JPH081684U - 田植機における無段変速装置 - Google Patents

田植機における無段変速装置

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JPH081684U
JPH081684U JP006840U JP684096U JPH081684U JP H081684 U JPH081684 U JP H081684U JP 006840 U JP006840 U JP 006840U JP 684096 U JP684096 U JP 684096U JP H081684 U JPH081684 U JP H081684U
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pulley
variable
cam
pulleys
driven side
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JP006840U
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和憲 大釜
佳成 山下
二教 山本
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カム体作動による無段変速とプーリ部、主ク
ラッチのメリットを組合わせて理想的な一体化構成をう
る。 【構成】 可変プーリ25,27による変速のための作
動カム体を駆動側と被駆動側の可変プーリにそれぞれ設
け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動カム体58,
59のカム部材43,44を同時に逆方向に操作するよ
う構成し、被駆動側の可変プーリ27に一体的に主クラ
ッチ28を設け、ミッション側に配設するとともに、無
段変速装置を、互いに平行に固定された一対の回転軸2
4,29と、固定割プーリ、及び、可動割プーリからな
る一対の可変プーリと、ベルト溝間に巻き掛けられた伝
動ベルト40と、連動させて、両回転軸間の変速比を可
変とする変速切換機構とを備えるよう構成した田植機に
おいて、作動カム体58,59は両カム部材43,44
の相対回動により可動割プーリを軸方向に移動させるよ
うに構成し、カム同士が回転軸回りに連係して回動する
ように、連結操作する連結リンク46,47を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案は田植機における無段変速装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
作動カム体によって駆動側の割プーリを作動させることにより、駆動側と被駆 動側の割プーリのベルト有効径を互いに変更して変速を行うと共に、被駆動側の 割プーリ部に主クラッチを直付けする構造の無段変速において、被駆動側の割プ ーリ部には主クラッチとプーリを挟んで割プーリのベルト有効径を互いに変更す るための追従バネが、実公昭59−28909 号公報にみられるように配置されるもの であった。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】
従来の以上のようなものでは作動カム体が駆動側にしかなく、割プーリのベル ト有効径を互いに変更するための追従バネだけではトルクが大きくなる方向への 割プーリのベルト有効径の変更は行ないにくく、したがって、変速の操作がスム ースではなく、また、割プーリへのベルトの掛りが不十分となり、ベルトのたる みによるスリップや、張力の異常上昇による伸び・切断の状況が発生し、主クラ ッチを介してのミッションへの伝動が十分なものとならず、トルク的にも非常に 不安定なものとなっていた。 また、割プーリによる変速のための割プーリ操作用の作動カム体を駆動側と被 駆動側の割プーリにそれぞれ設け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動カム体 を同時に逆方向に操作るよう構成したものにおいては、該駆動側と被駆動側のそ れぞれ作動カム体による無段変速系と主クラッチ系を一体化構成したものはなく 、コンパクトな構造で変速装置とクラッチ操作が行え、変速クラッチ操作がスム ースで無駄なく行うことが容易ではなかった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】 したがって、本案の技術的課題は、カム体作動による無段変速とプーリ部、主 クラッチのメリットを組合わせて理想的な無段変速系と主クラッチ系の一体化構 成をうることを目的とするもので、この技術的課題を解決する本案の技術的手段 は、可変プーリと伝動ベルトからなる無段変速装置を、田植機の走行および植付 の駆動装置として駆動側と被駆動側間に張設して構成するとともに、可変プーリ による変速のための可変プーリ操作用の作動カム体を駆動側と被駆動側の可変プ ーリにそれぞれ設け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動カム体のカム部材を 同時に逆方向に操作するよう構成し、被駆動側の可変プーリに一体的に主クラッ チを設け、該主クラッチを被駆動側の可変プーリをはさんでミッション側に配設 するとともに、可変プーリによる変速のための被駆動側の可変プーリ側の作動カ ム体とその操作部材を被駆動側の可変プーリの主クラッチと反対側に設けるとと もに、無段変速装置を、互いに平行に固定された一対の回転軸と、各回転軸に設 けられた固定割プーリ、及び、各回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動可能にボ ス部にて支持され、固定割プーリとの間に断面V字状のベルト溝を形成する可動 割プーリからなる一対の可変プーリと、該可変プーリのベルト溝間に巻き掛けら れた伝動ベルトと、各可変プーリの可動割プーリを固定割プーリに対し接近離間 させて可変プーリのプーリ径を変化させる一対の作動カム体と、両可変プーリの プーリ径が互いに逆方向に変化するように両作動カム体を連動させて、両回転軸 間の変速比を可変とする変速切換機構とを備えるよう構成した田植機における無 段変速装置において、作動カム体は可変プーリの可動割プーリと一体に回動する ボス部上にベアリングを介し支持された可動割プーリ側カムと、該カムに接触す る前記カム部材とを有し、両カム部材の相対回動により可動割プーリを軸方向に 移動させるように構成し、変速切換機構は、可変プーリの作動カム体の可動割プ ーリ側カムを、両作動カム体の可動割プーリ側カム同士が回転軸回りに連係して 回動するように、回転軸と直交する平面と略平行にカム部材から延設された操作 部材により、両カム部材を連結操作する連結リンクを設けた田植機における無段 変速装置にある。
【0005】
【実施例】 以下、図面に示す実施例について説明する。 先ず、乗用型田植機全体から説明すると、(1)は乗用車体であり、この乗用車 体(1)の後部にリフト機構(2)を介して植付部(3)が連結される。 車体フレーム(4)の上にエンジン(5)が搭載されると共に、その下方に前輪 (6)がある。(7)はミッションケースで、この左右両側から伝動ケース(8 )があり、伝動ケース(8)の後端には後輪(9)がある。(10)は運転席であ り、(11)は足踏台、(12)はステアリングホイールである。 リフト機構(2)はリンクフレームのトップリンク(13)とロワーリンク(14) が取付けられており、油圧シリンダーの伸縮によりリンク(13)(14)を揺動さ せて植付部(3)を昇降するようになっている。植付部(3)は苗載台(15)、 フロート(16)、伝動ケース(17)とからなっている。又、(18)はロータリケ ースであり、(19)は植付アームを示す。 以上のような伝動装置を第3図をもとにして説明すると、エンジン(5)からプ ーリ(20)とベルト(21)を介してプーリ(22)が駆動され、油圧ポンプ(23) が駆動される。この油圧ポンプ(23)は植付部の昇降部等に作動油を送るもので ある。
【0006】 プーリ(22)の回転軸(24)には、可変プーリ(25)が設けられており、これ から伝動ベルト(40)を介して可変プーリ(27)が駆動される。可変プーリ(27 )は又、主クラッチ(28)を介してミッションケース(7)内の歯車機構で回転 軸(29)、軸(30)を駆動するもので、軸(30)は植付駆動軸である。 又、ミッションケース(7)内の歯車機構で駆動される歯車(31)は、プロペラ 軸(32)を駆動し、デフケース内の差動歯車機構(33)(34)を介して前輪(6 )と後輪(9)が駆動される。(35)は後輪駆動用の伝動ケース(8)内の歯車 機構を示す。なお、(36)(37)は前後車軸である。 本案は以上のような田植機の無段変速装置において、被駆動側割プーリである可 変プーリ(27)に一体的に主クラッチ(28)を設けたものである。 第1図において、可変プーリ(25)の一方の固定割プーリ(25a )に苗継ぎクラ ッチ(38)が設けられており、第2図に示す苗継ぎクラッチレバー(67)の操作 により固定割プーリ(25a )を強制的に離間方向へ操作し、回転軸(24)上のベ アリング(39)位置に伝動ベルト(40)を落とし、駆動を断とするものである。 固定割プーリ(25a )はスプリング(41)で軸方向に附勢されており、他方の可 動割プーリ(25b )は可動のカム部材(43)に係合するカムを有するベアリング ケース(42)に支持されており、カム部材(43)の回動によりベアリングケース (42)と共に可動割プーリ(25b )は移動する。 一方、被駆動軸である回転軸(29)には又、可動のカム部材(44)があり、前記 カム部材(43)と共に、主クラッチペダル(苗継ぎクラッチとは独立した操作具 )と連動する操作杆(45)の連結リンク(46)(47)で操作される。 操作杆(45)は又、植付部昇降レバーと連動する。したがって、昇降レバー操作 により植付作業時に変速操作をすることができる。 カム部材(44)に係合するカムを有するベアリングケース(48)には可変プーリ (27)の一方の可動割プーリ(27b )を附勢するスプリング(50)の受金具(51 )を支持している。回転軸(29)の外嵌パイプ(52)にはキー(53)があり、こ れで可動割プーリ(27b )は外嵌パイプ(52)と一体に回動する。外嵌パイプ( 52)は受金具(51)を支持している。又、可変プーリ(27)の他方の固定割プー リ(27a )にはケースカバー(54)があり、この中に主クラッチ(28)があって 、ミッションケースへの動力の伝達を行っている。したがって、苗継ぎクラッチ レバーのような手動操作具により固定割プーリ(25a )を強制的に離間方向へ操 作し、軸(24)上のベアリング(39)位置にベルト(40)を落とし、駆動を断と することができるが、一方主クラッチペダルの足踏操作により操作杆(45)を介 してカム部材(43)(44)を操作し、ミッションケースへの動力を断つと共に、 低速側にカムを移行せしめることができ、発進が常に低速側から行うことができ る。 可変プーリ(25,27 )による変速のための可変プーリ操作用の作動カム体(58 ,59 )を駆動側と被駆動側の可変プーリ(25,27 )にそれぞれ設け、該駆動側と 被駆動側のそれぞれの作動カム体(58,59 )のカム部材(43,44 )を同時に逆方 向に操作する。
【0007】 さらに、各可変プーリ(25,27 )の可動割プーリ(25b,27b )を固定割プーリ (25a,27a )に対し接離させて可変プーリ(25,27 )のプーリ径を変化させる一 対の作動カム体(58,59 )と、上記両可変プーリ(25,27 )のプーリ径が互いに 逆方向に変化するように前記両作動カム体(58,59 )を連動させて、両回転軸( 24,29 )間の変速比を可変とする変速切換機構(64)とを設ける。可動割プーリ (25b,27b )は、それ自体と一体に回動するボス部(62,63 )を有している。ま た、前記外嵌パイプ(52)をボスの一部として有するボス部(63)は、前記外嵌 パイプ(52)とともに可動割プーリ(27b )と一体に回動する。 作動カム体(58,59 )は、可変プーリ(25,27 )の可動割プーリ(25b,27b )と 一体に回動するボス部(62,63 )上にベアリング(65,66 )を介して支持された 可動割プーリ側カム(42,48 )と、該カムに接触する前記カム部材(43,44 )と を有し、両カム部材(43,44 )の相対回動により可動割プーリ(25b,27b )を軸 方向に移動させるように構成し、上記変速切換機構(64)は、可変プーリの作動 カム体の可変割プーリ側カムとを両作動カム体の可動割プーリ側カム同士が回転 軸回りに連係して回動するように、回転軸(24,29 )と直交する平面と略平行に カム部材(43,44 )から延設された操作部材(60,61 )により、両カム部材(43 ,44 )を連結操作する連結リンク(46,47 )を設ける。 しかして、駆動カム(43)(44)と従動カム(42)(48)により正確でトルク 伝動のよい無段変速動力を、従動カム(48)と同軸上の主クラッチ(28)によっ て伝達することができる。
【0008】 また、プーリ(27)の一方のプーリ(27a )と一体的にケースカバー(54)が あり、これに主クラッチ(28)が収められているのでミッションからベルト(40 )までの距離が短くて済む。 したがって、プーリの軸(29)の曲がりを防止することができ、駆動系が軽量 かつコンパクトな変速装置となる。更に、軸の曲がりを防止できることからベル トのプーリからの脱落を防止できる。 更に、主クラッチ(28)とカム体(48)(44)を配置するに当たって主クラッチ (28)をミッション側とし、プーリ(27)をはさんで反対側にカム体(44)(48 )とその操作部材(47)を設けたことにより、コンパクトな構造で変速操作とク ラッチ操作が行える。 なお、クラッチ軸(55)は回転(29)の外嵌パイプ(52)に対してベアリング (56)で支持され、接手(57)を介してミッション入力軸(29a )に連結されて いる。
【0009】 本案は、可変プーリと伝動ベルトからなる無段変速装置を、田植機の走行およ び植付の駆動装置として駆動側と被駆動側間に張設して構成するとともに、可変 プーリによる変速のための可変プーリ操作用の作動カム体を駆動側と被駆動側の 可変プーリにそれぞれ設け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動カム体のカム 部材を同時に逆方向に操作するよう構成し、被駆動側の可変プーリに一体的に主 クラッチを設け、該主クラッチを被駆動側の可変プーリをはさんでミッション側 に配設するとともに、可変プーリによる変速のための被駆動側の可変プーリ側の 作動カム体とその操作部材を被駆動側の可変プーリの主クラッチと反対側に設け るとともに、無段変速装置を、互いに平行に固定された一対の回転軸と、各回転 軸に設けられた固定割プーリ、及び、各回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動可 能にボス部にて支持され、固定割プーリとの間に断面V字状のベルト溝を形成す る可動割プーリからなる一対の可変プーリと、該可変プーリのベルト溝間に巻き 掛けられた伝動ベルトと、各可変プーリの可動割プーリを固定割プーリに対し接 近離間させて可変プーリのプーリ径を変化させる一対の作動カム体と、両可変プ ーリのプーリ径が互いに逆方向に変化するように両作動カム体を連動させて、両 回転軸間の変速比を可変とする変速切換機構とを備えるよう構成した田植機にお ける無段変速装置において、作動カム体は可変プーリの可動割プーリと一体に回 動するボス部上にベアリングを介して支持された可動割プーリ側カムと、該カム に接触する前記カム部材とを有し、両カム部材の相対回動により可動割プーリを 軸方向に移動させるように構成し、変速切換機構は、可変プーリの作動カム体の 可動割プーリ側カムを、両作動カム体の可動割プーリ側カム同士が回転軸回りに 連係して回動するように、回転軸と直交する平面と略平行にカム部材から延設さ れた操作部材により、両カム部材を連結操作する連結リンクを設けたものである 。
【0010】
【考案の効果】
このように本考案は、可変プーリと伝動ベルトからなる無段変速装置を、田植 機の走行および植付の駆動装置として駆動側と被駆動側間に張設して構成すると ともに、可変プーリによる変速のための可変プーリ操作用の作動カム体を駆動側 と被駆動側の可変プーリにそれぞれ設け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動 カム体のカム部材を同時に逆方向に操作するよう構成し、被駆動側の可変プーリ に一体的に主クラッチを設け、該主クラッチを被駆動側の可変プーリをはさんで ミッション側に配設するとともに、可変プーリによる変速のための被駆動側の可 変プーリ側の作動カム体とその操作部材を被駆動側の可変プーリの主クラッチと 反対側に設けるとともに、無段変速装置を、互いに平行に固定された一対の回転 軸と、各回転軸に設けられた固定割プーリ、及び、各回転軸に回転一体にかつ軸 方向に移動可能にボス部にて支持され、固定割プーリとの間に断面V字状のベル ト溝を形成する可動割プーリからなる一対の可変プーリと、該可変プーリのベル ト溝間に巻き掛けられた伝動ベルトと、各可変プーリの可動割プーリを固定割プ ーリに対し接近離間させて可変プーリのプーリ径を変化させる一対の作動カム体 と、両可変プーリのプーリ径が互いに逆方向に変化するように両作動カム体を連 動させて、両回転軸間の変速比を可変とする変速切換機構とを備えるよう構成し た田植機における無段変速装置において、作動カム体は可変プーリの可動割プー リと一体に回動するボス部上にベアリングを介して支持された可動割プーリ側カ ムと、該カムに接触する前記カム部材とを有し、両カム部材の相対回動により可 動割プーリを軸方向に移動させるように構成し、変速切換機構は、可変プーリの 作動カム体の可動割プーリ側カムを、両作動カム体の可動割プーリ側カム同士が 回転軸回りに連係して回動するように、回転軸と直交する平面と略平行にカム部 材から延設された操作部材により、両カム部材を連結操作する連結リンクを設け るよう構成したから、作動カム体が駆動側にしかなく、割プーリのベルト有効径 を互いに変更するための追従バネだけではトルクが大きくなる方向への割プーリ のベルト有効径の変更は行ないにくいものに比べて、変速の操作がスムースで、 また、割プーリへのベルトの掛りが十分となり、ベルトのたるみによるスリップ や張力の異常上昇による伸び・切断の状況が発生せず、主クラッチを介してのミ ッションへの伝動が十分なものとなり、トルク的にも非常に安定したものとなっ た。
【0011】 また、被駆動側の変速プーリに一体的に主クラッチを設け、該主クラッチを被 駆動側の可変プーリをはさんでミッション側に配設するとともに、可変プーリに よる変速のための被駆動側の可変プーリ側の作動カム体とその操作部材を被駆動 側の可変プーリの主クラッチと反対側に設けたことにより、割プーリによる変速 のための割プーリ操作用の作動カム体を駆動側と被駆動側の割プーリにそれぞれ 設け、該駆動側と被駆動側のそれぞれの作動カム体を同時に逆方向に操作するよ う構成し、駆動側と被駆動側のそれぞれ作動カム体による無段変速系とクラッチ 系を別体化構成したものに比べて、無段変速系と主クラッチ系を一体化すること により、作動カム体による無段変速とプーリ部の主クラッチのメリットを組合わ せて、無段変速系と主クラッチ系の理想的な一体化構成を得ることができ、コン パクトな構造で変速操作とクラッチ操作が行えるとともに、変速クラッチの操作 がスムースで無駄なく行えるものである。また、主クラッチと割プーリの間また はミッションと主クラッチの間に被駆動側のカム体を配置するものに比べて、主 クラッチをミッション側およびと割プーリに近づけられかつ被駆動側のカム体を 割プーリに近づけられることから、被駆動側のカム体および主クラッチに対する 割プーリとの関係が無駄な操作のないものとでき、割プーリを挟んでコンパクト な構造で変速操作とクラッチ操作がロスなく行え、変速クラッチ操作がスムース で無駄なく行える。
【0012】 そして,無段変速装置を、互いに平行に固定された一対の回転軸と、各回転軸 に回転一体に固定された固定割プーリ、及び、各回転軸に回転一体にかつ軸方向 に移動可能にボス部にて支持され、固定割プーリとの間に断面V字状のベルト溝 を形成する可動割プーリからなる一対の可変プーリと、該可変プーリのベルト溝 間に巻き掛けられた伝動ベルトと、各可変プーリの可動割プーリを固定割プーリ に対し接離させて可変プーリのプーリ径を変化させる一対の作動カム体と、両可 変プーリのプーリ径が互いに逆方向に変化するように両作動カム体を連動させて 、両回転軸間の変速比を可変とする変速切換溝とを備えるよう構成したことによ り、作動カム体が駆動側にのみに設けられるとともに被駆動側には割プーリのベ ルト有効径を互いに変更するための追従バネを設ける駆動側作動カム操作式の無 段変速装置に比べて、トルクが大きくなる方向への割プーリのベルト有効径の変 更は行うのが非常に容易となり、したがって変速の操作がスムースとなる。また 、割プーリのベルト有効径を互いに変更する追従バネの不安定に起因する割プー リへのベルトの掛りの乱れもなく、駆動側と被駆動側のそれぞれ割プーリへのベ ルトの掛りが十分となり、ベルトのたるみによるスリップやベルトの張力の異常 上昇による伸び・切断の状況が発生せず、主クラッチを介してのミッションへの 伝動がさらに十分なものとなり、トルク的にも非常に安定なものとすることがで きる。
【0013】 さらに、作動カム体は可変プーリの可動割プーリと一体に回動するボス部上に ベアリングを介して支持された可動割プーリ側カムと、該カムに接触する前記カ ム部材とを有し、両カム部材の相対回動により可動割プーリを軸方向に移動させ るように構成し、変速切換機構は、可変プーリの作動カム体の可動割プーリ側カ ムを、両作動カム体の可動割プーリ側カム同士が回転軸回りに連係して回動する ように、回転軸と直交する平面と略平行にカム部材から延設された操作部材によ り、両カム部材を連結操作する連結リンクを設けるよう構成したことにより、可 動割プーリの軸方向の移動がガタのない非常に確実なものとなり、たおれやこじ れの発生をよく抑えることができるとともに、両カム部材を連結操作する連結リ ンクの動作がバランスよくなめらかに実施できるというすぐれた特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本案装置を示す切断面図
【第2図】田植機全体図
【第3図】伝動装置の説明図
【符号の説明】
(24) 駆動軸 (25)(27) 割プーリ (28) 主クラッチ (29) 被駆動軸 (40) ベルト (54) ケースカバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変プーリ(25,27 )と伝動ベルト(4
    0)からなる無段変速装置を、田植機の走行および植付
    の駆動装置として駆動側と被駆動側間に張設して構成す
    るとともに、可変プーリ(25,27 )による変速のための
    可変プーリ操作用の作動カム体(58,59 )を駆動側と被
    駆動側の可変プーリ(25,27 )にそれぞれ設け、該駆動
    側と被駆動側のそれぞれの作動カム体(58,59 )のカム
    部材(43,44 )を同時に逆方向に操作するよう構成し、
    被駆動側の可変プーリ(27)に一体的に主クラッチ(2
    8)を設け、該主クラッチ(28)を被駆動側の可変プー
    リ(27)をはさんでミッション(7)側に配設するとと
    もに、可変プーリ(27)による変速のための被駆動側の
    可変プーリ(27)側の作動カム体(59)とその操作部材
    (61)を被駆動側の可変プーリ(27)の主クラッチ(2
    8)と反対側に設けるとともに、該無段変速装置を、互
    いに平行に設けられた一対の回転軸(24,29 )と、該各
    回転軸(24,29 )に設けられた固定割プーリ(25a,27a
    )、及び、各回転軸(24,29 )に回転一体にかつ軸方
    向に移動可能にボス部(62,63 )にて支持され、前記固
    定割プーリ(25a,27a )との間に断面V字状のベルト溝
    を形成する可動割プーリ(25b,27b )からなる一対の可
    変プーリ(25,27 )と、該可変プーリ(25,27 )のベル
    ト溝間に巻き掛けられた伝動ベルト(40)と、前記各可
    変プーリ(25,27 )の可動割プーリ(25b,27b )を固定
    割プーリ(25a,27a )に対し接近離間させて可変プーリ
    (25,27 )のプーリ径を変化させる一対の作動カム体
    (58,9)と、上記両可変プーリ(25,27 )のプーリ径が
    互いに逆方向に変化するように前記両作動カム体(58,5
    9 )を連動させて、両回転軸(24,29 )間の変速比を可
    変とする変速切換機構(64)とを備えるよう構成した田
    植機における無段変速装置において、前記作動カム体
    (58,59 )は可変プーリ(25,27 )の可動割プーリ(25
    b,27b )と一体に回動するボス部(62,63 )上にベアリ
    ング(65,66 )を介して支持された可動割プーリ側カム
    (42,48 )と、該カムに接触する前記カム部材(43,44
    )とを有し、両カム部材(43,44 )の相対回動により
    可動割プーリ(25b,27b )を軸方向に移動させるように
    構成し、上記変速切換機構(64)は、可変プーリの作動
    カム体の可動割プーリ側カムを、両作動カム体の可動割
    プーリ側カム同士が回転軸回りに連係して回動するよう
    に、回転軸(24,29 )と直交する平面と略平行にカム部
    材(43,44 )から延設された操作部材(60,61 )によ
    り、両カム部材(43,44 )を連結操作する連結リンク
    (46,47 )を設けるよう構成したことを特徴とする田植
    機における無段変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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