JP2000343931A - 車両用空調ユニット - Google Patents

車両用空調ユニット

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JP2000343931A
JP2000343931A JP11154513A JP15451399A JP2000343931A JP 2000343931 A JP2000343931 A JP 2000343931A JP 11154513 A JP11154513 A JP 11154513A JP 15451399 A JP15451399 A JP 15451399A JP 2000343931 A JP2000343931 A JP 2000343931A
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JP
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weir
case
water
suction
drain
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JP11154513A
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Tatsuya Kitajima
達也 北島
Nobuhito Iiyoshi
信人 飯▲吉▼
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Bosch Corp
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Bosch Automotive Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調能力の低下を生じることなく、排水溝内
にある水を排水口に導きやすい天井据え付け型の車両用
空調ユニットを提供する。 【解決手段】 本発明にかかる車両用空調ユニット1
は、エバポレータ15と送風機16とを収納しケース1
7bは、吸込口側の第1外側堰25と、吹出口側の第2
外側堰27と、内側堰29、31と、吸込側排水口3
7、39と、吹出側排水口41、43とを備え、第1外
側堰25は、ケースの長手方向の両端側において、空気
の吸込側に向けて突状に設け、第1外側堰25と内側堰
29とで区画される外側排水溝45の幅を広くして水を
補足する吸込側補足部51a、51bを形成し、第2外
側堰27は、ケースの長手方向の両側部において、空気
の吹出側に向けて突状に設け、第2外側堰27と内側堰
31とで区画される外側排水溝47の幅を広くして水を
補足する吹出側補足部53a、53bを形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井に据え
付け、天井から室内に空調空気を送風する車両用空調ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載する空調装置におい
て、いわゆるワンボックスカー等の天井に据え付け、主
に車室内の後部座席に向けて空調空気(冷風)を送風す
る天井据え付け型の車両用空調ユニットが公知である
(例えば、特開平9−290625号公報)。
【0003】この公報に記載の空調ユニットでは、空気
の吸込側に設けた外側リブ(第1外側堰)と、空気の吹
出側に設けた外側リブ(第2外側堰)と、両外側リブ間
に設けた内側リブ(内側堰)とを設けており、吸込側の
外側リブと内側リブとで吸込側排水溝を形成し、吹出側
の外側リブと内側リブとで吹出側排水溝を形成し、吸込
側排水溝にエバポレータを配置する構成が開示されてい
る。そして、吸込側排水溝と吹出側排水溝とにそれぞれ
排水口を設け、内側リブの高さを外側リブの高さよりも
低くして、車両の加速や減速時等に各排水溝にある水が
リブを乗り越えて他方の排水溝に移動できるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車両用
空調ユニットでは、走行中の車線変更やカーブで車が曲
がるときに、第1排水溝及び第2排水溝にある水(凝縮
水)が遠心力によりケースの長手方向の一端部に集ま
り、その部分における水量が増えてしまうという不都合
がある。この場合、排水口は、各排水溝の幅方向の端部
にあるが、排水口は小さいため、排水口からずれた位置
に水がある場合には一度に排水することは困難である。
また、排水口に接続されたドレインホースの配管により
充分な水頭差を得ることができず、一度に排水しきれな
い場合もある。
【0005】しかも、車両の加速、減速、または坂道等
による車両の前後に傾きがあると、一端部に集まった水
が更に前後に移動するため、排水溝内に水を確実に留め
て排水口に導く難き難い。
【0006】この場合、堰の高さを高くして排水溝内に
集まった水を確実に留めることも考えられるが、堰の高
さを高くすると、送風する風の抵抗が大きくなり、充分
な空調空気を送風できなくなり、空調能力の低下を生じ
るおそれがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、空調能力の低下
を生じることなく、排水溝内にある水を排水口に導きや
すい天井据え付け型の車両用空調ユニットを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、エバポレータと送風機と
を収納し、空気の吸込口と吹出口とを有する空調ユニッ
トのケースを、車両の天井に取り付けた天井据付型の車
両用空調ユニットにおいて、前記ケースは、内側底面に
ケースの長手方向に沿って設けた吸込側の第1外側堰
と、吹出側の第2外側堰と、第1外側堰と第2外側堰と
の間の内側堰と、第1外側堰と内側堰との間に設けた吸
込側排水口と、第2外側堰と内側堰との間に設けた吹出
側排水口とを備え、第1外側堰は、ケースの長手方向の
両端側において、空気の吸込側に向けて突状に設け、第
1外側堰と内側堰とで区画される外側排水溝の幅を広く
して水を補足する吸込側補足部を形成し、第2外側堰
は、ケースの長手方向の両側部において、空気の吹出側
に向けて突状に設け、第2外側堰と内側堰とで区画され
る外側排水溝の幅を広くして水を補足する吹出側補足部
を形成したことを特徴とするものである。
【0009】この請求項1に記載の発明では、車両の車
線変更やカーブ等で、遠心力によりケースの長手方向に
おける片側端部にケース底面にある水(エバポレータの
凝縮水)が移動した場合に、局所的に水が集まり、その
状態で加速や減速した場合、あるいは坂道等により集ま
った水が車両の前後(空気の吸込側または吹出側)に移
動した場合には、水は溝幅の広い吸込側補足部または吹
出側補足部によって外側排水溝内に保持される。従って
外側排水溝内にある水が第1外側堰または第2外側堰を
乗り越えることを防止でき、外側排水溝内に水が保持さ
れる。その後、各補足部にある水は、排水口に導かれて
排水される。このように、本発明ではケース内にある水
を確実に保持し排水口に導き易くできる。しかも、各堰
の高さを高くする必要がないので、空調能力の低下を生
じることがない。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、吸込側補足部の近傍に前記吸込側排水
口を設け、吹出側補足部の近傍に前記吹出側排水口を設
けたことを特徴とするものである。
【0011】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の作用効果を奏するとともに、吸込側補足部と吹
出側補足部との近傍に排水口を設けているので、これら
の補足部に補足された水を更に排水口に導きやすい。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記内側堰は、ケースの長手
方向に沿って略平行に設けた第1内側堰と第2内側堰と
を備え、第1内側堰と第2内側堰とで区画される内側排
水溝の溝幅は、第1外側堰と第1内側堰とで区画される
吸込側の外側排水溝及び第2外側堰と第2内側堰とで区
画される吹出側の外側排水溝よりも溝幅が広いことを特
徴とするものである。
【0013】この請求項3に記載の発明では、請求項1
または2に記載の作用効果を奏するとともに、内側排水
溝の溝幅が、吸込側及び吹出側の外側排水溝よりも広く
なっているので、車両の運転中に、ほとんどの水は内側
排水溝内を移動し、第1外側排水溝及び第2外側排水溝
に移動する水の量を少なくできる。従って、各堰の高さ
を低くすることができる。このように、各堰の高さを低
くできるので、堰がケース内を通過する風の抵抗になる
のを低減でき、空調能力の低下を防止できる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
項のいずれか一項に記載の発明において、前記第1外側
堰及び第2外側堰とは前記各補足部を形成する部分の高
さを他部よりも高くしたことを特徴とするものである。
【0015】この請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至3項のいずれか一項に記載の作用効果を奏するとと
もに、補足部の堰の高さを高くしているので、補足する
水の量を多くでき、水量が多い場合でも確実に水を排水
口に導きやすい。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
項のいずれか一項に記載の発明において、前記第1外側
堰及び第2外側堰は、長手方向における端部がケースの
側壁に連続して設けてあり、第1内側堰及び第2内側堰
の長手方向の端部はケースの側壁との間に通路を形成し
ていることを特徴とするものである。
【0017】この請求項5に記載の発明では、請求項1
乃至4項のいずれか一項に記載の作用効果を奏するとと
もに、内側排水溝を区画している第1内側堰と第2内側
堰とはケース側壁との間に通路を形成し、内側排水溝と
第1及び第2外側排水溝とを連通しているから、内側排
水溝と各外側排水溝とにある水を排水口に導くことがで
き、排水し易い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図6
を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】本発明の実施の形態にかかる車両用空調ユ
ニット1は、ユニット本体3とブラケット5とを備えて
おり、車両の天井に据え付けられるものである。即ち、
図5及び図6に示すように、車両7には、運転席8の後
部側天井にユニット本体3を据え付けており、ユニット
本体3はルーフパネル9に設けた化粧用の内張りパネル
(成形天井)11a、11bに埋め込まれている。
【0020】ユニット本体3は、車両7の幅方向を長手
方向として設けられており、運転席8側の前側から室内
空気を取り入れて後部座席側である後側に空調した空気
を送風する。
【0021】図1に示すように、ユニット本体3は、エ
バポレータ15と、遠心ファン16と、これらを収納す
るケース17とから主に構成されている。ケース17に
は、前側に空気の吸込口19が設けられ、後ろ側にグリ
ル21が設けられており、グリル21を調整して吹出風
の風向を変えるようになっている。エバポレータ15は
その上部を吸込口19側に近づけるように斜めに配置さ
れている。
【0022】ケース17は、上側ハーフケース17aと
下側ハーフケース17bとに分割されており、上側ハー
フケース17aは略板状であり、下側ハーフケース17
bは室内側に突設する湾曲した形状に形成されている。
この下側ハーフケース17bに上述したエバポレータ1
5及び遠心ファン16が収納されている。また、本実施
の形態では、下側ハーフケース17bにエバポレータ1
5及び遠心ファン16のモータ18(図3参照)が固定
されている。このようにモータ18を下側ハーフケース
に固定することにより、略板状の上側ハーフケース17
aに固定する場合よりも振動音を小さくすることができ
る。
【0023】上側ハーフケース17aを略板状にして、
下側ハーフケース17bを湾曲した形状にすることによ
って、これらのハーフケースの嵌合継ぎ目が内張りパネ
ル11a、11bの近傍に位置し、継ぎ目が車室内から
見え難いので外観がよい。
【0024】ここで、図2乃至図4を参照して、ケース
17の排水構造について説明する。下側ハーフケース1
7bは、吸込口19及びグリル21側に湾曲した立ち上
がり部を形成し、ケースの中央部分を凹状にしている。
【0025】下側ハーフケース17bには、吸込口19
側に設けた第1外側リブ(第1外側堰)25と、吹出側
(グリル21側)に設けた第2外側リブ(第2外側堰)
27と、第1外側リブ25と第2外側リブ27との間に
設けた第1内側リブ(第1内側堰)29と、第2内側リ
ブ(内側堰)31とが設けられている。第1外側リブ2
5と第1内側リブ29との間に、吸込側の外側排水溝4
5を区画し、第2外側リブ27と第2内側リブ31とで
吹出側の外側排水溝47を区画し、第1内側リブ29と
第2内側リブ31とで内側排水溝49を区画している。
また、下側ハーフケース17bの長手方向における両側
壁33、35には、第1及び第2吸込側排水口37及び
39、第1及び第2吹出側排水口41及び43が設けら
れている。
【0026】第1外側リブ25は、下側ハーフケース1
7bの長手方向において吸込口19に沿って設けられて
おり、吸込口19の周囲を覆っている。第1外側リブ2
5において、吸込口19とケースの両側壁33、35と
の間では、吸込方向に突設した吸込側補足壁25a、2
5bが形成されている。このように吸込側補足壁25
a、25bにより、それぞれ第1外側リブ25の両端に
排水溝45の面積を広くした吸込側補足部51a、51
bを形成し、下側ハーフケース17bの側壁33、35
側に片よって集まった水が更に吸込側に移動した場合に
も、水を排水溝45内に保持できるようになっている。
【0027】補足壁25a、25bは、それぞれ第1外
側リブ25の中央部分25cよりも高く形成されてお
り、各吸込側補足部51a、51bの容積を大きくして
いる。従って、吸込側補足部51a、51bに集まる水
の水嵩が多くなった場合にも充分水を補足できるような
っている。尚、吸込側補足壁25a、25bは、それら
の高さを高くしても風の通風路からはずれた位置にある
ので、通風抵抗にならず、空調能力に影響を及ぼすこと
はほとんどない。
【0028】第2外側リブ27は、ケースの長手方向に
おいてグリル21(吹出口)側に設けられており、遠心
ファン16の収納部46の周囲に設けられている。第2
外側リブ27において、ケースの両側壁33、35側で
は、空気の吹出し方向に突設した吹出側補足壁27a、
27bが形成されている。これらの吹出側補足壁27
a、27bにより、第2外側リブ27の両端に外側排水
溝47の面積を広くした吹出側補足部53a、53bを
形成し、下側ハーフケース17bの側壁33、35側に
片よって集まった水が、更に吸込側に移動した場合に
も、水を吹出側排水溝45内に保持できるようになって
いる。
【0029】補足壁27a、27bは、それぞれ第2外
側リブ27の中央部分27cよりも高く形成されてお
り、各吹出側補足部53a、53bの容積を大きくして
おり、この部分に集まる水の水嵩が多くなった場合にも
充分水を補足できるようなっている。尚、補足壁27
a、27bは、それらの高さを高くしても風の通風路か
らはずれた位置にあるので、通風抵抗にならず、空調能
力を低減することはない。
【0030】第1内側リブ29と第2内側リブ31と
は、それぞれ下側ハーフケース17bの長手方向に設け
られている。これらの第1内側リブ29と第2内側リブ
31とにより区画される内側排水溝49の溝幅は、外側
排水溝45、47の幅よりも広くしている。このよう
に、内側排水溝の幅を広くとることで、第1及び第2内
側リブ29、31の高さを小さくしても内側排水溝の容
積を充分に取ることができ、且つリブが通風抵抗になる
ことを防止できる。また、ほとんどの水は内側排水溝4
9内を移動し、第1外側排水溝及び第2外側排水溝に移
動する水の量を少なくできる。尚、この内側排水溝49
には、エバポレータ15が配置される。
【0031】第1内側リブ29は長手方向の略中央がグ
リル21側に向けて山形に形成されており、水が内側排
溝49内を吸込口19側に移動したときに、第1内側リ
ブ29が大きな抵抗とならず、水の跳ねを防止するとと
もに、水を下側ハーフケース17bの両端部側に設けた
排水口37、39に案内するようになっている。
【0032】第1内側リブ29と第2内側リブ31にお
いて、各両端部では下側ハーフケース17bの側壁3
3、35との間に間隔を空けて通路50を形成してお
り、側壁33、35側において、内側排水溝49の水が
吸込側の外側排水溝45及び吹出側の外側排水溝47に
移動可能になっている。
【0033】また、第1内側リブ29と第2内側リブ3
1とは、長手方向における略中央部52、54を切り欠
いており、内側排水溝49の水が吸込入側の外側排水溝
45及び吹出側の外側排水溝47へ移動可能になってい
る。
【0034】第1及び第2吸込側排水口37及び39
は、吸込側補足部51a、51bの近傍に設けているの
で各補足部51a、51bにある水を容易に排水できる
とともに、第1内側リブ29の端部近傍に設けているの
で、内側排水溝49及び吸込側の外側排水溝45にある
水を容易に排水することができ、更に山形の第1内側リ
ブ29に沿って案内されてきた水を容易に排水できる。
【0035】また、第1及び第2吹出側排水口41、4
3も吹出側補足部53a、53bの近傍に設けているの
で補足部にある水を容易に排水できるとともに、第2吹
出側排水口43は第2内側リブ31の端部近傍に設けて
いるので、内側排水溝49及び吹出側の外側排水溝47
にある水を容易に排水することができる。
【0036】また、図4に示すように、下側ハーフケー
ス17bの底面は、長手方向に沿って湾曲しており、各
排水口37、39、41、43側を低くしているので、
更に、各排水口に水を案内し易く、排水し易い。
【0037】次に、本実施の形態の作用を説明する。車
両用空調ユニット1の運転により、エバポレータ15に
結露した凝縮水は、ケース17の内側底面に落下し、エ
バポレータ15が配置されている内側排水溝49に溜ま
る。
【0038】内側排水溝49に溜まった水は、下側ハー
フケース17bの底面の湾曲に沿って長手方向の両端側
に移動し、側壁33、35に設けられた4つの各排水口
37、39、41、43から排出される。
【0039】一方、車両の車線変更やカーブなど運転状
態において、遠心力により、内側排水溝49に溜まった
水が下側ハーフケース17bの長手方向における片側
(一方の側壁33又は35側)に片よって移動した場合
に、その状態で車両が加速や減速し、あるいは坂道等に
より、水が車両の前後(吸込側または吹出側)に移動す
る場合がある。
【0040】この場合、内側排水溝49内にある水は、
第1内側リブ29あるいは第2内側リブ31の端に形成
された各通路50を通って、吸込側の外側排水溝45ま
たは吹出側の外側排水溝47へ移動する。
【0041】外側排水溝45、47に移動した水は、一
部は対応するいずれかの排水口37、39、41、43
から排水されるが、排水しきれない水は、更に、吸込口
19又はグリル21側に移動し、吸込側の補足部51
a、51bあるいは、吹出側の補足部53a、53bに
より保持される。各補足部51a、51b、53a、5
3bは、外側排水溝45、47の溝幅の広い部分である
から、多量の水を充分に保持できる。従って、外側排水
溝45、47内にある水が第1外側リブ25aまたは第
2外側リブ27を乗り越えることを防止でき、外側排水
溝45、47内に水が確実に保持される。
【0042】その後、吸込側の補足部51a、51bあ
るいは、吹出側の補足部53a、53bにある水は、各
排水口37、39、41、43に導かれて排水される。
【0043】尚、内側排水溝49及び外側排水溝45、
47から長手方向の湾曲に沿って、下側ハーフケース1
7bの側壁33、35側に移動した水も通常は、排水口
37、39、41、43に導かれて排水される。
【0044】また、各排水口37、39、41、43に
接続された排水管の水頭差が充分でなく、排水口から多
量の水を一度に排水できない場合にも各補足部51a、
51b、53a、53bでは、一時的に多量の水を補足
し、序々に各排水口37、39、41、43に導いて排
水することができる。
【0045】発明は上述した実施例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0046】例えば、第1内側リブ29及び第2内側リ
ブ31の長手方向における中央部52、54を切り欠く
ことに限らず、連続して形成しても同様な効果を得るこ
とができる。
【0047】また、第1吹出側排水口41は、補足部5
3aの吹出側に設けることに限らず、第2内側リブ31
の端側近傍に設けてもよい。この場合には、内側排水溝
49と吹出側の外側排水溝47とにある水を、そのまま
排水口に導くことができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車両の
車線変更やカーブなど運転状態において、ケースの長手
方向における片側端部にケース底面に溜まった水が移動
し、その状態で加速や減速した場合、あるいは坂道等に
より吸込側または吹出側に移動した場合には、水は吸込
側補足部または吹出側補足部によって外側排水溝内に保
持されるので、ケース内にある水を保持し排水口に導き
易い。しかも、各堰の高さを高くする必要がないので、
空調能力の低下を生じることがない。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の効果を奏するとともに、吸込側補足部と吹出側
補足部との近傍に排水口を設けているので、これらの補
足部に補足された水は更に排水口に導きやすい。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の効果を奏するとともに、内側排水溝の
溝幅が、吸込側の外側排水溝及び吹出側の外側排水溝よ
りも広くなっているので、堰の高さを低くすることがで
きる。従って、堰がケース内を通過する風の抵抗になる
のを低減でき、空調能力の低下を防止できる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3項のいずれか一項に記載の効果を奏するととも
に、補足部の堰の高さを高くしているので、補足する水
の量を多くでき、凝縮水の水量が多い場合でも更に水を
排水口に導きやすい。
【0052】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4項のいずれか一項に記載の効果を奏するととも
に、ケース側壁近傍で、内側排水溝と第1及び第2外側
排水溝とを連通しているから、内側排水溝とこれらの外
側排水溝とにある水を更に容易に排水口に導くことがで
き、排水し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる車両用空調ユ
ニットの据え付け状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す下側ハーフケースの斜視図である。
【図3】図2に示す下側ハーフケースの平面図である。
【図4】図2に示す下側ハーフケースを長手方向に沿っ
て切断した断面図である。
【図5】空調ユニットを搭載した車両の概略図である。
【図6】図5に示す車両の横断面図である。
【符号の説明】
1 車両用空調ユニット 15 エバポレータ 16 遠心ファン(送風機) 17 ケース 17b 下側ハーフケース 19 空気の吸込口 21 グリル(吹出口) 25 第1外側リブ(第1外側堰) 27 第2外側リブ(第2外側堰) 29 第1内側リブ(第1内側堰) 31 第2内側リブ(第2外側堰) 37、39 吸入側排水口 41、43 吹出側排水口 45 吸込側の外側排水溝 47 吹出側の外側排水溝 49 内側排水溝 51a、51b 吸込側補足部 53a、53b 吹出側補足部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータと送風機とを収納し、空気
    の吸込口と吹出口とを有する空調ユニットのケースを、
    車両の天井に取り付けた天井据付型の車両用空調ユニッ
    トにおいて、 前記ケースは、内側底面にケースの長手方向に沿って設
    けた吸込側の第1外側堰と、吹出側の第2外側堰と、第
    1外側堰と第2外側堰との間の内側堰と、第1外側堰と
    内側堰との間に設けた吸込側排水口と、第2外側堰と内
    側堰との間に設けた吹出側排水口とを備え、 第1外側堰は、ケースの長手方向の両端側において、空
    気の吸込側に向けて突状に設け、第1外側堰と内側堰と
    で区画される外側排水溝の幅を広くして水を補足する吸
    込側補足部を形成し、 第2外側堰は、ケースの長手方向の両側部において、空
    気の吹出側に向けて突状に設け、第2外側堰と内側堰と
    で区画される外側排水溝の幅を広くして水を補足する吹
    出側補足部を形成したことを特徴とする車両用空調ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 吸込側補足部の近傍に前記吸込側排水口
    を設け、吹出側補足部の近傍に前記吹出側排水口を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記内側堰は、ケースの長手方向に沿っ
    て略平行に設けた第1内側堰と第2内側堰とを備え、第
    1内側堰と第2内側堰とで区画される内側排水溝の溝幅
    は、第1外側堰と第1内側堰とで区画される吸込側の外
    側排水溝及び第2外側堰と第2内側堰とで区画される吹
    出側の外側排水溝よりも溝幅が広いことを特徴とする請
    求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 【請求項4】 前記第1外側堰及び第2外側堰とは前記
    各補足部を形成する部分の高さを他部よりも高くしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    車両用空調ユニット。
  5. 【請求項5】 前記第1外側堰及び第2外側堰は、長手
    方向における端部がケースの側壁に連続して設けてあ
    り、第1内側堰及び第2内側堰の長手方向の端部はケー
    スの側壁との間に通路を形成していることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用空調ユニ
    ット。
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