JPH0817649B2 - 魚釣用電動リールのしゃくり制御装置 - Google Patents

魚釣用電動リールのしゃくり制御装置

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JPH0817649B2
JPH0817649B2 JP25384090A JP25384090A JPH0817649B2 JP H0817649 B2 JPH0817649 B2 JP H0817649B2 JP 25384090 A JP25384090 A JP 25384090A JP 25384090 A JP25384090 A JP 25384090A JP H0817649 B2 JPH0817649 B2 JP H0817649B2
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一弥 南部
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、海釣等に使用される電動リールのしゃくり
制御装置に関する。
〔従来の技術〕
船釣に於ては、所定の棚に仕掛けを投入後、魚を誘う
誘い操作,即ち、しゃくり操作の優劣によって釣果に顕
著な差が出てしまう程、重要な操作であると言われてい
る。
従来、斯かるしゃくり操作を自動的に制御する魚釣用
電動リールとしては、例えば、特開昭58−170421号公報
等に開示されるものが知られている。
斯かる従来の魚釣用電動リールのしゃくり制御装置で
は、複数のしゃくりパターンデータを予めメモリに記憶
して置き、そのしゃくりパターンデータを操作パネルの
キー操作により任意に選択できるようにすると共に、選
択されたしゃくりパターンデータのしゃくり動作時間を
内蔵のタイマによって任意に設定できるように構成され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
然し、斯かる従来の魚釣用電動リールのしゃくり制御
装置では、選択されたしゃくりパターンデータに基づい
てしゃくり操作を実行するため、一定量の巻取,操出の
繰返しや、一定時間の巻取,停止の如く、決められたパ
ターンとなり、しゃくり操作が単調で、魚をうまく誘う
ことができず、実用的で期待通りの釣果が得られないと
いう問題があった。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為され
たもので、その目的は、しゃくり操作を不規則に実行す
ることによって魚に対する仕掛けの誘いをより巧妙にす
ることを可能とした魚釣用電動リールのしゃくり制御装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る魚釣用電動リールのしゃくり制御装置
は、リール枠に回転自在に取り付けられた釣糸を巻回し
たスプールと、このスプールを回転駆動する巻上げモー
タと、上記釣糸の繰出量,巻上量を計測する糸長計測装
置と、上記リール枠に設けられた操作パネルとを備えた
魚釣用電動リールに於て、上記操作パネルに設けられた
しゃくり動作スタート用スイッチと、複数のしゃくりパ
ターンデータを記憶したメモリと、上記しゃくり動作ス
タート用スイッチのキー操作によりメモリに予め設定さ
れたしゃくりパターンデータを無作為に抽出する乱数値
装置と、この乱数値装置により抽出されたしゃくりパタ
ーンデータに基づいて上記巻上げモータを制御するマイ
クロコンピュータとで構成したものである。
〔作 用〕
本発明に於ては、スプールをフリー状態にして釣糸を
所定の棚へ繰り出し、その棚位置でスプールを巻取状態
にした後、しゃくり動作スタート用スイッチを押すと、
乱数値装置が動作し、メモリに記憶されている複数のし
ゃくりパターンデータを無作為に抽出し、その抽出され
たしゃくりパターンデータに基づいて、マイクロコンピ
ュータが巻上げモータを制御してしゃくり動作を開始す
る。そして、そのしゃくり動作が完了すると、再び乱数
値装置が動作を開始し、メモリに記憶されている全ての
しゃくりパターンデータを無作為に抽出し、その抽出さ
れたしゃくりパターンデータに基づいて、マイクロコン
ピュータが巻上げモータを制御してしゃくり動作を開始
する。斯かるしゃくり動作は、繰り返される。
〔実施例〕
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る魚釣用電動リールを示すもの
で、1はリール枠本体を現す。
リール枠本体1の両側には、リール枠2,3が固着され
ている。4は釣糸5を巻回したスプールで、その一体は
図示しないブラケットによりリール枠本体1に回転可能
に枢着され、他端はその端面に同心に固設したスプール
用ブラケット6のボス部6aをリール枠本体1に固着した
セットプレース7にベアリング8を介して回転可能に枢
着することにより支持されている。9はスプール4内に
軸線を一致して配置したスプール巻取回転用の巻上げモ
ータで、支持部材9bによりリール枠本体1に支持されて
いる。巻上げモータ9の回転軸9aはスプール用ブラケッ
ト6側へ突出され、この回転軸9aには、第1の太陽歯車
10が固着され、更に第2の太陽歯車11が相対回転可能に
取り付けられていると共に、第1の太陽歯車10には、複
数個の遊星歯車12(図面では1個しか図示せず)が噛合
され、この遊星歯車12は第2の太陽歯車11に相対回転可
能に支持したブラケット13に回転可能に軸着され、そし
てスプール4の内周壁に形成した内歯歯車14に噛合され
ている。このような第1の太陽歯車10,遊星歯車12及び
内歯歯車14は、巻上げモータ9の回転をスプール4に伝
達する減速歯車機構を構成するものである。
又、前記第2の太陽歯車11には、同様にして複数個の
遊星歯車15(図面では1個しか図示せず)が噛合され、
この遊星歯車15は、前記スプール用ブラケット6のボス
部6a内に相対回転可能に軸着され、そしてスプール4の
内歯歯車14に噛合されている。このような第2の太陽歯
車11、遊星歯車15及び内歯歯車14は、後述する手動ハン
ドル17からの回転をスプール4に伝達する減速歯車機構
を構成するものである。
前記手動ハンドル17は、セットプレート7に固設した
支持軸18に回転可能に取り付けた駆動軸19のリール側枠
3外突出端に固着されている。又、20はリール側枠3内
の駆動軸19に固着したスプール逆転止め用爪車、21は駆
動軸19に回転可能に取り付けたドライブギアで、このド
ライブギア21と駆動軸19間は、駆動軸19にセットしたド
ラグ装置22によって摩擦結合され、これによりハンドル
17の回転がドライブギア21に伝達されるようになってい
る。
23はドライブギア21に噛合するピニオンギアで、この
ピニオンギア23は、前記巻上げモータ9の回転軸9aの軸
線上に於て、ブラケット16のボス部16aとリール側枠3
間に両端を横架状態に支持したピニオン軸24に回転可能
に且つ軸方向にスライド可能に支持され、そして、ピニ
オンギア23とこれに対向するブラケット16のボス部16a
間には、両者を係脱するクラッチ25が設けられており、
このクラッチ25はリール側枠3外に設けたレバー(図示
せず)によってオン,オフされるようになっている。
26はスプール4の前面に位置してリール枠本体1に設
けた釣糸5のレベルワインダ機構で、そのラインガイド
26aを矢印X方向に往復運動させるための駆動力は、歯
車27、セットプレート7により取り付けた歯車28,29及
びスプール用ブラケット6のボス部6a外周に形成した歯
車30を介してスプール4から供給されるようになってい
る。
31は糸長を計測するためのローラで、このローラ31は
アーム32の揺動先端部に回転可能に軸着され、そして、
アーム32の基部32aは、リール枠本体1の支柱1aに軸ピ
ン33とボス32bによって回転可能に枢着されていると共
に、軸ピン33のリール側枠3内への突出端にはプレート
34がねじ35により一体に連結され、プレート34に突設し
たピン36と固定部間に引張ばね37を張架することによっ
てローラ31をスプール4に巻回された釣糸5の外周面に
押し付ける押圧力を付与するようになっている。
又、前記支柱1aには、アーム32の枢支用ボス32bが嵌
合する部分からリール側枠2側へ貫通する穴38が形成さ
れている。この穴38内には軸39が挿通され、その一端部
はアーム基部32aに回転可能に支持されていると共に、
他端部は軸受40により回転可能に支持され、そして、軸
39の一端部とローラ31間を歯車列41により連繋すること
で、ローラ31の回転を軸39に伝達し、又、軸39の回転は
リール側枠2側に設けた歯車列42を介して回転板43に伝
達されるようになっている。回転板43にはマグネット44
aが埋設され、このマグネット44aに対向してリードスイ
ッチ又はホール素子44bが配置されている。リードスイ
ッチ又はホール素子44bとマグネット44aはローラ31の回
転速度に比例したパルスを発生するパルスエンコーダ44
を構成している。
45はリール側枠2に一体に形成した収容部46に装着さ
れた電動リール用の制御ユニットで、全体は水密な密閉
構造になっており、その正面には操作パネル47が設けら
れている。操作パネル47には、押釦式のオートスイッチ
48と、押釦式のマニアルスイッチ49と、糸長やしゃくり
動作時の表示を行なうデジタル表示部50と、押釦式のリ
セットスイッチ51と、しゃくり動作スタート用スイッチ
52と、棚取り設定用の棚スイッチ53と、変速スイッチ54
と、空巻スイッチ55及びクリヤースイッチ56が配設され
ている。尚、57は運転表示ランプである。
次に、制御ユニット45内部の制御回路58を第1図につ
いて説明する。
図に於て、制御回路58は、マイクロコンピュータから
成り、全体を制御するCPU(中央処理装置)581と、CPU5
81にバス582を介して接続され、モータ制御,表示処理
及びリセット,棚取り,しゃくり動作,変速,クリヤー
処理のためのプログラム、CPU581での演算結果等のデー
タを格納するメモリ583と、CPU581にバス582を介して接
続され、しゃくり動作スタート用スイッチ52のキー操作
によりメモリー583に予め設定されたしゃくりパターン
データを無作為に連続的に抽出する乱数値装置584と、C
PU581にバス582を介して接続された入力装置585及び出
力装置586とから構成されている。
乱数値装置584には、例えば、第4図に示す如く、3
つのしゃくりパターンA乃至Cが格納されている。
即ち、 しゃくりパターンAは、120cm巻上げ、2秒停止する。
しゃくりパターンBは、60cm巻上げ、0.2秒停止、60c
m巻上げ、2秒停止する。
しゃくりパターンCは、40cm巻上げ、0.2秒停止、40c
m巻上げ、0.2秒停止、40cm巻上げ、2秒停止する。
尚、しゃくりパターンデータは、これ等に限らず、例
えば、特開昭58−170421号公報に開示されているものを
使用することもできる。
入力装置585には、オートスイッチ48,リセットスイッ
チ51,しゃくり動作スタート用スイッチ52,棚スイッチ5
3,変速スイッチ54と、空巻スイッチ55及びクリヤースイ
ッチ56と、パルスエンコーダ44が接続されている。
又、出力回路565には、表示部50と、巻上げモータ9
を駆動するモータ駆動回路59が接続されている。
次に、上述のように構成された本実施例の魚釣用電動
リールの動作を第3図のフローチャートを参照しながら
説明する。
100m乃至それ以上の水深に棲息する魚を釣る場合は、
図示しない釣竿を装着した電動リール本体にコネクタ62
を介して電源コード63を接続し、且つ電源コード63を鰐
口クリップ等により船上に設置したバッテリ等の直流電
源(図示せず)に接続する。電動リール本体に電源が接
続されると、制御回路58がイニシャライズされる(ステ
ップ100)。
その後、電動リール本体のクラッチレバー(図示せ
ず)を操作してクラッチ25を切り、スプール4をフリー
にする。すると、竿先から吊り下げた仕掛けは重錘の重
量によって降下されると同時に、スプール4に巻回され
た釣糸5がスプール4から順次繰り出され始める(ステ
ップ101)。
釣糸5の繰出によりスプール4が回転すると、その釣
糸5の巻回外周に押圧されているローラ31が回転するた
め、ローラ31の回転は歯車列41,軸39及び歯車列42を介
して回転板43に伝達され、回転板43を正回転させる。回
転板43の回転はエンコーダ44により釣糸5の繰出長さに
応じたパルスに変換され、入力装置585を通してCPU581
に取り込まれると共に、ステップ102に於て、アップカ
ウントされ繰出糸長に演算される。そして、その演算結
果は0.1m単位毎に出力装置586を介して表示部50に出力
され、表示部50に表示される。
釣糸5の繰出により、仕掛けが海面上に着水し僅かに
沈降し始めたならば、リセットスイッチ51をプッシュ操
作する(ステップ103)。リセットスイッチ51がプッシ
ュされると、ステップ104に於て、今までカウントされ
た演算された内容及び表示内容を0リセットし、最初か
ら繰出糸長の演算及び表示処理を開始する。これにより
表示部50を見ながら実際の棚取りを行なう。即ち、仕掛
けの沈降に伴う釣糸5の繰出により、表示部50の表示内
容が、予め魚信探知器により計測された水深(棚)値、
例えば『100』になったならば、クラッチレバーをオン
側に操作してクラッチ25を入れ(ステップ105)、ピニ
オンギア23とスプール支持用ブラケット16とを結合し、
スプール4にドラグ装置22のドラグ力が作用するように
する。これによりスプール4の操出回転は停止し、釣糸
5の繰出も停止する。
斯かる状態に於て、棚スイッチ53を操作する(ステッ
プ106)と、そのスイッチ信号は入力装置585を通してCP
U581に取り込まれ、これにより『100』の演算データを
メモリ583に格納する(ステップ107)。次に、ステップ
108に於て、しゃくり動作スタート用スイッチ52をプッ
シュ操作すると、そのスイッチ信号は入力装置585を通
してCPU581に取り込まれ、乱数値装置584が動作すると
共に、しゃくりマーク50bを表示部50に表示する。
斯くして、乱数値装置584では、ステップ109に於て、
メモリ583に格納されている3つのしゃくりパターンデ
ータA乃至Cの何れかの抽出動作を開始する。そして、
乱数値装置584内のパルス発生装置からパルスを発生さ
せることによって、しゃくりパターンデータA乃至Cの
何れか抽出する(ステップ110)。
ここでは、第4図に示す如く、しゃくりパターンデー
タBが抽出されたとして説明する。
このしゃくりパターンデータBが、バス582を介してC
PU581に取り込まれ、CPU581は出力装置586を通してモー
タ駆動回路59に出力し、巻上げモータ9がしゃくりバタ
ーンデータBに基づいた巻上げ動作を行なう(ステップ
111)。即ち、巻上げモータ9が釣糸5を60cm巻上げた
後、0.2秒停止し、再び釣糸5を60cm巻上げた後、2秒
停止するというしゃくり動作を行なう。このしゃくり動
作に於て、釣糸5の巻取によりスプール4が回転する
と、その釣糸5の巻回外周に押圧されているローラ31が
回転するため、ローラ31の回転は歯車列41,軸39及び歯
車列42を介して回転板43に伝達され、回転板43を逆回転
させる。回転板43の回転は、エンコーダ44により釣糸5
の巻取長さに応じたパルスに変換され、入力装置585を
通してCPU581に取り込まれると共に、ステップ112に於
て、ダウンカウントされ巻取糸長に演算される。その演
算結果は0.1m単位毎に出力装置586を介して表示部50に
出力され、表示部50に表示される。そして、CPU581で
は、巻上げ量が120cmになったか否かを監視(ステップ1
13)し、巻上げ量が120cmになると、モータ駆動回路59
に停止指令を出し、巻上げモータ9を停止(ステンプ11
4)して、しゃくり動作を完了する。従って、表示部59
には、98.8m(100m−1.2m)が表示されることとなる。
しゃくりパターンデータBによる巻上げ動作が完了す
ると、停止の2秒間に、CPU581から乱数値装置584を動
作する指令が出力され、乱数値装置584が再び動作を開
始し、3つのしゃくりパターンデータA乃至Cの抽出を
行なう(ステップ115)。
そして、しゃくりパターンデータBに基づくしゃくり
動作が完了すると同時に、第4図に示す如く、次に抽出
されたしゃくりパターンデータAに基づくしゃくり動作
が開始される(ステップ116)。
ここでは、CPU581から巻上げモータ9に対し、釣糸5
を120cm巻き上げる指令が出力され、巻上げモータ9に
よって釣糸5が120cm巻き上げられる。この際、釣糸の
巻上げは、上記と同様にローラ31によって計測され、表
示部50に97.6m(98.8m−1.2m)として表示されることと
なる(ステップ117)。
そして、ステップ118を経てステップ119に於て、120c
m巻き上げ完了と同時に、2秒間で、次のしゃくりパタ
ーンデータA乃至Cの抽出を乱数値装置584にて行なう
べく、CPU581が乱数値装置584に出力する。
これによって、第4図に示す如く、しゃくりパターン
データCが抽出される(ステップ120)。
そこで、しゃくりパターンデータBに基づくしゃくり
動作が終了すると、続いて、しゃくりパターデータCに
基づくしゃくり動作が開始する(ステップ121) ここでは、CPU581から巻上げモータ9に対し、釣糸5
を40cm巻き上げた後、0.2秒停止し、再び40cm巻き上げ
た後、0.2秒停止し、更に40cm巻き上げた後、2秒停止
する指令が出力され、巻上げモータ9によって釣糸5が
120cm巻き上げられる(ステップ123)。この際、釣糸の
巻上げは、上記と同様にローラ31によって計測され、表
示部50に96.4m(97.6m−1.2m)として表示されることな
る(ステップ125)。
そして、ステップ126に於て、120cm巻き上げ完了と同
時に、2秒間で、次のしゃくりパターンデータA乃至C
の抽出を乱数値装置584にて行なうべく、CPU581が乱数
値装置584に出力する。
上記しゃくり動作中に、魚が掛かると、オートスイッ
チ48をプッシュ操作する(ステップ127)。これによっ
て、巻上げモータ9に直流電源から電力が供給されるた
め、巻上げモータ9が起動し、その回転は、太陽歯車1
0、遊星歯車12及び内歯歯車14の減速歯車機構を介して
スプール4に伝達され、該スプール4を巻取方向に回転
することで釣糸5を連続してスプール4に巻き取る。
スプール4が巻上げモータ9の回転により釣糸5の巻
取を開始すると、これに圧接するローラ31が糸繰出時と
逆の方向に回転されるため、エンコーダ44から入力装置
585を通してCPU581に取り込まれると、CPU581はダウン
カウント演算を実行して、メモリ583に格納された棚取
り設定データから0.1m単位毎に巻取糸長を減算し、その
減算結果を表示部50に表示する(ステップ128)。そし
て、次のステップ129に於て、巻取糸長が棚取り設定値
『100』に一致したか、即ち表示値が『000』になったか
否かを判定する。そして、表示値が『000』になったこ
とが判定されると、巻上げモータ9を停止する(ステッ
プ130)。
又、仕掛けを棚位置まで繰り出した釣糸5をマニアル
スイッチ49のプッシュ操作で巻き取る場合には、マニア
ルスイッチ49を押す。マニアルスイッチ49を押し続けて
いる間中、釣糸5の巻取を行なうことができる。
更に、しゃくり動作中に、しゃくり動作スタート用ス
イッチ52をプッシュ操作すると、しゃくり動作は停止す
る。
以上の如く、本実施例では、リール枠2,3に回転自在
に取り付けられ釣糸5を巻回したスプール4と、このス
プール4を回転駆動する巻上げモータ9と、上記釣糸5
の繰出量,巻上量を計測する糸長計測装置のローラ31
と、上記リール枠2,3に設けられた操作パネル47とを備
えた魚釣用電動リールに於て、上記操作パネル47に設け
られたしゃくり動作スタート用スイッチ52と、3つのし
ゃくりパターンデータA乃至Cを記憶したメモリ583
と、上記しゃくり動作スタート用スイッチ52のキー操作
によりメモリ583に予め設定されたしゃくりパターンデ
ータA乃至Cを無作為に連続的に抽出する乱数値装置58
4と、この乱数値装置584により抽出されたしゃくりパタ
ーンデータA乃至Cの何れかに基づいて上記巻上げモー
タ9を制御するCPU581とで構成したので、スプール4を
フリー状態にして釣糸5を所定の棚へ繰り出し、その棚
位置でスプール4を巻取状態にした後、しゃくり動作ス
タート用スイッチ52を押すと、乱数値装置584が動作
し、メモリ583に記憶されている3つのしゃくりパター
ンデータA乃至Cを無作為に抽出し、その抽出されたし
ゃくりパターンデータA乃至Cの何れかに基づいて、CP
U581が巻上げモータ9を制御してしゃくり動作を開始
し、そのしゃくり動作が完了すると、再び乱数値装置58
4が動作を開始し、メモリ583に記憶されている全てのし
ゃくりパターンデータA乃至Cを無作為に抽出し、その
抽出されたしゃくりパターンデータA乃至Cの何れかに
基づいて、CPU581が巻上げモータ9を制御してしゃくり
動作を開始するというしゃくり動作を連続して繰り返す
ことができる。そのため、しゃくり動作が極めて不規則
となり、従来の如き1通りのしゃくり動作に比して魚に
対する仕掛けの誘い操作が巧妙となり、確実な釣果を期
待することが可能となる。
特に、本実施例では、乱数値装置584による抽出は無
作為なため、メモリ583に格納されているしゃくりパタ
ーンデータA乃至Cの何れが抽出されるか分からず、そ
の結果、各段階のしゃくり動作が極めて不規則なものと
なり易くなり、単調なしゃくり動作を回避することが可
能となる。更に、巻上げモータ9の速度を、例えば、0.
6m/s,0.7m/s,0.8m/sの3種類を変速スイッチ54によって
任意に選択できるようにすると、3つのしゃくりパター
ンデータA乃至Cと3つの速度による組合は、38×3=
19683パターンとなり、従来のしゃくり動作からは想像
もできない、極めて複雑なしゃくり動作を行なうことが
できる。
尚、3つの速度は、魚を逃がさない(俗にばらさな
い)ものとして設定してある。
又、仕掛けに魚が掛からなかった場合には、空巻スイ
ッチ55をプッシュ操作すると、巻上げモータ9に高電流
を流して高速回転し、釣糸5を巻き上げるようにしても
良い。
更に、上記実施例では、糸長計測装置として、ローラ
31による場合について説明したが、これに限定するもの
ではなく、スプール回転数検知方式やローラに釣糸を巻
回する方式や釣糸巻着面にローラを圧接する方式等を採
用することも可能である。
更に又、上記実施例では、しゃくりパターンデータに
よるしゃくり動作が、連続的に行なう場合について説明
したが、タイマによって、所定時間に亘ってしゃくり動
作を連続して行なうようにしても良い。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明は、リール枠に回転自在に取り付
けられた釣糸を巻回したスプールと、このスプールを回
転駆動する巻上げモータと、上記釣糸の繰出量,巻上量
を計測する糸長計測装置と、上記リール枠に設けられた
操作パネルとを備えた魚釣用電動リールに於て、上記操
作パネルに設けられたしゃくり動作スタート用スイッチ
と、複数のしゃくりパターンデータを記憶したメモリ
と、上記しゃくり動作スタート用スイッチのキー操作に
よりメモリに予め設定されたしゃくりパターンデータを
無作為に連続的に抽出する乱数値装置と、この乱数値装
置により抽出されたしゃくりパターンデータに基づいて
上記巻上げモータを制御するマイクロコンピュータとで
構成したものであるから、しゃくり動作が極めて不規則
となり、従来の如き1通りのしゃくり動作に比して魚に
対する仕掛けの誘い操作が巧妙となり、確実な釣果を期
待することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る魚釣用電動リールの制
御回路図である。 第2図は第1図に示す制御回路を備えた魚釣用電動リー
ルの一部切欠き平面図である。 第3図は本実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。 第4図は本実施例に於けるしゃくり動作を示す説明図で
ある。 〔主要な部分の符号の説明〕 2,3……リール枠 4……スプール 5……釣糸 9……巻上げモータ 31……糸長計測装置のローラ 41……操作パネル 52……しゃくり動作スタート用スイッチ 581……CPU 583……メモリ 584……乱数値装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール枠に回転自在に取り付けられた釣糸
    を巻回したスプールと、このスプールを回転駆動する巻
    上げモータと、上記釣糸の繰出量,巻上量を計測する糸
    長計測装置と、上記リール枠に設けられた操作パネルと
    を備えた魚釣用電動リールに於て、上記操作パネルに設
    けられたしゃくり動作スタート用スイッチと、複数のし
    ゃくりパターンデータを記憶したメモリと、上記しゃく
    り動作スタート用スイッチのキー操作によりメモリに予
    め設定されたしゃくりパターンデータを無作為に抽出す
    る乱数値装置と、この乱数値装置により抽出されたしゃ
    くりパターンデータに基づいて上記巻上げモータを制御
    するマイクロコンピュータとで構成したことを特徴とす
    る魚釣用電動リールのしゃくり制御装置。
JP25384090A 1990-09-21 1990-09-21 魚釣用電動リールのしゃくり制御装置 Expired - Fee Related JPH0817649B2 (ja)

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