JPH08168697A - 除電除塵方法及び除電除塵装置 - Google Patents

除電除塵方法及び除電除塵装置

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JPH08168697A
JPH08168697A JP6332872A JP33287294A JPH08168697A JP H08168697 A JPH08168697 A JP H08168697A JP 6332872 A JP6332872 A JP 6332872A JP 33287294 A JP33287294 A JP 33287294A JP H08168697 A JPH08168697 A JP H08168697A
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信雄 野村
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05FSTATIC ELECTRICITY; NATURALLY-OCCURRING ELECTRICITY
    • H05F3/00Carrying-off electrostatic charges
    • H05F3/04Carrying-off electrostatic charges by means of spark gaps or other discharge devices

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  • Cleaning In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無数の小さい正負の帯電部分がランダムに混
在して複雑な帯電模様を形成している場合でも、効率良
く除電できるようにするとともに、除塵も容易かつ綺麗
に行えるようにする。 【構成】 走行するフィルム等の処理対象物体1の走行
方向及び直交する方向に拡がる面を有するイオン吸引電
極2と正負のイオンを発生する正負イオン生成用除電電
極3との間に処理対象物体1を走行させ、イオン吸引電
極2に、正負が逆極性になる高電圧を交互に印加し、正
負イオン生成用除電電極3で発生した正負のイオンをイ
オン吸引電極2で吸引して処理対象物体に強制的に照射
するとともに、処理対象物体にエアーシャワー除塵装置
50からエアーを吹きつける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行するプラスチック
フィルムやプラスチック板等の処理対象物体を走行途中
で除電及び除塵する除電除塵方法及び除電除塵装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、プラスチックフィルムの除
電方法として特公平5−15040号公報に記載された
方法を既に提供している。この除電方法は、処理対象物
体の高速走行に対応するとともに、除電過ぎによる逆帯
電を除去するため、高周波除電と直流除電との2段階除
電を行うこと、及び直流除電器をフィードバック制御す
ることを特徴とする。すなわち、帯電している走行物体
を高周波除電器による高周波コロナ放電で除電処理した
後、その高周波除電処理後の走行物体の残留電位及び極
性を電位検出器で検出し、その検出電位及び極性に従っ
て直流除電器を自動制御することにより、この直流除電
器から残留帯電電位とは逆極性のしかも残留電位と相殺
する直流コロナ放電を生じさせて中和除電する。
【0003】しかし、この除電方法によると、高価な高
周波除電器を使用しなければならないとともに、高周波
除電処理後の走行物体の残留電位及び極性を検出して、
フィードバック制御により直流除電器へ印加する電圧の
値と極性を自動制御しなければならないので、制御系が
複雑になり、除電装置全体として高価なものとなってい
た。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】ところで、プラスチックフィルムの製造・
加工工程で、プラスチックフィルムをローラで案内しな
がら走行させると、ローラとの剥離により剥離放電が生
ずるが、この剥離放電によってプラスチックフィルムの
表裏両面には、放電態様に応じて、形状が非常に複雑で
しかも無数の小さい正負の帯電部分がランダムに混在し
た不可視の帯電模様が形成される。図18は、これを可
視化するために、ローラから剥離した直後のプラスチッ
クフィルム面に、複写機等に使用されている負極性のト
ナー粉(黒色の微粉末)を静電気的に付着させた実際の
状態を示したもので、トナー粉が付着した黒いところが
正帯電部分、付着しない白いところが負帯電部分であ
る。
【0005】このように正負が小さく複雑に混在した帯
電模様を呈しているプラスチックフィルムの帯電電位を
電位測定器で測定しても、電位測定器の性能に依存した
ある範囲での平均的な極性と電位しか測定することがで
きない。すなわち、隣接している小さな正負の帯電部分
は、フィルム面上で互いに静電気的に中和された状態に
なっているので、電位測定器の測定には影響を与えず、
その測定結果は巨視的なものにならざるを得ない。
【0006】また、フィルム面を除電器で除電する場
合、除電器で生成されたイオンは、フィルム面の帯電電
位が高ければ高いほど多く流れ、帯電電位が低いとほと
んど流れない。従って、小さい正負の帯電部分が静電気
的に中和状態になっていると、そこには除電器からのイ
オンが流れず、除電されないことになる。
【0007】ところが、従来は、上記特公平5−150
40号公報に記載のものも含め、上述のような巨視的な
測定結果から帯電極性と電位を推定し、これに対応して
除電条件を一様に決め(除電電極に印加する電圧等を設
定する)、フィルムと離れた除電器からの正負のイオン
を、フィルムの片面に向かって単に照射しているだけ
で、フィルムの反対面はアース体等が無い解放面として
いた。このため、フィルム面が上記のような帯電模様を
形成していると、微視的に除電されないところが多数存
続し、除電工程を繰り返しても小さい除電ムラが最後ま
で残り、プラスチックフィルムを素材とする製品(例え
ば、プラスチックフィルムをベースとする磁気テープ等
の精密除電が必要なもの)の品質低下を招いていた。ま
た、その除電ムラをなくすため、正負いずれか一方の除
電作用が強すぎる傾向になって逆帯電を招き、その除電
のために余計な除電工程を必要とし、能率が悪かった。
このようなことは、プラスチックフィルムを素材とする
製品に限らず、プラスチック板を素材とした製品(例え
ば、液晶ディスプレイ用のプラスチック基板等)でも同
様であった。
【0008】更に、除電に加え、フィルム面に付着した
塵埃等も除塵するため、フィルム面にエアーを噴射した
り超音波を照射することも従来行われているが、フィル
ム面が上記のような帯電模様を形成していると、除塵も
綺麗に行えなかった。
【0009】本発明の目的は、剥離帯電したプラスチッ
クフィルム面のように、無数の小さい正負の帯電部分が
ランダムに混在して複雑な帯電模様を形成している場合
でも、効率良く除電できるとともに、綺麗にかつ容易に
除塵できる除電除塵方法と、このような除電除塵を経済
的に実施できる除電除塵装置を提供することにある。ま
た、この他の目的として、小さい除電ムラも綺麗に除く
こと、除電過ぎによる逆帯電を極力少なくできるように
することもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による除電方法及
び除電装置では、図1にその基本構成を示すように、走
行するフィルム等の処理対象物体1の走行方向及び直交
する方向に拡がる面を有するイオン吸引電極2と正負の
イオンを発生する正負イオン生成用除電電極3との間に
処理対象物体1を走行させ、イオン吸引電極2に、正負
が逆極性になる高電圧を交互に印加し、正負イオン生成
用除電電極3で発生した正負のイオンをイオン吸引電極
2で吸引して処理対象物体に強制的に照射するととも
に、処理対象物体にエアーシャワー除塵装置50からエ
アーを吹きつける。
【0011】正負イオン生成用除電電極3とイオン吸引
電極2に、互いに逆位相の交流高電圧HV1とHV2
(図2参照)をそれぞれ印加することで、正負イオン生
成用除電電極3で交互に生成される正負のイオンを、イ
オン吸引電極2で同等に吸引することができる。この場
合の等価回路を図3に示す。同図において7は除電電極
3のためのアース電極、Cは結合容量である。また、正
負イオン生成用除電電極3として、正イオンを発生する
正イオン発生電極3Aと負イオンを発生する負イオン発
生電極3Bを設け、これら電極に正負の直流高電圧DH
V1とDHV2をそれぞれ印加して正負のイオンを同時
に生成しても良い。この場合の等価回路を図4に示す。
【0012】除電効率を上げるため、処理対象物体1の
走行方向に並列させた複数の正負イオン生成用除電電極
3からの正負のイオンを、処理対象物体1に照射すると
良い。この場合、イオン吸引電極2は、全ての正負イオ
ン生成用除電電極3に対して共通とする。
【0013】処理対象物体1の走行方向に並列させた複
数の正負イオン生成用除電電極3へ印加する高電圧を、
処理対象物体1の進行方向に向かう順序で徐々に低くし
ても良い。
【0014】除電効果を一層向上させるため、正負イオ
ン生成用除電電極3による正負のイオン照射後に、直流
除電器4又は5で生成された正又は負のイオンを、正負
イオン生成用除電電極3よりも弱い除電条件で照射し、
更に、直流除電器4・5による正又は負のイオン照射後
に、交流除電器6により正負のイオンを、直流除電器4
・5よりも更に弱い除電条件で照射する方法を併用する
ことができる。
【0015】イオン吸引電極は、図1に示すように板状
としても、また図16に示すように処理対象物体1を案
内するローラで構成しても良い。
【0016】正負イオン生成用除電電極3とイオン吸引
電極2との間の距離を可変できるように、これらの双方
又はいずれか一方を、処理対象物体1に向かって進退可
能にすると良い。
【0017】エアーシャワー除塵装置50は、エアーを
噴射するエアー噴射部50aとエアーを吸引するエアー
吸引部50bとを有するものが良い。
【0018】
【作用】本発明によると、正負イオン生成用除電電極が
正負のイオンを交互に又は同時に発生しているとき、イ
オン吸引電極には正負の高電圧が交互に印加されるの
で、正負イオン生成用除電電極によって生成された正負
のイオンが、イオン吸引電極によって吸引される。つま
り、処理対象物体に、イオン吸引電極との間の結合容量
Cにより、又は結合容量が無いときは直接に、正負の電
位が交互に誘起されるので、正負イオン生成用除電電極
からの正負のイオンは処理対象物体面に向かって強制的
に吸引される。その結果、図18に示したように、無数
の小さい正負の帯電部分がランダムに混在して複雑な帯
電模様を形成し、処理対象物体面で微視的に中和状態に
なっていても、処理対象物体に上記のように電位が誘起
されるのに加えて、その正の帯電部分には負のイオン
が、負の帯電部分には正のイオンが確実に反応して、正
負それぞれの帯電部分を別々に強力に除電する。この場
合、イオン吸引電極は、処理対象物体の走行方向及び直
交する方向に拡がる面を有しているため、イオン吸引力
に場所的なムラが生じることがないとともに、正負のイ
オンを同等に吸引できるので、除電ムラは少ない。この
ように除電してから、エアーを噴射して除塵するので、
除塵も容易かつ綺麗に行える。
【0019】正負イオン生成用除電電極及びイオン吸引
電極に印加される電圧は極性が変化し、またこれら電極
に対して処理対象物体は移動するので、その帯電面を走
行方向に見ると、正イオンによる除電が強いところと、
負イオンによる除電が強いところとが交互になる。そこ
で、複数の正負イオン生成用除電電極を処理対象物体の
走行方向に並列させて、これらによる正負のイオンを、
場所を変えて処理対象物体に強制的に照射すると、除電
効率を上げることができるばかりでなく、正負の除電作
用を処理対象物体の走行方向に平均化して、このような
除電ムラを少なくすることができる。また、このような
巨視的に現れる除電ムラの解消は、複数の正負イオン生
成用除電電極による除電作用を処理対象物体の進行方向
に徐々に弱めることにより、また次の補助工程として、
直流除電器による弱い直流除電、更に交流除電器による
弱い交流除電を併用することにより、一層向上させるこ
とができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0021】図1に本発明の全体の基本的構成を示す。
同図において、処理対象物体であるプラスチックフィル
ム(以下、フィルムと記す)1が、ローラ8に案内され
て右方へ走行されるものとすると、その走行途中に除電
部Aと除塵部Bとが配置されており、プラスチックフィ
ルム1は除電部Aで除電されてから除塵部Bで除塵され
る。図5に除電部Aの一例を示す。除電部Aでは、複数
の正負イオン生成用除電電極3に対して共通のイオン吸
引電極2を対向させることにより、除電ゲート部9が構
成されている。そして、フィルム1は、これら除電電極
3とイオン吸引電極2の間で後述のように多段階に除電
されながら、除電ゲート部9を通過するようになってい
る。
【0022】複数の除電電極3は、フィルム1の走行方
向(長さ方向)に間隔をおいて並列に、しかもフィルム
1の片面(上面)より少し離れて設置されている。各除
電電極3は、フィルム1の幅員方向に延びてその幅員を
越える長さになっている。この各除電電極3としては、
種々の構造のものを使用できるが、多数の放電針を用い
たものが経済的であり、その代表として本出願人が現に
提供しているものを図6(底面図)及び図7に示す。こ
の除電電極は、放電針10の1本1本を、別々に容量結
合又は抵抗結合とするため、セラミック誘電体又はセラ
ミック抵抗体によるコア11に別々に植設し、このコア
11の多数個を長いプリント基板12の孔に1個ずつ嵌
合させた状態で、これらコア11とプリント基板12と
を樹脂ケーシング13内の絶縁モールド14中に埋設す
ることにより、多数の放電針10の一部を、絶縁モール
ド14の表面から樹脂ケーシング13の長さ方向(フィ
ルム1の幅員方向)に一定の間隔おいて配列突出させ、
その配列の両側にアース電極板7を平行に対設させたも
のである。そして、プリント基板12の導電パターンに
高電圧を印加すると、全放電針10のアース電極板7と
の間で一斉にコロナ放電が生じてイオンを生成するもの
で、独立した一つの除電器としても使用できるようにな
っている。各除電電極3の長さはフィルム1の幅員を越
える長さになっている。
【0023】図5の例では、このような除電電極3を複
数本用い、これらをフィルム1の走行方向に一定の間隔
をおいて平行に配置して、交流高電圧電源装置AC1か
ら交流高電圧を同時に印加する。除電電極3間の間隔は
フィルム1の走行スピードに応じて調整する。これら除
電電極3は、図1に示すように共通のホルダ15に保持
し、エアーシリンダ等の直線運動アクチュエータ16に
よりフィルム1に対して進退可能(位置調整)とするこ
とができる。
【0024】このような独立した除電電極を複数本用い
ることに代えて、図8及び図9(底面図)に示すような
マルチ交流除電器3Aを用いても良い。このマルチ交流
除電器3Aは、多数の放電針10を、板状の絶縁ホルダ
17に、フィルム1の幅員方向に一定の間隔をおいて配
列突設するとともに、その列をフィルム1の走行方向に
間隔をおいて平行に複数列設け、またアース電極棒7A
を、放電針10の各列の両側に平行に位置するように絶
縁ホルダ17に架設したものである。そして、絶縁ホル
ダ17から引き出されている高圧ケーブル18を介して
全放電針10に交流高電圧を一斉に印加するようになっ
ているとともに、全アース電極棒7Aを、絶縁ホルダ1
7に付設された導電板19及びアース用ケーブル20を
介してアースできるようになっている。
【0025】一方、イオン吸引電極2は、フィルム1の
走行方向及び幅員方向の両方向について、全ての除電電
極3に共通して対向する平面をもった1枚の板(導電性
金属板など)で構成され、上記交流高電圧電源装置AC
1から、後記のように除電電極3とは逆位相の交流高電
圧を印加される。このイオン吸引電極2も、碍子21を
介してエアーシリンダ等の直線運動アクチュエータ22
に支持することにより、フィルム1に対して進退可能
(位置調整)とすることができる。なお、図8及び図9
に示した交流型マルチ電極3Aを用いる場合には、イオ
ン吸引電極2は、放電針10の全列に対し共通して対向
する平面をもったものとする。
【0026】交流高電圧電源AC1は、商用交流電源か
らの100V又は200Vの交流電圧を昇圧するトラン
ス23を有し、その二次側の正負両極のタップのうちの
一方のタップを、上記のように配列されている全ての除
電電極3に接続し、他方のタップをイオン吸引電極2に
接続してある。従って、除電電極3とイオン吸引電極2
には逆位相の交流高電圧が同時に印加される。
【0027】よって、各除電電極3に正の高電圧が印加
されて正のイオンが生成されているときは、イオン吸引
電極2には、負の高電圧が印加されてフィルム1面に結
合容量Cにより負の電位が誘起され、また各除電電極3
に負の高電圧が印加されているときは、イオン吸引電極
2には正の高電圧が印加されてフィルム1面に正の電位
が誘起されるので、各除電電極3で交互に生成される正
負のイオンは、いずれも静電気的吸引作用によりフィル
ム1面に向かって強制的に吸引される。その結果、除電
ゲート部9に入る前は(図5におけるの位置)、図1
8に示したように無数の小さい正負の帯電部分がランダ
ムに混在して複雑な帯電模様を形成し、微視的に中和状
態になっていても、フィルム1に上記のように電位が誘
起されるのに加えて、その正の帯電部分には負のイオン
が、負の帯電部分には正のイオンが確実に反応するの
で、正負それぞれの帯電部分を別々に強力に除電でき
る。しかも、このような作用が、フィルム1の走行方向
に配列している複数の除電電極3により繰り返し行われ
る。この場合、イオン吸引電極2は、フィルム1の走行
方向及び幅員方向に拡がる面を有しているため、イオン
吸引力に場所的なムラが生じることがないとともに、正
負のイオンを同等に吸引できるので、微視的に見ても除
電ムラは少ない。
【0028】図19は、除電ゲート9を通過した直後
(図5におけるの位置)のフィルム1面に、図18の
場合と同様にトナー粉を付着させた状態を示し、その一
側縁の領域Cは除電処理を受けないようにマスクしてお
いた無除電領域であり、矢印の方向がフィルム1の進行
方向である。この図から分かるように、除電ゲート部9
において除電したところでは、無除電領域Cにあるよう
な複雑な帯電模様が消え、その代わりに、フィルム1の
幅員方向に延びる薄い白黒の横縞が、フィルム1の走行
方向に交互に波状に現れている。これは、除電電極3及
びイオン吸引電極2に印加される電圧の極性が正負交互
になることに加えて、これらの電極に対してフィルム1
が移動するため、その帯電面を走行方向に見ると、正イ
オンによる除電が強いところと、負イオンによる除電が
強いところとが交互になるからである。このような巨視
的に現れる除電ムラは、複数の除電電極3をフィルム1
の走行方向に並列させて、これらによる正負のイオン
を、場所を変えてフィルム1面に強制的に照射すること
で、平均化して極力少なくすることができる。
【0029】更に、複数の除電電極3に印加する電圧を
一律としないで、図10に示すように例えば交流高電圧
電源AC1のトランス23の二次側に複数のタップを設
けて、複数の除電電極3への印加電圧をフィルム1の進
行方向に向かう順序で段階的に小さくすれば、巨視的な
除電ムラの解消を一層効果的に行える。
【0030】除電ゲート部9による上記のような除電後
に補助的な除電を行うため、図5に示すように、除電ゲ
ート部9よりもフィルム1の進行方向側には、負イオン
生成用直流除電器4、その更に進行方向側には正イオン
生成用直流除電器5、更に進行方向側には交流除電器6
が配置されている。そして、負イオン生成用直流除電器
4には、直流高電圧電源装置DC1により負の直流高電
圧が印加され、正イオン生成用直流除電器5には、同直
流高電圧電源装置DC1により正の直流高電圧が印加さ
れ、交流除電器6には上記交流高電圧電源装置AC1に
より交流高電圧が印加される。この交流除電器6として
は、図6及び図7に示したものと同じようなものを使用
することができる。直流除電器4・5としては多数の放
電針を用いた公知のもので良く、特別なものを使用する
必要はない。
【0031】これら直流除電器4・5及び交流除電器6
は、除電ゲート部9の除電電極3よりもフィルム1に対
する除電力を弱くするため、フィルム1に対する距離を
除電電極3よりも総じて大きくし、しかも相互において
除電力を徐々に弱くするため、フィルム1に対する距離
を段階的に大きくしている。
【0032】直流高電圧電源装置DC1は、商用周波数
電源からの100V又は200Vの交流電圧を、トラン
ス24やダイオード25等からなるAC/DC変換部2
6で電圧降下させた直流電圧に変換した後、定電圧IC
回路27に供給し、この定電圧IC回路27の出力端か
ら、可変抵抗28で任意に調整した直流電圧を出力す
る。そして、この調整された直流電圧をコンデンサ29
・30により更に平滑化してから、高周波発振回路31
へ印加する。
【0033】高周波発振回路31は、高周波トランス3
2の一次側に接続され、直流電圧印加により起動用トラ
ンジスタ33がオンになると、自励発振により高周波発
振する。これが発振すると、高周波トランス31の二次
側に交流の高電圧が得られるとともに、発光ダイオード
34が点灯する。
【0034】高周波トランス32の二次側には、正側の
倍電圧整流回路35と負側の倍電圧整流回路36とが並
列接続されている。これら倍電圧整流回路35・36
は、ダイオードとコンデンサとを直列に積み重ねるよう
に接続することにより、積み重ねた段数だけトランス3
2の二次電圧の倍数の直流高電圧が得られる。負側の倍
電圧整流回路36の出力端は、高圧ケーブルを介して負
イオン生成用直流除電器4に接続されてこれに負の直流
高電圧を印加し、正側の倍電圧整流回路35は、同様に
高圧ケーブルを介して正イオン生成用直流除電器5に接
続されてこれに正の直流高電圧を印加する。
【0035】なお、定電圧IC回路27、可変抵抗2
8、高周波発振回路31、高周波トランス32及び発光
ダイオード34を、倍電圧整流回路35・36のそれぞ
れについて用意しても良い。
【0036】また、交流高電圧電源AC1において、図
5の例では、トランス23の一つの二次巻線の2つのタ
ップから逆位相の電圧を取り出しているが、2つの二次
巻線を設けて、それらから互いに逆位相の電圧を別々に
取り出すようにしても良い。更に、トランス23の二次
側と除電電極3との間、同様にトランス23の二次側と
イオン吸引電極2との間は、抵抗結合又は容量結合のい
ずれの接続形式でも良い。
【0037】上記のように除電ゲート部9で除電された
フィルム1は、次に負イオン生成用直流除電器4からの
負イオンを照射されることにより、図19に示したよう
に正負が交互に波状になっている帯電部分のうちの主に
正の帯電部分を除電される。図20は、これによる除電
処理を受けた後(図5においての位置)のフィルム1
面に、上記と同様にトナー粉を付着させた状態を示す。
この図では、図19に現れていた波状の帯電部分が無く
なり、直流除電器4の各放電針に対応する部分の周りに
U字をなした薄い帯電部分が残り、これがフィルム1の
幅員方向に連続して淡い連続模様を形成している。除電
処理を受けないようにマスクした無除電領域Cには、依
然として複雑な帯電模様が残っている。
【0038】次に、フィルム1は、正イオン生成用直流
除電器5からの正イオンによる除電処理を受ける。図2
1は、これによる除電を受けた後(図5においての位
置)のフィルム1面にトナー粉を付着させた状態を示
す。この図では、フィルム1面に薄い白黒の濃淡が僅か
に残っているだけである。無除電領域Cには、依然とし
て複雑な帯電模様が残っている。
【0039】最後に、フィルム1は、交流除電器6から
の正負のイオンにより弱い正負の除電処理を受ける。図
22は、これによる除電を受けた後(図5においての
位置)のフィルム1面にトナー粉を付着させた状態を示
す。この図では、白黒の淡い濃淡も綺麗に無くなってい
る。無除電領域Cには最後まで複雑な帯電模様が残って
いる。
【0040】上記のようにして除電部Aで除電されたフ
ィルム1は、ローラ8の上側の除塵部Bで次のようにエ
アー噴射により除塵される。図11に除塵部Bの一例を
示す。同図において、ローラ8の上側に、エアー噴射部
50aと2つのエアー吸引部50bとをケーシング51
内に仕切り形成したエアーシャワー除塵装置50が設置
されている。そのエアー噴射部50aには、ブロア52
からのエアーが送気側フィルタ53及び送気側ダンパ5
4を介して送気され、またブロア52における吸気作用
によって、エアー吸引部50b内に吸気されたエアーが
吸気側ダンパ55及び吸気側ダンパ54を介してブロア
52へ還流するようになっている。エアー噴射部50a
には、ローラ8の表面上を走行するフィルム1に向かっ
てエアーを斜めに噴射するノズル57が設けられ、2つ
のエアー吸引部50bのうちのエアー噴射部50a側の
エアー吸引部には小さい吸気口58、他方のエアー吸引
部には大きい吸気口59が設けられている。
【0041】従って、ノズル57から噴射されたエアー
は、ローラ8上でフィルム1に当たって反射してから2
つのエアー吸引部50bに吸引されるので、フィルム1
に付着していた塵埃等は強制的に除去されて回収され
る。この場合、フィルム1は、除電部Aで帯電模様が無
くなるまで綺麗に除電された直後であるので、除塵も綺
麗に行われる。なお、除電と除塵とを同じ場所で同時に
行うようにしてもよい。図11において、Cはローラ8
より剥離後のフィルム1を除電する補助除電部である。
この補助除電部Cも上述した除電部Aの全部又は一部と
同じ構成にすることができる。
【0042】次に、上述した以外の除電部の変形例につ
いて簡単に説明する。図12は、除電ゲート部9の各除
電電極3として、正負イオン同時生成型の直流除電器を
用い、それぞれに直流高電圧電源装置DC1から正の直
流高電圧と負の直流高電圧を同時に印加するようにした
ものである。この場合、各直流除電器は、フィルム1の
幅員方向に1列に配列している多数の放電針に対して、
正負の直流高電圧を配列方向に正負交互の関係になるよ
うに印加する。すなわち、正の放電針と負の放電針とが
交互に1列に並ぶようにする。又は、正の放電針の列と
負の放電針の列に分け、これら2列に正負の直流高電圧
を別々に印加する。
【0043】図13は、除電ゲート部9と交流除電器6
との間に配置した2つの直流除電器4・5も上記のよう
な正負イオン同時生成型としたもの、図14は除電ゲー
ト部9の除電電極3は交流型として、2つの直流除電器
4・5を正負イオン同時生成型としたものである。図1
3及び図14の場合、2つの直流除電器4・5の一方は
省略することができる。
【0044】図15及び図16は、除電ゲート9の複数
の除電電極3に代わる正負イオン同時生成型のマルチ直
流除電器3Bを示す。このマルチ直流除電器3Bは、多
数の放電針37を、板状の絶縁ホルダ38に、フィルム
1の幅員方向に一定の間隔をおいて配列突設するととも
に、その列をフィルム1の走行方向に間隔をおいて平行
に複数列設けたものである。そして、図16に示すよう
に、各列において正の放電針と負の放電針とが交互の配
列になるようにする。又は、正の放電針の列と負の放電
針の列に分け、正の列と負の列がフィルム1の走行方向
に交互になるようにする。なお、39・40は正負の直
流高電圧をそれぞれ供給する高圧ケーブルである。
【0045】図17は、イオン吸引電極2をフィルム1
を案内するローラで構成し、複数の除電電極3をこのロ
ーラの円弧に沿って配置したものである。この場合、イ
オン吸引電極2がフィルム1に接触して正負の電圧がフ
ィルム1に直接加わるため、図3及び図4の等価回路に
おける結合容量Cは省略される。従って、上述した例の
ようにイオン吸引電極3をフィルム1から離した場合に
比べて、除電効率は高い。また、装置も小型化できる。
なお、同じイオン吸引電極2に対して、交流除電する除
電電極と直流除電する除電電極とを対向配置しても良
い。
【0046】
【発明の効果】本発明による効果を以下に挙げる。
【0047】(請求項1、2、3、4及び9、10、1
1による効果)正負イオン生成用除電電極から正負のイ
オンを交互に又は同時に発生させながら、この除電電極
と処理対象物体を挟んで対向するイオン吸引電極に正負
の高電圧を交互に印加させて、処理対象物体に正負の電
位を交互に誘起させるので、正負のイオンを処理対象物
体面に向かって強制的に吸引することができる。その結
果、無数の小さい正負の帯電部分がランダムに混在して
複雑な帯電模様を形成し、微視的に中和状態になってい
ても、正負それぞれの帯電部分を別々に強力に除電する
ことができる。この場合、イオン吸引電極は、処理対象
物体の走行方向及び直交する方向に拡がる面を有してい
るため、イオン吸引力に場所的なムラが生じることがな
いとともに、正負のイオンを同等に吸引できるので、正
負の帯電部分とも平均に除電できる。この帯電模様が無
くなるまで除電してから、エアー噴射により除塵するの
で、除塵も容易にかつ綺麗に行える。
【0048】(請求項5及び12による効果)正負イオ
ン生成用除電電極及びイオン吸引電極に印加される電圧
は極性が変化し、またこれら電極に対して処理対象物体
は移動するので、その帯電面を走行方向に見ると、正イ
オンによる除電が強いところと、負イオンによる除電が
強いところとが交互になるが、複数の正負イオン生成用
除電電極を処理対象物体の走行方向に並列させて、これ
らによる正負のイオンを、場所を変えて処理対象物体に
強制的に照射するので、除電効率を上げることができる
ばかりでなく、正負の除電作用を処理対象物体の走行方
向に平均化して全体として除電ムラを一層少なくするこ
とができる。
【0049】(請求項6、7、8及び16、17による
効果)正負イオン生成用除電電極とイオン吸引電極によ
る上記のような除電後に、直流除電器又は交流除電器に
より更に補助的に除電するので、正負イオン生成用除電
電極とイオン吸引電極とによる除電後に残った巨視的な
除電ムラを除くことができる。
【0050】(請求項13)イオン吸引電極を板状とし
たので、それを安価に提供できるとともに、複数の正負
イオン生成用除電電極に対して簡単に対向配置できる。
【0051】(請求項14)イオン吸引電極を、処理対
象物体の走行を案内するローラで構成したので、処理対
象物体に正負の電圧を直接加えることができるため、除
電効率を向上させることができるとともに、装置も小型
化できる。
【0052】(請求項15)正負イオン生成用除電電極
とイオン吸引電極との距離を可変できるので、これらに
よる除電条件を調整できるとともに、これら電極間に処
理対象物体を最初に通してセットする場合、その作業が
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な基本構成図である。
【図2】図1中の正負イオン生成用除電電極とイオン吸
引電極に印加される交流電圧の位相関係を示す波形図で
ある。
【図3】正負イオン生成用除電電極に交流電圧を印加す
る場合の等価回路である。
【図4】正負イオン生成用除電電極の正イオン発生電極
と負イオン発生電極にそれぞれ正負の高電圧を印加する
場合の等価回路である。
【図5】除電部の一実施例を示す電気結線図である。
【図6】正負イオン生成用除電電極の一具体例を示す底
面図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】正負イオン生成用除電電極をマルチ交流電極構
造にした例の一部断面図である。
【図9】同上の一部を省略した底面図である。
【図10】除電部の第1の変形例を示す電気結線図であ
る。
【図11】除塵部の一例を示し概要構成図である。
【図12】除電部の第2の変形例を示す電気結線図であ
る。
【図13】除電部の第3の変形例を示す電気結線図であ
る。
【図14】除電部の第4の変形例を示す電気結線図であ
る。
【図15】正負イオン生成用除電電極をマルチ直流電極
構造にした例の正面である。
【図16】同上の一部を省略した底面図である。
【図17】除電部の第5の変形例を示す電気結線図であ
る。
【図18】本発明による除電装置で除電する前のプラス
チックフィルム表面の帯電状態を示す図である。
【図19】上記正負イオン生成用除電電極とイオン吸引
電極による除電処理を受けた直後のプラスチックフィル
ム表面の帯電状態を示す図である。
【図20】図19の除電処理後、負イオンを発生する直
流除電器で更に除電処理した後のプラスチックフィルム
表面の帯電状態を示す図である。
【図21】図20の除電処理後、正イオンを発生する直
流除電器で更に除電処理した後のプラスチックフィルム
表面の帯電状態を示す図である。
【図22】図21の除電処理後、交流除電器で更に除電
処理した後のプラスチックフィルム表面の帯電状態を示
す図である。
【符号の説明】
A 除電部 B 除塵部 1 プラスチックフィルム(処理対象物体) 2 イオン吸引電極 3 正負イオン生成用除電電極 3a 正イオン発生電極 3b 負イオン発生電極 4・5 直流除電器 6 交流除電器 50 エアーシャワー除塵装置 50a エアー噴射部 50b エアー吸引部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する処理対象物体の走行方向及び直交
    する方向に拡がる面を有するイオン吸引電極と正負のイ
    オンを発生する正負イオン生成用除電電極との間に処理
    対象物体を走行させ、イオン吸引電極に、正負が逆極性
    になる高電圧を交互に印加し、正負イオン生成用除電電
    極で発生した正負のイオンをイオン吸引電極で吸引して
    処理対象物体に強制的に照射するとともに、処理対象物
    体にエアーを吹きつけることを特徴とする除電除塵方
    法。
  2. 【請求項2】正負イオン生成用除電電極に正負の高電圧
    を交互に印加して正負のイオンを交互に生成すると同時
    に、イオン吸引電極に、正負イオン生成用除電電極へ印
    加される高電圧と同期してそれと正負が逆極性になる高
    電圧を交互に印加することを特徴とする請求項1に記載
    の除電除塵方法。
  3. 【請求項3】正負イオン生成用除電電極とイオン吸引電
    極に、互いに逆位相の交流高電圧を同時に印加すること
    を特徴とする請求項2に記載の除電除塵方法。
  4. 【請求項4】正負イオン生成用除電電極の正イオン発生
    電極に正の高電圧を印加して正イオンを発生すると同時
    に、負イオン発生電極に負の高電圧を印加して負イオン
    を発生させながら、イオン吸引電極に、正負が逆極性に
    なる高電圧を交互に印加することを特徴とする請求項1
    に記載の除電除塵方法。
  5. 【請求項5】処理対象物体の走行方向に並列させた複数
    の正負イオン生成用除電電極からの正負のイオンを、共
    通のイオン吸引電極で吸引することを特徴とする請求項
    1、2、3又は4に記載の除電除塵方法。
  6. 【請求項6】処理対象物体の走行方向に並列させた複数
    の正負イオン生成用除電電極へ印加する高電圧を、処理
    対象物体の進行方向に向かう順序で徐々に低くすること
    を特徴とする請求項5に記載の除電除塵方法。
  7. 【請求項7】正負イオン生成用除電電極により正負のイ
    オンを照射された処理対象物体に、直流除電器で生成さ
    れた正又は負のイオンを、正負イオン生成用除電電極よ
    りも弱い除電条件で照射することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6に記載の除電除塵方法。
  8. 【請求項8】直流除電器により正又は負のイオンを照射
    された処理対象物体に、更に交流除電器により正負のイ
    オンを、直流除電器よりも更に弱い除電条件で照射する
    ことを特徴とする請求項7に記載の除電除塵方法。
  9. 【請求項9】走行する処理対象物体の走行方向及び直交
    する方向に拡がる面を有するイオン吸引電極と、処理対
    象物体を通過させる間隔をおいてこのイオン吸引電極と
    対向する正負イオン生成用除電電極と、正負イオン生成
    用除電電極に正負の高電圧を交互に印加して正負のイオ
    ンを交互に生成すると同時に、イオン吸引電極に、正負
    イオン生成用除電電極へ印加される高電圧と同期してそ
    れと正負が逆極性になる高電圧を交互に印加する電源装
    置と、処理対象物体にエアーを噴射するエアー噴射部及
    びエアーを吸引するエアー吸引部を有するエアーシャワ
    ー除塵装置とを備えたことを特徴とする除電除塵装置。
  10. 【請求項10】電源装置として、正負イオン生成用除電
    電極とイオン吸引電極とに逆位相の交流電圧を同時に印
    加する交流高電圧電源装置を用いることを特徴とする請
    求項9に記載の除電除塵装置。
  11. 【請求項11】正負イオン生成用除電電極として、正イ
    オンを発生する正イオン発生電極と負イオンを発生する
    負イオン発生電極を設け、これら正イオン発生電極及び
    負イオン発生電極に正負の直流高電圧をそれぞれ印加す
    る直流高電圧電源と、イオン吸引電極に、交流高電圧を
    印加する交流高電圧電源とを備えたことを特徴とする請
    求項9に記載の除電除塵装置。
  12. 【請求項12】複数の正負イオン生成用除電電極を、処
    理対象物体の走行方向に並列させて共通のイオン吸引電
    極と対向させたことを特徴とする請求項9、10又は1
    1に記載の除電除塵装置。
  13. 【請求項13】イオン吸引電極を板状にしたことを特徴
    とする請求項12に記載の除電除塵装置。
  14. 【請求項14】イオン吸引電極を、処理対象物体の走行
    を案内するローラで構成したことを特徴とする請求項1
    2に記載の除電除塵装置。
  15. 【請求項15】正負イオン生成用除電電極とイオン吸引
    電極との距離を可変する機構を備えたことを特徴とする
    請求項9、10、11、12、13又は14に記載の除
    電除塵装置。
  16. 【請求項16】正負イオン生成用除電電極とイオン吸引
    電極とによる除電ゲート部よりも処理対象物体の進行方
    向側に、正又は負のイオンを生成する補助の直流除電器
    を配置したことを特徴とする請求項9、10、11、1
    2、13、14又は15に記載の除電除塵装置。
  17. 【請求項17】直流除電器よりも更に処理対象物体の進
    行方向側に、正負のイオンを発生する補助の交流除電器
    を配置したことを特徴とする請求項16に記載の除電除
    塵装置。
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