JPH08165859A - がらり構造 - Google Patents

がらり構造

Info

Publication number
JPH08165859A
JPH08165859A JP31200494A JP31200494A JPH08165859A JP H08165859 A JPH08165859 A JP H08165859A JP 31200494 A JP31200494 A JP 31200494A JP 31200494 A JP31200494 A JP 31200494A JP H08165859 A JPH08165859 A JP H08165859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
path forming
folded
blade body
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31200494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2744770B2 (ja
Inventor
Chiyoko Hayashida
千代子 林田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18024052&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH08165859(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6312004A priority Critical patent/JP2744770B2/ja
Publication of JPH08165859A publication Critical patent/JPH08165859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2744770B2 publication Critical patent/JP2744770B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水等の浸入を防止すると共に、通気性を良
好に確保することのできるがらり構造を提供すること。 【構成】 壁部に形成した換気口に取付けて、換気が行
なえるようにしたがらり構造であって、換気口中に嵌合
させて取付け可能とした周縁支持枠体と、同周縁支持枠
体の前側部に上下方向に間隔を開けて横架した複数個の
前側横羽根体と、同周縁支持枠体の後側部に上下方向に
間隔を開けて横架した複数個の後側横羽根体と、前側横
羽根体と後側横羽根体との間に介設した雨水等浸入防止
用の連通流路形成体とを具備し、連通流路形成体は、周
縁支持枠体の上下枠形成部間に複数個の流路形成柱部を
左右幅方向に千鳥状に立設すると共に、左右幅方向に隣
接する各流路形成柱部の各側縁部を前後方向に対向させ
て配置して、各流路形成柱部間に折返し状に屈曲する折
返し状流路を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、がらり構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、換気を良くするための一手段とし
て、壁部に形成した換気口にがらりを取付けており、同
がらりは、左右幅方向に伸延する横羽根を、外部に位置
する前端側を低位置にすると共に、内部に位置する後端
側を高位置にした傾斜状態にて、上下方向に一定の間隔
を開けて複数個横架することにより構成している。
【0003】このようにして、上下方向に隣接する横羽
根間に形成される外気流入口を通して、外気を下方より
上方へ向けて案内しながら室内に取込むことができるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したが
らり構造では、次のような問題が生じていた。
【0005】すなわち、上記したがらり構造では外気が
外気流入口を通して下方より上方へ向けて室内に取込ま
れるようにしているにもかかわらず、強風の場合や風向
きによっては、外気と共に雨水が外気流入口を通して室
内に浸入し、同室内を水浸しにするという問題が生じて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、壁
部に形成した換気口に取付けて、換気が行なえるように
したがらり構造であって、換気口中に嵌合させて取付け
可能とした周縁支持枠体と、同周縁支持枠体の前側部に
上下方向に間隔を開けて横架した複数個の前側横羽根体
と、同周縁支持枠体の後側部に上下方向に間隔を開けて
横架した複数個の後側横羽根体と、前側横羽根体と後側
横羽根体との間に介設した雨水等浸入防止用の連通流路
形成体とを具備し、連通流路形成体は、周縁支持枠体の
上下枠形成部間に複数個の流路形成柱部を左右幅方向に
千鳥状に立設すると共に、左右幅方向に隣接する各流路
形成柱部の各側縁部を前後方向に対向させて配置して、
各流路形成柱部間に折返し状に屈曲する折返し状流路を
形成したことを特徴とするがらり構造を提供せんとする
ものである。
【0007】また、本発明は、流路形成柱部は、上下方
向に伸延させると共に、断面コ字状に形成し、前側横羽
根体に近接する流路形成柱部はコ字状開口面を後方へ向
けて立設する一方、後側横羽根体に近接する流路形成柱
部はコ字状の開口面を前方へ向けて立設したこと、前側
横羽根体に近接する流路形成柱部のコ字状の開口面と、
後側横羽根体に近接する流路形成柱部のコ字状の開口面
とを略面一に配置したことにも特徴を有する。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0009】図1に示すAは、本発明に係るがらりであ
り、同がらりAは、壁部Wに形成した換気口9に取付け
て、室内の換気が行なえるようにしている。
【0010】がらりAは、図1〜図3に示すように、換
気口9中に嵌合させて取付け可能とした周縁支持枠体10
と、同周縁支持枠体10の前側部に上下方向に間隔を開け
て横架した複数個の前側横羽根体11と、同周縁支持枠体
10の後側部に上下方向に一定の間隔を開けて横架した複
数個の後側横羽根体12と、前側横羽根体11と後側横羽根
体12との間に介設した雨水等浸入防止用の連通流路形成
体13とから構成している。w1は、コンクリート製の壁部
本体、w2は、モルタル製の外側化粧壁部、w3は、モルタ
ル製の内側化粧壁部、w4は、モルタル製の周縁支持枠体
支持部、k1,k2はそれぞれコーキング材、1は防虫網
体、2は網体押えゴム、3は水切り体、4はビスであ
る。
【0011】そして、周縁支持枠体10は、図1〜図3に
示すように、アルミニウム製の上下左右側枠形成部14,1
5,16,16 により矩形枠状に形成して、各枠形成部14,15,
16,16 を壁部本体w1に周縁支持枠体支持部w3により固設
している。
【0012】上側枠形成部14には、図2に示すように、
下面の前部に防虫網取付片14a を左右幅方向に伸延させ
て一体成形しており、同防虫網取付片14a は上側枠形成
部14の下面より垂下した支持部14b と、同支持部14b の
下端縁に一体成形した前面開口で断面コ字状の押えゴム
嵌入用凹部14c とから形成している。14d はビス止め部
である。
【0013】下側枠形成部15には、図2に示すように、
上面の前部に突出壁15a を左右幅方向に伸延させて一体
成形する一方、上面の後端縁に立上り壁15b を左右幅方
向に伸延させて一体成形しており、立上り壁15b の上部
には前方へ水平に突出すると共に、中途部より下方へ直
角へ垂下して断面L字状に形成した棚部15c を左右幅方
向に伸延させて一体成形し、立上り壁15b の中途部には
前方へ水平に突出する係合片15d を左右幅方向に伸延さ
せて一体成形している。15e はビス止め部である。
【0014】そして、上記した下側枠形成部15には、図
2に示すように、支持台20を取付けており、同支持台20
は、左右幅方向に伸延する天井壁部20a と、同天井壁部
20aの前端縁部の下面に一体成形した前面開口で断面コ
字状の押えゴム嵌入用凹部20b と、同嵌入用凹部20b の
前端縁より直下方へ垂下させて一体成形した支持部20c
と、上記水平板部20a の後端縁に一体成形した係合用凹
部20d と、同係合用凹部20d の後端縁より直上方へ立上
げて一体成形した当接部20e とから形成している。
【0015】このようにして、下側枠形成部15に支持体
20を取付ける場合には、係合片15dに係合用凹部20d を
係合させると共に、立上り壁15b に当接片20e を当接さ
せ、突出壁15a の前面に支持部20c の後面を当接させ
て、ビス4により連結する。
【0016】この際、支持体20に一体成形した押えゴム
嵌入用凹部20b は、図2に示すように、上側枠形成部14
に一体成形した押えゴム嵌入用凹部14c の直下方位置に
配置している。
【0017】また、下側枠形成部15の突出片15a には雨
水等排出孔35を形成する一方、支持台20の支持部20c に
排水孔36を上記雨水等排出孔35に符合させて形成してい
る。
【0018】左右側枠形成部16,16 には、図3に示すよ
うに、内側面の前後縁部にそれぞれ沿わせて上下方向に
伸延する前後一対の連結片16a,16b を一体成形してお
り、両連結片16a,16b は、前側方へ突出させると共に、
中途部より対向する方向へ直角に折曲し、さらに、中途
部より内側方へ直角に折曲して、両連結片16a,16b の先
端部間に一定の間隔を保持させている。
【0019】そして、上記した前後一対の連結片16a,16
b の先端部の外側面にそれぞれ前後側横羽根体取付片2
2,23 を当接すると共に、両連結片16a,16b の先端部間
に側壁形成柱体24を介在させて、これらをビス4,4に
より一体的に連結しており、側壁形成柱体24の内側面前
端縁には防虫網取付片24a を上下方向に伸延させて一体
成形している。24b はビス止め部である。
【0020】防虫網取付片24a は、図3に示すように、
側壁形成柱体24の内側面より突出させた支持部24c と、
同支持部24c の先端縁に一体成形した前面開口で断面コ
字状の押えゴム嵌入用凹部24d と、同凹部24d の後端縁
より後方へ伸延させて一体成形した折返し片24e とから
形成している。
【0021】しかも、左右一対の押えゴム嵌入用凹部24
d,24d は、前記支持体20に一体成形した押えゴム嵌入用
凹部20b と、上側枠形成部14に一体成形した押えゴム嵌
入用凹部14c に連通連結して、正面視矩形枠状の押えゴ
ム嵌入溝25となし、同押えゴ嵌入溝25中に、防虫網体1
の周縁部を押えて固定するための網体押えゴム2を嵌入
可能としている。
【0022】前側横羽根体11は、図1〜図3に示すよう
に、左右幅方向に伸延させた前壁部11a と傾斜部11b と
後壁部11c とビス止め部11d とから形成しており、前壁
部11a は略垂直に配置し、同前壁部11a の上端縁より後
上方へ向けて伸延させて傾斜部11b を一体成形し、同傾
斜部11b の後端縁より略垂直上方へ立上げて後壁部11c
を一体成形し、傾斜部11b の下面にビス止め部11d を一
体成形している。
【0023】かかる前側横羽根体11は、図1〜図3に示
すように、左右側枠形成部16,16 の前側突条部16a,16a
間に上下方向に一定の間隔を開けて横架して、上下に隣
接する前側横羽根体11,11 間に前側外気流入口18を形成
している。
【0024】後側横羽根体12は、図1〜図3に示すよう
に、左右幅方向に伸延させた前壁部12a と傾斜部12b と
後壁部12c とビス止め部12d とから、前記した前側横羽
根体11と同一形状に形成して、共用化が図れるようにし
ており、図2に示すように、前側横羽根体11とは反転状
態にて左右側枠形成部16,16 の後側突条部16b,16b 間に
上下方向に一定の間隔を開けて横架して、上下に隣接す
る後側横羽根体12,12間に後側外気流入口19を形成して
いる。また、最下部に位置する後側横羽根体12は、断面
略L字状に形成している。
【0025】連通流路形成体13は、図2及び図3に示す
ように、周縁支持枠体10の上下枠形成部14,15 間に複数
個の流路形成柱部30,31 を左右幅方向に千鳥状に立設す
ると共に、左右幅方向に隣接する各流路形成柱部30,31
の各側縁部を前後方向に対向させて配置して、各流路形
成柱部30,30,31,31 間に折返し状に屈曲する折返し状流
路32を形成している。
【0026】流路形成柱部30は、図2及び図3に示すよ
うに、上下方向に伸延する矩形板状の柱部本体30a と、
同柱部本体30a の左右側端縁よりそれぞれ後方へ伸延さ
せて形成した折返し片30b,30b と、柱部本体30a の前面
中途部より前方へ突出させて形成した左右一対の補強リ
ブ30c,30c とを一体成形してなり、平面視で断面コ字状
の開口面33を後方へ向けて配置している。30d はビス止
め部である。
【0027】そして、複数個の流路形成柱部30を前側横
羽根体11に沿わせて左右幅方向に間隔を開けて立設する
と共に、各流路形成柱部30の補強リブ30c,30c の前端を
防虫網体1の背面に当接させて、同防虫網体1の中途部
を支持させている。
【0028】流路形成柱部31は、図2及び図3に示すよ
うに、上下方向に伸延する矩形板状の柱部本体31a と、
同柱部本体31a の左右側端縁よりそれぞれ前方へ伸延さ
せて形成した折返し片31b,31b と、柱部本体31a の前面
中央部より前方へ伸延させて形成した突出片31c と、柱
部本体31a の後面中途部より後方へ突出させて形成した
左右一対の補強リブ31d,31d とを一体成形してなり、平
面視で断面コ字状の開口面34を前方へ向けて配置してい
る。31e はビス止め部である。
【0029】そして、複数個の流路形成柱部31を後側横
羽根体12に沿わせて左右幅方向に間隔を開けて立設する
と共に、各流路形成柱部31の補強リブ31d,31d の後端を
後側横羽根体12の前端縁に当接させて、同後側横羽根体
12の中途部を支持させている。
【0030】そして、前側の流路形成柱部30と後側の流
路形成柱部31は、図3に示すように、左右幅方向に千鳥
状に配置すると共に、前側の流路形成柱部30の折返し片
30bを、後側の流路形成柱部31の折返し片301bと突出片3
1c との中間に配置すると共に、これら折返し片30b,31b
と突出片31c の各端面を左右幅方向に伸延する同一仮
想直線上に位置させて、各流路形成柱部30,31 の折返し
片30b,30b,31b,31b と突出片31c とにより折返し状に屈
曲する折返し状流路32を形成している。
【0031】このようにして、前側羽根体11,11 間に形
成した前側外気流入口18を通して流入した外気は、折返
し状流路32内を折返し状に蛇行しながら流入して、後側
横羽根体12,12 間に形成した後側外気流入口19を通して
室内に流入することになり、この際、外気と共に浸入し
た雨水等は流路形成柱体30,31 の側壁に当ると共に、各
側壁をつたって流下し、支持台20の天井壁部20a をつた
って最下部の前側外気流入口18を通して外部へ排出され
る。
【0032】また、万一、ビス取付個所より支持台20内
に雨水等が浸入した場合には、同浸入雨水等は、雨水排
出孔35→排水孔36を通して最下部の前側外気流入口18か
ら外部へ排出される。
【0033】しかも、連通流路形成体13は、流路形成柱
部30,31 を千鳥状に配置して、前側外気流入口18側から
後側外気流入口19側に折返し状流路32を介して連通する
と共に、各折返し状流路32同士も左右幅方向に周縁支持
枠体10内の全幅にわたって連通させているために、左右
幅方向に隣接する前側の流路形成柱部30,30 の折返し片
30b,30b 間より流入した外気aは、後側の流路形成柱部
31の中央部に突設した突出片31c により左右に振分けら
れて分流し、各分流外気a1,a1 は、前側の流路形成柱部
30の柱部本体30a 及び折返し片30b と、後側の流路形成
柱部31の柱部本体31a 及び折返し片31b とにより折返し
状に形成した折返し状流路32を通って、同折返し状流路
32の終端部を形成する左右に隣接する後側の流路形成柱
部31,31の折返し片31b,31b 間で、他の折返し状流路32
から流入した分流外気a1と合流して、後側外気流入口19
を通過するようにしている。
【0034】従って、前側の流路形成柱部30,30 間に形
成される複数の折返し状流路32の始端部から流入した外
気は、途中で分流されて、他の折返し状流路32から流入
した分流外気a1と合流した際に、エジェクタ効果により
効率良く後側外気流入口19に流入して、換気口9の通気
性を良好に確保することができると共に、通気時の騒
音、いわゆる風切り音の発生を防止することができ、し
かも、雨水等が室内に浸入するのを確実に防止すること
ができる。
【0035】この際、折返し状流路32の始端開口部を形
成する前側の流路形成柱部30,30 の柱部本体30a,30a
と、前側横羽根体11の後端縁部との間には、補強リブ30
c,30cの前方突出幅だけ一定の間隔を保持させることが
できるために、折返し状流路32の始端開口部の周囲から
外気を幅広くかつ円滑に折返し状流路32内に取込むこと
ができる。
【0036】そして、折返し状流路32の終端開口部を形
成する後側の流路形成柱部31,31 の柱部本体31a,31a
と、後側横羽根体12の前端縁部との間には、補強リブ3
1d,31dの後方突出幅だけ一定の間隔を保持させる
ことができるために、折返し状流路32の終端開口部か
ら外気を室内に向けて幅広くかつ円滑に流入させて取込
むことができる。
【0037】この場合、上記した各補強リブ30c,30c,31
d,31d の前方突出幅は、外気の取込みを幅広くかつ円滑
に行なうことができる大きさに設定することができる。
【0038】また、本実施例に係るがらりAは、構成部
材である周縁支持枠体10と、前側横羽根体11と後側横羽
根体12と連通流路形成体13とを各ビス止め部を介してビ
ス4により簡単に組立てることができるようにしてい
る。
【0039】図4及び図5は、第2実施例としてのがら
りAの構造を示しており、同がらりAは、前記第1実施
例と基本構造を同じくしているが、前側の流路形成柱部
30と後側の流路形成柱部31の各折返し片30b,31b とが前
後方向に対向すべく千鳥状に配置し、両折返し片30b,31
b との間に中間の流路形成柱部40を配置している。
【0040】そして、中間の流路形成柱部40は、図5に
示すように、矩形板状の柱部本体40a と、同柱部本体40
a の左右側端縁よりそれぞれ後方へ伸延させて形成した
折返し片40b,40b と、柱部本体40a の左右いずれか一側
端縁より前方へ伸延させて形成した折返し片40c とを一
体成形しており、左右幅方向に交互に上下反転状態に立
設することにより、共用化した流路形成柱部40を平面視
で左右対称形状となして配置することができるようにし
ている。
【0041】しかも、中間の流路形成柱部40は、後方へ
伸延する折返し片40b が後側の流路形成柱部31の折返し
片31b と突出片31c との中間に位置し、同折返し片31が
折返し片40b,40b の中間に位置すると共に、前方へ伸延
する折返し片40c が前側の流路形成柱部30の折返し片30
b,30b の中間に位置するように配置し、しかも、各折返
し片40b,40b と折返し片30b,30c の各端面を左右幅方向
に伸延する同一仮想直線上に位置させると共に、折返し
片40c と折返し片30b,30b の各端面を左右幅方向に伸延
する同一仮想直線上に位置させている。
【0042】このようにして、前側の流路形成柱部30,3
0 と中間の流路形成柱部40と後側の流路形成柱部31とに
より折返し状流路32を形成し、前側の流路形成柱部30,3
0 に形成される複数の折返し状流路32の始端部から流入
した外気aは、左右に振分け状に分流され、各分流外気
a1,a1 は中途でさらに前後に振分け状に分流され、各分
流外気a2,a2 はそれぞれ折曲り状に流動した後、他の折
返し状流路32から流入した分流外気a2と合流して、後側
外気流入口19を通過するようにしている。
【0043】従って、外気aは、複数の折返し状流路32
内でそれぞれ二段階に分流された後、他の折返し流路32
で分流された分流外気a2と二段階に合流するために、エ
ジェクタ効果により効率良く後側外気流入口19に流入し
て、換気口9の通気性を良好に確保することができると
共に、通気時の騒音、いわゆる風切り音の発生を防止す
ることができ、しかも、雨水等が室内に浸入するのを確
実に防止することができる。
【0044】そして、前側の流路形成柱部30,30 と後側
の流路形成柱部31,31 との間に中間の流路形成柱部40,4
0 を配設して折返し状流路32を形成しているために、左
右幅方向に隣接する前側の流路形成柱部30,30 同士の間
隔と、後側の流路形成柱部31,31 同士の間隔とをそれぞ
れ可及的に広幅に形成することができ、折返し状流路32
の始端開口面積と終端開口面積とをそれぞれ広幅に形成
することができて、外気の取込み量を可及的に多くする
ことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0046】 請求項1記載の本発明では、複数個の
流路形成柱部を左右幅方向に千鳥状に立設すると共に、
左右幅方向に隣接する各流路形成柱部の各側縁部を前後
方向に対向させて配置して、各流路形成柱部間に折返し
状に屈曲する折返し状流路を形成しているために、各折
返し状流路は相互に左右幅方向にも連通しており、各折
返し状流路に流入した外気は一旦左右に振分け状に分流
された後、分流外気は他の折返し状流路で分流された分
流外気と合流して、エジェクタ効果により効率良く室内
に取込むことができる。
【0047】この際、外気は、折返し状流路を折返し状
に蛇行しながら通過するために、外気と共に浸入する雨
水等は流路形成柱部の側壁に受止められて、雨水等の室
内への浸入は確実に防止することができる。
【0048】 請求項2記載の本発明では、流路形成
柱部を、上下方向に伸延させると共に断面コ字状に形成
し、前側横羽根体に近接する流路形成柱部はコ字状の開
口面を後方へ向けて立設する一方、後側横羽根体に近接
する流路形成柱部はコ字状の開口面を前方へ向けて立設
しているために、構造簡易にして折返し状流路を形成す
ることができて、通気性を良好に確保することができる
と共に、雨水等の室内への浸入を確実に防止することが
できる。
【0049】 請求項3記載の本発明では、前側横羽
根体に近接する流路形成柱部のコ字状の開口面と、後側
横羽根体に近接する流路形成柱部のコ字状の開口面とを
略面一に配置しているために、折返し状流路を折返し状
に屈曲させて形成することができると共に、左右幅方向
に隣接する折返し状流路を相互に連通させることがで
き、外気の分流と合流とを円滑かつ確実に行なうことが
できて、通気の騒音の発生防止と雨水等の室内への浸入
防止を同時に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るがらりの取付状態の正面説明図。
【図2】図1のI-I 線断面図。
【図3】図1の一部断面平面図。
【図4】第2実施例としてのがらりの断面側面図。
【図5】同がらりの一部断面平面図。
【符号の説明】
A がらり W 壁部 1 換気口 10 周縁支持枠体 11 前側横羽根体 12 後側横羽根体 13 連通流路形成体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁部に形成した換気口に取付けて、換気
    が行なえるようにしたがらり構造であって、 換気口中に嵌合させて取付け可能とした周縁支持枠体
    と、同周縁支持枠体の前側部に上下方向に間隔を開けて
    横架した複数個の前側横羽根体と、同周縁支持枠体の後
    側部に上下方向に間隔を開けて横架した複数個の後側横
    羽根体と、前側横羽根体と後側横羽根体との間に介設し
    た雨水等浸入防止用の連通流路形成体とを具備し、 連通流路形成体は、周縁支持枠体の上下枠形成部間に複
    数個の流路形成柱部を左右幅方向に千鳥状に立設すると
    共に、左右幅方向に隣接する各流路形成柱部の各側縁部
    を前後方向に対向させて配置して、各流路形成柱部間に
    折返し状に屈曲する折返し状流路を形成したことを特徴
    とするがらり構造。
  2. 【請求項2】 流路形成柱部は、上下方向に伸延させる
    と共に、断面コ字状に形成し、前側横羽根体に近接する
    流路形成柱部はコ字状開口面を後方へ向けて立設する一
    方、後側横羽根体に近接する流路形成柱部はコ字状の開
    口面を前方へ向けて立設したことを特徴とする請求項1
    記載のがらり構造。
  3. 【請求項3】 前側横羽根体に近接する流路形成柱部の
    コ字状の開口面と、後側横羽根体に近接する流路形成柱
    部のコ字状の開口面とを略面一に配置したことを特徴と
    する請求項2記載のがらり構造。
JP6312004A 1994-12-15 1994-12-15 がらり構造 Expired - Fee Related JP2744770B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6312004A JP2744770B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 がらり構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6312004A JP2744770B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 がらり構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08165859A true JPH08165859A (ja) 1996-06-25
JP2744770B2 JP2744770B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=18024052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6312004A Expired - Fee Related JP2744770B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 がらり構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2744770B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410403A (zh) * 2013-08-05 2013-11-27 叶远锦 通气消噪门窗框
CN103542487A (zh) * 2013-10-28 2014-01-29 太仓莫迪思能源工程有限公司 一种通风系统新风箱装置
CN103557574A (zh) * 2013-10-28 2014-02-05 太仓莫迪思能源工程有限公司 一种新型通风系统挡雨板装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321847A (en) * 1976-08-12 1978-02-28 Shigeo Kasahara Noiseemuffled ventilation hole
JPS5359547U (ja) * 1976-10-21 1978-05-20
JPS635189U (ja) * 1986-06-30 1988-01-13

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321847A (en) * 1976-08-12 1978-02-28 Shigeo Kasahara Noiseemuffled ventilation hole
JPS5359547U (ja) * 1976-10-21 1978-05-20
JPS635189U (ja) * 1986-06-30 1988-01-13

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410403A (zh) * 2013-08-05 2013-11-27 叶远锦 通气消噪门窗框
CN103542487A (zh) * 2013-10-28 2014-01-29 太仓莫迪思能源工程有限公司 一种通风系统新风箱装置
CN103557574A (zh) * 2013-10-28 2014-02-05 太仓莫迪思能源工程有限公司 一种新型通风系统挡雨板装置
CN103557574B (zh) * 2013-10-28 2016-05-04 太仓莫迪思能源工程有限公司 一种新型通风系统挡雨板装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2744770B2 (ja) 1998-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2575909B2 (ja) 自動車用エアボックス構造
JPH08165859A (ja) がらり構造
JP6079354B2 (ja) 空気調和機
JP2004203169A (ja) 自動車の前部車体構造
JP3038149B2 (ja) がらり構造
JP3474160B2 (ja) 組立家屋
KR100521676B1 (ko) 자동차의 카울 패널의 배수구조
JP2599313Y2 (ja) がらり構造
JP2001020634A (ja) がらり構造
JP3464640B2 (ja) がらり構造
RU2243344C2 (ru) Усовершенствованная конструкция окна
JPH0628326Y2 (ja) 車両空調用ダクトの接続部の構造
JP2000343931A (ja) 車両用空調ユニット
JP2014040974A (ja) 空気調和機
JPH06341682A (ja) 空気調和機用キャビネット
JP4552182B2 (ja) フロントバンパ構造
JP4005351B2 (ja) 換気具
JP2002219943A (ja) カウルルーバの水切り構造
JP2575920B2 (ja) 自動車用エアボックス構造
JP4044466B2 (ja) 外壁
JP2015214869A (ja)
JP3090423B2 (ja) 通気口用ガラリ
CN117536531A (zh) 一种便于排水的铝窗框
JP5658395B1 (ja)
JPH0735094Y2 (ja) 連通路形成枠

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees