JPH08174502A - 往復動切断工具のブレード取付け装置 - Google Patents

往復動切断工具のブレード取付け装置

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JPH08174502A
JPH08174502A JP32020994A JP32020994A JPH08174502A JP H08174502 A JPH08174502 A JP H08174502A JP 32020994 A JP32020994 A JP 32020994A JP 32020994 A JP32020994 A JP 32020994A JP H08174502 A JPH08174502 A JP H08174502A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作ノブを回転操作してブレードの取付け・
取り外しをするブレード取付け装置において、従来は操
作ノブを何回も回転操作しなければならなかったので、
少ない回転操作で取付け・取り外しできるようにする。 【構成】 回転操作される操作ロッド31には、相互に
逆ネジの第1ネジ部31aと第2ネジ部31bを設け、
第1ネジ部31aを介して操作ロッド31がロッド21
に軸方向移動可能かつ軸回りに回転可能に設けられ、爪
41はロッド21に軸方向移動可能かつ軸回りに回転不
能に設けるとともに、第2ネジ部31bを介して操作ロ
ッド31に連結して、該操作ロッド31の回転により爪
41を該操作ロッド31に対しても軸方向移動可能に設
けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ジグソーあるいはレ
シプロソー等の往復動切断工具のブレード取付け装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレード取付け装置に
は、例えば特表平3−503382号公報に開示されて
いるようなものがあった。このブレード取付け装置は、
同公報の図5を援用した図4に示すように、中空の駆動
軸103の内周面にネジ部を形成し、このネジ部を介し
て駆動軸103の内部にはロックネジ128を螺着し、
このロックネジ128を回転して進退させることにより
ブレードBの頭部が押さえられまたは解放されて、ブレ
ードBを取付けまたは取り外しできるようになってい
た。なお、ロックネジ128には断面半円形の延長部1
29を上方へ延びて設ける一方、この延長部129と対
をなして駆動軸103の内部には、同じく断面半円形を
なすネジ回転部材130(駆動軸103の内面に螺合さ
れていない)を、延長部129と平坦面を相互に摺接さ
せた状態で挿入して、上記ネジ回転部材130を操作ノ
ブ137を介して回転させることにより延長部129ひ
いてはロックネジ128を回転するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、ロッ
クネジ128を回転させることによりブレードBの頭部
を押さえてこのブレードBを所定位置に固定する構成の
ものがあったが、かかる構成によれば操作ノブ137を
一回転させるとロックネジ128が1ピッチ分だけ進退
するので、ブレードBの交換にあたってはこのロックネ
ジ128を数ピッチ分に相当する距離を移動させる必要
があるため操作ノブ137を何回も回転させなければな
らず、このためブレードの交換操作に手間がかかるとい
う問題があった。この問題は上記例示した取付け装置に
限らず、単にネジ回し等の手工具を用いてロックネジを
回転する構成のものについても同様であった。ここで、
単にロックネジ128のネジピッチを大きくすれば、操
作ノブ137の一回転に対してロックネジ128の移動
量を大きくできるので上記問題をある程度は解消できる
のであるが、ネジピッチを大きくするとロックネジ12
8が振動等により緩みやすくなり、このためブレードB
の取付け状態が不安定になる問題があるので、この解決
手段をとることは望ましくない。
【0004】そこで、本発明は、より簡単な操作でブレ
ードを強固に取付けることができる往復動切断工具のブ
レード取付け装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を解決するた
め、請求項1記載の発明は、操作ロッドの回転操作を通
じてなされるロック部材の移動によりブレードをロッド
に取付け可能または該ロッドから取り外し可能なブレー
ド取付け装置であって、前記操作ロッドには、ネジの向
きが相互に逆向きの第1ネジ部と第2ネジ部を設け、該
第1ネジ部を介して当該操作ロッドが前記ロッドに軸方
向移動可能かつ軸回りに回転可能に設けられ、前記ロッ
ク部材は前記ロッドに軸方向移動可能かつ軸回りに回転
不能に設けるとともに、前記第2ネジ部を介して前記操
作ロッドに連結し、該操作ロッドの回転により該ロック
部材を前記操作ロッドに対しても軸方向移動可能に設け
たことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のブ
レード取付け装置において、第1ネジ部と第2ネジ部の
ネジの向きを同じにし、かつ両ネジ部のネジピッチを異
なるネジピッチに設定したことを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成によれば、操作ロッドは第
1ネジ部を介してロッドに軸方向移動可能に支持されて
いるので、この操作ロッドを第1ネジ部のねじ込み方向
に回転させるとこの操作ロッドは第1ネジ部のねじ込み
作用によりロッドに対して軸方向に前進する。また、操
作ロッドには第2ネジ部を介してロック部材が連結され
ているので、操作ロッドが前進すればこのロック部材も
一体で前進する。しかも、上記のように操作ロッドが第
1ネジ部のねじ込み方向に回転されると、第2ネジ部は
第1ネジ部と逆向きのネジであるので、この第2ネジ部
がねじ込まれたロック部材は第2ネジ部の反ねじ込み作
用により操作ロッド自体に対してすなわち操作ロッドと
は独立して前進する。この結果、ロック部材は、操作ロ
ッドのロッドに対する前進距離と、操作ロッド自体に対
する前進距離との合計距離だけロッドに対して前進す
る。ロック部材の前進によりブレードがロッドに取付け
られ、またはロッドから取り外し可能となる。
【0008】逆に、操作ロッドを第1ネジ部の反ねじ込
み方向に回転させると、操作ロッドはロッドに対して後
退し、従ってロック部材が一体で後退する。これととも
に、第2ネジ部のねじ込み作用によりロック部材は操作
ロッドに対しても後退する。この結果、ロック部材は操
作ロッドのロッドに対する後退距離と、操作ロッド自体
に対する後退距離との合計距離だけロッドに対して後退
する。ロック部材が後退すると、上記前進時とは逆にブ
レードをロッドから取り外し可能またはブレードがロッ
ドに取付けられる。
【0009】このように、操作ロッドは第1および第2
ネジ部を有し、かつこの両ネジ部が相互に逆向きのネジ
であるので、例えば操作ロッドを1回転させるとロック
部材は第1ネジ部のネジピッチと第2ネジ部のネジピッ
チの合計ピッチだけロッドに対して移動することとな
り、結果的にわずかな回転操作量でロック部材を大きく
移動してブレードの素早い取付け・取り外しを行うこと
ができる。この意味で、第1および第2ネジ部はロック
部材の移動に関して倍速機構を構成している。
【0010】なお、第1ネジ部と第2ネジ部はそのネジ
の向きが逆でさえあれば、いずれが右ネジであるか左ネ
ジであるかは任意に設定すればよい。また、このことと
は別に、ロック部材の移動を通じてブレードを取付け・
取り外しするための手段は適宜選択されるものであり、
例えばロック部材によりブレード頭部を押さえて取付け
る構成、あるいはロック部材の移動により爪を閉じて取
付ける構成等が選択される。いずれにしても、通常の操
作性を考慮すると、操作ロッドを右回りに回転させたと
きにブレードが取付けられる構成とするのが望ましい。
【0011】次に、請求項2記載の構成によれば、第1
ネジ部と第2ネジ部のネジの向きが同じであるので、操
作ロッドが第1ネジ部のねじ込み方向に回転されると、
操作ロッドおよびロック部材がロッドに対して一体で前
進する。また、第2ネジ部がロック部材に対してねじ込
まれているのでロック部材は操作ロッドに対して後退す
る。この結果、ロッドに対するロック部材の移動は操作
ロッドの前進距離とロック部材の操作ロッドに対する後
退距離の大小に拘束される。すなわち、ロック部材がロ
ッドに対して前進するか後退するかは第1ネジ部と第2
ネジ部のピッチの大小により決まるのであり、従って両
者のピッチが同じであればロック部材は移動しない。上
記の場合(操作ロッドを第1ネジ部のねじ込み方向に回
転させた場合)に、第1ネジ部のピッチよりも第2ネジ
部のピッチを大きく設定しておけばロック部材は後退
し、小さく設定しておけばロック部材は前進する。例え
ば、第1ネジ部のピッチを3mm、第2ネジ部のピッチ
を1mmとすると、ロック部材は操作ロッドの1回転に
より差引き2mmだけ前進し、第1ネジ部のピッチを1
mmとし第2ネジ部のピッチを3mmとするとロック部
材は2mm後退する。このようにネジの向きが同じであ
ってもピッチを適当に設定することによりロック部材を
移動させることができ、ピッチの差が大きくなるほど操
作ロッドのわずかな回転でロック部材が大きく移動する
こととなる。
【0012】
【発明の効果】請求項1または2記載の発明によれば、
操作ロッドのわずかな回転操作でロック部材を大きく移
動させることができるので、ブレードの取付け・取り外
しをより簡単に行うことができ、この点においてブレー
ド取付け装置の操作性が向上する。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。図1には、本例のブレード取付け装置
11を備えたジグソー1のほぼ全体が示されている。本
例において、ブレード取付け装置11以外については特
に変更を要するものではないので説明を省略する。但
し、図中2は本体ハウジングであり、この本体ハウジン
グ2の内部には当該ジグソー1の駆動源としてのモータ
が内蔵されており、符号3はこのモータの出力軸を示し
ている。このモータの回転出力が変換機構4を経て直線
運動に変換され、これによりロッド21が上下方向に往
復動される。ロッド21は、軸受2a,2bにより本体
ハウジング2の前部(図示左端部)において上下方向に
往復動可能に支持されている。
【0014】さて、本例のブレード取付け装置11は、
図2に示すように大別すると上記したロッド21と、こ
のロッド21の内周孔21a内に軸回りに回転可能かつ
軸方向に移動可能に配置された操作ロッド31と、ブレ
ードBを挟み込むための爪41と、この爪41に開閉動
作を付与するためのホルダ51とから構成されている。
本例の場合、この爪41が特許請求の範囲に記載したロ
ック部材に相当する。なお、このブレード取付け装置1
1は、その上方に配置された操作機構部60の操作ノブ
61を回転操作することにより操作されるのであるが、
これについては後述する。
【0015】先ず、ロッド21は略筒体をなし、その軸
方向ほぼ中央には上記変換機構4を構成する断面U字状
をなすローラガイド4aが軸方向に直交して取付けられ
ている。ロッド21の内周孔21aは上下に貫通して形
成され、その軸方向中途位置には軸方向一定の範囲で左
ネジのネジ孔(以下「左ネジ孔」という)21cが形成
されている。ホルダ51はこのロッド21の先端に取り
付けられている。このホルダ51については後述する。
【0016】操作ロッド31は、上記ロッド21の内周
孔21a内に挿入可能な径を有し、その先端には、左ネ
ジのネジ部(以下「左ネジ部」という)31aと右ネジ
のネジ部(以下「右ネジ部」という)31bが同軸に形
成されている。右ネジ部31bの方が左ネジ部31aよ
りも小径かつ先端側に形成されている。この左ネジ部3
1aが特許請求の範囲に記載した第1ネジ部に相当し、
右ネジ部31bが第2ネジ部に相当する。この操作ロッ
ド31の、左ネジ部31aよりも上側は断面半円部分が
欠落されて、断面半円形の半円ロッド部31cとされて
いる。このように形成された操作ロッド31が、ロッド
21の後端側(図示上方)から内周孔21a内に挿入さ
れて、その左ネジ部31aがロッド21の内周孔21a
に形成された左ネジ孔21cにねじ込まれて、右ネジ部
31bが左ネジ孔21cの内周側を通過してそれよりも
先端側に位置され、この位置で爪41の円柱体部41a
に形成された右ネジ孔41cにねじ込まれている。
【0017】次に、爪41は円柱体部41aの先端に爪
部41b,41bが二股状に対向して形成されたもの
で、それぞれの対向面は平坦面に形成され、かつ背面に
は同じ角度で先端開拡方向の傾斜面41eが形成されて
いる。両爪部41bの基部間には、両爪部41bに開き
方向の弾性力を付与するために凹部41fが円柱体部4
1aに切込み形成されている。円柱体部41aは、後述
するホルダ51の円筒体部51aを介してロッド21の
内周孔21a内に軸方向移動可能に挿入されており、そ
の後端面には上記した右ネジのネジ孔(以下、「右ネジ
孔」という)41cが形成されている。このように形成
された爪41は、円柱体部41aをロッド21の内周孔
21aに挿入し、これにより爪部41b,41bをホル
ダー51内に収容した位置において軸方向移動可能に支
持され、かつ後端面の右ネジ孔41cには操作ロッド3
1の右ネジ部31bがねじ込まれている。
【0018】次に、爪41の両爪部41b,41bに対
して開閉動作を与えるための爪開閉手段を備えたホルダ
ー51について説明する。このホルダ51は、上半分が
上記した円筒形状をなす円筒体部51aとされ、下半分
が図3によく示されているように角形の筒体部51bと
されており、円筒体部51aはロッド21の内周孔21
aに嵌め込まれて固定され、これによりこのホルダ51
がロッド21の先端に取り付けられている。一方、筒体
部51bに爪部41b,41bが収容されており、この
筒体部51bの、爪部41bに形成された傾斜面41e
に対向する内壁には両爪部41bの傾斜面41eに対応
して傾斜面51c,51cが形成され、それぞれ相互に
摺接されている。また、爪部41bの両側面はこの筒体
部51bのもう一方の対向する内壁51d,51dに摺
接されており、この両内壁51d,51dによって両爪
部41b,41bの開閉方向の移動(図3において左右
方向の移動)が案内されるようになっている。
【0019】次に、上記ブレード取付け装置11を操作
させるための操作機構部60について説明すると、操作
ロッド31の上方にはその半円ロッド部31cに対応し
て、同じく断面半円形の回転ロッド62が同軸回りに回
転可能に支持されており、この回転ロッド62の平面部
62aを操作ロッド31の半円ロッド部31cの平面部
31dに摺接させた状態で、この回転ロッド62がロッ
ド21の内周孔21a内に挿入されている。このため、
回転ロッド62が回転されると操作ロッド31も一体と
なって回転される。しかしながら、両平面部62a,3
1dは単に当接されているだけであるので、操作ロッド
31は単独で軸方向に移動可能であり、回転ロッド62
は軸方向には移動しない。
【0020】回転ロッド62の上端部は、トルク制限機
構70およびロックプレート80を介して操作ノブ61
に連結されている。このトルク制限機構70およびロッ
クプレート80は本発明の要旨とは直接関係ないので詳
述はしないが、トルク制限機構70は爪部41aが閉じ
られた状態等において回転ロッド62に所定以上の回転
トルクが負荷されると遮断されて、回転ロッド62と操
作ノブ61の連結が切り離され、これにより回転ロッド
62の破損等を防止する目的で介装されている。また、
ロックプレート80は回転ロッド62の軸方向に直交す
る方向(図示左右方向)にスライド可能に設けられてお
り、図示する位置から左方の引出し位置にスライドさせ
ると回転ロッド62と操作ノブ61が回転について直結
される一方、図示する押込み位置にスライドさせると両
者61,62が切り離されるようになっている。従っ
て、このロックプレート80を図示するように押し込ん
でおくと操作ノブ61は空回りしてブレード取付け装置
11を緩め方向に操作不能となる。この操作ノブ61
は、切断作業時におけるグリップとしての機能をも兼ね
備えており、グリップとして把持した場合にこのロック
プレート80を押込み側にスライドさせておくことによ
り同装置11の誤操作を防止できる。ロックプレート8
0を引出して操作ノブ61と回転ロッド62を直結した
状態(以下同じ)において、この操作ノブ61を回転操
作することにより回転ロッド62ひいては操作ロッド3
1が右回りまたは左回りに回転され、これにより当該ブ
レード取付け装置11がチャック・アンチャック操作さ
れる。
【0021】以上のように構成された本例のブレード取
付け装置11によれば、次のようにしてブレードBの取
付け・取り外しがなされる。すなわち、図示は省略した
がブレードBの取り外し状態では爪41は下方に前進し
ており、これにより両爪部41b,41bはホルダー5
1の傾斜面51c,51cによる拘束を解かれて、凹部
41fを設けたことによる弾性力により相互に開いた状
態となっている。さて、このように両爪部41b,41
bが開いた状態で、取り付けようとするブレードBの頭
部を両爪部41b,41b間に差し込む。この差し込み
状態を保って、操作ノブ61を右回りに回転操作する
と、回転ロッド62と一体で操作ロッド31が右回りに
回転する。操作ロッド31が右回りに回転すると、その
左ネジ部31aの左ネジ孔21cに対する反ねじ込み作
用により操作ロッド31が上方に後退する。操作ロッド
31が移動すれば爪41も一体となって上方に移動す
る。
【0022】しかも、両爪部41b,41bはホルダー
51の両内壁51d,51dにより開き方向のみ案内さ
れているので、爪41は上記のように操作ロッド31と
一体で移動可能ではあるが回転はしない。このため、操
作ロッド31が右回りに回転されるとその右ネジ部31
bが爪41の右ネジ孔41cにねじ込まれ、このねじ込
み作用により爪41は操作ロッド31に対しても上方に
移動する。このように、操作ロッド31が右回りに回転
されるとロッド21に対して操作ロッド31が上方に移
動し、またこの操作ロッド31に対して爪41が上方に
移動され、結果的に爪41は、ロッド21に対する操作
ロッド31の移動距離と操作ロッド31に対する爪41
の移動距離との合計距離だけ爪41はロッド21に対し
て移動することとなる。これは、操作ノブ61のわずか
な回転操作で爪41を大きく移動させることができ、ひ
いては爪部41b,41bの素早い開閉動作を得られる
ことを意味し、この意味で操作ロッド31に二つのネジ
部31a,31bを設けたことは、単に爪41の移動手
段としての機能だけでなく、わずかな回転で爪41を大
きく移動させる倍速機構としての機能を付与していると
言える。この点は、上記のように爪41を上方に後退さ
せてブレードBをチャックするときだけでなく、以下述
べるように爪41を下方に移動させてブレードBをアン
チャックするときについても同様である。
【0023】爪41が上方に移動すると、両爪部41
b,41bは、その傾斜面41eとホルダー51の傾斜
面51cとの相互作用により徐々にそれぞれ相互に閉じ
る方向に変位され、これにより差し込まれたブレードB
の頭部が挟み込まれてブレードBがチャックされる。
【0024】こうして取付けられたブレードBを取り外
すには、操作ノブ61を反対方向すなわち左回りに回転
操作すればよい。操作ノブ61が左回りに回転操作され
ると、操作ロッド31は回転ロッド62の回転を通じて
左回りに回転され、従って操作ロッド31はその左ネジ
部31aの左ネジ孔21cに対するねじ込み作用により
ロッド21に対して下方に前進し、よって爪41が一体
で下方に移動する。また、操作ロッド31の右ネジ部3
1bの右ネジ孔41cに対する反ねじ込み作用により爪
41は操作ロッド31に対しても下方に移動し、結果的
に、爪41は、左ネジ部31aの左ネジ孔21cに対す
るねじ込み作用による操作ロッド31の前進距離と、右
ネジ部31bの右ネジ孔41cに対する反ねじ込み作用
による爪41の操作ロッド31に対する前進距離との合
計距離だけロッド21に対して下方に移動される。爪4
0が下方に移動されると、前記したように両爪部41
b,41bはホルダー51の傾斜面51cの拘束を解か
れるので、凹部41fを設けたことによる弾性力により
確実に開き方向に戻される。両爪部41b,41bが開
かれれば、ブレードBはそのまま脱落するか若しくは単
に引き出せば簡単に取り外すことができる。
【0025】以上のように、操作ロッド31に二つのネ
ジ部31a,31bを設けて、爪41が、操作ロッド3
1のロッド21に対する移動距離と操作ロッド31自体
に対する移動距離との合計距離だけ移動する倍速機構を
付与した構成とされているので、操作ノブ61のわずか
な回転操作で爪部41b,41bを大きく開閉してブレ
ードBを素早くチャック・アンチャックでき、この点で
当該ブレード取付け装置11の操作性がよくなってい
る。
【0026】また、操作ノブ61を回転することにより
爪部41b,41bが開閉されて、ブレードBの取付け
・取り外しを行うことができるので、ネジ回しあるいは
スパナといった特別の工具を用いることなくブレードの
取付け・取り外しを行うことができ、しかも、両爪部4
1b,41b間にブレードBを挟み込んで取付ける構成
であるので、図示する突起タイプに限らず孔タイプ、さ
らにはその他の取付けタイプのブレードであっても取付
けることができ、両爪部41b,41b間に差し込み可
能な形態の頭部を有するブレードであれば取付け態様に
関係なく取付けることができる。さらに、爪部41b,
41bで挟んで取付ける構成であるので、取付け・取り
外しにあたってブレードBを単に両爪部41b,41b
間に差し込みあるいは両爪部41b,41b間から引き
抜くだけで足り、この点でも当該取付け装置11の操作
性あるいは使い勝手がよくなっている。また、爪部41
b,41bで挟んで取付ける構成であるので、一定の範
囲で板厚に制約を受けることなく種々板厚のブレードB
を取付けることができる。
【0027】次に、上記説明した実施例には種々変更を
加えることが可能である。図示は省略したが例えば、操
作ロッド31の二つのネジ部31a,31bのネジの向
きを逆にし、かつ両爪部41b,41bの傾斜面41e
およびホルダー51の傾斜面51cの傾斜方向を逆向き
にした構成としてもよい。すなわち、左ネジ部31aを
右ネジにし、右ネジ部31bを左ネジにし、かつ爪部4
1bの傾斜面41eを先端尖り方向の傾斜面とし、これ
に伴ってホルダー51の傾斜面51cも先端尖り方向の
傾斜面とするのである。なお、ロッド21の左ネジ孔2
1cは右ネジに、爪41の右ネジ孔41cが左ネジに変
更されることは言うまでもない。このような構成によれ
ば、各部の動作が先に述べた実施例とは全て逆向きにな
る。すなわち、操作ノブ61を右回りに回転すると操作
ロッドはロッドに対して前進し、従って爪が一体で前進
され、これとともに爪が操作ロッド自体に対しても前進
され、これにより両爪部が傾斜面の作用により閉じられ
てブレードBがチャックされる。逆に、操作ノブ61を
左回りに回転操作すると、操作ロッドおよび爪が上方に
移動して両爪部がその弾性力により開かれ、ブレードB
を取り外すことができる。
【0028】さらに、操作ロッドに設ける第1および第
2ネジ部のネジピッチを同じとする構成に限らず差を設
けることも可能であり、このことからこの両ネジ部のピ
ッチに適当な差を設けておくことにより両ネジ部の向き
を同じ向きとすることも可能である。すなわち、両ネジ
部の向きが同じであってもネジピッチに差を設けること
により、そのピッチ差に相当する距離だけ爪を移動させ
ることができる。従って、かかる構成の場合には、ピッ
チ差の設け方すなわちいずれのネジ部のピッチを大きく
するかによって爪部およびホルダーに設ける傾斜面の向
きを先端尖り方向とするかまたは先端開拡方向とするか
が決まる。例えば、第1ネジ部をピッチ3mmの右ネジ
とし、第2ネジ部をピッチ1mmの右ネジとした場合
に、操作ノブ61を右回りに1回転させると爪は2mm
だけ下方に前進する。従って、この場合爪部およびホル
ダーの傾斜面を先端尖り方向の傾斜面とすることにより
爪部が閉じられてブレードがチャックされる構成とする
ことができる。
【0029】なお、前記したように通常の操作性を考慮
すれば、操作ノブ61を右回りに回転させたときにブレ
ードBがチャックされ、左回りに回転させたときにアン
チャックされる構成とすることが好ましく、以上の実施
例ではこの点が前提とされている。従って、操作ノブを
左回りに回転操作したときに爪部が閉じられてブレード
Bをチャックする構成とすることを必ずしも排除するも
のではない。
【0030】また、以上の実施例では爪41の開閉によ
ってブレードBをチャック・アンチャックする構成で例
示したが、ブレードの取付け手段そのものについてはこ
の構成に限らず前記例示したようにブレードBの頭部を
押さえて、T字状に張り出す突起を引き掛けて取付ける
構成のものであってもよく、さらに、本発明にかかるブ
レード取付け装置は例示したジグソーに限らず、例えば
レシプロソーに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるブレード取付け装置
を備えたジグソーの一部破断側面図である。
【図2】ブレード取付け装置の縦断面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】従来のブレード取付け装置を示し、特表平3−
503382号公報の図5を援用した図である。
【符号の説明】
11…ブレード取付け装置 21…ロッド、21c…左ネジ孔 31…操作ロッド 31a…左ネジ部(第1ネジ部)、31b…右ネジ部
(第2ネジ部) 41…爪 41b…爪部、41c…右ネジ孔、41e…傾斜面 51…ホルダー、51c…傾斜面 61…操作ノブ 62…回転ロッド B…ブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作ロッドの回転操作を通じてなされる
    ロック部材の移動によりブレードをロッドに取付け可能
    または該ロッドから取り外し可能なブレード取付け装置
    であって、 前記操作ロッドには、ネジの向きが相互に逆向きの第1
    ネジ部と第2ネジ部を設け、該第1ネジ部を介して当該
    操作ロッドが前記ロッドに軸方向移動可能かつ軸回りに
    回転可能に設けられ、前記ロック部材は前記ロッドに軸
    方向移動可能かつ軸回りに回転不能に設けるとともに、
    前記第2ネジ部を介して前記操作ロッドに連結し、該操
    作ロッドの回転により該ロック部材を前記操作ロッドに
    対しても軸方向移動可能に設けたことを特徴とする往復
    動切断工具のブレード取付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレード取付け装置にお
    いて、第1ネジ部と第2ネジ部のネジの向きを同じに
    し、かつ両ネジ部のネジピッチを異なるネジピッチに設
    定したことを特徴とする往復動切断工具のブレード取付
    け装置。
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CN100453227C (zh) * 2006-12-15 2009-01-21 常州赛迪电气制造有限公司 锯条装夹装置
CN100453226C (zh) * 2006-12-15 2009-01-21 常州赛迪电气制造有限公司 一种锯条装夹装置
CN106736644A (zh) * 2016-11-30 2017-05-31 无锡市创恒机械有限公司 刀片更换装置

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