JPH08166394A - 走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置

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JPH08166394A
JPH08166394A JP31332694A JP31332694A JPH08166394A JP H08166394 A JPH08166394 A JP H08166394A JP 31332694 A JP31332694 A JP 31332694A JP 31332694 A JP31332694 A JP 31332694A JP H08166394 A JPH08166394 A JP H08166394A
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scanning
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voltage
piezoelectric body
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JP31332694A
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Yasushi Miyamoto
裕史 宮本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、XY走査やZ制御の変位振幅を圧
電体変位センサで検出してその振幅電圧を設定したり、
XY走査やZ制御の変位振幅を圧電体変位センサで検出
してその変位振幅を表示設定することを特徴とする。 【構成】マイクロコンピュータ22は、Z制御部23、
X制御部24、Y制御部25を介してXYZ駆動用圧電
体28を3次元方向に制御すると共に、Z制御データを
試料8の凹凸データとして、ホストコンピュータ21へ
転送する。XYZ駆動用圧電体28下端の鏡体31に
は、X変位検出センサ33、Y変位検出センサ34が設
けられる。X制御部24は、X走査D/A変換器24
a、XオフセットD/A変換器24b、X変位A/D変
換器24c、加算器24dから成る。Y制御部25は、
Y走査D/A変換器25a、YオフセットD/A変換器
25b、Y変位A/D変換器25c、加算器25dから
成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は走査型プローブ顕微鏡
の圧電体変位振幅検出装置に関し、特に高分解能で且つ
直線性の高い高精度な試料表面情報測定が可能な走査型
プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、走査型プローブ顕微鏡では、プ
ローブまたは試料を3次元方向に移動させるために圧電
体を用いている。圧電体には、図10(a)に示される
ような印加電圧と変位のヒステリシス特性を有してい
る。そして、このヒステリシス特性に起因する測定画像
の歪みを解消するために、一方向乃至複数の方向の圧電
体変位検出センサが設けられ、圧電体のXY変位とXY
走査信号とが直線性を保つようにフィードバック制御す
る走査型プローブ顕微鏡や、圧電体をZ制御した際、Z
変位検出センサの出力信号を凹凸情報として画像化する
走査型プローブ顕微鏡が開発されている。
【0003】ところで、従来のXYフィードバック制御
機能付き走査型プローブ顕微鏡では、圧電体の変位分解
能(0.01nm程度)より圧電体変位検出センサの変
位検出分解能(数nm程度)が劣っている点と、XY走
査電圧が小さい場合は圧電体の印加電圧と変位の関係が
直線性特性に近付く点から、以下のように走査測定して
いる。すなわち、XY走査範囲が大きい場合は、XY変
位フィードバックを行って(閉ループ)走査測定して直
線性の高い測定画像を得ている。一方、XY走査範囲が
小さい場合は、圧電体に印加するオフセット電圧(圧電
体印加電圧のDC成分)に対しては変位フィードバック
を行って設定し、走査電圧は変位フィードバックを行わ
ずに(開ループ)走査測定して分解能の高い測定画像を
得ている。
【0004】また、従来のZ変位センサ付き走査型プロ
ーブ顕微鏡に於いて、大きな凹凸を測定する場合は、Z
変位検出センサの出力信号を凹凸情報として直線性の高
い測定画像を得ている。また、小さい凹凸を測定する場
合は、Zサーボ電圧を凹凸情報として分解能の高い測定
画像を得ている。
【0005】図11は、XY走査範囲が小さい場合に対
応したXYフィードバック制御機能付き走査型プローブ
顕微鏡の従来例を示したもので、その詳細は本件出願人
による特願平5−298748号に記載されている。ま
た、図12は、図11のXYZ駆動用圧電体8の3次元
方向の変位を検出する圧電体変位検出センサ付きのスキ
ャナシステムの例を示したものである。
【0006】図11及び図12に於いて、ホストコンピ
ュータ1が接続されたマイクロコンピュータ2には、Z
制御部3、X制御部4、Y制御部5が接続されている。
Z制御部3には探針変位検出部6が接続されており、更
にその先端にカンチレバー7が設けられている。また、
Z制御部3、X制御部4、Y制御部5が接続されるXY
Z駆動用圧電体8上に設けられた試料台9には、試料1
0が載置されるようになっている。尚、上記XYZ駆動
用圧電体8は、鏡体11内に設けられたZ変位検出セン
サ12、X変位検出センサ13及びY変位検出センサ1
4により動作される。
【0007】また、上記X制御部4内は、X走査D/A
変換器4a、XオフセットD/A変換器4b、Xオフセ
ットサーボ回路4c、加算器4d及びLPF(ローパス
フィルタ)4eを有している。尚、図示されないが、Z
制御部3及びY制御部5についても、X制御部4内と同
様の構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のXYフ
ィードバック制御機能付き走査型プローブ顕微鏡に於い
て、XY走査範囲が小さい場合は、変位フィードバック
を行わずに(開ループ)走査測定して分解能の高い測定
画像を得ている。しかしながら、図10(b)に示され
るように、圧電体に印加するオフセット電圧(圧電体印
加電圧のDC成分)を、Vo1からVo4まで変化させ
ると、圧電体の印加電圧と変位の直線特性の傾きが変化
してしまう。このため、印加電圧範囲Vsを一定にして
も、Ds1からDs4のように、変位する範囲が異なっ
てしまう。このとき、印加電圧が0V付近の電圧変位特
性の傾きを基準に換算して、XY走査電圧を印加して測
定した結果を画像化すると、現実のXY走査範囲とサイ
ズが異なるという問題が生じる。
【0009】また、従来のZ変位センサ機能付き走査型
プローブ顕微鏡に於いて、Z制御電圧の制御範囲が小さ
い場合は、Z制御電圧を凹凸情報として画像化して分解
能の高い測定画像を得ている。しかしながら、圧電体に
印加されているオフセット電圧(圧電体印加電圧のDC
成分)が変化すると、図10(b)に示されるように、
圧電体の印加電圧と変位の直線特性の傾きが変化してし
まい、Z制御電圧が一定であっても、オフセット電圧レ
ベルによってZ制御電圧が異なってしまう。このとき、
印加電圧が0V付近の電圧変位特性の傾きを基準に換算
して、Z制御電圧を凹凸情報として画像化すると、現実
の凹凸とサイズが異なるという問題が生じてしまうもの
であった。
【0010】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、印加電圧が0V付近の電圧変位特性の傾きを基準に
換算して、XY走査電圧を印加して測定した結果を画像
化した場合に現実のXY走査範囲とサイズが異なること
なく、またZ制御電圧を凹凸情報として画像化した場合
に現実の凹凸とサイズが異なることのない走査型プロー
ブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、プ
ローブまたは試料を微動させる圧電体と、この圧電体の
XY方向の変位を検出する、少なくとも一方向の変位検
出手段と、上記変位検出手段から検出された信号に応じ
て、上記圧電体をXY方向に走査変形させる走査電圧の
振幅を設定する、少なくとも一方向の走査振幅設定手段
と、上記走査振幅設定手段により振幅設定されたXY方
向の走査電圧を発生する、少なくとも一方向の走査電圧
発生手段とを具備し、上記走査振幅設定手段は、測定前
に予備走査を少なくとも1回行いながら、少なくとも一
方向の走査電圧の振幅を設定することを特徴とする。
【0012】またこの発明は、プローブまたは試料を微
動させる圧電体と、この圧電体のXY方向の少なくとも
一方向の変位を検出する変位検出手段と、上記圧電体を
XY方向に走査変形させる振幅電圧一定の走査電圧を発
生する、少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、上記
変位検出手段によって検出された少なくとも一方向の走
査変位振幅を記憶する記憶手段とを具備し、上記変位検
出手段は、走査測定中に、XY方向の少なくとも一方向
の走査変位振幅を少なくとも1回検出し、上記記憶手段
は上記変位検出手段によって少なくとも1回検出された
上記XY方向の少なくとも一方向の走査変位振幅を記憶
することを特徴とする。
【0013】更にこの発明は、プローブまたは試料を微
動させる圧電体と、上記プローブから試料表面情報を検
出して圧電体をZ方向に変形させる信号を発生するZ制
御手段と、上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ変位
検出手段と、上記圧電体をXY方向に走査変形させる走
査電圧を発生する少なくとも一方向の走査電圧発生手段
と、上記Z変位検出手段によって検出されたZ変位振幅
を記憶する記憶手段とを具備し、上記Z変位検出手段は
測定前にXY方向の少なくとも一方向の予備走査を少な
くとも1回行いながら上記Z変位振幅を検出し、上記記
憶手段は測定前に上記検出された上記Z変位振幅を記憶
することを特徴とする。
【0014】更にまたこの発明は、プローブまたは試料
を微動させる圧電体と、上記プローブから試料表面情報
を検出して圧電体をZ方向に変形させる信号を発生する
Z制御手段と、上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ
変位検出手段と、上記圧電体をXY方向に走査変形させ
る走査電圧を発生する、少なくとも一方向の走査電圧発
生手段と、上記Z変位検出手段によって検出されたZ変
位振幅を記憶する記憶手段とを具備し、上記Z変位検出
手段は走査測定中に上記Z変位振幅を少なくとも1回検
出し、上記記憶手段は走査測定中に上記検出された上記
Z変位振幅を記憶することを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明にあっては、X及びY圧電体の変位検
出手段と、X及びYの走査電圧発生手段と、上記変位検
出手段からの検出信号を演算し、上記走査電圧発生手段
から出力する信号の振幅を制御する。そして、第1のX
Y制御方法では、走査測定を開始する前に、変位検出を
行いながら予備走査を少なくとも1回繰返す。このと
き、測定したい走査範囲に相等する走査電圧範囲を検出
し、走査測定時は検出された走査電圧に固定して行う。
第2のXY制御方法では、走査測定の際、X及びY走査
電圧の最小走査電圧出力時と最大走査電圧出力時に、少
なくとも1回変位検出を行うことによって、実際の走査
範囲を検出し、走査測定後に実際の走査範囲データを表
示する。
【0016】また、この発明にあっては、Z変位検出手
段と、走査電圧発生手段と、上記Z変位検出手段からの
検出信号を演算し、走査電圧発生手段からの出力信号を
制御したり、上記走査電圧発生手段の出力信号から上記
Z変位検出手段の検出信号とZ変位を演算するZ制御手
段と、Z圧電定数を記憶する記憶手段とを設けて、試料
凹凸測定を行う。そして、第1のZ制御方法では、上記
Z制御手段によって、常にZサーボをかけながら、XY
走査測定を開始する前に、Z変位検出を行いながら予備
走査を少なくとも1回繰返す。このとき、測定したい試
料凹凸範囲に相等するZ変位範囲を検出し、Zサーボ電
圧範囲とZ変位範囲から、Z圧電定数を演算して記憶し
ておく。XY走査測定時は出力しているZサーボ電圧と
Z圧電定数からZ変位を演算して試料凹凸データとす
る。また、第2のZ制御方法では、上記Z制御手段によ
って、常にZサーボをかけながら、XY走査測定を行っ
ている際、Zサーボ電圧を試料凹凸データとして測定す
る。Zサーボ電圧の最小電圧出力時と最大電圧出力時
に、Z変位検出を少なくとも1回行い、Z変位の範囲を
検出記憶すると同時に、サーボ電圧範囲も記憶する。走
査測定後に、測定中に記憶したZサーボ電圧範囲とZ変
位範囲から、実際のZ変位範囲を演算して表示する。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の第1の実施例を示したもの
で、走査型プローブ顕微鏡をAFMに適用した装置の構
成図である。
【0018】図1に於いて、ホストコンピュータ21
は、試料30の凹凸を画像表示するためのものである。
このホストコンピュータ21が接続されたマイクロコン
ピュータ22には、Z制御部23、X制御部24、Y制
御部25が接続されている。そして、探針変位検出部2
6は、カンチレバー27の変位を検出し、探針変位信号
S1をZ制御部23へ出力する。
【0019】上記マイクロコンピュータ22は、Z制御
部23、X制御部24、Y制御部25を介してXYZ駆
動用圧電体28を3次元方向に制御しながら、Z制御デ
ータD2を、XYZ駆動用圧電体28の上端に固定され
た試料台29上に載置される試料8の凹凸データD10
として、ホストコンピュータ21へ転送する。また、X
YZ駆動用圧電体28の下端は、鏡体31に固定されて
いる。この鏡体31には、XYZ駆動用圧電体28の上
端の変位、すなわち試料台9とこれに載置された試料3
0の変位量を検出するX変位センサ33及びY変位セン
サ34が設けられる。
【0020】上記Z制御部23は、探針変位信号S1を
検出する。そして、マイクロコンピュータ22で探針変
位を一定に保つようなZ制御データD2を演算して、Z
制御部23内のD/A変換器(図示せず)を介してZ制
御信号S2をXYZ駆動用圧電体28に出力する。
【0021】上記X制御部24は、X走査信号S4を出
力するX走査D/A変換器24a、Xオフセット信号S
5を出力するXオフセットD/A変換器24b、X変位
センサ33から出力されるX変位信号S6をA/D変換
するX変位A/D変換器24c、X走査信号S4とXオ
フセット信号S5を加算してX駆動信号S10を出力す
る加算器24dから成る。
【0022】更に、上記Y制御部25は、Y走査信号S
7を出力するY走査D/A変換器25a、Yオフセット
信号S8を出力するYオフセットD/A変換器25b、
Y変位センサ34から出力されるY変位信号S9をA/
D変換するY変位A/D変換器25c、Y走査信号S7
とYオフセット信号S8を加算してY駆動信号S11を
出力する加算器25dから成る。
【0023】次に、図2のタイミングチャートを参照し
て、第1の実施例による測定の動作を説明する。図2
(a)はX駆動信号S10の電圧、図2(b)はX変位
A/D変換タイミングを示したものである。
【0024】先ず、X変位信号S6について、X変位A
/D変換器24bにてA/D変換を連続して行う。それ
と共に、所望の位置に達するまでXオフセットD/A変
換器24bの出力を変化させていき、試料30をXオフ
セット移動させる。Yオフセット移動についても、上記
のX方向と同様の方法で行う(区間T1)。
【0025】次いで、予め設定されている走査振幅電圧
で予備走査を開始する。すなわち、走査折返し点でX変
位信号S6をX変位A/D変換器24bでA/D変換し
ながら、X走査D/A変換器24aから出力するX走査
信号S4の走査振幅電圧を所望の走査変位振幅になるよ
うに近付けていく。Y走査振幅電圧の設定も、上記のX
方向と同様の方法で行う(区間T2)。
【0026】X、Yともに所望の走査変位振幅になった
ならば、走査振幅電圧を固定して、実際の走査測定を開
始する。その後、X変位信号S6のA/D変換検出は行
わない。Yについても同様に行う(区間T3)。
【0027】このように測定することによって、小さい
XY範囲の測定の際、圧電体にオフセット電圧が印加し
ても、高分解能で且つ直線性の高い、高精度な試料表面
情報測定が可能となる。
【0028】図3は、上述した第1の実施例の変形例を
示すタイミングチャートである。X<Yオフセット(区
間T1)は上述した第1の実施例と同じである。次い
で、予備走査の時、一定の振幅電圧での走査を複数回繰
返し、走査折返し点で、X変位信号S6がA/D変換さ
れたデータを、マイクロコンピュータ22で加算平均演
算する。それと共に、X走査振幅電圧を、所望の走査変
位振幅になるように近付けていく。Y走査振幅電圧の設
定についても、上記のX方向と同様の方法で行う(区間
T2)。X、Yともに所望の走査変位振幅になったなら
ば、走査振幅電圧を固定して実際の走査測定を開始する
(区間T3)。
【0029】この方法によって、その走査変位振幅をよ
り高精度に設定することができる。図3は、一定の振幅
電圧での走査(各々、区間T2a、T2b、T2c)を
4回繰返した例を示したものである。
【0030】図4は、第1の実施例の更に他の変形例を
示すタイミングチャートである。予備走査の時、X制御
部24は、X変位信号S6を連続してA/D変換しなが
ら、所望の走査変位振幅の下端に達するまで、X走査D
/A変換器24aから出力する走査電圧を下げ続ける。
そして、所望の走査変位振幅の下端に達したならば、X
走査D/A変換器24aから出力する走査電圧を上げ始
める。引続き、所望の走査変位振幅の上端に達するま
で、A/D変換を連続して行いながらX走査D/A変換
器24aから出力する走査電圧を上げ続ける。所望の走
査変位振幅の上端に達したならば、走査電圧を折返す。
Y走査振幅電圧の設定についても、上記のX方向と同様
の方法で予備走査を行う(区間T2)。
【0031】次いで、X、Yともに所望の走査変位振幅
の走査振幅電圧に固定して実際の走査測定を開始する
(区間T3)。この方法によって、X、Yともに1往復
の予備走査で所望の走査変位振幅に設定できるため、よ
り速く走査電圧を設定することができる。
【0032】次に、この発明の第2の実施例を説明す
る。図5は、この発明の第2の実施例の構成を示したも
ので、走査型プローブ顕微鏡をAFMに適用した装置の
構成図である。
【0033】図5に於いて、マイクロコンピュータ22
には、メモリ22aが内蔵されている。このメモリは、
同実施例に於いては、測定中に、X変位A/D変換器2
4c、Y変位A/D変換器25cでA/D変換されたX
変位データD6、Y変位データD9を格納するためのも
のである。
【0034】その他の装置構成については、上述した第
1の実施例と同じであるので、ここでは各機能の説明を
省略する。次に、図6のタイミングチャートを参照し
て、第2の実施例による測定の動作を説明する。
【0035】図6(a)はX駆動信号S10の電圧、同
図(b)はX変位A/D変換タイミング、同図(c)は
Y駆動信号S11の電圧、同図(d)はY変位A/D変
換タイミングを示したものである。
【0036】先ず、X変位信号S6について、X変位A
/D変換器24bにてA/D変換を連続して行う。それ
と共に、所望の位置に達するまでXオフセットD/A変
換器24bの出力を変化させていき、試料30をXオフ
セット移動させる。Yオフセット移動についても上記の
X方向と同様の方法で行う(区間T1)。
【0037】次いで、オフセット測定が終了したら、予
め走査範囲に相等するように設定されている走査振幅電
圧で走査測定を開始する。走査測定中(区間T3)、X
走査に関しては、図6(a)及び(b)に示されるよう
に、走査折返し毎にX変位信号S6をX変位A/D変換
器24bにてA/D変換して、X変位データD6をメモ
リ22aに格納する。一方、Y走査に関しては、図6
(c)及び(d)に示されるように、第1走査ライン
(区間T3a)と最終走査ライン(区間T3b)で、Y
変位信号S9をY変位A/D変換器25bで複数回A/
D変換して、Y変位データをメモリ22aに格納する。
【0038】そして、走査測定後に、メモリ22aに格
納されたX変位データD6のデータ群からX走査変位振
幅を、Y変位データD9のデータ群からY走査変位振幅
を、演算する。次いで、演算して得られたX及びY走査
変位振幅データをホストコンピュータ21に転送して、
測定された凹凸画像のXY走査範囲として表示する。
【0039】このように測定することによって、小さい
XY範囲の測定の際、圧電体にオフセット電圧が印加し
ても、高分解能で且つ直線性の高い高精度な試料表面情
報測定が可能となる。
【0040】尚、上述した第2の実施例に於いては、X
及びY変位の上端、下端の検出を走査測定中に複数回行
ってその平均を演算しているが、各々1回ずつの変位検
出によって、その後の演算を省略することが可能である
ことは言うまでもない。
【0041】次に、この発明の第3の実施例を説明す
る。図7は、この発明の第3の実施例で、走査型プロー
ブ顕微鏡をAFMに適用した装置の構成図を示したもの
である。
【0042】図7に於いて、Z変位センサ32は、XY
Z駆動用圧電体28のZ方向の変位を検出し、Z変位信
号S3を出力するものである。また、Z制御部23は、
ZサーボA/D変換器23a、ZサーボD/A変換器2
3b、Z変位A/D変換器23cとから構成されてい
る。ZサーボA/D変換器23aは、探針変位信号S1
を検出して、マイクロコンピュータ22で探針変位を一
定に保つようなZ制御データD2を演算して、Zサーボ
D/A変換器23bからZ制御信号S2を出力する。更
に、Z変位A/D変換器23cは、Z変位センサ32か
ら出力されるZ変位信号S3をA/D変換するもので、
そのデータはマイクロコンピュータ22がZ変位データ
D3として検出する。
【0043】マイクロコンピュータ22は、Z制御デー
タD2とZ変位データD3とから圧電定数D20(図示
せず)を演算して求める。そして、測定中に得られたZ
制御データD2と圧電定数D20とから、Z変位を演算
して、試料30の凹凸データD10としてホストコンピ
ュータ21へ転送する。
【0044】メモリ22aは、予備走査中に、Zサーボ
D/A変換器23bから出力されるZ制御データD2の
最大値及び最小値と、Z変位A/D変換器23cでA/
D変換されたX変位データD3の最大値及び最小値と、
マイクロコンピュータ22で演算して得られた圧電定数
D20とを格納する。
【0045】他の構成要素については、上述した第1の
実施例と同じであるので、各機能の説明は省略する。次
に、図8のタイミングチャートを参照して、第3の実施
例による測定動作を説明する。
【0046】図8(a)はX駆動信号S10の電圧、同
図(b)はZ制御信号S2の電圧、同図(c)はZサー
ボD/A変換タイミング、同図(d)はZ変位A/D変
換タイミングを示す。
【0047】先ず、X変位信号S6について、X変位A
/D変換器24bにてA/D変換を連続して行う。それ
と共に、所望の位置に達するまでXオフセットD/A変
換器24bの出力を変化させていき、試料30をXオフ
セット移動させる。Yオフセット移動についても、上記
のX方向と同様の方法で行う。オフセット移動の間、図
8(b)、(c)に示されるように、常にZサーボし続
けて試料30の凹凸や傾きに合わせて、XYZ駆動用圧
電体28をZ方向に伸縮させている(区間T1)。
【0048】次に、予め設定されている走査振幅電圧で
予備走査を開始し、走査折返し点でX変位信号S6をX
変位A/D変換器24bでA/D変換する。それと共
に、X走査D/A変換器24aから出力するX走査電圧
S4の走査振幅電圧を、所望の走査変位振幅になるよう
に近付けていく。Y走査振幅電圧の設定についても、上
記のX方向と同様の方法で行う。
【0049】予備走査の間は、図8(b)、(c)、
(d)に示されるように、常にZサーボ動作はし続け
る。そして、試料30の凹凸や傾きに沿ってXYZ駆動
用圧電体28をZ方向に伸縮させるように、ZサーボD
/A変換器23bから出力するZ制御信号S2を変化さ
せ、その最大電圧値と最小電圧値をメモリ22aに記憶
する。このとき、Z変位A/D変換器23cでZ変位信
号S3についてA/D変換を繰返し、Z変位の最大値と
最小値をメモリ22aに記憶する。
【0050】X、Yともに所望の走査変位振幅になった
ならば、メモリ22aに格納されたZ制御信号S2の電
圧振幅とZ変位振幅から、圧電定数D20をマイクロコ
ンピュータ22で演算して、メモリ22aに格納する
(区間T2)。
【0051】その後、走査振幅電圧を固定して実際の走
査測定を開始する。測定中は、Z制御電圧であるZ制御
データD2と、予備走査で得られた圧電定数D20を演
算して得られたデータを、試料30の凹凸データとして
ホストコンピュータ21へ転送する(区間T3)。
【0052】このような測定によって、小さいZ範囲の
測定の際、圧電体にZオフセット電圧が印加されていて
も、高分解能で且つ直線性の高い高精度な試料表面情報
測定が可能となる。
【0053】尚、上述した第3の実施例に於いて、XY
予備走査の方法は上述した第1の実施例の2つの変形例
に説明した方法とすることも可能である。また、予備走
査中に、ZサーボD/A変換毎にZ変位A/D変換を行
って、そのZ変位A/D変換データ群からZ変位の最大
値と最小値を検出しているが、ZサーボD/A変換で最
大電圧と最小電圧を更新して出力する時のみ、Z変位A
/D変換を行って、Z変位の最大値と最小値を検出する
ことによって、その後の比較演算処理を省略することが
可能であることは言うまでもない。
【0054】次に、この発明の第4の実施例について説
明する。この第4の実施例に従った装置の構成は、図7
に示された第3の実施例と同じである。
【0055】マイクロコンピュータ22に内蔵されてい
るメモリ22aは、走査測定中に、ZサーボD/A変換
器23bから出力されるZ制御データD2の最大値及び
最小値と、Z変位A/D変換器23cでA/D変換され
たX変位データD3の最大値及び最小値とを格納する。
【0056】その他の構成要素については、上述した第
3の実施例と同じであるため、各機能の説明は省略す
る。次に、図9を参照して、第4の実施例の測定動作を
説明する。
【0057】図9(a)はX駆動信号S10の電圧、同
図(b)はZ制御信号S2の電圧、同図(c)はZサー
ボD/A変換タイミング、同図(d)はZ変位A/D変
換タイミングを示す。
【0058】先ず、X変位信号S6についてX変位A/
D変換器24bでA/D変換を連続して行いながら、所
望の位置に達するまでXオフセットD/A変換器24b
の出力を変化させていき、試料30をXオフセット移動
させる。Yオフセット移動についても上記のX方向と同
様の方法で行う。オフセット移動の間、図9(b)、
(c)に示されるように、常にZサーボ動作をし続け
て、試料30の凹凸や傾きに合わせて、XYZ駆動用圧
電体28をZ方向に伸縮させている(区間T1)。
【0059】そして、オフセット測定が終了したら、予
め走査範囲に相等するように設定されている走査振幅電
圧で走査測定を開始する。走査測定中(区間T3)は、
図9(b)、(c)、(d)に示されるように、常にZ
サーボ動作し続けて試料30の凹凸や傾きに沿ってXY
Z駆動用圧電体28をZ方向に伸縮させるように、Zサ
ーボD/A3bから出力するZ制御信号S2を変化させ
る。そして、その最大電圧値と最小電圧値を、メモリ2
2aに記憶する。このとき、Z変位A/D変換器23c
にてZ変位信号S3のA/D変換を繰返し、Z変位の最
大値と最小値もメモリ22aに記憶する(区間T3)。
【0060】走査測定後は、メモリ22aに格納された
Z制御信号S2の電圧振幅とZ変位振幅とから、マイク
ロコンピュータ22で演算して得られたZ変位振幅デー
タをホストコンピュータ21に転送する。そして、この
ホストコンピュータ21に測定された凹凸画像のZ範囲
として表示する。
【0061】このような測定によって、小さいZ範囲の
測定の際、圧電体にZオフセット電圧が印加されていて
も、高分解能で且つ直線性の高い高精度な試料表面情報
測定が可能となる。
【0062】尚、上述した第4の実施例に於いては、走
査測定中に、ZサーボD/A変換毎にZ変位A/D変換
を行って、そのZ変位A/D変換データ群からZ変位の
最大値と最小値を検出しているが、ZサーボD/A変換
で最大電圧と最小電圧を更新して出力する時のみZ変位
A/D変換を行って、Z変位の最大値と最小値を検出す
ることによって、その後の比較演算処理を省略すること
が可能であることは言うまでもない。
【0063】また、上述した第1乃至第4の実施例に於
ける装置構成では、走査D/A変換器とオフセットD/
A変換器を別々に設けてアナログ信号の段階で加算して
いるが、これに限られるものではない。例えば、1個の
D/A変換器にまとめてデジタル値の段階で加算した
り、デジタル制御で行っている各種サーボをアナログ制
御に置換えても良い。また、マイクロコンピュータ22
の代わりにDSP等の制御ICに置換えたり、マイクロ
コンピュータ22で行っている各種の演算をホストコン
ピュータ21上で行うことが可能であるのは言うまでも
ない。
【0064】更に、上述した実施例に於いては、AFM
として試料表面形状の測定を行ったが、STM、nc−
AFM、MFM等の他の走査型プローブ顕微鏡全般にこ
の発明を用いることができることは勿論である。
【0065】尚、この発明の上記実施態様によれば、以
下の如き構成が得られる。 (1) プローブまたは試料を微動させる圧電体と、こ
の圧電体のXY方向の変位を検出する、少なくとも一方
向の変位検出手段と、上記変位検出手段から検出された
信号に応じて、上記圧電体をXY方向に走査変形させる
走査電圧の振幅を設定する、少なくとも一方向の走査振
幅設定手段と、上記走査振幅設定手段により振幅設定さ
れたXY方向の走査電圧を発生する、少なくとも一方向
の走査電圧発生手段とを具備し、上記走査振幅設定手段
は、測定前に予備走査を少なくとも1回行いながら、少
なくとも一方向の走査電圧の振幅を設定することを特徴
とする走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装
置。
【0066】(2) プローブまたは試料を微動させる
圧電体と、この圧電体のXY方向の少なくとも一方向の
変位を検出する変位検出手段と、上記圧電体をXY方向
に走査変形させる振幅電圧一定の走査電圧を発生する、
少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、上記変位検出
手段によって検出された少なくとも一方向の走査変位振
幅を記憶する記憶手段とを具備し、上記変位検出手段
は、走査測定中に、XY方向の少なくとも一方向の走査
変位振幅を少なくとも1回検出し、上記記憶手段は上記
変位検出手段によって少なくとも1回検出された上記X
Y方向の少なくとも一方向の走査変位振幅を記憶するこ
とを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅
検出装置。
【0067】(3) プローブまたは試料を微動させる
圧電体と、上記プローブから試料表面情報を検出して圧
電体をZ方向に変形させる信号を発生するZ制御手段
と、上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ変位検出手
段と、上記圧電体をXY方向に走査変形させる走査電圧
を発生する少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、上
記Z変位検出手段によって検出されたZ変位振幅を記憶
する記憶手段とを具備し、上記Z変位検出手段は測定前
にXY方向の少なくとも一方向の予備走査を少なくとも
1回行いながら上記Z変位振幅を検出し、上記記憶手段
は測定前に上記検出された上記Z変位振幅を記憶するこ
とを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅
検出装置。
【0068】(4) プローブまたは試料を微動させる
圧電体と、上記プローブから試料表面情報を検出して圧
電体をZ方向に変形させる信号を発生するZ制御手段
と、上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ変位検出手
段と、上記圧電体をXY方向に走査変形させる走査電圧
を発生する、少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、
上記Z変位検出手段によって検出されたZ変位振幅を記
憶する記憶手段とを具備し、上記Z変位検出手段は走査
測定中に上記Z変位振幅を少なくとも1回検出し、上記
記憶手段は走査測定中に上記検出された上記Z変位振幅
を記憶することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の圧
電体変位振幅検出装置。
【0069】(5) プローブまたは試料を微動させる
ための圧電体のXY方向の変位を検出する工程と、この
検出する工程により検出された検出信号に応じて、上記
圧電体をXY方向の少なくとも一方向に走査変形させる
走査電圧の振幅を設定する工程と、上記設定された振幅
に応じて所望の走査範囲に相当する走査電圧を発生する
工程と、上記走査範囲内の電圧を少なくとも1回予備走
査測定する工程と、この予備走査測定により検出された
走査電圧で走査測定する工程とを具備することを特徴と
する走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出方法。
【0070】(6) プローブまたは試料を微動させる
ための圧電体のXY方向の変位を検出する工程と、この
検出する工程により検出された検出信号に応じて、上記
圧電体をXY方向の少なくとも一方向に走査変形させる
走査電圧の振幅を設定する工程と、上記設定された振幅
に応じて所望の走査範囲に相当する走査電圧を発生する
工程と、上記走査電圧の最小走査電圧出力時及び最大走
査電圧出力時に少なくとも1回上記圧電体の変位を検出
する工程と、この変位検出によって測定される実際の走
査範囲を表示する工程とを具備することを特徴とする走
査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出方法。
【0071】(7) プローブまたは試料を微動させる
ための圧電体のZ方向の変位を検出する工程と、この検
出する工程により検出された検出信号に応じて、上記圧
電体をXY方向に走査変形させる走査電圧の振幅を設定
する工程と、上記設定された振幅に応じて所望の走査範
囲に相当する走査電圧を発生する工程と、上記走査範囲
内の電圧で少なくとも1回Z変位検出をする工程と、上
記走査電圧の範囲と上記Z変位検出からZ圧電定数を記
憶する工程と、上記走査電圧とZ圧電定数からZ変位を
測定する工程とを具備することを特徴とする走査型プロ
ーブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出方法。
【0072】(8) プローブまたは試料を微動させる
ための圧電体のZ方向の変位を検出する工程と、この検
出する工程により検出された検出信号に応じて、上記圧
電体をXY方向に走査変形させる走査電圧の振幅を設定
する工程と、上記設定された振幅に応じて所望の走査範
囲に相当する走査電圧を発生する工程と、上記走査範囲
内の電圧で少なくとも1回Z変位検出をする工程と、上
記走査電圧の範囲と上記Z変位検出からZ圧電定数を記
憶する工程と、上記走査電圧とZ圧電定数からZ変位を
演算する工程と、この演算により実際のZ変位範囲を表
示する工程とを具備することを特徴とする走査型プロー
ブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出方法。
【0073】上記(1)、(2)、(5)及び(6)の
構成によれば、小さいXY範囲の測定の際、圧電体にオ
フセット電圧が印加しても、高分解能で且つ直線性の高
い、高精度な試料表面情報測定が可能となる。
【0074】上記(3)、(4)、(7)及び(8)の
構成によれば、小さいZ範囲の測定の際、圧電体にZオ
フセット電圧が印加されていても、高分解能で且つ直線
性の高い高精度な試料表面情報測定が可能となる。
【0075】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、印加電
圧が0V付近の電圧変位特性の傾きを基準に換算して、
XY走査電圧を印加して測定した結果を画像化した場合
に現実のXY走査範囲とサイズが異なることなく、また
Z制御電圧を凹凸情報として画像化した場合に現実の凹
凸とサイズが異なることのない走査型プローブ顕微鏡の
圧電体変位振幅検出装置を提供することができるので、
小さいXY範囲の測定や、小さい凹凸測定の際、圧電体
にオフセット電圧が印加されていても、高分解能で且つ
直線性の高い高精度な試料表面情報測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示したもので、走査
型プローブ顕微鏡をAFMに適用した装置の構成図であ
る。
【図2】第1の実施例の動作を説明するもので、(a)
はX駆動信号S10の電圧、(b)はX変位A/D変換
タイミングを示したタイミングチャートである。
【図3】第1の実施例の変形例で、動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図4】第1の実施例の更に他の変形例で、動作を説明
するタイミングチャートである。
【図5】この発明の第2の実施例の構成を示したもの
で、走査型プローブ顕微鏡をAFMに適用した装置の構
成図である。
【図6】第2の実施例による測定の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図7】この発明の第3の実施例で、走査型プローブ顕
微鏡をAFMに適用した装置の構成図である。
【図8】第3の実施例による測定動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】第4の実施例による測定動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図10】従来の圧電体の印加電圧と変位のヒステリシ
ス特性を示した図である。
【図11】XY走査範囲が小さい場合に対応したXYフ
ィードバック制御機能付き走査型プローブ顕微鏡の従来
例を示した構成図である。
【図12】図11のYZ駆動用圧電体8の3次元方向の
変位を検出する圧電体変位検出センサ付きのスキャナシ
ステムの例を示した図である。
【符号の説明】
21…ホストコンピュータ、22…マイクロコンピュー
タ、23…Z制御部、24…X制御部、25…Y制御
部、26…探針変位検出部、27…カンチレバー、28
…XYZ駆動用圧電体、29…試料台、30…試料、3
1…鏡体、32…Z変位センサ、33…X変位センサ、
34…Y変位センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブまたは試料を微動させる圧電体
    と、 この圧電体のXY方向の変位を検出する、少なくとも一
    方向の変位検出手段と、 上記変位検出手段から検出された信号に応じて、上記圧
    電体をXY方向に走査変形させる走査電圧の振幅を設定
    する、少なくとも一方向の走査振幅設定手段と、 上記走査振幅設定手段により振幅設定されたXY方向の
    走査電圧を発生する、少なくとも一方向の走査電圧発生
    手段とを具備し、 上記走査振幅設定手段は、測定前に予備走査を少なくと
    も1回行いながら、少なくとも一方向の走査電圧の振幅
    を設定することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の圧
    電体変位振幅検出装置。
  2. 【請求項2】 プローブまたは試料を微動させる圧電体
    と、 この圧電体のXY方向の少なくとも一方向の変位を検出
    する変位検出手段と、 上記圧電体をXY方向に走査変形させる振幅電圧一定の
    走査電圧を発生する、少なくとも一方向の走査電圧発生
    手段と、 上記変位検出手段によって検出された少なくとも一方向
    の走査変位振幅を記憶する記憶手段とを具備し、 上記変位検出手段は、走査測定中に、XY方向の少なく
    とも一方向の走査変位振幅を少なくとも1回検出し、上
    記記憶手段は上記変位検出手段によって少なくとも1回
    検出された上記XY方向の少なくとも一方向の走査変位
    振幅を記憶することを特徴とする走査型プローブ顕微鏡
    の圧電体変位振幅検出装置。
  3. 【請求項3】 プローブまたは試料を微動させる圧電体
    と、 上記プローブから試料表面情報を検出して圧電体をZ方
    向に変形させる信号を発生するZ制御手段と、 上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ変位検出手段
    と、 上記圧電体をXY方向に走査変形させる走査電圧を発生
    する少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、 上記Z変位検出手段によって検出されたZ変位振幅を記
    憶する記憶手段とを具備し、 上記Z変位検出手段は測定前にXY方向の少なくとも一
    方向の予備走査を少なくとも1回行いながら上記Z変位
    振幅を検出し、上記記憶手段は測定前に上記検出された
    上記Z変位振幅を記憶することを特徴とする走査型プロ
    ーブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置。
  4. 【請求項4】 プローブまたは試料を微動させる圧電体
    と、 上記プローブから試料表面情報を検出して圧電体をZ方
    向に変形させる信号を発生するZ制御手段と、 上記圧電体のZ方向の変位を検出するZ変位検出手段
    と、 上記圧電体をXY方向に走査変形させる走査電圧を発生
    する、少なくとも一方向の走査電圧発生手段と、 上記Z変位検出手段によって検出されたZ変位振幅を記
    憶する記憶手段とを具備し、 上記Z変位検出手段は走査測定中に上記Z変位振幅を少
    なくとも1回検出し、上記記憶手段は走査測定中に上記
    検出された上記Z変位振幅を記憶することを特徴とする
    走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置。
JP31332694A 1994-12-16 1994-12-16 走査型プローブ顕微鏡の圧電体変位振幅検出装置 Withdrawn JPH08166394A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100363682B1 (ko) * 2000-07-03 2002-12-05 한국표준과학연구원 촉감 측정 장치 및 방법
US6677697B2 (en) * 2001-12-06 2004-01-13 Veeco Instruments Inc. Force scanning probe microscope

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100363682B1 (ko) * 2000-07-03 2002-12-05 한국표준과학연구원 촉감 측정 장치 및 방법
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