JPH0816805B2 - 電子写真用乾式トナー及びその製造法 - Google Patents

電子写真用乾式トナー及びその製造法

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JPH0816805B2
JPH0816805B2 JP1318805A JP31880589A JPH0816805B2 JP H0816805 B2 JPH0816805 B2 JP H0816805B2 JP 1318805 A JP1318805 A JP 1318805A JP 31880589 A JP31880589 A JP 31880589A JP H0816805 B2 JPH0816805 B2 JP H0816805B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真法、静電印刷法、静電記録法等にお
いて形成される静電荷像を現像するためのトナー、特に
加熱ローラー定着型の乾式トナーに関する。
〔従来の技術〕
従来のトナーの代表的な製造方法は、熱可塑性樹脂、
着色剤、電荷制御剤、その他の添加剤を所定の割合にド
ライブレンドし、この混合物をエクストルーダー、ロー
ルミル等を用いて溶融混練し、得られた塊状体をジェッ
トミル等の機械的粉砕手段により粉砕して所要の粒径の
粒子に分級し、これにより例えば平均粒径10〜20μmの
トナーを製造していた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら従来の技術によれば、溶融混練−粉砕−
分級等の複雑な工程を要し製造歩留りが悪く、生産コス
トが高くなる。さらに、トナーの小粒径化例えば平均粒
径5〜8μmで、しかも粒子径分布が狭く、帯電量分布
のシャープなものを製造するには技術的に困難であり、
経済的にも不利である。
また(1)高価な電荷制御剤を樹脂に対して2〜10重
量%も配合しなければならず、コスト高となる。しか
も、電荷制御剤が多量に樹脂の内部に配合されている割
には電荷制御の効果が充分に得られない。(2)オフセ
ット防止剤も樹脂に対して3〜10重量%配合している
が、トナーを構成するメイン樹脂との相溶性が悪く、こ
れによってトナー表面の摩擦帯電性の均一性を欠き、ま
た、多量に配合する割にはオフセット防止の効果が出難
い等の問題を有していた。
これらの問題が解決するために、乳化重合、分散重
合、膨張重合、懸濁重合法等により無色の比較的粒子径
の揃った母粒子を作製し、これにカーボンブラック等の
着色剤、電荷制御剤等を母粒子表面に機械的及び熱的な
手段により固着させてトナー化することも考えられる。
この方法は、前記の従来法より工程数が少なく、生産コ
ストの低減及び高画質のものが期待できる等の利点が考
えられる反面、所望の画像濃度を得るために必要な量の
カーボンブラック等の電気抵抗の低い着色剤を使用した
場合、過剰なカーボンブラックが表面に露出することが
あり、トナーの表面抵抗が低くなり過ぎるため、帯電性
が不良となり画像上のカブリ、トナー飛散等の問題が生
じる。
一方、トナーの帯電性を保持するために、カーボンブ
ラックの配合量を減量すると定着後の画像濃度が薄くな
り不鮮明となるという問題がある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
表面に着色剤を付着埋設させ(以下複合粒子と呼ぶ)、
結着樹脂の大母粒子の表面に該複合粒子を、又は該複合
粒子及びオフセット防止剤を固着させた電子写真用乾式
トナーである。
本発明は、帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
表面に着色剤を付着埋設させた複合粒子を生成する第1
工程と、結着樹脂の大母粒子表面に該複合粒子を、又は
複合粒子及びオフセット防止剤を固着させた第2工程と
からなり、前記各工程において、粒子間に機械的な圧縮
力及び摩擦力を付与することを特徴とする電子写真用乾
式トナーの製造法である。
本発明を構成する結着樹脂としての大母粒子は、一般
的に電子写真用乾式トナーに使用される樹脂が適用で
き、例えばスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹
脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等が挙
げられる。本発明の大母粒子はこれらの樹脂の単量体を
乳化重合、分散重合、膨張重合、懸濁重合法で重合して
得られる例えば平均粒径3〜50μm好ましくは5〜15μ
mのパール状粒子をそのまま適用するか、あるいはバル
ク重合、溶液重合、懸濁重合法などで製造した樹脂を機
械的に粉砕、分級して例えば平均粒径1〜50μm好まし
くは5〜15μmとした不定形粒子が用いられる。
また、小母粒子用の樹脂は、スチレン−アクリル酸エ
ステル樹脂、ポリメチルメタアクリレート、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ナイロン、シリコーン樹脂、フ
ッソ樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂、フェノール樹脂などの樹脂自体に種々な極性基、例
えば負極性の帯電にはスルホン基、カルボキシル基な
ど、正極性の帯電にはアミノ基、アミド基などを導入し
て所望する帯電機能を付与した平均粒径0.05〜2μm主
として球状の微小粒子が用いられる。
着色剤としては、一般的に電子写真用乾式トナーに使
用される着色剤が適用でき、例えばカーボンブラック、
モノアゾ系赤色顔料、フタロシアニン系シアン顔料、ジ
スアゾ系イエロー顔料、キナクリドン系マゼンタ顔料、
アントラキノン染料などが挙げられる。
本発明のトナーは、大母粒子の表面に下記に述べるオ
フセット防止剤が複合粒子と共存させて固着させたもの
である。
オフセット防止剤としては、重量平均分子量が約1000
〜45000のポリオレフィン、特に重量平均分子量が約200
0〜6000程度のポリオレフィンが好適である。また、こ
れらポリオレフィンはその軟化点が100〜180℃、特に13
0〜160℃のものが好ましい。ポリオレフィンとしては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなどが挙
げられ、特にポリプロピレンが好ましい。
以上のポリオレフィンの外、本発明においてオフセッ
ト防止剤として有効に用いられるものとしては、脂肪酸
金属塩類例えばステアリン酸の亜鉛塩、バリウム塩、鉛
塩、コバルト塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩、鉄
塩並びにパルミチン酸の亜鉛塩、コバルト塩、マグネシ
ウム塩等炭素原子数が17以上の高級脂肪酸類、同じく高
級アルコール類、多価アルコールのエステル類、天然或
は合成のパラフィン類、脂肪酸エステル類もしくはその
部分けん化物類、エチレンビスステアロイルアミドなど
のアルキレンビス脂肪酸アミド類、その他の化合物を挙
げることができる。これらの化合物はその2種以上のも
のを適宜組み合わせて用いてもよい。
以下図面により説明すると、第1図(イ)に示すよう
に、第1工程において帯電性を付与した樹脂からなる小
母粒子1の表面に着色剤2を付着埋設させ複合粒子3を
得る。このためには小母粒子1の75重量部に対して着色
剤2が10〜50重量部好ましくは20〜30重量部となるよ
う、混合機例えばヘンシェルミキサーで混合し、着色剤
2を小母粒子1の表面に分散付着させる。次いでこの混
合物を表面改質機(奈良機械製作所製ナラハイブリダー
ゼーションシステム、ホソカワミクロン社製のメカノフ
ュージョンシステム、日本ニューマチック社のサーフェ
ージングシステム)等に適用し、混合物中の両粒子に対
して機械的な衝撃力、圧縮力、摩擦力などによって小母
粒子1に着色剤2を付着埋設させ複合粒子3を得る。
次いで第1図(ロ)において第1図(イ)の場合と同
様の表面改質機を用い、大母粒子4の表面に、複合粒子
3を固着させ本発明のトナー5を得る。具体的には大母
粒子4を80重量部に対し複合粒子5〜50重量部特に10〜
30重量部を配合することが好ましい。
次に本発明の好ましい実施態様においては、第二工程
中に帯電性を付与した単体状の小母粒子を配合した電子
写真用トナーの例は次のとおりである。すなわち第2図
(イ)に示すように、表面改質処理の第一工程におい
て、帯電性を付与した小母粒子1の表面に着色剤2を付
着埋設させ複合粒子3を得る。一般的には小母粒子60重
量部に対して、着色剤が10〜70重量部、好ましくは30〜
50重量部となるようヘンシェルミキサーに代表される混
合機によって混合し着色剤を小母粒子の表面に分散付着
させる。次に、この混合粉体を粉体の表面改質機(奈良
機械製作所のナラハイブリダイゼーションシステム、ホ
ソカワミクロン社製のメカノフュージョンシステム、日
本ニューマチック社のサーフェージングシステム)等に
適用し、混在する両粒子に対して機械的な衝撃力、圧縮
力、摩擦力などによって小母粒子と着色剤の接触点ある
いは接触面が化学的に活性化する化学反応や発生熱によ
る融着あるいは単なる熱風による融着などによって固着
させ複合粒子3を生成する。
次に、第2図(ロ)に示すように、表面改質処理の第
二工程において、結着樹脂の大母粒子4の表面に、第一
工程で生成された複合粒子3に帯電性を付与した樹脂の
小母粒子1を単体状にて共存させて固着させ本発明のト
ナー5を得るか、又は複合粒子、オフセット防止剤及び
樹脂の小母粒子(単体状)の3者を共存させて固着す
る。例えば大母粒子80重量部に対して、複合粒子を1〜
50重量部、好ましくは5〜25重量部と小母粒子を1〜30
重量部、好ましくは5〜20重量部を混合し、第一工程と
同様に処理する。
次に、本発明を実施例によって説明する。実施例中の
部とは重量部を示す。
実施例1 表面改質処理の第1工程において小母粒子としての負
帯電性ポリメチルメタクリレート(綜研化学社製MP−10
00平均粒径0.4μm)75部及び着色剤としてのカーボン
ブラック(三菱化成社製MA−100)25部をナラハイブリ
ダイゼーションシステム(奈良機械製作所製NHS−1)
のOMダイザーで1500rpmにて5分間の混合撹拌をし、小
母粒子表面にカーボンブラックを充分に分散付着させ
る。その後ハイブリダイザーで6400rpmにて3分間の表
面改質処理を施し、小母粒子表面にカーボンブラックを
付着埋設させた負極性の帯電性の複合粒子を得た。
次に、第2工程においてポリスチレン単分散大母粒子
(日本合成ゴム社製S2460(A)−05 5μm)80部、
第1工程で作成した複合粒子20部及びポリプロピレン微
粉末(Micropro 400、Micro Powders社製)1部からな
る混合物を第1工程と同じ処理手順により混合撹拌し
た。ポリスチレン単分散大母粒子表面に複合粒子及びポ
リプロピレン微粉末を表面改質機を用いて固着させ、平
均粒径5.6μmの負極性の帯電性の黒トナーを得た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合して、ブローオフ粉
体帯電量測定装置(東芝ケミカル社製)により帯電量
(以下ブローオフ帯電量という)を測定したところ−23
μc/gの帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する市販の複写機(Z−13
3、三洋電気社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が1.35であって、カブリ及びオフセットが
なく、解調性及び解像力に優れた鮮明な画像が得られ
た。また、トナーの飛散もなく良好であった。
実施例2 実施例1に記載した負極性の複合粒子を用いて表面改
質処理の第2工程において、PMMA単分散大母粒子(日本
合成ゴム社製 S 2460(B)−05 5μm)80部、複合
粒子(実施例1で作製した負極性の複合粒子)20部及び
ポリプロピレン微粉末(Micropro 400、Micro Powders
社製)1部からなる混合物に対して、実施例1と同じ処
理手順を施こし、PMMA単分散大母粒子表面に複合粒子と
ポリプロピレン微粉末を固着させた本発明の平均粒径5.
5μmの負極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合して、ブローオフ帯
電量を測定したところ−25μc/gの帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する市販の複写機(Z−13
3、三洋電機社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が1.33であった。複写画像は、解調製およ
び解像力に優れた鮮明なものであった。また、カブリ・
オフセット・トナーの飛散もなく良好であった。
実施例3 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート共重合体
樹脂100部をヘンシェルミキサーで10分間撹拌後、エク
ストルーダーで溶融混練押出した後、ハンマーミル、ジ
ェットミルで微粉砕を行い、気流分級して平均粒径8μ
mに分級して無色不定形大母粒子を得た。
実施例1に記載した負極性の複合粒子を用いて表面改
質処理の第2工程において、無色不定形の大母粒子であ
るスチレン−2−エチルヘキシルアクリレート共重合体
樹脂(三洋化成社製ハイマーTB−1000)80部、複合粒子
(実施例1で作製した負極性の複合粒子)20部及びポリ
プロピレン微粉末(Micropro 400、Micro Powders社
製)1部からなる混合物に対して、実施例1と同じ処理
手順を施こすことにより平均粒径8.5μmの負極性黒ト
ナーを得た。
このトナー4重量部をノンコートフェライトキャリア
(KBN−100、日立金属社製)100重量部と混合して、ブ
ローオフ帯電量を測定したところ−19μc/gの帯電量を
得た。
この現像剤をSe感光体を有する複写機(レオドライ41
21、東芝社製)に適用してコピーしたところ、マクベス
反射濃度が1.30であって、カブリ、オフセット及びトナ
ーの飛散がなく、解像力の優れた鮮明な画像が得られ
た。
実施例4 表面改質処理の第1工程において、小母粒子としての
正帯電正ポリメチルメタクリレート(綜研化学社製MP−
2701 平均粒径0.4μm)75部、カーボンブラック(三菱
化成社製#40)25部からなる混合物に対して、実施例1
と同じ手順を施こし正極性の複合粒子を得た。
表面改質処理の第2工程において、無色不定形の大母
粒子(実施例3で作製された大母粒子)80部、複合粒子
(第1工程で作製した正極性の複合粒子)20部及びポリ
プロピレン微粉末(Micropro 400、Micro Powders社
製)1部からなる混合物に対して実施例1と同じ処理手
順を施し平均粒径8.3μmの正極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をノンコートフェライトキャリア
(KBN−100、日立金属社製)100重量部と混合して、ブ
ローオフ帯電量を測定したところ、+15μc/gの帯電量
を得た。
この現像剤をOPC感光体を有する複写機に適用してコ
ピーしたところ、マクベス反射濃度が1.36であって、カ
ブリ、オフセット、トナー飛散がなく、解調性および解
像力の優れた鮮明な画像が得られた。
比較例1 実施例1に記載したポリスチレン単分散大母粒子をベ
ースに比較用トナーを作製した。
具体的には、実施例1に記載した本発明の負極性黒ト
ナーと大母粒子、小母粒子、カーボンブラックの配合比
が同じになるように、すなわちポリスチレン単分散の大
母粒子(日本合成ゴム社製 S 2460(B)−05 5μ
m)80部、小母粒子(綜研化学社製MP−1000平均粒径0.
4μm)15部、カーボンブラック(三菱化成社製 MA−10
0)5部及びポリプロピレン微粉末(Micropro400、Micr
o Powders社製)1部からなる混合物を、同時にOMダイ
ザーで1500rpmにて5分間混合撹拌し、大母粒子表面に
小母粒子、カーボンブラック、ポリプロピレン微粉末を
充分に分散付着させる。その後ハイブリダイザーで6400
rpmにて3分間の表面改質処理を施し、ポリスチレン単
分散大母粒子表面に小母粒子、カーボンブラック、ポリ
プロピレン微粉末を固着させた比較用の平均粒径5.4μ
mの負極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合して、ブローオフ帯
電量を測定したところ−12μc/gの帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する市販複写機(Z−13
3、三洋電機社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が0.99であった。
しかも、非画像部へのカブリが多く、不鮮明な画像で
あった。また、現像機からのトナー飛散があった。
比較例2 比較例1に記載した材料を同じ配合比で、まずポリス
チレン単分散大母粒子とカーボンブラックを、OMダイザ
ーで1500rpmにて5分間混合撹拌し、大母粒子表面にカ
ーボンブラックを充分付着させた後、ハイブリダイザー
で6400rpmにて3分間の表面改質処理を施し、大母粒子
表面にカーボンブラックを固着させた第1粒子を作製す
る。次に、この第1粒子表面に小母粒子とポリプロピレ
ン微粉末を、第1粒子を作製した時と同じ処理手順を施
し、比較用の平均粒径5.5μmの負極性黒トナーを得
た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合して、ブローオフ帯
電量を測定したところ−25μc/gの帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する市販複写機(Z−13
3、三洋電機社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が0.92であって、階調性及び解像力が悪く
不鮮明な画像であった。
比較例3 比較例1に記載した材料のうち小母粒子をPMMA(MP−
2701 綜研化学社製、平均粒径0.4μm)に変えた以外
は、比較例1と全く同じ処理手順で作製した比較用の平
均粒径5.2μmの正極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をノンコートフェライトキャリア
(KBN−100、日立金属社製)100重量部と混合して、ブ
ローオフ帯電量を測定したところ、+11μc/gの帯電量
を得た。
この現像剤をOPC感光体を有する複写機に適用してコ
ピーしたところ、マクベス反射濃度が0.93であった。し
かもカブリが多く不鮮明な画像であった。
実施例5 表面改質処理の第一工程において、帯電性を付与した
樹脂からなる小母粒子(PMMA)(綜研化学社製MP−1000
平均粒径0.4μm)60部、カーボンブラック(三菱化成
社製MA−100)40部をナラハイブリダイゼーションシス
テム(奈良機械製作所製NHS−1)のOMダイザーで1500r
pmにて5分間の混合撹拌をし、小母粒子表面にカーボン
ブラックを充分に分散付着させる。その後ハイブリダイ
ザーで6400rpmにて3分間の表面改質処理を施し、小母
粒子表面にカーボンブラックを付着埋設させた負極性の
複合粒子を得た。
次に、第二工程においてポリスチレン単分散大母粒子
(日本合成ゴム社製S2460(A)−05 5μm)80部、
複合粒子(第一工程で作製した負極性の複合粒子)12.5
部、樹脂小母粒子(PMMA)(綜研化学社製MP−1000平均
粒径0.4μm)7.5部及びポリプロピレン微粉末(Microp
ro 400、Micro Powders社製)1部からなる混合物を第
一工程と同じ処理手順により、ポリスチレン単分散大母
粒子表面に小母粒子とカーボンブラックとからなる複合
粒子、小母粒子単体及びポリプロピレン微粉末を固着さ
せた平均粒径5.5μmの負極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合することにより、ブ
ローオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル社製)によ
り帯電量を測定したところ、−24.4μc/gの帯電量を得
た。
この現像剤をSe感光体を有する市販の複写機(Z−1
3、三洋電機社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が1.43であって、オフセットがなく、解調
性及び解像力に優れた鮮明な画像が得られた。また、ト
ナーの飛散、カブリもなく良好であった。
本発明トナーをSEM写真で観察したところ、複合粒子
の固着がより強固になっていることが確認でき、このた
めにトナー飛散、カブリの発生が押されられたためと思
われる。
実施例6 実施例5に記載した負極性の複合粒子を用いて表面改
質処理の第二工程においてPMMA単分散大母粒子(日本合
成ゴム社製S2460(B)−05 5μm)80部、複合粒子
(実施例1で作製した負極性の複合粒子)12.5部、小母
粒子(PMMA)(綜研化学社製 MP−1000平均粒径0.4μ
m)7.5部及びポリプロピレン微粉末(Micropro 400、M
icro Powders社製)1部からなる混合物を、実施例5と
同じ処理手順により、PMMA単分散大母粒子表面に複合粒
子とポリプロピレン微粉末を固着させた本発明の平均粒
径5.4μmの負極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をフェライトキャリア(DFC−15
0、同和鉄粉社製)100重量部と混合して、ブローオフ帯
電量を測定したところ−26.3μc/gの帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する市販の複写機(Z−13
3、三洋電機社製)に適用してコピーしたところ、マク
ベス反射濃度が1.40であった。転写画像は、解調性およ
び解像力に優れた鮮明なものである。また、カブリ・オ
フセット・トナーの飛散もなく良好であった。
SEM写真観察によると、複合粒子の固着性は良好であ
った。
実施例7 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート共重合体
樹脂100部をヘンシェルミキサーで10分間撹拌後、エク
ストルーダーで溶融混練押出した後、ハンマーミル、ジ
ェットミルで微粉砕を行い、気流分級して平均粒径8μ
mに分級して無色不定形大母粒子を得た。
実施例5に記載した負極性の複合粒子を用いて、表面
改質処理の第二工程において、無色不定形大母粒子(ス
チレン−2−エチルヘキシルアクリレート)80部、複合
粒子(実施例5で作製した負極性の複合粒子)12.5部、
小母粒子(PMMA)(綜研化学社製 MP−1000 平均粒径
0.4μm)7.5部、ポリプロピレン微粉末(Micropro 40
0、Micro Powders社製)1部からなる混合物を実施例5
と同じ処理手順で作製した本発明の平均粒径8.9μmの
負極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をノンコートフェライトキャリア
(KBN−100、日立金属社製)100重量部と混合して、ブ
ローオフ帯電量を測定することにより、−20.5μc/gの
帯電量を得た。
この現像剤をSe感光体を有する複写機(レオドライ41
21、東芝社製)に適用してコピーしたところ、マクベス
反射濃度が1.30であって、カブリ、オフセットおよびト
ナーの飛散がなく、解像力の優れた鮮明な画像が得られ
た。
複合粒子の固着性は良好であった。
実施例8 表面改質処理の第一工程において、小母粒子(PMMA)
(綜研化学社製 MP−2701 平均粒径0.4μm)60部及び
カーボンブラック(三菱化成社製#40)40部からなる混
合を、実施例5と同じ処理手順で作製した正極性複合粒
子を得た。
表面改質処理の第二工程において、無色不定形大母粒
子(実施例3で作製された大母粒子)80部、複合粒子
(第一工程で作製した正極性複合粒子)12.5部、小母粒
子(PMMA)(綜研化学社製 MP−2701 平均粒径0.4μ
m)7.5部、及びポリプロピレン微粉末(Micropro400、
Micro Powders社製)1部からなる混合物を実施例5と
同じ処理手順で作製した本発明の平均粒径8.8μmの正
極性黒トナーを得た。
このトナー4重量部をノンコートフェライトキャリア
(KBN−100、日立金属社製)100重量部と混合して、ブ
ローオフ帯電量を測定することにより、+17.1μc/gの
帯電量を得た。
この現像剤をOPC感光体を有する複写機に適用してコ
ピーしたところ、マクベス反射濃度が1.39であって、カ
ブリ、オフセット、トナーの飛散がなく、階調性および
解像力に優れた鮮明画像が得られた。複合粒子の固着性
は良好であった。
〔発明の効果〕
本発明によって得られるトナーは、カブリもトナー飛
散もなく、適度な濃度をもった階調性および解除力に優
れた鮮明な画像が得られる。
また、オフセット防止剤の使用が少なくても、オフセ
ットが生じないという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)は本発明の第一工程における帯電性を付与
した樹脂からなる小母粒子と着色剤とからなる複合粒子
を示す説明図、第1図(ロ)は本発明の第二工程におけ
る結着樹脂の大母粒子と第一工程で作製された複合粒子
とからなる関係を示す説明図、第2図(イ)は、本発明
の第一工程における小母粒子と着色剤とからなる複合粒
子を示す説明図、第2図(ロ)は本発明の第二工程にお
ける結着樹脂の大母粒子と第一工程で作製された複合粒
子及び小母粒子単体とからなる関係を示す説明図であ
る。 1:帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子、 2:着色剤、 3:複合粒子、 4:結着樹脂の大母粒子、 5:本発明のトナー、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老岡 茂 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内 (72)発明者 桑原 秀光 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会社 巴川製紙所技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−62666(JP,A) 特開 昭63−300242(JP,A) 特開 昭63−8751(JP,A) 特開 昭63−305368(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
    表面に着色剤を付着埋設させ(以下複合粒子と呼ぶ)、
    結着樹脂の大母粒子の表面に該複合粒子を固着させた電
    子写真用乾式トナー。
  2. 【請求項2】帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
    表面に着色剤を付着埋設させ(以下複合粒子と呼ぶ)、
    結着樹脂の大母粒子の表面に該複合粒子及びオフセット
    防止剤を固着させた電子写真用乾式トナー。
  3. 【請求項3】結着樹脂の大母粒子の表面に帯電性を付与
    した樹脂からなる小母粒子を単体状に共存させて固着さ
    せたことを特徴とする第1又は第2請求項に記載の電子
    写真用乾式トナー。
  4. 【請求項4】帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
    表面に着色剤を付着埋設させた複合粒子を生成する第1
    工程と、結着樹脂の大母粒子の表面に該複合粒子を固着
    させた第2工程とからなり、前記各工程において粒子間
    に、機械的な圧縮力及び摩擦力を付与することを特徴と
    する電子写真用乾式トナーの製造法。
  5. 【請求項5】帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子の
    表面に着色剤を付着埋設させた複合粒子を生成する第1
    工程と、結着樹脂の大母粒子の表面に該複合粒子及びオ
    フセット防止剤を固着させた第2工程とからなり、前記
    各工程において粒子間に、機械的な圧縮力及び摩擦力を
    付与することを特徴とする電子写真用乾式トナーの製造
    法。
  6. 【請求項6】第2工程中において、結着樹脂の大母粒子
    の表面に帯電性を付与した樹脂からなる小母粒子を単体
    状に共存させて固着させたことを特徴とする第4又は第
    5請求項に記載の方法。
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JPS63300242A (ja) * 1987-05-30 1988-12-07 Ricoh Co Ltd 静電潜像現像用トナ−
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