JPH08167259A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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Publication number
JPH08167259A
JPH08167259A JP30925194A JP30925194A JPH08167259A JP H08167259 A JPH08167259 A JP H08167259A JP 30925194 A JP30925194 A JP 30925194A JP 30925194 A JP30925194 A JP 30925194A JP H08167259 A JPH08167259 A JP H08167259A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic circuit
carriage
magnetic disk
bottom plate
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Application number
JP30925194A
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English (en)
Inventor
Jiro Kaneko
次郎 金子
Kouki Uefune
貢記 上船
Gentaro Nakamura
元太郎 中村
Tomio Suzuki
冨男 鈴木
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドの位置決め精度を向上させるため
に有効に磁気回路を支持した磁気ディスク装置を得る。 【構成】 2枚のヨーク3がスペーサ4を介して一定の
間隔を保った状態でナット9により固定されている。ヨ
ーク3には、マグネット6が貼りつけられており、マグ
ネット6は、ヨーク3とスペーサ4と共に磁気回路を形
成し、上下のマグネット6の間には、紙面上下方向の磁
束が存在している。この磁気回路は、ハウジングを構成
する底板1及びカバー2に対してネジ10によってナッ
ト9を固定することにより取り付けられている。コイル
8に生じる駆動力に対する駆動反力は、対称に上下のナ
ット9を介してモーメント力を発生させることなく底板
1及びカバー2に伝達される。ナット9による支持部に
は粘弾性体を介在させている。駆動反力が底板にモーメ
ント力を発生させることなく、また、伝わる力を減衰さ
せることができるので、キャリッジ及びスピンドルの振
動を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に係
り、特に、ヘッドの位置決め精度を向上させることが可
能に、キャリッジを駆動する磁気回路を支持した磁気デ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドを駆動するための揺動型アク
チュエータを有する磁気ディスク装置に関する従来技術
として、例えば、特開平5−225769号公報等に記
載された技術が知られている。この従来技術は、磁気デ
ィスク装置のハウジングを、平板状のハウジングとおわ
ん状のハウジングとに分割して構成し、ヘッド駆動用の
アクチュエータの磁気回路を、平板状のハウジングにネ
ジにより固定して構成するというものである。
【0003】以下、この種の従来技術による磁気ディス
ク装置の構成を図面により説明する。
【0004】図6は従来技術による磁気ディスク装置に
おける磁気回路の固定部の一例を示す図、図7は従来技
術による磁気ディスク装置の構成を示す概略図である。
図6、図7において、1は底板、3はヨーク、4はスペ
ーサ、6はマグネット、7はキャリッジ、8はコイル、
10はねじ、13はピボットベアリング、14は磁気デ
ィスク、15はスピンドル、16は磁気ヘッド、17は
ヘッド支持ばねである。
【0005】従来技術による磁気ディスク装置は、図7
に示すように、スピンドル15により回転させられる磁
気ディスク14と、磁気ヘッド16を支持するヘッド支
持ばね17を有し、ピボットベアリング13により回転
可能に支持され、磁気回路内に位置するコイル8により
駆動されるキャリッジ7と、ヨーク3及びマグネット4
からなる磁気回路とにより構成されている。そして、前
述の各構成部は、ハウジングを構成する底板1に固定さ
れている。
【0006】キャリッジ7に取り付けられるコイル8を
駆動して磁気ヘッド16の位置決めを行う磁気回路は、
図6に示すように、ヨーク3、マグネット6、スペーサ
4により構成されキャリッジ7に固定された駆動用のコ
イル8が挿入される磁気ギャップを有するように構成さ
れ、ネジ10によってハウジングを構成する平板状の底
板1に固定されている。
【0007】前述のように構成される磁気ディスク装置
において、磁気ヘッド16の駆動のためにコイル8に電
流を流すと、ギャップ部の磁束(図6の上下方向)とコ
イル電流とが鎖交することにより、コイル8にローレン
ツ力が発生する。いま、コイルに作用す力をF1とする
と磁気回路には、その反作用でF2の力が作用する。そ
して、コイルに作用する力F1 は、キャリッジの駆動力
となる。また、磁気回路に作用する力F2 は、ネジ10
による締結部において底板1に伝わる。
【0008】このとき、磁気回路の底板1の締結部と力
2 との距離を、L1とすると、底板1には、面内方向
の並進力F2及びモーメント力M=F2×L1が作用する
ことになる。このモーメント力の作用により、底板1
は、面外方向への曲げあるいはねじれの変形が生じる。
底板1は、板状の部材により構成されているため、面内
方向の圧縮、引張に対する剛性が高いが、面外方向の変
形に対する剛性が比較的低い。従って、底板1は、底板
に作用する前述のモーメント力によって変形させられる
ことになる。
【0009】この結果、図6、図7に示す従来技術によ
る磁気ディスク装置は、前述したモーメント力による底
板1の変形が、底板上に固定されたピボットベアリング
13を介してキャリッジ7へ伝わり、キャリッジ7に支
持された磁気ヘッド16の位置決め精度の悪いものとな
っている。また、底板1に伝わる並進力F2 も、磁気ヘ
ッド16の位置決め精度を悪化させる原因となる。
【0010】この点について、図7を参照して説明す
る。いま、コイル8に駆動力F1が加わると、この駆動
力により、キャリッジ7が揺動運動をする一方で、キャ
リッジ7を支持するピボットベアリング13に、F1と
同一の大きさで、同一の方向の力F1’が作用する。こ
の力F1’も、ピボットベアリング13を介して底板1
に伝わることになる。
【0011】いま、磁気ディスク装置全体の重心の位置
をGとし、力F1’及びF2が作用する点を通るこの力
の作用方向を示す直線から重心位置Gまでの距離を、そ
れぞれL2、L3とすると、磁気ディスク装置には、 M2=F1’×L2−F2×L3 =F1(L2−L3) (∵F1’=F2=F1) で表されるモーメントが作用する。従って、装置が重心
Gのまわりに回転運動を起こし、磁気ヘッドの位置決め
精度を悪化させる。
【0012】また、通常、磁気回路のヨーク3は、鉄に
より構成されており、一方、ハウジングを構成する底板
1は、アルミニウムにより構成されている。このように
異種金属を図6に示すようにネジ10により剛固定した
場合、温度の変化による熱応力が発生し、この熱応力に
より底板1が変形し、底板1に固定されたピボットベア
リング13の姿勢変化を招き、磁気ヘツドの位置ずれを
引き起こすことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置の大
容量化のためには、磁気ヘッドの位置決め精度の向上が
必要である。しかし、従来技術による磁気ディスク装置
は、前述したように、磁気ヘッドを支持しているキャリ
ッジの駆動反力によるハウジングの振動及び装置全体の
回転振動により、また、磁気回路固定部の熱応力による
ハウジングの変形により、磁気ヘッドの位置決め精度を
悪化させるという問題点を有している。
【0014】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、磁気ヘッドの位置決め精度を向上させるために
有効に磁気回路を支持した磁気ディスク装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを
行う磁気ヘッドを前記磁気ディスクの略半径方向に移動
可能に支持するキャリッジと、該キャリッジに固定さ
れ、前記キャリッジを揺動駆動する駆動コイルと、前記
駆動コイルと対になって前記キャリッジに駆動力を与え
る磁気回路と、前記磁気ディスク、キャリッジ及び磁気
回路を支持するハウジングとからなる磁気ディスク装置
において、前記磁気回路を、前記駆動コイルに流される
駆動電流により生じる磁気回路に対する駆動反力に対し
て、支持剛性が対称となるように、前記底板を構成する
ハウジングとカバーとの間に、必要に応じ弾性体等を介
して両持ちで支持することにより達成される。また、前
記目的は、磁気回路を駆動反力の延長線上において支持
するようにすることにより達成される。
【0016】
【作用】駆動反力に対して磁気回路を両持ちで、あるい
は、駆動反力の延長線上で支持することにより、磁気回
路を支持するハウジングにモーメント力が作用せず、ハ
ウジングの剛性の低い面外方向の変形をなくすことがで
き、ハウジングに固定されたキャリッジ保持のためのピ
ボットベアリングの振動を抑えることができる。
【0017】また、粘弾性体を介して磁気回路を支持す
ることにより、駆動反力のハウジングへの伝達力を低下
させ、磁気ディスク装置の重心まわりの回転運動(振
動)の加振力を低下させ、磁気回路側の取付寸法と相手
のハウジング側の寸法との公差によるバラつきを吸収
し、さらに、温度変化時の熱応力を低下させることがで
きる。
【0018】さらに、磁気回路にキャリッジ可動範囲制
限機構を設けることができ、この機構と磁気回路の粘弾
性体での支持により、キャリッジが制限機構に衝突した
際の衝撃を低減させることができるため、磁気ヘッドの
磁気ディスクへの衝突を防止して、記録データを保護す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による磁気ディスク装置の実施
例を図面により詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施例による磁気デ
ィスク装置の磁気回路の支持構造を示す図、図2はナッ
トの詳細を示す図である。図1、図2において、2はカ
バー、5はストッパー、9、9a、9bはナット、9c
は粘弾性体であり、他の符号は図6、図7の場合と同一
である。
【0021】本発明による磁気ディスク装置の構成は、
基本的には図7により説明した従来技術の場合と同様な
構成を有し、磁気回路の構成とその支持構造とが従来技
術の場合と相違している。
【0022】本発明の第1の実施例による磁気ディスク
装置の磁気回路とその支持構造は、図1に示すようなも
のである。すなわち、2枚のヨーク3がスペーサ4を介
して一定の間隔を保った状態でナット9により固定され
ている。ヨーク3には、マグネット6が貼りつけられて
おり、マグネット6は、ヨーク3とスペーサ4と共に磁
気回路を形成し、上下のマグネット6の間には、紙面上
下方向の磁束が存在している。この磁気回路(ヨーク
3、スペーサ4、マグネット6、ナット9)は、ハウジ
ングを構成する底板1及び同様にハウジングを構成する
カバー2に対してネジ10によってナット9を固定する
ことにより取り付けられている。
【0023】磁気回路のギャップ部(上下マグネット6
の間隔)には、キャリッジ7に固定されたコイル8が配
置されており、コイル8に電流を流すと、紙面に垂直な
方向の電流とギャップ部の磁束とによりローレンツ力が
発生し、コイル8が紙面の左右方向の力をうける。キャ
リッジ7は、図7に示したようにピボットベアリング1
3によって揺動可能に支持されており、コイル部に発生
したローレンツ力を駆動力として、揺動運動してキャリ
ッジ7に固定された磁気ヘッド16を磁気ディスク14
上の任意の半径位置に位置決めする。
【0024】キャリッジ7に駆動力が作用すると、その
反作用として磁気回路にも同じ大きさで反対向きの力が
作用する。この力は、磁気回路を支持する底板1及びカ
バー2にも伝えられる。このとき、磁気回路支持部にモ
ーメント力が作用することになり、底板1及びカバー2
に面外方向(紙面上下方向)の曲げまたはねじりの力が
作用する。
【0025】底板1及びカバー2は、板状部材により形
成されておりこのため、面外方向の剛性が面内方向に比
べ低く、変形も大きくなる。すでに、従来技術で説明し
たように、底板1及びカバー2にはキャリッジ7を揺動
可能に支持するピボットベアリング13、及び、磁気デ
ィスク14を支持するスピンドル15が固定されている
ため、駆動反力による変形(振動)がおこると、これが
底板1及びカバー2を介してピボットベアリング13及
びスピンドル15に伝わり、それぞれに固定された磁気
ヘッド16及び磁気ディスク15が振動することにな
り、磁気ヘッド16の位置決め精度を悪化させる。
【0026】前述した本発明の第1の実施例による構造
は、磁気回路が上下のナット9によって底板1及びカバ
ー2に固定されており、上下のスパンの中心にコイルが
配置されている。このため、底板1及びカバー2には、
それぞれ駆動反力と同一の方向の大きさが1/2の面内
方向の力のみが作用し、モーメント力が作用することが
ない。従って、図1に示す本発明の第1の実施例による
磁気回路の支持構造は、剛性の低い面外方向の力を底板
1及びカバー2に作用させることがなく、磁気ヘッドの
位置決め精度の向上を図ることができる。
【0027】また、ねじ10により磁気回路を底板1及
びカバー2に固定するナット9は、図2に示すように上
ナット9bと下ナット9aとがゴム等の粘弾性体9cを
介して繋がれた構造を有している。これにより、磁気回
路は、キャリッジ7及びスピンドル15の固有振動数よ
りもはるかに低い周波数の固有振動数を持って支持され
ることになり、キャリッジ7、スピンドル15に有害な
振動成分は、粘弾性体により遮断されて、底板1には伝
わらず、従って、キャリッジ7、スピンドル15にも伝
わらることがなく、磁気ヘッドの位置決め精度の悪化を
抑えることができる。
【0028】さらに、粘弾性体9cは、磁気回路の取り
付け部の寸法公差を吸収する働きと、温度変化時の熱応
力を低減する働きを行う機能を有する。
【0029】すなわち、底板1及びカバー2の距離及び
磁気回路の上下のナット9b、9aの間隔は、それぞれ
寸法公差を有するため、粘弾性体9cがない場合、底板
1及びカバー2と磁気回路とのどちらかを変形させて磁
気回路が取り付けられることになる。底板1及びカバー
2を変形させると、これに固定されるピボットベアリン
グ13、スピンドル15の姿勢変化を招き、磁気ヘッド
の位置決め精度の悪化を招く。また、磁気回路を変形さ
せると、コイル8とマグネット6とのギャップ変化を招
き、部品の干渉などの恐れがある。
【0030】これに対し、本発明の第1の実施例は、粘
弾性体9cを有する構造を用いることにより、寸法公差
を粘弾性体9cの変形で吸収することができ、底板1、
カバー2、及び、磁気回路の変形をほとんど生じさせる
ことなく、磁気ヘッドの位置決め精度の悪化を抑えるこ
とができる。
【0031】また、ヨーク3、スペーサ4は、磁気回路
を形成するために磁性材料により構成されており、主に
鉄が使用される。一方、底板1及びカバー2は、アルミ
を使用して構成されている。鉄とアルミとでは線膨張係
数が異なるため、温度変化時に、取り付け部に熱応力が
発生する。この応力により、底板1、カルー2、磁気回
路が変形すると、先に説明したように、磁気ヘッドの位
置決め精度の悪化を招く。
【0032】これに対し、本発明の第1の実施例は、粘
弾性体9cを有する構造を用いることにより、この部分
での熱応力を緩和して、磁気ヘッドの位置決め精度の悪
化を抑えることができる。さらに、図2に示すナットの
構造を用いることにより、紙面の上下方向及び左右方向
のいずれの方向に対しても熱応力を緩和させることがで
きる。
【0033】さらに、図1に示す本発明の第1の実施例
は、スペーサ4にストッパ5が取り付けられて構成され
ている。ストッパ5は、キャリッジ7が揺動した際に規
定の範囲以上に動かないようにするものである。キャリ
ッジ7は、通常は制御されていて規定範囲外には動かな
いはずであるが、何らかの理由により、制御不能に陥っ
た際には、キャリッジ7が暴走し、大きな速度でストッ
パ5に衝突する可能性がある。この際、キャリッジ7に
大きな衝撃が加わると、磁気ディスク14上に浮上して
いる磁気ヘッド16が、磁気ディスク14と衝突し、記
録された情報を損傷させる恐れがあるため、これを防止
するため、キャリッジ7に加わる衝撃を低減させる必要
がある。
【0034】図1に示す本発明の第1の実施例は、この
ために、ストッパ5をゴム等の緩衝材を用いて構成して
いる。また、図1に示す構造においては、磁気回路全体
が、ナット9の粘弾性体9cによって支持されているた
め、この部分も緩衝材として作用し、キャリッジ7の衝
突時の衝撃の低下に役立つ。
【0035】図3は本発明の第2の実施例による磁気デ
ィスク装置の磁気回路の支持構造を示す図である。図3
において、12は粘弾性体であり、他の符号は図1の場
合と同一である。
【0036】図3に示す本発明の第2の実施例は、ヨー
ク3、スペーサ4、マグネット6から成る磁気回路を、
その上下に設けたゴム等による粘弾性体12を介して底
板1及びカバー2の間に固定する構造を有している。こ
のような構造を有する本発明の第2の実施例において
も、コイル8の駆動反力に対して両持ち対称となるよう
に粘弾性体12を配置することにより、底板1及びカバ
ー2にモーメント力を発生させないようにすることがで
きる。また、粘弾性体12が、底板1及びカバー2へ伝
わる駆動反力を低減する機能、寸法公差を吸収する機
能、及び、熱応力を吸収する機能を有する点は図1で説
明した本発明の第1の実施例の場合と同様である。
【0037】図3により説明した本発明の第2の実施例
は、粘弾性体12を磁気回路の上下にそれぞれ2個用い
るとして説明したが、上下に1個であってもよい。ま
た、粘弾性体の固定方法としては、接着する方法、粘弾
性体を圧縮して取り付けその張力で固定する方法等を用
いることができる。さらに、図1の場合と同様に、スペ
ーサ4にストッパー5を設けることも可能である。
【0038】図4は本発明の第3の実施例による磁気デ
ィスク装置の磁気回路の支持構造を示す図である。図4
において、11は板バネであり、他の符号は図1の場合
と同一である。
【0039】すでに図1により説明した本発明の第1の
実施例においては、磁気回路をナット9を介して固定し
ていたのに対し、図4に示す本発明の第3の実施例は、
ヨーク3、スペーサ4、マグネット6から成る磁気回路
を、板バネ11を用いて底板1及びカバー2に固定する
構造を有している。このような構造を有する本発明の第
3の実施例においても、コイル8の駆動反力に対して、
磁気回路を上下対称に支持することができ、底板1及び
カバー2にはモーメント力を作用させることがない。こ
のため、磁気ヘッドの位置決め精度の悪化を抑えること
ができる。
【0040】また、板ばね11は、磁気回路側の固定部
と底板1及びカバー2側の固定部との間で折り曲げられ
ているため、駆動反力方向の剛性を低くすることができ
る。このため、この方向の磁気回路の支持周波数は、キ
ャリッジ7、スピンドル15の固有振動数よりも十分低
く、キャリッジ7、スピンドル15に有害な振動を板ば
ね11によって遮断することができ、キャリッジ7、ス
ピンドル15に有害な振動が伝わらず、磁気ヘッドの位
置決め精度が向上する。さらに、板バネ11は、ナット
9と同様に、寸法公差、熱応力に対しても、板ばね11
の変形によりこれらの寸法公差、熱応力を吸収すること
ができる。
【0041】図5は本発明の第4の実施例による磁気デ
ィスク装置の磁気回路の支持構造を示す図であり、図5
(a)は磁気回路の上面図、図5(b)は磁気回路の側
面図である。図5における符号は図1の場合と同一であ
る。
【0042】前述までに説明した本発明の各実施例は、
磁気回路を底板1とカバー2との間に、コイル8が駆動
されたときに発生する磁気回路の駆動反力に直角な方向
から支持するとして説明したが、図5に示す本発明の第
4の実施例は、磁気回路に作用する駆動反力の延長線上
で磁気回路8を底板1に固定するようにしている。
【0043】このため、本発明の第4の実施例は、図5
(a)、(b)に示すように、底板1とカバー2とを結
合している側面部材1’に対して磁気回路の両側部をね
じ10により固定する構造を有している。そして、この
両固定部を結ぶ直線が、磁気回路に作用する駆動反力延
長線上となるようにされている。この結果、図示本発明
の第4の実施例は、固定部において底板1、カバー2に
加わる力が並進力のみとなり、前述した他の実施例の場
合と同様に、底板1、カバー2にモーメント力が作用す
ることがない。
【0044】また、すでに説明した本発明の第1〜第3
の実施例は、磁気回路の上下に、固定用の部材が配置さ
れるため磁気回路の上下にスペースが必要であるが、本
発明の第4の実施例は、磁気回路の上下に磁気回路を支
持するためのスペースが必要でなく、磁気ディスク装置
の小型化を図ることが可能である。さらに、この本発明
の第4の実施例は、磁気回路の固定部も他の実施例が上
下それぞれ2ケ所必要なのに対し、左右にそれぞれ1ケ
所でよく部品点数の削減を行うことができる。また、本
発明の第4の実施例による構造によれば、紙面の上下方
向、すなわち、磁気回路の上下方向に磁気回路が拘束さ
れていないため、寸法公差及び熱応力を吸収する構造を
不要とすることができ、磁気回路の支持構造を簡素化す
ることができる。
【0045】前述した本発明の第4の実施例は、磁気回
路と側面部材1’との間をねじ10によって固定すると
して説明したが、本発明は、この間に他の実施例の場合
と同様に粘弾性体を介在させ、粘弾性体を介して固定す
る構造とすることもできる。これにより、すでに説明し
たと同様に、駆動反力が底板1へ伝わる力を低減するこ
とができ、しかも、紙面左右方向の熱応力を緩和する等
の機能を付加することができるので、よりいっそう磁気
ヘッドの位置決め精度の向上を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気ヘッド駆動用のコイルを駆動したときに生じる磁気回
路に対する駆動反力による磁気ヘッドの位置決め精度の
悪化を抑制することができ、磁気ヘッドを正確に位置決
めすることができるので、磁気ディスク装置の大容量化
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による磁気ディスク装置
の磁気回路の支持構造を示す図である。
【図2】ナットの詳細を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例による磁気ディスク装置
の磁気回路の支持構造を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例による磁気ディスク装置
の磁気回路の支持構造を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例による磁気ディスク装置
の磁気回路の支持構造を示す図である。
【図6】従来技術による磁気ディスク装置における磁気
回路の固定部の一例を示す図である。
【図7】従来技術による磁気ディスク装置の構成を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 底板 2 カバー 3 ヨーク 4 スペーサ 5 ストッパ 6 マグネット 7 キャリッジ 8 コイル 9 ナット 9a 下ナット 9b 上ナット 9c 粘弾性体 10 ねじ 11 板ばね 12 粘弾性体 13 ピボットベアリング 14 磁気ディスク 15 スピンドル 16 磁気ヘッド 17 ヘッド支持ばね
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 冨男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 高橋 毅 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに対して情報の書き込み、
    読み出しを行う磁気ヘッドを前記磁気ディスクの略半径
    方向に移動可能に支持するキャリッジと、該キャリッジ
    に固定され、前記キャリッジを揺動駆動する駆動コイル
    と、前記駆動コイルと対になって前記キャリッジに駆動
    力を与える磁気回路と、前記磁気ディスク、キャリッジ
    及び磁気回路を支持するハウジングとからなる磁気ディ
    スク装置において、前記磁気回路を、前記駆動コイルに
    流される駆動電流により生じる磁気回路に対する駆動反
    力に対して、支持剛性が対称となるように、前記ハウジ
    ングを構成する底板とカバーとの間に両持ちで支持する
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気回路と前記底板及び前記カバー
    とが、ゴム等の粘弾性体あるいは板ばね等の弾性体を介
    して結合されていることを特徴とする請求項1記載の磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 磁気ディスクに対して情報の書き込み、
    読み出しを行う磁気ヘッドを前記磁気ディスクの略半径
    方向に移動可能に支持するキャリッジと、該キャリッジ
    に固定され、前記キャリッジを揺動駆動する駆動コイル
    と、前記駆動コイルと対になって前記キャリッジに駆動
    力を与える磁気回路と、前記磁気ディスク、キャリッジ
    及び磁気回路を支持するハウジングとからなる磁気ディ
    スク装置において、前記磁気回路を、前記駆動コイルに
    流される駆動電流により生じる磁気回路に対する駆動反
    力に対して、前記駆動反力の延長線上で前記ハウジング
    を構成する側面部材に支持することを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
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