JPH08169339A - 車輌用脱線防止装置 - Google Patents
車輌用脱線防止装置Info
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- JPH08169339A JPH08169339A JP33452694A JP33452694A JPH08169339A JP H08169339 A JPH08169339 A JP H08169339A JP 33452694 A JP33452694 A JP 33452694A JP 33452694 A JP33452694 A JP 33452694A JP H08169339 A JPH08169339 A JP H08169339A
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- derailment prevention
- derailment
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポイントの早返しによって機動車に連結して
走行する台車又はボギー車輌のボギー台車が隣接線に向
かって切換走行してしまった場合に、この異常を知らせ
て台車又はボギー台車の脱線を未然に防止する。 【構成】 台車ＴＲの連結部、又は、ボギー車輌ＴＮの
ボギー台車Ｔｃの部分に、連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃ
の角度が異常に傾斜すると、スイッチＯＮして機動車Ｍ
Ｃ側に警報信号或は制動信号を送る脱線防止センサ６を
設ける。
走行する台車又はボギー車輌のボギー台車が隣接線に向
かって切換走行してしまった場合に、この異常を知らせ
て台車又はボギー台車の脱線を未然に防止する。 【構成】 台車ＴＲの連結部、又は、ボギー車輌ＴＮの
ボギー台車Ｔｃの部分に、連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃ
の角度が異常に傾斜すると、スイッチＯＮして機動車Ｍ
Ｃ側に警報信号或は制動信号を送る脱線防止センサ６を
設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、機動車に連結して走行
する各種資材運搬用の台車とか、或は、バラストの運搬
等に用いるボギー車輌と云った各種保守用車輌の脱線を
防止する車輌用脱線防止装置に関するものである。
する各種資材運搬用の台車とか、或は、バラストの運搬
等に用いるボギー車輌と云った各種保守用車輌の脱線を
防止する車輌用脱線防止装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】レール等の運搬に使用される「鉄製ト
ロ」と呼ばれている台車とか、或は「ダンプトロ」と呼
ばれているバラスト運搬用のボギー車輌のような、機動
車（軌道モータカー）に連結して走行する各種の保守用
車輌の場合は、それ自体に機動力（モータ）を備えてい
ないため、ポイント操作場等に於いてその存在と位置を
確認することができず、従って、機動車に牽引されて走
行する時、又は、機動車に押されて推進する時に、ポイ
ントの早返しによって脱線してしまう場合があり、特
に、このポイント早返しによる脱線は、複数台の台車或
はボギー車輌を機動車に連結した編制の場合に多く発生
していた。
ロ」と呼ばれている台車とか、或は「ダンプトロ」と呼
ばれているバラスト運搬用のボギー車輌のような、機動
車（軌道モータカー）に連結して走行する各種の保守用
車輌の場合は、それ自体に機動力（モータ）を備えてい
ないため、ポイント操作場等に於いてその存在と位置を
確認することができず、従って、機動車に牽引されて走
行する時、又は、機動車に押されて推進する時に、ポイ
ントの早返しによって脱線してしまう場合があり、特
に、このポイント早返しによる脱線は、複数台の台車或
はボギー車輌を機動車に連結した編制の場合に多く発生
していた。
【０００３】図８と図９は上述したポイント早返しによ
る脱線の状況を説明したもので、図中、ＭＣは機動車、
Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３は夫々連結棒Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３を用い
て連結した複数台の台車、ＨＬは本線、ＢＬはポイント
ＫＬで接続した隣接線であって、図８は牽引走行時に於
けるポイントＫＬの早返しによる異常発生の状況を示
し、また、図９は推進走行時に於けるポイントＫＬの早
返しによる異常発生の状況を示しており、図８の状態で
牽引が続くと、連結棒Ｒ３の水平角が限界を超えて３輌
目の台車Ｔ３が脱線し、また、図９の状態で推進が続く
と、連結棒Ｒ２の水平角が限界を超えて２輌目の台車Ｔ
２が脱線すると共に、各台車Ｔ１〜Ｔ３の間に積載した
レール等の資材Ｐも台車Ｔ２から脱落してしまう問題が
あった。
る脱線の状況を説明したもので、図中、ＭＣは機動車、
Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３は夫々連結棒Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３を用い
て連結した複数台の台車、ＨＬは本線、ＢＬはポイント
ＫＬで接続した隣接線であって、図８は牽引走行時に於
けるポイントＫＬの早返しによる異常発生の状況を示
し、また、図９は推進走行時に於けるポイントＫＬの早
返しによる異常発生の状況を示しており、図８の状態で
牽引が続くと、連結棒Ｒ３の水平角が限界を超えて３輌
目の台車Ｔ３が脱線し、また、図９の状態で推進が続く
と、連結棒Ｒ２の水平角が限界を超えて２輌目の台車Ｔ
２が脱線すると共に、各台車Ｔ１〜Ｔ３の間に積載した
レール等の資材Ｐも台車Ｔ２から脱落してしまう問題が
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】通常、台車と連結棒の
角度は、直線軌道上で台車フレームに対して連結棒は垂
直の９０度であるが、Ｒ＝１１７の曲線軌道上では計算
上８７．９９０度に成って、この角度以上に成ると通常
走行ができる軌道ではなくなるため、一般的にはこの８
７．９９０度が各連結棒Ｒ１〜Ｒ３の限界角度となる
が、しかし、以上の如くポイントＫＬを早返しした場合
には、連結棒Ｒ１〜Ｒ３の水平角は直ぐに上記の限界角
度を超えて早いテンポで脱線してしまう問題があった。
角度は、直線軌道上で台車フレームに対して連結棒は垂
直の９０度であるが、Ｒ＝１１７の曲線軌道上では計算
上８７．９９０度に成って、この角度以上に成ると通常
走行ができる軌道ではなくなるため、一般的にはこの８
７．９９０度が各連結棒Ｒ１〜Ｒ３の限界角度となる
が、しかし、以上の如くポイントＫＬを早返しした場合
には、連結棒Ｒ１〜Ｒ３の水平角は直ぐに上記の限界角
度を超えて早いテンポで脱線してしまう問題があった。
【０００５】そこで、ポイントが密集しているような脱
線頻発箇所では、車輌の走行速度を徐行速度（５Ｋｍ／
ｈ程度）に落していたが、ポイント早返しの場合は直ぐ
に連結棒Ｒ１〜Ｒ３が限界角度を超えて、通常の脱線時
よりも早いタイミングで台車Ｔ１〜Ｔ３が浮上してしま
う関係で、作業員がいくら注意を払っていても時間的に
追従できず、機動車ＭＣが非常ブレーキによって停止す
る前に脱線してしまう問題があった。
線頻発箇所では、車輌の走行速度を徐行速度（５Ｋｍ／
ｈ程度）に落していたが、ポイント早返しの場合は直ぐ
に連結棒Ｒ１〜Ｒ３が限界角度を超えて、通常の脱線時
よりも早いタイミングで台車Ｔ１〜Ｔ３が浮上してしま
う関係で、作業員がいくら注意を払っていても時間的に
追従できず、機動車ＭＣが非常ブレーキによって停止す
る前に脱線してしまう問題があった。
【０００６】また、バラスト運搬車輌のように車体が大
きくて長く、その前後の底面に夫々ボギー台車を取付け
たボギー車輌の場合は、始めのボギー台車がポイント通
過後に、ポイント早返しによって後のボギー台車を隣接
線に切換進行させてしまう場合があり、この様な時も同
様に脱線の問題が発生していた。
きくて長く、その前後の底面に夫々ボギー台車を取付け
たボギー車輌の場合は、始めのボギー台車がポイント通
過後に、ポイント早返しによって後のボギー台車を隣接
線に切換進行させてしまう場合があり、この様な時も同
様に脱線の問題が発生していた。
【０００７】従って本発明の技術的課題は、ポイントの
早返しによって台車又はボギー車輌のボギー台車が隣接
線に向けて切換走行を始めた場合には、直ちに機動車側
に警報信号又は制動信号を送って、その脱線を防止する
ことである。
早返しによって台車又はボギー車輌のボギー台車が隣接
線に向けて切換走行を始めた場合には、直ちに機動車側
に警報信号又は制動信号を送って、その脱線を防止する
ことである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【０００９】（１） 機動車に連結してレール上を走行
する台車の連結部に、連結棒の水平角が予め設定した角
度以上に傾斜すると、これを検知して警報信号又は制動
信号を機動車側に送る脱線防止センサを取付けること。
する台車の連結部に、連結棒の水平角が予め設定した角
度以上に傾斜すると、これを検知して警報信号又は制動
信号を機動車側に送る脱線防止センサを取付けること。
【００１０】（２） 台車の連結部に連結した連結棒の
左右両側部に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上
に傾斜すると、この連結棒に押されてスイッチＯＮする
脱線防止センサを設けること。
左右両側部に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上
に傾斜すると、この連結棒に押されてスイッチＯＮする
脱線防止センサを設けること。
【００１１】（３） 台車の連結部に連結した連結棒
に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上に傾斜する
と、連結棒の左右両側部に設けた押圧片に押されてスイ
ッチＯＮする脱線防止センサを取付けること。
に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上に傾斜する
と、連結棒の左右両側部に設けた押圧片に押されてスイ
ッチＯＮする脱線防止センサを取付けること。
【００１２】（４） 機動車に連結してレール上を走行
するボギー車輌の各ボギー台車に、このボギー台車の水
平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、これを検知
して警報信号又は制動信号を機動車側に送る脱線防止セ
ンサを取付けること。
するボギー車輌の各ボギー台車に、このボギー台車の水
平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、これを検知
して警報信号又は制動信号を機動車側に送る脱線防止セ
ンサを取付けること。
【００１３】（５） 各ボギー台車の端面に、ボギー台
車の水平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右
に設けた固定部材に押されてスイッチＯＮする脱線防止
センサを取付けること。
車の水平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右
に設けた固定部材に押されてスイッチＯＮする脱線防止
センサを取付けること。
【００１４】（６） 各ボギー台車の端面に、ボギー台
車の水平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右
に設けた脱線防止センサをスイッチＯＮする押圧部材を
取付けること。
車の水平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右
に設けた脱線防止センサをスイッチＯＮする押圧部材を
取付けること。
【００１５】
【作用】上記（１）〜（６）で述べた各手段は以下の如
く作用する。
く作用する。
【００１６】上記（１）で述べた手段によれば、機動車
に牽引又は推進されてレール上を走行する台車が、ポイ
ントの早返しによって隣接線に切換進行して連結棒の角
度が異常に傾斜すると、脱線防止センサがこれを検知
し、警報信号又は制動信号を送って機動車の走行を直ち
に止めることができるため、ポイントの早返しによるミ
スを早いタイミングで検知して台車の脱線を未然に防止
することを可能にする。
に牽引又は推進されてレール上を走行する台車が、ポイ
ントの早返しによって隣接線に切換進行して連結棒の角
度が異常に傾斜すると、脱線防止センサがこれを検知
し、警報信号又は制動信号を送って機動車の走行を直ち
に止めることができるため、ポイントの早返しによるミ
スを早いタイミングで検知して台車の脱線を未然に防止
することを可能にする。
【００１７】上記（２）で述べた手段によれば、ポイン
トの早返しによって連結棒の角度が異常に傾斜すると、
この連結棒自身がその左右に設けたいずれかの脱線防止
センサを押してスイッチＯＮするため、ポイントの早返
しによるミスを早いタイミングで検知して、台車の脱線
を未然に防止することを可能にする。
トの早返しによって連結棒の角度が異常に傾斜すると、
この連結棒自身がその左右に設けたいずれかの脱線防止
センサを押してスイッチＯＮするため、ポイントの早返
しによるミスを早いタイミングで検知して、台車の脱線
を未然に防止することを可能にする。
【００１８】上記（３）で述べた手段によれば、ポイン
トの早返しによって連結棒の角度が異常に傾斜すると、
この連結棒に取付けた脱線防止センサがその左右に設け
たいずれかの押圧片に押されてスイッチＯＮするため、
ポイントの早返しによるミスを早いタイミングで検知
し、台車の脱線を未然に防止することを可能にする。
トの早返しによって連結棒の角度が異常に傾斜すると、
この連結棒に取付けた脱線防止センサがその左右に設け
たいずれかの押圧片に押されてスイッチＯＮするため、
ポイントの早返しによるミスを早いタイミングで検知
し、台車の脱線を未然に防止することを可能にする。
【００１９】上記（４）で述べた手段によれば、ボギー
車輌に取付けたボギー台車の夫々に脱線防止センサが設
けられているため、同じボギー車輌に取付けた始めのボ
ギー台車がポイント通過後、ポイントの早返しによって
後のボギー台車が通過する前にポイントを切換えてしま
って、後のボギー台車が隣接線に切換進行した場合に
は、このボギー台車の異常回動（傾斜）を脱線防止セン
サが検出して警報信号又は制動信号を発信し、機動車の
走行を直ちに停止することができるため、ボギー車輌走
行中のポイントの早返しによるミスを早いタイミングで
検知して、ボギー台車の脱線を未然に防止することを可
能にする。
車輌に取付けたボギー台車の夫々に脱線防止センサが設
けられているため、同じボギー車輌に取付けた始めのボ
ギー台車がポイント通過後、ポイントの早返しによって
後のボギー台車が通過する前にポイントを切換えてしま
って、後のボギー台車が隣接線に切換進行した場合に
は、このボギー台車の異常回動（傾斜）を脱線防止セン
サが検出して警報信号又は制動信号を発信し、機動車の
走行を直ちに停止することができるため、ボギー車輌走
行中のポイントの早返しによるミスを早いタイミングで
検知して、ボギー台車の脱線を未然に防止することを可
能にする。
【００２０】上記（５）で述べた手段によれば、ポイン
トの早返しによってボギー車輌に取付けたボギー台車の
角度が異常に傾斜すると、このボギー台車に取付けた脱
線防止センサがその左右に設けたいずれかの固定部材に
押されてスイッチＯＮするため、ポイントの早返しによ
るミスを早いタイミングで検知して、ボギー台車の脱線
を未然に防止することを可能にする。
トの早返しによってボギー車輌に取付けたボギー台車の
角度が異常に傾斜すると、このボギー台車に取付けた脱
線防止センサがその左右に設けたいずれかの固定部材に
押されてスイッチＯＮするため、ポイントの早返しによ
るミスを早いタイミングで検知して、ボギー台車の脱線
を未然に防止することを可能にする。
【００２１】上記（６）で述べた手段によれば、ポイン
トの早返しによってボギー車輌に取付けたボギー台車の
角度が異常に傾斜すると、このボギー台車に取付けた押
圧部材がその左右に設けたいずれかの脱線防止センサを
スイッチＯＮするため、ポイントの早返しによるミスを
早いタイミングで検知して、ボギー台車の脱線を未然に
防止することを可能にする。
トの早返しによってボギー車輌に取付けたボギー台車の
角度が異常に傾斜すると、このボギー台車に取付けた押
圧部材がその左右に設けたいずれかの脱線防止センサを
スイッチＯＮするため、ポイントの早返しによるミスを
早いタイミングで検知して、ボギー台車の脱線を未然に
防止することを可能にする。
【００２２】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【００２３】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る車輌用脱線防
止装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明
する。
止装置の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明
する。
【００２４】図１は本発明を実施した保守用車輌の構成
を説明したものであって、図中、ＭＣは機動車、ＴＲ…
は夫々連結棒Ｙ…を用いて連結した台車で、１は各台車
ＴＲの上面に取付けたベース台、２はこのベース台１上
に立設したコラムで、３と４はこのコラム２に取付けた
ビームとクレーンであって、図示の場合は各台車ＴＲ…
のベース台１…上にレールＲＬを積載して移送している
状態が示されている。
を説明したものであって、図中、ＭＣは機動車、ＴＲ…
は夫々連結棒Ｙ…を用いて連結した台車で、１は各台車
ＴＲの上面に取付けたベース台、２はこのベース台１上
に立設したコラムで、３と４はこのコラム２に取付けた
ビームとクレーンであって、図示の場合は各台車ＴＲ…
のベース台１…上にレールＲＬを積載して移送している
状態が示されている。
【００２５】図２と図３は上記台車ＴＲの正面図と底面
図を示したものであって、図中、ＴＨは車輪、Ｔａは上
記連結棒Ｙの先端部を連結軸Ｔｂを用いて横方向（水平
方向）に回動自在に連結した連結部であって、機動車Ｍ
Ｃと１輌目の台車ＴＲの間、並びに、２輌目以降の各台
車ＴＲ…の間は、この様にして連結棒Ｙ…を用いて夫々
連結されている。
図を示したものであって、図中、ＴＨは車輪、Ｔａは上
記連結棒Ｙの先端部を連結軸Ｔｂを用いて横方向（水平
方向）に回動自在に連結した連結部であって、機動車Ｍ
Ｃと１輌目の台車ＴＲの間、並びに、２輌目以降の各台
車ＴＲ…の間は、この様にして連結棒Ｙ…を用いて夫々
連結されている。
【００２６】また、５，５は上記連結部Ｔａの左右両側
部に位置するように台車ＴＲの端面部に取付けた取付ス
テーであって、６，６はこれ等左右の取付ステー５，５
の先端部に取付けた脱線防止センサ、６Ｓ，６Ｓはこれ
等各センサ６，６のスイッチ片であって、このスイッチ
片６Ｓ，６Ｓは連結軸Ｔｂを支点にして回動する連結棒
Ｙの回動限界よりも少し内側に寄った位置、具体的に
は、垂直線に対して左右に夫々例えば１２〜１５度程度
開いた位置に設けられていて、連結棒Ｙが回動して左右
いずれかのスイッチ片６Ｓ，６Ｓを押すと、左右の脱線
防止センサ６，６のいずれかがスイッチＯＮして、上述
した機動車ＭＣ側に警報信号又は制動信号を送る仕組に
成っている。
部に位置するように台車ＴＲの端面部に取付けた取付ス
テーであって、６，６はこれ等左右の取付ステー５，５
の先端部に取付けた脱線防止センサ、６Ｓ，６Ｓはこれ
等各センサ６，６のスイッチ片であって、このスイッチ
片６Ｓ，６Ｓは連結軸Ｔｂを支点にして回動する連結棒
Ｙの回動限界よりも少し内側に寄った位置、具体的に
は、垂直線に対して左右に夫々例えば１２〜１５度程度
開いた位置に設けられていて、連結棒Ｙが回動して左右
いずれかのスイッチ片６Ｓ，６Ｓを押すと、左右の脱線
防止センサ６，６のいずれかがスイッチＯＮして、上述
した機動車ＭＣ側に警報信号又は制動信号を送る仕組に
成っている。
【００２７】一方、図４は本発明の他の実施例を示した
ものであって、この実施例では連結棒Ｙに直接脱線防止
センサ６が取付けられていて、連結棒Ｙが左右の方向に
異常に回動してその回動が限界に達する少し前に、左右
の取付ステー５，５に取付けた左右の押圧片５ａ，５ａ
のいずれかが脱線防止センサ６のスイッチ片６Ｓを押圧
してスイッチＯＮさせ、機動車ＭＣ側に警報信号又は制
動信号を送る仕組に成っている。
ものであって、この実施例では連結棒Ｙに直接脱線防止
センサ６が取付けられていて、連結棒Ｙが左右の方向に
異常に回動してその回動が限界に達する少し前に、左右
の取付ステー５，５に取付けた左右の押圧片５ａ，５ａ
のいずれかが脱線防止センサ６のスイッチ片６Ｓを押圧
してスイッチＯＮさせ、機動車ＭＣ側に警報信号又は制
動信号を送る仕組に成っている。
【００２８】図５は本発明の電気的構成を示したブロッ
ク図であって、図示の場合は警報器８を接続した電源部
７の電源回路中に、上記の脱線防止センサ６…を並列に
接続して、いずれかの脱線防止センサ６がスイッチＯＮ
すると、機動車ＭＣ側に設けた警報器８が作動する仕組
に成っているが、非常ブレーキ用の制動装置（図示せ
ず）をこの警報器８に代えるか、又は、警報器８と一緒
に電源回路中に接続することによって、いずれかの脱線
防止センサ６がスイッチＯＮすると直ちに機動車ＭＣの
非常ブレーキが掛って、車輌の走行を自動的に停止する
ように構成してもよく、その選択は任意とする。
ク図であって、図示の場合は警報器８を接続した電源部
７の電源回路中に、上記の脱線防止センサ６…を並列に
接続して、いずれかの脱線防止センサ６がスイッチＯＮ
すると、機動車ＭＣ側に設けた警報器８が作動する仕組
に成っているが、非常ブレーキ用の制動装置（図示せ
ず）をこの警報器８に代えるか、又は、警報器８と一緒
に電源回路中に接続することによって、いずれかの脱線
防止センサ６がスイッチＯＮすると直ちに機動車ＭＣの
非常ブレーキが掛って、車輌の走行を自動的に停止する
ように構成してもよく、その選択は任意とする。
【００２９】図６はバラストの運搬等に使用するボギー
車輌の実施例を示した物であって、図中、Ｔｃ，Ｔｃは
ボギー車輌ＴＮの前後の底面に夫々軸Ｔｄを用いて回動
自在に取付けたボギー台車、ＴＨ…は各ボギー台車Ｔｃ
に取付けた車輪を示す。
車輌の実施例を示した物であって、図中、Ｔｃ，Ｔｃは
ボギー車輌ＴＮの前後の底面に夫々軸Ｔｄを用いて回動
自在に取付けたボギー台車、ＴＨ…は各ボギー台車Ｔｃ
に取付けた車輪を示す。
【００３０】また、上記の図６とその底面図である図７
に於いて、６は前後の各ボギー台車Ｔｃ，Ｔｃの内端面
に取付けた脱線防止センサで、９，９はその左右両側の
ボギー車輌ＴＮ側の底面に取付けた固定部材（固定突
子）であって、これ等各固定部材９，９は軸Ｔｄを支点
にして回動するボギー台車Ｔｃの回動限界よりも少し内
側に寄った位置、具体的には、垂直線に対して左右に夫
々２〜４度程度開いた位置に設けられていて、ボギー台
車Ｔｃが回動して上記脱線防止センサ６のスイッチ片６
Ｓが左右いずれかの固定部材９，９に当って押される
と、脱線防止センサ６がスイッチＯＮして機動車ＭＣ側
に設けた警報器８又は非常ブレーキ装置を作動するよう
に構成されている。
に於いて、６は前後の各ボギー台車Ｔｃ，Ｔｃの内端面
に取付けた脱線防止センサで、９，９はその左右両側の
ボギー車輌ＴＮ側の底面に取付けた固定部材（固定突
子）であって、これ等各固定部材９，９は軸Ｔｄを支点
にして回動するボギー台車Ｔｃの回動限界よりも少し内
側に寄った位置、具体的には、垂直線に対して左右に夫
々２〜４度程度開いた位置に設けられていて、ボギー台
車Ｔｃが回動して上記脱線防止センサ６のスイッチ片６
Ｓが左右いずれかの固定部材９，９に当って押される
と、脱線防止センサ６がスイッチＯＮして機動車ＭＣ側
に設けた警報器８又は非常ブレーキ装置を作動するよう
に構成されている。
【００３１】尚、図６と図７に示した左右の固定部材
９，９の位置に左右の脱線防止センサを取付け、且つ、
脱線防止センサ６の位置に押圧部材を設けて、ボギー台
車Ｔｃの左右の回動に従って、左右いずれかの脱線防止
センサのスイッチ片をボギー台車Ｔｃ側の押圧部材が押
圧して、スイッチＯＮするように構成する場合もある。
９，９の位置に左右の脱線防止センサを取付け、且つ、
脱線防止センサ６の位置に押圧部材を設けて、ボギー台
車Ｔｃの左右の回動に従って、左右いずれかの脱線防止
センサのスイッチ片をボギー台車Ｔｃ側の押圧部材が押
圧して、スイッチＯＮするように構成する場合もある。
【００３２】また、図６に示したボギー車輌ＴＮの連結
棒Ｙの部分には、上述した図１乃至図４に示した脱線防
止装置と同じものが取付けられているが、これは通常の
連結機構だけであっても勿論よく、その選択は任意とす
る。
棒Ｙの部分には、上述した図１乃至図４に示した脱線防
止装置と同じものが取付けられているが、これは通常の
連結機構だけであっても勿論よく、その選択は任意とす
る。
【００３３】本発明に係る車輌用脱線防止装置は以上述
べた如き構成であって、図８に示したような牽引走行中
又は図９に示したような推進走行中にポイントＫＬが早
返しされた場合には、連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃが異
常に回動して、その水平角が直線（垂直線）に対して限
界角度を超えて早いタイミングで脱線してしまうが、本
発明では連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃがこの限界角度よ
りも予め少し内側に設定した危険角度まで回動すると、
脱線防止センサ６がスイッチＯＮして機動車ＭＣ側に警
報信号又は非常ブレーキの制動信号を送って、その走行
を直ちに停止することができるため、ポイントの早返し
による台車ＴＲ或はボギー台車Ｔｃの脱線を未然に防止
することができる。
べた如き構成であって、図８に示したような牽引走行中
又は図９に示したような推進走行中にポイントＫＬが早
返しされた場合には、連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃが異
常に回動して、その水平角が直線（垂直線）に対して限
界角度を超えて早いタイミングで脱線してしまうが、本
発明では連結棒Ｙ又はボギー台車Ｔｃがこの限界角度よ
りも予め少し内側に設定した危険角度まで回動すると、
脱線防止センサ６がスイッチＯＮして機動車ＭＣ側に警
報信号又は非常ブレーキの制動信号を送って、その走行
を直ちに停止することができるため、ポイントの早返し
による台車ＴＲ或はボギー台車Ｔｃの脱線を未然に防止
することができる。
【００３４】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る車輌用
脱線防止装置によれば、ポイントの早返しによる台車或
はボギー台車の脱線を未然に防止できるため、ポイント
が多い地域でもレールとかバラストと云った各種の保守
用資材を安全に輸送することができる。
脱線防止装置によれば、ポイントの早返しによる台車或
はボギー台車の脱線を未然に防止できるため、ポイント
が多い地域でもレールとかバラストと云った各種の保守
用資材を安全に輸送することができる。
【図１】本発明に係る脱線防止装置を実施した保守用車
輌の編制例を示した側面図である。
輌の編制例を示した側面図である。
【図２】本発明を実施した台車の側面図である。
【図３】同じく台車の要部を示した底面図である。
【図４】本発明の他の実施例に係る脱線防止装置を備え
た台車の要部を示した底面図である。
た台車の要部を示した底面図である。
【図５】本発明の電気的構成を説明したブロック図であ
る。
る。
【図６】本発明を実施したボギー車輌の側面図である。
【図７】図６に示したボギー車輌の要部を示した底面図
である。
である。
【図８】牽引走行時に於けるポイントの早返しによる異
常走行の状態を説明した説明図である。
常走行の状態を説明した説明図である。
【図９】推進走行時に於けるポイントの早返しによる異
常走行の状態を説明した説明図である。
常走行の状態を説明した説明図である。
ＭＣ 機動車 ＴＲ 台車 Ｔａ 連結部 Ｙ 連結棒 ５ａ 押圧片 ６ 脱線防止センサ ６Ｓ スイッチ片 ＴＮ ボギー車輌 Ｔｃ ボギー台車 Ｔｄ 軸 ９ 固定部材
Claims (6)
- 【請求項１】 機動車に連結してレール上を走行する台
車の連結部に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上
に傾斜すると、これを検知して警報信号又は制動信号を
機動車側に送る脱線防止センサを取付けたことを特徴と
する車輌用脱線防止装置。 - 【請求項２】 台車の連結部に連結した連結棒の左右両
側部に、連結棒の水平角が予め設定した角度以上に傾斜
すると、この連結棒に押されてスイッチＯＮする脱線防
止センサを設けたことを特徴とする請求項１記載の車輌
用脱線防止装置。 - 【請求項３】 台車の連結部に連結した連結棒に、連結
棒の水平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、連結
棒の左右両側部に設けた押圧片に押されてスイッチＯＮ
する脱線防止センサを取付けたことを特徴とする請求項
１記載の車輌用脱線防止装置。 - 【請求項４】 機動車に連結してレール上を走行するボ
ギー車輌の各ボギー台車に、このボギー台車の水平角が
予め設定した角度以上に傾斜すると、これを検知して警
報信号又は制動信号を機動車側に送る脱線防止センサを
取付けたことを特徴とする車輌用脱線防止装置。 - 【請求項５】 各ボギー台車の端面に、ボギー台車の水
平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右に設け
た固定部材に押されてスイッチＯＮする脱線防止センサ
を取付けたことを特徴とする請求項４記載の車輌用脱線
防止装置。 - 【請求項６】 各ボギー台車の端面に、ボギー台車の水
平角が予め設定した角度以上に傾斜すると、左右に設け
た脱線防止センサをスイッチＯＮする押圧部材を取付け
たことを特徴とする請求項４記載の車輌用脱線防止装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33452694A JPH08169339A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 車輌用脱線防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33452694A JPH08169339A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 車輌用脱線防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08169339A true JPH08169339A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18278396
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33452694A Pending JPH08169339A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 車輌用脱線防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08169339A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101999768B1 (ko) * | 2019-04-05 | 2019-07-12 | 이병섭 | 무궤도 열차 비상제동시스템 |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP33452694A patent/JPH08169339A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101999768B1 (ko) * | 2019-04-05 | 2019-07-12 | 이병섭 | 무궤도 열차 비상제동시스템 |
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