JPH08175866A - 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス - Google Patents

圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス

Info

Publication number
JPH08175866A
JPH08175866A JP31826294A JP31826294A JPH08175866A JP H08175866 A JPH08175866 A JP H08175866A JP 31826294 A JP31826294 A JP 31826294A JP 31826294 A JP31826294 A JP 31826294A JP H08175866 A JPH08175866 A JP H08175866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw materials
piezoelectric
piezoelectric ceramic
ceramic
mixed material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31826294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Iwata
比呂志 岩田
晃 ▲徳▼島
Akira Tokushima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
West Electric Co Ltd
Original Assignee
West Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by West Electric Co Ltd filed Critical West Electric Co Ltd
Priority to JP31826294A priority Critical patent/JPH08175866A/ja
Publication of JPH08175866A publication Critical patent/JPH08175866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機械的強度の大きい、よって電気的特性の優
れた圧電トランスとして好適な圧電磁器組成物およびそ
の製造方法およびそれを用いた圧電トランスを提供す
る。 【構成】 圧電磁器組成物は、複数の原料とこの複数の
原料の粒子間を架橋するセラミック繊維とから構成さ
れ、製造方法は、例えば上記複数の原料およびセラミッ
ク繊維を準備する工程、両者を混合する工程、その後仮
焼、湿式粉砕する工程、所定形状に加圧成形する工程、
加圧成形されたものを焼成する工程を含み、圧電トラン
スは上記圧電磁器組成物の長さ方向のほぼ半分の領域を
厚み方向に分極して駆動電極を設け、他の半分の領域を
長手方向に分極して少なくとも端面に出力電極を設けて
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフィルタ、超音
波振動子、圧電トランス等に使用できる圧電磁器組成物
に関し、特に機械的強度および電気的特性の優れた圧電
トランスとしての使用に好適な圧電磁器組成物およびそ
の製造方法およびそれを使用した圧電トランスに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電磁器材料としては例えば
チタン酸バリウム磁器、ジルコン酸チタン酸鉛磁器、マ
グネシウムニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器および亜
鉛ニオブ酸錫ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器等、種
々のものが周知である。
【0003】また、特に圧電トランスとしての使用に好
適なものも種々提案されており、例えば、特公昭51−
30960号公報には、構造式
【0004】
【化4】
【0005】で示される組成物を主成分とした圧電磁器
組成物が、特公昭59−37594号公報には、構造式
【0006】
【化5】
【0007】で示される固溶体を基本組成として、これ
に副成分として二酸化マンガンを全量の0.05ないし
5重量%、および酸化セリウムを全量の0.05ないし
2.5重量%含むことを特徴とする圧電磁器組成物等が
開示されている。
【0008】これらの公報に開示された圧電磁器組成物
(圧電磁器材料)はいずれも4成分系の組成物、すなわ
ち複数の原料を混合することにより構成され、機械的品
質係数および抗折力が大きい、誘電率の温度変化率が小
さいので内部損失が小さくなる等の特徴を冒頭に述べた
種々の圧電磁器組成物に比して有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように圧電磁
器組成物は、圧電トランスとして好適な機械的強度が大
きい等の特徴を有するものも含めて種々提案あるいは実
用化されている。
【0010】ここで、上記公報に開示されたような圧電
磁器組成物を圧電トランスとして構成した一例の具体的
な特性、特に出力部の機械的強度および入、出力特性に
ついて見てみると、以下のような結果が得られた。
【0011】すなわち、前者の公報に開示された圧電磁
器組成物のいくつかを幅2.2mm、厚さ1.0mm、長さ
8.8mmの矩形形状に成形すると共に例えばその長さ方
向のほぼ半分の領域の上下面に駆動電極を設けて入力部
とし、他の半分の領域の駆動電極近傍および端面に環状
および面状の出力電極を設けて駆動部とし、さらに入力
部を厚み方向に、駆動部を長さ方向に夫々分極すること
により圧電トランスとして形成し、三点曲げ試験機によ
り夫々の入力部と出力部の抗折力Yを測定してみると、
入力部では1100〜1200kg/cm2程度、出力部で
は700〜900kg/cm2程度の抗折力Yを示した。な
お、出力部の抗折力Yが入力部に比して小さいのは、出
力部の分極方向が分極により200〜400kg/cm2
度の引っ張り応力が内在する長さ方向であることに起因
すると思われる。
【0012】また、上記のような圧電トランスの使用状
態の一例を示す略構成図である図7に示したように、例
えば圧電トランス1の出力部に実負荷としての冷陰極蛍
光放電管2を接続し、入力部に直流電源4、発振器5、
増幅器6からなる駆動部3を接続し、圧電トランス1を
上記駆動部3にて入力電圧6〜12V、数10kHzの電
気信号で駆動し、さらにこの時の輝度を輝度計7で測
定、入力電圧と輝度の関係についてみてみると、図8に
示したような入力電圧−輝度特性が得られた。
【0013】図8からも明らかなように、入力電圧が8
V付近までは入力電圧と輝度との関係が直線的に推移し
ているが、8Vを超えるとその直線性が失われ、具体的
には8Vの時約8500カンデラ、12Vでは1000
0カンデラ程度の輝度しか測定できなかった。なお、圧
電トランスの発熱量についても入力電圧が8Vを超えた
ところより次第に増大して行くことも確認できた。
【0014】ところで、圧電磁器組成物は圧電トランス
として使用する場合、出力部から大電圧・大電流の出力
を得ようとする程圧電磁器組成物内部の発熱量が大きく
なり、一方発熱量が大きくなるとこの発熱により昇圧比
・変換効率等の電気的特性が変化したり機械的な破壊が
進行する等の不都合を生じることが周知である。
【0015】よって、例えば圧電磁器組成物に金属等の
補強部材を貼合わせて機械的強度を増す展開も考えられ
るが、かかる展開は圧電トランスとして考えた場合、そ
の電気的特性の劣化を生じる恐れがあり、このため通常
は補強部材が使用されることはなく、この結果、圧電ト
ランスとして使用される圧電磁器組成物としては、単体
で構造的に強固で機械的強度が大きいことが強く要求さ
れることになる。
【0016】また、上述した圧電磁器組成物における機
械的な破壊の進行は振動モードには関係せずに圧電トラ
ンスの主に出力側で生じ、さらに上記破壊自体は粒界破
壊として生じることも確認されており、よって、機械的
強度が大きく、また粒界破壊が生じにくい要望は特に出
力側において強く要求されている。
【0017】以上の点より、前述した圧電磁器組成物の
一例は、先のような実負荷として冷陰極蛍光放電管を接
続した場合、発熱による機械的な破壊の発生等の不都合
を考慮すると、実際には入力電圧が8V以下での使用に
限定され、必要に応じて種々の輝度を選択設定できる十
分な自由度を有しているとは言い難く、また得られる輝
度自体も十分に高輝度であるとも言い難かった。
【0018】例えば、先のような場合、入力電圧が12
V付近まで先の入力電圧−輝度特性の直線性を維持で
き、加えて輝度自体も少なくとも15000カンデラ以
上の高輝度が得られることが望ましく、一方、圧電磁器
組成物は一般にその機械的強度が大きくなるほど発熱に
よる機械的破壊に対する耐性が増大し、また昇圧比等の
電気的特性も良好なものとなることから、前述した両提
案に開示されたような圧電磁器組成物を実用化する場合
には、より一層その機械的強度が大きくなるように製造
されることが強く要望されているのが現状である。すな
わち、機械的強度を大きくすることにより高レベルの入
力電圧まで直線性を維持できる入力電圧−輝度特性およ
び良好な電気的特性を得られることになる。
【0019】本発明は、上記のような現状を考慮してな
したもので、機械的強度の大きい、よって電気的特性の
優れた圧電トランスとして好適な圧電磁器組成物および
その製造方法およびそれを用いた圧電トランスを提供す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電磁器組
成物は、圧電磁器材料を構成する複数の原料と該複数の
原料の粒子間を架橋するセラミック繊維とから構成され
ている。
【0021】本発明による圧電磁器組成物の第1の製造
方法は、圧電磁器材料を構成する複数の原料とセラミッ
ク繊維とを所定の割合で準備する準備工程と、準備した
複数の原料とセラミック繊維とを混合して混合材料を得
る混合工程と、混合材料を仮焼する仮焼工程と、仮焼さ
れた混合材料を湿式粉砕する粉砕工程と、湿式粉砕され
た混合材料を乾燥する乾燥工程と、乾燥された混合材料
を用途に応じた適宜形状に加圧成形する成形工程と、加
圧成形された混合材料を焼成する焼成工程とを含んで構
成されている。
【0022】本発明による圧電磁器組成物の第2の製造
方法は、圧電磁器材料を構成する複数の原料とセラミッ
ク繊維とを所定の割合で準備する第1工程と、準備した
複数の原料を混合して第1混合材料を得る第2工程と、
第1混合材料を仮焼する第3工程と、仮焼された第1混
合材料とセラミック繊維とを混合して第2混合材料を得
た後に第2混合材料を湿式粉砕する第4工程と、湿式粉
砕された第2混合材料を乾燥する第5工程と、乾燥され
た第2混合材料を用途に応じた適宜形状に加圧成形する
第6工程と、加圧成形された第2混合材料を焼成する第
7工程とを含んで構成されている。
【0023】本発明による圧電トランスは、圧電磁器材
料を構成する複数の原料と該複数の原料の粒子間を架橋
するセラミック繊維とからなり矩形平板形状に成形され
る圧電磁器組成物と、圧電磁器組成物の長さ方向のほぼ
半分の領域の上下面に設けられる駆動電極と、圧電磁器
組成物の他の半分の領域の少なくとも端面に設けられる
出力電極とを含み、駆動電極が設けられた領域を厚み方
向に、出力電極が設けられた領域を長手方向に分極する
ことにより構成されている。
【0024】
【作用】本発明による圧電磁器組成物は、前述のように
圧電磁器材料を構成する複数の原料に微量のセラミック
繊維を混入したことから、上記複数の原料とセラミック
繊維の混合体を加圧成形して焼成すると、複数の原料の
粒子がセラミック繊維で架橋されることになり、よっ
て、例えば複数の原料間の引っ張り方向の応力に対して
セラミック繊維の弾性力が対抗力として機能することに
なる。
【0025】すなわち、本発明による圧電磁器組成物は
複数の原料の各粒子間の結合力がセラミック繊維を混入
しない場合に比して増大することになり、このため引っ
張り方向の強度が強靱な組成物となり、これにより上記
圧電磁器組成物を圧電トランスとして用いる場合、抗折
強度が増大した機械的強度の大きい、よって良好な電気
的特性を得られる圧電トランスを構成できることにな
る。
【0026】本発明による圧電磁器組成物の第1の製造
方法は、前述した各工程を含むことから、準備された複
数の原料とセラミック繊維がまず混合され、その後に仮
焼、湿式粉砕され、さらに所望形状に加圧成形、焼成さ
れることになる。したがって、得られる圧電磁器組成物
は、複数の原料の粒子がセラミック繊維で架橋された、
よって引っ張り方向の強度が強靱な組成物となり、この
結果抗折強度が増大した機械的強度が大きい圧電トラン
スを構成できることになる。
【0027】本発明による圧電磁器組成物の第2の製造
方法は、前述した第1ないし第7工程を含むことから、
まず複数の原料のみが混合、仮焼され、その後にセラミ
ック繊維と混合、湿式粉砕され、さらに所望形状に加圧
成形、焼成されることになる。したがって、得られる圧
電磁器組成物は、先の第1の製造方法にて得られる組成
物同様、複数の原料の粒子がセラミック繊維で架橋され
た、よって引っ張り方向の強度が強靱な組成物となり、
この結果抗折強度が増大した機械的強度の大きい圧電ト
ランスを構成できることになる。
【0028】本発明による圧電トランスは、前述のよう
に複数の原料に微量のセラミック繊維を混入した矩形平
板形状に成形された圧電磁器組成物、すなわち複数の原
料の粒子がセラミック繊維で架橋され、よって、複数の
原料の各粒子間の結合力がセラミック繊維を混入しない
場合に比して増大せしめられた引っ張り方向の強度が強
靱な圧電磁器組成物に、駆動電極と、出力電極とを設
け、さらに駆動電極が設けられた領域を厚み方向に、出
力電極が設けられた他の領域を長手方向に分極している
ことから、抗折強度が増大した機械的強度の大きい、し
たがって入力電圧−輝度特性および良好な電気的特性を
得られる圧電トランスとなる。
【0029】
【実施例】図1は本発明による圧電磁器組成物Aの一実
施例を示した外観斜視図であり、本実施例は、図1から
も明らかなように矩形の平板形状に形成されており、圧
電トランスとして好適に使用できる例である。
【0030】以下、図1に示したような本発明による圧
電磁器組成物Aの一実施例について説明するが、具体的
には、平均粒径が20ミクロン程度の大きさを有する複
数の原料と該複数の原料の全量に対して多くとも8重量
%のセラミック繊維を含んで構成した第1実施例、平均
粒径が数ミクロン以下の大きさを有する複数の原料と該
複数の原料の全量に対して多くとも9重量%のセラミッ
ク繊維を含んで構成した第2実施例について、図2に図
示した製造方法の一実施例のフローチャートおよびその
内容を示した略図からなる略工程図と共に詳述する。
【0031】まず第1実施例について述べると、図2に
示したように最初に圧電磁器組成物Aを形成するための
原料を所定の割合で準備する準備工程201が行われ
る。
【0032】すなわち、多くとも8重量%、本具体例で
は3.5重量%、後述するが好ましくは1ないし5重量
%のアルミナや炭化珪素、窒化珪素、ボロン、炭素繊維
等のセラミックの短繊維あるいは長繊維、いわゆるセラ
ミック繊維8と、96.5重量%、すなわち上記セラミ
ック繊維8と合わせて100重量%となる量の、平均粒
径が20ミクロン程度の大きさを有する例えば冒頭に述
べた2つの提案の内の前者に開示されたような複数の原
料9とが準備される。なお、本実施例では複数の原料9
として6重量%の
【0033】
【化6】
【0034】と、1重量%の
【0035】
【化7】
【0036】と、46重量%のTiと、47重量%のZ
rとを含み、構造式
【0037】
【化8】
【0038】で示される組成物を準備し、また上記セラ
ミック繊維8の繊維直径については最大でも10ミクロ
ン程度、好ましくは数ミクロン以下のものを準備し、ま
た複数の原料9については、上述したように市販されて
おり入手が容易なことから夫々平均粒径が約20ミクロ
ンのものを採用している。
【0039】準備工程201にて準備された複数の原料
9とセラミック繊維8の両者は、両者を混合する混合工
程202を経て混合材料10として構成され、次に該混
合材料10を例えば800度Cで2時間程度仮焼する仮
焼工程203が行われる。
【0040】仮焼工程203にて仮焼された後の混合材
料10aは、次に粉砕工程204にて湿式粉砕され、こ
の湿式粉砕された後の混合材料10bは次に乾燥工程2
05にて乾燥されることになる。
【0041】乾燥工程205にて乾燥された後の混合材
料10cは、次に該混合材料10cを用途に応じた適宜
形状に加圧成形する加圧工程206を経て、例えば幅
2.2mm、厚み1.0mm、長さ8.8mmの矩形平板形状
に加圧成形され、次にこの矩形平板形状に加圧成形され
た後の混合材料10dは例えば1300度Cで1時間焼
成される焼成工程207を経ることにより、本発明によ
る圧電磁器組成物Aの第1実施例として完成されること
になる。
【0042】上記矩形平板形状に形成された第1実施例
を研磨して所望領域に銀電極を焼付け、例えば100度
Cの油中で分極処理することにより上記第1実施例は図
3に示したような本発明による圧電トランスBとして構
成されることになる。
【0043】ところで、以上の工程により製造される圧
電磁器組成物Aをいくつか製造し、複数の原料9の粒子
の最終粒径および得られた圧電磁器組成物A自体の実際
の構成について見てみると、最終粒径については数ミク
ロンから最大でも20ミクロン程度の粒子となっている
ことが確認できた。これは入手の容易な平均粒径が約2
0ミクロンのものを用いているためであるからと考えら
れる。
【0044】また、実際の構成については、上記数ミク
ロンから最大でも20ミクロン程度の粒子の数個ないし
十数個にまたがってセラミック繊維8が架橋しているこ
とが確認できた。すなわち、上記セラミック繊維8は融
点が極めて高く、例えば最も結晶構造が安定しているα
ーアルミナ繊維の融点は2040度Cであり、先の焼成
温度では繊維形状をそのまま維持し、これにより組成物
粒子間の架橋を実現しているものと考えられる。
【0045】次に、上述したような工程において複数の
原料9と混合されるセラミック繊維8の混合量を種々変
化させた本発明による圧電磁器組成物Aを製造し、それ
らを先に述べたような工程を経て図3に示したような圧
電トランスBとして構成した後、その出力部における抗
折力Y、電気機械結合係数Kpおよび実負荷として冷陰
極蛍光放電管を接続した場合における入力電圧と得られ
る輝度との関係について調べてみたところ、夫々、図4
の抗折力・電気機械結合係数特性図および図5の入力電
圧−輝度特性図中に実線で示したような特性Y1,Kp
1,Z1が得られた。なお、上記圧電磁器組成物Aの矩
形平板形状の厚み、幅、長さおよび入力部、出力部にお
ける分極方向ならびに圧電トランスとしての実負荷駆動
条件は先に述べた従来例の検討時と同条件である。
【0046】図4からも明らかなように、本発明による
第1実施例の抗折力Yと電気機械結合係数Kpの特性Y
1,Kp1は、セラミック繊維8の含有量が多くなるほ
ど抗折力Yは大きく、逆に電気機械結合係数Kpは低く
なっている。
【0047】すなわち、セラミック繊維8を含まない従
来の圧電磁器組成物における抗折力特性は先にも述べた
ように700〜900kg/cm2の範囲であったが、本発
明による圧電磁器組成物Aにおいては、セラミック繊維
8を含有量が増えてゆくに従い抗折力Yは増大し、例え
ば、先に述べた含有量が3.5重量%の場合、1200
〜1500kg/cm2の範囲となることが確認できた。
【0048】この結果、本発明による圧電磁器組成物A
としての効果を期待できる範囲としては、抗折力Yより
も電気機械結合係数Kpに影響を大きく受け、実用化を
考えると電気機械結合係数Kpは0.3以上であること
が望ましく、よってセラミック繊維8の含有量は多くと
も8重量%に設定することが望まれる。なお、より好ま
しくは抗折力Yがセラミック繊維8を含有していない時
に比して約15%程度大きく、かつ電気機械結合係数が
0.5以上を満足するセラミック繊維8の含有量が望ま
しく、すなわち第1実施例の場合のセラミック繊維8の
含有量としては、1重量%〜5重量%の範囲がより好ま
しい。
【0049】また、図5からも明らかなように、本発明
による圧電磁器組成物Aの第1実施例を用いて構成した
圧電トランスBは、セラミック繊維8を混入しているこ
とから抗折力Yが大きくなっており、入力電圧の増大と
共に得られる輝度も直線的に高輝度になっている。すな
わち、入力電圧が5Vから12Vの範囲において輝度は
図5中の実線Z1で示したように直線的に増大し、11
Vで目標値の15000カンデラの輝度を、また実駆動
電圧として採用したい12Vでは17000カンデラの
輝度を得られている。
【0050】なお、上記第1実施例の製造方法は、図2
からも明らかなように、最初に複数の原料2とセラミッ
ク繊維1の両者を所定の割合で準備、混合していたが、
例えば図6に示したように上記両者を準備する第1工程
601後、複数の原料9のみを所定の割合で混合して第
1混合材料11を得る第2工程602および該第1混合
材料11を仮焼する第3工程603を行い、次いでこの
仮焼した第1混合材料11aに所定割合のセラミック繊
維8を混合して第2混合材料12を得る第4工程604
を行い、さらに第4工程604で得られた第2混合材料
12を湿式粉砕して乾燥させる第5工程605を経た後
この湿式粉砕、乾燥された第2混合材料12aを用途に
応じた適宜形状に加圧成形する第6工程606を行い、
最後に第6工程606にて加圧成形された第2混合材料
12bを焼成する第7工程607を行っても、前述した
第1実施例と同等の抗折力特性および電気特性を有する
圧電磁器組成物Aを得られることも確認できている。
【0051】次に本発明による圧電磁器組成物Aの第2
実施例について述べる。なお、該第2実施例も先の第1
実施例と同様の製造方法で製造されるものとして述べ
る。
【0052】すなわち、図2に示したように先の第1実
施例の場合同様、まず圧電磁器組成物Aを形成するため
の原料を所定の割合で準備する準備工程201が行わ
れ、例えば1重量%、後述するが好ましくは6重量%ま
でのアルミナや炭化珪素、窒化珪素、ボロン、炭素繊維
等のセラミックの短繊維あるいは長繊維、いわゆるセラ
ミック繊維8Aと、99重量%、すなわち上記セラミッ
ク繊維8Aと合わせて100重量%となる量の、平均粒
径が最大でも数ミクロンの微細粒径を有する例えば第1
実施例に使用した原料と同内容の複数の原料9Aとを準
備する準備工程201が行われる。なお、上記セラミッ
ク繊維8Aの繊維直径については最大でも10ミクロン
程度、好ましくは数ミクロン以下のものを準備した。
【0053】次いで、先の第1実施例の場合同様、準備
工程201にて準備された複数の原料9Aとセラミック
繊維8Aの両者は該両者を混合する混合工程202を経
て混合材料10Aとして構成され、次に混合工程202
で得られた混合材料10Aを例えば800度Cで2時間
仮焼する仮焼工程203を行い、次いで仮焼工程203
にて仮焼された後の混合材料10Aaを湿式粉砕する粉
砕工程204を経てこの湿式粉砕された後の混合材料1
0Abを乾燥させる乾燥工程205を行う。
【0054】次いで、湿式粉砕され乾燥された混合材料
10Acを用途に応じた適宜形状、例えば幅2.2mm、
厚み1.0mm、長さ8.8mmの矩形平板形状に加圧成形
する加圧工程206を行い、次にこの加圧成形された後
の混合材料10Adを例えば1300度Cで1時間焼成
する焼成工程207を行うことにより、本発明による圧
電磁器組成物Aの第2実施例が得られることになる。
【0055】なお、上記矩形平板形状に形成された第2
実施例を研磨して所望領域に銀電極を焼付け、例えば1
00度Cの油中で分極処理することにより上記第2実施
例も先の第1実施例同様、図3に示したような圧電トラ
ンスBとして完成される。
【0056】ここで、以上の工程により製造される圧電
磁器組成物Aをいくつか製造し、複数の原料9Aの粒子
の最終粒径および得られた圧電磁器組成物A自体の実際
の構成について見てみると、最終粒径についてはサブミ
クロンから最大でも数ミクロン程度の粒子となっている
ことが確認できた。これは最初に準備した複数の原料9
Aの粒径、すなわち出発原料の粒径を平均粒径が最大で
も数ミクロンのものを用いたためであると考えられる。
【0057】また、実際の構成については、上記サブミ
クロンから最大でも数ミクロン程度の粒子の数個ないし
十数個にまたがってセラミック繊維8Aが架橋している
ことが確認できた。すなわち、上記セラミック繊維8A
は融点が極めて高く、例えば最も結晶構造が安定してい
るαーアルミナ繊維の融点は2040度Cであり、先の
焼成温度では繊維形状をそのまま維持し、これにより原
料粒子間の架橋を実現しているものと考えられる。
【0058】次に、上述したような工程において複数の
原料9Aと混合されるセラミック繊維8Aの混合量を種
々変化させた本発明による圧電磁器組成物Aを製造し、
それらを圧電トランスBとして構成した後、その出力部
における抗折力Y、電気機械結合係数Kpおよび実負荷
として冷陰極蛍光放電管を接続した場合における入力電
圧−輝度特性について調べてみたところ、夫々図4の抗
折力・電気機械結合係数特性図および図5の入力電圧−
輝度特性図中に一点鎖線で示したような特性Y2,Kp
2,Z2が得られた。なお、上記圧電磁器組成物Aの矩
形平板形状の厚み、幅、長さおよび入力部、出力部にお
ける分極方向ならびに圧電トランスとしての実負荷駆動
条件は先に述べた従来例および第1実施例の検討時と同
条件である。
【0059】図4からも明らかではあるが、第2実施例
は第1実施例とは異なりセラミック繊維8Aの含有率が
少なくても抗折力Yが十分に大きく、例えば、セラミッ
ク繊維8Aを含まない状態で抗折力Y2は1300〜1
600kg/cm2の範囲、先に述べた含有量が1重量%の
場合、1400〜1700kg/cm2の範囲となることが
確認できており、これは出発原料の粒径として平均粒径
が最大でも数ミクロンのものを用いていることから、複
数の原料9A粒子間の結合力自体が増大し、よって圧電
磁気組成物Aとしての引っ張り方向の強度が高められて
いるためであると考えられる。
【0060】すなわち、第2実施例も先の第1実施例同
様、セラミック繊維8Aの含有率が多くなるほど抗折力
Yは大きくなり、一方、電気機械結合係数Kpは低下し
ているが、この第2実施例の場合、上述したようにセラ
ミック繊維8Aを含有していなくても抗折力Yが大きい
ことから先の第1実施例とは異なり、セラミック繊維8
Aを含有しない状態に比して抗折力Yが少しでも大きく
なった状態で、かつ電気機械結合係数Kpが0.5以上
の状態を、より好ましい圧電磁器組成物Aとして設定で
きることになり、すなわち第2実施例においてはセラミ
ック繊維8Aの含有量Xは、0<X≦6重量%の範囲が
きわめて好ましいことになる。なお、本発明による圧電
磁器組成物Aとしての効果を期待できる範囲という概念
で見れば、この第2実施例も先の第1実施例同様、セラ
ミック繊維8の含有量としては電気機械結合係数Kpが
0.3以上の状態を確保できる9重量%までの範囲を選
択・設定することができる。
【0061】また図5からも明らかなように、本発明に
よる圧電磁器組成物Aの第2実施例は、出発原料の平均
粒径が微細で、かつセラミック繊維8Aを混入している
ことから実施例1より抗折力Yが大きくなっており、入
力電圧の増大と共に得られる輝度もより急峻な傾きで直
線的に高輝度になっている。すなわち、入力電圧が5V
から12Vの範囲において輝度は、図5中の一点鎖線Z
2で示したように直線的、かつ急峻に増大し、10Vで
目標値の15000カンデラ、また実駆動電圧として採
用したい12Vでは20000カンデラの輝度を得られ
ている。
【0062】なお、上記第2実施例の製造方法は、第1
実施例の製造方法同様、最初に複数の原料9Aとセラミ
ック繊維8Aの両者を所定の割合で準備、混合していた
が、例えば上記両者を準備する第1工程後、複数の原料
9Aのみを所定の割合で混合して第1混合材料11Aを
得る第2工程および該第1混合材料11Aを仮焼する第
3工程を行い、次いでこの仮焼した第1混合材料11A
aに所定割合のセラミック繊維8Aを混合して第2混合
材料12Aを得る第4工程を行い、さらに第4工程で得
られた第2混合材料12Aを湿式粉砕して乾燥させる第
5工程を経た後この湿式粉砕、乾燥された第2混合材料
12Aaを用途に応じた適宜形状に加圧成形する第6工
程を行い、最後に第6工程にて加圧成形された第2混合
材料12Abを焼成する第7工程を行っても、同等の抗
折力Yおよび電気特性を有する圧電磁器組成物を得られ
ることも確認できている。
【0063】
【発明の効果】本発明による圧電磁器組成物は、複数の
原料に、この複数の原料粒子間を架橋するためのセラミ
ック繊維を混合して形成していることから、複数の原料
粒子の数個ないし10数個にまたがってセラミック繊維
が架橋し、よって、セラミック繊維の弾性力が複数の原
料粒子間の引っ張り方向の応力に対して対抗力として機
能することになり、この結果、複数の原料の各粒子間の
結合力が増大して粒界破壊および引っ張り方向に対する
強度が強靱となる効果を有している。
【0064】このため、本発明による圧電磁器組成物
は、圧電トランスを構成する場合、抗折強度が増大した
機械的強度が大きい、したがって実負荷として冷陰極蛍
光放電管を接続して点灯させる場合の入力電圧−輝度特
性の直線性を向上できる等の良好な電気的特性を得られ
ることになる効果を有している。
【0065】さらに本発明による圧電磁器組成物の第1
の製造方法は、複数の組成物と所定割合のセラミック繊
維を混合した混合材料を仮焼した後に湿式粉砕し、さら
に乾燥および用途に応じた所定形状への加圧成形を行
い、最後に焼成することにより圧電磁器組成物を得るこ
とから、複数の組成物に微量のセラミック繊維が混合さ
れた引っ張り方向に対する強度が強靱となる圧電磁器組
成物を提供できることになる効果を有している。
【0066】さらに本発明による圧電磁器組成物の第2
の製造方法は、複数の組成物を混合した第1混合材料を
仮焼した後に所定割合のセラミック繊維と混合して第2
混合材料を得、該第2混合材料を湿式粉砕した後に乾燥
および用途に応じた所定形状への加圧成形を行い、最後
に焼成することにより圧電磁器組成物を得ており、複数
の組成物に微量のセラミック繊維が混合された引っ張り
方向に対する強度が強靱となる圧電磁器組成物を提供で
きることになる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧電磁器組成物の一実施例を示し
た外観斜視図
【図2】本発明による圧電磁器組成物の製造方法の一実
施例のフローチャートおよびその内容を示した略図とか
らなる略工程図
【図3】本発明による圧電トランスの一実施例を示した
外観斜視図
【図4】本発明による圧電トランスの一実施例における
出力部の抗折力・電気機械結合係数特性図
【図5】本発明による圧電トランスの一実施例において
冷陰極蛍光放電管を実負荷とした場合における入力電圧
−輝度特性図
【図6】本発明による圧電磁器組成物の製造方法の他実
施例のフローチャートおよびその内容を示した略図とか
らなる略工程図
【図7】従来の圧電トランスにおいて冷陰極蛍光放電管
を実負荷とした使用状態を示す略構成図
【図8】図7に示した構成にて得られる入力電圧−輝度
特性図
【符号の説明】
8 セラミック繊維 8A セラミック繊維 9 複数の原料 9A 複数の原料 10 混合材料 10A 混合材料 11 第1混合材料 11A 第1混合材料 12 第2混合材料 12A 第2混合材料 A 圧電磁器組成物 B 圧電トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 41/24 H01L 41/18 101 D 41/22 A

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電磁器材料を構成する複数の原料と、該
    複数の原料の粒子間を架橋するセラミック繊維とからな
    る圧電磁器組成物。
  2. 【請求項2】圧電磁器材料は、複数の原料として6重量
    %の 【化1】 と、1重量%の 【化2】 と、46重量%のTiと、47重量%のZrとを含み、
    構造式 【化3】 で示される組成物である請求項1に記載の圧電磁器組成
    物。
  3. 【請求項3】セラミック繊維は、アルミナ・炭化珪素・
    窒化珪素・ボロン・炭素繊維の少なくとも1種である請
    求項1に記載の圧電磁器組成物。
  4. 【請求項4】セラミック繊維は、数ミクロン以下の繊維
    直径を有するものである請求項1に記載の圧電磁器組成
    物。
  5. 【請求項5】セラミック繊維は、複数の原料の全量に対
    して多くとも8重量%混入される請求項1に記載の圧電
    磁器組成物。
  6. 【請求項6】複数の原料は平均粒径が20ミクロン以下
    の大きさを有し、セラミック繊維は複数の原料の全量に
    対して1ないし5重量%混入される請求項1に記載の圧
    電磁器組成物。
  7. 【請求項7】複数の原料は平均粒径が数ミクロン以下の
    大きさを有し、セラミック繊維は複数の原料の全量に対
    する混入量Xが0<X≦6重量%である請求項1に記載
    の圧電磁器組成物。
  8. 【請求項8】平均粒径が数ミクロン以下の大きさを有す
    る複数の原料からなる圧電磁器組成物に、複数の原料の
    粒子間を架橋するセラミック繊維を複数の原料の全量に
    対して多くとも9重量%混合してなる圧電磁器組成物。
  9. 【請求項9】圧電磁器材料を構成する複数の原料とセラ
    ミック繊維とを所定の割合で準備する準備工程と、準備
    した複数の原料とセラミック繊維とを混合して混合材料
    を得る混合工程と、混合材料を仮焼する仮焼工程と、仮
    焼された混合材料を湿式粉砕する粉砕工程と、湿式粉砕
    された混合材料を乾燥する乾燥工程と、乾燥された混合
    材料を用途に応じた適宜形状に加圧成形する成形工程
    と、加圧成形された混合材料を焼成する焼成工程とを含
    む圧電磁器組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】セラミック繊維は、アルミナ・炭化珪素
    ・窒化珪素・ボロン・炭素繊維の少なくとも1種であ
    り、かつ数ミクロン以下の繊維直径を有するものである
    請求項9に記載の圧電磁器組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】複数の原料は、平均粒径が数ミクロン以
    下の大きさを有するものである請求項9に記載の圧電磁
    器組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】セラミック繊維は、複数の組成物の全量
    に対して多くとも8重量%準備される請求項9に記載の
    圧電磁器組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】圧電磁器材料を構成する複数の原料とセ
    ラミック繊維とを所定の割合で準備する第1工程と、準
    備した複数の原料を混合して第1混合材料を得る第2工
    程と、第1混合材料を仮焼する第3工程と、仮焼された
    第1混合材料とセラミック繊維とを混合して第2混合材
    料を得た後にこの第2混合材料を湿式粉砕する第4工程
    と、湿式粉砕された第2混合材料を乾燥する第5工程
    と、乾燥された第2混合材料を用途に応じた適宜形状に
    加圧成形する第6工程と、加圧成形された第2混合材料
    を焼成する第7工程とを含む圧電磁器組成物の製造方
    法。
  14. 【請求項14】セラミック繊維は、アルミナ・炭化珪素
    ・窒化珪素・ボロン・炭素繊維の少なくとも1種であ
    り、かつ数ミクロン以下の繊維直径を有するものである
    請求項13に記載の圧電磁器組成物の製造方法。
  15. 【請求項15】複数の原料は、平均粒径が数ミクロン以
    下の大きさを有するものである請求項13に記載の圧電
    磁器組成物の製造方法。
  16. 【請求項16】セラミック繊維は、複数の原料の全量に
    対して多くとも8重量%準備される請求項13に記載の
    圧電磁器組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】圧電磁器材料を構成する複数の原料と該
    複数の原料の粒子間を架橋するセラミック繊維とからな
    り矩形平板形状に成形される圧電磁器組成物と、該圧電
    磁器組成物の長さ方向のほぼ半分の領域の上下面に設け
    られる駆動電極と、圧電磁器組成物の他の半分の領域の
    少なくとも端面に設けられる出力電極とを含み、駆動電
    極が設けられた半分の領域を厚み方向に、出力電極が設
    けられた他の半分の領域を長手方向に分極してなる圧電
    トランス。
  18. 【請求項18】圧電磁器材料は、複数の原料として6重
    量%の化1と、1重量%の化2と、46重量%のTi
    と、47重量%のZrとを含み、構造式化3で示される
    組成物である請求項17に記載の圧電トランス。
  19. 【請求項19】複数の原料は、平均粒径が数ミクロン以
    下の大きさを有するものである請求項17に記載の圧電
    トランス。
  20. 【請求項20】セラミック繊維は、複数の原料の全量に
    対して多くとも8重量%混入される請求項17に記載の
    圧電トランス。
  21. 【請求項21】セラミック繊維は、数ミクロン以下の繊
    維直径を有するアルミナ・炭化珪素・窒化珪素・ボロン
    ・炭素繊維の少なくとも1種である請求項17に記載の
    圧電トランス。
JP31826294A 1994-12-21 1994-12-21 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス Pending JPH08175866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31826294A JPH08175866A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31826294A JPH08175866A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08175866A true JPH08175866A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18097243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31826294A Pending JPH08175866A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08175866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356372A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Kyocera Corp 圧電磁器組成物及び圧電トランス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356372A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Kyocera Corp 圧電磁器組成物及び圧電トランス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3874229B2 (ja) 圧電セラミックスおよびこれを用いた圧電デバイス
JP4948639B2 (ja) 圧電セラミックス、その製造方法、圧電素子、液体吐出ヘッドおよび超音波モータ
CN1219297C (zh) 压电陶瓷组合物和使用该组合物的压电器件
JP4338091B2 (ja) レゾネータ
JP3108724B2 (ja) 高耐久性圧電複合セラミックス及びその製法
JPH08175866A (ja) 圧電磁器組成物およびその製造方法およびそれを用いた圧電トランス
JP4020454B2 (ja) 圧電セラミックスの製造方法
CN102093067B (zh) 一种采用纳米Al2O3晶须增韧的高压电特性的陶瓷材料及制备方法
JPH08259323A (ja) 複合置換ランタン−鉛−ジルコニウム−チタンペロブスカイト、セラミック組成物およびアクチュエーター
JP3827915B2 (ja) 圧電材料およびその製造方法
JP3974952B2 (ja) 圧電体の製造方法
JPH09278535A (ja) セラミックスの製造方法
JP3481832B2 (ja) 圧電磁器
KR100336426B1 (ko) 전기에너지변환용세라믹스조성물제조방법
CN116589277A (zh) 压电陶瓷、陶瓷电子部件及压电陶瓷的制造方法
JP3087924B2 (ja) 圧電磁器の製造方法
JP2002201068A (ja) 電歪材料およびその製造方法
JPH08283069A (ja) 圧電セラミックス及びその製造方法
JP4092542B2 (ja) 圧電体磁器組成物、及びそれを用いた圧電素子
JP2570662B2 (ja) 強誘電性磁器体
JPH05139828A (ja) 圧電磁器の製造方法
JPH03232755A (ja) 圧電磁器の製造方法
JP2006213539A (ja) 圧電磁器組成物
SU624904A1 (ru) Пьезоэлектрический керамический материал
JP2504158B2 (ja) 強誘電性磁器体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050301