JPH08173023A - 鰻切開装置 - Google Patents

鰻切開装置

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JPH08173023A
JPH08173023A JP32718394A JP32718394A JPH08173023A JP H08173023 A JPH08173023 A JP H08173023A JP 32718394 A JP32718394 A JP 32718394A JP 32718394 A JP32718394 A JP 32718394A JP H08173023 A JPH08173023 A JP H08173023A
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cutting
rotary drum
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豊春 大森
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恵一 佐原
Kikuo Yamamoto
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Toyota Tsusho Corp
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F D K Eng Kk
Toyota Tsusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量且つ安価で簡便に高品質の頭部付背
開き鰻体を得ることができる鰻切開装置を提供する。 【構成】 回転ドラム30の周方向に沿って多くの挾持
ブロック60が所定間隔を開けて配設され、回転ドラム
の上方には接線方向に延出する供給パイプ21が配設さ
れ、供給パイプを通って挾持ブロックに供給された鰻は
挾持ブロックによって挾持されて回転搬送され、その下
流側に配設された胴部切開用カッター70、71が鰻の
回転軌跡中に突入して鰻の胴部を切開してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生きた鰻を蒲焼き用に
切開する鰻切開装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生きた鰻を蒲焼き用に切開するための鰻
の背開き及び腹開き作業は高度に熟練を要するものであ
りこの作業を機械化することが望まれている。
【0003】従来、鰻の背開き及び腹開き装置として
は、特公昭57−1975号公報に示されている装置が
ある。この装置は、図9(a)、(b)に示すように機
枠91の中央部長さ方向に左右一対の長尺挟持ベルト9
4,94を配設し、これらの挟持ベルトの対向面中央に
沿って搬送始端側から終端側に向かって挿入ホッパー9
6、水平支持部材97、カッター98、並びに左右一対
のV字状カッター99,99を順次配設している。
【0004】このような装置においては、電気ショック
或いは10℃以下の冷却によって仮死状態にした鰻をそ
の背部又は腹部を下方に向けて傾斜ホッパー96に挿入
すると水平支持部材97に達したときに挟持ベルト9
4、94により挟持搬送されるとともに水平支持部材9
7によって水平状態に保持されながらカッター98によ
り鰻の下部中央から背骨の下端中央に達する部分が全長
に亘って切断される。
【0005】さらに、鰻は搬送終端に向かって搬送され
てV字状カッター99,99により背骨の上方部からV
字状に拡開した下部両側肉部の内側に沿って切断されて
背骨が切除される。
【0006】こうして切除された鰻の背骨は下方に落下
して図示しない収納ケースに収納され、切開された鰻は
挟持ベルトの搬送終端から図示しないシュートに排出さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した装置は大型で
ありしかも挟持ベルト94、94は平面上で直線状に展
開されているため大きな載置スペースを必要とするとい
う問題があった。
【0008】また、上記と同じ理由で購入コスト及びラ
ンニングコストが高く、特に、鰻を消費者に販売する小
売店や量販店等にあってはこのような装置を導入するこ
とはコスト的に見合わなかった。
【0009】また、挟持ベルト94、94で挟持した状
態で鰻を直線的に移動させ正確に切開するためには鰻を
強く挟持しなければならず、このため鰻が強い圧迫を受
けて肉部が圧縮されるため肉質がどうしても低下すると
いう問題もあった。
【0010】さらに、鰻の寸法形状によっては挟持ベル
ト94、94間の間隔等の調整が必要となり作業が煩雑
となる問題もあった。
【0011】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、その目的は、小型軽量且つ安価で簡便に高品質
の蒲焼き用に切り開いた鰻を得ることができる鰻切開装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の装置は回転ドラムの周方向に沿って配設さ
れた複数の挟持ブロックと、回転ドラムの周縁に配設し
た鰻胴部切開用カッターとを備えた鰻切開装置であっ
て、鰻を挟持ブロックで挟持して回転ドラムの回転に伴
って周方向に搬送しつつ鰻胴部切開用カッターで鰻の胴
部を長手方向に切開するようにしてなるのである。
【0013】前記の装置において、好ましくは、前記回
転ドラムの上方に鰻首部切断用カッターが設けられ、首
部切断用カッターは前記最先端の挟持ブロックとこれに
連続する第2番目の挟持ブロックとの間を刃先が移動可
能となっており、挟持ブロックに保持された前記鰻の首
部を首骨を含んで部分的に切断するように構成すること
である。
【0014】また、上記装置において、好ましくは、前
記回転ドラムの上方においてその接線方向に前記鰻を供
給するための供給機構が設けられ、供給機構は横方向に
2分割した供給パイプとこの供給パイプを開閉させる開
閉機構とを有し、供給パイプに鰻が入り込むと開閉機構
で供給パイプを閉じて鰻を直線上に保持するようにする
ことである。
【0015】また、上記装置において、好ましくは、前
記回転ドラムの周縁で前記鰻胴部切開用カッターの下流
側に鰻の骨内蔵分離機構を設け、骨内蔵分離機構により
鰻胴部切開用カッターで切開されて回転する前記鰻の切
開部から骨及び内蔵を分離することである。
【0016】また、上記装置において、好ましくは、前
記挟持ブロックは鰻を両側から挟持するための相対向し
て配設された一対の挟持片とこれら挟持片を相互に近接
させるように付勢する弾性部材とを有し、挟持片は固定
カムに対応して弾性部材の弾性力に抗して互いに縮拡す
るようにすることである。
【0017】
【作用】本発明にあっては、鰻は複数の挾持ブロックに
よって回転ドラムの周方向に沿って順次挾持され、回転
ドラムの回転に伴って回転搬送される間に鰻胴部切断用
カッターによって胴部が切開される。このような本発明
の装置は小型にして広い設置面積を必要とせず、また構
造簡単であるため製造コストを低くすることができる。
【0018】請求項2のように鰻首部切断用カッターを
設けた本発明の鰻切開装置にあっては、頭部を切断する
ことなく首部以下の胴部のみを切開することが容易であ
り、これにより従来のように頭部も半分に切開された鰻
と比べ本発明の装置で切開された鰻の商品価値を高める
ことができる。
【0019】請求項3のように供給機構を設けた本発明
の鰻切開装置にあっては、鰻の胴部を直線状に挾持して
回転ドラム上に供給することが容易となる。また、分割
した供給パイプの間に鰻の背鰭を挾持したりして鰻を所
定の姿勢に保つことが可能である。
【0020】請求項4のように骨内蔵分離機構を設けた
本発明の鰻切開装置にあっては、鰻から背骨や内蔵を分
離するにあたって水等を噴射する方法を用いないため鰻
への水圧や水の吸収等による肉質の低下を防止できる。
【0021】請求項5のように挾持ブロックを構成した
場合には、挾持ブロックは鰻の胴部の太さ寸法に対応で
きて実質的に調整する必要なしに胴部に密着して鰻を挾
持することができ、また弾性部材の弾性力を従来のよう
に大きくする必要がなく、鰻を傷つけることなく挾持し
て搬送することができる。
【0022】
【実施例】本発明の好適な一実施例に係る装置を図1〜
図8を参照にして説明する。
【0023】本装置は、蒲焼き用に生きた鰻を切開して
その骨及び内蔵を分離して背開き状態の頭部付鰻体とし
て排出する鰻切開装置である。
【0024】図1(a)、(b)に示すように、本装置
は回転ドラム30の上部周面の一部に鰻の供給パイプ機
構20を通して生きた鰻を回転ドラム30のほぼ接線方
向に供給し、回転ドラムに取り付けた多数個の挾持ブロ
ックによって鰻の頭部および胴部を順次挾持して鰻を回
転ドラムの外周に沿って円弧状に保持しながら回転ドラ
ムの回転に伴って鰻を周方向に搬送する間に、回転ドラ
ムの周縁に配設した胴部切開用カッター70、71で鰻
の骨を挾んで背部から胴部に切り込み、次いでこの切り
込み部分にヘラ80を挿入して骨及び内蔵の分離を行
い、鰻が回転ドラムの下方に移動したときに挾持ブロッ
クの挾持を順次開放して背開き状態の頭部付鰻体を排出
シュート5から排出するようにしたものである。
【0025】より詳しくは、本装置は架台1と、この架
台1に取り付けられた固定フレーム2と、固定フレーム
2間に渡設された主軸31と、この主軸31に取り付け
られた回転ドラム30とを備えており、固定フレームに
は駆動モータ3や制御盤4が配設されている。
【0026】図1(a)、(b)及び図2に示すよう
に、この回転ドラム30の外周には多数の挾持ブロック
60が配設されるとともに側面には複数の板カム33,
33,33が主軸31と同心状に取り付けられており、
これら板カムによって後述する胴部切開用カッター7
0、71、骨・内蔵除去用ヘラ80及び供給パイプ21
が回転ドラム30の回転角度に応じて揺動動作するよう
になっている。
【0027】また、この回転ドラム30にはベルト車3
4が同軸上に一体的に取り付けられており、このベルト
車34には駆動モータ3からの回転力を伝達するベルト
35が巻回され、制御盤4の操作により駆動モータ3が
回転するとベルト35を介して回転ドラム30が回転す
るようになっている。
【0028】先ず、生鰻を回転ドラム30の上方におい
てその接線方向に供給する供給機構について説明する。
図3(a)〜(c)に示すように供給機構は供給シュー
ト10と供給パイプ機構20とから構成され供給シュー
ト10の終端が供給パイプ21の始端に位置するととも
に供給パイプ21の終端が回転ドラム30の上端部に位
置するように配設されている。
【0029】供給シュート10は生鰻を供給パイプ21
に案内する走行路であり供給パイプ21との接続端に近
づくにつれて徐々に幅狭になるとともに下方に傾斜して
いる。供給シュート10に入れた鰻はその先端から狭い
供給パイプ21の中に入って徐々に直線状となってしま
うのである。
【0030】供給パイプ機構20は横方向に2分割され
た供給パイプ21、21とこの供給パイプ21、21を
開閉する開閉機構から構成され、2分割された供給パイ
プ21、21間に鰻が入ってから所定の位置まで鰻が前
進したときに、供給パイプを閉じて鰻を直線状に保持す
るのである。なお、この供給パイプが閉じられたとき
に、上下に対向するスリット21a、21bが長手方向
に形成され、この上下のスリット間に鰻の上部鰭及び下
腹部がそれぞれ入るようにして鰻の上下の姿勢を正しく
保つようにしている。
【0031】この開閉機構は、図3(a)、(b)に示
すように、架台1に立設した固定フレーム2に鉛直面内
で回動自在に軸支された揺動ブロック22に支持板23
が取り付けられている。この支持板23には二つ割りの
供給パイプ21、21を、その逆L字形基部21c,2
1cを介して支持する横T字形の揺動レバー24、24
の中央腕部が軸26によって取り付けられ、これら揺動
レバーの下端は摺動リンク24aの上端に枢着され、こ
の摺動リンク24aの下端は支持板23に形成された案
内長孔23aに沿って移動する案内ピン25と係合して
おり、この案内ピン25と揺動レバー24、24を軸支
する軸26とが引張りバネ27を介して連結され、供給
パイプ21、21を常時閉方向に付勢している。
【0032】また、引張りバネ27が取付られた案内ピ
ン25の端部にはワイヤ28の一端が取り付けられてい
る。このワイヤ28の他端側は後述する図5(a)、
(b)の目打ちレバー40の動作と連動し、目打ちレバ
ー40の操作によって供給パイプ21、21が閉じられ
るようになっている。
【0033】そして生鰻が供給されていない状態では、
ワイヤ28が他端側に引っ張られて引張りバネ27が伸
長して案内ピン25が案内長孔23aに案内されて下方
に移動し、揺動レバー24、24が回動して供給パイプ
21、21が開いた状態となっている。
【0034】一方、生鰻が供給されて後述する目打ちレ
バーの操作によりワイヤ28が伸長すると引張りバネ2
7が収縮して案内ピン25が上方に移動して供給パイプ
21が弾性的に閉じた状態となる。この状態にあっては
引張りバネ27により生鰻の太さのバラツキを吸収し且
つ生鰻を自力では動くことができないように保持するこ
とができる。
【0035】なお、図4(a)に示すように供給パイプ
21の外周に複数のゴムバンド29、29、29を配設
して、供給パイプが弾性的に閉じるのを補助し、生鰻の
太さのバラツキの吸収及び保持をより確実に行える。こ
の場合、供給パイプの内面にゴムなどのクッション材を
内貼りして生鰻の胴部を供給パイプの閉めすぎによって
傷つけないようにすることが望ましい。また、この状態
では図4(b)の縦断面図に示すように上方のスリット
21aから背びれが突出するとともに下方のスリット2
1bから腹部の下端部が若干はみ出し、また頭部及び首
部が供給パイプ21の前端から突出した状態となる。
【0036】上記の供給パイプ21が閉じられるときに
は、回転ドラムの周縁部に配設された多数個の挾持ブロ
ック60の内の最先端のブロックが供給パイプの延長線
上に位置して待機している。この最先端の挾持ブロック
の前端には回転ドラムの周縁部を横切る方向に延長する
頭部ストッパー41が設けられ、生鰻が供給パイプ内に
入って前進し、鰻の頭部が上記頭部ストッパーに当接し
たときにこの状態を検知して供給パイプが前述のように
閉じられるようになっている。
【0037】このようにして供給パイプが閉じられた
後、生鰻の頭部を最先端の挾持ブロックに固定するため
に、生鰻の頭部に針を突き刺す、所謂目打ちがなされ
る。そのため、最先端の挾持ブロックの内面には刺し針
が内方に突設され、挾持ブロックは鰻の胴部の径方向に
開閉自在となっている。
【0038】ここで、挾持ブロック60およびその開閉
機構について図5(a)を参照にして説明する。挾持ブ
ロック60はドラム30の周縁において相対向して配設
された一対の断面L字形の挾持片60a、60aを有
し、これらの挾持片の下面は回転ドラムの外周側部に沿
って取り付けられた受け板32上に摺動可能に載置され
ている。受け板32の上面にはその長手方向に沿って断
面円弧状の凹部32aが形成されており、この凹部は鰻
の下方胴部を収納して安定的に保持するためのものであ
る。
【0039】挾持片60a、60aのそれぞれの外側面
には取付板45、45が添設され、これらの取付板の外
方に突出した腕部の先端はユニバーサルジョイント部4
5a、45aとなってコ字形湾曲部を有する挾持レバー
44、44の上方自由端部に回動自在に取り付けられて
いる。挾持レバーの下方腕部は軸43、43によって回
転ドラム30から外側方に突出するフランジに枢着さ
れ、また挾持レバーの中央部は引張バネ42によって相
互に近接する方向に付勢されている。また、挾持レバー
44、44の下方腕部の自由端部にはギヤ歯44aが形
成され、これらのギヤ歯44a、44aは相互に歯合し
ている。一方の挾持レバー44、即ち固定フレーム2に
近接する側の挾持レバー44、の下方外側部には従動ロ
ーラ47が回動自在に取り付けられ、この従動ローラ4
7は固定フレーム2の側面に取り付けられた固定カム3
8のカム面上を転動するようになっている。この固定カ
ム38のカム面が回転ドラム側に突出する位置では、図
5(a)に示すように、前記一方の挾持レバー44の下
方部は回転ドラム30側に押されて、軸43を中心とし
てその上方部が固定フレーム2側に向けて揺動する。こ
れに対し、他方の挾持レバー44はギヤ歯44a、44
aの噛合により、その上方部が引張バネ42に抗して回
転ドラム側に揺動する。これにより、両挾持片60a、
60aは相互に隔離する方向に移動する。これと反対
に、固定カム38のカム面が固定フレーム2側に凹んだ
位置では、上記の場合と逆に両挾持レバー44、44は
引張バネによって相互に近接する方向に回動し、その上
端の挾持片60a、60aは鰻を挾み付けるように移動
する。上記と同一の構成の挾持ブロック60が、本実施
例の場合は13個、相互に近接して回転ドラムのほぼ半
周に亘って設けられている。そして、挾持ブロックの開
閉操作をさせるための固定カム38のカム面は、各挾持
ブロック60が供給パイプ21の先端部を通過するとき
に閉じ、後述する排出シュート5の上方に至ったときに
拡開するように形成されている。また、上記の挾持片6
0a、60aの下面に位置する受け板32は挾持ブロッ
ク60の配設方向に沿って回転ドラムの周方向に連続し
て延長している。
【0040】上述した挾持ブロック60の内、最先端の
挾持ブロックの相対向する挾持片60a、60aの下方
内面には刺し針46、46が設けられ、この挾持片はそ
の後方に続く他の挾持ブロックの挾持片よりも大きく開
閉方向に移動するように構成され、鰻がこの挾持ブロッ
ク内に進入するときには刺し針がその進入の妨げとなら
ないようにしている。
【0041】上記のように、最先端の挾持ブロックの大
きな開閉動作を可能にするため、図5(a)に示すよう
に、摺動棒48が固定フレーム2及び固定カム38を貫
通して設けられ、その摺動棒48がその突出位置では固
定カム38のカム面よりも内方に突出して挾持レバーの
下端の従動ローラ47を内方に押圧し、これによって相
対向する挾持片は固定カムのカム面による場合よりも大
きく開放する。この摺動棒48の外方端部は、図5
(b)に示すように、固定フレーム2に固着されたフラ
ンジ2aに枢着されたく字状のレバー49の一端に圧縮
バネ49aの圧縮力により弾圧され、くの字状レバーの
他端部はリンク49bを介して目打ちレバー40の基部
に枢着されている。この目打ちレバー40の先端は固定
フレーム2に取り付けられた軸受ブロックの軸部52c
にこれと共に回動するように取り付けられている。
【0042】上記のような構成により、図5(b)にお
いて、目打ちレバー40を矢印方向に回動すると、リン
ク49bを介してくの字状レバー49は反時計方向に回
動し、それに伴い摺動棒48はバネ49aの作用により
固定フレーム2の外方に移動し、摺動棒の内端は固定カ
ム38のカム面と面一となるように移動する。この摺動
棒の内端には従動ローラ47が圧接しているため、この
従動ローラ47が摺動棒48の移動に伴い上記カム面と
同一面上に移動し、従動ローラ47が取り付けられた挾
持レバー44及びこれに対向する他方の挾持レバーは相
互にバネ42の作用によって鰻を挾む方向に回動する。
この時、最先端の挾持ブロックに取り付けられて突き刺
し針が鰻の頭部を両側から突き刺して鰻の頭部を目打ち
し最先端の挾持ブロックに固定する。
【0043】上記のように、鰻体の頭部に目打ちを行う
ことにより生鰻が自力で動かないように麻痺させること
ができ、また受け板32に載置された鰻体を回転ドラム
30の回転に従って回転させて後述する切開分離作業を
行う際にも位置ズレを起こすことなく安定した切開分離
作業を行うことができる。
【0044】また、本発明の上記実施例では、鰻の頭部
の目打ちの後に首部の切断が行われるようになってい
る。この首部を切断する機構としては、図2及び図5
(a)、(b)に示されているように、固定フレーム2
の上方に首部切断用カッター50が設けられ、このカッ
ターは最先端の挾持ブロック60とそれに続く第2の挾
持ブロックとの間の間隙を通って回転可能に設けられて
いる。即ち、カッター50は固定フレーム2から回転ド
ラム30の上方に突出するブラケット51aに回動自在
に支承された軸51bの一端に固着され、この軸51b
の他端部にはピニオン51cがこれと一体的に回転する
ように取り付けられ、ピニオン51cは固定フレーム2
に取り付けられた案内枠52aに沿って摺動自在とされ
たラック52と噛合している。このラック52の外側端
部にはリンク52bの一端が枢着され、このリンク52
bの他端は目打ちレバー40と共に回動する軸部52c
に固着されている。また、このリンク52bの中央部に
は前述したワイヤー28の一端が固着されている。
【0045】上記の構成により、目打ちレバー40を図
5(b)で示すように回動すると、リンク52bを介し
てラック52が矢印方向に案内枠52aに沿って摺動
し、これと噛合するピニオン51cが約半回転し、この
ピニオンと一体的に回転するカッター50が図5(a)
の点線で示すように半回転し、最先の挾持ブロックとこ
れに続く第2の挾持ブロックに間に位置する生鰻の首部
を切断する。この際、図5(a)から明らかなように、
受け板32上には凹部32aが形成され、ここに鰻の首
部の一部が位置しているため、カッターは少なくともこ
の部分を切断することがないので、鰻は首部の下端部が
残された状態で首切りされる。このようにして、鰻の首
部の切断と目打ちは、一つの目打ちレバー40の回転動
作により行われるのである。
【0046】また、目打ちレバー40の回転により揺動
するリンク52bには前記供給パイプ21に関連結合す
るワイヤー28の一端が取り付けられており、目打ちレ
バー40の矢印方向への回転によりリンク52bが揺動
するとワイヤー28は伸長され、前述のように揺動レバ
ー24、24aを介して供給パイプ21、21は閉じら
れることになるのである。
【0047】なお、上記実施例では、目打ちレバーの回
転操作は手動で行う例を示しているが、前述した供給パ
イプ21の閉塞動作の完了を検知して自動的に目打ちレ
バーを図示の矢印のように回転させるようにすることも
できる。
【0048】上記のように目打ちされ首部を切開された
鰻は回転ドラム30の回転に伴って供給パイプ21から
強制的に引き出され、第2番目以降の挾持ブロック内に
順次入り、これによって胴部が順次挾持された状態で回
転しながら、胴部切開用カッターに対向した位置に至
る。
【0049】胴部切開用カッターとして、第1の切刃7
0と第2の切刃71とが設けられ、第1の切刃70は図
6(a)に示されているように鰻の胴部中央の骨の片側
に投入され、第2の切刃71は図6(b)に示されてい
るように上記骨の他端側に投入されるもので、両切刃は
鰻の背部から腹部にかけて骨を挾んでV字状となるよう
に切り込みを入れるものである。
【0050】第1の切刃70は、図2に示されているよ
うに、固定フレーム2に軸70aによって回動自在に軸
支され、この軸70aにはレバー70bの一端が固着さ
れ、またレバー70bの他端は連結杆70cの上端に回
動自在に連結されている。この連結杆70cの下端は固
定フレーム2に中央部が枢着された揺動レバー70dの
外端部に回転自在に連結され、揺動レバー70dの内端
部には従動ローラ70eが取り付けられている。この従
動ローラ70eは回転ドラムの主軸31にこれとともに
回転するように取り付けられたカムプレート33aのカ
ム面に沿って転動するようになっている。
【0051】上記の構成により、回転ドラムが回転して
鰻が回転移動し、前述のように切開された鰻の首部が第
1の切刃70の下方に至ったときにカムプレート33a
のカム面によって揺動レバー70dが図2の時計方向に
回動し、連結杆70cが上昇するとレバー70bを介し
て第1の切刃が軸70aを中心として時計方向に回動
し、既に切開されている鰻の首部と直交する方向に切り
込み、骨の片側深く切り込みを入れる。この第1の切刃
70は鰻の終端、即ち最後尾の挾持ブロック、がこの切
刃70の位置を通過するまで上記の回動位置を占め鰻を
その首部から胴部を経て尾部に至るまで長手方向に切開
する。
【0052】第2の切刃71は、第1の切刃とは回転ド
ラムの周方向に位置をずらして、即ち、回転ドラムの回
転方向下流側に配設されている。第2の切刃71の駆動
機構は第1の切刃のそれと実質的に同一で、ただ揺動レ
バー71dの従動ローラの当接するカムプレート33b
のカム形状が若干異なっているだけである。即ち、第2
の切刃71は鰻が第1の切刃によって切り込まれながら
回転を続け、その首部が第2の切刃に近接した位置で時
計方向に回動せられるようにカムプレート33bのカム
形状が形成されている。この時、第2の切刃は前述のよ
うに鰻の骨を挾んで第1の切刃と反対側に且つ第1の切
刃とV字形となるように切り込まれる。
【0053】第1及び第2の切刃70、71はそれぞれ
鰻に首部から尾部までの切り込みが終了した時点で反時
計方向に回転して次の鰻の切開に備える待機位置を占め
るようにカムプレート33a、33bのカム面が形成さ
れている。
【0054】上記のように骨を挾んで背部からV字状に
切り込まれた鰻は引き続き回転ドラム30によって回転
移動され、鰻の回転軌跡中に出没するヘラ80によって
骨と内蔵とが除去されるようになっている。即ち、ヘラ
80はその上端が切刃のように先鋭化され、図2に示す
ように鰻の回転軌跡に対してほぼ接線方向に延出し、そ
のほぼ中央底部はフランジを介して軸80aに固着され
ている。この軸80aは固定フレーム2に回動自在に軸
支され、また軸80aにはレバー81の一端が固着さ
れ、このレバー81の他端には主軸31に取り付けられ
たカムプレート33cのカム面に沿って転動する従動ロ
ーラ81aが取り付けられている。
【0055】上記構成により、切開された鰻の首部がヘ
ラ80の先端に接近すると、上記のカムとレバー機構に
よりヘラ80が軸80aを中心として時計方向に回動し
て、ヘラの先端が切開された首の骨の下方に突入する。
このヘラ80は鰻の回転軌跡に対してほぼ接線方向に延
出しているので、鰻が回転搬送される間に図7に示すよ
うに鰻の骨と内蔵とが順次ヘラの先端によって剥ぎ取ら
れ、それらはヘラの上面を通ってその下方に排出され
る。このようにして、鰻の全体がヘラの先端を通過する
と、上記のカムとレバー機構により、ヘラは反時計方向
に回動して鰻の回転搬送軌跡から離れ、次の鰻のために
待機位置を占める。
【0056】ヘラ80の先端下方には排出シュート5が
配設され、回転ドラム30が回転して挾持ブロックが配
設シュート5の上端に至ると挾持ブロック60は固定カ
ム38の形状に応動して順次挾持を解除し、前述のよう
に切開されかつ内臓と骨を除去された鰻を配設シュート
上に落下させ、鰻は首部より下方部分のみが背部から腹
部の一部を残して切開され内臓と骨が除去された蒲焼き
用鰻として回収される。
【0057】その後、回転ドラムは引き続き回転を続
け、最先端の挾持ブロックが供給パイプの先端延長線上
に位置した場所で1サイクルが終了し、次の鰻が供給パ
イプから最先端の挾持ブロックの頭部ストッパー41に
当接すると前記と同様に装置各部が作動する次のサイク
ルが開始する。
【0058】上記の1サイクルが終了するにあたって、
供給パイプ21が図2に示すように傾斜した位置を占め
ている場合には最先端の挾持ブロックの頭部ストッパー
41が供給パイプの下面に衝突してしまうので、供給パ
イプの先端が上昇するようにこれを揺動させる必要があ
る。このため、図2に破線で示すように、揺動レバー2
2aを設け、このレバー22aの一端を図3の揺動ブロ
ック22の軸を介して揺動ブロックと結合し、その他端
を回転ドラムと共に回転するカムプレート(図示せず)
に関連結合すればよい。
【0059】なお、本発明は上記好適な実施例を参照に
して説明したが、この実施例に限られず種々の変更が可
能である。例えば、回転ドラムの駆動にあっては駆動モ
ータを省略して回転ドラムの外側部に把持部材等を設け
て電力などを用いず手動により回転駆動させてもよい。
この場合、購入コスト及びランニングコストを低減でき
る。
【0060】また、必要な場合には駆動モータ3の回転
速度を調整可能とし、回転ドラム30の回転を制御して
所望の切開分離速度を得るようにし、これにより例えば
熟練者の手作業に近い切開分離作業を実現でき高品質の
鰻を供給できる。
【0061】
【発明の効果】本発明の装置にあっては、回転ドラムの
回転に伴って鰻を回転搬送する間に胴部を切開するよう
にしてなるため、小型で広い設置面積を必要とせずしか
も構造は比較的簡単であるから製造コストが低く、小売
店等においても設置することができる。
【0062】請求項2のように鰻首部切断用カッターを
設けた本発明の鰻切開装置にあっては、頭部を切断する
ことなく首部以下の胴部のみを切開することが容易であ
り、これにより従来のように頭部も半分に切開された鰻
と比べ本発明の装置で切開された鰻の商品価値を高める
ことができる。また首部切断によって鰻を麻痺させて以
後の挾持ブロックによる挾持を容易にし、さらには鰻の
血抜きを促進して良好な味覚を保つことができる。
【0063】請求項3のように供給機構を設けた本発明
の鰻切開装置にあっては、鰻の胴部を直線状に挾持して
回転ドラム上に供給することが容易となる。また、分割
した供給パイプの間に鰻の背鰭を挾持したりして鰻を所
定の姿勢に保つことが可能で、その後の切開作業を正確
且つ確実に行うことができる。
【0064】請求項4のように骨内蔵分離機構を設けた
本発明の鰻切開装置にあっては、鰻から背骨や内蔵を分
離するにあたって水等を噴射する方法を用いないため鰻
への水圧や水の吸収等による肉質の低下を防止できる。
【0065】請求項5のように挾持ブロックを構成した
場合には、挾持ブロックは鰻の胴部の太さ寸法に対応で
きて実質的に調整する必要なしに胴部に密着して鰻を挾
持することができ、また弾性部材の弾性力を従来のよう
に大きくする必要がなく、鰻を傷つけることなく挾持し
て搬送することができ、鰻の品質低下を防止することが
できる。
【0066】請求項6のように最先端の挾持ブロックを
構成した場合には、目打ちによって鰻を挾持ブロックに
強固に固定し、挾持ブロックの回転によって鰻を確実に
ドラム上に引き出すことができる。
【0067】請求項7のように受け板に凹部を設けた場
合には、鰻の下方部をこの中に入り込ませ、首部の切断
時に首部全体が切り落とされないように切断すること及
び胴部切開時に胴部が正確に位置決めされ完全に2分割
されないように切り開くことが容易となる。
【0068】請求項8のように鰻首部切断用カッターを
構成した場合には、操作レバーの回動操作により首部が
確実に切断される。
【0069】請求項9のように構成した場合には、最先
端の挾持ブロックを他の後続の挾持ブロックよりも大き
く開放することができ、この最先端の挾持ブロックに目
打ち用の刺し針を設けた場合に、刺し針が最先端の挾持
ブロック内に進入するのを妨げないようにすることがで
きる。
【0070】請求項10のように構成した場合には、操
作レバーの回動によって供給パイプの開閉操作が可能と
なるため、この操作を他の操作例えば首部切断カッター
の駆動または目打ち操作などと連動させることが容易と
なる。
【0071】請求項11のように構成した場合には、挾
持ブロックが供給機構と衝突しないようにして回転ドラ
ムの連続回転を可能とする。
【0072】請求項12のように切開用カッターを構成
した場合には、後の鰻の骨並びに内蔵を除去する操作を
容易にする。
【0073】請求項13のように切開用カッターを構成
した場合には、回転ドラムの周縁に二つのカッターを配
設する機構が重なり合うことがなく、構造を単純化する
ことができまた調整が容易となる。
【0074】請求項14のように骨内蔵分離機構を構成
した場合にはヘラを回転ドラムの接線方向に突入させる
といった簡単な構成によって骨並びに内蔵を除去するこ
とが可能となる。
【0075】請求項15または請求項16のように構成
した場合には、供給パイプの締め過ぎによって鰻の外面
を傷つけてその商品価値及び味覚を損なうことがなくな
る。
【0076】請求項17のように構成した場合には単一
の操作レバーの操作によって、鰻の頭部への目打ちと首
部の切断操作とを時差をもって、あるいは同時に行うこ
とができる。
【0077】請求項18のように構成した場合には上記
鰻の頭部への目打ちと首部の切断操作に加えて供給パイ
プの開閉操作を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鰻切開装置を示す側面図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図2】本発明に係る鰻切開装置の要部拡大側面図であ
る。
【図3】本発明に係る鰻切開装置の供給機構を示してお
り、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図
である。
【図4】本発明に係る鰻切開装置の供給パイプを示して
おり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図5】本発明に係る鰻切開装置の目打ち機構を示して
おり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図6】本発明に係る鰻切開装置による鰻の切開の様子
を示す一部破断断面図であり、(a)は第1の切刃が投
入された様子、(b)は第2の切刃が投入された様子を
示す。
【図7】本発明に係る鰻切開装置による鰻の背骨及び内
蔵を分離する様子を示す一部破断断面図である。
【図8】本発明に係る鰻切開装置による背開き鰻を示す
平面図である。
【図9】従来の鰻切開装置を示しており、(a)は一部
破断側面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 固定フレー
ム 3 駆動モータ 4 制御盤 10 供給シュート 20 供給パイプ
機構 21 供給パイプ 21a,21b ス
リット 21c 逆L字形基部 23 案内長孔 24 揺動レバー 24a 摺動リンク 25 案内ピン 26 軸 27 引張バネ 28 ワイヤ 29 ゴムバンド 30 回転ドラム 31 主軸 32 受け板 32a 凹部 33 板カム 33a,33b カムプレート 34 ベルト車 35 ベルト 38 固定カム 40 目打ちレバー 40a 軸部 41 頭部ストッパー 42 引張バネ 43 軸 44 挟持レバー 44a ギヤ歯 45 取付板 45a ユニバーサルジョイント 46 刺し針 47 従動ローラ 48 摺動棒 49 くの字状レバー 49a 圧縮バネ 49b リンク 50 首部切断用
カッター 51a ブラケット 51b 軸 51c ピニオン 52 ラック 52a 案内枠 52b リンク 55 ガイドレール 56 縦溝 57 第5のガイドプレート 80 骨・内蔵除
去用ヘラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐原 恵一 静岡県湖西市鷲津614番地 株式会社エ フ・ディー・ケイエンジニアリング内 (72)発明者 山本 喜久男 静岡県湖西市鷲津614番地 株式会社エ フ・ディー・ケイエンジニアリング内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムの周方向に沿って配設された
    複数の挟持ブロックと、該回転ドラムの周縁に配設した
    鰻胴部切開用カッターとを備えた鰻切開装置であって、
    鰻を該挟持ブロックで挟持して回転ドラムの回転に伴っ
    て周方向に搬送しつつ該鰻胴部切開用カッターで鰻の胴
    部を長手方向に切開するようにしてなることを特徴とす
    る鰻切開装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムの上方に鰻首部切断用カ
    ッターが設けられ、該首部切断用カッターは前記最先端
    の挟持ブロックとこれに連続する第2番目の挟持ブロッ
    クとの間を刃先が移動可能となっており該挟持ブロック
    に保持された前記鰻の首部を首骨を含んで部分的に切断
    するようにしてなることを特徴とする請求項1に記載の
    鰻切開装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ドラムの上方においてその接線
    方向に前記鰻を供給するための供給機構が設けられ、該
    供給機構は横方向に2分割した供給パイプとこの供給パ
    イプを開閉させる開閉機構とを有し、該供給パイプに該
    鰻が入り込むと該開閉機構で該供給パイプを閉じて該鰻
    を直線上に保持するようにしてなることを特徴とする請
    求項1または2に記載の鰻切開装置。
  4. 【請求項4】 前記回転ドラムの周縁で前記鰻胴部切開
    用カッターの下流側に鰻の骨内蔵分離機構を設け、該骨
    内蔵分離機構により該鰻胴部切開用カッターで切開され
    て回転する前記鰻の切開部から骨及び内蔵を分離してな
    ることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載
    の鰻切開装置。
  5. 【請求項5】 前記挟持ブロックは鰻を両側から挟持す
    るための相対向して配設された一対の挟持片とこれら挟
    持片を相互に近接させるように付勢する弾性部材とを有
    し、該挟持片は固定カムに対応して該弾性部材の弾性力
    に抗して互いに縮拡するようにしてなることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか1項に記載の鰻切開装置。
  6. 【請求項6】 前記挾持ブロックの内の最先端の挟持ブ
    ロックの前端には横方向に板状のストッパーが配設され
    該鰻の頭部先端を当接させるようにしてなるとともに内
    面には鰻の該頭部を固定する目打ち針が内方に突設され
    てなることを特徴とする請求項5記載の鰻切開装置。
  7. 【請求項7】 前記回転ドラムの周方向に沿って受け板
    が取り付けられ、該受け板上に前記挾持ブロックの挾持
    片が相対向して配設され、該受け板には前記鰻を長手方
    向に載置するための凹部が設けらてなることを特徴とす
    る請求項5または6記載の鰻切開装置。
  8. 【請求項8】 前記鰻首切断用カッターは固定フレーム
    に回動自在に軸支された軸の一端部に取り付けられ、該
    軸の他端部にはピニオンが固着され、該ピニオンは該固
    定フレームに対して摺動自在に支承されたラックと噛合
    し、該ラックは該固定フレームに回動自在に支承された
    操作レバーの回動操作によって摺動するようにしてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の鰻切開装置。
  9. 【請求項9】 前記挾持ブロックは前記回転ドラムに枢
    着されると共に相互に噛合されかつ前記弾性部材によっ
    て相互に近接する方向に付勢されてなる一対のコ字状湾
    曲部を有する挾持レバーを有し、最先端の前記目打ち針
    を有する該挾持ブロックの一方の該挾持レバーの下端部
    には前記固定カムを貫通して延出する摺動棒が対向して
    配設され、該摺動棒は固定フレームに回動自在に支承さ
    れた操作レバーの回動操作によって摺動可能とされ、該
    摺動棒が該操作レバーによって内方に突出されたときに
    該固定カムのカム面を越えて該挾持レバーの該下端部が
    内方に押圧され、これによって該最先端の一対の該挾持
    レバーが他の後続の挾持ブロックの挾持レバーよりも大
    きく開放するようにしてなることを特徴とする請求項6
    記載の鰻切開装置。
  10. 【請求項10】 前記2分割した供給パイプのそれぞれ
    には揺動レバーと摺動リンクとが相互に連結され、該揺
    動レバーと該摺動リンクとはバネ手段を介して連動可能
    に連結され、該摺動リンクは前記固定フレームに回動自
    在に取り付けられた操作レバーに連結され、該操作レバ
    ーの回動によって該供給パイプが開閉可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の鰻切開装置。
  11. 【請求項11】 前記供給機構は上下方向に揺動自在に
    固定フレームに結合されるとともにレバー機構を介して
    前記回転ドラムとともに回転するカム手段と関連結合さ
    れ、前記挾持ブロックが該供給機構の下方を走行すると
    きに該供給機構が該挾持ブロックの走行を妨げない位置
    に揺動移動するようにしてなることを特徴とする請求項
    3または4に記載の鰻切開装置。
  12. 【請求項12】 前記切開用カッターの刃先は前記回転
    ドラムと同軸に設けられたカム手段に応動して前記鰻の
    胴部に投入されるようにしてなることを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1項に記載の鰻切開装置。
  13. 【請求項13】 前記切開用カッターは前記回転ドラム
    の回転方向に位置をずらして配設された二つのカッター
    からなり、両カッターは鰻の骨を挾んでV字形に投入さ
    れるようにしてなることを特徴とする請求項12記載の
    鰻切開装置。
  14. 【請求項14】 前記骨内蔵分離機構は前記回転ドラム
    の周縁部に揺動自在に配設されたヘラ部材を有し、該ヘ
    ラ部材の先端部は該回転ドラムと共に回転するカム手段
    によって切開された鰻の走行路内に出没自在とされてな
    ることを特徴とする請求項4記載の鰻切開装置。
  15. 【請求項15】 前記2分割した供給パイプの外周に沿
    って輪ゴム等の弾性部材を取り付けて該供給パイプを閉
    じる方向に付勢してなることを特徴とする請求項3また
    は4項に記載の鰻切開装置。
  16. 【請求項16】 前記2分割した供給パイプの内面にゴ
    ム等の緩衝部材を内張りしてなることを特徴とする請求
    項3、4、10または15記載の鰻切開装置。
  17. 【請求項17】 前記挾持ブロックは前記回動ドラムに
    枢着されると共に相互に噛合されかつ弾性部材によって
    相互に近接する方向に付勢されてなる一対のコ字状湾曲
    部を有する挾持レバーを有し、最先端の挾持ブロックは
    その内面に目打ち針を有するとともにその一方の該挾持
    レバーの下端部には固定カムを貫通して延出する摺動棒
    が対向して配設され、該摺動棒は固定フレームに回動自
    在に支承された操作レバーの回動操作によって摺動可能
    とされ、該摺動棒が該操作レバーによって内方に突出さ
    れたときに該固定カムのカム面を越えて該挾持レバーの
    該下端部が内方に押圧され、これによって該最先端の一
    対の該挾持レバーが他の後続の挾持ブロックの挾持レバ
    ーよりも大きく開放するように構成され、該操作レバー
    は更に該固定フレームに対して摺動自在に支承されたラ
    ックと関連結合されて該操作レバーの操作によって該ラ
    ックが該固定フレームに対して摺動自在とされ、該ラッ
    クは該固定フレームに対して回動自在に軸支された軸の
    一端部に固定されたラックと噛合し、該軸の他端部には
    前記鰻首部切断用カッターが取り付けられてなることを
    特徴とする請求項2記載の鰻切開装置。
  18. 【請求項18】 前記回転ドラムの上部接線方向に鰻を
    供給するための供給機構が設けられ、該供給機構には横
    方向に2分割された開閉自在な供給パイプが設けられ、
    該供給パイプのそれぞれには揺動レバーと摺動リンクと
    が相互に連結され、該揺動レバーと該摺動リンクとはバ
    ネ手段を介して連動可能に連結され、該摺動リンクは前
    記固定フレームに回動自在に取り付けられた前記操作レ
    バーに連結され、該操作レバーの回動によって該供給パ
    イプが開閉可能に構成されていることを特徴とする請求
    項17記載の鰻切開装置。
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