JPH0816563A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 差込み印刷の前に、データを差込んだ差込み
文書をＣＲＴ等の表示手段に表示される印刷イメ−ジで
確認することができ、データを差込んだ差込み文書を、
通常の文書と同様に扱うことができる。 【構成】 データ群から指定されたデータを読み出し
て、文書データの指定された位置に読み出したデータを
差し込んで新たな文書データを作成して、作成された新
たな文書データを印刷する前に、作成された新たな文書
データを表示手段に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書データを処理する
ワードプロセッサ等の情報処理装置及び情報処理方法に
関する。

【０００２】

【従来技術】従来、ワードプロセッサ等の情報処理装置
において、封筒の宛名ラベルや成績表など、文面は同じ
で一部データ（数値や名前等）だけが違うといった文書
を印刷するときには、文書用紙上には文書を、表計算用
紙上には数値や名前等など異なる部分のデータを作成
し、文書用紙上に表計算用紙上のデータ（数値や名前
等）を差込んで差込み印刷をしていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
様な従来の情報処理装置では、差込み印刷結果を実際に
見るまでは、データを差込んだ状態を印刷イメージで確
認できず、レイアウトがおかしい場合、再び文書用紙上
の文書を修正するか、或は、表計算用紙上のデータを修
正しなければならないという問題があった。

【０００４】また、上述の様な従来の情報処理装置で
は、差込み印刷する場合に、データを差込んだ差込み文
書を一時的に作成し、差込み印刷後は消去していたの
で、通常に作成された文書と同様に編集、保存すること
ができないという問題があった。

【０００５】本発明の目的は、上述の問題点に鑑みなさ
れたものであり、差込み印刷の前に、データを差込んだ
差込み文書をＣＲＴ等の表示手段に表示される印刷イメ
ージで確認することができる情報処理装置及び情報処理
方法を提供することを目的とする。

【０００６】また、本発明の目的は、上述の問題点に鑑
みなされたものであり、データを差込んだ差込み文書
を、通常の文書と同様に扱うことができる情報処理装置
及び情報処理方法を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報処理装置は、文書データを処理する情
報処理装置であって、データ群から指定されたデータを
読み出して、文書データの指定された位置に読み出した
データを差し込んで新たな文書データを作成する作成手
段と、前記作成手段で作成された新たな文書データを印
刷する前に、前記作成された新たな文書データを表示手
段に表示する表示制御手段とを有する。

【０００８】上記目的を達成するために、本発明の情報
処理方法は、文書データを処理する情報処理装置におけ
る情報処理方法であって、データ群から指定されたデー
タを読み出して、文書データの指定された位置に読み出
したデータを差し込んで新たな文書データを作成する作
成工程と、前記作成工程で作成された新たな文書データ
を印刷する前に、前記作成された新たな文書データを表
示手段に表示する表示制御工程とを有する。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面にしたがって、本発明に係る
好適な実施例を詳細に説明する。

【００１０】図１は本実施例の情報処理装置（例えば、
ワードプロセッサ）の構成を示すブロック図である。

【００１１】図において、１はラスタスキャン方式で使
用されるＣＲＴ表示部、２は一画面分の表示パターン情
報を記憶するビデオＲＡＭ（ＶＲＡＭ）、３はＶＲＡＭ
２に対するパターン情報の書き込み、ＣＲＴへの読み出
しの制御をする表示制御部である。５は後述する図６〜
１２のフローチャートに示す制御プログラムを格納する
ＲＯＭや作成される文書データを格納するエリアやワー
クエリアを有するＲＡＭから構成される主メモリ、４は
マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）で後述する図６〜１２の
フローチャートに示すプログラムを実行してこの装置の
主制御を行う。ＭＰＵ４には文字データ等の入力を行う
キーボード８、及びＣＲＴ上の位置の指定等を行い図形
データの入力編集等を行うポインティングデバイス（Ｐ
Ｄ）９が接続されている。６はハードディスク装置で、
この中に文書ファイルや文字フォントが格納されてお
り、前述した主メモリ５のワークエリアにロードされ
る。１０は作成された文書を出力するためのプリンタ
で、１１は文書ファイル等の保存等を行うためのフロッ
ピーディスク装置である。これらの各構成ブロックはＩ
／Ｏバス７で接続されている。

【００１２】図２は本発明に係る一実施例の文書処理装
置の外観図である。

【００１３】図において、２０はＭＰＵ４、ＶＲＡＭ
２、主メモリ５、表示制御部３等を内蔵した情報処理装
置の本体部である。２１はＦＤドライブでありＦＤ２２
がセットされて画像データや図形データや文字データや
数値データをＦＤ２２に記憶したり、またＦＤ２２に記
憶されている図形データや文字データや数値データを読
み出したりする。

【００１４】また、本発明は本情報処理装置において実
現されるのはもちろんであるが、本発明を実現可能なプ
ログラムを記憶したＦＤ２２を他の情報処理装置のＦＤ
ドライブ２１にセットし、そのプログラムをハードディ
スク６へロードし、そのロードしたプログラムを更にロ
ードして実行することによって本発明は他の情報処理装
置においても実現可能である。

【００１５】次に、差込み印刷の機能を説明する。文書
用紙ファイル上にはデータが入る位置だけを指定してお
き、表計算用紙ファイル上には数値や住所などのデータ
を作成しておいて、印刷する時に表計算ファイルから取
り出したデータを文書用紙ファイルの指定された場所に
次々に挿入しながら印刷する機能であり、表計算用紙フ
ァイルの最終行まで印刷は続けられる。

【００１６】本実施例では、その差込み印刷の前に、表
計算用紙ファイルからデータを取り出して差込んだ差込
み文書を、ＣＲＴ表示部１に印刷イメージとして表示し
て操作者に確認できる様にし、更に、表計算用紙ファイ
ルからデータを取り出して差込んだ差込み文書を通常作
成された文書と同様に編集、保存することができる情報
処理装置を説明する。

【００１７】なお、本実施例では、差し込みデータ置換
機能として本発明を説明する。図５は、ＣＲＴ表示部１
に表示される差込みデータ置換機能のウィンドウの一例
である。

【００１８】図において、キャビネット上で文書用紙フ
ァイル（総合文書機能仕様、表組編集機能仕様、図形編
集機能仕様、住所録文書）から所望とする文書用紙ファ
イル（例えば、住所録文書５１）が図１のポインティン
グデバイス９を用いて選択されると、表示制御部３は、
文書用紙アイコンを図５の様に反転表示し、更にキヤビ
ネット上で差し込みデータ置換コマンド５２がポインテ
ィングデバイス９を用いて指示されると、差し込みデー
タ置換ウィンドウを表示する。

【００１９】次に、差込みデータ置換ウィンドウの差し
込みファイル名入力欄５６に差し込みデータの入った表
計算用紙ファイル名（例えば、住所ファイル５３）がキ
ーボード８を用いて入力され、開始行番号欄５７に開始
行の番号がキーボード８を用いて入力される。この開始
行番号とは、表計算用紙ファイル（例えば、住所ファイ
ル５３）の何行目からスタートするのかを示す番号であ
る（詳細は、後述する）。

【００２０】そして、実行５４がキーボード８、或は、
ポインティングデバイス９を用いて指示されると、入力
された差し込みファイル名の表計算用紙ファイル（例え
ば、住所ファイル５３）が、文書用紙ファイル（例え
ば、住所録文書５１）の存在するメディア内を検索し、
その表計算用紙ファイル（例えば、住所ファイル５３）
が存在した場合、ＭＰＵ４は図６のフローチャートに示
す差し込みデータ置換メイン処理プログラムを起動し、
その表計算用紙ファイル（例えば、住所録文書５１）が
存在しなかった場合、存在しなかった旨を示すメッセー
ジを表示し再入力を待つ。また、取消５５が指定される
と、差し込みデータ置換処理は行わずに終了する。

【００２１】図６のフローチャートに示す差し込みデー
タ置換メイン処理プログラムでは、ステップ６１におい
て指定された文書用紙ファイルのオープン処理を行い、
続けてステップ６２において指定された表計算用紙ファ
イルのオープン処理を行う。これにより対象の２つのフ
ァイルのオープンが行われたことになる。そして、ステ
ップ６３においてオープンした文書用紙ファイルの書式
を主メモリ５のワークエリア上にリードし、ステップ６
４においてリードした書式から用紙サイズ（Ａ４縦、Ｂ
５横等）を参照し、作成する編集ウインドウの大きさを
決めるウインドウサイズ値を取得する。次にステップ６
５において編集ウインドウを作成し、ステップ６６にお
いて図７のフローチャートに示す差し込みデータ置換処
理プログラムをＭＰＵ４が起動する。

【００２２】図７のフローチャートに示す差し込みデー
タ置換処理プログラムでは、ステップ７１において頁カ
ウンタに１をセットし、ステップ７２において頁カウン
タと文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁以内であ
った場合には、ステップ７３において、その頁の文章デ
ータを主メモリ５上のワークエリアにリードし、ステッ
プ７４において、図８のフローチャートに示す頁内差し
込みデータ置換処理プログラムをＭＰＵ４が起動する。

【００２３】図８のフローチャートに示す頁内差し込み
データ置換処理プログラムでは、まず、ステップ８１に
おいて、最終データまでテキストデータをチェックする
ポインタにその頁の文章データの先頭アドレスをセット
する。そして、ステップ８２においてポインタが文章デ
ータの最後まで到達したかを判断し、未到達であった場
合には、ステップ８３において、そのテキストデータが
差し込みコマンドかを判断する。差し込みコマンドであ
った場合、図９のフローチャートに示す差し込みデータ
セット処理プログラムをＭＰＵ４が起動する。

【００２４】図９のフローチャートに示す差し込みデー
タセット処理プログラムは、実際に差し込みコマンドと
差し込みデータとを置換する処理であり、まず、ステッ
プ９１において差し込みコマンドから差し込み行番号を
取得する。差し込みコマンドは、図４に示すように差し
込みスタートコマンドと差し込みエンドコマンドが差し
込み列番号と差し込み行番号とをはさむ形になってい
て、この差し込み行番号を取得する。そして、ステップ
９２において取得した差し込み行番号と初期値０の最大
行番号とを比較する。差し込み行番号が大きかった場
合、ステップ９３においてその行番号を最大行番号に保
存する。結局ステップ９２、９３においては、文書用紙
ファイルの先頭頁から最終頁までの間の全ての差し込み
コマンドの中で、最大の行番号を保存しておくことを行
っている。保存した最大行番号は、図６のフローチャー
トに示す差し込みデータ置換メイン処理プログラムのス
テップ６７において使用する。

【００２５】次に、ステップ９４において差し込みコマ
ンドから差し込み列番号を取得し、ステップ９５におい
て取得した差し込み行番号と差し込み列番号とから表計
算用紙ファイル上の差し込みデータを取得する。この
時、行番号については、入力された開始行番号（例え
ば、図５の開始行番号欄５７で入力された開始行番号
２）を用いて、（開始行番号＋差し込み行番号−２）に
より得た行番号を元にする。

【００２６】そして、ステップ９６において差し込みコ
マンドと表計算用紙ファイルから取得した差し込みデー
タとを置き換え、差し込みデータセット処理プログラム
をＭＰＵ４は終了する。

【００２７】図８のステップ８４の差し込みデータセッ
ト処理終了後、ステップ８５においてポインタを１つ進
ませ、再び、ステップ８２において文章データの最終ま
で到達したかを判断する。ポインタが、最終データを越
えた場合、その頁のチェックは終了したとみなし、頁内
差し込みデータ置換処理プログラムを終了する。

【００２８】そして、頁内差し込みデータ置換処理プロ
グラムが終了すると、ステップ７５において頁カウンタ
を１加算して、再びステップ７２に戻り、頁カウンタと
文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁を越えた場合
は、ステップ７６において全頁の再組版を行う。これに
より、置き換えた差し込みデータを含んだ文章データの
整理が終了したことになる。

【００２９】そして、図６のステップ６７において、入
力された開始行番号（例えば、図５の開始行番号欄５７
で入力された開始行番号２）に図９のステップ９３にお
いて保存しておいた最大行番号から１引いたものを加え
る。すなわち、開始行番号＝開始行番号＋最大行番号−
１にて算出した開始行番号を保存する。

【００３０】これにより、開始行番号には、差し込みデ
ータ置換処理により使用した表計算用紙ファイルの最終
差し込み行番号の次の差し込み行番号が設定される。

【００３１】従って、差し込みデータ置換コマンドが、
図１に示すポインティングデバイス９を用いて再度指示
された場合、差し込み印刷のように続いた差し込み行番
号の差し込みデータ置換処理が行える。

【００３２】ここまでの処理の流れを、図３を用いて説
明する。

【００３３】図において差し込みコマンド３１は差し込
み行番号が２で差し込み列番号がＡであり、同様に差し
込みコマンド３２は差し込み行番号が２で差し込み列番
号がＢであり、差し込みコマンド３３は差し込み行番号
が２で差し込み列番号がＣであり、差し込みコマンド３
４は差し込み行番号が２で差し込み列番号がＤである。

【００３４】そして、図７のフローチャートに示す頁内
差し込みデータ置換処理プログラムにより、差し込みコ
マンド３１を「１８６」と置き換え、同様に差し込みコ
マンド３２を「国立市富士見台５−２３−３」と、差し
込みコマンド３３を「青木太郎」と、差し込みコマンド
３４を「２３」とそれぞれ置き換えて、表示制御部３は
この結果を、図３の１回目に示すようにＣＲＴ表示部１
に表示する。

【００３５】また、図９のステップ９３において保存さ
れた最大行番号には、全て同じ差し込み行番号であった
「２」を保存しているので、図６のフローチャートに示
す差し込みデータ置換メイン処理プログラムのステップ
６７においては、２（開始行番号の最初の値）＋２（最
大行番号）−１により、開始行番号に３を設定する。

【００３６】そして、差し込みデータ置換コマンドが、
図１に示すポインティングデバイス９を用いて再度指示
された場合、図７のフローチャートに示す頁内差し込み
データ置換処理プログラムにより、差し込みコマンド３
１は「１０７」と置き換えられ、同様に差し込みコマン
ド３２は「港区赤坂６−２３−５５」と、差し込みコマ
ンド３３は「田中二郎」と、差し込みコマンド３４は
「３６」とそれぞれ置き換えて、表示制御部３は、この
結果を図３の２回目に示すようにＣＲＴ表示部１に表示
する。

【００３７】これにより、図６のフローチャートに示す
ステップ６１０が終了し、ＣＲＴ表示部１に表示される
文書データ（例えば、図５に示す住所ファイル５３のデ
ータを住所録文書５１に差込んで作成された文書デー
タ）を使用者が確認でき、修正が必要ならば通常作成さ
れた文書データ（例えば、図５に示す統合文書機能仕
様、表組編集機能仕様、図形編集機能仕様等の文書デー
タ）と同様に修正でき、修正が必要なければ、不図示の
差込み印刷コマンドの押下に応じてＭＰＵ４はＣＲＴ表
示部に表示されている文書データ（ＶＲＡＭ２に記憶さ
れている文書データ）と同じ文書データを主メモリ５の
ワークエリアから読み出してプリンタ１０へ出力して差
込み印刷を実行する。

【００３８】従って、以上説明した様な差し込みデータ
置換処理終了後、その文書用紙は通常の編集が行え、図
１に示すキーボード８、あるいはポインティングデバイ
ス９を用いてクローズが指示されると、新たに文書用紙
ファイルの名称を入力して新規登録することができる。
すなわち、図３の１回目と２回目はそれぞれ別の文書用
紙ファイルとして登録することができる。

【００３９】上記実施例で述べた差し込みデータ置換機
能は、例えば、枠内の文章データに入力された差し込み
コマンドについても背景の文章データの場合と同様に置
換可能である。

【００４０】そこで、以下、添付図面にしたがって、本
発明に係る他の好適な実施例を詳細に説明する。なお、
上記実施例と共通する図の説明は省略する。

【００４１】図５において、キャビネット上で文書用紙
ファイル（総合文書機能仕様、表組編集機能仕様、図形
編集機能仕様、住所録文書）から所望とする文書用紙フ
ァイル（例えば、住所録文書５１）が図１のポインティ
ングデバイス９を用いて選択されると、表示制御部３
は、文書用紙アイコンを図５の様に反転表示し、更にキ
ヤビネット上で差し込みデータ置換コマンド５２がポイ
ンティングデバイス９を用いて指示されると、差し込み
データ置換ウィンドウを表示する。

【００４２】次に、差込みデータ置換ウィンドウの差し
込みファイル名入力欄５６に差し込みデータの入った表
計算用紙ファイル名（例えば、住所ファイル５３）がキ
ーボード８を用いて入力され、開始行番号欄５７に開始
行の番号がキーボード８を用いて入力される。この開始
行番号とは、表計算用紙ファイル（例えば、住所ファイ
ル５３）の何行目からスタートするのかを示す番号であ
る（詳細は、後述する）。

【００４３】そして、実行５４がキーボード８、或は、
ポインティングデバイス９を用いて指示されると、入力
された差し込みファイル名の表計算用紙ファイル（例え
ば、住所ファイル５３）が、文書用紙ファイル（例え
ば、住所録文書５１）の存在するメディア内を検索し、
その表計算用紙ファイル（例えば、住所ファイル５３）
が存在した場合、ＭＰＵ４は図６のフローチャートに示
す差し込みデータ置換メイン処理プログラムを起動し、
その表計算用紙ファイル（例えば、住所録文書５１）が
存在しなかった場合、存在しなかった旨を示すメッセー
ジを表示し再入力を待つ。また、取消５５が指定される
と、差し込みデータ置換処理は行わずに終了する。

【００４４】図６のフローチャートに示す差し込みデー
タ置換メイン処理プログラムでは、ステップ６１におい
て指定された文書用紙ファイルのオープン処理を行い、
続けてステップ６２において指定された表計算用紙ファ
イルのオープン処理を行う。これにより対象の２つのフ
ァイルのオープンが行われたことになる。そして、ステ
ップ６３においてオープンした文書用紙ファイルの書式
を主メモリ５のワークエリア上にリードし、ステップ６
４においてリードした書式から用紙サイズ（Ａ４縦、Ｂ
５横等）を参照し、作成する編集ウインドウの大きさを
決めるウインドウサイズ値を取得する。次にステップ６
５において編集ウインドウを作成し、ステップ６６にお
いて図１０のフローチャートに示す本実施例における差
し込みデータ置換処理プログラムをＭＰＵ４が起動す
る。

【００４５】図１０のフローチャートに示す差し込みデ
ータ置換処理プログラムでは、ステップ１０１において
頁カウンタに１をセットし、ステップ１０２において頁
カウンタと文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁以
内であった場合には、ステップ１０３において、その頁
の文章データを主メモリ５のワークエリア上にリード
し、ステップ１０４において、本実施例における頁内差
し込みデータ置換処理プログラムを起動する。

【００４６】図１１のフローチャートに示す頁内差し込
みデータ置換処理プログラムでは、まず、ステップ１１
１において、最終データまでテキストデータをチェック
するポインタにその頁の文章データの先頭アドレスをセ
ットする。そして、ステップ１１２においてポインタが
文章データの最後まで到達したかを判断し、未到達であ
った場合には、ステップ１１３において、そのテキスト
データが差し込みコマンドかを判断する。差し込みコマ
ンドであった場合、差し込みデータセット処理プログラ
ムをＭＰＵ４が起動する。なお、差し込みデータセット
処理プログラムは、前述した実施例と同様である。

【００４７】そしてステップ１１４の差し込みデータセ
ット処理プログラムの実行後、ステップ１１５において
ポインタを１つ進ませ、再びステップ１１２において文
章データの最終まで到達したかを判断する。ステップ１
１３において差し込みコマンドでなかった場合、ステッ
プ１１６において、そのテキストデータが浮動枠コマン
ドかを判断する。浮動枠コマンドであった場合、ステッ
プ１１７において、その浮動枠内に文章データが存在す
るかをチェックする。文章データが存在しない場合、ス
テップ１１８において、ポインタを（浮動枠のサイズ−
１）分進ませ、さらにステップ１１５においてポインタ
を１つ進ませるので、浮動枠コマンドの次のテキストが
ポインタにより押さえられることになる。ステップ１１
７において、浮動枠内に文章データが存在した場合、ス
テップ１１９において、その浮動枠内の文章データの最
終データまでテキストデータをチェックするポインタ２
にその浮動枠の文章データの先頭アドレスをセットす
る。そして、ステップ１１１０においてポインタ２が浮
動枠内の文章データの最後まで到達したかを判断し、未
到達であった場合には、ステップ１１１１において、そ
のテキストデータが差し込みコマンドかを判断する。差
し込みコマンドであった場合、差し込みデータセット処
理プログラムをＭＰＵ４が実行する。なお、差し込みデ
ータセット処理プログラムは、前述した実施例と同様で
ある。

【００４８】そしてステップ１１１２の差し込みデータ
セット処理プログラム実行後、ステップ１１１３におい
てポインタ２を１つ進ませ、再びステップ１１１０にお
いて浮動枠内の文章データの最終まで到達したかを判断
する。ポインタ２が、浮動枠内の文章データの最終デー
タを越えた場合、その枠内のチェックは終了したとみな
し、ステップ１１８において、ポインタを（浮動枠のサ
イズ−１）分進ませ、さらにステップ１１５においてポ
インタを１つ進ませる。ステップ１１２において、ポイ
ンタが最終データを越えた場合、その頁のチェックは終
了したとみなし、頁内差し込みデータ置換処理プログラ
ムを終了する。

【００４９】そして、頁内差し込みデータ置換処理プロ
グラムの実行が終了すると、ステップ１０５において頁
カウンタを１加算して、再びステップ１０２に戻り、頁
カウンタと文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁を
越えた場合は、ステップ１０６において再び頁カウンタ
に１をセットし、ステップ１０７において頁カウンタと
文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁以内であった
場合には、ステップ１０８において、その頁の固定枠デ
ータを主メモリ５のワークエリア上にリードし、ステッ
プ１０９において、本実施例における頁内固定枠差し込
みデータ置換処理プログラムをＭＰＵ４が実行する。

【００５０】図１２のフローチャートに示す頁内固定枠
差し込みデータ置換処理プログラムでは、まず、ステッ
プ１２１において、枠カウンタに１をセットし、ステッ
プ１２２において枠カウンタとその頁内の固定枠個数と
を比較する。頁内固定枠個数以内であった場合には、ス
テップ１２３において、その固定枠内に文章データが存
在するかをチェックする。文章データが存在した場合、
ステップ１２４において、その固定枠内の文章データの
最終データまでテキストデータをチェックするポインタ
にその固定枠内の文章データの先頭アドレスをセットす
る。

【００５１】そして、ステップ１２５においてポインタ
が固定枠内の文章データの最後まで到達したかを判断
し、未到達であった場合には、ステップ１２６におい
て、そのテキストデータが差し込みコマンドかを判断す
る。差し込みコマンドであった場合、差し込みデータセ
ット処理プログラムを実行する。差し込みデータセット
処理プログラムは、前述した実施例と同様である。そし
てステップ１２７の差し込みデータセット処理プログラ
ム実行後、ステップ１２９においてポインタを１つ進ま
せ、再びステップ１２５において固定枠内の文章データ
の最終まで到達したかを判断する。ステップ１２５にお
いて、ポインタが固定枠内の文章データの最終データを
越えた場合、その固定枠内のチェックは終了したとみな
し、ステップ１２８において枠カウンタを１加算して、
再びステップ１２２に戻り、枠カウンタと頁内固定枠個
数とを比較する。頁内固定枠個数を越えた場合は、頁内
固定枠差し込みデータ置換処理プログラムを終了する。

【００５２】そして、頁内差し込みデータ置換処理プロ
グラムが終了すると、ステップ１０１０において頁カウ
ンタを１加算して、再びステップ１０７に戻り、頁カウ
ンタと文書の作成済最終頁とを比較する。最終頁を越え
た場合は、ステップ１０１１において全頁の再組版を行
う。これにより、置き換えた差し込みデータを含んだ文
章データの整理が終了したことになる。

【００５３】そして、図６のステップ６７において、図
５の５７にて入力された開始行番号に図９のステップ９
３において保存しておいた最大行番号から１引いたもの
を加える。すなわち、開始行番号＝開始行番号＋最大行
番号−１にて算出した開始行番号を保存する。これによ
り、開始行番号には、差し込みデータ置換処理プログラ
ムにより使用した表計算用紙ファイルの最終差し込み行
番号の次の差し込み行番号が設定される。従って、差し
込みデータ置換コマンドが、図１に示すポインティング
デバイス９を用いて再度指示された場合、差し込み印刷
のように続いた差し込み行番号の差し込みデータ置換処
理が行える。

【００５４】以上説明した様に、上記実施例によれば、
ＣＲＴ表示部１に表示される文書データ（例えば、図５
に示す住所ファイル５３のデータを住所録文書５１に差
込んで作成された文書データ）を使用者が確認でき、修
正が必要ならば通常作成された文書データ（例えば、図
５に示す統合文書機能仕様、表組編集機能仕様、図形編
集機能仕様等の文書データ）と同様に修正でき、修正が
必要なければ、不図示の差込み印刷コマンドの押下に応
じてＭＰＵ４はＣＲＴ表示部に表示されている文書デー
タ（ＶＲＡＭ２に記憶されている文書データ）と同じ文
書データを主メモリ５のワークエリアから読み出してプ
リンタ１０へ出力して差込み印刷を実行でき、差込み印
刷の前に、データを差込んだ差込み文書をＣＲＴ等の表
示手段に表示される印刷イメージで確認することがで
き、データを差込んだ差込み文書を、通常の文書と同様
に必要があれば編集することができ、かつ、保存するこ
ともできる。

【００５５】

【発明の効果】以上、詳述した様に本発明によれば、デ
ータ群から指定されたデータを読み出して、文書データ
の指定された位置に読み出したデータを差し込んで新た
な文書データを作成し、作成された新たな文書データを
印刷する前に、作成された新たな文書データを表示手段
に表示することで、差込み印刷の前に、データを差込ん
だ差込み文書をＣＲＴ等の表示手段に表示される印刷イ
メージで確認することができ、修正が必要な場合は、デ
ータを差込んだ差込み文書を、通常の文書と同様に編集
することができ、かつ、保存することもできるという優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる１実施例である情報処理装置の
ブロック図である。

【図２】本発明に係わる１実施例の情報処理装置の外観
図である。

【図３】差し込みコマンドと差し込みデータを置換した
後の文書を示す図である。

【図４】差し込みコマンドフォーマットを示す図であ
る。

【図５】差し込みデータ置換ウィンドウの表示例を示す
図である。

【図６】差し込みデータ置換メイン処理プログラムを示
すフローチャートである。

【図７】差し込みデータ置換処理プログラムを示すフロ
ーチャートである。

【図８】頁内差し込みデータ置換処理プログラムを示す
フローチャートである。

【図９】差し込みデータセット処理プログラムを示すフ
ローチャートである。

【図１０】差し込みデータ置換処理プログラムを示すフ
ローチャートである。

【図１１】頁内差し込みデータ置換処理プログラムを示
すフローチャートである。

【図１２】頁内固定枠差し込みデータ置換処理プログラ
ムを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ ＣＲＴ表示部 ２ ビデオＲＡＭ ３ 表示制御部 ４ マイクロプロセッサ ５ 主メモリ ６ ハードディスク装置 ７ Ｉ／Ｏバス ８ キーボード ９ ポインティングデバイス １０ プリンタ １１ フロッピーディスク装置

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文書データを処理する情報処理装置であ
   って、 データ群から指定されたデータを読み出して、文書デー
   タの指定された位置に読み出したデータを差し込んで新
   たな文書データを作成する作成手段と、 前記作成手段で作成された新たな文書データを印刷する
   前に、前記作成された新たな文書データを表示手段に表
   示する表示制御手段とを有することを特徴とする情報処
   理装置。
2. 【請求項２】 前記データ群は、表計算データであるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 【請求項３】 前記印刷は、差し込み印刷であることを
   特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
4. 【請求項４】 前記表示制御手段で表示される前記新た
   に作成された文書データは、前記文書データと同様に編
   集処理が施されることを特徴とする請求項１に記載の情
   報処理装置。
5. 【請求項５】 前記作成された新たな文書データは、文
   面が同じで一部のデータが異なることを特徴とする請求
   項１に記載の情報処理装置。
6. 【請求項６】 文書データを処理する情報処理装置にお
   ける情報処理方法であって、 データ群から指定されたデータを読み出して、文書デー
   タの指定された位置に読み出したデータを差し込んで新
   たな文書データを作成する作成工程と、 前記作成工程で作成された新たな文書データを印刷する
   前に、前記作成された新たな文書データを表示手段に表
   示する表示制御工程とを有することを特徴とする情報処
   理方法。
7. 【請求項７】 前記データ群は、表計算データであるこ
   とを特徴とする請求項６に記載の情報処理方法。
8. 【請求項８】 前記印刷は、差し込み印刷であることを
   特徴とする請求項６に記載の情報処理方法。
9. 【請求項９】 前記表示制御工程で表示される前記新た
   に作成された文書データは、前記文書データと同様に編
   集処理が施されることを特徴とする請求項６に記載の情
   報処理方法。
10. 【請求項１０】 前記作成された新たな文書データは、
    文面が同じで一部のデータが異なることを特徴とする請
    求項６に記載の情報処理方法。