JPH08164308A - 底面濾過装置 - Google Patents

底面濾過装置

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Publication number
JPH08164308A
JPH08164308A JP6307379A JP30737994A JPH08164308A JP H08164308 A JPH08164308 A JP H08164308A JP 6307379 A JP6307379 A JP 6307379A JP 30737994 A JP30737994 A JP 30737994A JP H08164308 A JPH08164308 A JP H08164308A
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JP
Japan
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filtration
water absorption
water
auxiliary
frame
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JP6307379A
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English (en)
Inventor
Souichi Ogawa
創市 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suiken KK
Original Assignee
Suiken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は金魚、熱帯魚等の観賞魚や水草用水
槽内に設けられる底面濾過装置であって、水槽内の水全
体にわたって水流を生起させてその水を均等に濾過する
ことができ、濾過能率を大幅に向上させる。 【構成】 一つもしくは複数の濾過モジュール6Mによ
りなる濾過本体6と、これに連結される吸水主枠7と、
これに伸縮自在に接続される吸水補助枠8とよりなり、
吸水主枠7と吸水補助枠8の全域に吸水力を発揮させ、
水槽V内全体に水流を起こし、その水を均等に濾過する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚
等の観賞魚用水槽内の水を濾過するための、底面濾過装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金魚、熱帯魚等の観賞魚を飼育、
育成するための観賞魚用水槽内の水を濾過する濾過装置
として、これを水槽内に設けるようにした内部式濾過手
段と、これを水槽外に設けるようにした外部式濾過手段
とが知られており、また内部式濾過手段の一つに濾過部
を水槽内の底面にセットしてその上に大磯等の小石や砂
利を敷設するようにした底面濾過手段がある(図書「熱
帯魚の飼い方と病気」梅津重利嫡著 高橋書店発行参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記底面濾過
手段では、水槽の下部に濾過器具類が隠されて外観上の
体裁がよく、しかも濾過能率が良いという利点がある
が、その反面.濾材等の清掃、交換等のメンテナンス
が面倒であり、.濾材が砂利、小石等に埋設されるこ
とによりそれらの重みで潰れて目詰まりし易い、.エ
アポンプ等による濾材への吸引力にむらがあり、濾材全
域にわたり均等な濾過作用が得られない等の課題があ
る。
【0004】本発明は前記課題をすべて解決した、新規
な底面濾過装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
請求項1記載の発明によれば、一つの濾過モジュールも
しくは複数の濾過モジュールを連設してなる濾過本体
と、この濾過本体に連結される吸水主枠と、前記濾過本
体に伸縮自在に接続される吸水補助枠とよりなり、前記
濾過本体を構成する濾過モジュールは、扁平な枠状に形
成されて、上面を開放した複数の濾過室と、複数の吸水
路とが交互に並設され、該濾過室と吸水路との境界壁に
は、それらの全長にわたりそれら間を連通する複数の吸
水連通口が開口されてなり、また前記吸水主枠は、前記
濾過モジュールの、濾過室および吸水路の並列方向に沿
う方向に延びて、その内部に前記複数の吸水路の基端を
集合連通する、前記吸水路よりも通路断面積の大きい主
吸水通路を有して、その一端にポンプに連なる吸上管を
接続してなり、さらに前記吸水補助枠は、前記複数の吸
水路にそれぞれ伸縮自在に挿嵌される複数の補助吸水路
の前端を外枠により一体に連結してなり、各補助吸水路
は、その全長にわたり多数の補助吸水連通口が開口され
てなることを特徴としている。
【0006】また本請求項2記載の発明によれば、一つ
の濾過モジュールもしくは複数の濾過モジュールを連設
してなる濾過本体と、この濾過本体に連結される吸水主
枠と、前記濾過本体に伸縮自在に接続される吸水補助枠
とよりなり、前記濾過本体を構成する濾過モジュール
は、扁平な枠状に形成されて内部に濾材を収容した、複
数の濾過室とそれらの濾過室を挟む複数の吸水路とが交
互に並設され、前記濾過室の開放上面を被覆する蓋板に
は、その全面にわたり濾過室内の未清浄室を外部に連通
する吸水ポートが開口され、また該濾過室内の清浄室と
吸水路との境界壁には、それらの全長にわたりそれら間
を連通する複数の吸水連通口が開口されてなり、また前
記吸水主枠は、前記濾過モジュールの、濾過室および吸
水路の並列方向に沿う方向に延びて、その内部に前記複
数の吸水路の基端を集合連通する、前記吸水路よりも通
路断面積の大きい主吸水通路を有して、その一端にポン
プに連なる吸上管を接続してなり、さらに前記吸水補助
枠は、前記複数の吸水路にそれぞれ伸縮自在に挿嵌され
る複数の補助吸水路の前端を外枠により一体に連結して
なり、各補助吸水路は、その全長にわたり多数の補助吸
水連通口が開口されてなることを特徴としている。
【0007】また本請求項3記載の発明によれば、前記
請求項1または2項記載のものにおいて、前記吸水路に
開口される複数の吸水連通口の間隔は、前記補助吸水路
に開口される複数の補助吸水連通口の間隔よりも広いこ
とを特徴としている。
【0008】さらに本請求項4記載の発明によれば、前
記請求項2記載のものにおいて、前記濾材は方形板状に
形成されており、粗な第一層と、密な第二層とを積層し
てなることを特徴としている。
【0009】
【作用】本請求項1記載の発明によれば、水槽全体に水
流を発生させて水槽内の水を均等に吸引濾過することが
でき、濾過能率を向上させることができ、また水槽の大
小に関係なく使用が可能である。
【0010】また本請求項2記載の発明によれば、水槽
全体に水流を発生させて水槽内の水を均等に吸引し、濾
過室内の濾材を通過させて濾過能率の一層を向上を図る
ことができると共に濾材の潰れを防止して長期にわたり
変わらぬ濾過能率を発揮させることができ、しかも水槽
の大小に関係なく使用が可能である。
【0011】また本請求項3記載の発明によれば、水槽
内の全域にわたり一層均等に水流を発生させて濾過能率
を高めることができる。
【0012】さらに本請求項4記載の発明によれば、濾
材には好気性微生物の繁殖を促して物理的かつ有機的な
濾過能力を高めることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。
【0014】図1〜7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は、本発明底面濾過装置を備えた、水槽の縦断
正面図、図2は、図1の2−2線に沿う横断平面図、図
3は、図1の3−3線に沿う部分拡大横断面図、図4
は、図3の4−4線に沿う縦断面図、図5は、図3の5
−5線に沿う縦断面図、図6は、図3の6−6線に沿う
縦断面図、図7は、底面濾過装置の一部の斜視図であ
る。
【0015】図1において、水槽V内底面には、本発明
底面濾過装置Fが敷設され、その上面は、水槽Vの底面
に敷き詰められる大磯等の小石群により被覆される。底
面濾過装置Fの排出口には、吸上管1が着脱自在に接続
され、この吸上管1の上端に水中ポンプPwが抜差自在
に接続、支持される。水中ポンプPwの吐出側には、送
水管2が接続され、この送水管2の上端に多数の放水口
4…を開口した放水管3が接続され、この放水管3は吸
盤5をもって水槽Vの内面に支持されており、水中ポン
プPwの駆動によれば、底面濾過装置Fにより濾過され
た清浄水は水中ポンプPwにより吸い上げられ、送水管
2を通って放水管3の放水口4…より水槽V内に放散さ
れる。
【0016】次に図2〜7を参照して底面濾過装置Fの
構造について説明する。
【0017】底面濾過装置Fは、濾過本体6と、これに
着脱自在に連結される吸水主枠7と、前記濾過本体6に
伸縮自在に接続される吸水補助枠8とより構成されてい
る。
【0018】濾過本体6はモジュール化されており、水
槽の大きさに合わせて一つの濾過モジュール6Mもしく
は複数の濾過モジュール6M…を着脱自在に連結して構
成される。各濾過モジュール6Mは、硬質の合成樹脂材
により扁平な方形状に形成されており、その長手方向の
左右両端縁および中間部には、互いに略平行な直線状を
なす複数の吸水路10…が形成され、それらの吸水路1
0…は何れも断面トンネル状に形成されてそれらの前後
両端は外部に開放されている。相隣れる吸水路10,1
0間には、それぞれ長方形状をなす、上面を開放した濾
過室12…が配設されている。この濾過室12は、濾材
として機能する小石または砂利を充填することにより、
濾過部として作用させることができる。
【0019】また各濾過室12は、その開放上面を蓋板
13により被冠され、各濾過室12の底面には格子状の
リブ14が一体に立設される。各吸水路10と各濾過室
12との境界壁には、その長手方向に間隔をあけてスリ
ット状の複数の吸水連通口11…が穿設されており、こ
れらの吸水連通口11…を通して吸水路10…は外部に
連通される。そして各濾過室12は、それぞれその左右
の吸水路10,10に吸水連通口11…を介して連通さ
れる。
【0020】複数の濾過室12…内にはそれぞれ長方形
状の濾材15…が収容され、この濾材15の上方に未清
浄室12d…が形成され、またその下方に清浄室12c
…が形成される。そしてこの濾材15はその上側すなわ
ち未清浄室12d側が粗に、またその下側すなわち清浄
室12c側が密に、二層に形成されており、この二層構
造にすることにより濾過能率が高められると共にそこに
好気性微生物の繁殖を促し、生物濾過作用の促進を図る
ことができる。
【0021】前記蓋板13にはスリット状の複数の吸水
ポート16…が開口されており、水槽V内の未清浄水は
これらの吸水ポート16…から濾過室12の未清浄室1
2d内に入り、濾材15を通過して濾過された後、その
下方の清浄室12c内に入り、そこから吸水連通口11
…を通って左右の吸水路10,10へと分かれて流れる
ようになっている。また各蓋板13の長手方向両端縁に
は、指掛け用の、弧状の凹部17が形成され、この蓋板
13を取外し易いようにしてある。
【0022】濾過モジュール6Mの前縁および後縁に
は、それぞれ間隔を存して互いに対応する複数の連結用
雄部18および雌部19が一体に形成され、また該濾過
モジュール6Mの左、右縁にも、それぞれ間隔を存して
互いに対応する複数の連結用雄部20および雌部21が
一体に形成されている。そして前記連結用雄部18…
は、他の濾過モジュール6Mの連結用雌部19…と着脱
自在に連結することができ、また前記連結用雌部19…
は、他の濾材モジュール6Mの連結用雄部18…および
前記吸水主枠7の前縁に形成される他の連結用雄部25
と着脱自在に連結が可能であり、さらに前記連結用雄部
20および雌部21は、他の濾過モジュール6Mの連結
用雌部21および雄部20とそれぞれ着脱自在に連結可
能である。
【0023】次に前記吸水主枠7の構造について説明す
るに、これは断面が下面開放のチャンネル状をなす上枠
22の開放両端部にそれぞれ上面開放の断面チャンネル
状をなす下枠23を抜差自在に挿着して構成され、その
内部に前記吸水路10よりも通路断面積の大きい主吸水
路24が形成されている。そしてその長さは、前記濾過
モジュール6Mの長手方向の長さすなわちその左右方向
の長さと略等しい。図3に明瞭に示すように吸水主枠7
の前縁には、前記濾過モジュール6M後縁の連結用雌部
19…と着脱自在に連結し得る複数の他の連結用雄部2
5が形成されると共に前記複数の吸水路10…に連通し
得る連通口26が穿設されている。また図2に示すよう
に吸水主枠7の左右両端部には吸上ポート27,28が
開口され、これらのポート27,28には、それらの何
れか一方に選択的に前記吸上管1が着脱自在に接続さ
れ、またその他方は栓体29により閉じられる。なお吸
上ポート27,28のどちらに吸上管1を接続するかは
本底面濾過装置Fの水槽Vへの据付レイアウトにより決
定される。
【0024】次に前記吸水補助枠8の構造について説明
するに、前記複数の吸水路10…と等間隔を存して並列
される複数の補助吸水路31…の前端を外枠32により
一体に結合して構成され、各補助吸水路31…は前記吸
水路11…と同じく断面トンネル状をなして前記複数の
吸水連通口11…と連通し得る補助吸水連通口33…が
穿設されている。そして補助吸水連通口33…の間隔
は、吸水連通口11…の間隔よりも狭くしてあり、それ
を整数倍にすることにより補助吸水連通口33…を常に
吸水連通口11…に同時に連通させることができる。
【0025】図7に最も明瞭に示すように、前記吸水補
助枠8の複数の補助吸水路31…は、前記濾過モジュー
ル6Mの複数の吸水路10…に前後方向(図7、矢印方
向)に伸縮自在に挿嵌されており、それらの重合部で
は、複数の補助吸水連通口33…は複数の吸水連通口1
1に連通される。なお、吸水路10…と補助吸水路31
…との間にはクリックストップ機構等の節度係止手段を
設けてそれらの吸水連通口11…と補助吸水連通口33
…とが一致した位置で補助吸水路31…が節度を以て係
止されるようにするのが望ましい。
【0026】図1〜7に示す前記実施例では前述のよう
に一つの濾過モジュール6M、吸水主枠7および吸水補
助枠8によりなる底面濾過装置Fがセットされる。図2
に示すように濾過モジュール6Mの後縁の複数の連結用
雌部19…に、吸水主枠7前縁の他の連結用雄部25…
を連結して濾過モジュール6Mと吸水主枠7とを連結
し、また濾過モジュール6Mの複数の吸水路10…に、
その開口前端より吸水補助枠8の複数の補助吸水路31
…を挿嵌する。以上により組付られた底面濾過装置Fは
水槽Vの底面にセットされるが、その際に、吸水補助枠
8を濾過モジュール6Mに対して伸縮調整してこの底面
濾過装置Fが水槽Vの底面の略全面に敷設されるように
し、さらにその上に大磯等の小石群を敷設し、これによ
り底面濾過装置Fを覆うようにする。
【0027】吸水主枠7の吸上ポート27(他方の吸上
ポート28は栓体29により閉じられている)に吸上管
1を接続してこれに前述したように水中ポートPw、送
水管2および放水管4等を組付ける。以上により図1に
示すように底面濾過装置Fは水槽V内にセットされる。
【0028】ここで水中ポートPwを稼働すれば、その
吸引力は主吸水路24から複数の連通口26…を通して
複数の濾過室12…に作用するので、濾過モジュール6
Mでは、水槽V内の未清浄水は図3〜6矢印aに示すよ
うに蓋板13の吸水ポート16…より複数の濾過室12
…の未清浄室12d…内に入り、そこから濾材15…を
通過して濾過された後、清浄室12c…に至り、同図矢
印bに示すように吸水連通口11…を通り複数の吸水路
10…へと流れる。一方吸水補助枠8では水槽V内の未
清浄水は粗な濾材を構成する小石群を通り、補助吸水連
通口33…を通過して補助吸水路31…へと流れ、そこ
から吸水路10…へと流れる。吸水路10…を流れる濾
過後の清浄水は、図3〜6に示すように複数の連通口2
6を通って通路断面積の大きい主吸水路24に合流す
る。そして主吸水路24に流入した清浄水はそこを縦方
向に流れて吸上管1を通して水中ポンプPwに吸込まれ
る。水中ポンプPwより吐出される加圧清浄水は、その
吐出ポートより送水管2および放水管3に流れ、そこか
ら水槽V内に放散される。
【0029】ところでこの底面濾過装置Fは水槽Vの底
面の略全域から均等に未清浄水を緩い速度で吸引するこ
とが可能となり、しかも底面濾過でありながら濾材が潰
れる心配がないので全体として濾過能率を高めることが
でき、しかも濾材および小石群に好気性の微生物の繁殖
を促して水の清浄能率がきわめてよい。
【0030】またこの底面濾過装置は、濾過室12から
蓋板13および濾材15を取り除いて使用することも可
能であり、その場合、濾過室12の上面は、その全面に
わたり開放されており、これを水槽Vの底面に設置して
そこに小石群を敷設すれば、その小石群が上面開放の濾
過室12内に充填されて、粗な濾材として機能すること
ができる。
【0031】図8は、本発明底面濾過装置の他の使用例
を示す平面図であり、この底面濾過装置は4つの濾過室
12…を有する、2個の濾過モジュール6M,6Mを前
後に縦列連結し、後方の濾過モジュール6Mの後縁に吸
水主枠7を、また前方の濾過モジュール6Mの前縁に吸
水補助枠8を連結してなり、濾過モジュール6M,6M
の縦列方向が、中型の水槽V′の長手方向に沿うように
して、該水槽V′内の底面に敷設した場合であり、吸水
補助枠8を中型水槽V′の一側壁一杯に伸長させること
により、この底面濾過装置Fを中型の水槽V′の略全域
にわたり敷設することができる。
【0032】図9は、本発明底面濾過装置のさらに他の
使用例を示す平面図であり、この底面濾過装置は4つの
濾過室12…を有する濾過モジュール6Mと、5つの濾
過室12…を有する濾過モジュール6Mとを左右に横列
連結し両濾過モジュール6M,6Mの後縁に跨がって吸
水主枠7を、またそれらの前縁に跨がって吸水補助枠8
を連結してなり、前記両濾過モジュール6M,6Mの横
列方向が、大型の水槽V″の長手方向に沿うようにし
て、該水槽V″内の底面に敷設した場合であり、吸水補
助枠8を大型水槽V″の前壁に一杯に伸長させることに
より、この底面濾過装置Fを大型の水槽V″の略全域に
わたり敷設することができる。
【0033】なお、図8および9に示す濾過装置の場合
にも、濾過室12から蓋板13および濾材15を取り除
き、そこに小石を充填してこれを濾材として使用するよ
うにして実施してもよい。
【0034】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では濾過モジュールは4あるいは5連の濾過室を有
するものについて説明したが、この濾過モジュールは
2,3あるいは6連以上の濾過室を有するものでもよ
く、その場合に吸水主枠および吸水補助枠は、それらの
濾過モジュールに対応する大きさのものが使用される。
また前記実施例ではこの底面濾過装置を水中ポンプによ
り作動する場合について説明したが、これをエアポンプ
により作動するようにしてもよく、その場合にはエアポ
ンプに接続されるエアパイプは吸上管もしくは送水管内
に挿入される。
【0035】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明によ
れば、一つの濾過モジュールもしくは複数の濾過モジュ
ールを連設してなる濾過本体と、この濾過本体に連結さ
れる吸水主枠と、前記濾過本体に伸縮自在に接続される
吸水補助枠とよりなり、前記濾過本体を構成する濾過モ
ジュールは、扁平な枠状に形成されて、上面を開放した
複数の濾過室と、複数の吸水路とが交互に並設され、該
濾過室と吸水路との境界壁には、それらの全長にわたり
それら間を連通する複数の吸水連通口が開口されてな
り、また前記吸水主枠は、前記濾過モジュールの、濾過
室および吸水路の並列方向に沿う方向に延びて、その内
部に前記複数の吸水路の基端を集合連通する、前記吸水
路よりも通路断面積の大きい主吸水通路を有して、その
一端にポンプに連なる吸上管を接続してなり、さらに前
記吸水補助枠は、前記複数の吸水路にそれぞれ伸縮自在
に挿嵌される複数の補助吸水路の前端を外枠により一体
に連結してなり、各補助吸水路は、その全長にわたり多
数の補助吸水連通口が開口されてなるので、水槽の底面
の略全面から水槽内の未清浄水を吸引して水槽内全体に
均一な水流を生起して濾過能率を大幅に高めることがで
き、水槽内に未清浄水が滞留したままになることがな
く、特に小石群に植えられる水草の生育にきわめて有効
である。さらに濾過本体のモジュール化と、これに伸縮
自在に接続される吸水補助枠との協働により水槽の大小
に関係なく、その底面略全域にに据付けることができ
る。
【0036】また本請求項2記載の発明によれば、一つ
の濾過モジュールもしくは複数の濾過モジュールを連設
してなる濾過本体と、この濾過本体に連結される吸水主
枠と、前記濾過本体に伸縮自在に接続される吸水補助枠
とよりなり、前記濾過本体を構成する濾過モジュール
は、扁平な枠状に形成されて内部に濾材を収容した濾過
室とそれらの濾過室を挟む複数の吸水路とが交互に並設
され、前記濾過室の開放上面を被覆する蓋板には、その
全面にわたり濾過室内の未清浄室を外部に連通する吸水
ポートが開口され、また該濾過室の清浄室と吸水路との
境界壁には、それらの全長にわたりそれら間を連通する
複数の吸水連通口が開口されてなり、また前記吸水主枠
は、前記濾過モジュールの、濾過室および吸水通路の並
列方向に沿う方向に延設されてその内部に前記複数の吸
水路の基端を集合連通する、前記吸水路よりも通路断面
積の大きい主吸水通路を有して、その一端にポンプに連
なる吸上管を接続してなり、さらに前記吸水補助枠は、
前記複数の吸水路にそれぞれ伸縮自在に挿嵌される複数
の補助吸水路の前端を外枠により一体に連結してなり、
各補助吸水枠は、その全長にわたり多数の補助吸水連通
口が開口されてなるので、水槽の底面の略全面から水槽
内の未清浄水を吸引して水槽内全体に均一な水流を生起
して、粗な濾材となる小石群および濾材により濾過する
ことができ、その結果水槽内の水をその全域にわたり所
望の濾過密度勾配をもって均一に濾過することができ、
水槽内に未清浄水が滞留したままになることがなく、特
に小石群に植えられる水草の生育にきわめて有効であ
る。また濾材は小石の重量や水圧を受けても潰れて目詰
まりする心配がなく、長期にわたり変わらぬ濾過能力を
発揮することができる。さらに濾過本体のモジュール化
と、これに伸縮自在に接続される吸水補助枠との協働に
より水槽の大小に関係なく、その底面略全域にに据付け
ることができる。
【0037】また本請求項3記載の発明によれば、前記
請求項1もしくは2記載のものにおいて、前記吸水路に
開口される複数の吸水連通口の間隔は、前記補助吸水路
に開口される複数の補助吸水連通口の間隔よりも広くし
たので、水の流動抵抗により、補助吸水路における吸水
力の低下分を補助吸水連通口の数(吸水連通口の数より
も多い)により補償することができ、底面濾過装置全体
の濾過能率の一層の均一化を図ることができる。
【0038】さらに本請求項4記載の発明によれば、前
記請求項2記載のものにおいて、前記濾材は方形板状に
形成されており、粗な第一層と、密な第二層とを積層し
てなるので、該濾材に好気性微生物の繁殖を促すことが
でき、物理的濾過機能と、生物的濾過機能とを共に促進
して、全体としてきわめて良好な濾過能率を発揮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明底面濾過装置を備えた、水槽の縦断正面
【図2】図1の2−2線に沿う横断平面図
【図3】図1の3−3線に沿う縦断面図
【図4】図3の4−4線に沿う縦断面図
【図5】図3の5−5線に沿う縦断面図
【図6】図3の6−6線に沿う縦断面図
【図7】底面濾過装置の一部の斜視図
【図8】本発明の他の使用例を示す平面図
【図9】本発明のさらに他の使用例を示す平面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・吸上管 6・・・・・・・・濾過本体 6M・・・・・・・濾過モジュール 7・・・・・・・・吸水主枠 8・・・・・・・・吸水補助枠 10・・・・・・・吸水路 11・・・・・・・吸水連通口 12・・・・・・・濾過室 12d・・・・・・未清浄室 12c・・・・・・清浄室 13・・・・・・・蓋板 15・・・・・・・濾材 16・・・・・・・吸水ポート 24・・・・・・・主吸水路 31・・・・・・・補助吸水路 32・・・・・・・外枠 33・・・・・・・補助吸水連通口 Pw・・・・・・・水中ポンプ(ポンプ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの濾過モジュール(6M)もしくは
    複数の濾過モジュール(6M…)を連設してなる濾過本
    体(6)と、この濾過本体(6)に連結される吸水主枠
    (7)と、前記濾過本体(6)に伸縮自在に接続される
    吸水補助枠(8)とよりなり、 前記濾過本体(6)を構成する濾過モジュール(6M)
    は、扁平な枠状に形成されて、上面を開放した複数の濾
    過室(12)と、複数の吸水路(10)とが交互に並設
    され、該濾過室(12)と吸水路(10)との境界壁に
    は、それらの全長にわたりそれら間を連通する複数の吸
    水連通口(11)が開口されてなり、 また前記吸水主枠(7)は、前記濾過モジュール(6
    M)の、濾過室(12)および吸水路(10)の並列方
    向に沿う方向に延びて、その内部に前記複数の吸水路
    (10)の基端を集合連通する、前記吸水路(10)よ
    りも通路断面積の大きい主吸水通路(24)を有して、
    その一端にポンプ(Pw)に連なる吸上管(1)を接続
    してなり、 さらに前記吸水補助枠(8)は、前記複数の吸水路(1
    0)にそれぞれ伸縮自在に挿嵌される複数の補助吸水路
    (31)の前端を外枠(32)により一体に連結してな
    り、各補助吸水路(31)は、その全長にわたり多数の
    補助吸水連通口(33)が開口されてなることを特徴と
    する底面濾過装置。
  2. 【請求項2】 一つの濾過モジュール(6M)もしくは
    複数の濾過モジュール(6M…)を連設してなる濾過本
    体(6)と、この濾過本体(6)に連結される吸水主枠
    (7)と、前記濾過本体(6)に伸縮自在に接続される
    吸水補助枠(8)とよりなり、 前記濾過本体(6)を構成する濾過モジュール(6M)
    は、扁平な枠状に形成されて内部に濾材(15)を収容
    した、複数の濾過室(12)とそれらの濾過室(12)
    を挟む複数の吸水路(10)とが交互に並設され、前記
    濾過室(12)の開放上面を被覆する蓋板(13)に
    は、その全面にわたり濾過室(12)内の未清浄室(1
    2d)を外部に連通する吸水ポート(16)が開口さ
    れ、また該濾過室(12)内の清浄室(12c)と吸水
    路(10)との境界壁には、それらの全長にわたりそれ
    ら間を連通する複数の吸水連通口(11)が開口されて
    なり、 また前記吸水主枠(7)は、前記濾過モジュール(6
    M)の、濾過室(12)および吸水路(10)の並列方
    向に沿う方向に延びて、その内部に前記複数の吸水路
    (10)の基端を集合連通する、前記吸水路(10)よ
    りも通路断面積の大きい主吸水通路(24)を有して、
    その一端にポンプ(Pw)に連なる吸上管(1)を接続
    してなり、 さらに前記吸水補助枠(8)は、前記複数の吸水路(1
    0)にそれぞれ伸縮自在に挿嵌される複数の補助吸水路
    (31)の前端を外枠(32)により一体に連結してな
    り、各補助吸水路(31)は、その全長にわたり多数の
    補助吸水連通口(33)が開口されてなることを特徴と
    する底面濾過装置。
  3. 【請求項3】 前記吸水路(10)に開口される複数の
    吸水連通口(11)の間隔は、前記補助吸水路(31)
    に開口される複数の補助吸水連通口(33)の間隔より
    も広いことを特徴とする、前記請求項1または2項記載
    の底面濾過装置。
  4. 【請求項4】 前記濾材(15)は方形板状に形成され
    ており、粗な第一層と、密な第二層とを積層してなるこ
    とを特徴とする、前記請求項2記載の底面濾過装置。
JP6307379A 1994-12-12 1994-12-12 底面濾過装置 Pending JPH08164308A (ja)

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