JPH08173650A - 往復式電気かみそり - Google Patents
往復式電気かみそりInfo
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- JPH08173650A JPH08173650A JP32093294A JP32093294A JPH08173650A JP H08173650 A JPH08173650 A JP H08173650A JP 32093294 A JP32093294 A JP 32093294A JP 32093294 A JP32093294 A JP 32093294A JP H08173650 A JPH08173650 A JP H08173650A
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Abstract
としつつ、駆動子から副駆動子への動力の伝達効率を高
くすることができる。 【構成】 第1の刃と第2の刃とを備えて、第1の刃の
往復駆動用の駆動子に第2の刃の往復駆動用の副駆動子
が着脱自在に連結されて、駆動子から副駆動子を通じて
第2の刃に駆動力が伝達されるものにおいて、上記第2
の刃Tを往復動方向両端が独立フロート可能に支持し、
一端が第2の刃における可動側の刃4に揺動自在に連結
されている上記副駆動子13を、可撓性連結部材53に
よって第2の刃Tと一体のフロートが自在な状態で支持
するとともに、第2の刃Tのフロート方向においてスラ
イド自在であり且つ第2の刃の駆動方向において拘束さ
れた状態で駆動子7に連結している。第2の刃のフロー
ト状態にかかわらず、駆動子と副駆動子との連結状態を
こじれのない状態に保つことができる。
Description
に複数の刃が夫々フロート自在となっている往復式電気
かみそりに関するものである。
を備えたものがある。つまり、ネット状の刃を複数個並
設したもの、ネット状の刃とトリマー刃あるいはスリッ
ト刃とを並設したもの等がある。このように複数の刃を
設けたものにおいては、通常、一つの駆動子で各刃を往
復駆動させることができるようにしており、ネット状の
刃とトリマー刃のように種類の違う刃を並設したもので
は、ネット状の刃の往復駆動用の駆動子と、トリマー刃
の往復駆動用の副駆動子とを設けて、副駆動子が駆動子
から動力を受けてトリマー刃を駆動するようになってい
るものが多い。
下動自在で且つ上方に向けてばね付勢されたものとし、
肌に押し当てた時に刃がばねに抗して沈む構成とするこ
とで、つまりフロート自在としておくことで、肌当たり
を柔らかくすることが求められている。また、フロート
自在とするにあたっては、刃の往復動方向の両端が独立
してフロートすることができるようにしておくことが、
肌への刃の密着度を高める点で好ましいものとなってい
る。
往復動方向両端で独立フロート自在とした場合、駆動子
から副駆動子への動力伝達の点で問題が生じる。つま
り、従来のものでは、駆動子によって駆動される刃と副
駆動子によって駆動される刃とが往復動方向において異
なる傾きを持つ状態となった時、これに応じた向きのず
れが副駆動子と駆動子との間に生じて、駆動子から副駆
動子への動力伝達部にこじれが発生し、駆動負荷が大き
くなってしまうという問題を有しており、これが原因で
フロート量を大きくとることができなかった。これは刃
がその往復動方向においても湾曲しているために可動側
の刃が円弧を描くように往復駆動しなくてはならないも
のにおいて、特に問題となる。
であり、その目的とするところはフロート量を大きく且
つ肌への追従性を良好としつつ、駆動子から副駆動子へ
の動力の伝達効率を高くすることができる往復式電気か
みそりを提供するにある。
の刃と第2の刃とを備えて、第1の刃の往復駆動用の駆
動子に第2の刃の往復駆動用の副駆動子が着脱自在に連
結されて、駆動子から副駆動子を通じて第2の刃に駆動
力が伝達される往復式電気かみそりにおいて、上記第2
の刃を往復動方向両端が独立フロート可能に支持し、一
端が第2の刃における可動側の刃に揺動自在に連結され
ている上記副駆動子を、可撓性連結部材によって第2の
刃と一体のフロートが自在な状態で支持するとともに、
第2の刃のフロート方向においてスライド自在であり且
つ第2の刃の駆動方向において拘束された状態で駆動子
に連結していることに特徴を有している。
ているものであってもよく、第1の刃もフロート自在と
なっているものであってもよい。可撓性連結部材は屈曲
したものとして形成されていることが望ましく、副駆動
子の下部を第2の刃の非往復動部に往復動方向に摺動自
在にフック結合しておくのも好ましい。また、可撓性連
結部材による副駆動子の支持は、対の可撓性連結部材で
両側から行うことが好ましい。
かわらず、駆動子と副駆動子との連結状態をこじれが生
じることがない状態に保つことができる。上記第2の刃
が往復動方向において湾曲しているものであっても副駆
動子による第2の刃の駆動は問題なく行うことができ
る。また第1の刃もフロート自在となっていても、やは
り問題を招くことはない。
しておくと、駆動負荷をより小さくすることができる。
副駆動子の下部を第2の刃の非往復動部に往復動方向に
摺動自在にフック結合しておくと、フロート時に副駆動
子が第2の刃の可動側の刃から外れてしまうようなこと
が生じないものとなる。また、可撓性連結部材による副
駆動子の支持は、対の可撓性連結部材で両側から行うこ
とで、副駆動子の往復動を良好に保つことができる。
ると、この電気かみそりは、多数の刃孔を有する網刃と
して形成されている外刃1と多数の内刃ブレード21を
内刃基台20に植設することで形成してある内刃2とか
らなる主刃Mを第1の刃として備えるとともに、櫛歯状
の固定刃3と可動刃4とからなるとともに主刃Mの両サ
イドに夫々配されている一対のトリマー刃T,Tを第2
の刃として備えている。
すように、内刃2の往復動方向Xと直交する方向Yに湾
曲するだけでなく、内刃2の往復動方向Xにおいても湾
曲しているもので、矩形枠状に形成された外刃枠15に
取り付けられている。この取り付けは、外刃枠15の側
面から突設した複数個の取付ボス16を、外刃1の両側
に設けた取付孔10に挿入することで行われている。外
刃枠15の側面に設けられたボス151は後述するトリ
マー刃Tとの連動フロート用である。
5に示す刃フレーム8に取り付けられる。上下に開口す
る矩形筒状となっている刃フレーム8は、その長手方向
両端の内壁面に、係止突起83と、この係止突起83の
下方に位置するストッパー84とを備えており、長手方
向両端から弾性片18を突出させているとともに両端上
面に平面部17を有している外刃枠15を刃フレーム8
の下方側から押し込めば、図12に示すように、外刃枠
15は弾性片18の先端が刃フレーム8の内壁面に接す
ることによってがたつきなく取り付けられる。なお、こ
の外刃1はその平面部17が係止突起83下面に当接す
る位置と、弾性片18の先端がストッパー84に当接す
る位置との間で上下動が自在となっている。外刃枠15
の一端側の下縁から下方に突出する突起150は、刃フ
レーム8から外刃枠15を取り外す際に指を掛けるため
のものである。
の内刃ブレード21が内刃基台20の上面に平行並列に
植設されたものとして形成されているのであるが、ここ
における内刃ブレード21は、図12から明らかなよう
に、各先端の上端を結ぶ包絡線が外刃1の前記X方向に
おける湾曲の曲率半径R1の円弧となるように研削され
て外刃1内面に接する。図6中の201は内刃基台20
と一体の補強リブである。
って往復駆動される。上下方向中程の部分がピン70に
よって軸支されることで揺動自在とされている駆動子7
は、モータ76の出力軸76aに取り付けられたバラン
サー80付の偏心軸77が係合するカム溝71を下端に
備えており、モータ76の回転に伴って、ピン70を中
心に揺動する。駆動子7の上端には連結駆動子9が上下
動自在に、且つ圧縮コイルばね25によって上方に向け
て付勢された状態でフック79により連結されている。
内刃2はこの連結駆動子9に取り付けられるものであっ
て、内刃基台20に設けた球状の連結ボス22を連結駆
動子9の上端に開口する連結穴にはめ込むとともに、連
結ボス22の両側に突出する係合部23,23に連結駆
動子9の上端に設けたフック72を係合させることで、
内刃2は連結駆動子9を介して駆動子7に連結されてい
るとともに、内刃2は両係合部23,23を通る軸を中
心に左右に傾動自在とされている。
刃2は、モータ76を回転させた時、外刃1内面に添う
円弧状の軌跡で往復動を行うとともに、外刃1を肌に押
し当てた時には、外刃1と内刃2と連結駆動子9とが圧
縮コイルばね25に抗して図13に示すように沈む。こ
の時、内刃2の往復動をスムーズにするために、ここで
は内刃2の駆動半径D1、つまりは駆動子7を支持して
いるピン70から内刃2の中央部の刃先までの距離を、
外刃1の半径R1より小さくしている。ピン70から外
刃1内面までの距離が、両端にいくほど大きくなるよう
にしているわけである。内刃2と外刃1との接触は、上
記圧縮コイルばね25による付勢で行われるのである
が、上記の寸法関係のために、内刃2はその往復動方向
の両端にいくにつれて、上記圧縮コイルばね25から受
ける付勢力が小さくなり、外刃1につっかかるおそれが
少なくなっている。また、上記フロート動作によって、
ピン70から外刃1や内刃2までの距離も少し変化する
ことになるが、上記構成により、内刃2の外刃1に密着
した状態でのスムーズな駆動が可能となっている。
が連結駆動子9を介して内刃2に伝えられる時、内刃2
と外刃1との接触範囲(図12におけるBに相当)中
の、一端a側における内刃2が外刃1を押す抗力は、他
端b側に対して大となるが、この時の抗力の差は、内刃
2の両端に位置する内刃ブレード21間の距離Bと、上
記駆動力Fが内刃2に伝えられる駆動点から端部に位置
する内刃ブレード21の先端までの高さHとの比H/B
に比例する。つまり、圧縮コイルばね25の押し上げ力
をPとする時、a側にかかる抗力はP/2+HF/B、
b側にかかる抗力はP/2−HF/Bとなるために、a
b間の差は2HF/Bとなり、この値が大きくなると、
外刃1に対して内刃2が浮き上がりやすくなるととも
に、内刃2の両端における外刃1との密着度の差が大き
くなる。
0.3以下となるように、連結ボス22における駆動子
7から駆動力を受ける点を、連結駆動子9に内刃2を取
り付けている係合部23より上方に位置させて上記Hの
値を小さくしており、これによって外刃1からの内刃2
の浮き上がりの防止と、外刃1と内刃2との密着度の確
保とを行っているとともに、連結駆動子9を設けてこれ
を駆動子7に対して上下動自在とし、連結駆動子9に連
結ボス22を係合させて駆動力Fは連結駆動子9から内
刃2に加わるようにしているために、内刃2と外刃1と
の密着がフロート中も確保することができ、常に良好な
切れ味を保っているものである。なお、圧縮コイルばね
25は連結駆動子9を介さずに内刃2の連結ボス22の
下端を直接押し上げるものであってもよく、この場合に
おいても同様の効果を得ることができる。
ー刃Tについて説明する。このトリマー刃Tは、図7及
び図8に示すように、基台5と、基台5における湾曲面
とされた上面に嵌合突起57との嵌合で固定される固定
刃3と、この固定刃3の上面側に配されるとともに嵌合
突起57によってスライドガイドされる可動刃4と、可
動刃4を固定刃3側に押さえる押さえばね65と、カバ
ー6とからなるもので、押さえばね65は、その垂直平
板部66がカバー6にばね止め突起60との係合で取り
付けられ、カバー6がフック61によって基台5に取り
付けられる時、垂直平板部66がカバー6と基台5との
間で挟持固定された状態で、複数個のばね片67を可動
刃4の上面に接触させるものとなっている。
ク52を、内側よりに一対の垂下片50,50を、両垂
下片50,50の下端に可撓性連結部材である薄肉弾性
片53,53でつながっている平板部54を中央部下方
に備えたもので、刃フレーム8における短手方向の内壁
面に形成されている二対の係止部81,82に垂下片5
0とフック52とを差し込んで係合させることで、刃フ
レーム8に上下にスライド自在に取り付けられる。この
時、フック52によって刃フレーム8に対して基台5の
上方への抜け止めがなされ、基台5における垂下片50
上端の壁と係止部81上端との当接により、基台5の下
方への抜け止めがなされる。また、基台5の両側端下部
のばね受け突起55,55と、刃フレーム8内壁に設け
られたばね受け突起85,85との間に夫々配される対
のコイルばね26,26によって、トリマー刃Tは上方
に付勢されることで、トリマー刃Tもフロート自在とさ
れる。基台5の垂下片50における刃フレーム8内面に
対向する面に設けた小突起5a,5aは、トリマー刃T
のフロート時の摺動抵抗を下げるためのものである。
面には、ボス58とこのボス58の下方に位置する凸部
5dとを設けてある。ボス58は刃フレーム8内面の上
下方向の溝80に入ることで、トリマー刃Tのフロート
時の上下動のガイドとして機能するとともに、トリマー
刃Tが往復動方向に傾く時の回転軸として機能し、同じ
く溝80内に位置することになる凸部5dは上記傾き可
能な角度を所定角度内に規制する。ボス58はフロート
を容易とするために、基台5の上端寄りに設けておくこ
とが好ましい。
結駆動子9の動きを可動刃4に伝えるトリマー駆動子1
3によって往復駆動される。副駆動子であるこのトリマ
ー駆動子13は、その上端が基台5に設けられた長孔5
9と固定刃3に設けられた長孔3aとを通じて可動刃4
の角孔4aに連結されるもので、上下方向中央部の片面
からは基台5に設けた窓5aに所定範囲内の移動が自在
となる状態で係合するフック13aが突設されており、
他面には上下方向に長い係合溝13cが設けられてい
る。そして基台5における前記平板部54に設けられた
フック54aが係合孔13aに係止されることで、下部
が平板部54に固定される。
は、前述のように一対の薄肉弾性片53,53を介して
基台5に一体に設けられたものであり、薄肉弾性片54
の撓み可能な範囲において自由に移動が可能となってい
ることから、トリマー駆動子13もある程度任意方向に
自由に移動できるものとなっている。ただし上端が可動
刃4に連結されていることによる制限を受けているとと
もに、上記フック13aと窓5aとの係合で下方への動
きが制限されていることから、可動刃4との連結が外れ
てしまうことはない。
は、トリマー刃Tを刃フレーム8にセットした時、前記
連結駆動子9の側面に設けられた縦リブ9aが上記係合
溝13cに係合することで、連結駆動子9に対して係合
溝13cの長手方向である上下方向、つまりはトリマー
刃Tのフロート方向においてスライド自在な状態で且つ
往復動方向については拘束された状態で連結駆動子9に
連結される。従って、駆動子7及び連結駆動子9が揺動
(図24中のK2)を行う時、トリマー駆動子13も同
方向に揺動(図24中のK3)して、櫛歯状に形成され
ている固定刃3に対して、同じく櫛歯状に形成されてい
る可動刃4を往復摺動させる。また、トリマー刃Tがフ
ロートした時も、トリマー駆動子13と連結駆動子9と
は上下方向においてその相対位置を少し変えるものの、
上記状態が保たれる。トリマー駆動子13も前記ピン7
0を中心に揺動するわけであり、このためにフロート時
にも可動刃4の振幅変化が小さくなっているわけであ
る。
においてトリマー駆動子13と可動刃4とを連結してい
ることから、固定刃3に対して可動刃4が浮いてしまう
ことがなく、両刃3,4を密着させた状態で可動刃4の
駆動を行えるものであり、従って駆動負荷が小さくて切
れ味が良く、さらに騒音が少なくなっているものであ
る。
も、一対のコイルばね26,26でトリマー刃Tの両側
端付近を付勢しているために、往復動方向における傾き
を許容したスムーズなフロートが可能となっている。な
お、係合溝13cと縦リブ9aとにおける係合溝13c
の深さ方向の係合代はできるだけ大きくとるようにし
て、トリマー駆動子13がねじれにくくなるようにして
おくことが好ましく、上下方向の係合代も長くとること
で、駆動時のがたつきによる騒音を小さくすることがで
きる。縦リブ9aに代えて、上下に間隔をおいて突出す
る複数個のボスを設けて、これらボスを係合溝13cに
係合させたものであってもよい。
協調した毛の切断、つまり長い毛はトリマー刃Tで受け
持ち、トリマー刃Tで切断した後の短い毛を主刃Mでさ
らに短く切断するという動作をスムーズに行うことがで
きるように、主刃Mにおける内刃2の往復動方向におい
て、トリマー刃Tも湾曲させているのであるが、固定刃
3及び可動刃4を摺動方向において湾曲させた時、全域
において固定刃3に可動刃4を隙間なく密着させること
が困難となるために、図9(a)に示すように、固定刃3
の曲率半径よりも可動刃4の曲率半径より小さくしてお
いて、組み立てた時、つまり固定刃3に可動刃4が押し
付けられるようにした時、可動刃4が固定刃3に密着す
るようにしてある。また、可動刃4の形成に際しては、
図9(b)に示すように、固定刃3と同様にその断面にお
いて凸状の曲げ形状を有しているものとして形成して湾
曲させた後、図9(c)に示すように、面一となるように
下面を研削することで、可動刃4の往復動方向の剛性を
小さくして、固定刃3との密着が確実になされるように
している。さらに、可動刃4の刃先部分は、図9(c)に
示すように、固定刃3側に向けて角度δの傾斜をつけて
いるために、固定刃3に可動刃4を押し付ける時、刃先
側から固定刃3に密着するものであり、良好な切れ味を
得られるものとなっている。なお、固定刃3側はその断
面において凸部形状を残すようにしているために、固定
刃3と可動刃4との間の擦れ合いによる駆動負荷の増大
はない。加えるに、トリマー刃Tの刃の密着を良くする
ために、前述の主刃Mの場合と同様の理由で、駆動半径
D2をトリマー刃Tの曲率半径R2より小さくしている
このように形成された上記電気かみそりにおいては、主
刃Mと両サイドに位置する一対のトリマー刃T,Tと
は、通常時、図11に示すように、ほぼ同じ高さに並ん
でいるが、夫々が独立してフロート自在となっているた
めに、肌の凹凸に応じて夫々が常に肌に密着して髭
(毛)を剃る。つまり、肌の平坦な部分に押し当てた時
には、図14に示すように、夫々がほぼ同じだけフロー
トしつつ肌に密着した状態を保つために、肌当たり良く
且つ効率良く除毛することができるものであり、肌の凹
部に押し当てた時には、図15に示すように、中央の主
刃Mよりも両サイドのトリマー刃T,Tが沈んだ状態で
夫々が肌に密着し、さらに肌の凸部に押し当てた時に
は、図16に示すように、中央の主刃Mが両サイドのト
リマー刃T,Tよりも沈んだ状態で夫々が肌に密着す
る。また、肌に直角に押し当てない時には、図17に示
すように、各フロート量が異なった状態で夫々が肌に密
着する。従って、肌に押し当てた状態で、刃の往復動方
向と直交する方向に電気かみそりを動かせば、一方のト
リマー刃Tによる長い毛の粗剃りに続いて主刃Mによる
毛を短く剃りあげることが常になされるものであり、非
常に効率よく毛を剃ることができるものである。なお、
通常時、両トリマー刃T,Tよりも主刃Mをわずかに上
方に突出させて、肌に当てた時に主刃Mの肌との接触圧
を高くすることで、毛を短く剃ることをより確実に行う
ことができる。
マー刃Tが大きく沈んだ時、主刃Mもこれに同調して沈
むようにしてある。つまり、図18に示すように、外刃
枠15の側面に設けた前記ボス151を、トリマー刃T
の基台5の上端が閉塞された上下方向の溝5c内に位置
させており、トリマー刃Tが沈んで図19に示すように
ボス151が溝5cの上端壁に当接した状態から更にト
リマー刃Tが沈んだならば、図20に示すように、主刃
Mも引き下げられて沈むようにしてある。この時、フロ
ート荷重が大きく変化するために、肌への押し付け感が
良く、また肌当たりも良いものとなっている。
を中心に傾くことが可能となっているために、つまり往
復動方向両端が独立フロート可能となっていて、図21
に示すように肌への追従性が良いものであり、この時、
トリマー刃Tも図22に示すように同様に往復動方向両
端が独立フロート可能となっていて傾きが自在となって
いるために、肌面との間に隙間が生じにくく、往復動方
向のほぼ全長において肌面に密着するために、剃り残し
のない除毛を行うことができる。そして、連結駆動子9
とトリマー駆動子13への動力伝達は、主刃Mとトリマ
ー刃Tとにおいて上記の傾きが逆となっている場合にお
いても、何ら問題なく行われる。また、基台5の両側端
をコイルばね26,26で夫々付勢している上に、前述
のように基台5に設けた凸部5dが傾き可能な角度を所
定角度内に規制していることから、トリマー刃Tが傾い
た状態においてもフロートはスムーズに行われる。
向けて基台5から一体に突設された肌当てガイド5e
は、上記刃先と同様に湾曲して配置されているととも
に、カバー6と固定刃3及び可動刃4の刃先とをつなぐ
線上に上端を位置させており、このために、トリマー刃
Tを肌に押し当てた時に上記刃先による刺激がなく、心
地良い除毛を行うことができる。また肌当てガイド5e
の先端は起毛突起5fとなっていることから、寝ている
毛もトリマー刃Tへと導いて剃り残しのない除毛を可能
としている。起毛突起5fのピッチは小さすぎると肌当
たりは良いものの、長毛をカットする時にトリマー刃T
への導入が悪くなり、大きすぎると長毛の導入は良くな
るものの肌当たりが悪くなるために、3〜5mmのピッ
チとしておくことが望ましい。肌当てガイド5eと固定
刃3との間に設けた凹部5gは、毛屑の排出性を良くす
ることで毛屑の掃除を容易とするとともに、毛屑の詰ま
りによる切れ味の低下を防止している。
は、トリマー刃T,Tのフロート量を大きくすることに
加えて、全体の幅(図15中のW)及びトリマー刃Tの
幅を小さくしておく必要があるが、トリマー刃Tと主刃
Mとの連動フロート用のボス151、トリマー駆動子1
3と連結駆動子9との係合部、コイルばね26等を可動
刃4の往復動方向に並設しているのは、トリマー刃Tの
幅を小さくするためであり、またねじれが発生しにくい
ようにするためである。
との連結を解除している状態では、図23に示すよう
に、トリマー駆動子13の平行移動K0が可能となって
いるとともに、可動刃4との連結点を支点とする揺動K
1が可能となっており、そしてこの揺動については、対
の薄肉弾性片54,54によって中央位置にくるように
付勢されているために、特にトリマー駆動子13の下部
を付勢することで薄肉弾性片54の力がトリマー駆動子
13にかかりやすくなるようにしているために、トリマ
ー駆動子13の連結駆動子9に対する着脱性は良好であ
る。なお、このトリマー刃Tにおいては、トリマー駆動
子13を平行移動させた時も、可動刃4は固定刃3に沿
った円弧を描く往復動を行う。
Tが共に往復動方向において湾曲していたが、このよう
な湾曲を持たずに往復直線運動を行うタイプのものであ
っても、上記駆動子7からトリマー駆動子13を通じた
可動刃4への動力伝達機構はそのまま採用することがで
きる。また本実施例においては、第1の刃がネット状の
主刃M、第2の刃がトリマー刃Tであるものを示した
が、これは逆であってもよく、またスリット刃と賞され
るタイプの刃であってもよく、刃の種類を問うものでは
ない。
刃を独立フロート可能としているために、刃の肌への追
従性が良くて当て角度によらず常に中央部の切れ味が良
い部分を肌に接触させることができるとともに、剃り残
しなく短く仕上げることができるものであり、しかも第
2の刃のフロート状態にかかわらず、駆動子と副駆動子
との連結状態にこじれが生じたりすることがないもので
あって、フロート量を大きく且つ肌への追従性を良好と
しつつ、駆動子から副駆動子への動力の伝達効率を高く
することができるものであり、駆動負荷が小さく、騒音
が低く、切れ味が良好という状態を保つことができる。
て湾曲しているものであっても副駆動子による第2の刃
の駆動は問題なく行うことができるものであり、この場
合、腋などの凹部においても当て方によらず肌への密着
が可能となって、剃り残しなく短く剃ることができる。
また第1の刃もフロート自在として、肌への追従性を更
に良好にした場合にも、やはり駆動力の伝達の点におい
て問題を招くことはないものである。
て形成しておくと、駆動負荷をより小さくすることがで
きるものであり、副駆動子の下部を第2の刃の非往復動
部に往復動方向に摺動自在にフック結合しておくと、フ
ロート時に副駆動子が第2の刃の可動側の刃から外れて
しまうようなことが生じないものとなる。また、可撓性
連結部材による副駆動子の支持は、対の可撓性連結部材
で両側から行うことで、副駆動子の往復動を良好に保つ
ことができる。
と可動刃の曲率半径を示す正面図、(b)は可動刃の研削
工程前の状態における断面図、(c)は研削工程後の状態
における断面図である。
分解斜視図である。
ある。
る。
である。
る。
る。
る。
る。
ある。
面図である。
ある。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の刃と第2の刃とを備えて、第1の
刃の往復駆動用の駆動子に第2の刃の往復駆動用の副駆
動子が着脱自在に連結されて、駆動子から副駆動子を通
じて第2の刃に駆動力が伝達される往復式電気かみそり
において、上記第2の刃は往復動方向両端が独立フロー
ト可能に支持されており、一端が第2の刃における可動
側の刃に揺動自在に連結されている上記副駆動子は、可
撓性連結部材によって第2の刃と一体のフロートが自在
な状態で支持されているとともに、第2の刃のフロート
方向においてスライド自在であり且つ第2の刃の駆動方
向において拘束された状態で駆動子に連結されているこ
とを特徴とする往復式電気かみそり。 - 【請求項2】 第2の刃は往復動方向において湾曲して
いることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
り。 - 【請求項3】 第1の刃もフロート自在となっているこ
とを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそり。 - 【請求項4】 可撓性連結部材は屈曲したものとして形
成されていることを特徴とする請求項1記載の往復式電
気かみそり。 - 【請求項5】 副駆動子はその下部において第2の刃の
非往復動部に往復動方向に摺動自在にフック結合されて
いることを特徴とする請求項1記載の往復式電気かみそ
り。 - 【請求項6】 副駆動子は対の可撓性連結部材によって
両側から支持されていることを特徴とする請求項1記載
の往復式電気かみそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32093294A JP3531251B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 往復式電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32093294A JP3531251B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 往復式電気かみそり |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08173650A true JPH08173650A (ja) | 1996-07-09 |
JP3531251B2 JP3531251B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=18126897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32093294A Expired - Lifetime JP3531251B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | 往復式電気かみそり |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3531251B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1080585A (ja) * | 1996-09-09 | 1998-03-31 | Sanyo Electric Co Ltd | 電気かみそり |
JPH10179954A (ja) * | 1996-12-24 | 1998-07-07 | Matsushita Electric Works Ltd | 往復式電気かみそり |
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CN110171020A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-08-27 | 金炳杰 | 剃毛刀 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32093294A patent/JP3531251B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US10913169B2 (en) | 2017-05-02 | 2021-02-09 | Maxell Izumi Co., Ltd. | Reciprocating-type electric shaver |
CN110171020A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-08-27 | 金炳杰 | 剃毛刀 |
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---|---|
JP3531251B2 (ja) | 2004-05-24 |
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