JPH08174863A - インクカートリッジを備えた記録装置 - Google Patents

インクカートリッジを備えた記録装置

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JPH08174863A
JPH08174863A JP31782894A JP31782894A JPH08174863A JP H08174863 A JPH08174863 A JP H08174863A JP 31782894 A JP31782894 A JP 31782894A JP 31782894 A JP31782894 A JP 31782894A JP H08174863 A JPH08174863 A JP H08174863A
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JP
Japan
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ink
ink cartridge
time
cartridge
print head
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Application number
JP31782894A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mazaki
健 真崎
Yoshihiro Arai
義博 荒井
Munenori Kimura
宗徳 木村
Shinji Okada
真二 岡田
Seiji Yokono
政治 横野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インクカートリッジを備えた記録
装置に関し、インクが無駄に消費されるのを防止するこ
とができ、インクカートリッジのランニングコストを大
幅に低減することができるインクカートリッジを備えた
記録装置を提供することを目的としている。 【構成】 インクカートリッジの未装着時間と該カート
リッジのIDとに基づいてクリーニング機構制御部11の
ON/OFF制御を行なっている。また、インクカート
リッジ21にIDの書き込みおよびインカートリッジの取
り外し時間を書き込み可能な不揮発性のROM22を設
け、このROM22の書き込み情報に基づいてクリーニン
グ機構制御部11をON/OFF制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクカートリッジを
備えた記録装置に関し、特に、ファクシミリ装置、複写
機、プリンター等に適用することができ、インクカート
リッジの目詰りを除去して正常な印字動作を行なうこと
ができるインクカートリッジを備えた記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、印字ヘッドとインクタンクとが
一体化されたインクカートリッジを備えた記録装置にあ
っては、印字ヘッドを長時間使用しないと、印字ヘッド
のインクが乾燥して噴射口が目詰りを起こしてしまうた
め、印字時にインクの未印字が生じてしまう。このた
め、従来から各種の方法によってインクカートリッジの
回復動作を行なうことが知られている。
【0003】具体的には、記録装置の電源のON/OF
F時あるいはインクカートリッジの脱着時に、印字ヘッ
ドの噴射口からインクを吸取ったり、あるいはインクを
噴射するようにして、インクの目詰りを除去することが
行なわれており、除去後に、記録紙に実際にインクを噴
射してインクの黒濃度に基づいて印字が正常に行なわれ
たか否かを判別するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の記録装置にあっては、インクカートリッジが
脱着される度に回復動作を行なっているため、インクが
無駄に消費されてしまうという問題があった。特に、多
色式のインクカートリッジと黒単色のインクカートリッ
ジが装着可能な記録装置にあっては、印字条件によって
各カートリッジを頻繁に交換することがあるため、同一
のカートリッジを短い時間で再装着する際に回復動作が
行なわれてしまい、その度にインクが無駄に消費されて
しまってインクカートリッジのランニングコストが大幅
に悪化してしまうという問題があった。
【0005】そこで請求項1記載の発明は、カートリッ
ジのIDと未装着時間に基づいて回復手段のON/OF
F制御を行なうことにより、インクが無駄に消費される
のを防止することができ、インクカートリッジのランニ
ングコストを大幅に低減することができるインクカート
リッジを備えた記録装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】請求2記載の発明は、インクカートリッジ
に装着されたメモリに書き込まれたインクカートリッジ
の使用履歴情報およびIDに基づいて再装着時にインク
のON/OFF制御を行なうことにより、インクが無駄
に消費されるのを防止することができ、インクカートリ
ッジのランニングコストを大幅に低減することができる
インクカートリッジを備えた記録装置を提供することを
目的としている。
【0007】請求項3記載の発明は、インクの種類(黒
単色あるいは多色)に応じてインクの回復動作を行なう
ことにより、インクが無駄に消費されるのを防止して異
なる種類のインクカートリッジのランニングコストを大
幅に低減することができるインクカートリッジを備えた
記録装置を提供することを目的としている。請求項4記
載の発明は、インクエンドであるカートリッジが再装着
されたことを容易に確認することができ、無駄な回復動
作を行なうのを防止することができる使用性の高いイン
クカートリッジを備えた記録装置を提供することを目的
としている。
【0008】請求項5記載の発明は、インクエンド時に
計時手段の作動を停止するようにして、余分な制御を不
要にできるインクカートリッジを備えた記録装置を提供
することを目的としている。請求項6記載の発明は、計
時時間に応じて回復動作のパターンを選択するようにし
て、多種の回復動作を行なうことができる高性能なイン
クカートリッジを備えた記録装置を提供することを目的
としている。
【0009】請求項7記載の発明では、最終印字時間あ
るいはインクカートリッジの取り外し時間に応じて回復
動作のパターンを選択するようにして、多種の回復動作
を行なうことができる高性能なインクカートリッジを備
えた記録装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、印字ヘッドおよびインクタ
ンクが一体化されたインクカートリッジが脱着可能な記
録装置において、インクカートリッジが脱着されたか否
かを検出する検出手段と、該検出手段からの出力情報に
基づき、インクカートリッジが取り外された後の未装着
時間を計時する計時手段と、インクカートリッジが装着
されたとき、印字ヘッドの噴射口の目詰りを除去する回
復手段と、印字ヘッドの噴射口からインクが噴射された
とき、このインクマークをセンサによって検出すること
により該センサからの色濃度情報に基づいてインクの有
無を判定する判定手段と、インクカートリッジ固有のI
Dを判別するID判別手段と、を備え、前記計時手段に
よって計時されたインクカートリッジの未装着時間と前
記ID判別手段による判別結果に基づいて前記回復手段
をON/OFF制御する制御手段を設けたことを特徴と
している。
【0011】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、印字ヘッドおよびインクタンクが一体化され
たインクカートリッジが脱着可能な記録装置において、
インクカートリッジが脱着されたか否かを検出する検出
手段と、インクカートリッジが装着されたとき、印字ヘ
ッドの噴射口の目詰りを除去する回復手段と、印字ヘッ
ドの噴射口からインクが噴射されたとき、このインクマ
ークをセンサによって検出することにより該センサから
の色濃度情報に基づいてインクの有無を判定する判定手
段と、インクカートリッジに設けられ、該カートリッジ
固有のIDおよび該カートリッジの使用履歴情報が書き
込み可能な不揮発性のメモリと、該メモリに書き込まれ
たIDを判別するID判別手段と、前記メモリに書き込
まれたIDおよび使用履歴情報に基づいて前記回復手段
をON/OFF制御する制御手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1または2記載の発明において、前記
脱着可能なインクカートリッジが、黒単色のインクカー
トリッジおよび多色のインクカートリッジからなるとと
もに、該カートリッジの種類を判別する判別手段を設
け、前記制御手段が、該判別手段の判別結果に基づいて
前記回復手段を0N/OFF制御することを特徴として
いる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項2記載の発明において、前記制御手段
が、前記判定手段の判定結果に基づいてインクエンドで
あると判定したときに、該判定結果を前記メモリに書き
込むことを特徴としている。請求項5記載の発明は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の発明におい
て、前記制御手段は、判定手段の判定結果に基づいてイ
ンクエンドであると判定したときに、計時手段を作動し
ないことを特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記制御手段
は、ID判別手段からの判別結果に基づいて、インクカ
ートリッジのIDが先に取り外されたインクカートリッ
ジのIDと一致したとき、計時手段の計時時間Tが所定
の設定時間T1よりも短い場合に前記回復手段を作動し
ない第1制御パターン、設定時間T1よりも長い場合に
印字ヘッドからインクを噴射して判定手段によってイン
クの濃度を判定する第2制御パターン、および計時時間
Tが設定時間T1よりも長く設定された設定時間T2より
も長い場合に回復動作を行なう第3制御パターンの各制
御を行なうことを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項2記載の発明において、前記使用履歴
情報が最終印字時間あるいはインクカートリッジの取り
外し時間に設定され、前記制御手段は、ID判別手段か
らの判別結果に基づいて、インクカートリッジのIDが
先に取り外されたインクカートリッジのIDと一致した
とき、最終印字時間あるいはインクカートリッジの取り
外し時間と再装着時間との差Tが所定の設定時間T1よ
りも短い場合に前記回復手段を作動しない第1制御パタ
ーン、設定時間T1よりも長い場合に印字ヘッドからイ
ンクを噴射して判定手段によってインクの濃度を判定す
る第2制御パターン、および前記差Tが設定時間T1以
上に設定された時間T2以上である場合に回復動作を行
なう第3制御パターンの各制御を行なうことを特徴とし
ている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、インクカートリッジ
の未装着時間と該カートリッジのIDとに基づいて回復
手段のON/OFF制御が行なわれる。したがって、同
一のインクカートリッジが短時間だけ取り外されて再装
着されたときには、インクが乾燥して目詰りが生じるこ
とがないので、目詰りの回復動作を行なわないようにす
れば、不要な回復動作によるインクの無駄な消費が抑え
られ、インクカートリッジのランニングコストが大幅に
低減される。
【0017】請求項2記載の発明では、インクカートリ
ッジにIDの書き込みおよびインカートリッジの使用履
歴が書き込み可能な不揮発性のメモリが備えられ、この
メモリの書き込み情報に基づいて回復手段のON/OF
F制御が行なわれるようになっている。したがって、同
一のインクカートリッジが短時間だけ取り外されて再装
着されたときには、インクが乾燥して目詰りが生じるこ
とがないので、目詰りの回復動作を行なわないようにす
れば、不要な回復動作によるインクの無駄な消費が抑え
られ、インクカートリッジのランニングコストが大幅に
低減される。また、メモリの情報に基づいて回復動作が
行なわれるので、タイマー等の計時手段が不要になり、
低コストな記録装置が得られる。
【0018】請求項3記載の発明では、記録装置に黒単
色のインクカートリッジおよび多色のインクカートリッ
ジが脱着可能であるとともに、カートリッジの種類に応
じて目詰りの回復動作を行なうようになっている。この
ようにするのは、例えば、粘性が高い耐水性の多色のカ
ートリッジと粘性の低い単色のインクカートリッジとで
は、粘性が高い多色カートリッジの方がインクが乾燥し
易く短時間でインクの目詰りが発生することから、イン
クの種類(黒単色あるいは多色)に応じてインクの回復
動作を行なえば、インクが無駄に消費されることがな
く、異なる種類のインクカートリッジのランニングコス
トが大幅に低減される。
【0019】請求項4記載の発明では、インクカートリ
ッジがインクエンドであると判定したときに、メモリに
書き込むようになっているので、インクエンドであるカ
ートリッジが再装着されたことが容易に確認され、無駄
な回復動作が行なわれることがない上に、インクエンド
のカートリッジが装着されたことがオペレータに通知可
能になり、記録装置の使用性が向上する。
【0020】請求項5記載の発明では、インクエンドで
あるときに計時手段を作動しないので、余分な制御を行
なう必要がなくなる。請求項6記載の発明では、インク
カートリッジのIDが先に取り外されたインクカートリ
ッジのIDと一致したときに、3つのパターンで回復動
作が行なわれる。
【0021】具体的には、計時時間Tが所定の設定時間
T1よりも短い場合に回復手段を作動させない第1制御
パターンで制御を行なうことにより、同一のインクカー
トリッジが短時間だけ取り外されて再装着されたとき
に、不要な回復動作によるインクの無駄な消費が抑えら
れる。次に、設定時間T1よりも長い場合に印字ヘッド
からインクを噴射して判定手段によってインクの濃度を
判定する第2制御パターンで制御を行なうことにより、
インクが乾燥していない状態での回復動作ではなく、イ
ンクの黒濃度判定のためのインク噴射だけを行なうこと
により、インクの消費が最小限に留められる。
【0022】そして、設定時間Tが設定時間T1よりも
長く設定された設定時間T2よりも長い場合に回復動作
を行なう第3制御パターンで制御を行なうことにより、
インクが乾燥して目詰りが発生する場合に目詰りを完全
に除去して印字性能が低下するのを防止することができ
る。このように計時時間に応じて回復動作のパターンが
選択され、多種の回復動作を行なうことができる記録装
置が得られる。
【0023】請求項7記載の発明では、ID判別手段か
らの判別結果に基づいて、インクカートリッジのIDが
先に取り外されたインクカートリッジのIDと一致した
ときに、3つのパターンで回復動作が行なわれる。ま
ず、最終印字時間あるいはインクカートリッジの取り外
し時間と再装着時間との差Tが設定時間T1よりも短い
場合に回復手段を作動しない第1制御パターンで制御を
行なうことにより、同一のインクカートリッジが短時間
だけ取り外されて再装着されたときに、不要な回復動作
によるインクの無駄な消費が抑えられる。
【0024】次に、差Tが時間T1より長い場合に印字
ヘッドからインクを噴射して判定手段によってインクの
黒濃度を判定する第2制御パターンで制御を行なうこと
により、インクが乾燥していない状態での回復動作では
なく、インクの濃度判定のためのインク噴射だけを行な
うことにより、インクの消費が最小限に留められる。そ
して、差Tが設定時間T1以上に設定された時間T2以上
である場合に回復動作を行なう第3制御パターンで制御
を行なうことにより、インクが乾燥して目詰りが発生す
る場合に目詰りを完全に除去して印字性能が低下するの
を防止することができる。このように最終印字時間ある
いはインクカートリッジの取り外し時間に応じて回復動
作のパターンが選択され、多種の回復動作を行なうこと
ができる高性能な記録装置が得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1〜3は本発明に係るインクカートリッジを備えた記
録装置の第1実施例を示す図であり、請求項1、3、
5、6に対応している。なお、本実施例では、インクカ
ートリッジを備えた記録装置をファクシミリ装置に適用
した例を示している。
【0026】まず、構成を説明する。図1において、フ
ァクシミリ装置100は、システム制御部1、システムメ
モリ2、画データメモリ3、符号化・復号化部4、モデ
ム5、網制御部6、スキャナ部7、操作表示部8、記録
紙搬送部9、印字ヘッド部10、クリーニング機構制御部
11、インクマーク検出部12、インクカートリッジ脱着検
出部13、インクカートリッジ駆動部14と、から構成さ
れ、該各部1〜14はバス15を介して接続されている。
【0027】システム制御部1は、本ファクシミリ装置
100全体を制御するものであり、内部にCPU(Central
Processing Unit)およびタイマー(計時手段)等を格
納している。システムメモリー2はROM(Read Only
Memory)等のメモリから構成されており、システム制御
部1はこのシステムメモリー2に格納されたプログラム
を実行することにより本実施例の制御を実行するように
なっている。
【0028】画データメモリ3は、網制御部6から受信
した画データやスキャナ部7で読み取った画データを頁
毎に一時的に記憶するものであり、ICメモリから構成
されている。なお、このメモリはハードディスク等の2
次記憶装置から構成しても良い。符号化・復号化部4
は、画データの伝送時間の短縮化と効率化を図るもので
あり、送信時には画データを圧縮(符号化)し、また、受
信時には符号化された画像データを原情報に再生(復号
化)して画データメモリ3に記憶したり、スキャナ部7
によって読み取った原稿の画データを符号化した後、画
データメモリ3に蓄積するようになっている。
【0029】モデム5は、符号化/復号化部4から送出
される符号化されたデジタルデータをアナログデータに
変換して網制御部6に転送し、また受信時には網制御部
6から公衆電話回線網等を通して受信したアナログデー
タをデジタルデータに変換して符号化/復号化部4に転
送する。網制御部6は、回線網とのインターフェースを
司どるものであり、回線網を介して相手ファクシミリ装
置との間で所定のプロトコル制御を行なったり、発呼動
作を行う機能等を有している。
【0030】スキャナ部7としては、例えば、CCD(C
harge Coupled Device)を利用したイメージスキャナが
利用されており、スキャナ部7は、原稿を走査して原稿
の画データを読み取るようになっており、システム制御
部1からの指令によって読み取り結果を画データメモリ
3に送信するようになっている。操作表示部8は、スタ
ートキー、テンキー等の各種操作キーや液晶表示ディス
プレイが設けられており、操作キーのキー操作により、
送受信命令等の各種命令が入力されるとともに、液晶表
示ディスプレイには、入力コマンドやファクシミリ装置
100からオペレータに通知する各種情報が表示される。
【0031】記録紙搬送部9は給紙カセットに収納され
た複数の記録紙を1枚ずつ順次分離してインクカートリ
ッジまで搬送するようになっており、モータ、搬送ロー
ラ等から構成されている。印字ヘッド部10は、図示しな
い多色あるいは単色のインクが充填されたインクタンク
と一体化されたインクカートリッジの印字ヘッドを、受
信された画データに応じて駆動制御することにより、印
字ヘッドの噴射口から画データに応じたインクを吐出さ
せるようになっている。なお、この吐出方法は公知のよ
うに印字ヘッドに設けられた圧電素子に選択的に駆動電
圧を印加することにより行なわれている。
【0032】クリーニング機構制御部11は、印字ヘッド
のインク噴射口の目詰りの回復動作を行なう回復手段を
構成するものであり、噴射口にスポンジ状の除去部材を
装着して複噴射口からインクを除去するようになってい
る。インクマーク検出部12は印字ヘッド部10によって印
字ヘッドの噴射口から記録紙上にインクを噴射したと
き、このインクマークを検出するようになっており、例
えば、光センサから構成されている。そして、検出に際
しては、記録紙上のインクマークを検出することによ
り、黒部分(あるいは多色の場合には、その色部分)を
検出すると、出力電圧が小さく、無印(白地)部分を検出
すると出力電圧が大きくなるように記録紙の濃度を電圧
に変換し、この電圧値をシステム制御部1に送信するよ
うになっている。
【0033】システム制御部1はそのインク濃度に応じ
た電圧値からインクの有無を判別する。すなわち、シス
テム制御部1は判定手段を構成している。そして、検出
部12からの出力信号に基づいてインク無しと判定した場
合には、再度クリーニング機構制御部11によって回復動
作を行ない、再検査後に、再びインク無しと判定した場
合には、インクタンク内のインクが無いもの、すなわ
ち、インクエンドであると判定するようになっている。
【0034】インクカートリッジ脱着検出部(検出手
段)13は、本ファクシミリ装置100にインクカートリッ
ジが装着されているか否かを検出するものであり、カー
トリッジが装着されている場合には、所定の信号をシス
テム制御部1に送信するようになっている。この検出部
13は、例えば、光センサから構成され、単色のインクカ
ートリッジが装着された場合には、このカートリッジの
取付け位置に対応して配置された光センサから信号をシ
ステム制御部1に送信したり、多色のインクカートリッ
ジが装着された場合には、このカートリッジの取付け位
置に対応して配置された光センサから信号をシステム制
御部1に送信することにより、システム制御部1によっ
て多色あるいは単色の何れかのカートリッジが装着され
たか否かを判別するようになっている。すなわち、シス
テム制御部1はカートリッジが多色であるか単色である
かを判別する判別手段を構成している。
【0035】また、インクカートリッジ脱着検出部13は
インクカートリッジに固有に設定されたIDを検出可能
になっており、例えば、カートリッジの所定箇所に取付
けられたバーコードを光センサによって読み取り、この
バーコード情報をシステム制御部1に送信するようにな
っている。システム制御部1はこの情報に基づいてID
を判別するようになっており、ID判別手段を構成して
いる。そして、システム制御部1はインクカートリッジ
が取り外されたときに、内部のタイマーを作動させ、イ
ンクカートリッジの再装着時にタイマーの計時時間とI
Dとに基づいて、クリーニング機構制御部11を制御する
ようになっており、制御手段を構成している。
【0036】なお、インクカートリッジ脱着検出部13に
おいては、IDおよびカートリッジの種類(多色である
か単色であるか)を同時に1つのバーコード等で設定し
たものをセンサによって読み取るようにしても良い。イ
ンクカートリッジ駆動部14はインクカートリッジを記録
紙の搬送方向と直交する方向(副走査方向)に駆動する
ようになっており、公知のCRモータ等から構成されて
いる。
【0037】次に、図2に示すフローチャートに基づい
て回復動作について説明する。なお、図2はシステムメ
モリー2に格納され、システム制御部1によって実行さ
れる回復動作プログラムを示すものであり、単色カート
リッジが装着された場合の制御フローである。まず、図
3でID番号〔1〕で示す耐水性を有する黒単色のイン
クカートリッジがファクシミリ装置100から取り外され
たことがインクカートリッジ脱着検出部13からの出力信
号に基づいて判別されると(ステップS1)、インク無
しか否かを判別する(ステップS2)。このインク無し
の判別に際しては例えば、インク無しフラグが立ってい
るか否かを判別する。そして、インク無しフラグが立っ
ていない場合には、インク有りと判別し、タイマーをス
タートさせる(ステップS3)。
【0038】次いで、検出部13からの検出情報に基づい
てインクカートリッジが再装着されたか否かを判別し
(ステップS4)、再装着された場合には、タイマーを停
止させる(ステップS5)。次いで、検出部13によって
インクカートリッジのIDを読み取り(ステップS
6)、このIDが先に取り外されたインクカートリッジ
のIDと一致するか否か、すなわち、ID番号が〔1〕
であるか否かを判別する(ステップS7)。
【0039】ID同士が一致しない場合には、ステップ
S8でクリーニング機構制御部11をONして噴射口のイ
ンクの目詰り除去作業(回復動作)を行なった後、記録
紙にインクを噴射してそのインクマークをインクマーク
検出部12によって検出し、この検出部からの出力電圧に
基づいてインクの有無をチェックする(ステップS
9)。チェック後、インクマーク有りと判定した場合に
は、インクの目詰りが完全に除去されたものと判別して
印字作業のために待機して(ステップS10)、今回の処
理を終了する。ここで、ステップS8、S9において回復
動作を複数回(例えば、3回)行なってもインク有りと
判別できない場合には、インクエンドであると判定し
て、インク無しフラグを立て、インク有りの場合には、
インク無しフラグを立てないかあるいはリセットする。
【0040】一方、ステップS7でID同士が一致する
場合には、設定時間T2と計時時間Tを比較し(ステッ
プS11)、計時時間Tが設定時間T2よりも短い場合に
は、この計時時間Tを設定時間T2よりも短く設定され
た設定時間T1と比較し(ステップS12)、計時時間T
が設定時間T1よりも短い場合には、回復動作を行なわ
ずに、印字作業のために待機して(ステップS10)、今
回の処理を終了する。ここで、T1はインクカートリッ
ジが取り外されても乾燥しない程度の短い時間に設定さ
れており、経過時間がT1以内であれば、インクが乾燥
して目詰まりが発生していないものと判別される。
【0041】一方、ステップS11で、計時時間Tが設定
時間T2よりも長い場合には、ステップS8に移行して上
述したような目詰まりの回復動作を行なう。また、ステ
ップS12で計時時間Tが設定時間T1よりも長い場合に
は、ステップS9に進んで、回復動作を行なわずに、記
録紙にインクを噴射してインクマークの有無をチェック
する制御だけを行なう。
【0042】また、ステップS1で今回使用されたイン
クカートリッジが取り外された後、ステップS2でイン
ク無しフラグが立っていることが検出された場合には、
インクエンドであるので、タイマーを作動させずに以後
の処理を終了し、操作表示部8の液晶ディスプレイにイ
ンクエンドである旨を表示してオペレータにインクエン
ドであることを通知する。
【0043】また、図3においてID番号〔2〕で示す
水性の多色カートリッジが本ファクシミリ装置100に装
着された場合には、ステップS11の設定時間T2をT4に
変更し、設定時間T1をT3に変更して上述したフローと
同様の処理を行なう。この場合には、設定時間T1<T3
とし、設定時間T2<T4として、耐水性の単色のインク
カートリッジに比べて設定時間を短く設定する。何故な
ら、耐水性のインクは水性のインクに比べて粘性がある
ため、乾燥し易いので、未装着時間が短いとそれだけ目
詰まりが発生し易いので、水性のインクに比べて未装着
時の設定時間を短くする必要があるからである。なお、
上述した設定時間T3は請求項6の設定時間T1に対応
し、T4は設定時間T2に対応している。
【0044】このように本実施例では、インクカートリ
ッジの未装着時間と該カートリッジのIDとに基づいて
クリーニング機構制御部11のON/OFF制御を行なっ
ているため、同一のインクカートリッジが短時間だけ取
り外されて再装着されたときにはインクが乾燥して目詰
りが生じることがないので、目詰りの回復動作を行なわ
ないようにすれば、不要な回復動作によるインクの無駄
な消費を抑えることができ、インクカートリッジのラン
ニングコストを大幅に低減することができる。
【0045】また、ファクシミリ装置100にに黒単色の
インクカートリッジおよび多色のインクカートリッジを
脱着自在にし、カートリッジの種類に応じて目詰りの回
復動作を行なうようにしているので、例えば、粘性が高
い耐水性の多色のカートリッジと粘性の低い単色のイン
クカートリッジとでは、粘性が高い多色カートリッジの
方がインクが乾燥し易く短時間でインクの目詰りが発生
することから、インクの種類(黒単色あるいは多色)に
応じてインクの回復動作を行なうようにすれば、インク
が無駄に消費されるのを防止することができ、異なる種
類のインクカートリッジのランニングコストを大幅に低
減することができる。
【0046】また、インクエンドであるときにタイマー
の作動を停止しているので、余分な制御を行なうのを不
要にできる。また、インクカートリッジのIDが先に取
り外されたインクカートリッジのIDと一致したとき
に、図2に示すように3つのパターンで回復動作が行な
っているので、以下に示す効果を得ることができる。す
なわち、計時時間Tが設定時間T1よりも短い場合にク
リーニング機構制御部11を作動させない第1制御パター
ンで制御を行なうことにより、同一のインクカートリッ
ジが短時間だけ取り外されて再装着されたときに、不要
な回復動作によるインクの無駄な消費を抑えることがで
きる。次に、設定時間T1よりも長い場合に印字ヘッド
からインクを噴射してシステム制御部1よってインクの
濃度を判定する第2制御パターンで制御を行なうことに
より、インクが乾燥していない状態での回復動作ではな
く、インクの濃度判定のためのインク噴射だけを行なう
ことにより、インクの消費を最小限に留めることができ
る。そして、計時時間Tが設定時間T1よりも長く設定
された時間T2よりも長い場合に回復動作を行なう第3
パターンで制御を行なうことにより、インクが乾燥して
目詰りが発生する場合に目詰りを完全に除去して印字性
能が低下するのを防止することができる。このように計
時時間に応じて回復動作のパターンを選択することによ
り、多種の回復動作を行なうことができる高性能なファ
クシミリ装置100を得ることができる。
【0047】なお、インクカートリッジの検出方法とし
ては、カートリッジを装置100に取り付けたことをマイ
クロスイッチによって検出したり、取り付けたときにカ
ートリッジと装置100との間に閉回路が構成されるよう
な回路設定にすることにより検出しても良い。図4〜6
は本発明に係るインクカートリッジを備えた記録装置の
第2実施例を示す図であり、請求項2、3、4、7に対
応している。なお、本実施例では、インクカートリッジ
に固有のIDおよび該カートリッジの使用履歴情報が書
き込み可能な不揮発性のメモリが設けられた点と、この
メモリに書き込まれたIDおよび使用履歴情報をに基づ
いてシステム制御部が回復手段をON/OFF制御する
ことに特徴があり、その他の構成は第1実施例と同様で
あるため、第1実施例と同様の構成には同一番号を付し
て説明を省略する。
【0048】図4、5において、インクカートリッジ21
には不揮発性のメモリとしてEEPROM22が取付けら
れており、このROM22はカートリッジ21がファクシミ
リ装置100に取付けられたときに、システム制御部1に
接続されるようになっており、接続時にシステム制御部
1側のチップセレクトCS、シリアルフロックSCK、
シリアルデータ入力部SDI、シリアルデータ出力部S
DOに接続されるようになっている。
【0049】このROM22はシステム制御部1に接続さ
れたときに、IDと該カートリッジの使用履歴情報とし
て取り外し時間が書き込まれるようになっており、この
取り外し時間はシステム制御部1により時計23を読み込
むことによりこの時計23の時刻が書き込まれる。したが
って、ROM22に取り外しの時間を書き込むアドレスと
IDを書き込むアドレスがあれば良いので、非常に少容
量のものを使用することができる。また、本実施例のシ
ステム制御部1には上記実施例で説明したタイマーは設
けられていない。なお、本フローは本ファクシミリ装置
100からインクカートリッジを取り外すためにファクシ
ミリ装置100の蓋が開放されたことがセンサ等で検出さ
れた後に開始されるものである。
【0050】本実施例では、システム制御部1は、カー
トリッジ21がROM22が取付けられたときに、ROM22
にIDを書き込むとともに、カートリッジ21が取り外さ
れたときに、ROM22に取り外し時間を書き込み、カー
トリッジ21が再装着されたときに、IDと取り外し時間
を読み出してこの2つの情報に基づいてクリーニング機
構制御部11をON/OFF制御する制御手段を構成して
いる。
【0051】次に、図6に示すフローチャートに基づい
て回復動作について説明する。なお、図6はシステムメ
モリー2に格納され、システム制御部1によって実行さ
れる回復動作プログラムを示すものであり、多色カート
リッジが装着された場合の制御フローである。まず、図
3で説明したように、多色カートリッジの場合には、こ
のカートリッジ21が装着されたときに、まず、ROM22
にID〔2〕を書き込む。次いで、カートリッジ21が取
り外される際には、ROM22に取り外し時間である現在
時刻を書き込み(ステップS21)、インクカートリッジ
脱着検出部13からの検出情報に基づいてカートリッジ21
がファクシミリ装置100から取り外されたか否かを判別
する(ステップS22)。次いで、所定時間経過した後、
脱着検出部13からの検出情報に基づいてカートリッジ21
が再び装着されたか否かを判別し(ステップS23)、装
着された場合には、ROM22からIDを読み込む(ステ
ップS24)。
【0052】次いで、この読み込んだIDと先に取り外
されたカートリッジ21のIDが一致するか否か、すなわ
ち、IDが〔2〕であるか否かを判別し(ステップS2
5)、ID同士が一致しない場合には、ステップS26で
クリーニング機構制御部11をONして噴射口のインクの
目詰り除去作業(回復動作)を行なった後、記録紙にイ
ンクを噴射してそのインクマークをインクマーク検出部
12によって検出し、このインクマーク検出部12からの出
力電圧に基づいてインクの有無をチェックする(ステッ
プS27)。
【0053】チェック後、インクマーク有りと判定した
場合には、インクの目詰りが完全に除去されたものと判
別して印字作業のために待機して(ステップS28)、今
回の処理を終了する。一方、ステップS25でID同士が
一致する場合には、再装着されたインクカートリッジ21
が先に取り外されたインクカートリッジ21であると判断
し、時計23の時間(現在時刻)t2とROM22に書き込
まれた取り外し時間t1を比較してその差Tを演算する
(ステップS29)。そして、時間Tと所定の設定時間T
4を比較し(ステップS30)、時間Tが設定時間T4より
も短い場合には、時間Tを設定時間よりも短く設定され
た設定時間T3と比較し(ステップS31)、時間Tが設
定時間T3よりも短い場合には、回復動作を行なわず
に、印字作業のために待機して(ステップS28)、今回
の処理を終了する。ここで、T3はインクカートリッジ
が取り外されても乾燥しない程度の短い時間に設定され
ており、経過時間がT3以内であれば、インクが乾燥し
て目詰まりが発生していないものと判別される。
【0054】一方、ステップS30で、時間Tが設定時間
T4よりも長い場合には、ステップS26に移行して上述
したような目詰まりの回復動作を行なう。また、ステッ
プS31で時間Tが設定時間T3よりも長い場合には、ス
テップS27に進んで、回復動作を行なわずに、記録紙に
インクを噴射してインクマークの有無をチェックする制
御だけを行なう。また、単色のインクカートリッジを装
着した場合には、図6のフローのT4をT2に変更し、T
3をT1に変更して上述したものと同様の制御を行なえば
良く、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0055】なお、上述した設定時間T3は請求項7の
設定時間T1に対応し、T4は設定時間T2に対応してい
る。このように本実施例では、インクカートリッジ21に
IDの書き込みおよびインカートリッジの取り外し時間
を書き込み可能な不揮発性のROM22を設け、このRO
M22の書き込み情報に基づいてクリーニング機構制御部
11をON/OFF制御しているため、同一のインクカー
トリッジが短時間だけ取り外されて再装着されたときに
はインクが乾燥して目詰りが生じることがないので、目
詰りの回復動作を行なわないようにすれば、不要な回復
動作によるインクの無駄な消費を抑えることができ、イ
ンクカートリッジのランニングコストを大幅に低減する
ことができる。また、ROM22の情報に基づいて回復動
作を行なっているので、タイマー等の計時手段を不要に
でき、低コストなファクシミリ装置100を得ることがで
きる。
【0056】また、インクカートリッジ21のIDが先に
取り外されたインクカートリッジ21のIDと一致したと
きに、3つのパターンで回復動作を行なっているので、
以下に示す効果を得ることができる。まず、インクカー
トリッジ21の取り外し時間と再装着時間との差Tが設定
時間T3よりも短い場合に回復手段を作動しない第1制
御パターンで制御を行なうことにより、同一のインクカ
ートリッジ21が短時間だけ取り外されて再装着されたと
きに、不要な回復動作によるインクの無駄な消費を抑え
ることができる。
【0057】次に、差Tが時間T3より長い場合に印字
ヘッドからインクを噴射してインクの濃度を判定する第
2制御パターンで制御を行なうことにより、インクが乾
燥していない状態で回復動作ではなく、インクの濃度判
定のためのインク噴射だけを行なうことにより、インク
の消費が最小限に留めることができる。そして、差Tが
設定時間T3以上に設定された時間T4以上である場合に
回復動作を行なう第3制御パターンで制御を行なうこと
により、インクが乾燥して目詰りが発生する場合に目詰
りを完全に除去して印字性能が低下するのを防止するこ
とができる。
【0058】このように本実施例では、インクカートリ
ッジ21の取り外し時間に応じて回復動作のパターンを選
択し、多種の回復動作を行なうことができる高性能なフ
ァクシミリ装置100を得ることができる。なお、本実施
例では、インク有無のチェック後、インクマーク無しと
判断し、回復作業を複数回行なってもインク無しと判断
される場合には、ROM22にインクエンドである旨を書
き込むようにしても良い。この場合には、ROM22に書
き込みのためのアドレスを追加するだけで良い。このよ
うにすれば、このインクエンドのカートリッジが再装着
された場合に余計を回復動作を行なうのを不要にできる
とともに、このインクエンドある旨を操作表示部8によ
り液晶表示すれば、オペレータにカートリッジの交換を
促すことができる。
【0059】また、本実施例では、使用履歴情報とし
て、カートリッジ21の取り外し時間を記録しているが、
これに限らず、最終印字時間であっても良い。この場合
には、上述した設定時間T3、T4あるいはT1、T2は上
記実施例のものよりも長めに設定すれば良い。また、本
実施例では、メモリとしてEEPROMを使用している
が、これに限らずEPROMやあるいはスタティックR
OM等を使用しても良い。なお、上記各実施例ではイン
クカートリッジを備えた記録をファクシミリ装置100に
適用しているが、これに限らず、複写機、プリンタ等に
適用しても良いことは勿論である。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、同一のイ
ンクカートリッジをインクが乾燥しない程度の短時間だ
け取り外して再装着したときに、目詰りの回復動作を行
なわないようにしたので、不要な回復動作によるインク
の無駄な消費を抑えることができ、インクカートリッジ
のランニングコストを大幅に低減することができる。
【0061】請求項2記載の発明によれば、カートリッ
ジの使用履歴情報をメモリに書き込み、この使用履歴情
報とIDに基づいて回復動作のON/OFF制御を行な
っているので、同一のインクカートリッジをインクが乾
燥しない程度の短時間だけ取り外して再装着したとき
に、目詰りの回復動作を行なわないようにしたので、不
要な回復動作によるインクの無駄な消費を抑えることが
でき、インクカートリッジのランニングコストを大幅に
低減することができる。また、メモリの情報に基づいて
回復動作を行なっているので、タイマー等の計時手段を
不要にでき、低コストな記録装置を得ることができる。
【0062】請求項3記載の発明によれば、インクの種
類(黒単色あるいは多色)に応じてインクの回復動作を
行なっているので、インクが無駄に消費されるのを防止
することができ、異なる種類のインクカートリッジのラ
ンニングコストを大幅に低減させることができる。請求
項4記載の発明によれば、インクエンドであるカートリ
ッジが再装着されたことを容易に確認することができ、
無駄な回復動作を行なうのを防止することができる上
に、インクエンドのカートリッジが装着されたことがオ
ペレータに通知可能にでき、記録装置の使用性を向上さ
せることができる。
【0063】請求項5記載の発明によさば、インクエン
ドであるときに計時手段を作動しないので、余分な制御
を行なうのを必要にできる。請求項6記載の発明によれ
ば、インクカートリッジのIDが先に取り外されたイン
クカートリッジのIDと一致したときに、3つのパター
ンで回復動作を行なっているので、多種の回復動作を行
なうことができる記録装置を得ることができる。
【0064】請求項7記載の発明によれば、ID判別手
段からの判別結果に基づいて、インクカートリッジのI
Dが先に取り外されたインクカートリッジのIDと一致
したときに、3つのパターンで回復動作を行なっている
ので、多種の回復動作を行なうことができる高性能な記
録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクカートリッジを備えた記録
装置の第1実施例を示すそのブロック図である。
【図2】その回復動作の制御フローを示す図である。
【図3】そのカートリッジの種類に応じた回復動作の制
御パターンを示す図である。
【図4】本発明に係るインクカートリッジを備えた記録
装置の第2実施例を示すそのブロック図である。
【図5】システム制御部とEEPROMの接続状態を示
す図である。
【図6】その回復動作の制御フローを示す図である。
【符号の説明】
1 システム制御部(計時手段、判定手段、ID判別
手段、制御手段、判別手段) 10 印字ヘッド部 11 クリーニング機構制御部(回復手段) 12 インクマーク検出部 13 インクカートリッジ脱着検出部(検出手段) 21 インクカートリッジ 22 EEPROM(不揮発性のメモリ) 100 ファクシミリ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 真二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 横野 政治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドおよびインクタンクが一体化さ
    れたインクカートリッジが脱着可能な記録装置におい
    て、 インクカートリッジが脱着されたか否かを検出する検出
    手段と、 該検出手段からの出力情報に基づき、インクカートリッ
    ジが取り外された後の未装着時間を計時する計時手段
    と、 インクカートリッジが装着されたとき、印字ヘッドの噴
    射口の目詰りを除去する回復手段と、 印字ヘッドの噴射口からインクが噴射されたとき、この
    インクマークをセンサによって検出することにより該セ
    ンサからの色濃度情報に基づいてインクの有無を判定す
    る判定手段と、 インクカートリッジ固有のIDを判別するID判別手段
    と、を備え、 前記計時手段によって計時されたインクカートリッジの
    未装着時間と前記ID判別手段による判別結果に基づい
    て前記回復手段をON/OFF制御する制御手段を設け
    たことを特徴とするインクカートリッジを備えた記録装
    置。
  2. 【請求項2】印字ヘッドおよびインクタンクが一体化さ
    れたインクカートリッジが脱着可能な記録装置におい
    て、 インクカートリッジが脱着されたか否かを検出する検出
    手段と、 インクカートリッジが装着されたとき、印字ヘッドの噴
    射口の目詰りを除去する回復手段と、 印字ヘッドの噴射口からインクが噴射されたとき、この
    インクマークをセンサによって検出することにより該セ
    ンサからの色濃度情報に基づいてインクの有無を判定す
    る判定手段と、 インクカートリッジに設けられ、該カートリッジ固有の
    IDおよび該カートリッジの使用履歴情報が書き込み可
    能な不揮発性のメモリと、 該メモリに書き込まれたIDを判別するID判別手段
    と、 前記メモリに書き込まれたIDおよび使用履歴情報に基
    づいて前記回復手段をON/OFF制御する制御手段
    と、を備えたことを特徴とするインクカートリッジを備
    えた記録装置。
  3. 【請求項3】前記脱着可能なインクカートリッジが、黒
    単色のインクカートリッジおよび多色のインクカートリ
    ッジからなるとともに、該カートリッジの種類を判別す
    る判別手段を設け、前記制御手段が、該判別手段の判別
    結果に基づいて前記回復手段を0N/OFF制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のインクカートリ
    ッジを備えた記録装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段が、前記判定手段の判定結果
    に基づいてインクエンドであると判定したときに、該判
    定結果を前記メモリに書き込むことを特徴とする請求項
    2記載のインクカートリッジを備えた記録装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、判定手段の判定結果に基
    づいてインクエンドであると判定したときに、計時手段
    を作動しないことを特徴とする請求項1記載のインクカ
    ートリッジを備えた記録装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、ID判別手段からの判別
    結果に基づいて、インクカートリッジのIDが先に取り
    外されたインクカートリッジのIDと一致したとき、計
    時手段の計時時間Tが所定の設定時間T1よりも短い場
    合に前記回復手段を作動しない第1制御パターン、設定
    時間T1よりも長い場合に印字ヘッドからインクを噴射
    して判定手段によってインクの濃度を判定する第2制御
    パターン、および計時時間Tが設定時間T1よりも長く
    設定された設定時間T2よりも長い場合に回復動作を行
    なう第3制御パターンの各制御を行なうことを特徴とす
    る請求項2記載のインクカートリッジを備えた記録装
    置。
  7. 【請求項7】前記使用履歴情報が最終印字時間あるいは
    インクカートリッジの取り外し時間に設定され、 前記制御手段は、ID判別手段からの判別結果に基づい
    て、インクカートリッジのIDが先に取り外されたイン
    クカートリッジのIDと一致したとき、最終印字時間あ
    るいはインクカートリッジの取り外し時間と再装着時間
    との差Tが所定の設定時間T1よりも短い場合に前記回
    復手段を作動しない第1制御パターン、設定時間T1よ
    りも長い場合に印字ヘッドからインクを噴射して判定手
    段によってインクの濃度を判定する第2制御パターン、
    および前記差Tが設定時間T1以上に設定された時間T2
    以上である場合に回復動作を行なう第3制御パターンの
    各制御を行なうことを特徴とする請求項2記載のインク
    カートリッジを備えた記録装置。
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