JP3494721B2 - 往復動切断工具のブレード取付け装置 - Google Patents

往復動切断工具のブレード取付け装置

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JP3494721B2 JP29980494A JP29980494A JP3494721B2 JP 3494721 B2 JP3494721 B2 JP 3494721B2 JP 29980494 A JP29980494 A JP 29980494A JP 29980494 A JP29980494 A JP 29980494A JP 3494721 B2 JP3494721 B2 JP 3494721B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ジグソーあるいはレ
シプロソー等の往復動切断工具のブレード取付け装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種の工具では、切断する材
料の板厚等に併せてブレード(刃具)を交換するため、
ブレード交換の頻度は高い。従って、ブレードの交換に
あたって、スパナやドライバ等の工具を必要とする構成
では手間がかかって操作が面倒であり、また工具を紛失
しやすいという問題がある。このためブレード交換にあ
たって工具を必要としないものが望ましく、このための
技術として従来例えば特表平3−503382号公報に
開示されているようなブレード取付け装置があった。 【0003】この従来のブレード取付け装置は、同公報
の図2を援用した図9に示すように軸方向に往復動する
駆動軸103の先端に端部キャップ107が固定されて
おり、この端部キャップ107には一対の互いに直径方
向で対向した入口スロット108と一対の互いに直径方
向で対向した保持溝109が設けられている。保持溝1
09は入口スロット108から周方向に90°ずれた位
置に設けられている。また、駆動軸103の内周側に
は、ロック部材113が上下方向移動可能かつ圧縮ばね
114によって下方に付勢された状態で設けられてい
る。このロック部材113には、ブレードBのバヨネッ
トラグBaの直ぐ下から上端部Btまでの部分が差し込
まれるスロット112が形成されており、ブレードBの
上端部Btはスロット112の上端部に当接され、これ
によりブレードBが圧縮ばね114によって下方に付勢
されるようになっている。このような構成により、バヨ
ネットラグBaを入口スロット108に位置合わせして
ブレードBをロック部材113のスロット112内に差
し込み、然る後90°回転させてバヨネットラグBaを
保持溝109に位置合わせすれば、当該ブレードBが圧
縮ばね114によって下方に押し付けられ、これにより
バヨネットラグBaが保持溝109内に嵌まり込んだ状
態に保持され、ひいてはブレードBが抜け不能に取付け
られる。なお、ロック部材113の下部にもラグ113
aが設けられており、このラグ113aがブレードBの
取付け状態において入口スロット108内に嵌まり込ん
でロック部材113が回転不能ひいてはブレードBが回
転しないようロックされるようになっている。 【0004】一方、ブレードBの取り外し時には、引張
り部材118を介して接続されたレバー等のアンロック
操作によりロック部材113を上方へ引き上げることに
よってラグ113aを入口スロット108から外し、こ
れにより圧縮ばね114のブレードBに対する押付け力
を解除するとともに、ブレードBの回転が許容される状
態とする。然る後、ブレードBを90°回転させてその
バヨネットラグBaを保持溝109から外しつつ入口ス
ロット108に位置合わせして引き抜けば、当該ブレー
ドBを取り外すことができる。そして、取り外した後、
別のブレードBを差し込み、90°回転させてそのバヨ
ネットラグBaを保持溝109に位置合わせし、然る
後、上記レバーをロック操作すればロック部材113を
介してブレードBが圧縮ばね114により下方(抜け方
向)に押し付けられ、従ってバヨネットラグBaが保持
溝109に嵌まり込んでこの別のブレードBが取付けら
れる。 【0005】なお、同公報において上記構成は第1の例
として開示されており、これとは別に第2の例では、ブ
レードBのバヨネットラグBaを保持溝109に嵌め込
んだ状態に保持するための手段として以下の構成が開示
されている。 【0006】すなわち、同公報の図5を援用した図10
に示すようにこの第2の例では、中空の駆動軸103の
内周面にはネジ部が形成され、このネジ部を介して駆動
軸103の内部にはロックネジ128が螺着されてお
り、このロックネジ128の進退によりブレードBの頭
部が押さえられまたは解放される構成が示されている。
ロックネジ128には断面半円形の延長部129が上方
へ延びて設けられている。一方、この延長部129と対
をなして駆動軸103の内部には、同じく断面半円形を
なすネジ回転部材130が、延長部129と平坦面を相
互に摺接させた状態で挿入されている。但し、ネジ回転
部材130は駆動軸103の内面に螺合されていない。
このため、ネジ回転部材130を操作ノブ137を介し
て回転させると、これに伴って延長部129も一体で回
転される。延長部129の回転によってロックネジ12
8も一体で回転され、これによりロックネジ128がブ
レードBの上端部Btを押さえる方向あるいは解放する
方向に進退する。この際、ネジ回転部材130は回転す
るのみで軸方向には移動しないので、このネジ回転部材
130の平坦面と上記延長部129の平坦面とは相互に
摺接されて、延長部129のみの進退が許容される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来、このような構成
によりブレードの取付け・取り外しを特別の工具を用い
ることなく行い得るものが提供されていたのであるが、
上記説明した取付け装置では取付け可能なブレードはそ
の頭部に側方に張り出す突起(バヨネットラグBa)を
有するタイプに限定され、その他のタイプのものは取付
けることができないという不便さがあった。この点は、
ロック部材113および圧縮ばね114等を用いた第1
の例あるいはロックネジ128および回転ネジ部材13
0等を用いた第2の例のいずれであっても同様であっ
た。すなわち、この種のブレードには、上記突起を引き
掛けて抜け不能に取付けるタイプ(以下、「突起タイ
プ」ともいう)の他に、ブレードの頭部に孔を形成し、
この孔に突起を嵌め込んで抜け不能に取付けるタイプ
(以下、「孔タイプ」という)があるが、後者のタイプ
のものは、保持溝109に係合される部位を有していな
いので上記説明した従来の取付け装置では取付けること
ができない。 【0008】また、同取付け装置によれば、ブレード頭
部を差し込んだ後90°回転させてバヨネットラグBa
を保持溝109に位置合わせして係合させる必要がある
ため、取付け操作が面倒であった。 【0009】本発明は、ブレードの取付け・取り外しに
際して工具を必要としない往復動切断工具における上記
従来の問題を解決すべくなされたもので、突起タイプに
限らず孔タイプあるいはその他のタイプのブレードをも
取付けることができ、かつ面倒な操作なくより簡単に取
付け・取り外しができるブレード取付け装置を提供する
ことを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】このため、本願発明は、
前記請求項に記載した構成のブレード取り付け装置とし
た。 【0011】 【作用】請求項1記載の構成によれば、ブレードは爪
両爪部間に挟み込まれて取付けられるので、突起タイ
プ、孔タイプ等ブレードの取付けタイプに関係なく取付
けることができる。また、取付けにあたってドライバロ
ッドを爪取付け方向に移動させれば爪が閉じられてブレ
ードが挟み込まれるので、ブレードは両爪部間に単に挿
入すれば足り、従来のように差し込んだ後90°回転さ
せるといった手間をかける必要はなく、取り外しにあた
ってもドライバロッドを爪取り外し方向に移動させるだ
けで、両爪部が相互に開かれてブレードの挟み込みが解
除されるのでブレードはそのまま外れてしまうか若しく
は両爪間から単に引出すだけよい。 【0012】しかも、両爪部を相互に開閉するための爪
開閉手段を有し、この爪開閉手段はドライバロッドの
退による爪の進退に伴って作動することから、ブレード
の取付け・取り外しに際して従来のようにドライバある
いはスパナ等の特別の工具を用いる必要はない。 【0013】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、取付け・
取り外しに際して特別の工具は不要であり、しかも突起
タイプに限らず孔タイプ等その他の取付けタイプのブレ
ードを取付けることができるのでその適用範囲が広がる
とともに、その取付け・取り外しの操作が簡単になるの
で使い勝手が向上する。 【0014】 【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図8に基
づいて説明する。図1には、ジグソーに適用された本例
のブレード取付け装置10が示されている。このブレー
ド取付け装置10は、大別すると往復動されるロッド2
0と、このロッド20の内周孔20a内に軸回りに回転
可能かつ軸方向に移動可能に配置されたドライバロッド
30と、ブレードBを挟み込むための爪40と、この爪
40に対して開閉動作を付与するためのホルダ50とか
ら構成されている。以下、各構成部材について説明す
る。 【0015】先ず、ロッド20は、モータの回転出力を
直線運動に変換する機構を介して往復動されるものであ
るが、ジグソーにおけるこの変換機構は従来公知であ
り、本発明の実施にあたり何ら変更を要しないので説明
を省略する。このロッド20は略筒体をなし、図示は省
略したがジグソー本体の先端部において上下方向に往復
動可能に支持されている。このロッド20の軸方向ほぼ
中央の外周面には平面部20bが形成されており、この
平面部20bには上記変換機構を構成する断面U字状を
なすローラガイド(図示省略)が軸方向に直交して取付
けられている。この点には従来と同様である。 【0016】ロッド20の内周孔20aは貫通して形成
され、その軸方向中途位置には軸方向一定の範囲で右ネ
ジのネジ孔(以下「右ネジ孔」という)20cが形成さ
れている。この右ネジ孔20cが、特許請求の範囲に記
載した「ロッドの内周側に設けた雌ねじ部」に相当す
る。また、このロッド20の先端には、円形のフランジ
部20eが形成されており、このフランジ部20eの前
面には対向面間に一定の間隔をおいて支持壁部20d,
20dが略二股状に対向して形成されている。上記内周
孔20aは、両支持壁部20d,20d間であって、フ
ランジ部20eの中心に開口されている。 【0017】次に、爪40は円柱体部40aの先端に爪
部40b,40bが二股状に対向して形成されたもの
で、それぞれの対向面は平坦面に形成され、かつ背面に
は同じ角度で先端尖り方向の傾斜面40eが形成されて
いる。両爪部40bの基部間には、両爪部40bに開き
方向の弾性力を付与するために凹部40fが円柱体部4
0aに切込み形成されている。また、両爪部40bの幅
方向中央には長手方向に沿ってスリット40dが切込み
形成されている。両爪部40bの幅は、上記ロッド20
の両支持壁部20d,20d間に入り込み可能な幅とさ
れている。円柱体部40aは、上記ロッド20の内周孔
20a内に軸方向移動可能に挿入されており、その後端
面には左ネジのネジ孔(以下、「左ネジ孔」という)4
0cが形成されている。この左ネジ孔40cが、特許請
求の範囲に記載した「爪に設けた雌ねじ部」に相当す
る。このように形成された爪40は、円柱体部40aを
ロッド20の内周孔20aに挿入し、これにより爪部4
0bを両支持壁部20d,20d間に挿入した位置にお
いて軸方向移動可能に支持され、かつ後端面の左ネジ孔
40cにはドライバロッド30の先端がねじ込まれてい
【0018】ドライバロッド30は、上記ロッド20の
内周孔20a内に挿入可能な径を有し、その先端には、
右ネジのネジ部(以下「右ネジ部」という)30aと左
ネジのネジ部(以下「左ネジ部」という)30bが同軸
に形成されている。左ネジ部30bの方が右ネジ部30
aよりも小径であり、先端側に形成されている。上記右
ネジ部30aが特許請求の範囲に記載した一方の雄ねじ
部に相当し、左ネジ部30bが他方の雄ねじ部に相当す
る。このドライバロッド30の、右ネジ部30aよりも
上側は断面半円部分が欠落されて、断面半円形の半円ロ
ッド部30cとされている。このように形成されたドラ
イバロッド30が、ロッド20の後端側から内周孔20
a内に挿入されて、その右ネジ部30aが内周孔20a
側の右ネジ孔20cにねじ込まれて、左ネジ部30bが
右ネジ孔20cの内周側を通過してそれよりも先端側に
位置され、この位置で上記したように爪40の左ネジ孔
40cにねじ込まれている。 【0019】このような構成によれば、ドライバロッド
30が右回りに回転されると、右ネジ孔20cに対する
右ネジ部30aのねじ込み作用によりこのドライバロッ
ド30自体が回転しつつ軸方向先端側に前進する。しか
も、ドライバロッド30が右回りに回転されることによ
り、爪40の左ネジ孔40cに対する左ネジ部30bの
反ねじ込み作用により、爪40は回転しないことからド
ライバロッド30に対して同じ方向に変位する。このよ
うに、ドライバロッド30が右回りに回転されると、ド
ライバロッド30が前進されるとともに、このドライバ
ロッド30に対して爪40も前進することから、結果的
に爪40の前進距離は、ドライバロッド30自体の前進
距離と、爪40のドライバロッド30に対する前進距離
との合計として与えられるのであり、これによればドラ
イバロッド30のわずかな回転操作で爪40を大きく前
進させることができ、ひいては後述するようにわずかな
操作で爪40を閉じてブレードBをチャックすることが
できる。 【0020】逆に、ドライバロッド30を左回りに回転
させると、ドライバロッド30自体が、右ネジ部30a
の右ネジ孔20cに対する反ねじ込み作用により後退す
るとともに、左ネジ部30bの左ネジ孔40cに対する
ねじ込み作用により、爪40がドライバロッド30に対
して後退するので、ドライバロッド30のわずかな回転
操作で爪40を大きく後退でき、これにより爪40を開
いてブレードBをアンチャックできる。 【0021】このようにロッド20とドライバロッド3
0との間、およびドライバロッド30と爪40との間を
それぞれ逆向きのねじを介して連結することにより、ド
ライバロッド30のわずかな回転操作で爪40を大きく
開閉できるようになっている。 【0022】次に、爪40をロッド20の先端すなわち
両支持壁部20d,20d間に保持するためのホルダ5
0について説明する。このホルダ50は、爪40の先方
を覆うべく略碗形状に形成されており、その中心部には
ブレードBの頭部を挿通可能な差し込み口50aが形成
されている。また、図2に示すようにこのホルダ50
は、その後部開口側(差し込み口50aの反対側)をロ
ッド20のフランジ部20eで閉塞して両支持壁部20
d,20dおよび爪40を収容した状態で、止め輪50
bにより取付けられている。 【0023】さて、このホルダ50の内面であって差し
込み口50aの近傍には、傾斜面50c,50cが相互
に対向して形成されている。両傾斜面50c,50c
は、上記両爪部40bの傾斜面40eに対応して同じ角
度で先端尖り方向に傾斜して形成されている。このた
め、両爪部40bの傾斜面40eはそれぞれこの傾斜面
50cに面当たりした状態となっており、この対をなす
傾斜面40e,50cの協働によって爪40が前進され
ると両爪部40b,40bが閉じられ、逆に爪40が後
退されると両爪部40b,40bは前記弾性力により開
き方向に戻る。このようにホルダ50の両傾斜面50
c,50cは、爪40の両爪部40b,40bに対して
開閉動作を与える作用をなすもので、このホルダ50の
両傾斜面50c,50cが特許請求の範囲に記載した爪
開閉手段に相当する。 【0024】次に、前記ドライバロッド30を回転させ
るための機構を以下簡単に説明すると、ドライバロッド
30の上方にはその半円ロッド部30cに対応して、同
じく断面半円形の回転ロッド60が同軸回りに回転可能
に支持されており、この回転ロッド60の平面部をドラ
イバロッド30の半円ロッド部30cの平面部に摺接さ
せた状態で、この回転ロッド60がロッド20の内周孔
20a内に挿入されている(回転ロッド60が図10に
おけるネジ回転部材130に相当し、半円ロッド部30
cが延長部129に相当する)。このため、回転ロッド
60が回転されると、それぞれの平面部が当接されてい
るのでドライバロッド30も一体となって回転される。
しかしながら、両者30c,60の平面部は単に当接さ
れているだけであるので、ドライバロッド30は単独で
軸方向に移動可能であり、回転ロッド60は軸方向に移
動しない。そして、図示は省略したが回転ロッド60の
上端部には回転操作用のノブが取付けられており、この
ノブを回転操作することにより、回転ロッド60ひいて
はドライバロッド30を右回り若しくは左回りに回転さ
せることができるようになっている。 【0025】以上のように構成された本例のブレード取
付け装置10によれば、以下のようにしてブレードBの
取付け・取り外しがなされる。図2は、ブレードBの取
り外し状態を示しており、この状態では爪40は上方に
後退して両爪部40b,40bが開いている。さて、こ
のように両爪部40b,40bが開いた状態で、取り付
けようとするブレードBの頭部を差し込み口50aを経
て両爪部40b,40b間に差し込む。この差し込み状
態を保って、回転操作用のノブを右回りに回転操作する
と、回転ロッド60と一体でドライバロッド30が右回
りに回転する。ドライバロッド30が右回りに回転する
と、前記したように右ネジ部30aの右ネジ孔20cに
対するねじ込み作用によりドライバロッド30が前進す
る。なお、この際、半円ロッド部30cは回転ロッド6
0に対して軸方向にずれる。 【0026】また、爪40は両支持壁部20d,20d
に挟まれて回転不能であるので、左ネジ部30bの左ネ
ジ孔40cに対する反ねじ込み作用により、この爪40
はドライバロッド30に対して前進される。このことか
ら、爪40は、右ネジ部30aの右ネジ孔20cに対す
るねじ込み作用によるドライバロッド30の前進距離
と、左ネジ部30bの左ネジ孔40cに対する反ねじ込
み作用による爪40のドライバロッド30に対する前進
距離の合計距離だけロッド20に対して、すなわちホル
ダ50の傾斜面50cに対して前進することとなり、回
転操作ノブのわずかな操作量によって爪40を大きく前
進させることができる。爪40が傾斜面50cに対して
前進されると、その爪部40b,40bは傾斜面40e
と傾斜面50cの相互作用により徐々にそれぞれ相互に
閉じる方向に変位され、これにより差し込まれたブレー
ドBの頭部が挟み込まれ、以上でブレードBがチャック
される。この状態が図3および図4に示されている。 【0027】こうして取付けられたブレードBを取り外
すには、回転操作ノブを反対方向に操作すればよい。こ
れによりドライバロッド30は左回りに回転され、従っ
て爪40は、右ネジ部30aの右ネジ孔20cに対する
反ねじ込み作用によるドライバロッド30の後退距離
と、左ネジ部30bの左ネジ孔40cに対するねじ込み
作用による爪40のドライバロッド30に対する後退距
離との合計距離だけロッド20に対して後退される。爪
40が後退されると、両爪部40bは傾斜面50cの拘
束を解かれるので、その弾性力により確実に開き方向に
戻される。両爪部40b,40bが開かれれば、ブレー
ドBはそのまま脱落するか若しくは単に引き出せば簡単
に取り外すことができる。 【0028】このように、回転操作ノブを回転すること
により一対の爪部40b,40bが開閉されて、ブレー
ドBの取付け・取り外しを行うことができるので、ネジ
回しあるいはスパナといった特別の工具を用いることな
くブレードの取付け・取り外しを行うことがてきる。 【0029】しかも、両爪部40b,40b間にブレー
ドBを挟み込んで取付ける構成であるので、突起タイプ
に限らず孔タイプ、さらにはその他の取付けタイプのブ
レードであっても取付けることができ、両爪部40b,
40b間に差し込み可能な形態の頭部を有するブレード
であれば取付け態様に関係なく取付けることができる。
また、挟んで取付ける構成であるので、一定の範囲で板
厚に制約を受けることなく種々板厚のブレードBを取付
けることができる。図5には、図3で示したよりも板厚
の薄いブレードB′が取付けられた状態を示している。 【0030】さらに、従来のように頭部を差し込んだ後
90°回転させる必要はなく、単に両爪部40b,40
b間に差し込みあるいは両爪部40b,40b間から引
き抜く操作のみで足りるので、取付け・取り外し操作が
簡単になり、従ってその使い勝手がよくなる。 【0031】次に、図6および図7は第2実施例のブレ
ード取付装置11を示している。このブレード取付装置
11は、前記第1実施例のブレード取付装置10におけ
るドライバロッド30の両ネジ部30a,30bをそれ
ぞれ逆向きにし、爪部40b,40bの傾斜面40e,
40eの向きを反対すなわち先端開拡方向の傾斜面と
し、かつこれに対応してホルダ50の両傾斜面50c,
50cも先端開拡方向の傾斜面とした構成となってい
る。すなわち、ドライバロッド31の先端には左ネジ部
31aが形成され、この左ネジ部31aの先端には右ネ
ジ部31bが形成されている。左ネジ部31aはロッド
21の内周に形成された左ネジ孔21cにねじ込まれて
おり、右ネジ部31bは爪41の円柱体部41aに形成
された右ネジ孔41cにねじ込まれている。この爪41
は二股状の爪部41b,41bを有し、両爪部41b,
41bの背面にはそれぞれ先端開拡方向の傾斜面41e
が形成されている。一方、これに対応してホルダ51に
は、先端開拡方向の傾斜面51c,51cが形成されて
おり、それぞれ上記爪部41bの傾斜面41eが摺接さ
れている。 【0032】この第2実施例の構成によれば、操作ノブ
を右回りに回転操作すると、ドライバロッド31とロッ
ド21は左ネジを介して連結されているので、ドライバ
ロッド31はロッド21に対して上方へ後退する一方、
ドライバロッド31と爪41は右ネジを介して連結され
ているので爪41はドライバロッド31に対して上方へ
後退し、結局爪41は前記第1実施例と同様にドライバ
ロッド31の後退距離と爪41のドライバロッド31に
対する後退距離の合計分だけ後退し、よってドライバロ
ッド31のわずかな回転で爪41を大きく後退させるこ
とができる。 【0033】そして、爪41の両傾斜面41e,41e
は先端開拡方向に傾斜し、これに対応してホルダ51の
傾斜面51cも先端開拡方向に傾斜しているので、上記
のようにして爪41が上方へ後退されると両爪部41
b,41bが閉じられ、これにより両爪部41b,41
b間に挿入されたブレードBがチャックされる。逆に、
操作ノブを左回りにわずかに回転操作すれば、両爪部4
1b,41bが大きく開かれてブレードBを取り外すこ
とができる。このように、第1実施例は爪40を前進さ
せることによりブレードBを挟み込んで取付ける構成で
あるのに対して、この第2実施例は爪41を後退させる
ことによりブレードBを挟み込んで取付ける構成であ
り、かかる構成によっても第1実施例と同様の作用効果
を奏する。 【0034】なお、この第2実施例においては、図示す
るようにホルダ51についても変更が加えられている。
すなわち、このホルダ51は、図6において上半分が円
筒形状をなす円筒体部51aとされ、下半分が図7によ
く示されているように角形の筒体部51bとされてい
る。上記円筒体部51aはロッド21の内周側に嵌め込
まれて固定され、これによりこのホルダ51がロッド2
1の先端に取り付けられている。このように、第1実施
例のように止め輪50bを用いて取り付ける構成ではな
いのでホルダ51はスリムな形状とされ、従って当該取
付け装置11がコンパクトかつ簡素な構成とされてい
る。また、止め輪50bを用いないので部品点数が減少
し、組付け性およびコストが改善されている。 【0035】一方、爪部41b,41bは角形の筒体部
51bに収容されており、この筒体部51bの対向する
内壁に上記傾斜面51c,51cが形成され、この両傾
斜面51c,51cに爪部41bの傾斜面41eがそれ
ぞれ摺接されている。しかも、爪部41bの両側面は筒
体部51bのもう一方の対向する内壁51d,51dに
摺接されており、この両内壁51d,51dが第1実施
例における支持壁部20d,20dの機能を兼ね備えて
いる。このため、第1実施例における支持壁部20d,
20dは設けられておらず、この点でも当該取付け装置
11の構成の簡素化が図られている。 【0036】次に、第3実施例を説明する。この第3実
施例は図8に示すように、別体で設けられた爪70,7
1をそれぞれ反対方向に移動させることによりその先端
部を開閉する構成となっている。すなわち、本例におけ
る両爪70,71は、第1実施例における爪40を円柱
体部40aの中心で分割して両爪部40b,40bを別
体とした構成に相当する。従って、両爪70,71の上
部は半円筒形状をなし、その内周面には図示するように
相互に上下方向にずれて半円形の右ネジ孔70aと左ネ
ジ孔71aが形成されている。 【0037】これに対して、ドライバロッド80には、
第1実施例と同様ロッド20の内周面に形成された右ネ
ジ孔20cにねじ込まれた右ネジ部80aが形成され、
その先端側には上記右ネジ孔70aにのみ螺合する右ネ
ジ部80bが形成され、さらにその先端側には上記左ネ
ジ部71aにのみ螺合する左ネジ部80cが形成されて
いる。 【0038】さらに、爪70の先端背面には、先端開拡
方向の傾斜面70bが形成されているのに対して、爪7
1の先端背面には第1実施例と同様先端尖り方向の傾斜
面71bが形成され、これに対応して、ホルダ90には
先端開拡方向の傾斜面90aと先端尖り方向の傾斜面9
0bが対向して形成されている。爪70の傾斜面70b
は傾斜面90aに摺接され、爪71の傾斜面71bは傾
斜面90bに摺接されている。 【0039】このような構成によれば、第1実施例と同
様にして回転ロッド(図示省略)の回転によってドライ
バロッド80が右回りに回転されると、右ネジ部80a
と右ネジ孔20cのねじ込み作用により該ドライバロッ
ド80が前進するのに対して、右ネジ部80bと右ネジ
孔70aのねじ込み作用により図示右側の爪70がドラ
イバロッド80に対して後退する。従って、右ネジ部8
0bのピッチ(リード)を右ネジ部80aよりも大きく
しておけば、この爪70はロッド20に対して相対的に
後退する。この爪70が後退されると、その先端部は傾
斜面70bとホルダ90の傾斜面90aとの作用により
閉じ方向に変位する。これに対して、左ネジ部80cと
左ネジ孔71aの反ねじ込み作用により図示左側の爪7
1が該ドライバロッド80に対して前進され、結果的に
この爪71はドライバロッド80の前進距離とドライバ
ロッド80に対する爪71の前進距離の合計距離だけ前
進する(倍速作用)。爪71が前進されるとその先端部
は傾斜面71bとホルダ90の傾斜面90bとの作用に
より閉じ方向に変位し、結果的にドライバロッド80の
わずかな回転操作で両爪70,71の先端部が閉じられ
て両者間に差し込まれたブレードBが挟み込まれて取付
けられる。 【0040】逆に、ドライバロッド80を左回りに回転
させると、図示右側の爪70は前進する一方、図示左側
の爪71は後退するので、両爪70,71の先端部は開
かれ、これによりブレードを取り外すことができる。 【0041】このように第3実施例の構成によっても特
別の工具を用いることなくブレードの取付け・取り外し
ができ、また取付けタイプの異なるブレードを取付ける
ことができ、さらには取付け・取り外し操作が簡単にな
る。 【0042】なお、以上説明した各実施例は、例示した
ジグソーに限らず同種の往復動切断工具であるレシプロ
ソーに適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を示し、ブレード取付け装
置の分解斜視図である。 【図2】第1実施例にかかるブレード取付け装置の正面
断面図である。 【図3】ブレード取付け状態における取付け装置の正面
断面図である。 【図4】ブレード取付け状態における取付け装置の側面
断面図である。 【図5】板厚の薄いブレードを取付けた状態における取
付け装置の正面断面図である。 【図6】第2実施例のブレード取付装置の正面断面図で
ある。 【図7】図6のA矢視図である。 【図8】第3実施例にかかるブレード取付け装置の正面
断面図である。 【図9】従来のブレード取付け装置を示し、特表平3−
503382号公報の図2を援用した図である。 【図10】従来のブレード取付け装置を示し、特表平3
−503382号公報の図5を援用した図である。 【符号の説明】 10…ブレード取付け装置 20…ロッド、20c…右ネジ孔 30…ドライバロッド 30a…右ネジ部、30b…左ネジ部、30c…半円ロ
ッド部 40…爪、40e…傾斜面 50…ホルダ、50c…傾斜面 60…回転ロッド 41…第2実施例の爪、51…第2実施例のホルダ 70,71…第3実施例の爪 80…第3実施例のドライバロッド 80a,80b…右ネジ部、80c…左ネジ部 90…ホルダ、90a,90b…傾斜面 B…ブレード
フロントページの続き (72)発明者 竹田 勝文 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株 式会社マキタ内 (72)発明者 大久保 秀喜 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株 式会社マキタ内 (56)参考文献 特開 昭51−29799(JP,A) 特開 昭63−57106(JP,A) 特開 昭60−208664(JP,A) 特開 平4−336982(JP,A) 特開 平2−88183(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27B 19/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 平板形状のブレードを挟み込むための
    対の爪部を有する爪と、該爪をブレードの往復動方向に
    進退可能かつ回転不能に保持するロッドと、該ロッドの
    内周側に軸方向に進退可能かつ回転操作可能に支持され
    ドライバロッドと、該ドライバロッドの進退による前
    記爪の進退に伴って前記一対の爪部を相互に開閉する爪
    開閉手段とを備え、 前記ドライバロッドに2つの雄ねじ部を設け、一方の雄
    ねじ部を前記ロッドの内周側に設けた雌ねじ部に噛み合
    わせ、他方の雄ねじ部を前記爪に設けた雌ねじ部に噛み
    合わせて、 前記一方の雄ねじ部と前記ロッドの雌ねじ部の噛み合い
    を介して、前記ドライバロッドを前記ロッドに対して進
    退させるとともに、 前記他方の雄ねじ部と前記爪の雌ねじ部の噛み合いを介
    して、前記爪を前記ドライバロッドに対して進退させる
    構成 とした往復動切断工具のブレード取り付け装置。
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