JPH11162397A - イオンビーム照射装置 - Google Patents

イオンビーム照射装置

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JPH11162397A
JPH11162397A JP34208397A JP34208397A JPH11162397A JP H11162397 A JPH11162397 A JP H11162397A JP 34208397 A JP34208397 A JP 34208397A JP 34208397 A JP34208397 A JP 34208397A JP H11162397 A JPH11162397 A JP H11162397A
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ion
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Yasunori Ando
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン源から引き出されるイオンビームの組
成を、小型の質量分析装置を用いて正確に分析すること
を可能にする。 【解決手段】 イオン源2のプラズマ生成部4に、その
内部で生成されるプラズマ6を構成するイオンの一部7
を小孔76を通して入射させて当該イオン7の質量分析
を行う質量分析装置70を取り付け、大地電位部に、質
量分析装置70内を真空排気する真空排気装置92を設
けている。質量分析装置70はプラズマ生成部4と同じ
高電位になるので、質量分析装置70と真空排気装置9
2とを接続する排気配管88の途中に絶縁管90を設け
て電気絶縁を行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばイオン注
入装置、イオンドーピング装置(非質量分離型のイオン
注入装置)、イオン照射と真空蒸着を併用する薄膜形成
装置等であって、イオン源から引き出したイオンビーム
を処理室内で被照射物に照射するイオンビーム照射装置
に関し、より具体的には、そのイオン源から引き出され
るイオンビームの組成を分析する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来のイオンビーム照射装置の
一例を示す。このイオンビーム照射装置は、イオン源2
から引き出したイオンビーム10を、処理室12内にお
いて、質量分離することなく被照射物(例えば半導体基
板や液晶ディスプレイ用基板等)16に照射して、当該
被照射物16にイオン注入等の処理を施すよう構成され
ている。処理室12内は、真空排気装置14によって真
空(例えば10-5〜10-6Torr程度)に排気され
る。
【0003】イオン源2は、導入されたイオン源ガス2
6を例えば高周波放電、マイクロ波放電、アーク放電等
によって電離させてプラズマ6を生成するプラズマ生成
部4と、このプラズマ生成部4の出口付近に設けられて
いてプラズマ6から電界の作用でイオンビーム10を引
き出す引出し電極系8とを有している。
【0004】引出し電極系8は、この例では4枚の多孔
電極を有しており、その上流側から数えて一番目の電極
およびプラズマ生成部4(より具体的にはそれを構成す
るプラズマ生成容器5)には、イオンビーム10を引き
出しかつ加速するための正の高電圧(例えば10kV〜
100kV程度)が直流電源20から印加される。二番
目および三番目の電極にも、直流電源21および22か
らそれぞれ図示のように直流電圧が印加される。四番目
の電極と処理室12とは接地されている。この場合のイ
オンビーム10のエネルギーは、約10keV〜100
keV程度になる。
【0005】イオン源ガス26は、それを処理室12内
へ導入して引出し電極系8を通してプラズマ生成部4へ
供給するという考えもあるけれども、この例では、プラ
ズマ生成部4へイオン源ガス26を直接導入するように
している。その方が、プラズマ生成部4内でのイオン源
ガス26のガス圧を高めて濃いプラズマ6を生成するこ
とができる点で好ましいからである。
【0006】その場合、プラズマ生成部4には上記のよ
うに高電圧が印加されるので、従来は、大地電位部から
絶縁碍子によって支持されていてプラズマ生成部4と同
等の電位の高電圧架台(図示省略)にガス源(例えばガ
スボンベ)24等を設置して、同じ電位間でイオン源ガ
ス26の供給を行っている。即ち、イオン源ガス26を
供給するガス源24とプラズマ生成部4とを金属配管2
7で接続し、その途中に減圧弁28および流量調節器3
0を設け、これらを全て上記高電圧架台に設けている。
【0007】イオン源ガス26は、例えば、半導体デバ
イス製造用(具体的には半導体への不純物注入用)の場
合は、PH3 (ホスフィン)、B26 (ジボラン)、
AsH3 (アルシン)等のガス、またはそれらを水素等
で希釈したガスである。
【0008】このイオンビーム照射装置は、イオン源2
から引き出したイオンビーム10を質量分離することな
くそのまま被照射物16に照射するため、被照射物16
への所望のイオンの注入量(ドーズ量)を測定する等の
ためには、イオン源2から引き出されるイオンビーム1
0の組成を知る(分析する)必要がある。そのために従
来は、処理室12のイオン源2に対向する部分に連通す
るように質量分析装置18を設け、それにイオン源2か
ら引き出されたイオンビーム10の一部を入射させ、こ
の質量分析装置18によってイオンビーム10の質量分
析を行うようにしている。質量分析装置18は、磁界ま
たは直交電磁界を用いてイオンビーム10の質量分離を
行う質量分離器18aと、それから導出されるイオンを
受けるイオン検出器18bとを備えている。なお、この
ような質量分析装置18を備えるイオン注入装置が、例
えば特開平6−36737号公報に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記イオンビーム照射
装置においては、イオン源2から引き出されたイオンビ
ーム10を質量分析装置18で質量分析するため、当該
イオンビーム10のエネルギーが大きくなるに従って、
質量分析装置18(より具体的にはそれを構成する質量
分離器18a)が大型化する。例えば、質量分離器18
aが磁場偏向を利用するものの場合、イオンビーム10
のエネルギーが大きくなるに従って、当該イオンビーム
10中のイオンを偏向させるのに必要な磁場強度が著し
く大きくなり、当該質量分離器18aを構成するコイル
が著しく大型化する。質量分離器18aが直交電磁界を
利用するものの場合も同様である。ちなみに、イオン源
2から引き出されるイオンビーム10のエネルギーは、
例えば前述したように10keV〜100keV程度で
あり、非常に大きい。
【0010】また、イオン源2が大型(大面積)でそれ
から処理室12内へ拡散するイオン源ガス26が多い等
の理由で、処理室12内の真空度が良くない(即ちガス
圧が高い)状態の場合、イオン源2から出て質量分析装
置18で分析される迄の間に、イオンビーム10中のイ
オンは、雰囲気中のガス分子との衝突によって中性化し
たり、分子イオンが分解されたりするので、質量分析装
置18で分析するイオンビーム10の組成が本来のもの
とは異なったものに変化して、正確な分析を行うことが
できない。
【0011】そこでこの発明は、イオン源から引き出さ
れるイオンビームの組成を、小型の質量分析装置を用い
て正確に分析することができるイオンビーム照射装置を
提供することを主たる目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1のイ
オンビーム照射装置は、前記イオン源のプラズマ生成部
に取り付けられていて当該プラズマ生成部で生成される
プラズマを構成するイオンの一部を小孔を通して入射さ
せて当該イオンの質量分析を行う質量分析装置と、大地
電位部に設けられていて前記質量分析装置内を真空排気
する真空排気装置と、この真空排気装置と前記質量分析
装置とを接続する排気配管の途中に設けられた絶縁管と
を備えることを特徴としている(請求項1)。
【0013】上記構成によれば、イオン源のプラズマ生
成部に取り付けた質量分析装置によって、プラズマ生成
部で生成されるプラズマを構成するイオンの一部を取り
込んでその質量分析を行うことができる。しかもこの質
量分析装置内を真空排気する真空排気装置を備えている
ので、質量分析装置内において、取り込んだイオンが残
留ガス分子と衝突して中性化、分解等を起こすことを抑
制することができ、従って当該イオンの質量分析を正確
に行うことができる。
【0014】このように質量分析装置に取り込んで質量
分析を行うイオンと、イオン源の引出し電極系から引き
出されるイオンビームとは、どちらも同じプラズマから
取り出されるものであり、基本的には互いに同じ組成を
有している。従って、上記質量分析装置によって上記イ
オンの質量分析を正確に行うことによって、イオン源か
ら引き出されるイオンビームの組成を、間接的にではあ
るけれども、処理室内の真空度悪化の影響を受けずに正
確に分析することができる。
【0015】しかも、プラズマ生成部から上記質量分析
装置に入射するイオンは、プラズマ周辺部のイオンシー
ス中の電界による加速エネルギーやプラズマの拡散に伴
う運動エネルギーを有しているだけであるので、引出し
電極系から引き出すイオンビームに比べてエネルギーが
遙かに小さく、従って質量分析装置を小型化することが
できる。
【0016】また、大地電位部に設けた真空排気装置
と、プラズマ生成部に取り付けることによって高電圧が
印加される質量分析装置との間の電気絶縁は、上記絶縁
管によって行うことができ、真空排気装置を大地電位部
に設けているので、当該真空排気装置への電力供給が容
易になると共に、引出し電極系等の高電圧部で発生する
高電圧サージの影響を受けにくくなり、高電圧サージに
よる真空排気装置の故障や誤動作を防止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るイオンビ
ーム照射装置の一例を示す図である。図2は、図1中の
質量分析装置の詳細例を拡大して示す断面図である。図
5の従来例と同一または相当する部分には同一符号を付
し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明す
る。
【0018】この実施例においては、従来例のように処
理室12に質量分析装置18を取り付けるのではなく、
イオン源2のプラズマ生成部4に質量分析装置70を取
り付けている。この質量分析装置70は、プラズマ生成
部4で生成されるプラズマ6を構成するイオンの一部7
を小孔76を通して入射させて、当該イオン7の質量分
析を行うものである。
【0019】詳述すると、図2に示すように、プラズマ
生成部4(より具体的にはそれを構成するプラズマ生成
容器5)の側壁部に穴68を設け、この穴68に連通す
るように質量分析装置70をプラズマ生成部4に取り付
けている。この質量分析装置70は、真空容器72と、
その入口部に設けられたマスク74と、その奥に設けら
れた質量分離器78と、その奥に設けられたイオン検出
器80と、それに接続された電流計82とを備えてい
る。
【0020】マスク74は、入射するイオンを制限する
と共に、プラズマ生成部4内と質量分析装置70内との
間に圧力差をつけるものであり、プラズマ6を構成する
イオンの一部7を入射させる小孔76を有している。こ
の小孔76の大きさは、例えば直径で1mm〜3mm程
度である。
【0021】質量分離器78は、磁界および電界の少な
くとも一方を用いて、小孔76を通して入射して来るイ
オン7の質量分離(イオンをその質量mと電荷qとの比
m/qの違いによって選り分けること)を行うものであ
る。この質量分離器78は、図2に示すものは、四重極
電極を有する四重極質量分離器であるが、その他、磁界
によってイオン7を偏向させて質量分離する分析マグネ
ット、直交電磁界(E×B)によってイオン7を質量分
離するE×B分離器(ウィーンフィルタとも呼ばれる)
等でも良い。
【0022】イオン検出器80は、質量分離器78から
導出されるイオンを受けてそれを電流として計測するも
のであり、この例ではファラデーカップから成る。この
イオン検出器80には、即ちこのイオン検出器80とプ
ラズマ生成容器5との間には、電流計82が接続されて
おり、それによってイオン検出器80に流れるイオン電
流を計測することができる。
【0023】このイオンビーム照射装置は、更に、大地
電位部に設けられていて、質量分析装置70内を真空排
気する真空排気装置92を備えている。この真空排気装
置92と質量分析装置70とは金属製の排気配管88で
接続されており、その途中に絶縁管90が設けられてい
る。排気配管88の一端側は、図2に示すように、真空
容器72の側壁部であって質量分離器78の近傍に設け
た排気口84の部分に接続している。図2中の86およ
び87は、シール(密封)用のOリング等から成るパッ
キンである。
【0024】プラズマ生成部4は、引出し電極系8を介
して前述した真空排気装置14によって真空排気される
と共に、そこにプラズマ6の生成のための前述したイオ
ン源ガス26が導入され、イオン源2の動作中は例えば
10-3〜10-4Torr程度に保たれる。一方、このプ
ラズマ生成部4と質量分析装置70とは小孔76を介し
てつながっており、この質量分析装置70内は真空排気
装置92によって例えば10-5〜10-6Torr程度に
真空排気される。即ち、プラズマ生成部4と質量分析装
置70とは差動排気される。
【0025】質量分析装置70は、プラズマ生成部4に
取り付けているため、プラズマ生成部4と同様に、直流
電源20から前述した高電圧が印加され、高電位にな
る。一方、真空排気装置92は上記のように大地電位部
に設置されている。そこで、この実施例では、上記のよ
うに排気配管88の途中に絶縁管90を設けて、この絶
縁管90で、質量分析装置70と真空排気装置92との
間の電位差を、即ち質量分析装置70に印加される高電
圧を絶縁している。この絶縁管90は、例えばアルミナ
等のセラミックス、フッ素樹脂等の樹脂から成る。この
絶縁管90と排気配管88との接続部には、シール用の
Oリング等から成るパッキンが設けられているが、図1
ではその図示を省略している。
【0026】このイオンビーム照射装置においては、イ
オン源2のプラズマ生成部4で生成されるプラズマ6を
構成するイオンの一部7を、小孔76を通して質量分析
装置70に入射させ、この質量分析装置70によってイ
オン7の質量分析を行うことができる。プラズマ6の周
辺部とプラズマ生成容器5との間にはイオンシースが形
成され、このイオンシース中の電界によってプラズマ6
中のイオンはプラズマ生成容器5の壁面に向けて加速さ
れ、その一部7が小孔76を通して質量分析装置70に
入射する。また、プラズマ6の拡散運動によってもそれ
を構成するイオンの一部が小孔76を通して質量分析装
置70に入射する。このようにして質量分析装置70に
入射するイオン7のエネルギーは、例えば1eV〜10
0eV程度である。
【0027】しかもこのイオンビーム照射装置では、質
量分析装置70内を真空排気する真空排気装置92を備
えているので、質量分析装置70内の真空度を高くして
(即ちガス圧を低くして)、質量分析装置70内におい
て、入射したイオン7が残留ガス分子と衝突して中性
化、分解等を起こすことを抑制することができる。従っ
て、当該イオンの質量分析を正確に行うことができる。
【0028】このようにして質量分析装置70に取り込
んで質量分析を行うイオン7と、イオン源2の引出し電
極系8から引き出されるイオンビーム10とは、どちら
も同じプラズマ6から取り出されるものであり、基本的
には互いに同じ組成を有している。従って、上記質量分
析装置70によって上記イオン7の質量分析を正確に行
うことによって、イオン源2から引き出されるイオンビ
ーム10の組成を、間接的にではあるけれども、処理室
12内の真空度悪化の影響を受けずに正確に分析するこ
とができる。
【0029】しかも、プラズマ生成部4から質量分析装
置70に入射するイオン7のエネルギーは、前述したよ
うに例えば1eV〜100eV程度であり、引出し電極
系8から引き出すイオンビーム10のエネルギー(これ
は前述したように例えば10keV〜100keV程
度)に比べて遙かに小さい。従って、上記イオン7を質
量分離する質量分離器78が小型のもので済むので、質
量分析装置70を小型化することができる。
【0030】また、質量分析装置70内を真空排気する
真空排気装置92を大地電位部に設けているので、それ
をプラズマ生成部4と同等の電位の高電圧部に設ける場
合に比べて次のような効果がある。即ち、仮に真空排気
装置92を、プラズマ生成部4と同等の電位の高電圧部
に設けると、この真空排気装置92へ大地電位部から電
力を供給するために、絶縁変圧器が必要になる。また、
真空排気装置92は、引出し電極系8等の高電圧部で発
生する高電圧サージの影響を受けて故障や誤動作を起こ
しやすくなる。更に、真空排気装置92は前述した高電
圧架台に載せることになるので当該高電圧架台が大きく
なり、ひいては当該高電圧架台を取り囲む絶縁空間も大
きくなり、このイオンビーム照射装置が大型化する。こ
れに対して、この実施例のように、真空排気装置92を
大地電位部に設け、それと質量分析装置70との間の電
気絶縁を絶縁管90で行うことによって、絶縁変圧器が
不要になるので真空排気装置92への電力供給が容易に
なると共に、真空排気装置92が高電圧部で発生する高
電圧サージの影響を受けにくくなるので、高電圧サージ
による真空排気装置92の故障や誤動作を防止すること
ができる。また、高電圧架台上に真空排気装置92用の
スペースを必要としないので、このイオンビーム照射装
置の小型化を図ることができる。
【0031】なお、上記のようにしてイオンビーム10
の組成を分析することは、この実施例のようにイオン源
2から引き出したイオンビーム10を質量分離すること
なくそのまま被照射物16に照射する装置において特に
効果が大きいけれども、そのような装置以外において
も、例えばイオン源2から引き出したイオンビーム10
を粗く質量分離(即ち質量差の大きいイオン種のみを分
離)した後に被照射物16に照射する装置においても、
イオン源2からどのような組成でイオンビーム10が引
き出されているかを知ることは重要であるので、効果を
発揮することができる。
【0032】ところで、プラズマ生成部4へイオン源ガ
ス26を導入する上記ガス源24は、その交換頻度を少
なくして当該イオンビーム照射装置のスループット低下
を防止する必要上、かなり大型になる。プラズマ生成部
4へのイオン源ガス26の供給量を多くして多量のイオ
ンビーム10を引き出す場合は一層大型になる。
【0033】そのために、上記のように高電圧架台にガ
ス源24を設置する場合は、高電圧架台が大きくなり、
ひいては当該高電圧架台を取り囲む絶縁空間も大きくな
り、装置が大型化する。
【0034】また、絶縁碍子上に設けた高電圧架台は、
床面(大地電位部)から比較的高い位置にあり、このよ
うな高い位置での大型のガス源24の交換は、安全上好
ましくない。
【0035】上記例とは違って、大地電位部にガス源2
4を設置し、金属配管27の途中に絶縁配管を設けてこ
の絶縁配管でプラズマ生成部4に印加される高電圧を絶
縁するという考えもある。このように大地電位部にガス
源24を設置することは、装置の小型化の点、およびガ
ス源24の取り扱い上の安全の点で好ましいけれども、
単に絶縁配管で高電圧を絶縁したのでは、絶縁配管部分
からのイオン源ガス26の漏れに関して安全上好ましく
ない。これは、イオン源ガス26としては、例えば半導
体デバイス製造用等の場合は、毒性を含むガス(例えば
前述したPH3、B26 、AsH3 等)を用いる場合が
あるのに対して、絶縁配管は、一般的に、金属配管に比
べて機械的強度が弱く、ガス漏れが生じやすいからであ
る。例えば、絶縁配管の材質は、通常は、フッ素樹脂等
の樹脂またはアルミナ等のセラミックスである。樹脂の
場合は、変形しやすいのでその締め付け具合によってガ
ス漏れが生じやすい。また、高電圧を印加して沿面放電
が生じた場合に炭化してガス漏れを起こす可能性があ
り、場合によっては穴があく。セラミックスの場合は、
脆いので、外部からの力によって亀裂や割れが生じやす
く、それによってガス漏れを起こす可能性がある。
【0036】ちなみに、上記絶縁管90内にも、プラズ
マ生成部4に導入されたイオン源ガス26の一部が質量
分析装置70を経由してわずかながら流れるけれども、
絶縁管90やその接続部分は真空排気装置92によって
真空に排気されて負圧になるので、正圧になる金属配管
27の途中に設ける上記絶縁配管の場合と違って、この
絶縁管90やその接続部からイオン源ガス26が外部へ
漏れ出す恐れはない。
【0037】そこで次に、前述したイオンビーム10の
組成の分析に関する課題に加えて、このイオン源ガス2
6の導入に関する課題をも解決した実施例を図3に示
す。
【0038】このイオンビーム照射装置は、内側絶縁管
42と、当該内側絶縁管42の外側をそれとの間に空間
をあけて取り囲む外側絶縁管44とを有する二重絶縁管
40を備えている。両絶縁管42および44は、例え
ば、アルミナ等のセラミックスから成り、その両端に印
加される高電圧、即ちイオン源2のプラズマ生成部4に
直流電源20から印加される前述したような高電圧に耐
える絶縁耐圧を有している。
【0039】内側絶縁管42および外側絶縁管44の両
端部には、この例では図4に示すように、金属フランジ
46および48がそれぞれ設けられており、両金属フラ
ンジ46、48と両絶縁管42、44との接続部は、O
リング等のパッキン52〜55でシール(密封)されて
いる。両金属フランジ46および48には、内側絶縁管
42に連通する穴47および49がそれぞれ設けられて
いる。金属フランジ46には、内側絶縁管42と外側絶
縁管44との間を真空排気するための排気口50が設け
られている。この排気口50は、図3に示すように一つ
でも良いけれども、図4に示すように複数の方が、コン
ダクタンスが良くなるので好ましい。
【0040】前述したイオン源ガス26を供給するガス
源24は、大地電位部に設置している。
【0041】そして、二重絶縁管40の内側絶縁管42
の一端側を金属配管32によってガス源24に接続し、
同内側絶縁管42の他端側を金属配管34によってイオ
ン源2のプラズマ生成部4(より具体的にはそれを構成
するプラズマ生成容器5)に接続している。両金属配管
32および34は、この例では図4に示すように、上記
金属フランジ46および48に、上記穴47および49
にそれぞれ連通するように接続されており、その接続部
はOリング等のパッキン56および57でそれぞれシー
ルされている。この二重絶縁管40の一方の金属フラン
ジ46は、金属配管32および後述する排気配管60を
介してガス源24および後述する真空排気装置64に接
続されているのでそれらと同電位、即ち大地電位にな
り、他方の金属フランジ48は、金属配管34を介して
プラズマ生成部4に接続されているのでそれと同電位、
即ち高電位になる。
【0042】金属配管32の途中には、この例では、イ
オン源ガス26の供給ガス圧を調節する前述した減圧弁
28、イオン源ガス26の断続を遠隔操作によって行う
操作弁36および二重絶縁管40側へ供給するイオン源
ガス26の圧力を計測する圧力計38が設けられてい
る。イオン源ガス26の金属配管32内の圧力は、例え
ば、特殊ガスを扱う場合の関係法規(高圧ガス取締法)
に従って1kg/mm2G未満に保持する。操作弁36
の操作方法は、例えば空圧式であるが、それ以外に電磁
式、電動式等でも良い。
【0043】金属配管34の途中には、この例では、プ
ラズマ生成部4へ導入するイオン源ガス26の流量調節
を行う前述した流量調節器30が設けられている。
【0044】二重絶縁管40の高電位側の金属フランジ
48には、更に、内側絶縁管42と外側絶縁管44との
間の空間に連通する穴51が設けられており、上記質量
分析装置70に接続された排気配管88を、この穴51
に連通するように金属フランジ48に接続しており、そ
の接続部はOリング等のパッキン59(図4参照)でシ
ールされている。
【0045】更にこのイオンビーム照射装置は、大地電
位部に設けられていて二重絶縁管40の内側絶縁管42
と外側絶縁管44との間およびそこに排気配管88を経
由して接続された上記質量分析装置70内を一括して真
空排気する真空排気装置64を備えている。この真空排
気装置64によって質量分析装置70内が例えば前述し
た10-5〜10-6Torr程度になるように真空排気す
る。コンダクタンスの関係で、内側絶縁管42と外側絶
縁管44との間はこれよりも幾分高真空になる。真空排
気装置64は、この例では金属製の排気配管60によっ
て二重絶縁管40に接続されている。排気配管60は、
この例では図4に示すように、金属フランジ46に、前
記排気口50に連通するように接続されており、その接
続部はOリング等のパッキン58によって真空シールさ
れている。排気配管60の途中には、二重絶縁管40の
近傍に、内側絶縁管42と外側絶縁管44との間の真空
度を計測する真空計62が設けられている。この真空排
気装置64からの排気ガスは所定の安全な場所へ排出さ
れる。その場合、当該排気ガス中に含まれる可能性があ
るイオン源ガス26の成分を捕獲・吸着して無害化する
トラップ器(図示省略)を経由して排出するのが好まし
い。
【0046】このイオンビーム照射装置においては、ガ
ス源24から供給されるイオン源ガス26を、二重絶縁
管40の内側絶縁管42およびその両端側に接続された
金属配管32および34内を通して、イオン源2のプラ
ズマ生成部4に直接(即ち、真空容器12側から引出し
電極系8を経由してプラズマ生成部4内に供給するので
はなくプラズマ生成部4に直接)導入することができ
る。
【0047】また、イオン源2のプラズマ生成部4と、
大地電位部に設置されたガス源24および真空排気装置
64との間の電気絶縁は、二重絶縁管40によって行う
ことができる。即ち、プラズマ生成部4に直流電源20
から印加される前述した高電圧に対する耐電圧を、この
二重絶縁管40によって保持することができる。
【0048】万一、二重絶縁管40の内側絶縁管42自
体やそれと金属フランジ46および48との接続部(即
ち図4中のパッキン52および54の周り)の劣化によ
って、そこからイオン源ガス26の漏れが生じても、内
側絶縁管42と外側絶縁管44との間は真空排気装置6
4によって真空排気されるので、漏れ出たイオン源ガス
26を、当該イオンビーム照射装置の周りに拡散させず
に、所定の安全な場所に排出することができる。従っ
て、イオン源2の高電圧が印加されるプラズマ生成部4
に、大地電位部に設けたガス源24からイオン源ガス2
6を安全に導入することができる。その結果、図5に示
した従来例や図1に示した実施例のようにガス源24を
高電圧架台に設置する場合と違って、当該イオンビーム
照射装置の大型化を防止することができると共に、ガス
源24の交換を安全に行うことができる。
【0049】二重絶縁管40の内側絶縁管42とガス源
24およびプラズマ生成部4との間の配管には金属配管
32および34を用いているので、当該配管におけるガ
ス漏れの可能性は通常の金属配管の場合と同様に極めて
小さく、前述した絶縁配管の場合のようなガス漏れの心
配はない。金属配管32および34と二重絶縁管40と
の接続も、この例では図4に示したように金属フランジ
46および48の部分で金属同士で行っているので、当
該接続部分におけるガス漏れの可能性は通常の金属配管
の接続の場合と同様に極めて小さい。
【0050】しかもこの実施例では、図1の実施例のよ
うに質量分析装置70内を大地電位部から真空排気する
ための専用の絶縁管90および真空排気装置92を設け
るのではなく、大地電位部に設けたガス源24からプラ
ズマ生成部4にイオン源ガス26を安全に導入するため
の二重絶縁管40および真空排気装置64を、質量分析
装置70内の大地電位部からの真空排気にも兼用してい
るので、装置構成の簡素化および装置コストの低減を図
ることができる。
【0051】また、二重絶縁管40の内側絶縁管42か
ら万一ガス漏れが発生した場合、その漏洩箇所の発見に
は、通常はヘリウムディテクタ等の漏洩検出器を用いる
けれども、上記質量分析装置70に、入射したガスをイ
オン化して検出することができる四重極質量分析装置を
用いれば、この質量分析装置70を上記漏洩検出器の代
わりに使用することができる。即ち、例えば金属配管3
4側の弁を閉じておいて内側絶縁管42内に金属配管3
2側から漏洩検出用のガス、例えばヘリウムガスを供給
すれば、漏洩箇所があるとそこからヘリウムが内側絶縁
管42と外側絶縁管44との間に漏れ出て排気配管88
を経由して質量分析装置70に到達して検出されるから
である。この場合、真空排気装置64は運転していても
良いけれども、止めておく方が検出の感度は高くなるの
で好ましい。
【0052】なお、上記のように二重絶縁管40の内側
絶縁管42の部分からイオン源ガス26の漏れが生じる
と内側絶縁管42と外側絶縁管44との間の真空度が悪
化(即ちガス圧が上昇)するので、この実施例のように
真空計62を設けて当該真空度を計測するのが好まし
く、そのようにすれば、内側絶縁管42の部分からのイ
オン源ガス26の漏れを真空計62によって速やかに検
出することができる。更に、この真空計62によるイオ
ン源ガス漏れの検出に応じて、イオン源ガス26の大地
電位側の供給ラインに設けた前記操作弁36を閉じて、
イオン源ガス26を二重絶縁管40の上流側で遮断する
のが好ましく、そのようにすれば、イオン源ガス26の
漏れを速やかに停止させることができる。この真空計6
2による真空度悪化の検出に応じて操作弁36を閉じる
動作は、この実施例のようにシーケンサ等から成る制御
装置66を設けてそれに行わせるのが好ましく、そのよ
うにすれば保護動作の自動化を図ることができる。
【0053】また、この実施例のように圧力計38を設
けて金属配管32内のガス圧を計測するのが好ましく、
そのようにすれば、減圧弁28の異常でガス圧が異常に
上昇した場合の内側絶縁管42の破損や、ガス圧の異常
低下に伴う内側絶縁管42内部での放電の開始を速やか
に検出することができる。更に、この圧力計38による
ガス圧異常の検出に応じて、上記操作弁36を閉じてイ
オン源ガス26を二重絶縁管40の上流側で遮断するの
が好ましく、そのようにすれば、内側絶縁管42の破損
等を速やかに防止することができる。この圧力計38に
よるガス圧異常の検出に応じて操作弁36を閉じる動作
も、この実施例のように制御装置66に行わせるのが好
ましく、そのようにすれば保護動作の自動化を図ること
ができる。
【0054】また、プラズマ生成部4へ複数種類のイオ
ン源ガス26を供給する等の場合は、必要に応じて、二
重絶縁管40の内側絶縁管42内に複数の穴を設け、か
つガス源24から金属配管32まで、および金属配管3
4から流量調節器30までをそれぞれ複数ライン設け、
内側絶縁管42の各穴に各金属配管32および34をそ
れぞれ接続しても良い。
【0055】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0056】請求項1記載の発明によれば、イオン源の
プラズマ生成部に取り付けた質量分析装置によって、プ
ラズマ生成部で生成されるプラズマを構成するイオンの
質量分析を行うことができ、しかもこの質量分析装置内
を真空排気する真空排気装置を備えているので、当該イ
オンの質量分析を正確に行うことができる。このイオン
と、イオン源から引き出されるイオンビームとは、同じ
プラズマから取り出されるものであるので基本的には互
いに同じ組成を有しており、従って上記イオンの質量分
析を正確に行うことによって、イオンビームの組成を正
確に分析することができる。
【0057】しかも、プラズマ生成部から質量分析装置
に入射するイオンのエネルギーは、引出し電極系から引
き出すイオンビームのエネルギーに比べて遙かに小さい
ので、質量分析装置を小型化することができる。即ち小
型の質量分析装置で済む。
【0058】また、真空排気装置を大地電位部に設けて
いるので、当該真空排気装置への電力供給が容易になる
と共に、引出し電極系等の高電圧部で発生する高電圧サ
ージの影響を受けにくくなり、高電圧サージによる真空
排気装置の故障や誤動作を防止することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の上記効果に加えて更に次のような効果を奏す
る。
【0060】即ち、イオン源のプラズマ生成部と大地電
位部に設置されたガス源および真空排気装置との間の電
気絶縁を二重絶縁管によって行うことができ、万一、二
重絶縁管の内側絶縁管の部分からイオン源ガスの漏れが
生じても、内側絶縁管と外側絶縁管との間は真空排気装
置によって真空排気されるので、漏れ出たイオン源ガス
を、当該イオンビーム照射装置の周りに拡散させずに、
所定の安全な場所へ排出することができる。従って、イ
オン源の高電圧が印加されるプラズマ生成部に、大地電
位部に設けたガス源からイオン源ガスを安全に導入する
ことができる。その結果、ガス源を高電圧架台に設置す
る場合と違って、当該イオンビーム照射装置の大型化を
防止することができると共に、ガス源の交換を安全に行
うことができる。
【0061】しかも、上記二重絶縁管および真空排気装
置を、質量分析装置内の真空排気にも兼用しているの
で、装置構成の簡素化および装置コストの低減を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るイオンビーム照射装置の一例を
示す図である。
【図2】図1中の質量分析装置の詳細例を拡大して示す
断面図である。
【図3】この発明に係るイオンビーム照射装置の他の例
を示す図である。
【図4】図3中の二重絶縁管の詳細例を拡大して示す断
面図である。
【図5】従来のイオンビーム照射装置の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 イオン源 4 プラズマ生成部 10 イオンビーム 12 処理室 16 被照射物 24 ガス源 26 イオン源ガス 32、34 金属配管 40 二重絶縁管 42 内側絶縁管 44 外側絶縁管 64 真空排気装置 70 質量分析装置 76 小孔 88 排気配管 90 絶縁管 92 真空排気装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマを生成するものであって高電圧
    が印加されるプラズマ生成部および当該プラズマからイ
    オンビームを引き出す引出し電極系を有するイオン源か
    ら引き出したイオンビームを、真空に排気される処理室
    内において被照射物に照射する構成のイオンビーム照射
    装置において、前記イオン源のプラズマ生成部に取り付
    けられていて当該プラズマ生成部で生成されるプラズマ
    を構成するイオンの一部を小孔を通して入射させて当該
    イオンの質量分析を行う質量分析装置と、大地電位部に
    設けられていて前記質量分析装置内を真空排気する真空
    排気装置と、この真空排気装置と前記質量分析装置とを
    接続する排気配管の途中に設けられた絶縁管とを備える
    ことを特徴とするイオンビーム照射装置。
  2. 【請求項2】 プラズマを生成するものであって高電圧
    が印加されるプラズマ生成部および当該プラズマからイ
    オンビームを引き出す引出し電極系を有するイオン源か
    ら引き出したイオンビームを、真空に排気される処理室
    内において被照射物に照射する構成のイオンビーム照射
    装置において、前記イオン源のプラズマ生成部に取り付
    けられていて当該プラズマ生成部で生成されるプラズマ
    を構成するイオンの一部を小孔を通して入射させて当該
    イオンの質量分析を行う質量分析装置と、大地電位部に
    設けられていて前記イオン源のプラズマ生成部にイオン
    源ガスを供給するガス源と、内側絶縁管およびそれを囲
    む外側絶縁管を有する二重絶縁管と、この二重絶縁管の
    内側絶縁管の一端側を前記ガス源に接続し他端側を前記
    イオン源のプラズマ生成部に接続する金属配管と、前記
    質量分析装置を前記二重絶縁管の内側絶縁管と外側絶縁
    管との間の空間に当該二重絶縁管の高電位側において接
    続する排気配管と、大地電位部に設けられていて前記二
    重絶縁管の内側絶縁管と外側絶縁管との間およびそこに
    前記排気配管を経由して接続された前記質量分析装置内
    を真空排気する真空排気装置とを備えることを特徴とす
    るイオンビーム照射装置。
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