JP2003013007A - コーティング用組成物及びそれを用いてなる建材 - Google Patents
コーティング用組成物及びそれを用いてなる建材Info
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- JP2003013007A JP2003013007A JP2001198365A JP2001198365A JP2003013007A JP 2003013007 A JP2003013007 A JP 2003013007A JP 2001198365 A JP2001198365 A JP 2001198365A JP 2001198365 A JP2001198365 A JP 2001198365A JP 2003013007 A JP2003013007 A JP 2003013007A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材との接着性、及び常温での保存安定性に
優れ、さらには基材の表面の防汚性、セルフクリーニン
グ性に優れたコーティング用組成物、該組成物による塗
膜が形成された建材の提供。 【解決手段】 コロイダルシリカ、アルコキシシラン類
の2種以上から選ばれた混合物、及びテトラアルコキシ
シランを反応させてなるバインダー100重量部に対
し、光触媒酸化チタン25〜150重量部を配合させて
なるコーティング用組成物、該組成物による塗膜が形成
された建材にて提供。
優れ、さらには基材の表面の防汚性、セルフクリーニン
グ性に優れたコーティング用組成物、該組成物による塗
膜が形成された建材の提供。 【解決手段】 コロイダルシリカ、アルコキシシラン類
の2種以上から選ばれた混合物、及びテトラアルコキシ
シランを反応させてなるバインダー100重量部に対
し、光触媒酸化チタン25〜150重量部を配合させて
なるコーティング用組成物、該組成物による塗膜が形成
された建材にて提供。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーティング用組
成物及びそれを用いてなる建材に関し、さらに詳しく
は、無機基材との接着性、及び常温での保存安定性に優
れ、さらには無機基材の表面の防汚性、セルフクリーニ
ング性に優れたコーティング用組成物及びそれの塗膜が
形成させてなる建材に関する。
成物及びそれを用いてなる建材に関し、さらに詳しく
は、無機基材との接着性、及び常温での保存安定性に優
れ、さらには無機基材の表面の防汚性、セルフクリーニ
ング性に優れたコーティング用組成物及びそれの塗膜が
形成させてなる建材に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、生活関連資材、建築内外装材、道
路関係資材等においては、大気中の塵、埃のほか、排気
ガス、タバコのヤニ、さらには黴・藻の発生による汚れ
の付着が問題視されている。例えば建築内外装材に至っ
ては建築様式や住宅環境の変化に伴い、建築後1〜2年
で汚染される等の被害が増大している。そこで、このよ
うに多様化した汚染物質の防汚対策として、光エネルギ
ーにより半永久的に汚れ成分を分解、無害化する光触媒
酸化チタン含有したコーティング材料の利用が提案され
るようになった。例えば、金属の酸化物、及び/または
水酸化物のゾルと光触媒の粉末またはゾルに対し、少量
のシラン化合物を添加することにより常温での保存安定
性が得られる光触媒コーティング材が提案されている。
(特開平9−310039号公報) しかしながら、上記方法による光触媒コーティング材
は、無機基材との接着力が弱く接着層を設けることが必
須である欠点を有していた。一方、ケイ酸アルカリ、及
びコロイダルシリカの群から選ばれる少なくとも1種、
光触媒酸化チタン、並びにシラン化合物を配合してなる
無機基材との接着性に優れたコーティング組成物が提案
されている。(特開2000−212473号公報) しかしながら、上記方法によるコーティング組成物は、
常温保存中にシラン化合物のゲル化が起こるなど保存安
定性については十分とはいえなかった。さらに繊維状の
光触媒酸化チタンが必須であるなど極めて限定されるも
のであった。
路関係資材等においては、大気中の塵、埃のほか、排気
ガス、タバコのヤニ、さらには黴・藻の発生による汚れ
の付着が問題視されている。例えば建築内外装材に至っ
ては建築様式や住宅環境の変化に伴い、建築後1〜2年
で汚染される等の被害が増大している。そこで、このよ
うに多様化した汚染物質の防汚対策として、光エネルギ
ーにより半永久的に汚れ成分を分解、無害化する光触媒
酸化チタン含有したコーティング材料の利用が提案され
るようになった。例えば、金属の酸化物、及び/または
水酸化物のゾルと光触媒の粉末またはゾルに対し、少量
のシラン化合物を添加することにより常温での保存安定
性が得られる光触媒コーティング材が提案されている。
(特開平9−310039号公報) しかしながら、上記方法による光触媒コーティング材
は、無機基材との接着力が弱く接着層を設けることが必
須である欠点を有していた。一方、ケイ酸アルカリ、及
びコロイダルシリカの群から選ばれる少なくとも1種、
光触媒酸化チタン、並びにシラン化合物を配合してなる
無機基材との接着性に優れたコーティング組成物が提案
されている。(特開2000−212473号公報) しかしながら、上記方法によるコーティング組成物は、
常温保存中にシラン化合物のゲル化が起こるなど保存安
定性については十分とはいえなかった。さらに繊維状の
光触媒酸化チタンが必須であるなど極めて限定されるも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑み、無機基材との接着性、及び常温での保存安定
性に優れ、さらには無機基材の表面の防汚性、セルフク
リーニング性に優れたコーティング用組成物、および該
組成物による塗膜が形成させてなる建材を提供すること
を課題とする。
点に鑑み、無機基材との接着性、及び常温での保存安定
性に優れ、さらには無機基材の表面の防汚性、セルフク
リーニング性に優れたコーティング用組成物、および該
組成物による塗膜が形成させてなる建材を提供すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、コロイダルシリ
カ、特定のアルコキシシラン類の2種以上から選ばれた
混合物、及び特定のテトラアルコキシシランを反応させ
て得られるシリコーン系バインダーに、光触媒酸化チタ
ンを配合させてなるコーティング用組成物を製造したと
ころ、それを塗膜として用いた建材が良好な結果を与え
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、コロイダルシリ
カ、特定のアルコキシシラン類の2種以上から選ばれた
混合物、及び特定のテトラアルコキシシランを反応させ
て得られるシリコーン系バインダーに、光触媒酸化チタ
ンを配合させてなるコーティング用組成物を製造したと
ころ、それを塗膜として用いた建材が良好な結果を与え
ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
コロイダルシリカ(A)と、下記の一般式(1)で示さ
れるアルコキシシラン類の2種以上からなる混合物
(B)と、下記の一般式(2)で示されるテトラアルコ
キシシラン(C)とを反応させて得られるシリコーン系
バインダー(D)に対し、光触媒酸化チタン(E)を配
合させてなることを特徴とするコーティング用組成物が
提供される。
コロイダルシリカ(A)と、下記の一般式(1)で示さ
れるアルコキシシラン類の2種以上からなる混合物
(B)と、下記の一般式(2)で示されるテトラアルコ
キシシラン(C)とを反応させて得られるシリコーン系
バインダー(D)に対し、光触媒酸化チタン(E)を配
合させてなることを特徴とするコーティング用組成物が
提供される。
【0006】
SiR1 n(OR2)4−n (1)
〔式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、
フェニル基、またはアミノ基、メタクリロキシ基、グリ
シドキシ基若しくはアミノアルキルアミノ基で置換され
た炭素数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素数1〜
8のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基で置
換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは1〜3
の整数を表す。〕
フェニル基、またはアミノ基、メタクリロキシ基、グリ
シドキシ基若しくはアミノアルキルアミノ基で置換され
た炭素数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素数1〜
8のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基で置
換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは1〜3
の整数を表す。〕
【0007】
Si(OR2)4 (2)
〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数
1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアル
キル基を表す。〕
1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアル
キル基を表す。〕
【0008】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、一般式(1)中のR1がγ−グリシド
キシプロピル基であるアルコキシシラン類が、混合物
(B)の中に20〜80重量%含まれることを特徴とす
るコーティング用組成物が提供される。
の発明において、一般式(1)中のR1がγ−グリシド
キシプロピル基であるアルコキシシラン類が、混合物
(B)の中に20〜80重量%含まれることを特徴とす
るコーティング用組成物が提供される。
【0009】また、本発明の第3の発明によれば、第1
又は2のいずれかの発明において、光触媒酸化チタン
(D)がアナターゼ型酸化チタンであることを特徴とす
るコーティング用組成物が提供される。
又は2のいずれかの発明において、光触媒酸化チタン
(D)がアナターゼ型酸化チタンであることを特徴とす
るコーティング用組成物が提供される。
【0010】また、本発明の第4の発明によれば、第1
〜3のいずれかの発明において、シリコーン系バインダ
ー(D)における各成分の含有量は、コロイダルシリカ
(A)が10〜40重量%、一般式(1)で示されるア
ルコキシシラン類の2種以上からなる混合物(B)が3
5〜75重量%、及び一般式(2)で示されるテトラア
ルコキシシラン(C)が10〜30重量%であることを
特徴とするコーティング用組成物が提供される。
〜3のいずれかの発明において、シリコーン系バインダ
ー(D)における各成分の含有量は、コロイダルシリカ
(A)が10〜40重量%、一般式(1)で示されるア
ルコキシシラン類の2種以上からなる混合物(B)が3
5〜75重量%、及び一般式(2)で示されるテトラア
ルコキシシラン(C)が10〜30重量%であることを
特徴とするコーティング用組成物が提供される。
【0011】また、本発明の第5の発明によれば、第1
〜4のいずれかの発明において、光触媒酸化チタン
(E)の配合量は、シリコーン系バインダー(D)10
0重量部に対して、25〜150重量部であることを特
徴とするコーティング用組成物が提供される。
〜4のいずれかの発明において、光触媒酸化チタン
(E)の配合量は、シリコーン系バインダー(D)10
0重量部に対して、25〜150重量部であることを特
徴とするコーティング用組成物が提供される。
【0012】また、本発明の第6の発明によれば、第1
〜5のいずれかの発明において、更に、リン酸2水素ナ
トリウム・2水和物(E)0.05〜5重量部を配合さ
せてなることを特徴とするコーティング用組成物が提供
される。
〜5のいずれかの発明において、更に、リン酸2水素ナ
トリウム・2水和物(E)0.05〜5重量部を配合さ
せてなることを特徴とするコーティング用組成物が提供
される。
【0013】また、本発明の第7の発明によれば、第1
〜6のいずれかの発明において、更に、重量平均分子量
300〜300,000のポリジオルガノシロキサン−
ポリオキシアルキレン共重合体(F)0.05〜25重
量部を配合させてなることを特徴とするコーティング用
組成物が提供される。
〜6のいずれかの発明において、更に、重量平均分子量
300〜300,000のポリジオルガノシロキサン−
ポリオキシアルキレン共重合体(F)0.05〜25重
量部を配合させてなることを特徴とするコーティング用
組成物が提供される。
【0014】また、本発明の第8の発明によれば、第1
〜7のいずれかの発明に記載のコーティング用組成物に
よる塗膜が形成させてなる建材が提供される。
〜7のいずれかの発明に記載のコーティング用組成物に
よる塗膜が形成させてなる建材が提供される。
【0015】
【発明の実施の態様】以下、本発明のコーティング用組
成物及びそれの塗膜が形成させてなる建材について、各
項目毎に、詳細に説明する。
成物及びそれの塗膜が形成させてなる建材について、各
項目毎に、詳細に説明する。
【0016】1.コロイダルシリカ(A)
本発明において用いられるコロイダルシリカ(A)と
は、通常分散液として用いられ、シリカ含有量15〜4
5重量%の水系コロイド状分散液、オルガノシリカゾル
を例示できる。例えば、市販品としてスノーテックス
(日産化学製)、ルドックス(デュポン製)、ナルコア
グ(ナショナルアルミネート製)、サイトロン(モンサ
ント・ケミカル製)等があげられるがこれに限定される
ものではない。
は、通常分散液として用いられ、シリカ含有量15〜4
5重量%の水系コロイド状分散液、オルガノシリカゾル
を例示できる。例えば、市販品としてスノーテックス
(日産化学製)、ルドックス(デュポン製)、ナルコア
グ(ナショナルアルミネート製)、サイトロン(モンサ
ント・ケミカル製)等があげられるがこれに限定される
ものではない。
【0017】2.アルコキシシラン類の2種以上から選
ばれた混合物(B) 本発明において用いられるアルコキシシラン類の2種以
上から選ばれた混合物(B)とは、下記の一般式(1)
のアルコキシシラン2種以上から選ばれた混合物が示さ
れる。
ばれた混合物(B) 本発明において用いられるアルコキシシラン類の2種以
上から選ばれた混合物(B)とは、下記の一般式(1)
のアルコキシシラン2種以上から選ばれた混合物が示さ
れる。
【0018】
SiR1 n(OR2)4−n (1)
式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、フ
ェニル基、またはアミノアルキル基、メタクリロキシア
ルキル基、グリシドキシアルキル基、ポリオキシアルキ
レン基若しくはポリオキシアルキレンアルキル基を表
し、R2は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数1〜
8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル
基を表し、nは1〜3の整数を表す。
ェニル基、またはアミノアルキル基、メタクリロキシア
ルキル基、グリシドキシアルキル基、ポリオキシアルキ
レン基若しくはポリオキシアルキレンアルキル基を表
し、R2は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数1〜
8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル
基を表し、nは1〜3の整数を表す。
【0019】例えば、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシ
シラン、ジメチルジブトキシシラン、メチルエチルジメ
トキシシラン、メチルエチルジプロポキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−アミノプロピルエチルジエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルフェニルジエトキシシラン、2
−アミノ−1−メチルエチルトリエトキシシラン、N−
メチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
ブチル−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリイソブト
キシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチル
トリイソブトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシ
ラン、ジメチルジイソブトキシシラン、メチルエチルイ
ソプロポキシシラン、メチルエチルイソブトキシシラン
等から選択される2種以上の混合物が挙げられる。ま
た、これらのアルコキシシランが加水分解して脱水縮合
した加水分解生成物も使用可能である。
ルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、
エチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシ
シラン、ジメチルジブトキシシラン、メチルエチルジメ
トキシシラン、メチルエチルジプロポキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−アミノプロピルエチルジエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルフェニルジエトキシシラン、2
−アミノ−1−メチルエチルトリエトキシシラン、N−
メチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
ブチル−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、
メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリイソブト
キシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチル
トリイソブトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシ
ラン、ジメチルジイソブトキシシラン、メチルエチルイ
ソプロポキシシラン、メチルエチルイソブトキシシラン
等から選択される2種以上の混合物が挙げられる。ま
た、これらのアルコキシシランが加水分解して脱水縮合
した加水分解生成物も使用可能である。
【0020】なお、アルコキシシランが1種類ではコー
ティング用組成物における保存安定性が得られないので
好ましくない。また、これら混合物のうち一般式(1)
中のR1がγ−グリシドキシプロピル基であるアルコキ
シシラン類が20〜80重量%、好ましくは30〜70
重量%であることがコーティング用組成物における接着
性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニング性
に優れるので望ましい。
ティング用組成物における保存安定性が得られないので
好ましくない。また、これら混合物のうち一般式(1)
中のR1がγ−グリシドキシプロピル基であるアルコキ
シシラン類が20〜80重量%、好ましくは30〜70
重量%であることがコーティング用組成物における接着
性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニング性
に優れるので望ましい。
【0021】3.テトラアルコキシシラン(C)
本発明において用いられるテトラアルコキシシラン
(C)とは、下記の一般式(2)で表されるものであ
る。
(C)とは、下記の一般式(2)で表されるものであ
る。
【0022】
Si(OR2)4 (2)
式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数1
〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキ
ル基を表す。例えば、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラブトキシシラン、テトライソプロ
ポキシシラン、テトライソブトキシシラン等が挙げられ
る。
〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキ
ル基を表す。例えば、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラブトキシシラン、テトライソプロ
ポキシシラン、テトライソブトキシシラン等が挙げられ
る。
【0023】4.シリコーン系バインダー(D)
本発明において用いられるシリコーン系バインダー
(D)とは、光触媒酸化チタン(E)をその中に分散さ
せ、基材の表面に塗布・乾燥され、光触媒酸化チタン
(E)を結合し且つ基材表面に防汚性、セルフクリーニ
ング性に優れたコーティング膜を形成するものであり、
コロイダルシリカ(A)が10〜40重量%、一般式
(1)で示されるアルコキシシラン類の2種以上からな
る混合物(B)が35〜75重量%、及び一般式(2)
で示されるテトラアルコキシシラン(C)が10〜30
重量%である各成分を水、エタノール、メタノール、イ
ソプロピルアルコール、エチレングリコールモノブチル
エーテル、アセトン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、エチルグリコール類、ブチルグリコール類
などの溶媒中で温度0〜80℃、1〜36時間攪拌し、
反応させることで製造されたものである。コロイダルシ
リカ(A)が10重量%未満ではコーティング用組成物
において常温での保存安定性に劣り、40重量%を超え
ると塗膜が脆く、基材との接着性に劣るので好ましくな
い。また、アルコキシシラン類の2種以上から選ばれた
混合物(B)が35重量%未満ではコーティング用組成
物において常温での保存安定性に劣り、75重量%を超
えると塗膜が脆く、基材との接着性に劣るので好ましく
ない。さらに、テトラアルコキシシラン(C)が10重
量%未満ではコーティング用組成物において常温での保
存安定性に劣り、30重量%を超えると塗膜が脆く、基
材との接着性に劣るので好ましくない。
(D)とは、光触媒酸化チタン(E)をその中に分散さ
せ、基材の表面に塗布・乾燥され、光触媒酸化チタン
(E)を結合し且つ基材表面に防汚性、セルフクリーニ
ング性に優れたコーティング膜を形成するものであり、
コロイダルシリカ(A)が10〜40重量%、一般式
(1)で示されるアルコキシシラン類の2種以上からな
る混合物(B)が35〜75重量%、及び一般式(2)
で示されるテトラアルコキシシラン(C)が10〜30
重量%である各成分を水、エタノール、メタノール、イ
ソプロピルアルコール、エチレングリコールモノブチル
エーテル、アセトン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、エチルグリコール類、ブチルグリコール類
などの溶媒中で温度0〜80℃、1〜36時間攪拌し、
反応させることで製造されたものである。コロイダルシ
リカ(A)が10重量%未満ではコーティング用組成物
において常温での保存安定性に劣り、40重量%を超え
ると塗膜が脆く、基材との接着性に劣るので好ましくな
い。また、アルコキシシラン類の2種以上から選ばれた
混合物(B)が35重量%未満ではコーティング用組成
物において常温での保存安定性に劣り、75重量%を超
えると塗膜が脆く、基材との接着性に劣るので好ましく
ない。さらに、テトラアルコキシシラン(C)が10重
量%未満ではコーティング用組成物において常温での保
存安定性に劣り、30重量%を超えると塗膜が脆く、基
材との接着性に劣るので好ましくない。
【0024】5.光触媒酸化チタン(E)
本発明において用いられる光触媒酸化チタン(E)と
は、低エネルギー光で光触媒機能を発現する酸化チタン
であり、これを前記無機系バインダーに分散混合させる
ことにより、得られるコーティング用組成物においてす
ぐれた防汚性が付与される。具体的にはアナターゼ型、
ルチル型の結晶性酸化チタンをいい、光触媒活性が強い
アナターゼ型の純度99%以上の高純度酸化チタン微粒
子が好ましく、特に粒径10μm以下、比表面積200
g/m2以上のグレードの酸化チタンがより好ましい。
かかる光触媒酸化チタン(D)は、微粒子の状態でもよ
いし、予め水又はイソプロパノール、エタノール等の親
水性溶媒に分散させたチタニアゾルや酸化チタンの前駆
体であるアルコキシチタンなども同様に用いることがで
きる。なお、本発明においては、酸化チタン以外の光触
媒、たとえば酸化亜鉛、酸化スズ、酸化タングステン、
酸化鉄などの光触媒性半導体を酸化チタンと併用するこ
とができる。また、酸化チタンの光触媒機能を増強する
目的で、パラジウム、バナジウムなどの金属や金属化合
物を添加してもよい。
は、低エネルギー光で光触媒機能を発現する酸化チタン
であり、これを前記無機系バインダーに分散混合させる
ことにより、得られるコーティング用組成物においてす
ぐれた防汚性が付与される。具体的にはアナターゼ型、
ルチル型の結晶性酸化チタンをいい、光触媒活性が強い
アナターゼ型の純度99%以上の高純度酸化チタン微粒
子が好ましく、特に粒径10μm以下、比表面積200
g/m2以上のグレードの酸化チタンがより好ましい。
かかる光触媒酸化チタン(D)は、微粒子の状態でもよ
いし、予め水又はイソプロパノール、エタノール等の親
水性溶媒に分散させたチタニアゾルや酸化チタンの前駆
体であるアルコキシチタンなども同様に用いることがで
きる。なお、本発明においては、酸化チタン以外の光触
媒、たとえば酸化亜鉛、酸化スズ、酸化タングステン、
酸化鉄などの光触媒性半導体を酸化チタンと併用するこ
とができる。また、酸化チタンの光触媒機能を増強する
目的で、パラジウム、バナジウムなどの金属や金属化合
物を添加してもよい。
【0025】6.リン酸2水素ナトリウム・2水和物
(F) 本発明において更に、リン酸2水素ナトリウム・2水和
物(F)を添加するとpHを緩衝化し、コーティング用
組成物の保存安定性を向上するとともに塗膜の接着性、
汚染性、セルフクリーニング性が改良される。さらには
コンクリート等の無機基材に用いると基材の酸性化を抑
制する働きもある。本発明において用いられるリン酸2
水素ナトリウム・2水和物(F)はコーティング組成物
100重量部に対し0.01〜5重量部であることが好
ましい。
(F) 本発明において更に、リン酸2水素ナトリウム・2水和
物(F)を添加するとpHを緩衝化し、コーティング用
組成物の保存安定性を向上するとともに塗膜の接着性、
汚染性、セルフクリーニング性が改良される。さらには
コンクリート等の無機基材に用いると基材の酸性化を抑
制する働きもある。本発明において用いられるリン酸2
水素ナトリウム・2水和物(F)はコーティング組成物
100重量部に対し0.01〜5重量部であることが好
ましい。
【0026】7.ポリジオルガノシロキサン−ポリオキ
シアルキレン共重合体(G) 本発明のコーティング用組成物に対して重量平均分子量
300〜300,000のポリジオルガノ−ポリオキシ
アルキレン共重合体(G)を添加すると、塗膜の光沢が
優れ、空気中の塵埃が塗膜面に付着しにくくなり、塗膜
の防汚性、セルフクリーニング性が改良される。また基
材に対する濡れ性が改良される。本発明においてポリジ
オルガノシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体
(G)は公知の任意のものを用いることができ、例え
ば、市販品として日本ユニカー(株)L−7600、L
−720、L−7001、L−7002、L−77、L
−7604、Y−7006、FZ−2105、FZ−2
118、FZ−2120、FZ−2161、FZ−21
62、FZ−2163、FZ−2164、FZ−216
6などが挙げられる。なお、重量平均分子量の測定条件
については以下に示す。
シアルキレン共重合体(G) 本発明のコーティング用組成物に対して重量平均分子量
300〜300,000のポリジオルガノ−ポリオキシ
アルキレン共重合体(G)を添加すると、塗膜の光沢が
優れ、空気中の塵埃が塗膜面に付着しにくくなり、塗膜
の防汚性、セルフクリーニング性が改良される。また基
材に対する濡れ性が改良される。本発明においてポリジ
オルガノシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体
(G)は公知の任意のものを用いることができ、例え
ば、市販品として日本ユニカー(株)L−7600、L
−720、L−7001、L−7002、L−77、L
−7604、Y−7006、FZ−2105、FZ−2
118、FZ−2120、FZ−2161、FZ−21
62、FZ−2163、FZ−2164、FZ−216
6などが挙げられる。なお、重量平均分子量の測定条件
については以下に示す。
【0027】重量平均分子量
装 置:GPC測定システム(日本分光株式会社製)
カラム:昭和電工株式会社製Shodex−803L
検出器:屈折率(RI)検出器RL540R(GLサイ
エンス株式会社製) 検量線:ポリスチレン換算(分子量1.2×103〜
2.75×106) 移動層:クロロホルム(40℃、1.0ml/分) 試 料:0.3重量%、100μl注入
エンス株式会社製) 検量線:ポリスチレン換算(分子量1.2×103〜
2.75×106) 移動層:クロロホルム(40℃、1.0ml/分) 試 料:0.3重量%、100μl注入
【0028】8.その他の配合成分
本発明のコーティング用組成物にポリジオルガノシロキ
サンのエマルジョンを添加すると、塗膜に平滑性を与
え、レベリング性を向上させる効果がある。ポリジオル
ガノシロキサンとしてはジメチルポリシロキサン、フェ
ニル変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサ
ン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボン酸変性ポリシ
ロキサン、シラノール変性ポリシロキサン、ビニル変性
ポリシロキサンなどが挙げられるが特に限定されない。
これらのエマルジョンは、例えばジメチルポリシロキサ
ンにポリオキシエチレン−ノニルフェニルエーテルと水
を添加し、ホモミキサーで乳化して作る事ができる。ま
た、本発明のコーティング用組成物に、水溶性メラミン
樹脂や水溶性アクリル樹脂の水溶性樹脂を添加しても良
い。これらの添加により、硬く均一な被膜が形成しやす
い。さらに、本発明のコーティング用組成物に通常用い
られる顔料、染料、帯電防止剤、架橋剤、防曇剤、粘度
調整剤、分散肋剤、界面活性剤、造核剤、滑剤、金属粉
末、酸化防止剤、紫外線防止剤などを必要に応じて添加
しても良い。
サンのエマルジョンを添加すると、塗膜に平滑性を与
え、レベリング性を向上させる効果がある。ポリジオル
ガノシロキサンとしてはジメチルポリシロキサン、フェ
ニル変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサ
ン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボン酸変性ポリシ
ロキサン、シラノール変性ポリシロキサン、ビニル変性
ポリシロキサンなどが挙げられるが特に限定されない。
これらのエマルジョンは、例えばジメチルポリシロキサ
ンにポリオキシエチレン−ノニルフェニルエーテルと水
を添加し、ホモミキサーで乳化して作る事ができる。ま
た、本発明のコーティング用組成物に、水溶性メラミン
樹脂や水溶性アクリル樹脂の水溶性樹脂を添加しても良
い。これらの添加により、硬く均一な被膜が形成しやす
い。さらに、本発明のコーティング用組成物に通常用い
られる顔料、染料、帯電防止剤、架橋剤、防曇剤、粘度
調整剤、分散肋剤、界面活性剤、造核剤、滑剤、金属粉
末、酸化防止剤、紫外線防止剤などを必要に応じて添加
しても良い。
【0029】次に製造方法について詳細に説明する。
9.コーティング用組成物の製造方法
本発明のコーティング用組成物は上記バインダー100
重量部に対し光触媒酸化チタン(E)25〜150重量
部を分散、混合することで製造される。コーティング用
組成物において優れた防汚性、セルフクリーニング性を
得るには光触媒酸化チタン(E)25〜150重量部が
好ましく、40〜150部がより好ましく用いられる。
また、コーティング用組成物における分散性や経済性を
向上する目的で、無機系バインダー100部に対して水
0〜300重量部が好ましく、0〜200重量部がより
好ましく用いられる。さらに防汚方法、該防汚方法によ
り防汚性を付与された建材について詳細に説明する。
重量部に対し光触媒酸化チタン(E)25〜150重量
部を分散、混合することで製造される。コーティング用
組成物において優れた防汚性、セルフクリーニング性を
得るには光触媒酸化チタン(E)25〜150重量部が
好ましく、40〜150部がより好ましく用いられる。
また、コーティング用組成物における分散性や経済性を
向上する目的で、無機系バインダー100部に対して水
0〜300重量部が好ましく、0〜200重量部がより
好ましく用いられる。さらに防汚方法、該防汚方法によ
り防汚性を付与された建材について詳細に説明する。
【0030】10.建材
本発明における建材とは無機基材に本発明のコーティン
グ用組成物を塗布し、乾燥硬化することで表面に防汚
性、セルフクリーニング性、耐擦傷性をもつ塗膜が形成
された建材を表す。無機基材としては石綿セメント板、
パーライト保温板、ALC板、GPC板等のセメント
板、無機繊維を主成分とした硬質無機板、無機繊維クロ
スなどを挙げることができる。有機基材、金属基材、セ
ラミック基材などにも本発明のコーティング用組成物を
塗布し、乾燥硬化することで表面に防汚性、セルフクリ
ーニング性、耐擦傷性をもつ塗膜を形成させることがで
きる。
グ用組成物を塗布し、乾燥硬化することで表面に防汚
性、セルフクリーニング性、耐擦傷性をもつ塗膜が形成
された建材を表す。無機基材としては石綿セメント板、
パーライト保温板、ALC板、GPC板等のセメント
板、無機繊維を主成分とした硬質無機板、無機繊維クロ
スなどを挙げることができる。有機基材、金属基材、セ
ラミック基材などにも本発明のコーティング用組成物を
塗布し、乾燥硬化することで表面に防汚性、セルフクリ
ーニング性、耐擦傷性をもつ塗膜を形成させることがで
きる。
【0031】
【実施例】以下実施例、比較例を用いて本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例、比較例において用いた評価方法は次の方法
に従った。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。実施例、比較例において用いた評価方法は次の方法
に従った。
【0032】1)接着性、及び保存安定性
コーティング用組成物を調整直後、及び常温で90日間
保管後、タイルピース表面へ厚み30μmになるようス
プレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化させた。得られた
塗膜面における粘着テープによる剥離度合いについて調
整直後を接着性、常温で90日間保管後を保存安定性と
して評価した。 ◎:塗膜状態の変化なし。 ○:僅かに塗膜が剥がれる。 △:一部塗膜が剥がれる。 ×:塗膜の脱落が著しい。
保管後、タイルピース表面へ厚み30μmになるようス
プレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化させた。得られた
塗膜面における粘着テープによる剥離度合いについて調
整直後を接着性、常温で90日間保管後を保存安定性と
して評価した。 ◎:塗膜状態の変化なし。 ○:僅かに塗膜が剥がれる。 △:一部塗膜が剥がれる。 ×:塗膜の脱落が著しい。
【0033】2)防汚性
コーティング用組成物をモルタルピース表面へ厚み30
μmになるようスプレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化
させた。得られた塗膜面の3箇所に、汚れ基準物質とし
てメチレンブルー試薬を塗布後、1ヶ月間屋外に放置し
たときの消失度合いを目視で観察した。 ◎:100%消失している。 ○:僅かに残っている。 △:一部残っている。 ×:半分以上残っている。
μmになるようスプレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化
させた。得られた塗膜面の3箇所に、汚れ基準物質とし
てメチレンブルー試薬を塗布後、1ヶ月間屋外に放置し
たときの消失度合いを目視で観察した。 ◎:100%消失している。 ○:僅かに残っている。 △:一部残っている。 ×:半分以上残っている。
【0034】3)セルフクリーニング性
コーティング用組成物をモルタルピース表面へ厚み30
μmになるようスプレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化
させた。得られた塗膜面の3箇所に、汚れ基準物質とし
てメチレンブルー試薬を塗布し、紫外線強度3mW/c
m2のBLBランプを24時間照射したときの消失度合
いを目視で観察した。評価基準は防汚性評価と同等であ
る。
μmになるようスプレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化
させた。得られた塗膜面の3箇所に、汚れ基準物質とし
てメチレンブルー試薬を塗布し、紫外線強度3mW/c
m2のBLBランプを24時間照射したときの消失度合
いを目視で観察した。評価基準は防汚性評価と同等であ
る。
【0035】実施例1
コロイダルシリカ(製品名:スノーテックスO、日産化
学(株)製)25重量%、メチルトリメトキシシラン
(製品名:A−163、日本ユニカー(株)製)25重
量%、フェニルトリメトキシシラン(製品名:A−15
3、日本ユニカー(株))35重量%、テトラエトキシ
シラン(多摩化学(株)製)15重量%を蒸留水の存在
下、液温25℃、20分間攪拌混合した後、真空吸引に
より脱アルコールを行ない、得られたバインダー100
重量部とルチル型光触媒酸化チタン(製品名:SR−9
7、石原テクノ(株)製)100重量部を水200重量
部に分散・混合することでコーティング用組成物を得
た。得られたコーティング用組成物については上述した
評価方法に基づき試験片を作成し、保存安定性、接着
性、並びに防汚性、セルフクリーニング性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。表1より明らかなように本発明
のコーティング用組成物は、接着性、保存安定性におい
て良好であった。また、防汚性、セルフクリーニング性
で若干の改善が見られた。
学(株)製)25重量%、メチルトリメトキシシラン
(製品名:A−163、日本ユニカー(株)製)25重
量%、フェニルトリメトキシシラン(製品名:A−15
3、日本ユニカー(株))35重量%、テトラエトキシ
シラン(多摩化学(株)製)15重量%を蒸留水の存在
下、液温25℃、20分間攪拌混合した後、真空吸引に
より脱アルコールを行ない、得られたバインダー100
重量部とルチル型光触媒酸化チタン(製品名:SR−9
7、石原テクノ(株)製)100重量部を水200重量
部に分散・混合することでコーティング用組成物を得
た。得られたコーティング用組成物については上述した
評価方法に基づき試験片を作成し、保存安定性、接着
性、並びに防汚性、セルフクリーニング性の評価を行っ
た。結果を表1に示す。表1より明らかなように本発明
のコーティング用組成物は、接着性、保存安定性におい
て良好であった。また、防汚性、セルフクリーニング性
で若干の改善が見られた。
【0036】実施例2
実施例1のルチル型光触媒酸化チタンの部分をアナター
ゼ型光触媒酸化チタン(製品名:ST−21、石原テク
ノ(株)製)に替えて用いる以外は実施例1と同様にし
て試験片を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
表1より明らかなように本発明のコーティング用組成物
は接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性において良好であった。
ゼ型光触媒酸化チタン(製品名:ST−21、石原テク
ノ(株)製)に替えて用いる以外は実施例1と同様にし
て試験片を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
表1より明らかなように本発明のコーティング用組成物
は接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性において良好であった。
【0037】実施例3
実施例2のバインダー100重量部に対し、アナターゼ
型光触媒酸化チタン100重量部、リン酸水素ナトリウ
ム・2水和物(和光純薬(株)製)2重量部を水200
重量部に分散・混合することで得られるコーティング用
組成物を用いる以外は実施例1と同様にして試験片を作
成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1より明ら
かなように本発明のコーティング用組成物は、接着性、
保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニング性にお
いて良好であった。
型光触媒酸化チタン100重量部、リン酸水素ナトリウ
ム・2水和物(和光純薬(株)製)2重量部を水200
重量部に分散・混合することで得られるコーティング用
組成物を用いる以外は実施例1と同様にして試験片を作
成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1より明ら
かなように本発明のコーティング用組成物は、接着性、
保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニング性にお
いて良好であった。
【0038】実施例4
実施例2のメチルトリメトキシシランの配合を40重量
%、フェニルトリメトキシシランの部分をγ‐グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン(製品名:A−18
7、日本ユニカー(株)製)20重量%に替えて用いる
以外は実施例2と同様にして試験片を作成し、評価を行
った。結果を表1に示す。表1より明らかなように本発
明のコーティング用組成物は、優れた接着性、保存安定
性を示した。また、防汚性、セルフクリーニング性も良
好であった。
%、フェニルトリメトキシシランの部分をγ‐グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン(製品名:A−18
7、日本ユニカー(株)製)20重量%に替えて用いる
以外は実施例2と同様にして試験片を作成し、評価を行
った。結果を表1に示す。表1より明らかなように本発
明のコーティング用組成物は、優れた接着性、保存安定
性を示した。また、防汚性、セルフクリーニング性も良
好であった。
【0039】実施例5
実施例4のメチルトリメトキシシランの配合を25重量
%、γ‐グリシドキシプロピルトリメトキシシランの配
合を35重量%に替えて用いる以外は実施例4と同様に
して試験片を作成し、評価を行った。結果を表1に示
す。表1より明らかなように本発明のコーティング用組
成物は、優れた接着性、保存安定性、並びに防汚性、セ
ルフクリーニング性を示した。
%、γ‐グリシドキシプロピルトリメトキシシランの配
合を35重量%に替えて用いる以外は実施例4と同様に
して試験片を作成し、評価を行った。結果を表1に示
す。表1より明らかなように本発明のコーティング用組
成物は、優れた接着性、保存安定性、並びに防汚性、セ
ルフクリーニング性を示した。
【0040】実施例6
実施例5のγ‐グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンをγ‐グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(製
品名:AZ−6173、日本ユニカー(株)製)35重
量%に替えて用いる以外は実施例5と同様にして試験片
を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1より
明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優れ
た接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性を示した。
ンをγ‐グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(製
品名:AZ−6173、日本ユニカー(株)製)35重
量%に替えて用いる以外は実施例5と同様にして試験片
を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1より
明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優れ
た接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性を示した。
【0041】実施例7
実施例6のγ‐グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ンの配合を25重量%、メチルトリメトキシシランの配
合を20重量%に替えて、さらにγ‐グリシドキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン(製品名:AZ−613
7、日本ユニカー(株)製)15重量%を加えて用いる
以外は実施例6と同様にして試験片を作成し、評価を行
った。結果を表1に示す。結果を表1に示す。表1より
明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優れ
た接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性と示した。
ンの配合を25重量%、メチルトリメトキシシランの配
合を20重量%に替えて、さらにγ‐グリシドキシプロ
ピルメチルジメトキシシラン(製品名:AZ−613
7、日本ユニカー(株)製)15重量%を加えて用いる
以外は実施例6と同様にして試験片を作成し、評価を行
った。結果を表1に示す。結果を表1に示す。表1より
明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優れ
た接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリーニ
ング性と示した。
【0042】実施例8
実施例7のアナターゼ型光触媒酸化チタンの配合を50
重量部に替えて、さらにポリジオルガノシロキサン−ポ
リオキシアルキレン共重合体(製品名:L−7604、
日本ユニカー(株)製、重量平均分子量3,200)5
重量部を加えて用いる以外は実施例7と同様にして試験
片を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1よ
り明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優
れた接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリー
ニング性を示した。
重量部に替えて、さらにポリジオルガノシロキサン−ポ
リオキシアルキレン共重合体(製品名:L−7604、
日本ユニカー(株)製、重量平均分子量3,200)5
重量部を加えて用いる以外は実施例7と同様にして試験
片を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。表1よ
り明らかなように本発明のコーティング用組成物は、優
れた接着性、保存安定性、並びに防汚性、セルフクリー
ニング性を示した。
【0043】
【表1】
【0044】比較例1
コロイダルシリカ35重量%、メチルトリメトキシシラ
ン45重量%、テトラエトキシシラン20重量%を実施
例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを用
いる以外は実施例2と同様にして評価を行った。結果を
表2に示す。表2より明らかなように得られたコーティ
ング用組成物は、防汚性、セルフクリーニング性で若干
の改善が見られたが、接着性、保存安定性において劣っ
ていた。
ン45重量%、テトラエトキシシラン20重量%を実施
例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを用
いる以外は実施例2と同様にして評価を行った。結果を
表2に示す。表2より明らかなように得られたコーティ
ング用組成物は、防汚性、セルフクリーニング性で若干
の改善が見られたが、接着性、保存安定性において劣っ
ていた。
【0045】比較例2
コロイダルシリカ35重量%、γ‐グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン45重量%、テトラエトキシシラ
ン20重量%を実施例1と同様の条件で反応させ、得ら
れたバインダーを用いる以外は実施例3と同様にして評
価を行った。結果を表2に示す。表2より明らかなよう
に得られたコーティング用組成物は、防汚性、セルフク
リーニング性で若干の改善が見られたが、接着性、保存
安定性において劣っていた。
ルトリメトキシシラン45重量%、テトラエトキシシラ
ン20重量%を実施例1と同様の条件で反応させ、得ら
れたバインダーを用いる以外は実施例3と同様にして評
価を行った。結果を表2に示す。表2より明らかなよう
に得られたコーティング用組成物は、防汚性、セルフク
リーニング性で若干の改善が見られたが、接着性、保存
安定性において劣っていた。
【0046】比較例3
コロイダルシリカ45重量%、γ‐グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン20重量%、メチルトリメトキシ
シラン20重量%、テトラエトキシシラン15重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
ルトリメトキシシラン20重量%、メチルトリメトキシ
シラン20重量%、テトラエトキシシラン15重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
【0047】比較例4
コロイダルシリカ5重量%、γ‐グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン30重量%、メチルトリメトキシシ
ラン35重量%、テトラエトキシシラン30重量%を実
施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを
用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結果
を表2に示す。表2より明らかなように得られたコーテ
ィング用組成物は、接着性、防汚性、セルフクリーニン
グ性で若干の改善が見られたが、保存安定性において劣
っていた。
トリメトキシシラン30重量%、メチルトリメトキシシ
ラン35重量%、テトラエトキシシラン30重量%を実
施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを
用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結果
を表2に示す。表2より明らかなように得られたコーテ
ィング用組成物は、接着性、防汚性、セルフクリーニン
グ性で若干の改善が見られたが、保存安定性において劣
っていた。
【0048】比較例5
コロイダルシリカ10重量%、メチルトリメトキシシラ
ン35重量%、γ‐グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン30重量%、テトラエトキシシラン35重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
ン35重量%、γ‐グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン30重量%、テトラエトキシシラン35重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
【0049】比較例6
コロイダルシリカ30重量%、γ‐グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン35重量%、メチルトリメトキシ
シラン30重量%、テトラエトキシシラン5重量%を実
施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを
用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結果
を表2に示す。表2より明らかなように得られたコーテ
ィング用組成物は、接着性、防汚性、セルフクリーニン
グ性で若干の改善が見られたが、保存安定性において劣
っていた。
ルトリメトキシシラン35重量%、メチルトリメトキシ
シラン30重量%、テトラエトキシシラン5重量%を実
施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダーを
用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結果
を表2に示す。表2より明らかなように得られたコーテ
ィング用組成物は、接着性、防汚性、セルフクリーニン
グ性で若干の改善が見られたが、保存安定性において劣
っていた。
【0050】比較例7
コロイダルシリカ10重量%、γ‐グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン45重量%、メチルトリメトキシ
シラン35重量%、テトラエトキシシラン10重量%を
反応させ、得られたバインダーを用いる以外は実施例3
と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。表2よ
り明らかなように得られたコーティング用組成物は、保
存安定性、防汚性、セルフクリーニング性で若干の改善
が見られたが、接着性において劣っていた。
ルトリメトキシシラン45重量%、メチルトリメトキシ
シラン35重量%、テトラエトキシシラン10重量%を
反応させ、得られたバインダーを用いる以外は実施例3
と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。表2よ
り明らかなように得られたコーティング用組成物は、保
存安定性、防汚性、セルフクリーニング性で若干の改善
が見られたが、接着性において劣っていた。
【0051】比較例8
コロイダルシリカ40重量%、γ‐グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン15重量%、メチルトリメトキシ
シラン15重量%、テトラエトキシシラン10重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
ルトリメトキシシラン15重量%、メチルトリメトキシ
シラン15重量%、テトラエトキシシラン10重量%を
実施例1と同様の条件で反応させ、得られたバインダー
を用いる以外は実施例3と同様にして評価を行った。結
果を表2に示す。表2より明らかなように得られたコー
ティング用組成物は、保存安定性、防汚性、セルフクリ
ーニング性で若干の改善が見られたが、接着性において
劣っていた。
【0052】比較例9
メチルトリメトキシシラン75重量%、テトラエトキシ
シラン25重量%を実施例1と同様の条件で反応させ、
得られたバインダーを用いる以外は実施例3と同様にし
て評価を行った。結果を表2に示す。表2より明らかな
ように得られたコーティング用組成物は、保存安定性、
接着性、防汚性、セルフクリーニング性の全てにおいて
劣っていた。
シラン25重量%を実施例1と同様の条件で反応させ、
得られたバインダーを用いる以外は実施例3と同様にし
て評価を行った。結果を表2に示す。表2より明らかな
ように得られたコーティング用組成物は、保存安定性、
接着性、防汚性、セルフクリーニング性の全てにおいて
劣っていた。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば基材との接着性、及び常
温での保存安定性に優れ、さらには基材の表面の防汚
性、セルフクリーニング性に優れたコーティング用組成
物、該組成物による塗膜が形成された建材を提供するこ
とができる。
温での保存安定性に優れ、さらには基材の表面の防汚
性、セルフクリーニング性に優れたコーティング用組成
物、該組成物による塗膜が形成された建材を提供するこ
とができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09D 183/12 C09D 183/12
(72)発明者 庄司 博昭
東京都品川区旗の台6丁目18番10号 B−
201
(72)発明者 遊垣 義和
東京都目黒区祐天寺2丁目16番7号401
(72)発明者 高屋 温
大阪府高槻市松ヶ丘2丁目26番24号
Fターム(参考) 4F100 AA04B AA04H AA20B AA20H
AA21B AH06B AH06K AK52B
AK52H AK52K AT00A BA02
CA23B GB07 JK06 JL06
JL08B
4J038 DL021 DL031 DL051 DL081
DL111 DL121 DL152 HA216
HA426 HA446 MA14 NA05
NA11 NA12 NA26 PB05 PC02
PC03
Claims (8)
- 【請求項1】 コロイダルシリカ(A)と、下記の一般
式(1)で示されるアルコキシシラン類の2種以上から
なる混合物(B)と、下記の一般式(2)で示されるテ
トラアルコキシシラン(C)とを反応させて得られるシ
リコーン系バインダー(D)に、光触媒酸化チタン
(E)を配合させてなることを特徴とするコーティング
用組成物。 SiR1 n(OR2)4−n (1) 〔式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、
フェニル基、またはアミノ基、メタクリロキシ基、グリ
シドキシ基若しくはアミノアルキルアミノ基で置換され
た炭素数1〜8のアルキル基を表し、R2は炭素数1〜
8のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基で置
換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、nは1〜3
の整数を表す。〕 Si(OR2)4 (2) 〔式中、R2は炭素数1〜8のアルキル基または炭素数
1〜8のアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアル
キル基を表す。〕 - 【請求項2】 一般式(1)中のR1がγ−グリシドキ
シプロピル基であるアルコキシシラン類が、混合物
(B)の中に20〜80重量%含まれることを特徴とす
る請求項1に記載のコーティング用組成物。 - 【請求項3】 光触媒酸化チタン(E)が、アナターゼ
型酸化チタンであることを特徴とする請求項1又は2に
記載のコーティング用組成物。 - 【請求項4】 シリコーン系バインダー(D)における
各成分の含有量は、コロイダルシリカ(A)が10〜4
0重量%、一般式(1)で示されるアルコキシシラン類
の2種以上からなる混合物(B)が35〜75重量%、
及び一般式(2)で示されるテトラアルコキシシラン
(C)が10〜30重量%であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載のコーティング用組成物。 - 【請求項5】 光触媒酸化チタン(E)の配合量は、シ
リコーン系バインダー(D)100重量部に対して、2
5〜150重量部であることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載のコーティング用組成物。 - 【請求項6】 更に、リン酸2水素ナトリウム・2水和
物(F)0.05〜5重量部を配合させてなることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコーティング
用組成物。 - 【請求項7】 更に、重量平均分子量300〜300,
000のポリジオルガノシロキサン−ポリオキシアルキ
レン共重合体(G)0.05〜25重量部を配合させて
なることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
コーティング用組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のコーテ
ィング用組成物による塗膜が形成させてなる建材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198365A JP2003013007A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | コーティング用組成物及びそれを用いてなる建材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001198365A JP2003013007A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | コーティング用組成物及びそれを用いてなる建材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003013007A true JP2003013007A (ja) | 2003-01-15 |
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ID=19035829
Family Applications (1)
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JP2001198365A Pending JP2003013007A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | コーティング用組成物及びそれを用いてなる建材 |
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Country | Link |
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-
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- 2001-06-29 JP JP2001198365A patent/JP2003013007A/ja active Pending
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