JPH08165545A - 中性子照射下で使用される構造部材 - Google Patents

中性子照射下で使用される構造部材

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JPH08165545A
JPH08165545A JP6310308A JP31030894A JPH08165545A JP H08165545 A JPH08165545 A JP H08165545A JP 6310308 A JP6310308 A JP 6310308A JP 31030894 A JP31030894 A JP 31030894A JP H08165545 A JPH08165545 A JP H08165545A
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neutron irradiation
structural member
austenitic steel
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JP6310308A
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Shigeki Kasahara
茂樹 笠原
Kiyotomo Nakada
清智 仲田
Shizuka Shimanuki
静 島貫
Shigeo Hattori
成雄 服部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度を低下することなく、耐中性子照
射脆性向上をはかれること。 【構成】 中性子照射下で使用される構造部材であっ
て、その少なくとも表面が、重量%で、P:0.05%
以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+N≦
0.05%を満たす成分のオーステナイト鋼で構成され
ていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線照射下で高温高
圧水に接するオーステナイト鋼からなる構造部材に関わ
り、特に中性子照射下で使用される構造部材、改質用部
材及びそれを用いた原子炉、核融合炉に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、軽水炉の炉心構造物や機器のため
の構造部材にはJIS規格の304または316ステン
レス鋼が用いられており、これらには使用環境中での耐
食性や耐粒界割れ感受性向上のための方策がなされてい
る。例えば、中性子照射を受けたステンレス鋼に高温水
環境下で発生する粒界腐食や粒界型応力腐食割れ(以下
まとめて粒界脆化と呼ぶ)を軽減又は防止する方法とし
て、特公平1−18143号公報、特開昭62−238
355号公報、特開昭62−238353号公報に開示
されているようにステンレス鋼中に含まれる炭素量を低
減し、NbやTiなどのような炭化物安定元素を添加
し、粒界近傍のCr枯渇現象を抑制、防止するものがあ
る。
【0003】また特開昭62−107047号公報に
は、中性子照射に起因する粒界脆化を防止する方法に関
して、SiやPを低減し、Mo,Nb,Tiなどの安定
な炭化物を生成する元素を添加し、Cr炭化物の形成を
抑制することが開示されている。さらに特開平3−72
054号公報には、ステンレス鋼中において母相の平均
原子体積に対するCrの原子体積の比が0.900〜1.
030となるように成分配置を調整し、照射誘起粒界C
r欠乏層の発生メカニズムを抑制することが開示されて
いる。これらの技術は、粒界近傍のCr欠乏層の発生を
抑制することで粒界の耐食性を維持し、高温高圧水中に
おける耐粒界脆化性向上を目的に開発され、特に原子炉
炉心構造部品用、核融合炉第一壁用ステンレス鋼とし
て、適用が考えられている。
【0004】ところがこれらのステンレス鋼を原子炉炉
心に装荷したところ、不純物、特に窒素Nが中性子照射
によって生成する照射欠陥集合体の核となって材料の硬
化を加速し、耐中性子照射脆性を悪化させることがわか
った。またNは中性子照射によって発生する照射誘起粒
界偏析現象を加速するため、粒界のP偏析およびCr欠
乏を促進して粒界耐食性を悪化させることがわかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、N
が照射脆性および照射誘起粒界偏析を加速する因子とな
っていることへの配慮がなされていない。一方で、Nの
添加量が最適化されていないため、過度のN量低減によ
る機械的強度の低下を招き、実用上の問題がある。
【0006】先に示されたようなステンレス鋼の耐中性
子照射脆性向上のための不純物制御は、それら不純物の
添加量を最適化し、機械的強度への影響や製鋼段階にお
けるコストアップ等への配慮がなされていない。
【0007】本発明の目的は、照射脆性および照射誘起
粒界偏析を加速する要因となるN量を最適化し、耐中性
子照射脆性に優れた構造部材、改質用部材及びそれを用
いた原子炉、核融合炉を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、ステンレス鋼の耐中
性子照射脆性の向上、機械的強度の維持およびコストを
総合的に評価し、低減すべきPおよびN量を最適化し、
上記の目的を達成するより安価なステンレス鋼を提供す
ることにある。
【0009】本発明の他の目的は、軽水炉、重水炉、核
融合炉の炉心およびその周辺機器において、1023n/
2以上の高速中性子または同等の粒子線照射損傷を受
け、かつ高温水に接する環境下で耐中性子照射脆性に優
れたオーステナイト鉄基合金によって構成された上記構
造物または機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1発明は、中性子
照射下で使用される構造部材であって、その少なくとも
表面が、重量%で、P:0.05%以下、N:0.04%
以下、且つ0.01%≦P+N≦0.05%を満たす成分
のオーステナイト鋼で構成されていることを特徴とする
ものである。
【0011】本願第2発明は、中性子照射下で使用され
る構造部材であって、その少なくとも表面が、重量%
で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ0.
01%≦P+N≦0.05%を満たし、C:0.002
〜0.03%、Si:0.4〜0.6%、Mn:0.5〜
1.5%、Cr:9〜26%、Ni:8〜20%、M
o:0.1〜3%、およびFe:50%以上を満たす成
分のオーステナイト鋼で構成されていることを特徴とす
るのである。
【0012】本願第3発明は、中性子照射下で使用され
る構造部材であって、その少なくとも表面が、重量%
で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ0.
01%≦P+N≦0.05%を満たし、C:0.002
〜0.03%、Si:0.4〜0.6%、Mn:0.5〜
1.5%、Cr:9〜26%、Ni:8〜20%、M
o:0.1〜3%、およびFe:50%以上、更にN
b,Ti,Zr,Ta,HfおよびVの一種又は二種以
上の合計量:1.0%以下を満たす成分のオーステナイ
ト鋼で構成されていることを特徴とするものである。
【0013】本願第4発明は、第2発明又は第3発明に
おいて、Moを含まないオーステナイト鋼で構成されて
いることを特徴とするものである。
【0014】本願第5発明は、中性子照射下で使用され
る構造部材であって、その表面からの深さで1mm以下の
領域が、第1発明〜第4発明のいずれかに記載の構造部
材で形成されていることを特徴とするものである。
【0015】本願第6発明は、少なくとも表面が、重量
%で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ
0.01%≦P+N≦0.05%を満たす成分の全オース
テナイト組織を有するオーステナイト鋼からなる中性子
照射下で使用される構造部材であって、該オーステナイ
ト鋼は500℃で1MeVの電子線を中性子照射量に換
算して5×1026n/m2の照射を受けたのち、288
℃の大気中で歪速度3×10~4/秒で引張試験したとき
の0.2%耐力および引張強さが60kgf/mm2以下であ
るオーステナイト鋼からなることを特徴とするものであ
る。
【0016】本願第7発明は、少なくとも表面が、重量
%で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ
0.01%≦P+N≦0.05%を満たす成分の全オース
テナイト組織を有するオーステナイト鋼からなる中性子
照射下で使用される構造部材であって、該オーステナイ
ト鋼は500℃で1MeVの電子線を中性子照射量に換
算して5×1026n/m2の照射を受けたのち、300
℃の高温高圧水中で3×107/秒の歪速度で引張試験
したときの破断面における粒界破断の面積率が5%以下
であるオーステナイト鋼からなることを特徴とするもの
である。
【0017】本願第8発明は、少なくとも表面が、重量
%で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ
0.01%≦P+N≦0.05%を満たす成分の全オース
テナイト組織を有するオーステナイト鋼からなる中性子
照射下で使用される構造部材であって、該オーステナイ
ト鋼は500℃で1MeVの電子線を中性子照射量に換
算して5×1026n/m2の照射を受けることで粒界に
発生するP偏析及びCr欠乏が、重量%でそれぞれ0.
4%以下、4%以下に抑制されるオーステナイト鋼から
なることを特徴とするものである。
【0018】本願第9発明は、少なくとも表面が、重量
%で、P:0.05%以下、N:0.04%以下、且つ
0.01%≦P+N≦0.05%を満たす成分の全オース
テナイト組織を有するオーステナイト鋼からなる中性子
照射下で使用される構造部材であって、該オーステナイ
ト鋼は、室温で0.2%耐力が18kgf/mm2以上、引張
強さが49kgf/mm2以上、かつ300℃で0.2%耐力
が10.8kgf/mm2以上、引張強さが38.8kgf/mm2
上であるオーステナイト鋼からなることを特徴とするも
のである。
【0019】本願第10発明は、前記第1発明〜第9発
明のいずれかに記載の成分のオーステナイト鋼で箔、粉
末または溶接棒等の形状に構成された改質用部材であ
る。
【0020】本願第11発明は、原子炉圧力容器内に中
性子源パイプ、炉心支持板、中性子計装管、制御棒挿入
パイプ、シュラウド、上部格子板、燃料集合体用被覆管
及びチャンネルボックスを備えた原子炉において、該原
子炉の前記構成部品の少なくとも一つが、前記第1発明
〜第9発明のいずれかに記載の成分のオーステナイト鋼
からなることを特徴とするものである。
【0021】本願第12発明は、水冷構造を有する真空
容器内にプラズマ側にセラミックスタイルが設けられ水
冷構造を有するダイバータ、およびプラズマ側にセラミ
ックスタイルが設けられ水冷構造を有する第一壁を備え
た核融合炉において、該核融合炉の前記構成部品の少な
くとも一つが、前記第1発明〜第9発明のいずれかに記
載の成分のオーステナイト鋼からなることを特徴とする
ものである。
【0022】
【作用】Nはステンレスの製鋼過程において混入する不
可避な不純物である。これらは鋼中の母相の格子間原子
位置に安定に存在し、中性子照射によって導入される照
射欠陥集合体の核形成サイトとして働く。その結果、ス
テンレス鋼の照射硬化を加速して耐中性子照射脆性を悪
化させる。併せて、Nには照射誘起偏析を加速する働き
があるため、これによって生じる粒界P偏析やCr欠乏
を加速し、粒界の耐食性を損なう原因となる。したがっ
てNは低減したほうがよいが、0.002%未満では強
度を低めるため好ましくない。従って、重量%で0.0
4%以下含めるのが好ましい。より好ましくは0.00
5〜0.02%である。
【0023】Pは中性子照射によって誘起される粒界偏
析機構により粒界に偏析し、粒界の耐食性を著しく損な
う要因の一つとなる。よってPは0.05%以下が好ま
しい。より好ましくは0.03%以下、特に0.01%
以下が望ましいが、Pを低減することはより大きな労力
を要するので、0.005%以上とするのが好ましい。
【0024】中性子照射誘起脆性感受性の大小と前述の
PおよびNの鋼中含有量の相関は、それぞれが独立に寄
与しているわけではなく、PもしくはNの少なくとも一
方の低減で本発明に関わる機能を十分発揮する。現在の
製鋼技術によれば、これら不純物の低減はともに可能で
あるが、これらを共に低減すると機械的強度に影響す
る。したがって、機械的強度維持の見地から0.01%
≦P+N≦0.05%を満たすように成分配合すること
が望ましい。特にP+N量が0.01%未満のものに対
し、強化するにはC量を0.02%以上とし、これにT
i、Nb、Ta等の後述する強力な炭化物形成元素を加
えることが好ましい。
【0025】Siは中性子照射、高温高圧水環境下です
き間腐食感受性を抑制する働きがあり、さらに製鋼の工
程で脱酸素剤として働くため、0.4〜0.6%添加する
ことが好ましい。
【0026】Cは中性子照射や加熱によりCrと反応し
て粒界近傍にCrを炭化物を析出し、粒界近傍にCr欠
乏層を誘起する。その結果粒界の耐食性が著しく損なわ
れ、応力腐食割れを引き起こす要因となるので、できる
だけ少ないほうがよく、0.03%以下とすべきであ
る。しかし、非常に低い濃度では強度を低め、耐中性子
照射脆性が悪化するので好ましくない。したがって0.
002%以上含めるのが好ましく、特に0.003〜0.
02%が好ましい。より好ましくは0.010〜0.0
20%である。
【0027】Crは高温水中での粒界の耐食性を向上す
る働きがあるが、9%未満では不十分であり、26%を
越えるとσ相を形成しやすく機械的性質が悪化するの
で、9%〜26%とすべきである。15%〜22%が好
ましく、特に17%〜20%が好ましい。
【0028】NiとMnは合金中でオーステナイト組織
を得るために必要な元素であり、中性子照射下で用いる
合金は耐照射脆化の観点から安定なオーステナイト単相
であることが望ましい。特にNiは最低8%が必要であ
る。またMnは1.5%以下で添加すべきである。ただ
し、過剰のNi,Mnの添加は強度低下や脆化相の析出
を誘発するため好ましくない。よって、先に述べた母材
のオーステナイト組織安定の効果を満たす添加量として
Ni:8〜20%、Mn:0.5〜1.5%が好ましく、
特にNi:10〜14%が好ましい。
【0029】Feは本合金のベースとなる元素で、今ま
での炉心材料の使用実績から50〜70%が好ましく、
特に50〜65%、より52〜60%が好ましい。
【0030】Moは高温水中での耐食性向上の見地から
添加するとよいが、3.0%を越えるとσ相の生成を促
進して機械的性質を著しく損なうので3.0%を上限と
する。また0.1%以下では照射脆化の改善効果が顕著
でないので下限を0.1%とする。0.2%程度から照
射脆化率がほぼ零となる。特に、1.0〜2.5%が好ま
しい。
【0031】Ti,Nb,Ta,Hf,V,Zrのこれ
らの元素は中性子照射下での耐食性維持の点で有効であ
る。特にこれらの元素はCと化合して微細な炭化物を形
成して炭素を安定化する働きを持つため、Cr炭化物の
析出防止に寄与する。また、中性子照射で過剰に生成し
た原子空孔を粒内にトラップする働きがあるため、中性
子照射誘起粒界偏析現象によるCr欠乏層の発生を抑制
する。しかしこれらの元素のFe−Ni−Cr合金への
固溶限界を考慮し、かつ十分な添加効果が得られる添加
量として、Nb,Ti,Ta,Hf,VおよびZrの一
種または二種以上を1.0%以下添加することが好まし
く、特に0.1〜0.6%が好ましい。
【0032】以上のような成分を有するオーステナイト
鋼は溶解、鍛造、鋳造および液体化処理を経て製造され
るが、溶解の雰囲気は真空が好ましい。また製造の工程
で、粗大な析出相、例えば炭化物やσ相等が形成する。
これを抑制するために、1050℃前後の温度で溶体化
した後、50%以下の冷間圧延と950〜1050℃の
温度で焼鈍を一回以上繰り返すことで粗大な析出相の形
成を抑制することができ、加工性の向上が計れる。
【0033】尚、Sはステンレスの製鋼過程において混
入する不可避な不純物である。これらはP同様、中性子
照射によって誘起される粒界偏析メカニズムにより粒界
に偏析し、粒界の耐食性を著しく損なう。また、鋼中の
Mnと反応してMnSを形成し、脆化を促進する。よっ
てSは0.003%以下が好ましい。
【0034】さらに軽水炉、重水炉、核融合炉の炉心構
造物を作製する過程においても950〜1050℃の温
度で焼鈍を1回以上繰り返すことで粗大な析出相の形成
を抑制することが出きる。
【0035】以上のようなオーステナイト鋼を用いて作
製された構造物や機器は、軽水炉、重水炉、核融合炉炉
心中で1023n/m2以上の中性子照射を受け、高温高
圧水に接する環境に置かれた場合、従来のJIS30
4、316系ステンレス鋼に比べ、優れた耐食性を示す
ことが期待される。
【0036】
【実施例】
実施例1 表1に示すとおり、本発明に関わる合金No.1〜16を
溶製し、これらについて下記の(1)〜(4)の実験を
行なった。これらは、真空溶解法によりN量を低減さ
せ、その後、熱間鍛造および熱間圧延を施し、1050
℃で溶体化処理後、所望の試験片厚さまで冷間圧延と焼
鈍を繰り返し、最終的に1050℃×30分の溶体化処
理を行なったものである。また、No.17,18,19
はそれぞれJIS304,304Lおよび316L商用
ステンレス鋼、No.20,21は高純度かつ低N濃度の
比較ステンレス鋼である。
【0037】
【表1】
【0038】(1)溶体化処理した供試材より、引張試
験片を作製し、500℃で1MeVの電子線を中性子照
射量に換算して5×1026n/m2まで照射後、300
℃の大気中で3×10~4/sの歪速度で引張試験した。
その結果、0.2wt%耐力が60kgf/mm2以下で
あったものを軽水炉環境下で使用する供試材とした。 (2)(1)と同様の溶体化、電子照射を施した供試材
を、温度288℃、溶存酸素濃度32ppmの高温高圧
水中で、3×10~7/秒の歪速度で引張試験した後、走
査型電子顕微鏡を用いて破断面を観察し、粒界破断した
部位の面積が5%以下であったものを軽水炉環境下で使
用する供試材とした。 (3)(1)と同様の溶体化、電子照射を施した供試材
の粒界近傍の溶質元素の分布を、透過型電子顕微鏡とエ
ネルギー分散型X線分光分析器を用いて測定し、特に粒
界におけるP偏析量が母相の濃度に比べて0.4wt%
以下、Crの欠乏量(絶対値)が母相の濃度に比べて4
wt%であったものを軽水炉環境下で使用する供試材と
した。 (4)(1)と同様の溶体化を施した供試材を、温度2
88℃および室温大気中で1×10~4/秒の歪速度で引
張試験した後、0.2%耐力、引張強さ、伸び、絞りを
測定し、室温における耐力が18kgf/mm2以上、
引張強さが49kgf/mm2以上、伸び率40%以
上、絞り率60%以上であったものを供試材とした。ま
た、288℃における耐力が10.8kgf/mm2
上、引張強度が38.8kgf/mm2以上であったもの
を供試材とした。
【0039】図1は前記(1)の実験の結果を、各供試
材毎に整理した結果である。通常のN濃度の従来鋼は照
射を受けることにより0.2%耐力が60kgf/mm2
を上回ってしまい照射硬化を生じていることがわかる。
一方、本発明鋼は、いずれも0.2%耐力が60kgf
/mm2以下で顕著な照射硬化が観察されなかった。こ
れらが中性子照射かつ高温高圧水環境下で使用された場
合でも、より良い耐照射脆化感受性を示すことが期待さ
れる。
【0040】図2は(2)の実験の結果を、各鋼種ごと
の粒界破断面でまとめたものを示す。従来鋼18および
19では粒界破面率(CERT)が0%ではなく、照射
脆化感受性があることがわかった。一方、1〜16の本
発明鋼では粒界破面率がすべて0%であった。
【0041】図3および図4は、(3)の実験の結果を
鋼種毎に整理した結果を示す。N量を抑制した本発明鋼
では、照射誘起粒界偏析メカニズムで生じる粒界のP偏
析およびCr欠乏のいずれも、それぞれ絶対値で0.4
%以下、4%以下に抑制されていることがわかる。特に
Nb,Ti,Hf,V,Zrのいずれかを一種類以上含
む鋼種ではCr欠乏の抑制が顕著であった。
【0042】図5および図6は、(4)の実験の結果を
各鋼種ごとに整理した結果を示す。本発明鋼1〜16に
おいてPおよびN量をP+N≦0.05wt%を満たす
ように低減した影響が機械的強度に現われることが懸念
されたが、従来鋼17〜19の機械的強度とほぼ遜色な
いことがわかった。一方、比較材20,21の高純度鋼
は、低P、低Nとしたため機械的強度の点で劣っている
ことがわかった。したがって0.01wt%≦P+Nと
下限値を定める必要があることがわかった。
【0043】表2は、前記(1)〜(4)の実験を表1
に記載した供試材に施した結果を示したものである。こ
の結果より、照射脆性、照射誘起粒界偏析の点で本発明
鋼は従来鋼に比べ良好であった。さらに機械的強度の評
価試験より、PおよびNの低減は材料の機械的強度に悪
影響がなく、従来鋼並の性能があることが確認された。
一方、N,Pを過度に低減した比較材では機械的強度が
従来鋼の値を下回り、実用に供する場合に問題がある。
以上のことより鋼中のPおよびNを0.01≦P+N≦
0.05wt%を満たすように低減することで機械的強
度を損なわずにステンレス鋼の中性子照射誘起脆性を低
減することができると考えられ、ひいては必要以上のコ
ストアップを伴わずに原子炉炉心環境下での構造部材の
健全性の維持、向上が期待できる。
【0044】
【表2】
【0045】実施例2 軽水炉の炉心で用いられている構造部材は、中性子照射
を受け、さらに炉水と接している表面部分から腐食反応
が進行して照射脆化を加速することが考えられる。そこ
で、オーステナイトステンレス鋼や低合金鋼などの原子
炉を構成している既存の鉄鋼材料の表面から深さ1mm
以下の領域を、次にあげるような方法で改質または合金
化することによって、既存材料の表面部分の耐中性子照
射脆性を改善することができ、既存材料の照射脆化を表
面部分で食い止めることができる。
【0046】(A)改質したい材料の表面に本発明にか
かる成分及び組織の箔をはり付け、かつレーザー光を用
いた局所的に入熱する方法で表面から1mm以内の領域
を溶融して所望の合金成分に改質する。
【0047】(B)本発明にかかる成分及び組織の合金
で溶接棒を作製し、TIG溶接法により改質したい材料
の表面から1mm以内の厚さに均一に肉盛して所望の合
金成分領域を形成する。
【0048】(C)改質したい材料の表面に1mm以内
の厚さとなるように本発明にかかる成分のメッキを施
し、熱処理による拡散、溶融によって表面を合金化す
る。
【0049】軽水炉炉心構造物のうちシュラウドは燃料
棒や中性子計装管、制御棒などの炉心機器を保持する機
能を果たしており、構造上取り替え施工のできない最も
重要な構造物の一つである。今までの軽水炉ではシュラ
ウドは304もしくは316ステンレス鋼で製造されて
いるが、これらが長期間にわたって中性子照射量を受け
る高温高圧水中下で用いられるうちに、炉水と接する表
面から中性子照射による脆化が進行することが懸念され
る。そこで前述(A)に示したように、シュラウドの全
部または特に脆化の著しい一部分の表面に本発明鋼の箔
をはり付け、かつレーザー光を用いた局所的に入熱する
方法で表面から1mm以下の領域を溶融して所望の合金
成分に改質することで、従来から使用されている取り替
え施工のできない構造物の耐中性子照射脆性を向上する
ことができる。また中性子源パイプ等比較的容易に取り
替えることのできる構造物や機器についても、従来の材
料の表面に本発明鋼の箔をはり付け、かつレーザー光を
用いた局所的に入熱する方法で表面から1mm以下の領
域を溶融して所望の合金成分に改質することにより、本
発明に係る合金で製造したのと同様の耐中性子照射脆性
の向上が計れる。
【0050】この方法はシュラウドや中性子源パイプの
外、炉心支持板、中性子計装管、制御棒、上部格子板、
燃料集合体用チャンネルボックス、スプレイノズル、ベ
ントノズル、圧力容器蓋、圧力容器フランジ、計測用ノ
ズル、気水分離器、シュラウドヘッド、給水入口ノズ
ル、ジェットポンプ、再循環水出口ノズル、蒸気乾燥
器、蒸気出口ノズル、給水スパージャ、炉心スプレイノ
ズル、下部格子板、再循環水入口ノズル、バッフル板、
制御棒案内管などの軽水炉炉心構造物、炉心機器にも適
用でき、同様の耐中性子照射脆性の向上が計れる。併せ
て、水冷却方法を用いたトカマク型核融合炉の炉心構造
物、炉心機器であるダイバータ、第1壁、冷却パネル、
真空容器などにも適用でき、同様の耐中性子照射脆性の
向上が計れる。また、前述の(B)(C)の施工方法は
(A)の方法と等価な耐中性子照射脆性向上の効果が期
待できる。
【0051】実施例3 図7は沸騰水型軽水炉(BWR)炉心部の概略断面斜視
図である。図において、1は中性子源パイプ、2は炉心
支持板、3は中性子計装管、4は制御棒、5はシュラウ
ド、6は上部格子板である。これらの構造物および機器
は軽水炉々水を構成するもので、中性子照射量が多く、
また、288℃、7MPaの高温高圧水中下で用いられ
ている。これらの構造物および機器を本発明に関わる鋼
で作製するか、もしくは表面から深さ1mm以下の領域
を本発明に関わる方法で合金化することにより、中性子
照射下での粒界脆化を低減することができ、鋼の耐中性
子照射脆性の向上が計れる。
【0052】図7に示すもののほかに、これら構造物お
よび機器に使用する部品等に本発明に関わる鋼を使用す
るか、もしくは表面から深さ1mm以下の領域を本発明
に関わる方法で合金化することで、同様の効果が期待で
きる。さらに沸騰水型以外の水冷却型原子炉の炉心部用
構造物および炉心機器に本発明に関わる鋼を用いるか、
もしくは表面から深さ1mm以下の領域を本発明に関わ
る方法で合金化することで、同様の効果が期待できる。
【0053】さらに、炉心は次の機器により構成され、
本発明に関わる鋼、もしくは表面から深さ1mm以下の
領域を本発明に関わる方法で合金化する方法はこれらの
炉内構造物にも用いることができる。図において、7は
燃料集合体用チャンネルボックス、8はスプレイノズ
ル、9はベントノズル、10は圧力容器蓋、11は圧力
容器フランジ、12は計測用ノズル、13は気水分離
器、14はシュラウドヘッド、15は給水入口ノズル、
16はジェットポンプ、17は再循環水出口ノズル、1
8は蒸気乾燥器、19は蒸気出口ノズル、20は給水ス
パージャ、21は炉心スプレイノズル、22は下部格子
板、23は再循環水入口ノズル、24はバッフル板、2
5は制御棒案内管である。
【0054】実施例4 図8はトカマク型核融合炉の概略断面図である。図にお
いては、31はダイバータ、32はブランケット、33
は真空容器、34はトロイタルコイルである。これらの
構造物および機器はトカマク型核融合炉炉心を構成する
もので、多量の中性子、およびプラズマから漏洩する種
々の粒子線の照射を受け、また冷却のために水と接する
構造になっており、高温水と接触することになる。これ
らの構造物および機器を本発明に関わる鋼で作製する
か、もしくは表面から深さ1mm以下の領域を本発明に
関わる方法で合金化することにより、中性子照射下での
粒界脆性を低減することができ、鋼の耐中性子照射脆性
の向上が計れる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、1023n/m2以上の
高速中性子の照射を受け、かつ高温水または高温高圧水
に接する環境で使用する構造物または機器の粒界脆化等
に起因するオーステナイト鋼の中性子照射脆性を改善す
ることができ、原子炉構造物および機器、さらに核融合
炉真空容器およびその中の構造物および機器に本発明に
関わる鋼か、もしくは既存の部材の表面から深さ1mm
以下の領域を本発明に関わる方法で合金化する方法を使
用することにより、高い信頼性が得られるとともに使用
条件のアップが計られる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】0.2%耐力と鋼の組成との関係を示す図であ
る。
【図2】粒界破面率と鋼中のP+N量との関係を示す図
である。
【図3】リンPの偏析出と鋼の組成との関係を示す図で
ある。
【図4】クロムCrの欠乏と鋼の組成との関係を示す図
である。
【図5】室温での機械的強度と鋼の組成との関係を示す
図である。
【図6】288℃での機械的強度と鋼の組成との関係を
示す図である。
【図7】沸騰水型軽水炉(BWR)炉心部の概略断面斜
視図である。
【図8】トカマク型核融合炉の概略断面図である。
【部号の説明】
1 中性子源パイプ 2 炉心支持板 3 中性子計装管 4 制御棒 5 シュラウド 6 上部格子板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21B 1/00 Z G21C 13/08 GDL 9216−2G G21D 1/00 (72)発明者 服部 成雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性子照射下で使用される構造部材であ
    って、その少なくとも表面が、重量%で、P:0.05
    %以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+N≦
    0.05%を満たす成分のオーステナイト鋼で構成され
    ていることを特徴とする中性子照射下で使用される構造
    部材。
  2. 【請求項2】 中性子照射下で使用される構造部材であ
    って、その少なくとも表面が、重量%で、P:0.05
    %以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+N≦
    0.05%を満たし、C:0.002〜0.03%、S
    i:0.4〜0.6%、Mn:0.5〜1.5%、Cr:9
    〜26%、Ni:8〜20%、Mo:0.1〜3%、お
    よびFe:50%以上を満たす成分のオーステナイト鋼
    で構成されていることを特徴とする中性子照射下で使用
    される構造部材。
  3. 【請求項3】 中性子照射下で使用される構造部材であ
    って、その少なくとも表面が、重量%で、P:0.05
    %以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+N≦
    0.05%を満たし、C:0.002〜0.03%、S
    i:0.4〜0.6%、Mn:0.5〜1.5%、Cr:9
    〜26%、Ni:8〜20%、Mo:0.1〜3%、お
    よびFe:50%以上、更にNb,Ti,Zr,Ta,
    HfおよびVの一種又は二種以上の合計量:1.0%以
    下を満たす成分のオーステナイト鋼で構成されているこ
    とを特徴とする中性子照射下で使用される構造部材。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、Moを含まな
    いオーステナイト鋼で構成されていることを特徴とする
    中性子照射下で使用される構造部材。
  5. 【請求項5】 中性子照射下で使用される構造部材であ
    って、その表面からの深さで1mm以下の領域が、請求項
    1〜4のいずれかに記載の構造部材で形成されているこ
    とを特徴とする中性子照射下で使用される構造部材。
  6. 【請求項6】 少なくとも表面が、重量%で、P:0.
    05%以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+
    N≦0.05%を満たす成分の全オーステナイト組織を
    有するオーステナイト鋼からなる中性子照射下で使用さ
    れる構造部材であって、該オーステナイト鋼は500℃
    で1MeVの電子線を中性子照射量に換算して5×10
    26n/m2の照射を受けたのち、288℃の大気中で歪
    速度3×10~4/秒で引張試験したときの0.2%耐力
    および引張強さが60kgf/mm2以下であるオーステナイ
    ト鋼からなることを特徴とする中性子照射下で使用され
    る構造部材。
  7. 【請求項7】 少なくとも表面が、重量%で、P:0.
    05%以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+
    N≦0.05%を満たす成分の全オーステナイト組織を
    有するオーステナイト鋼からなる中性子照射下で使用さ
    れる構造部材であって、該オーステナイト鋼は500℃
    で1MeVの電子線を中性子照射量に換算して5×10
    26n/m2の照射を受けたのち、300℃の高温高圧水
    中で3×107/秒の歪速度で引張試験したときの破断
    面における粒界破断の面積率が5%以下であるオーステ
    ナイト鋼からなることを特徴とする中性子照射下で使用
    される構造部材。
  8. 【請求項8】 少なくとも表面が、重量%で、P:0.
    05%以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+
    N≦0.05%を満たす成分の全オーステナイト組織を
    有するオーステナイト鋼からなる中性子照射下で使用さ
    れる構造部材であって、該オーステナイト鋼は500℃
    で1MeVの電子線を中性子照射量に換算して5×10
    26n/m2の照射を受けることで粒界に発生するP偏析
    及びCr欠乏が、重量%でそれぞれ0.4%以下、4%
    以下に抑制されるオーステナイト鋼からなることを特徴
    とする中性子照射下で使用される構造部材。
  9. 【請求項9】 少なくとも表面が、重量%で、P:0.
    05%以下、N:0.04%以下、且つ0.01%≦P+
    N≦0.05%を満たす成分の全オーステナイト組織を
    有するオーステナイト鋼からなる中性子照射下で使用さ
    れる構造部材であって、該オーステナイト鋼は、室温で
    0.2%耐力が18kgf/mm2以上、引張強さが49kgf/
    mm2以上、かつ300℃で0.2%耐力が10.8kgf/mm
    2以上、引張強さが38.8kgf/mm2以上であるオーステ
    ナイト鋼からなることを特徴とする中性子照射下で使用
    される構造部材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の成分
    のオーステナイト鋼で箔、粉末または溶接棒等の形状に
    構成された改質用部材。
  11. 【請求項11】 原子炉圧力容器内に中性子源パイプ、
    炉心支持板、中性子計装管、制御棒挿入パイプ、シュラ
    ウド、上部格子板、燃料集合体用被覆管及びチャンネル
    ボックスを備えた原子炉において、該原子炉の前記構成
    部品の少なくとも一つが、請求項1〜9のいずれかに記
    載の成分のオーステナイト鋼からなることを特徴とする
    原子炉。
  12. 【請求項12】 水冷構造を有する真空容器内にプラズ
    マ側にセラミックスタイルが設けられ水冷構造を有する
    ダイバータ、およびプラズマ側にセラミックスタイルが
    設けられ水冷構造を有する第一壁を備えた核融合炉にお
    いて、該核融合炉の前記構成部品の少なくとも一つが、
    請求項1〜9のいずれかに記載の成分のオーステナイト
    鋼からなることを特徴とする核融合炉。
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