合物であってもよ
い。この表面処理組成物は、その他の任意成分を少量さ
らに含有してもよい。このような添加成分としては、各
成分の溶解性または安定性を高める助剤などがある。
【0035】本発明の表面処理組成物による材料の表面
処理は、浸漬、噴霧、塗布などの通常の表面処理方法で
実施すればよい。また、表面処理した後の加熱乾燥は、
生成した膜の材料への結合を強固にする上で有効であ
る。表面処理が適用される材料としては、金属、樹脂成
形体、ガラス、紙、コンクリート、天然または合成繊維
等の多様な材料が可能である。特に、従来の抗菌性付与
方法では持続性の点で問題があった金属、樹脂成形体に
対しても、持続性に優れた抗菌効果を付与しうる。
【0036】以下に実施例を示すがこれらは本発明を限
定するものではない。
【0037】
【実施例】
【0038】
【実施例1】グアニジル基を有するアルコキシシランと
して前記化合物<1>を使用し、この化合物 2.0gをエ
タノール10gに溶解した。この溶液を、平均粒径0.05μ
mのシリカ粉末 (アエロジル#200 、日本アエロジル社
製) 20gをミキサー中で攪拌下、室温で滴下し、得られ
た粉末を80℃で2時間乾燥した。乾燥して得られた粉末
の2gをテトラエトキシシラン20gと混合し、塗料を調
製した。
【0039】この塗料を50×50×2mmのアクリル板には
けを使って塗布し、80℃で30分間乾燥した。
【0040】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した。この
アクリル板の抗菌性は以下のようにして試験した。
【0041】抗菌性試験 抗菌性を試験すべきアクリル板を滅菌済容器に入れ、菌
懸濁液 (試験菌:クレブシエラ・ニューモニエ (Klebsi
ella pneumoniae) 0.1ml (菌数:約2.0 ×107個/ml)
を接種し、恒温培養器内で35℃にて18時間静置培養し
た。容器に滅菌水10mlを加え、振盪して水中に分散した
生菌数を測定したところ、生菌は認められなかった。
【0042】
【実施例2】実施例1で乾燥後に得られた粉末2gをテ
トラエトキシシラン10g、エタノール20g、水2g、1
N塩酸0.1 gと混合し、塗料を調製した。
【0043】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0044】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0045】
【実施例3】前記<2>のグアニジル基含有アルコキシ
シラン5.0 gをエタノール10gに溶解し、この溶液を、
平均粒径0.03μmのシリカ粉末 (Al-oxide c、日本アエ
ロジル社製) 20gをミキサー中で攪拌下、室温で滴下
し、得られた粉末を80℃で2時間乾燥した。乾燥した粉
末の1.5 gをテトラメトキシシラン10g、メタノール20
g、水4g、トリエチルアミン0.1 gと混合し、塗料を
調製した。
【0046】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0047】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0048】
【実施例4】前記<2>のグアニジル基含有アルコキシ
シラン2.0 gをエタノール10gに溶解し、この溶液を、
平均粒径0.03μmの酸化亜鉛粉末 (F-60、三菱マテリア
ル社製) 10gをミキサー中で攪拌下、室温で滴下した。
得られた粉末を80℃で2時間乾燥した後、この2.0 gを
テトラエトキシシラン10g、メタノール20g、水2g、
1N塩酸0.1 gと混合し、塗料を調製した。
【0049】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0050】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0051】
【実施例5】グアニジル基を有するポリシロキサンとし
て、前記化合物<3>を使用し、この化合物2.0 gをイ
ソプロパノール4gに溶解した。この溶液を、平均粒子
径0.06μmの酸化チタン粉末 (p-25、日本アエロジル社
製) 20gをミキサー中で攪拌下、室温で滴下した。得ら
れた粉末を80℃で2時間乾燥した後、この4.5 gをγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン10g、イソプ
ロパノール20g、水1g、酢酸0.1 gと混合し、塗料を
調製した。
【0052】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0053】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0054】
【実施例6】前記<4>のグアニジル基含有ポリシロキ
サン5.0 gをイソプロパノール10gに溶解して得られた
溶液を、粒径0.5 μmのシリカ粉末50gをミキサー中で
攪拌下、室温で滴下した。得られた粉末を80℃で2時間
乾燥した後、この20gをテトラエトキシシラン100 g、
エタノール200 g、水10g、1N塩酸2gと混合し、塗
料を調製した。
【0055】この塗料を50×50mmのアルミ箔に2回繰り
返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0056】得られたアルミ箔を200 mlの水中に1週間
浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実施
例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認め
られなかった。
【0057】
【実施例7】実施例2において得られたアクリル板を、
200 mlの水中に1週間浸漬した後、取り出し、80℃で30
分間乾燥した。これをポテトデキストロース寒天培地上
に置き、黴の胞子液 (試験菌:アスペルギルス・ニガー
(Aspergillus niger) 0.1ml(胞子数:約2.0 ×104
/ml) を接種し、恒温培養器内で30℃にて2週間静置培
養した。黴の発育を観察したところ、アクリル板上に黴
は発育せず、当初の美観を維持していた。
【0058】
【実施例8】実施例6で得られたアルミ箔を200 mlの水
中に1週間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥
し、ポテトデキストロース寒天培地上に置き、黴の胞子
液 (試験菌:アスペルギルス・ニガー (Aspergillus ni
ger) 0.1ml (胞子数:2.0 ×104 個/ml) を接種し、恒
温培養器内で30℃にて2週間静置培養した。黴の発育を
観察したところ、アルミ箔上に黴は発育せず、当初の美
観を維持していた。
【0059】
【実施例9】前記<2>のグアニジル基含有アルコキシ
シラン2.0 gをエタノール10gに溶解し、これを粒径0.
5 μmのシリカ粉末20gをミキサー中で攪拌下、室温で
滴下した。得られた粉末を80℃で2時間乾燥した後、こ
の2gをジルコニウムテトラエトキシド10g、エタノー
ル20g、水2g、1N塩酸0.1 gと混合し、塗料を調製
した。
【0060】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0061】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0062】
【実施例10】前記<4>のグアニジル基含有ポリシロキ
サン2.0 gをイソプロパノール10gに溶解し、この溶液
を、粒径0.5 μmのチタニア粉末20gをミキサー中で攪
拌下、室温で滴下した。得られた粉末を80℃で2時間乾
燥した後、この2gをチタニウムテトラエトキシド10
g、エタノール20g、水2g、1N塩酸0.1 gと混合
し、塗料を調製した。
【0063】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0064】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌は認
められなかった。
【0065】
【実施例11】実施例3において得られたアクリル板に、
1000ml/分の流量で5時間流水を板の表面に流した後、
80℃で30分間乾燥し、表面を観察したところ、外観に変
化はなかった。この板を実施例1と同様にして抗菌性を
試験したところ、生菌数は認められなかった。
【0066】(比較例1)前記<2>のグアニジル基含有
アルコキシシラン5.0 gをエタノール10gに溶解し、塗
料を調製した。
【0067】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0068】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、
実施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌数
は3.1×103 個/mlであった。
【0069】(比較例2)前記<4>のグアニジル基含有
ポリシロキサン5.0 gをイソプロパノール10gに溶解
し、塗料を調製した。
【0070】この塗料を50×50mmのアルミ箔に2回繰り
返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0071】得られたアルミ箔を200 mlの水中に1週間
浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実施
例1と同様にして生菌数を測定したところ、生菌数は2.
9 ×104 個/mlであった。
【0072】(比較例3)実施例2で得られた粉末1.5 g
をアクリル樹脂9.0 g、イソプロパノール10g、キシレ
ン10gに溶解し、塗料を調製した。
【0073】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。得られた
アクリル板を実施例1と同様にして抗菌性を試験したと
ころ、生菌数は5.1 ×10個/mlであった。
【0074】(比較例4)実施例4で得られた粉末2gを
アクリル樹脂9.0 g、イソプロパノール10g、キシレン
10gに溶解し、塗料を調製した。
【0075】この塗料を25×65×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、100 ℃で1時間乾燥した。
【0076】得られたアクリル板を実施例1と同様にし
て抗菌性を試験したところ、生菌数は1.1 ×102 個/ml
であった。
【0077】(比較例5)前記<2>のグアニジル基含有
アルコキシシラン1.0 gとテトラメトキシシラン10g、
メタノール20g、水4g、トリエチルアミン0.1 gと混
合し、塗料を調製した。
【0078】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、80℃で30分間乾燥した。
【0079】得られたアクリル板に1000ml/分の流量で
5時間流水を板の表面に流した後、80℃で30分間乾燥
し、表面を観察したところ、部分的に剥離している箇所
が多数認められた。この板を実施例1と同様にして抗菌
性を試験したところ、生菌数は3.8 ×103 個/mlであっ
た。
【0080】(比較例6)実施例4で乾燥後に得られた粉
末2.0 gをアクリル樹脂9.0 g、メタノール5g、キシ
レン5gと混合し、塗料を調製した。
【0081】この塗料を50×50×2mmのアクリル板に2
回繰り返して噴霧し、100 ℃で10分間乾燥した。
【0082】得られたアクリル板を200 mlの水中に1週
間浸漬した後、取り出し、80℃で30分間乾燥した後、実
施例1と同様にして抗菌性を試験したところ、生菌数は
7.1×104 個/mlであった。
【0083】
【発明の効果】本発明の表面処理組成物により材料を表
面処理すると、グアニジル基含有抗菌剤を固定した粉末
を皮膜形成成分と共に、材料表面に安定した皮膜として
形成できるので、従来の方法では抗菌剤を長時間固着さ
せておくことが困難であった材料に対しても抗菌性を長
期間維持することができる。しかも、本発明で使用する
皮膜形成成分は、表面に多孔を有するため、抗菌剤の効
果を十分に発揮させることができる。このように本発明
の表面処理組成物は、多様な材料に対して、グアニジル
基に基づく優れた抗菌防黴性を長期にわたり保持するこ
とができるという、顕著な効果を有するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ) 少なくとも2個のアルコキシ基を有
    する、ケイ素化合物、チタン化合物またはジルコニウム
    化合物 100重量部、および(ロ) グアニジル基を有するア
    ルコキシシランおよび/またはポリシロキサンで処理さ
    れた親水性無機粉末 0.1〜50重量部からなる、材料表面
    に抗菌防黴性を付与するための表面処理組成物。
  2. 【請求項2】 親水性無機粉末が、シリカ、アルミナ、
    酸化亜鉛または酸化チタンである請求項1記載の表面処
    理組成物。
  3. 【請求項3】 親水性無機粉末が、平均粒子径0.1 μm
    以下のシリカ、アルミナ、酸化亜鉛または酸化チタンで
    ある、透明性に優れた被膜を形成しうる請求項1または
    2に記載の表面処理組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、(ハ) アルコール、(ニ) 架橋促進
    剤、および(ハ) 水からなる群から選ばれた1種もしくは
    2種以上の成分を含有する請求項1〜3のいずれかに記
    載の表面処理組成物。
  5. 【請求項5】 (イ) 少なくとも2個のアルコキシ基を有
    する、ケイ素化合物、チタン化合物またはジルコニウム
    化合物 100重量部、および(ロ) グアニジル基を有するア
    ルコキシシランおよび/またはポリシロキサンで処理さ
    れた親水性無機粉末0.1 〜50重量部からなる表面処理組
    成物で表面処理された抗菌防黴性物品。
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