JPH08175823A - 着色ガラスの製造方法 - Google Patents

着色ガラスの製造方法

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JPH08175823A
JPH08175823A JP34084494A JP34084494A JPH08175823A JP H08175823 A JPH08175823 A JP H08175823A JP 34084494 A JP34084494 A JP 34084494A JP 34084494 A JP34084494 A JP 34084494A JP H08175823 A JPH08175823 A JP H08175823A
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colored
glass
oxide particles
metal oxide
silica gel
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JP34084494A
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Hiroshi Inoue
浩 井上
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Sakura Color Products Corp
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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    • C03C1/006Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels to produce glass through wet route
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Abstract

(57)【要約】 【目的】色素の凝集が無く、透明性に優れた着色ガラス
の製造方法を提供する。 【構成】金属酸化物粒子に色素を固定化した着色金属酸
化物粒子が分散された着色シリカゾルで着色シリカゲル
を形成し、この着色シリカゲルを乾燥して着色されたガ
ラス体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゾル−ゲル法により調製
される着色ガラスの製造方法に関し、特に液晶表示装置
に使用する着色ガラスフィルターや光学ガラス、ガラス
レーザー、感光ガラス、フォトクロミックガラス、ガラ
ス繊維(ファイバーオプテックス)等に好適に用いられ
る着色ガラスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゾルーゲル法によるガラスの
調製方法は知られている(作花済夫:「ガラス非晶質の
化学」第147頁、内田老鶴圃(1983)など)。ま
たこの着色方法については、重金属、無機顔料、染料を
用いる提案が種々されている。有機顔料を用いた例とし
ては、着色パターン形成方法として特開平5−2734
10号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、優れた
透明性のあるガラスやガラスフィルターを得るために
は、顔料を可視光波長よりも小さな粒子径まで分散させ
ることが望ましい。この点特開平5−273410号
は、シリカゾル中で凝集しないための顔料の分散方法や
組成は具体的に開示していない。
【0004】一方、粉体顔料を金属アルコキシドの水−
アルコール−酸溶液からなるシリカゾル中へ分散するこ
とは容易ではない。初期分散性がよいとしても、金属ア
ルコキシドの加水分解と共に顔料が凝集していくことが
多い。この発明の目的は、色素の凝集が無く、透明性に
優れた着色ガラスの製造方法を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、この発明は、金属酸化物粒子に色素
を固定化した着色金属酸化物粒子が分散された着色シリ
カゾルで着色シリカゲルを形成し、この着色シリカゲル
を乾燥して着色されたガラス体を得る着色ガラスの製造
方法を採用した。
【0006】すなわち、Si、Al、Ti、Zrなどの
金属酸化物粒子は、アルコキシシラン等からの加水分解
や、ポリアルキルシラン等の光分解によって形成される
シリカゾルに対して、その組成上、分散性がよいことに
着目し、本発明は、この金属酸化物粒子に色素をあらか
じめ固定化し、この色素固定の金属酸化物粒子を、アル
コキシシラン等からの加水分解や、ポリアルキルシラン
等の光分解によって形成される無色シリカゾルに混合し
て着色シリカゾルを調製し、或いはアルコキシシラン、
ポリアルキルシラン等の原料段階で混合して着色シリカ
ゾルを形成し、この着色シリカゾルで形成された着色シ
リカゲルを乾燥して着色されたガラス体を得る様にした
ものである。
【0007】金属酸化物粒子は、シリカゾルになじむも
のであれば特に限定されず、Si、Al、Ti、Zrな
どを例示することができるが、その中でも、シリカ粒子
はその組成上、そのままで又金属アルコキシドで処理す
るとシリカゾル中での分散が非常によいので、ゾルーゲ
ル法で調製するガラスの透明性を全く損わないことか
ら、好適に使用することができる。
【0008】またシリカゾルは各種基板と非常に密着性
がよいので、基板上に、無色シリカゾルと上記着色金属
酸化物粒子とを混合してなるシリカゾルを用いて、これ
を直接塗布、浸漬又は浸漬ののち通電するなどによって
着色シリカゲル膜を形成し、この着色シリカゲル膜を乾
燥して基板上に着色されたガラス膜を得る着色ガラスの
製造方法も採用することができる。また、着色金属酸化
物粒子を含むシリカゾルはシリカゾル被膜と親和性がよ
いので、無色シリカゾルまたはこれを形成し得るポリシ
ランにより基板上に無色シリカゾル膜を形成し、これに
着色金属酸化物粒子分散体溶液を用いて、これを塗布、
浸漬又は浸漬ののち通電するなどによって着色シリカゲ
ル膜を形成し、この着色シリカゲル膜を乾燥して着色さ
れたガラス体を得ることもできる。
【0009】これらの方法において、基板としては、
紙、ガラス、木材、プラスチック等各種の材料を用いる
ことができ、また粘土等の造型用材料を用いることもで
きる。なお、特に透明基板を用いた場合は、例えば液晶
表示装置に使用するカラー液晶ディスプレー用着色ガラ
スーフィルターとして使用することができる。この場合
好適に使用できる透明基板として、ポリエステルフィル
ム、ポリエーテルサルフォンフィルム及びガラス板等を
例示することができる。
【0010】なお着色金属酸化物粒子分散体溶液は、着
色金属酸化物粒子の水溶液、アルコール溶液、シリカゾ
ル溶液、アルコキシラン溶液などを例示することができ
る。該着色金属酸化物粒子はこれらの溶液に容易に分散
することができる。分散剤も適宜使用することができ、
特にノニオン性及び又はカチオン性の、各種の界面活性
剤、Si、Al、Ti、Zr系のカップリング剤及び高
分子分散剤が好適に使用できる。
【0011】ところで、金属酸化物粒子中に色素を導入
固定化するには、種々の方法が採用できる。例えば、着
色シリカゲル粒子の場合では、ケイ酸ソーダに一種又は
二種以上の色素を加えて分散させたものを酸中に加え混
合分散液となし、乳化剤を混入した分散媒中に前記の混
合分散液を攪拌注加して懸濁液となし、次いで昇温ゲル
化を行って後、分散媒を除去、洗浄、乾燥する方法があ
る(特開昭55−32775号)。またケイ酸ソーダと
酸とを反応させて、シリカヒドロゾルを形成し、ついで
ゲル化により生成させたシリカヒドロゲルを水洗して副
生混在するソーダ塩を除去した後水熱処理した後、色素
を加えて着色し、着色母液を分離して乾燥する方法もあ
る(同58−125609号)。
【0012】また、顔料粒子径の累積分布の50%点が
250nm以下の顔料分散液を用いれば、50nm以下
の細孔径を持つ多孔質シリカに対し好適に含浸法とその
後の処理で充填着色ができる。例えば、顔料分散液(粒
子径の累積分布の50%点が250nm以下)中に、撹
拌しながら液面が同等になる量の多孔質シリカ粒子(細
孔径23nm)を添加し、その後24時間1mmHgに
減圧することにより十分含浸操作をすると、これを吸引
濾過、さらには顔料が分散及び溶出し得る水で洗浄して
も、驚くべきことに濾液は無色透明であり、顔料を十分
含浸しシリカ微細孔内に保持することができる。
【0013】その他の着色方法としては、有機顔料を濃
硫酸に溶解し上述の操作で着色シリカ粒子を得ることが
できる。また有機顔料の前駆体を含浸させておき、シリ
カ細孔中でカップリングや閉環等の操作で顔料を合成し
てもよい。
【0014】要するに、金属酸化物粒子への色素の導入
固定化は、金属酸化物粒子内部に固定化してもよいし、
多孔質金属酸化物粒子であれば金属酸化物粒子の空隙内
に充填着色してもよいし、金属酸化物粒子表面に吸着保
持させても差支えない。また多孔質金属酸化物粒子の場
合、特開昭55−32775号や特開昭58−1256
09号の様に、シリカゲルの空隙内に封じ込めるように
してもよいし、封じ込めずに空隙内に保持させるだけで
も差し支えない。また空隙内に充填着色後、徐放的にシ
リカゾル内に離脱していくようにしてもよい。この場合
であれば、分散性がさらに確保され、一層均一な着色も
得られる。なお金属酸化物粒子中に着色顔料を導入する
際の着色剤濃度を調節すれば、有機顔料部分のサイズの
コントロールができ、最終ガラスの透明性を制御でき
る。
【0015】色素は、カーボンブラック、有機顔料、染
料などが使用できる。例えば、カーボンブラック及び/
又は有機顔料を金属酸化物粒子に固定化する色素として
用いることができる。なお、この発明の着色ガラスの製
法に好適に使用し得る顔料としては、C.I.Noで示
すと、ピグメントレッド177、同220、同221、
同53:1、ピグメントブルー15、同15:1、同6
0、ピグメトグリーン7、同36、ピグメントバイオレ
ット23、同37、ピグメントイエロー83、同110
が挙げられる。これらは特に光学フィルターとして加法
混色する場合に好適に用いられる。また金属酸化物粒子
には1種のみならず混色を出すために2種以上の色素を
含ませることもできる。
【0016】
【作用】この発明は、金属酸化物粒子に色素を固定化し
た着色金属酸化物粒子が分散された着色シリカゾルで着
色シリカゲルを形成し、この着色シリカゲルを乾燥して
着色されたガラス体を得る着色ガラスの製造方法である
ので、色素を含む微細な金属酸化物粒子がシリカゾル中
に均一に分散着色することから、従来の様な色素の凝集
がシリカゾル中で起こることは無く、透明性に優れた着
色ガラスとすることができる。
【0017】また本発明によれば、基板上に、無色シリ
カゾルと着色金属酸化物粒子とを混合したシリカゾルを
用いて着色シリカゲル膜を形成し、この着色シリカゲル
膜を乾燥して着色ガラスを製造することも可能であり、
また基板上に、無色シリカゾル膜を形成し、これに着色
金属酸化物粒子分散体溶液を塗布、浸漬又は浸漬ののち
通電するなどによって着色シリカゲル膜を形成し、この
着色シリカゲル膜を乾燥して着色ガラスを製造すること
も可能である。
【0018】従って、特に、液晶表示装置をカラー化す
るために使用されるカラーフィルターの作製に本発明の
方法は好適であり、この場合は、従来問題となっていた
電着等の工程が不要なので、高価な透明電極(ITO
膜)の形成も省けると共に、色素に顔料を用いても色素
の凝集が無く透明性に優れたガラスフィルターが得られ
ることはもとより、着色材自身がガラス質であるので保
護膜も必要無く生産性に優れる。
【0019】また、色素の選択やシリカゾル(ゲル)の
成形方法により、光学ガラス、ガラスレーザー、感光ガ
ラス、フォトクロミックガラス、ガラス繊維(ファイバ
ーオプテックス)等に利用可能である。
【0020】また、金属酸化物粒子にあらかじめ2種以
上の色素を含んだ金属酸化物粒子を用いた場合は、互い
に比重が異なる色素であっても、シリカゲル又はシリカ
ゾル中で色素分離を起こすことがなく均一な混合色を保
持することができる。
【0021】
【実施例】金属酸化物粒子として好適に用いられるSi
(シリカ)を用いた着色シリカ粒子の調製例を示す。
【0022】(着色シリカ粒子A及びBの調製)銅フタ
ロシアニンブルー顔料であるピグメントブルー15:3
(C.I.Pigment Blue15:3、大日本
インキ工業社製、商品名:ファストゲブルーTGR)1
5wt%と、アンモニア中和アクリルースチレン系水溶
性樹脂(ジョンソンポリマー社製、商品名:ジョンクリ
ル62)15Wt%、及びプロピレングリコール15w
t%を含む水溶性スラリー150gをガラスビーズと共
に300mlとし、卓上サンドミルで15分間分散し
た。分散液を顔料濃度5wt%に希釈した水溶液を1万
回転で15分間遠心処理して、平均粒子径(d50)が
100nmの青色分散液を得た。
【0023】この分散液25ml中に、沈降平均粒子径
3.3μm(比表面積250m2/g)、平均細孔径2
10オングストロームの多孔質シリカ粒子(富士デヴィ
ソン社製、商品名:サイロイド255)を撹拌しながら
20ml添加し、均一となった後、1mmHgで24時
間含浸操作を行った。
【0024】この顔料分散体を含浸したシリカ粒子は水
洗ののち濾過を数回繰り返して得たペースト状着色シリ
カ粒子Aと、これを1mmHg、50℃で乾燥した粉体
状着色シリカ粒子Bを得た。
【0025】このときの濾液は常に無色透明であった。
【0026】(着色シリカ粒子Cの調製)ピグメントイ
エロー110(C.I.Pigment Yellow
110、チバガイギー社製、商品名:黄色顔料クロモ
フタルイエロー2RLT)4gを濃硫酸40g中に加
え、室温で2時間攪拌した。この溶液に実施例1と同じ
く多孔質シリカ粒子(富士デヴィソン社製、商品名サイ
ロイド255)を攪拌しながら35ml添加して含浸操
作を行った。
【0027】この後、攪拌している水中に含浸液を徐々
に滴下すると同時に濃黄色のシリカ分散液が得られ、濾
過によりペースト状着色シリカ粒子Cを得た。この場合
も濾液は透明であった。
【0028】ペースト状着色シリカ粒子Cは、炭酸水素
ナトリウムにて中和水洗の後、8千回転15分の遠心処
理にて乾燥せずに採取した。
【0029】(実施例1)次に、水42g、エタノール
15g、濃塩酸1gの混液にペースト状着色シリカ粒子
Aを5g添加してあらかじめ攪拌しておき、これをテト
ラエトキシシラン28gとメチルトリエトキシシラン1
4gの混液中に徐々に攪拌しながら添加して、この溶液
が200mPsecの粘度となるまで攪拌を続けた。
【0030】この後、静置して形成した着色シリカゲル
を取り出し、徐々に昇温して最終250℃で5時間乾燥
したところ、濃青色の均一な透明ガラスが得られた。
【0031】(実施例2)テトラエトキシシラン20g
に前記粉体状着色シリカ粒子Bを0.5cc攪拌しなが
ら添加した溶液を、アセトンで脱脂したガラス板上に滴
下した。このガラス板を徐々に昇温して最終250℃で
5時間乾燥したところ、淡青色の均一な透明ガラスが得
られた。
【0032】(実施例3)イエロールーム中でトルエン
還流下で、金属ナトリウムとフェニルメチルジクロロシ
ランとから合成・単離した重量平均分子量20万のポリ
フェニルメチルシランの5%トルエン溶液に、ガラス板
をディップコートし乾燥してポリアルキルシランがコー
ティングされた透明ガラス板を得た。
【0033】一方、実施例1と同じ操作でペースト状着
色シリカ粒子Aのかわりにペースト状着色シリカ粒子C
を用いて、粘度が200mPsecの黄色シリカゾル溶
液を調製した。
【0034】この黄色シリカゾル溶液中に、中圧水銀灯
にて紫外線露光したポリアルキルシランコートガラス板
を30分間浸漬したのち取り出し200℃で乾燥したと
ころ、ガラス板上に着色シリカゲル膜が形成され、均一
に着色した黄色ガラス板が得られた。
【0035】(比較例1)銅フタロシアニンブルー顔料
のかわりに、ピグメントレッド177(C.I.Pig
ment Red177、チバガイギー社製、商品名:
赤色顔料クロモフタルレッドA3B)を用いて、前記着
色シリカ粒子Aの調製と同様に、分散・分級して、顔料
濃度5wt%で平均粒子径(d50)が120nmの赤
色分散液を得た。
【0036】水42g、エタノール15g、濃硫酸1
g、テトラエトキシシラン28gとメチルトリエトキシ
シラン14gの混液中に、この赤色分散液をシリカ粒子
に含浸させることなく前記実施例1のペースト状着色シ
リカ粒子Aのかわりに攪拌しながら添加したところ、即
座に赤色顔料が凝集し、着色ガラスは作れなかった。
【0037】(比較例2)実施例2の粉体状着色シリカ
粒子Bのかわりに、ピグメントブラック7(C.I.P
igment Black7、三菱化成社製、商品名:
カーボンブラック#1000)0.5ccを、テトラエ
トキシシラン20g中に添加し、ホモジナイザーで1万
5千回転15分間分散した溶液を、アセトンで脱脂した
ガラス板上に滴下した。このガラス板を徐々に昇温して
最終250℃で5時間乾燥したところ、ブツの多い不均
一な黒色のガラス板しか得られなかった。
【0038】
【発明の効果】この発明は、金属酸化物粒子に色素を固
定化した着色金属酸化物粒子が分散された着色シリカゾ
ルで着色シリカゲルを形成し、この着色シリカゲルを乾
燥して着色されたガラス体を得る着色ガラスの製造方法
であるので、色素が金属酸化物に固定化されているの
で、有色顔料同志の凝集がなく、透明性のよい着色ガラ
スが得られる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物粒子に色素を固定化した着色
    金属酸化物粒子が分散された着色シリカゾルで着色シリ
    カゲルを形成し、この着色シリカゲルを乾燥して着色さ
    れたガラス体を得ることを特徴とする着色ガラスの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 金属酸化物粒子に色素を固定化した着色
    金属酸化物粒子を、アルコキシシラン等からの加水分解
    や、ポリアルキルシラン等の光分解によって形成される
    無色シリカゾルに混合して着色シリカゾルを調製し、こ
    の着色シリカゾルで着色シリカゲルを形成し、この着色
    シリカゲルを乾燥して着色されたガラス体を得る請求項
    1記載の着色ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】 金属酸化物粒子に色素を固定化した着色
    金属酸化物粒子を、アルコキシシラン、ポリアルキルシ
    ラン等のガラス原料に混合して着色シリカゾルを形成
    し、この着色シリカゾルで着色シリカゲルを形成し、こ
    の着色シリカゲルを乾燥して着色されたガラス体を得る
    請求項1記載の着色ガラスの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に、請求項2記載の無色シリカゾ
    ルと請求項1記載の着色金属酸化物粒子とを混合してな
    るシリカゾルを用いて着色シリカゲル膜を形成し、この
    着色シリカゲル膜を乾燥して着色されたガラス膜を得る
    着色ガラスの製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に、無色シリカゾル膜を形成し、
    これに請求項1記載の着色金属酸化物粒子分散体溶液を
    用いて着色シリカゲル膜を形成し、この着色シリカゲル
    膜を乾燥して着色されたガラス体を得る着色ガラスの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 着色金属酸化物粒子がSi、Al、T
    i、Zrの少なくともいずれかである請求項1、2、
    3、4又は5記載の着色ガラスの製造方法。
  7. 【請求項7】 金属酸化物粒子に1種又は2種以上の色
    素を含んでなる請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    着色ガラスの製造方法。
  8. 【請求項8】 色素がカーボンブラック及び/又は有機
    顔料である請求項7記載の着色ガラスの製造方法。
  9. 【請求項9】 着色ガラスがカラー液晶ディスプレー用
    ガラス−フィルターである請求項4、5、6、7又は8
    記載の着色ガラスの製造方法。
JP34084494A 1994-12-22 1994-12-22 着色ガラスの製造方法 Pending JPH08175823A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630370B1 (ko) * 1999-11-16 2006-09-29 장순이 장식무늬가 들어 있는 유리제품
CN114085589A (zh) * 2021-11-05 2022-02-25 福耀玻璃工业集团股份有限公司 玻璃着色液及其制备方法、有色玻璃及夹层玻璃

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