JPH081695B2 - 磁気ヘッド用クリーニングテープ - Google Patents

磁気ヘッド用クリーニングテープ

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JPH081695B2
JPH081695B2 JP62293249A JP29324987A JPH081695B2 JP H081695 B2 JPH081695 B2 JP H081695B2 JP 62293249 A JP62293249 A JP 62293249A JP 29324987 A JP29324987 A JP 29324987A JP H081695 B2 JPH081695 B2 JP H081695B2
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JP
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magnetic head
cleaning tape
gap length
powder
magnetic
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晃 岡添
隆 西脇
正義 河原井
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気ヘッドのクリーニング効果を備えた磁
気ヘッド用クリーニングテープに関し、さらに詳しく
は、磁気ヘッドを摩耗、損傷することなく磁気ヘッドに
付着した付着異物のみを除去する耐久性に優れた磁気ヘ
ッド用クリーニングテープに関する。
〔従来の技術〕
磁気記録再生装置の磁気ヘッドには記録再生作動中
に、磁性粉末等の磁性塗膜離脱物や塵埃などが付着する
場合があり、これら異物が磁気ヘッドに付着すると磁気
ヘッドの記録再生効率が低下し、音質あるいは画像等が
劣化する。
このため、通常、ポリエステルベースフイルム等の基
体上に、モース硬度が8以上のα−Al2O3粉末やCr2O3
末等の研磨材を結合剤樹脂で結着してつくられる磁気ヘ
ッド用クリーニングテープが使用され、磁気ヘッド用ク
リーニングテープの研磨塗膜を磁気ヘッドに摺接させ
て、磁気ヘッドに付着した塵埃や磁性粉末等の付着異物
を取り除くことが行われている。(特開昭57−208626
号) 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、従来の磁気ヘッド用クリーニングテープに
研磨材として使用されるモース硬度が8以上のα−Al2O
3粉末やCr2O3粉末は、硬度がきわめて高いため、研磨性
に優れるものの、磁気ヘッドから付着異物を除去する
際、磁気ヘッドを摩耗、損傷するきらいがあり、特に8m
mビデオやデジタルオーディオテープの記録再生に使用
する磁気ヘッドのように、ヘッドギャップが0.3μm以
下でヘッドが小さく、また高速で摺接されるため小さな
衝撃でも損傷され易い磁気ヘッドに使用する場合には、
ごく短時間の使用でも磁気ヘッドを摩耗し、損傷するお
それがある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明はかかる欠点を改善するため種々検討を行っ
た結果なされたもので、0.3μm以下のギャップ長を有
する磁気ヘッドのギャップ長より粒子径が小さくて、硬
度が該磁気ヘッドより高い研磨材粒子と、充填材粒子と
を含む研磨塗膜を基体上に設けることによって、磁気ヘ
ッドを摩耗、損傷することなく、磁気ヘッドから付着異
物のみを良好に除去できるようにし、さらに充填材粒子
として、0.3μm以下のギャップ長を有する磁気ヘッド
のギャップ長より大きい粒子径を有し、かつ該磁気ヘッ
ドと同等以下の硬度を有する充填材粒子を使用すること
によって、磁気ヘッド用クリーニングテープの耐久性を
充分に向上させたものである。
この発明において使用される研磨材粒子は、高密度記
録再生のためのギャップ長を0.3μm以下で最大波長の1
/3にした磁気ヘッドのギャップ長より粒子径が小さいも
のであることが好ましく、このような研磨材粒子を使用
すると、第1図の磁気ヘッドと磁気ヘッド用クリーニン
グテープの模式図に示すように、磁気ヘッド用クリーニ
ングテープ1の研磨塗膜2中に含まれる研磨材粒子3の
粒子径が、磁気ヘッド4のギャップ長lより小さいた
め、磁気ヘッド用クリーニングテープ1が研磨塗膜2と
摺接する際、研磨材粒子3は磁気ヘッド4の片側にしか
当たらない。従って、衝撃が磁気ヘッド用クリーニング
テープ1の研磨塗膜2中に吸収されて緩和され、磁気ヘ
ッド4の摩耗、損傷が効果的に抑制される。
これに対して第2図の磁気ヘッドと磁気ヘッド用クリ
ーニングテープの模式図に示すように、磁気ヘッド用ク
リーニングテープ1の研磨塗膜2中に、磁気ヘッド4の
ギャップ長lより粒子径が大きくてしかも磁気ヘッド4
より硬い研磨材粒子3が含まれると、磁気ヘッド4が磁
気ヘッド用クリーニングテープ1の研磨塗膜2と摺接す
る際、磁気ヘッド4のギャップをまたいで研磨材粒子3
が押しつけられるため、磁気ヘッド4が摩耗、損傷され
やすい。
また、磁気ヘッド用クリーニングテープ1の研磨塗膜
2中に含まれる研磨材粒子3は、硬度が磁気ヘッド4の
硬度より低いと、磁気ヘッド4に付着した磁性粉末など
の磁性塗膜離脱物や塵埃などの付着異物を良好に取り除
くことができないため、磁気ヘッド4の硬度より高いも
のであることが好ましく、このような硬度が磁気ヘッド
4の硬度より高くて、粒子径が磁気ヘッド4のギャップ
長lより小さい研磨材粒子3が、磁気ヘッド用クリーニ
ングテープ1の研磨塗膜2中に含まれると、磁気ヘッド
4を摩耗、損傷することなく、磁気ヘッド4から付着異
物のみが良好に除去される。
このような研磨材粒子としては、例えば、α−Al2O3
粉末、SiO2粉末、Cr2O3粉末、TiC粉末など、従来から研
磨材粒子として使用され、高密度記録再生のためギャッ
プ長を0.3μm以下で最大波長の1/3にした磁気ヘッドの
ギャップ長より粒子径が小さいものが、いずれも好適な
ものとして使用される。使用量は、研磨塗膜中に含まれ
る顔料に対して、1〜20重量%の範囲内で使用するのが
好ましく、3〜15重量%の範囲内で使用するのがより好
ましい。
また、研磨材粒子とともに研磨塗膜中に含有されて使
用される充填材粒子は、0.3μm以下のギャップ長を有
する磁気ヘッドのギャップ長より粒子径が大きくて、硬
度が該磁気ヘッドと同等以下のものが好ましく使用さ
れ、このような粒子径が大きな充填材粒子を使用する
と、この充填材粒子によって磁気ヘッド用クリーニング
テープの耐久性が充分に向上される。またこの種の比較
的柔らかくて粒子径が大きな充填材粒子を、極めて硬い
研磨材粒子と併用すると、研磨材粒子の過度の研磨作用
が良好に抑制されて、適度な研磨を行うことができ、目
づまりした磁気ヘッドから付着異物を除去するに際し、
磁気ヘッドを摩耗、損傷することなく磁気ヘッドをクリ
ーニングすることができる。
このような充填材粒子としては、たとえば、モース硬
度6以下のTiO2粉末、ZnO粉末、CaCO3粉末、BaSO4粉末
など、一般の塗膜強化用に用いられる非磁性粉末で、高
密度記録再生のためギャップ長を0.3μm以下で最大波
長の1/3にした磁気ヘッドのギャップ長より粒子径が大
きいものが、いずれも好適なものとして使用される。使
用量は、研磨塗膜中に含まれる顔料に対して、0.5〜15
重量%の範囲内で使用するのが好ましく、1〜10重量%
の範囲内で使用するのがより好ましい。
このような充填材粒子および研磨材粒子とともに使用
される顔料としては、たとえば、針状のγ−Fe2O3
末、Co含有γ−Fe2O3粉末等の磁性粉末などが好適なも
のとして使用され、また、このような研磨剤粒子、充填
材粒子および顔料をポリエステルフイルム等の基体に結
着させる結合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体、繊維素系樹脂、ブチラール樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ポリエステル系樹脂、イソシアネート化合
物など、従来一般にクリーニングテープに使用される結
合剤樹脂がいずれも好適なものとして使用される。
なお、研磨塗膜中には、通常使用されている各種添加
剤、たとえば、潤滑剤、分散剤、帯電防止剤などを適宜
に添加使用してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 γ−Fe2O3 100 重量部 α−Al2O3粉末(モース硬度8以上、粒子径0.22μm)1
0 重量部 α−Fe2O3粉末(モース硬度6以下、粒子径0.7μm)3
重量部 VAGH(U.C.C.社製、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体) 13 重量部 T−5250(大日本インキ化学工業社製、ウレタンエラス
トマー) 8 重量部 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性低
分子量イソシアネート化合物) 4 重量部 カーボンブラック 1 重量部 ステアリン酸−n−ブチル 1.5重量部 ミリスチン酸 0.5重量部 シクロヘキサノン 100 重量部 メチルエチルケトン 100 重量部 トルエン 100 重量部 これらの組成物をボールミル中で72時間混合分散して
研磨塗料を調製し、これを10μm厚のポリエステルフイ
ルム上に乾燥厚が3μmとなるように塗布、乾燥して研
磨塗膜を形成した。しかる後、所定の幅に裁断して磁気
ヘッド用クリーニングテープをつくった。
実施例2 実施例1における研磨塗料の組成において、α−Al2O
3粉末の使用量を10重量部から6重量部に変更した以外
は、実施例1と同様にして磁気ヘッド用クリーニングテ
ープをつくった。
実施例3 実施例1における研磨塗料の組成において、α−Fe2O
3粉末を省いた以外は、実施例1と同様にして磁気ヘッ
ド用クリーニングテープをつくった。
比較例1 実施例1における研磨塗料の組成において、粒子径が
0.22μmのα−Al2O3粉末に代えて、粒子径が0.45μm
のα−Al2O3粉末を同量使用した以外は、実施例1と同
様にして磁気ヘッド用クリーニングテープをつくった。
比較例2 比較例1における研磨塗料の組成において、α−Fe2O
3粉末を省いた以外は、比較例1と同様にして磁気ヘッ
ド用クリーニングテープをつくった。
実施例1〜3および比較例2で得られた磁気ヘッド用
クリーニングテープを、磁性塗膜離脱物あるいは塵埃等
の付着により目づまりしたギャップ長が0.25μmのセン
ダスト磁気ヘッドを搭載した8mmVTRにかけ、クリーニン
グ効果と、磁気ヘッド用クリーニングテープによる磁気
ヘッドの傷つき状態、さらに磁気ヘッド用クリーニング
テープの耐久性を調べた。クリーニング効果は20秒走行
させて出力回復度を調べ、目づまり前の出力と比較して
出力の低下が0.3dB以内の場合を(○)として評価し
た。また、磁気ヘッドの傷つき状態は磁気ヘッドが傷つ
くまでの走行回数で評価し、さらに、耐久性は磁気ヘッ
ド用クリーニングテープ表面に傷がつくまでの走行回数
で評価した。
また、目づまりしたギャップ長が0.25μmのセンダス
ト磁気ヘッドを搭載した8mmVTRに代えて、目づまりした
ギャップ長が0.28μmのアモルファス磁気ヘッドを搭載
した8mmVTRで、実施例1で得られた磁気ヘッド用クリー
ニングテープのクリーニング効果と、磁気ヘッド用クリ
ーニングテープによる磁気ヘッドの傷つき状態、さらに
磁気ヘッド用クリーニングテープの耐久性を前記と同様
にして調べた。この結果を下記第1表で実施例4として
示した。
さらに、目づまりしたギャップ長が0.25μmのセンダ
スト磁気ヘッドを搭載した8mmVTRに代えて、目づまりし
たギャップ長が0.28μmのセンダスト磁気ヘッドを搭載
した8mmVTRで、比較例1で得られた磁気ヘッド用クリー
ニングテープのクリーニング効果と、磁気ヘッド用クリ
ーニングテープにより磁気ヘッドの傷つき状態、さらに
磁気ヘッド用クリーニングテープの耐久性を前記と同様
にして調べた。
下記第1表はその結果である。
〔発明の効果〕 上記第1表から明らかなように、比較例2で得られた
磁気ヘッド用クリーニングテープではクリーニング効果
があるものの、磁気ヘッドの傷付きが早く見られ、耐久
性も悪く、比較例1で得られた磁気ヘッド用クリーニン
グテープではクリーニング効果があり、耐久性に優れる
ものの、磁気ヘッドの傷付きが早く見られるのに対し、
実施例1ないし4で得られた磁気ヘッド用クリーニング
テープは、磁気ヘッドが傷付きにくくてクリーニング効
果があり、実施例3で得られた磁気ヘッド用クリーニン
グテープを除いて耐久性もよい。このことからこの発明
で得られた磁気ヘッド用クリーニングテープは、磁気ヘ
ッドを摩耗、損傷することなく、磁気ヘッドに付着した
付着異物のみを良好に除去することができ、また耐久性
に優れていることがわかる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は磁気ヘッドと磁気ヘッド用クリー
ニングテープの模式図である。 1……磁気ヘッド用クリーニングテープ、2……研磨塗
膜、3……研磨材粒子、4……磁気ヘッド、l……ギャ
ップ長

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.3μm以下のギャップ長を有する磁気ヘ
    ッドのギャップ長より粒子径が小さくて、硬度が該磁気
    ヘッドより高い研磨材粒子と、充填材粒子とを含む研磨
    塗膜を基体上に設けたことを特徴とする磁気ヘッド用ク
    リーニングテープ
  2. 【請求項2】充填材粒子が、0.3μm以下のギャップ長
    を有する磁気ヘッドのギャップ長より大きい粒子径を有
    し、かつ該磁気ヘッドと同等以下の硬度を有する充填材
    粒子である特許請求の範囲第1項記載の磁気ヘッド用ク
    リーニングテープ
JP62293249A 1987-11-19 1987-11-19 磁気ヘッド用クリーニングテープ Expired - Lifetime JPH081695B2 (ja)

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