JPH08172020A - 薄型トランス - Google Patents

薄型トランス

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JPH08172020A
JPH08172020A JP6333849A JP33384994A JPH08172020A JP H08172020 A JPH08172020 A JP H08172020A JP 6333849 A JP6333849 A JP 6333849A JP 33384994 A JP33384994 A JP 33384994A JP H08172020 A JPH08172020 A JP H08172020A
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Kenichi Kamiyama
健一 上山
Yuji Haga
勇二 羽賀
Hiroshi Usami
弘 宇佐美
Osamu Watanabe
修 渡辺
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Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤塗布による高さの増加を押さえるとと
もに、接着剤の流出する虞を解消する。 【構成】 端子台6の切欠部9に下部フェライトコア半
体1の平板部2を係合させてその下面2a,6a同士を
面一にし、該下面2a,6aに接着剤18を塗布して端
子台6と下部フェライトコア半体1とを一体化し、下部
フェライトコア半体1に上部フェライトコア半体12を
重ね合わせて一体化するとともに、上部・下部フェライ
トコア半体12,1の中央脚15,4に偏平コイル11
を巻装してなる薄型トランスにおいて、接着剤18の塗
布箇所に凹部10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードサイズ通信
インターフェイスなどに使用される面実装タイプの薄型
トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトランスとしては、例えば図5
に示すように、端子台20の切欠部21に下部フェライ
トコア半体22の平板部23を収納させてその下面同士
をほぼ面一にし、該下面に接着剤24を塗布して端子台
20と下部フェライトコア半体22とを一体化し、ま
た、下部フェライトコア半体22に上部フェライトコア
半体25を重ね合わせて一体化するとともに、上部・下
部フェライトコア半体25,22の中央脚26,27に
偏平コイル28を巻装してなるものが、知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この薄型トラ
ンスは、単に端子台20と下部フェライトコア半体22
の下面に接着剤24を塗布しただけの構造であるため、
接着剤24が下面に突出する。この場合、面実装タイプ
の薄型トランスは、その下面とプリント基板Bとの間の
クリアランスは僅かであるため、接着剤24が突出しな
いことが好ましい。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、接着剤
が下面から下方に突出しないようにし、かつ併せて接着
剤が流れ出すことを防止し、確実に下部フェライトコア
半体と端子台とを接着し得る薄型トランスを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、端子台6の下面の一部に形成した凹段部状
の切欠部9に下部フェライトコア半体1の平板部2を収
納させてその下面2a,6a同士をほぼ面一にし、該下
面2a,6aに接着剤18を塗布して端子台6と下部フ
ェライトコア半体1とを一体化し、下部フェライトコア
半体1に上部フェライトコア半体12を重ね合わせて一
体化するとともに、上部・下部フェライトコア半体1
2,1の中央脚15,4に偏平コイル11を巻装してな
る薄型トランスにおいて、接着剤18の塗布箇所に凹部
10を形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の薄型トランスでは、接着剤19の塗布
箇所に凹部10を形成してあるので、この凹部10内に
接着剤19が収まり、下面から殆ど食み出さなくなる。
したがって、接着剤19が下方に突出することを防止で
きる。また、塗布した接着剤19は凹部10内に溜り、
端子台6と下部フェライトコア半体1の平板部2の下面
上に流れ出す虞もなく、確実な接着が期待できる。
【0007】
【実施例】図3は本発明の薄型トランスの分解斜視図を
示している。同図において、1は断面がほぼE型形状を
なす下部フェライトコア半体で、平板部2の両端から上
方に延出する両端脚3,3と、平板部2の中央に突出す
る中央脚4とを備えている。また、両端脚3,3の外側
面の両側には凹部5をそれぞれ二箇所形成してある。
【0008】6はエポキシ樹脂などで成形した矩形状の
端子台で、その下部両端に形成した肉厚部6bには複数
の端子7をそれぞれ植設してある。これら端子7は、プ
リント基板に対する面実装を可能にすべく、その先端を
L型に折り曲げてある。端子台6は中央部の上面側に角
筒状の巻胴8を備えている。なお、6cは引出線引出溝
である。また、端子台6の下面6aには、図1に示すよ
うに、下部フェライトコア半体1の平板部2と対応する
形状の凹段部状の切欠部9を形成するとともに、該切欠
部9に隣接させて肉厚部6b側に凹部10を三箇所形成
してある。すなわち、一方の肉厚部6b(図中左側)の
下面は内側に向かってくの字状に突出しており、その先
端中央部に凹部10が一つ形成されている。また、他方
の肉厚部6b(図中右側)の下面は長方形をなし、その
両側にそれぞれ凹部10が形成されている。
【0009】再び図3において、11は端子台6の巻胴
8の外周に装着する偏平コイルで、自己融着性を有する
電線をリング状に巻回し、熱接着または溶剤接着によっ
て各電線を互いに一体化し、かつ治具で上下方向から押
圧して偏平にしたものである。
【0010】12は下部フェライトコア半体1と同形状
の上部フェライトコア半体で、平板部13の両端から下
方に延出する両端脚14,14と、平板部2の中央に突
出する中央脚15とを備えている。また、これら両端脚
14,14の外側面には凹部5をそれぞれ二箇所形成し
てある。16は偏平コイル11と上部フェライトコア半
体12の平板部13との間に介装する絶縁フィルムで、
その中央部には窓17を形成してある。
【0011】次に、この薄型トランスの組立方法につい
て説明する。端子台6の巻胴8の外周に偏平コイル11
を装着し、その引出線(図示せず)を引出線引出溝6c
を介し、端子台6の各端子7に接続する。
【0012】また、端子台6の巻胴8の中空部にほぼ対
応した形状に形成された下部フェライトコア半体1の中
央脚4を嵌入し、端子台6の切欠部9に下部フェライト
コア半体1の平板部2を収納させてから、図4に示すよ
うに、端子台6の各凹部10内に接着剤18をそれぞれ
塗布して端子台6と下部フェライトコア半体1とを互い
に固定する。このとき、端子台6の切欠部9の深さは下
部フェライトコア半体1の平板部2の肉厚と同じにして
あるので、下部フェライトコア半体1の平板部2の下面
2aは、図1に示すように、端子台6の下面6a、つま
り肉厚部6bの下面とほぼ面一になる。
【0013】また、絶縁フィルム16をその窓17を端
子台6の巻胴8の中空部に位置決めさせつつ偏平コイル
11上に絶縁フィルム16を被せてから、下部フェライ
トコア半体1に上部フェライトコア半体12をその両端
脚3,14同士を当接させて重ね合わせる。このとき、
上部フェライトコア半体12の中央脚15が端子台6の
巻胴8に嵌入し、その端面が下部フェライトコア半体1
の中央脚4の端面に当接するとともに、巻胴8の上端に
上部フェライトコア半体12の平板部13が当接する。
最後に、図2に示すように、両端脚3,14の各凹部5
に接着剤18をそれぞれ塗布して上部・下部フェライト
コア半体12,1を互いに固定すればよい。
【0014】なお、本実施例では、端子台6の下面に凹
部10を形成してあるが、この凹部10を、下部フェラ
イトコア半体1の平板部2側あるいは端子台6と下部フ
ェライトコア半体1の平板部2の双方に跨るように形成
してもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、凹部10内に接着剤1
8が収まり、下部フェライトコア半体1の平板部2と端
子台6の下面2a,6aから殆ど食み出さなくなるの
で、接着剤18が下方に突出することがない。また、塗
布した接着剤が流れ出すことがないため、確実に下部フ
ェライトコア半体1と端子台6とを接着することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄型トランスを示す図で、下部フェラ
イトコア半体の端子台に対する組付状態を裏面側から見
た斜視図である。
【図2】同薄型トランスの斜視図である。
【図3】同薄型トランスの分解斜視図である。
【図4】図1に示したA−A線による断面図である。
【図5】従来の薄型トランスの縦断面図である。
【符号の説明】
1 下部フェライトコア半体 2 平板部 3 両端脚 4 中央脚 5 凹部 6 端子台 7 端子 8 巻胴 9 切欠部 10 凹部 11 偏平コイル 12 上部フェライトコア半体 13 平板部 14 両端脚 15 中央脚 16 絶縁フィルム 17 窓 18 接着剤 19 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 修 埼玉県坂戸市千代田5丁目5番30号 株式 会社タムラ製作所埼玉事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子台(6)の下面の一部に形成した凹
    段部状の切欠部(9)に下部フェライトコア半体(1)
    の平板部(2)を収納させてその下面(2a,6a)同
    士をほぼ面一にし、該下面(2a,6a)に接着剤(1
    8)を塗布して端子台(6)と下部フェライトコア半体
    (1)とを一体化し、下部フェライトコア半体(1)に
    上部フェライトコア半体(12)を重ね合わせて一体化
    するとともに、上部・下部フェライトコア半体(12,
    1)の中央脚(15,4)に偏平コイル(11)を巻装
    してなる薄型トランスにおいて、接着剤(18)の塗布
    箇所に凹部(10)を形成したことを特徴とする薄型ト
    ランス。
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