JPH08166500A - 真空保護装置 - Google Patents

真空保護装置

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JPH08166500A
JPH08166500A JP6333388A JP33338894A JPH08166500A JP H08166500 A JPH08166500 A JP H08166500A JP 6333388 A JP6333388 A JP 6333388A JP 33338894 A JP33338894 A JP 33338894A JP H08166500 A JPH08166500 A JP H08166500A
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JP
Japan
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vacuum
degree
container
ray
conductance
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JP6333388A
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Katsumi Sugizaki
克己 杉崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】真空度を破壊する原因が生じても、真空を維持
すべき真空容器の真空度を十分に高く維持することがで
きる真空保護装置を提供する。 【構成】真空度を維持しようとする第1の真空容器30
1と、真空度が劣化するおそれのある第2の真空容器3
02と、該第2の真空容器302の真空度を測定する真
空計と、両真空容器301,302を連通する管路30
3と、該管路303に介在され、真空計によって測定し
た第2の真空容器302の真空度が既定値を下回ったと
きに作動する真空保護手段305と、を有する真空保護
装置において、真空保護手段305は、管路303を密
封することなく、該管路303のコンダクタンスを劣化
させるものであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空の保護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子を応用した機器は、近年急速に進歩
している。その背景には、高真空装置の発達によるもの
が大きい。なぜならば、自由空間にある電子は気体分子
の影響を受けやすく、自由空間にある電子の特性を利用
した装置では、電子の軌道を妨げない程度に、高真空を
維持した真空槽内で取扱うべきものだからである。例え
ば、電子顕微鏡など、高エネルギー電子を電子レンズに
て集束、拡大する電子光学系を備えた装置や、光電子、
散乱電子などを検出して分析する装置等は、一部の例外
を除いて、いずれも10-7Torrから10-10Tor
r以下の超高真空槽内で使用している。特に、近年急速
に発展しているシンクロトロン放射光発生装置などの高
エネルギー電子を利用した装置は、超高エネルギーの電
子が周回するため、電子の軌道部分は、10-10Tor
r以下に保持される。
【0003】これらの装置は、真空が保持できないと、
電子の軌道が妨げられて、性能を発揮できない。また、
光電子増倍管など、電子増倍のために高電圧を印加する
検出器などは、電極間に1kV前後の高電圧を印加する
ため、10-4Torr以下の高真空を維持しないと、電
子の軌道が妨げられて、効率が悪くなるだけでなく、気
体分子の電離などに誘発された、電極間の放電などが起
り、検出器自体が破損してしまう。そこで、これらの装
置では、高真空を維持するために、真空が劣化してきて
も、電子などが通る主要部分は高真空を維持できるよう
な工夫がされていることが多い。
【0004】例えば、電子顕微鏡の鏡筒内などでは、試
料用の真空槽と、電子銃のある超高真空領域とで、真空
槽を分け、2つの真空槽との間は、ピンホールを用い、
コンダクタンスを非常に悪くすることにより、2つの真
空槽を隔離している。しかしながら、シンクロトロン放
射光発生装置のビームラインでは、例えば、X線などの
取出しビームの大きさは、数ミリ程度あり、ここに真空
槽を隔離するコンダクタンスの悪いピンホールを入れる
ことはできない。そのため、シンクロトロン内の電子軌
道を保護するために、ビームラインの先には真空度をモ
ニターするセンサー(真空計)が取付けられている。ビ
ームラインの先の真空計で、真空度の劣化が検知された
直後に、シンクロトロン本体の電子軌道に最も近い緊急
遮断用のバルブが閉じ、本体の超高真空を守るようにな
っている。また、ガスが進入してきたとき、ビームの大
きさの穴の開いた板を複数枚配置して、ガスの進入を遅
らせる遅延管を組合わせて、本体の超高真空を守るよう
になっている。
【0005】真空度が劣化する恐れのある実験用真空容
器には真空計が取り付けられており、実験真空容器で、
リークなどの事故により真空度が劣化してくると、真空
計が事故をいち早く検知し、シンクロトロンのビームの
取り出し口の高速応答のゲートバルブを閉め、本体とビ
ームラインとを完全に隔離し、リークしたガスがシンク
ロトロン本体にまで進入しないようにし、本体の真空度
が劣化しないようにする工夫がなされている。
【0006】また、検出器にMCP(マイクロチャンネ
ルプレート)などの高電圧を印加して使用する検出器を
利用することが多い、X線光学系を利用した装置も、高
真空の下で利用しなければならない。たとえばX線顕微
鏡は、X線源、X線照明光学系、試料、X線拡大光学
系、検出器よりなっており、X線検出器は、X線光電変
換面、MCPなどによって構成されるものがよく用いら
れ、これは電子の不要な放電を防ぐために10-6Tor
r程度の高真空中に置かれる。X線顕微鏡によって観察
する試料は、水を含んだ生物試料であることが多い。水
を含んだ試料21は、図5のような2枚のX線透過窓2
2からなる試料カプセルに入れて観察するが、X線透過
窓22は、X線の吸収をさけるため、非常に薄い膜でで
きている。そのため、この薄いX線透過窓は非常に破れ
やすく、実際にたびたび破損する。X線顕微鏡本体内
は、X線の吸収を避け、X線検出器を使用するために通
常は10-6Torr程度の真空度に保たれており、この
状態で試料カプセルのX線透過窓が破損し、中の水を含
んだ試料が漏れ出すと、試料に含まれる水や、有機物な
どが気化してガスとなり、鏡筒内の高真空が汚染され、
ガスがX線検出器まで進入し、X線検出器を汚し、最悪
の場合、放電によってX線検出器を破壊してしまう。そ
のため、X線顕微鏡などにより生物試料を観察する場合
には、試料から発生するガスにより、検出器が破壊され
ることを防ぐために、上記のシンクロトロン放射光の保
護装置のような緊急遮断装置の設置が検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様に、電子応用機
器や、X線光学装置の開発と共に、高真空装置の技術開
発も進み、緊急遮断用の特殊な高速バルブが出現してい
る。最も高速な緊急遮断バルブでも完全に閉るまでに約
10msec程度を要する。通常、気体は500m/s
程度の速度で動き回っているため、気体の移動速度を考
えると保護すべき本体にガスが進入しないようバルブを
閉じるとしても、10msecで進むガスが、本体に到
達しないよう充分(5メートル以上)離して配置する必
要がある。充分離すだけでなく、長い遅延管を配置する
ため、装置が非常に大がかりになってしまうという問題
点があった。また、上述のように例えばX線光学系の場
合、光学系の配置の問題から距離を離したり、遅延管を
利用したりすることができない場合が多い。例えば、実
験室用のX線顕微鏡などの装置の場合、リークの可能性
のあるX線源や、試料位置から、高真空のX線検出器ま
では1〜2メートル程度が要求されている。例えば、保
護すべき高真空装置から1メートル離れたところでガス
が発生した場合、発生したガスは2msecで検出器に
到達し、検出器を破壊させる。これでは、最も早い緊急
遮断バルブを用いたとしても間に合わない。従って、真
空系以外の他の要請から、リークする恐れのある真空装
置から保護すべき真空槽が、5メートル以内の位置にな
ってしまうものに対しては基本的には緊急遮断バルブで
は間に合わない。
【0008】また、ビームを細くしぼれる電子光学系を
利用した電子顕微鏡などは、電子ビームが絞られる部分
を利用し、電子ビームがぎりぎり通る小さなピンホール
を配置し、コンダクタンスを非常に悪くしておき、超高
真空を保持するようになっている。しかしながら、X線
光学系などを利用する場合、X線を小さいビームにする
ことが困難なので、コンダクタンスの悪い部分を作った
としても、光学系のビームサイズなどに制限されるた
め、コンダクタンスは充分悪くならず、この方法は適用
できない。すなわち光学系のビーム径が数ミリ以上の大
きなものの場合、遅延管を配置したとしてもほとんど効
果は望めず、真空装置を保護できないという問題点があ
った。したがって本発明は、真空度を破壊する原因が生
じても、真空を維持すべき真空容器の真空度を十分に高
く維持することができる真空保護装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来の
真空保護装置の問題点を解決するもので、すなわち、真
空度を維持しようとする第1の真空容器と、真空度が劣
化するおそれのある第2の真空容器と、該第2の真空容
器の真空度を測定する真空計と、両真空容器を連通する
管路と、該管路に介在され、真空計によって測定した第
2の真空容器の真空度が既定値を下回ったときに作動す
る真空保護手段と、を有する真空保護装置において、真
空保護手段は、管路を密封することなく、該管路のコン
ダクタンスを劣化させるものであることを特徴とする真
空保護装置である。
【0010】
【作用】本発明による作用を図3を用いて説明する。真
空度を維持しようとする第1の真空容器301と、真空
度が劣化するおそれのある第2の真空容器302とが、
管路303によって連通しており、これらの容器30
1,302と管路303とは、第1の真空容器301に
取り付けた排気装置304によって排気されている。第
1の真空容器301には、例えば真空度の劣化から保護
しようとする検出器310が配置されており、管路30
3にはコンダクタンス劣化装置305が介在されてい
る。
【0011】ここで第1の真空容器301の通常状態で
の真空度をP1a、第2の真空容器302の真空度が劣化
したときの第1の真空容器301の真空度をP1bとし、
第2の真空容器302の通常状態での真空度をP2a、真
空度が劣化したときの真空度をP2bとし、第1の真空容
器301から発生するガス量をQ1とし、第2の真空容
器302から通常状態に発生するガス量をQ2a、真空度
が劣化したときに発生するガス量をQ2bとし、管路30
3の通常状態でのコンダクタンスをCa、コンダクタン
ス劣化装置305を作動させて劣化させたときのコンダ
クタンスをCbとし、排気装置304による実効排気速
度をSとすると、通常状態では、 Q1+Q2a=S・P1a2a=Ca・(P2a−P1a) である。同様に第2の真空容器302の真空度が劣化し
たときには、 Q1+Q2b=S・P1b2b=Cb・(P2b−P1b) である。
【0012】先ず通常状態において、例えばS=60・
l/s、P1a=1×10-6Torr、Q1=Q2aとすれ
ば、 Q1=Q2a=S・P1a/2=3×10-5Torr・l/
s となり、P2a=2×10-6Torrとすれば、 Ca=Q2a/(P2a−P1a)=30・l/s となる。次いで第2の真空容器302の真空度が劣化し
てP2b=1Torrとなり、このときP1b=1×10-5
Torrを維持しようとすると、 Cb=Q2b/(P2b−P1b) =(S・P1b−Q1)/(P2b−P1b) =5.7×10-4・l/s となる。
【0013】すなわち管路303のコンダクタンスを3
0・l/sから5.7×10-4・l/sに劣化させるこ
とにより、第1の真空容器301の真空度を1×10-5
Torrに維持することができる。コンダクタンスを0
にして第1の真空容器301を隔離しようとすると、ゲ
ートバルブのように作動時間に長時間を要することにな
るが、コンダクタンスがある値以下になれば良いという
のであれば、作動時間を著しく短縮化することが可能と
なり、これにより真空度を維持しようとする第1の真空
容器301の当該真空度を、十分に高く保つことができ
る。またゲートバルブを併用して、ゲートバルブが完全
に作動し終るまでの期間だけの真空度を確保し、あるい
は保護しようとする検出器310などの機器側におい
て、保護措置を取り終るまでの期間だけの真空度を確保
しようとするときには、その期間でのコンダクタンスは
なお一層高くても構わないことになり、したがって作動
時間の一層の短縮化を図ることができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明による真空保護装置をX線顕微
鏡に適用した第1実施例を示す。X線顕微鏡は図1に示
したとおり、X線源1、X線照明光学系2、試料容器
3、X線拡大光学系4及び検出器6を有する。X線源
1、X線照明光学系2、試料容器3及びX線拡大光学系
4は第2の真空容器14内に設置されており、検出器6
は第1の真空容器11内に設置されており、検出器6に
は光電変換機構や電子増倍機構などが組み込まれてお
り、検出した信号は第1の真空容器11外に設置したモ
ニター12によって観測できるように構成されている。
両真空容器14,11は真空鏡筒13によって連通して
おり、また両真空容器14,11にはそれぞれ排気装置
7,8が取り付けられている。第2の真空容器14には
超高速で作動する真空計9が取り付けられており、真空
鏡筒13には超高速で作動するコンダクタンス劣化装置
5が組み込まれている。真空計9によって測定した真空
度信号は監視装置10に送られ、監視装置10は、真空
度が既定値を下回ったときにコンダクタンス劣化装置5
を作動するように構成されている。
【0015】図2は本実施例によるコンダクタンス劣化
装置5を示し、このコンダクタンス劣化装置5は、シャ
ッター機構などを用いたものである。すなわち真空鏡筒
13の通路を遮断するように設けた仕切り板(図示せ
ず)に開口部106を開口し、この仕切り板に面して遮
蔽羽根101が設置されている。遮蔽羽根101は一対
のリンク棒102,102によって仕切り板と平行な方
向に移動可能に形成され、上端に移動したときには仕切
り板の開口部106を開放し、下端に移動したときには
開口部106を覆うように構成されている。遮蔽羽根1
01にはバネ105が取り付けられており、このバネ1
05によって遮蔽羽根101は下端方向に付勢されてい
る。遮蔽羽根101にはまた磁性体103が取り付けら
れており、この磁性体103に対向して電磁石104が
設置されている。こうして遮蔽羽根101を上端に移動
させた状態で電磁石104に通電すると、電磁石104
はバネ105の弾性力に抗して遮蔽羽根101を上端位
置に保持し、監視装置10からの信号によって電磁石1
04への通電を解除すると、バネ105の弾性力によっ
て遮蔽羽根101は急速に下端に移動して、仕切り板の
開口部106を覆うように構成されている。遮蔽羽根1
01は下端位置に移動したときにも、仕切り板の開口部
106を密閉することはなく、漏洩ガス流を許容するよ
うに構成されており、したがって遮蔽羽根101の下端
位置への移動速度を著しく高速にすることができる。
【0016】本実施例は以上のように構成されており、
試料容器3からは試料を挟むX線透過窓の破損によって
ガスが発生する恐れがあり、X線源1からはリークが起
りやすいが、これらの場合に第2の真空容器14の真空
度が既定値以下に劣化すると、コンダクタンス劣化装置
5が直ちに作動して真空鏡筒13のコンダクタンスを劣
化させ、検出器6の入っている第1の真空容器11への
ガスの進入を最小限にとどめて真空度の劣化を抑えて、
検出器6を保護することができる。なお本実施例のコン
ダクタンス劣化装置5では、遮蔽羽根101が仕切り板
の片側を遮蔽する場合を示したが、遮蔽羽根を2枚設け
て仕切り板の両側を遮蔽することもできる。また仕切り
板を複数枚設けてこれらをサンドイッチ状に挟むように
遮断羽根を設けることもできる。更に別の態様のコンダ
クタンス劣化装置として、真空鏡筒13の一部をゴム管
によって形成し、このゴム管を挟着してコンダクタンス
を劣化させることもできる。
【0017】図4は本発明の第2実施例を示し、本実施
例は、放射光を利用したマイクロビーム照射装置に本発
明を適用したものである。本装置は、X線源となる放射
光発生装置201、分光器202、集光光学系203、
試料ステージ204、透過X線検出器205、蛍光X線
検出器206などの機器を備えている。放射光発生装置
201は第1の真空容器に相当し、分光器202と集光
光学系203とは、X線の吸収を避けるために第2の真
空容器211内に設置されている。放射光発生装置20
1と第2の真空容器211は、それぞれの排気装置21
3、214によって排気されている。放射光発生装置2
01と第2の真空容器211との間の管路に、ゲートバ
ルブ207とコンダクタンス劣化装置208とが直列に
組み込まれている。第2の真空容器211には真空計2
09が取り付けられており、真空計209によって測定
した真空度信号は監視装置210に送られ、監視装置2
10は、真空度が既定値を下回ったときに、コンダクタ
ンス劣化装置208とゲートバルブ207とを作動する
ように構成されている。コンダクタンス劣化装置208
としては、第1実施例で用いたものと同じものを用いる
ことができる。
【0018】本実施例では、集光光学系203によりX
線を集光して試料ステージ204上の試料に照射し、試
料を透過したX線や、X線によって励起された蛍光X線
などを検出して、試料の分析を行うものであるが、試料
は、第2の真空容器211内ではなく、大気中に置か
れ、X線ビームは第2の真空容器211に形成したX線
取出し窓212から取出される。X線取出し窓212は
X線の吸収を避けるために非常に薄いものを利用する。
そのため、常にX線取出し窓212が破損し、そこから
リークが起る可能性があるが、本実施例によれば、第2
の真空容器211の真空度が劣化したときにはコンダク
タンス劣化装置208を高速にて作動させることができ
るから、放射光発生装置201の真空度の劣化を防止す
ることができる。
【0019】また第1実施例において、試料が割れた場
合には、試料からガスが完全に放出されきってしまえ
ば、ガスの発生源はなくなるが、この第2実施例の場合
には、X線取出し窓212が破損した場合は、X線取出
し窓を交換しない限り、ずっとガスの発生源となる。そ
のため、リークしている間は、放射光発生装置201
や、第2の真空容器211を排気している排気装置21
3、214に負荷がかかったままになるため、本実施例
では、コンダクタンス劣化装置208を動作させるのと
同時にゲートバルブ207を閉め、放射光発生装置20
1と第2の真空容器211とを切離し、第2の真空容器
211を排気している排気装置214を停止させ、排気
装置214の負荷を減らすように構成している。このよ
うな構成にしておけば、リークが起った直後のガスの進
入はコンダクタンス劣化装置208でくい止め、その
後、ゲートバルブ207を閉じて、第2の真空容器21
1を切離して、放射光発生装置201を排気する排気装
置213を保護することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の通り、本発明による真空保護装置
では、管路を密封することなく管路のコンダクタンスを
劣化させる真空保護手段を用いているから、真空保護手
段の作動時間を著しく短縮化することができ、したがっ
て保護すべき真空容器の直前に充分長い遅延管が設置で
きない場合などでも、簡単な装置で高真空を保護するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例を示す概略図である。
【図2】該実施例に用いるコンダクタンス劣化装置を示
す概略図である。
【図3】本発明による作用を説明する説明図である。
【図4】本発明による第2実施例を示す概略図である。
【図5】X線顕微鏡の試料容器を示す概略図である。
【符号の説明】
1…X線源 2…X線照明光学系 3
…試料容器 4…X線拡大光学系 5…コンダクタンス劣化装置 6…検出器 7,8…排気装置 9
…真空計 10…監視装置 11…第1の真空容器 1
2…モニター 13…真空鏡筒 14…第2の真空容器 21…試料 22…X線透過窓 101…遮蔽羽根 102…リンク棒 1
03…磁性体 104…電磁石 105…バネ 1
06…開口部 201…放射光発生装置(第1の真空容器) 2
02…分光器 203…集光光学系 204…試料ステージ 2
05…透過X線検出器 206…蛍光X線検出器 207…ゲートバルブ 208…コンダクタンス劣化装置 2
09…真空計 210…監視装置 211…第2の真空容器 2
12…X線取出し窓 213,214…排気装置 301…第1の真空容器 302…第2の真空容器 3
03…管路 304…排気装置 305…コンダクタンス劣化
装置 310…検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21K 5/02 X H01J 37/18 49/24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空度を維持しようとする第1の真空容器
    と、真空度が劣化するおそれのある第2の真空容器と、
    該第2の真空容器の真空度を測定する真空計と、前記両
    真空容器を連通する管路と、該管路に介在され、前記真
    空計によって測定した第2の真空容器の真空度が既定値
    を下回ったときに作動する真空保護手段と、を有する真
    空保護装置において、 前記真空保護手段は、前記管路を密封することなく、該
    管路のコンダクタンスを劣化させるものであることを特
    徴とする真空保護装置。
  2. 【請求項2】前記管路に、該管路を密封するゲートバル
    ブを、前記真空保護手段と直列に介在させた、請求項1
    記載の真空保護装置。
  3. 【請求項3】前記第1の真空容器内に、X線検出器が配
    置されている、請求項1又は2記載の真空保護装置。
  4. 【請求項4】前記第1の真空容器が、放射光発生装置で
    ある、請求項1又は2記載の真空保護装置。
JP6333388A 1994-12-15 1994-12-15 真空保護装置 Pending JPH08166500A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017104053A1 (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社島津製作所 イオン分析装置

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WO2017104053A1 (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社島津製作所 イオン分析装置
JPWO2017104053A1 (ja) * 2015-12-17 2018-08-02 株式会社島津製作所 イオン分析装置
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